白い砂のアクアトープ

アニメ【白い砂のアクアトープ】15話感想 生き物を知って欲しいと思うのは人間のワガママか?

白い砂のアクアトープ 15話

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『白い砂のアクアトープ』第15話、鑑賞しました。

白い砂のアクアトープ』はP.A.WORKS制作のオリジナルアニメ。
沖縄の水族館を舞台に、2人の少女の絆や葛藤、成長を描く青春群像劇。

全24話の2クール放送。
2クール目は、舞台をアクアリウム・ティンガーラ水族館に移し、より本格的な「お仕事アニメ」になりました。

では、各話レビューをどうぞ。

今回の疑問点 (リンクは該当箇所へ)
※私なりの解釈を含め考察

  • 企画広報担当なら常に一つや二つのアイデアを・・・ 
  • くくるは、ウミウシを既に飼育していた!? 

白い砂のアクアトープ(全24話)各話リスト

話数 サブタイトル レビュー(R)
第1話 熱帯魚、逃げた まとめR
第2話 濡れるのも仕事のうち
第3話 いのちは、海から
第4話 長靴をはいた熱帯魚
第5話 母の来訪
第6話 スイーツラプソディ
第7話 アイスで乾杯
第8話 crab crisis
第9話 刺客のシンデレラ 各話R
第10話 置き去りの幻 各話R
第11話 籠城の果て 各話R
第12話 私たちの海は終わらない 各話R
第13話 海の遥かなティンガーラ 各話R
第14話 ペンギンチェイサー 各話R
第15話 ウミウシ大論戦 本レビュー
第16話 傷だらけの君にエールを 各話R
第17話 くつろぎ処 海月風 各話R
第18話 あかりの灯るとき 各話R
第19話 さよならハイヒール 各話R
第20話 迷子のプランクトン 各話R

※リンクは各話レビューへ

感想レビュー 第15話 「ウミウシ大論戦」

あらすじ

急遽決まった企画展示で、くくるはウミウシの展示を提案する。
だが、ウミウシの飼育方法はまだまだ不明な点が多く、展示にはクリアしなければならない問題があった。

企画案を明日までに!?

副館長の無茶ぶりに憤るくくる。
が、風花から「生き物を知ってもらうチャンス」と聞き、がまがま時代に予算も人手もなくてできなかった案を思い出す。

とは言え、翌日にあれだけの企画を出すのは大したもの。
くくるが生き物をどれだけ「好き」なのか、結果が証明しています。

選んだ企画は「ウミウシ」展示!?
飼育難度の高いウミウシ相手に、理想と現実がぶつかり合う。

生き物の命を大切にするなら、水族館など無い方がいい!?
生き物の命を守るからこそ、多少の犠牲は必要・・・

くくるは生き物の命が最優先。
薫は生き物を守るために何をすべきか考える。

実はこの二人、適性は逆。
くくるは飼育員、薫は営業が順当。

でも、違う立場で、違う視点を持つからこそ、人は伸びる。

お仕事アニメとしてだけでなく、水族館の意義まで出てきました。
面白い!

企画案を明日までに!?

プランクトン。
大至急、企画展示のアイデアを考えろ。

1階西側のイベントスペースを使う。
話題性に富んだ、集客に繋がる企画を出せ。
期限は明日だ。

by ティンガーラ副館長 諏訪哲司『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第15話

企画展示のアイデアを明日までに提出!?

新人相手にその課題は厳しいですが、ベテラン相手ならアリです。
企画は、企画広報担当のメインの仕事なのですから。

余談

企画広報なら、常に企画を考えておくことが必要です。
#四六時中、企画を考えるという意味ではありません。

例えば、前話から開始したバックヤードツアー。
参加人数から想像するに、そこそこ開催数もこなしている様子。

バックヤードツアーを実施している時に、企画のアイデアを探すのです。

バックヤードツアーは、普段見られない場所をお客様に見てもらいティンガーラのファンになってもらう

ならば、お客様が何に喜ぶのか、直接感じられる場でもあるのです

お客様が何に興味を持ち、どこで感動してくれるか。
もっと水族館を好きになってもらうには、何をすれば良いか。

広報、企画展示のアイデアなんて、机に向かっていて出てくるものではありません。

普段の仕事の中で思い付くモノ。
だから日頃から考えておかなければならないのです。

ただ、くくるは配属されたばかりの新入社員。

だけど・・・
それもこれも、くくるは館長から即戦力として配属されたのだから仕方なし(涙)

というか、無茶振りはフィクションの十八番。
トラブルや無茶振りがあるから、主人公は困難に直面し、乗り越えることで成長するのです。

本格的にお仕事アニメが始まった感じですね(笑)。

自分で決めたことだから頑張れる

大変だね・・・

でもいいね。
企画展示って、生き物のことを知ってもらうチャンスでしょ?

何を展示するか決められるなんて、凄くやりがいがあるよ。

by 宮沢風花『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第15話

やはり、風花は女神か天使か神様か──
前話に続いて、お子様くくるが取るべき道を照らします♪

風花の立ち位置は、作品的には、くくるの暴走を収め進むべき道を示す、便利な役目になってます(苦笑)。

余談

本編とは関係ないですが・・・

まず共感してから、自分の意見を言う
これ大事!

副館長の無茶ぶりに、くくるは頭に血が上っているので、真っ向否定すると拒絶されます。

だから、「大変だね」と相手の気持ちをおもんばかってから、正しい解を伝える。

まあ興奮していると、普通はこんなに簡単に反対意見を受け入れませんが・・・。

そこは、尺の関係上・・・失礼、嫁・・・失礼、信頼できる姉、風花が言うことだから、くくるも受け入れたわけですね(苦笑)。

入り口は何でもいいから「生き物を知って欲しい」のはおじい館長の願い

くくるは、がまがま時代、どうすれば皆が生き物に興味を持ってもらえるかいつも考えていました。

その結果、タッチプール、移動水族館などを実現させてきた。

がまがま水族館は閉館しましたが、くくるの願いはティンガーラで実現することが可能なのです。

それも、人に与えられた企画を実行するのではなく、何を展示するのかも自分で決定できる。

風花の言うように、これほどやりがいのある仕事はないのです。

朱里:企画展示って、夏に大きなのやるって準備進んでたような・・・
夏凛:それ、延期になったの。でもそれまで何もやらないわけにいかないから、急遽別の企画を探しているのよ。
朱里:それでくくるさんに・・・

by 『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第15話

丸投げされたくくるは大変だと思いますが、それだけくくるは期待をされているとも取れますね。

なかなかないですよ。
お客様向け展示を、新入社員一人に全面的に任せるなんて。

ウミウシ展

一番上は「海の『危険生物』展」です。
普段は馴染みのないピラニアとか危険で獰猛な生き物を展示するのって面白そうだなーって思って。

その下は「メダカ展」です。
メダカは飼いやすいし、今すっごく人気があるんです。

あっそれはサンショウウオです。
その下は深海魚ですね。
個性的な生き物揃いでとてもいいですよー。

by 海咲野くくる『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第15話

明日までにアイデア出すなんて無茶苦茶と言ってたのに、結局7つの案を提出。
#7件は、画面に描かれた資料の束をカウント

くくるは、やればできる子なのか(笑)。
それとも、がまがま時代に実現できなかった案か。

いずれにせよ、手書きの絵付きの提案書が素晴らしい。
本当に生き物が好きで知ってないと、一日でここまでできないです。

二週間以内に準備ができるのは「ウミウシ展」。

このことから、副館長は早くやることを優先してますね。

ウミウシは、がまがま時代に飼育に挑戦していました

9話「刺客のシンデレラ」。
がまがま水族館に研修にやってきた、知夢が反応してましたね──

白い砂のアクアトープ 9話

知夢:でもウミウシって、飼育が難しいって聞きましたけど?
くくる:そうなんです!色々苦労してやっと飼育できるように・・・ハッ!?

by 『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第9話

知夢が、がまがま水族館で唯一、感心した所だったので覚えてました。
今話への伏線だったわけですね。

くくるは既に、がまがま時代に挑戦して少し実績があったから取りかかれたのです

飼育困難さより集客

飼育員の立場を考える前に、お客様の気持ちを考えろ。
それが集客や利益につながり、やがてティンガーラの未来を作る。

by ティンガーラ副館長 諏訪哲司『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第15話

飼育員の立場、つまり飼育の困難さ。
飼育の困難さより、お客様の気持ちを考える。

極端な言い方をすると、生き物の命より集客を優先。
拝金主義にも聞こえます。

が、違いますね。

副館長がここで言っているのは、飼育の仕事は飼育員に任せて、営業部はお客様の気持ちを考えろ、ということでしょう。

後にウミウシが餌を食べないことを報告した際──

そんなのは飼育部に任せて、お前は営業の仕事をしろ!

by ティンガーラ副館長 諏訪哲司『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第15話

と言ってますし。

くくるは、薫の無給餌案に反対で、最後まで手を出してしまうわけですが(苦笑)。

むしろ副館長は、お客様の視点に立ち、あのスペースで5つの展示では寂しく目を引かない。
ウミウシ以外でスペースを埋めるには、統一感もなくそもそも「ウミウシ展」と呼べない。

例え難しかろうと、ウミウシを8種類並べ、ウミウシって知らなかったけどこんなに種類があるのだとインパクトを与えたかったのではないでしょうか。

水族館は生き物の為ならず

ウミウシを無給餌で展示するのを、かわいそうと反対するくくるに、薫は痛烈な一言──

生き物を捕まえて、水槽に閉じ込め、人間に観賞してもらう。
それが水族館だ。

生き物の幸せを願うなら、水族館など無いほうがいい
違うかい。

by 島袋薫『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第15話

水族館は自然の法則を無視した、人間の欲求を満たす箱物。
生き物にとっては不自然。

くくるは、そのことを棚上げして、給餌をしなくては可哀想と言う。

既に人間は、観賞用に生き物を採取しておきながら、今更何を言っているのか?
ということですね。

くくるは、生き物が好きです。
愛情一杯注いで、育ててあげれば、生き物も幸せ・・・・・・だと思っています。

生き物が本当に幸せかどうか、誰も分かりません。
人間のエゴだと言われればそれまで。

では、薫はなんのために水族館があるかと言うと──

地球を守るためだ。
水界の生き物を調査研究し、その結果を発表したり展示したりする。

まずは多くの人に生き物の素晴らしさを知ってもらうことが目的であり、水族館はその入り口だとボクは思っている。

自然環境や、そこに生息する生き物とどうやって共存するか、それが大事なんじゃないかな。

by 島袋薫『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第15話

水族館を入り口にして、多くの人に生き物の素晴らしさを知れ渡らせる。
そのためには、多少の犠牲は必要。
いや、そもそも、水族館で生き物を飼育している時点で、生き物に犠牲を強いている。

くくるより、薫の方が視点が高く論理的で、営業向きな気がします。

だけど、本作では理性的な薫が飼育員。
生き物の命を最優先する、感情的なくくるが営業部。

この配置に、何か意図がありそうですね。
今後の展開が楽しみです。

おわりに (『白い砂のアクアトープ』15話)

それにしても、本作──

「好き」なものなら頑張れる
仕事を頑張るには「好き」を探すのが一番

ってのが一貫してますね。

好きなのは同じなのに、意見は食い違う。
いいえ、好きだからこそこだわりがあり、好きだから一歩も引き下がれない。

一方、仕事を頑張るには「好き」を見つけるのが一番。
ラストの櫂は、「好き」な子を説明することで、説明に力が入ったのです。

実際には、ウミウシ展をやるのに、水槽ではなく巨大サラダボウルと使ったり、グッズを用意したりと、置いただけの展示ではなく、ビジネスに繋げているのがお見事。

尺の関係上、難しいのでしょうが、給餌以外の過程も見たかったですね。

以上、TVアニメ『白い砂のアクアトープ』第15話の感想レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

16話のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitter(@toki23_a)にて!

ではでは。

きょうのひとこと

くくるがブラインドタッチしてるのに驚いた(笑)

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