白い砂のアクアトープ

アニメ【白い砂のアクアトープ】20話感想 没前提のプレゼンにどんな狙いが?ちと厳しすぎやしませんか?

白い砂のアクアトープ 20話

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『白い砂のアクアトープ』第20話、鑑賞しました。

白い砂のアクアトープ』はP.A.WORKS制作のオリジナルアニメ。
沖縄の水族館を舞台に、2人の少女の絆や葛藤、成長を描く青春群像劇。

全24話の2クール放送。
2クール目は、舞台をアクアリウム・ティンガーラ水族館に移し、より本格的な「お仕事アニメ」になりました。

では、各話レビューをどうぞ。

今回の疑問点 (リンクは該当箇所へ)
※私なりの解釈を含め考察

  • くくるは、与えられた仕事を理解してない? 
  • 副館長は、くくるのプレゼンで何を狙ったのか? 

白い砂のアクアトープ(全24話)各話リスト

話数 サブタイトル レビュー(R)
12話以前はこちらからどうぞ
第13話 海の遥かなティンガーラ 各話R
第14話 ペンギンチェイサー 各話R
第15話 ウミウシ大論戦 各話R
第16話 傷だらけの君にエールを 各話R
第17話 くつろぎ処 海月風 各話R
第18話 あかりの灯るとき 各話R
第19話 さよならハイヒール 各話R
第20話 迷子のプランクトン 本レビュー
第21話 ブルー・タートルの夢 各話R
第22話 覚悟の帰還 各話R
第23話 水族館の未来 各話R
第24話 白い砂のアクアトープ 各話R

※リンクは各話レビューへ

感想レビュー 第20話 「迷子のプランクトン」

あらすじ

新エリアオープンに向け、大量の仕事に追われるくくる
生き物に接したいと思いながらも、そんな余裕もなくなっていた。

その上、新たな企画を提案を任されることになったが・・・

くくるの提案は玉砕
顧客の意見はごもっとも、一体誰の為の結婚式なのか・・・

営業なのに、いまだに生き物最優先が抜けないくくるに、副館長は外部の意見で気付きを促したのか?

営業の目的は、ティンガーラにお客様を集客すること──

集客を続けなければ、いずれ、がまがま水族館と同じ道を歩んでしまう。

ティンガーラは今、オープンしたてのボーナスタイム。
この時期に、できるだけ多くの人に知ってもらい、何度も来たいと感じてもらう。
水族館に限らず、スタートダッシュはこの手の施設の基本戦略。

ただ、悩むくくるに上司はもう少しコミュニケーションが必要だと思いますが・・・

迷い込んだバンドウイルカに自分をなぞらえ。
何をやりたくてティンガーラへ来たのか、何のために仕事をしているのか悩むくくる。

観ている側も、くくるの精神状態が心配になる20話でした・・・

新エリアオープン

18話(前々話)「あかりの灯るとき」Cパート──

来年の春、開館1周年を記念して新エリアがオープンする
責任者はプランクトン、おまえだ

by 副館長 諏訪哲司『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第18話

新エリアオープンの責任者を任された、くくる。
前話、くくる忙しそうでしたが、対応に追われているようです。

くくる:なんで私なの!?夏凛ちゃんとか、もっと優秀な人がメンバーになった方がスムーズに進むのに。
夏凛:折角のチャンスなんだから、勉強させてもらいなさい。
くくる:いやこれは絶対、副館長がいじわるしてるんだと思う。新人の私をこき使って面白がってるんだよ。

by 『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第20話

くくるは、思い切り勘違いしています

新エリアオープンという大イベントを新人に任せるのは大抜擢
本来なら、大喜びするところです。

ティンガーラにとって大切なイベントを、”イジメ”に使うほど時間の余裕も暇もないのは、少し考えれば分かること。

くくるは期待をされているのです
なんだかんだ文句は言いながらも、バックヤードツアー、ウミウシ展示、コスプレイベントを成功させてきました

副館長が切り出したタイミングから言うと、コスプレイベントの成功が決定的だったのでしょう

新エリアオープンとなれば、既存エリアの表も裏も知ってないといけないし、その上で新たなアイデアを求められます。
オールラウンダーの知識が求められます。

その点、夏凛は飼育員の経験がないので、発想が門外漢になる可能性があります。

ただ、まるでくくる一人に仕事をさせているようで、複数のチームでやる規模のプロジェクトだと思われますが・・・

くくるは責任者なので、部下がいてもおかしくないはずなのですが・・・

ただ、それよりも・・・
一番問題なのは、くくる自身が、副館長から「嫌がらせ」で責任者を任されていると思っていること

そんな感情では、仕事に集中できるはずもなく。
やっていて精神的に辛いだけです。

与えられた仕事は、ティンガーラ水族館に、どう貢献するのか
そのために、自分に求められていることは何なのか

くくるは、その手のことを、全く考えてないし分かってない様子。
それどころか、仕事を好き嫌いで判断している様子が伺えます。

いや、結局、がまがま水族館時代から、くくるは何も変わってないのです──

成長しねえな・・・

by 屋嘉間志空也『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第20話

空也のセリフも、くくるが成長してないことを示唆してますね。

まあ、そこを育成していくのが、上司の仕事なわけですが。

本作は、どうやら自分で気付き乗り越えていかなくてはならない。
なかなかのスポ根路線です(苦笑)。

現実逃避

白い砂のアクアトープ 20話

朱里ちゃん。
私、外でお昼食べて、取引先に寄ってくるね

by 海咲野くくる『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第20話

職場に嘘を付いてまでして、イルカを見に行くくくる
イルカのことがそんなに気になるのか、それとも職場を離れたいだけなのか・・・

いずれにせよ、現実逃避してしまう。

白い砂のアクアトープ 12話

私、ティンガーラに行ってみようかな。

- 中略 -

風花に笑顔で帰ってきた欲しいから、まずは私が笑わなくちゃ。

だったら水族館にいたほうが笑顔になれそうでしょ?
がまがまを離れて、精一杯やってみるよ。

by 海咲野くくる『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第12話

くくるが、ティンガーラに行くと決めたとき。
ティンガーラを選んだ理由は、生き物の近くにいたかったから。
その方が笑顔になれると思ったから──。

ところが、配属されたのは、水族館の中で生き物から一番遠い営業職

これまで、バックヤードツアー、ウミウシ展示、コスプレイベントを成功させてきたので、営業企画の仕事にやりがいを感じただろうと思ってましたが、どうやらそうでもないようです(苦笑)。

くくるは、いまだ営業職を「自分の仕事」だと思ってない──

与えられた仕事を”ただ”こなし。
そこにやりがいを見いだせない。

結婚式のプレゼンもそうですが。
この手の催しは、自分が楽しさを感じなければ、誰も楽しくなどなりません。

自ら乗り越えるしかないのですが、くくるにはまだ時間がかかりそうです・・・

くくるも一度、自分の仕事に集中してみたら?
本気でやってみないと、仕事の醍醐味も分からないよ。

by 久高夏凛『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第20話

空也に続いて夏凛までも・・・
夏凛の言葉は裏返すと「くくるは一度も・・・営業の仕事に集中してない」ということ。

それは呆れられるのも当然です・・・

余談

私はくくるが一度も自分の仕事に集中してないとは思ってません(苦笑)。

バックヤードツアー、ウミウシ展示、コスプレイベント
どれもお客様を喜ばせよう、生き物を好きになってもらおうという、くくるの意気込みは感じてました

副館長から任されていた営業企画の仕事に、本気で取り組んでました。
だから、くくるは営業企画の仕事のやりがいを味わっていると思ってました。

が、本作は、話を進めるにあたって、過去にあったことをなかったことにする傾向が時々あります(苦笑)。

特に1クール目に多かったです。詳しくは10話レビューをどうぞ。

今回もその傾向の発動です(笑)。

だから、わざわざ空也と夏凛に、くくるは”がまがま時代から変わってない”と言わせたと思われます。

副館長がプレゼンを黙っていたのもここから起因するから想像できます。(後述)

水族館ウェディング

このプランで魚が結婚式をするのなら、とても幸せになれるんでしょうね

by ウェディングプランナー 三浦響子『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第20話

くくるの、初プレゼンはキツい洗礼。

でも、ウェディングプランナーが言っていることは、ごもっとも──

くくるの回答

記念撮影 ⇒ 考えてない
飾り付け ⇒ 魚の生死に関わる
プチ披露宴 ⇒ 魚について話して貰う良いキッカケ (食事メニューは未検討)

これでは「水族館での結婚式」ではなく「生き物を好きになってもらうための結婚式」

結婚式という一大イベントを、海の生き物啓蒙活動に利用しようとしているとしか思えません

一体、誰の為の結婚式なのか。
独りよがりならぬ、水族館よがり甚だしい企画です。

即戦力として、営業企画に配属されたくくる。

とは言え、まだ何も知らない18才。
くくるには早すぎた仕事だったのでしょうか・・・

疑問

セリフはなかったですが、他水族館の情報を集め、知夢や薫に意見照会しています。

薫は独身だから仕方ないとして、知夢は既婚者だから、もっと新婦目線があってもいいと思うのですが・・・

ここは、いわゆるテンプレート。
飼育部は「生き物最優先」思考になってしまったのでしょう(苦笑)。

副館長の狙い

あの反応は想定内だ
先方が何を大事にしているか分かって、課題が見えただろ?
企画を作り直せ。

向こうの意見は、ウェディングプランナーとして当然のものだ。
もう一度、一から考え直すように。

by 副館長 諏訪哲司『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第20話

副館長の口ぶりからすると、くくるの提案が撃沈することを予想していた様子

ならば、なぜ事前に備えなかったのか?

私が知る範囲では、お客様に対して、新人に”ぶっつけ本番”でプレゼンなどさせません

もちろん提案内容にもよりますが・・・
商材説明ならともかく、これほどの企画提案なら、事前に社内で先輩社員、直属上司がレビューをします。

レビューをしていたら、想定問答も用意できたはず。
そもそも、低レベルの提案をしては、お客様に失礼。

なのに、なぜ何もしなかったのでしょうか?

推測

副館長が、なぜ何もしなかったのか?
思い付いたのは──

  1. 副館長は、丸投げ主義
  2. 外部の生の声を聞かせ、くくるの意識を変える荒療治

だと、話がそれで終わってしまうので、について深めていきましょう(笑)。

まず前提条件──
くくるはがまがま時代から変わってない、一度も仕事に真剣に向き合ったことがない。

と考えると、話が見えやすくなります。

先にも記載しましたが、私は、くくるはバックヤードツアー、ウミウシ展示、コスプレイベントを本気で取り組んでいたと思ってます。だからくくるは一度も真剣に仕事に向き合ってないとは思ってません。
ですが、空也や夏凛のセリフから類推すると、今話ではくくるはがまがま時代の彼女に戻っているのです。そう考えるとしっくりくるのです(笑)。

くくるが優先するのは「生き物の命」。
海の生き物の命や安全を守るのが、最優先だと考えています。

これまで副館長がどれだけ言っても、信念を曲げなかった。
(ウミウシ展示では、最後まで8種類目は展示されませんでした)

「生き物優先」は、営業部にとって、どうしても足枷になります

だから、お客様の意見を直接聞かせたのではないでしょうか?

副館長は、自分は嫌われている、もしくは生き物に対してくくる程知識がない。
くくるに幾ら言っても、自分の言うことは聞かない。

いつまでも「生き物優先」では、顧客満足度は上がらない。
ならば、顧客から直接要望を浴びせて貰う。

バックヤードツアーや展示では、お客様も「生き物優先」を理解してくれる。

でも、結婚式は目的が違います。
結婚式の参加者は、生き物を見るのが目的ではありません。
要望は、もっとシビアになります。

今回の水族館ウェディングを、くくるに任せ、副館長が口を出さなかったのは──くくるの考えを変えるための荒療治だったのではないでしょうか

「生き物優先」にこだわるくくるには、難しい課題。
それも結婚式自体に興味のないくくるには、返って興味を削いでしまい逆効果になる可能性も。

ウェディングプランナーも副館長も、生き物の命がどうでもいいと言っているわけではありません。

「主役ではない」「顧客目線」でと言っているだけ。

くくるなら、本作の主人公なら、きっと良い落とし所を見つけてくれると信じてます。

おわりに (『白い砂のアクアトープ』20話)

くくるの初プレゼン。

水族館主体で考えていては、何も評価されない。
現実を思い知らされた、くくるの苦い体験。

が、そもそも、準備段階で、みるみる元気がなくなっていくので見てるのが辛かったですね。

生き物の近くにいられると思い、就職先に選んだティンガーラ。

予想外の営業に配属され。
生き物と触れることもなく、仕事に追われ、休む暇すらない。

風花と話す時間もなく、海岸に迷い込んだイルカを見に行く時間すらない。
がまがま時代の愛梨ちゃんが来ていたことも忘れていて、おじいに言われていたのに、気が付けばがまがま水族館は解体されていた・・・

むなしい」とは、正にこのこと。
慣れない仕事でも一生懸命やってきたのに、顧客に評価をされず、上司はフォローしてくれない。

水族館は生き物を大事にする所なのに、ウェディングプランナーには脇役にして欲しいと言われる。

自分が求めていた仕事に就けなかっただけでなく、自分が考える生き物を大事にすることすら否定されてしまったと思ったことでしょう・・・

一体、何をしにティンガーラに就職したのか。
一体、何を求めて水族館に就職しようと思ったのか・・・

さて、ここからどう立ち直りを見せてくれるのか。
心配ですが、期待したいですね。

以上、TVアニメ『白い砂のアクアトープ』第20話の感想レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

21話のレビューも書いてます。
良かったらご覧ください。

ではでは。

きょうのひとこと

まあ、苦難がないと物語にならないわけですが(苦笑)

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