白い砂のアクアトープ

アニメ【白い砂のアクアトープ】23話感想 歩む道は別なれど目指す夢は同じ 姉妹からの卒業

白い砂のアクアトープ 23話

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『白い砂のアクアトープ』第23話、鑑賞しました。

白い砂のアクアトープ』はP.A.WORKS制作のオリジナルアニメ。
沖縄の水族館を舞台に、2人の少女の絆や葛藤、成長を描く青春群像劇。

全24話の2クール放送。
2クール目は、舞台をアクアリウム・ティンガーラ水族館に移し、より本格的な「お仕事アニメ」になりました。

では、各話レビューをどうぞ。

今回の疑問点 (リンクは該当箇所へ)
※私なりの解釈を含め考察

  • バンドウイルカは二人を見守っている? 
  • おっさんも夢を持っていた!?
  • キジムナー等のファンタジー表現の意味は? 
  • くくると副館長の願いは同じ  

白い砂のアクアトープ(全24話)各話リスト

話数 サブタイトル レビュー(R)
12話以前はこちらからどうぞ
第13話 海の遥かなティンガーラ 各話R
第14話 ペンギンチェイサー 各話R
第15話 ウミウシ大論戦 各話R
第16話 傷だらけの君にエールを 各話R
第17話 くつろぎ処 海月風 各話R
第18話 あかりの灯るとき 各話R
第19話 さよならハイヒール 各話R
第20話 迷子のプランクトン 各話R
第21話 ブルー・タートルの夢 各話R
第22話 覚悟の帰還 各話R
第23話 水族館の未来 本レビュー
第24話 白い砂のアクアトープ 各話R

※リンクは各話レビューへ

感想レビュー 第23話 「水族館の未来」

あらすじ

星野館長から、海洋生物の研究や環境問題に取り組む大型プロジェクトが発表され、研究員2名の募集が始まった。

環境問題に興味を持ち始めた風花は、プロジェクトに強く惹かれる。
だが、研修がハワイで2年間と聞き・・・

風花が水族館と接することになったキッカケは、小さな水族館での、ふとした出会い。

生き物たちの居場所を必死で守る、くくるの姿に触発され。
傍らで支えるつもりが、気が付くと自分の方が元気をもらっていた。

いつしか命の大切さを知り。
遂に新たな夢へと辿り着く。

夢を仕事にするのは理想かもしれません。
が、仕事の中で夢を見つけるのも良いですね。

作品の姿勢が素晴らしいです。

バンドウイルカは見守っている?

バンちゃんの気持ちが分かったらいいのになぁ。
いつになったら沖に戻れるんだろう

by 海咲野くくる『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第23話

バンちゃんこと、海岸に迷い込んだバンドウイルカ。
20話から海岸に迷い込んだイルカは、いまだ海岸に留まっている。

白い砂のアクアトープ 20話
上記は20話の一コマ。二人してずっと同じ服ですね(笑)。

何かに怯えて逃げてきたのか、向かうべき方向が分からなくなったのか・・・
イルカは、まるでくくると風花の二人の気持ちを表しているかのように描写されます

前話でくくるが吹っ切れて、それでも残っているイルカ。
もう一人の風花が、新たな道を見つけるまで、気になって離れらないのか?

結局、風花のプレゼンのネタにされるのが上手いというか、憎い(笑)。

『白い砂のアクアトープ』は、風花が夢に破れた所から始まり。
くくるの夢を応援することで、過去を考える暇などなく、やがて元気を取り戻していく。

がまがまが閉館を迎え、くくるの夢が破れ、今度は風花が姉として支えていく。
暴走気味な所もあったが、ようやくやりがいを見出したくくるは、風花を見守る余裕さえ見せる。

さあ、次は風花の番──

その時が来たら、ちゃんと行けるよ
ウミガメの赤ちゃんみたいに。

by 宮沢風花『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第23話

風花にも”その時”が来たのです。

水族館の先にあるもの

当水族館は2年後のオープンを目指し、新たに研究施設を立ち上げます
その名も「USTD アクアトーププロジェクト」

by ティンガーラ館長 星野晃『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第23話

調子が良いだけのおっさんかと思っていたら(失礼)、最終回間際にとんでもないことをぶち上げてきました(笑)。

がまがま時代は経営すら難しいと思っていた水族館。
アクアリウム・ティンガーラは、経営を軌道に乗せるどころか、開業1年も経たないうちに次のプロジェクトを発表したのです。

私は時々夢を見ます。

水族館を訪れた子ども達の中から、生き物のことを真剣に考える子らが現れ、新たな発見をもたらす。
いつかは環境問題が解消されるかもしれない、絶滅した生き物に会えるかもしれない、生き物たちとコミュニケーションが取れるかもしれない。

我々の日々の営みが、そんな場所に繋がってると考えたらワクワクしてきませんか?

by ティンガーラ館長 星野晃『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第23話

『白い砂のアクアトープ』では、これまで少女達の夢を描いてきました。
今回はスケールの違う大人の夢。

星野館長は、ただ単に水族館を運営してきただけではなく、水族館の枠を超え生き物に関わる研究や保護に向けた構想があったのです

ただのおっさんではありませんでした(笑)。

もしかすると、おじいは、この構想を聞いていたから皆をティンガーラへ推薦したのかもしれないですね。

生き物の為に何かしたい

当水族館は2年後のオープンを目指し、新たに研究施設を立ち上げます
その名も「USTD アクアトーププロジェクト」

- 中略 -

そこで、このプロジェクトのファーストクルーを2名、大募集!

by ティンガーラ館長 星野晃『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第23話

くくるを追いかけ離島へ行った風花は、ウミガメの孵化を見て海洋生物の環境に興味を持つ。(21話)

それ以降、環境問題を勉強してきた風花だが、その興味は尽きず、もっと勉強したいと思っていた。

そこへ星野館長から発表された大型プロジェクト。

アイドルから飼育員への転身ですら驚きだったのに、風花が環境問題に向かっていくとは、意外というと失礼でしょうか(笑)

白い砂のアクアトープ 23話

でも環境問題に至る兆候は以前からありました。

  • 母親から逃げ出したのに、調子の悪いイシガキカエルウオが気になって戻る (5話)
  • 海岸に迷い込んだバンドウイルカを気にする (20話)
  • ペンギンのケンカを止められなかったことを悔しがる (21話)

最初は、環境問題ではなかったのかもしれません。
生き物の命を考えるのは、くくるの受け売りだったかも知れません。

でも、生き物を大切にしたい、守りたいという気持ちは育まれていた。

ただ、自分が何をすれば良いのか分からない。
どうすれば、生き物を守れるのか分からない。

決定的になったのは21話のペンギン・ポーポーのケガ。(21話)

私、生き物が辛そうにしてると、すごく胸が痛むんです
何もしてあげられないことが、もどかしくて

by 宮沢風花『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第21話

そこへ、環境問題という人間社会が生き物に危険を与えている事実を知り、なんとかしたい気持ちと重なり合う。

困っている人を放っておけない性格の風花。
実に風花らしい、転身ですね。

生き物は不思議 水族館は不思議への入口

白い砂のアクアトープ 13話

水族館には色んな生き物がいます。
人間の常識とは全く異なる形態や生態。

水族館に来た子ども達は、たくさんの不思議に触れることで生き物に対する想像力を刺激されることでしょう。

ゆくゆくは他者への想像力に繋がるかもしれません。
それはとても優しい世界ではありませんか?

by ティンガーラ館長 星野晃『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第23話

生き物は不思議が一杯
水族館は不思議への入口
夢と現実の狭間(水族館)

作品が水族館について言いたいメッセージが明確に。

不思議は人の好奇心をくすぐり。
他者への興味は優しさに繋がる。

キジムナーを使って幻想を見せてきたのは、視聴者に不思議を体験して欲しかったのではないでしょうか。

今話で描かれたラストシーンの、バンドウイルカとのシーンは、イルカの共感能力を表現しているのだと私は解釈しています。

一方、興味を持つ人が多くなれば、本気で生き物を研究する人も増えてくる。

水族館は、生き物のためでもあるのです。
いや、人間と生き物の将来のためにあると言っていいでしょう。

もっと知りたい副館長

彼は経営破綻した、ある水族館の担当していました。
そして、閉館後の生き物たちの悲しい末路を知り、強い自責の念を持ったそうです。

初めて会ったとき、彼はこう言いました。
あんな思いは二度としたくない、と。

彼は生き物を守るために、このティンガーラに来たのです

by ティンガーラ館長 星野晃『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第23話

ようやく判明した副館長・諏訪の思い。
生き物たちを悲しい目に遭わせないために、水族館を経営破綻させてはいけない

水族館の閉館は、くくるが一番苦しんできたこと。
がまがま水族館時代、くくるが望んでいたのは、水族館を継続させること。

くくるが一番欲しかったスキルを、副館長も目指していたのです。
アプローチの仕方は違えど、水族館を潰したくないという思いは一緒だったのです

私、営業の仕事続けることにした
営業の仕事を通して、生き物を守る力を身につけたい

副館長から学べること、もっとあると思うから。

by 海咲野くくる『白い砂のアクアトープ』TVアニメ第23話

くくるに足りないのは、営業、経営の力。
どれだけ水族館を継続させたいと思っても、お客様が来てくれなければどうしようもないのは、くくるは身に染みて分かっています

営業の仕事を通して、水族館を継続させる。
イコール、生き物を守る力を身につけると決心したのです。

余談

だとしても・・・
いや、だからこそ、もっと副館長の水族館に対する思いを聞きたかった。

大型プロジェクト「アクアトープ・プロジェクト」で星野館長の夢が雄弁に語られ、期せずして、NO2の諏訪副館長の目的が、星野館長の口から語られる。

諏訪の目的は、夢と呼ぶには、シリアスすぎるかも。
責任、義務感と言った方が、諏訪にはお似合いか(笑)。

でも、大きな括りでいうと、夢。

大の大人だって夢や願いがあるのです。
そんな当たり前のことを、最終回直前に知らされた気分ですね。

くくると副館長の水族館談義を聞きたいですね♪

おわりに (『白い砂のアクアトープ』23話)

夢破れ小さな水族館に迷い込んだ熱帯魚。
生き物の大切さを知り、新たな夢へと辿り着く。

一度火が付いた情熱は、消せない。
一緒にいたいが、夢も追いかけたい。

くくるは営業、風花は環境問題の研究。

“生き物”の為に、別々の道を歩む。
水族館を通して、大切なコトを伝えたい。

歩む道は別なれど、目指す夢と志は同じ。

まだまだ二人は完璧ではないが、以前の彼女たちとは全く違う。
二人なら大丈夫・・・

そんな気にさせてくれる、最終回直前回。
お見事でした♪

以上、TVアニメ『白い砂のアクアトープ』第23話の感想レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

24話のレビューも書いてます。
良かったらご覧ください。

ではでは。

きょうのひとこと

それにしても、社内放送なのに凝ってるな(笑)

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