荒ぶる季節の乙女どもよ。

コミック【荒ぶる季節の乙女どもよ。】3巻感想 原作の和紗はもっと暴走?いや荒ぶる前の助走か!?

荒ぶる季節の乙女どもよ。

こんばんは。時文です。
TVアニメ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』鑑賞後、原作を読みました。
本レビューは、原作コミック3巻を取り上げます。

荒ぶる季節の乙女どもよ。』は『別冊少年マガジン』で2017年1月号から2019年10月号まで連載されていた漫画。
コミックは全8巻で完結。

荒ぶる季節の乙女どもよ。各話リスト

TVアニメ
話数
サブタイトル レビュー
(リンク先はレビューへ)
原作巻数
(リンク先はレビューへ)
1話 豚汁の味 全体R
1巻
2話 えすいばつ
3話 バスガス爆発 2巻
4話
本という存在
3巻
(本レビュー)
5話 私を知らぬ間に変えたもの
6話 乙女は森のなか 順次レビュー
投稿予定
7話 揺れ、の、その先
8話 Legend of Love
9話 キツネノカミソリ
10話
11話 男女交際禁止令
12話 乙女心のいろいろは

はじめに

本レビューは「アニメ」⇒「原作コミック」の順で見た感想レビューです。

原作8巻を12話でアニメ化したので少しずつカットされてます。
3巻は、大筋変わってませんが、ちょっとしたシーンが飛ばされてます。
僅かなシーンですが新たな発見があったりします。

ここでは、アニメと原作コミックの違いをメインに、原作を読んで改めて感じたことをレビューします。

荒ぶる季節の乙女どもよ。』全体を通した感想はTVアニメ版レビューへ記載しています。
良かったらご覧下さい。
#アニメレビューはこちら

本レビューの内容
  • アニメでカットされた原作部分
  • アニメオリジナルシーン
  • 原作を読んで分かったこと

見出しの頭にアニメオリジナル、原作のみの記号を記載したのでご参考に。

  • ア):アニメオリジナルシーンに関する記述
  • 原):アニメではカットされたシーンに言及

TVアニメ 第4話「本という存在」

原) 既に杉本は誘っていた!?

塾友達からカラオケに行こうと誘われ、杉本と出会うもーちん。
アニメ鑑賞時、この時初めて杉本と親しく話したのだと思ってました。

もーちんは、

あーいうの苦手で・・・

-中略-

みんなに・・・その・・・
はやし立てられたりするの・・・

あのっ、勘違いだったらごめんなさい。
でも私は男女のあれこれ的なものに本当に疎くて・・・そういうのを期待されても・・・

by 須藤百々子『荒ぶる季節の乙女どもよ。』TVアニメ4話

もーちんは随分早とちりというか、自意識過剰なんだな、と思ってましたアニメ鑑賞時

原作を読んで分かりました。
もーちんはこの時既に杉本からアプローチされているのです。
だから「はやし立てられたりするの」「そういうのを期待されても」なんて言ったのです!

アニメではカットされてますが、原作2巻にこんなエピソードが。

  1. 塾で、もーちんは杉本に声を掛けられる
    「俺のこと覚えてる?」「はぁ?」
  2. 公園で、もーちんは和紗に相談
    「映画に誘われた?どうするの?行くの?」
    「断った。何年かぶりに会ったのにいきなり誘ってくるなんてチャラいし。映画館の暗闇でなんかセクシャルなこと考えてるんじゃないかと思って・・・
    「そこまではさすがに・・・いきなりは」
    「考えすぎなのかなぁ・・・」
    「うーん分かんないけど・・・でもやっぱデートに慣れてる感じはするよね」

by 『荒ぶる季節の乙女どもよ。』コミック2巻

アニメ4話では一部内容を変えて、②「公園で和紗に相談」のシチュエーションを使ってます

このシーンを読んでも、もーちんが自意識過剰に見えますが・・・(笑)。
違います。

もーちんも和紗と同じく、文芸部で”性”に触れてから、”性”に振り回されているのです。

性に対して過剰に反応し、近づいてくる男子が、性的な目的を持って近づいてくるのではないかと怯えていたのです。

アニメ4話(コミック3巻)で、誘われたカラオケ。
もーちん視点だと、映画の誘いを断ったので、「女友達を使って」カラオケに誘われたのです

だから、カラオケOKの返事したとき、「杉本ー!須藤さん行くってさカラオケ」と言われ驚いたのです。
#「やられた!」と思ったかも。

そして、その杉本に対し「おい、やったじゃん!」と言う周囲。
映画の誘いを断ってなおカラオケに誘う・・・

もーちんが警戒するのも当然ですね!

さらに、原作では、外へ出るときに男どもから茶化されます

お!早速お持ち帰り?

やるねね~さすが杉本パイセン!

by 杉本の男友達『荒ぶる季節の乙女どもよ。』コミック3巻

原作では確かに”はやし立てられている”のです。

そして男どもの、この軽いノリ。
杉本と男友達との会話が想像できます。

もーちんの直感は当たっていたかも!?

原) 和紗が反抗期?!

和紗が、泉のことや性のことを考えたくないと本を読むシーン。
アニメではカットされてますが、原作ではその前に、親に対して暴言を吐いてしまいます・・・

父:最近の和紗、少しいつもと違うかも・・・て。考えすぎかもしれないんだけど・・・
母:ね、何かあったらもっと気楽に話してほしいんだ。・・・和紗?

和紗モノローグ
どうして自然に・・・手を置いて。そんな・・・自然に仲良くできるのは。

えすいばつをしたことがある人に

和紗:私の気持ち・・・分かるわけ、ない。

by 『荒ぶる季節の乙女どもよ。』コミック3巻

直ぐに謝るが、和紗は猛省。
だから、「もう考えない!本読む!」と考えたのです。

和紗は、泉から「これっぽっちもしたくない」と言われ頭の中は、そのことで一杯。

何も他のことが考えられない状態をよく表しています。
ちと見ていられない程ですが・・・

原) 和紗は決意!

先のシーンの後、和紗は自分の感情に向き合うことを決意します。
アニメだけだと気付きませんでした。
#私が鈍いだけですね・・・

原作にはハッキリと書いてありました。

自分自身を掘り下げていく・・・

(「考えないこと」は果たして・・・正しいことなのだろうか?)

(性と泉のことは、私にとっては切り離せていないのだから。)

この・・・もやもやした感情に名前(原作では「言葉」)をつけることができるなら・・・

by 小野寺和紗『荒ぶる季節の乙女どもよ。』コミック3巻

和紗は、逃げる(考えない)ことをやめ、ちゃんと自分の感情の原因とどうしたいのかを考えることにしたのです。

ここが和紗のターニングポイントになってます。

和紗は、やっと自分の気持ちに正直になろうと決意をしたのに、菅原氏と泉のツーショットを目撃してしまうのです・・・

原) この世に存在する全ての美しい気持ちは・・・

アニメでは丸々カットされていますが、原作では菅原氏が休みの部活で、激論が起きます

和紗は泉のこと、性のことを考える。
頭が爆発しそうなくらい考える──

そんな時、部活で朗読作品として選ばれたのは川端康成『眠れる美女』。
曾根崎部長の一言に和紗は反応する──

曾根崎:描かれている感情が「性に特化している」のか「もっと純粋な感情を描いている」のか。きっちり見定めないと・・・

和紗:それって難しいんじゃないかな。

好きな人のことを考えると手を触れてみたいとか・・・そういう気持ち。自然と沸き上がってくるような気がするんですけど・・・

曾根崎:ちょ、ちょっと!我が子の手を引く母親の尊い愛と・・・(中略)・・・そんな軽薄なものを比べ・・・

-中略-

和紗:恋と愛の差とかも、よく言われますけど、そういうの・・・その。

極論!!

この世に存在する全ての美しい気持ちっていうのは・・・どんどん突き詰めていくと。

最終的に!
えすいばつに辿り着くのではと思うんです!!

by 『荒ぶる季節の乙女どもよ。』コミック3巻

和紗のこのセリフを聞いて、ミロ先生は、

女子高生って、思ってたベクトルとは違う方向でバカなんですね。

by 山岸知明(ミロ先生)『荒ぶる季節の乙女どもよ。』TVアニメ4話

と言ったのです。

アニメ鑑賞時、意味不明だったセリフでしたが、原作を読んでスッキリ。

和紗の頭の中は泉と性のことで一杯。
だから辿り着いた結論。

真剣だけど、笑ってしまう。
いや、和紗が真剣に考え、出した結論だと分かるので余計に・・・「どれだけ性のことで頭が一杯なのか」が分かる答え

ミロ先生が言う、女子高生はバカ。
女子に限らず、高校生はまだまだ物事を知らず未熟。

ところが和紗が、全然違う、予想外の思考をしたので、ミロ先生は「違う方向でバカ」と言ったのでしょう。

冷静なミロ先生が、原作のこのシーンでは、吹き出す程笑ってます!
貴重なシーンですね。

曾根崎部長も和紗の今までに出会ったことのない感情に思い当たり、掛ける言葉も乙女してます。
彼女も変化しています。

ぜひ、アニメでも見たかった!

TVアニメ 第5話「私を知らぬ間に変えたもの」

アニメ5話は、シーンの構成(順番)は違いますが、内容は原作通り。

ラストは曾根崎部長と天城に全部持って行かれましたね♪

アニメではカットされましたが、原作では曾根崎部長の変化についてもうワンシーンありました。

原) 私が素直に・・・

イメチェン前の曾根崎部長は、何でもかんでも突っかかり、ギスギスしていた。

イメチェンし、天城から告白された曾根崎部長。
原作では祖母から「かわいくなった」と褒められます。
#自分の事と思ってないのが可愛かった(笑)

礼を言う曾根崎に対して、弟が「あれ?姉ちゃんなんか素直」。

自分でも自覚する──

・・・私が素直に・・・

少しでも素直になれたのだとしたら・・・

by 曾根崎り香『荒ぶる季節の乙女どもよ。』コミック3巻

新しい感情に最初は彼女も戸惑っていた。
が、今となっては自分の気持ちを正直に受け止める。

彼女がこれまでギスギスしていたのは周りに理解されず、攻撃的な態度をぶつけられてたから。

天城に告白(レポート50枚)され、一人に認められ好かれることで、見える景色が変わった。

これまでに経験してきた嫌なことが忘れ去られていく。
目の前のことを素直に見るようになってくる。

偉大なるかな「恋」!

おわりに (原作コミック『荒ぶる季節の乙女どもよ。』3巻とは)

文芸部員”全員”の恋愛関係が動き出した3巻。

個人的には、アニメは、主人公・和紗以外の女子の方が存在感がありました。
が、原作は和紗、しっかり主人公しています。

本レビューで取り上げましたが、和紗のシーンはもっとあります。

アニメよりずっと悩み、四六時中アレと泉のことを考えている。
ちょっと見てられないくらい・・・

私としては、和紗の悩み方は生々しすぎて、アニメで充分お腹一杯と言った感じ(汗)。
私の場合は、アニメから入って良かったです。

以上、『荒ぶる季節の乙女どもよ。』原作コミック3巻のレビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

原作4巻のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitterにて。

ではでは。

きょうのひとこと

「荒ぶる」と「イタい」は紙一重?

関連レビュー

アニメ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』の感想レビューには、全体通じて感じたことを書いてます。
良かったらご覧下さい。

アニメ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』のレビューはこちらをどうぞ
荒ぶる季節の乙女どもよ。
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