荒ぶる季節の乙女どもよ。

コミック【荒ぶる季節の乙女どもよ。】5巻感想 「恋の伝説」が本当の伝説に!?想いは相手に届くのか・・・

荒ぶる季節の乙女どもよ。

こんばんは。時文です。
TVアニメ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』鑑賞後、原作を読みました。
本レビューは、原作コミック5巻を取り上げます。

荒ぶる季節の乙女どもよ。』は『別冊少年マガジン』で2017年1月号から2019年10月号まで連載されていた漫画。
コミックは全8巻で完結。

荒ぶる季節の乙女どもよ。各話リスト

TVアニメ
話数
サブタイトル レビュー
(リンク先はレビューへ)
原作巻数
(リンク先はレビューへ)
1話 豚汁の味 全体R
1巻
2話 えすいばつ
3話 バスガス爆発 2巻
4話 本という存在
3巻
5話 私を知らぬ間に変えたもの
6話 乙女は森のなか 4巻
7話 揺れ、の、その先
5巻
(本レビュー)
8話 Legend of Love
9話 キツネノカミソリ 順次レビュー
投稿予定
10話
11話 男女交際禁止令
12話 乙女心のいろいろは

はじめに

本レビューは「アニメ」⇒「原作コミック」の順で見た感想レビューです。

ここでは、アニメと原作コミックの違いをメインに、原作を読んで改めて感じたことをレビューします。

荒ぶる季節の乙女どもよ。』全体を通した感想はTVアニメ版レビューへ記載しています。
良かったらご覧下さい。
#アニメレビューはこちら

本レビューの内容
  • アニメでカットされた原作部分
  • アニメオリジナルシーン
  • 原作を読んで分かったこと

見出しの頭にアニメオリジナル、原作のみの記号を記載したのでご参考に。

  • ア):アニメオリジナルシーンに関する記述
  • 原):アニメではカットされたシーンに言及

TVアニメ 第7話「揺れ、の、その先」

7話、トイレで和紗が菅原氏に「泉に告白する」と伝えるシーンまでが前巻(4巻)。

アニメ7話の終盤が5巻の内容になってます。

原) 菅原氏にメロメロ?

和紗と菅原氏が朗読会の練習をするシーン。
セリフが2箇所変更されてます。

一つ目は曾根崎部長のコメントが一部カットされてます

男役を新菜にしたのは正解だったわね。

(新菜の演技力が高すぎて和紗とバランスとれなくなるじゃないかと思ったけど・・・)

手慣れた新菜を相手にすることで、和紗のたどたどしさが逆に純粋さとイコールに見えますね。

※()内がアニメではカット

by 曾根崎り香『荒ぶる季節の乙女どもよ。』コミック5巻

アニメ鑑賞時、菅原氏がなぜ「手慣れた男」に見えるのか、随分失礼なことを言っていると思ってました(苦笑)。

なるほど、菅原氏は劇団に入っていたので演技が上手いのですね。
その上手い演技が「手慣れた男」に見えるということか。

よく分かりました。

二つ目は、その後のもーちんのセリフの内容が変更されてます

原作

もーちん:胸が綺麗なのとかっこいいのって両立できるものですかね通常・・・

曾根崎:胸?

by 『荒ぶる季節の乙女どもよ。』コミック5巻

合宿のお風呂で見た、菅原氏の胸のことが忘れられないもーちん。

原作では、それを比較に出し、なぜここで胸のことが出てくるのか、訳が分からない曾根崎部長とのやり取りが笑いになってます。

もーちんが菅原氏を特別視している感情の変化と笑いを重視したシーンに。

アニメ

もーちん:女子として最強なのに、男子としてかっこいいなんて・・・ズルいですよね

曾根崎:え?

by 『荒ぶる季節の乙女どもよ。』アニメ7話

アニメでは、もーちんが菅原氏をきちんと評価しておきながら、「ズルい」と言う。
笑いなしのストレートな感情表現になっています。

アニメの方は、原作よりも、もーちんの菅原氏への感情が抑えられた表現になっています。
原作はこの辺になるとかなりあからさまです。

原) ぺたぺたぺた

菅原氏が「劇団そよ風」演出家の三枝の所へ行く場面。
菅原氏が好きだと思っていた三枝。
それは恋ではなかったと知る、重要なシーン。

今までの気持ちが本物かどうかを試すために、キスをするのが菅原新菜らしい。

迷いはないが、後ろめたいことをやっている感覚があるのか、それとも演出か。
原作では、三枝の元へ歩いて行く菅原氏が丁寧に描かれます

足下はスリッパ。

スリッパの音が「ぺたぺたぺた」。

この時、菅原氏は何を思っていたのか、本当にキスしてしまうのか・・・
まるでその時の光景が頭に浮かぶような描写でした。

上手い!

アニメはアニメで、その後の三枝の表情!
画面一杯のちょっと狂気に満ちた顔で、菅原氏を挑発するシーンがゾクッとしました。

ただではすまない、波乱の予感です・・・

TVアニメ 第8話「Legend of Love」

原) 菅原氏も心を痛めてる

朗読会中、菅原氏が台本とは違う演技をして、泉に連れられ校舎裏での場面。

菅原さんが分からなくて、俺の方が分かるはずなんてないけど。
でも、なんとなく・・・

あの人に焼きもち焼かせたかった、そういうのじゃないか

by 典元泉『荒ぶる季節の乙女どもよ。』アニメ7話

この泉のセリフの瞬間、原作では菅原氏の頭、吹き出し外に「ちく」と書かれてます。

泉に本心がバレず、いい方向で勘違いしてくれたので、ホッとしながらも、少し申し訳ない気持ちが・・・

つまり、菅原氏が、朗読劇中、泉の胸に手を当てたのは、勢いもあったが意思を持ってやったということ。

和紗が、泉に告白をするために、朗読会の主役をやることを分かっていた。
和紗が、泉の前で朗読し、告白の練習をしているのも分かっていた。

そこへ、「つまらない女になるな」と言っていた三枝が観客席に現れた。
三枝は想定内には興味がなく、自分が想定できないことを評価する。

三枝にバカにされないために、強がってしまい衝動的に何か(=想定外)したくなった

以上が重なり、菅原氏は台本にない行動をしたのではないでしょうか。

つまり目的は2つ。

  1. 演出家・三枝久を見返してやりたい
  2. 和紗と泉の仲を邪魔したい

意識的に②をやったのではありません。
①の衝動が大きく、その手段として②になることをやってしまったのではないか。

②のことがバレれば泉に嫌われる。
ところが、泉はいい具合に勘違いをしてくれた。

でも、心が痛むから「ちく」となったのです。

そして、概ね状況を理解をしている三枝にとっては・・・

バラスイシ (=素晴らしい)

by 三枝久『荒ぶる季節の乙女どもよ。』アニメ7話

と満足したわけです・・・

ア) 和紗は諦めた

一方、和紗を慰める、もーちん。
このシーンでは、かなりアニメオリジナルのセリフが追加され、より分かり安くなってます。

私は本当に、自分のことばっかりだった。
悲劇ぶって、ぐだぐだするだけで、きっと菅原氏を傷つけてた。

-- 以降はアニメオリジナル ーー

泉が菅原氏の手を取ったとき、ショックだったけど・・・
でも、なんとなく思ったの。

他の人が泉と付き合うくらいなら、菅原氏の方がずっといい。

でもね、そう思ったからこそ、私も一度はちゃんと、好きな気持ちを泉に伝える。
そうじゃないと、またモヤモヤしちゃって・・・菅原氏にも泉にも申し訳ないし。

by 小野寺和紗『荒ぶる季節の乙女どもよ。』アニメ7話

私の読解力が足りないせいもあるのでしょう。

朗読会でのトラブルを見て和紗は次の2点に気付いた。

  1. 菅原氏が、泉のことを好き
  2. 泉も、菅原氏のことを好き
①は正解ですが、②は和紗の勘違い

アニメで追加されたセリフがなかったら、和紗が②と勘違いしていることに気付きませんでした。

てっきり、菅原氏が本気を出したら、敵わないだろうという意味で諦めているのだと解釈してました。

それに、このあと、和紗は「友よ!そんで、菅原氏も友だよ」と言っているのです。
大好きな和泉を奪われた相手に対しても「友」と言う、寛容さ。

ここに和紗の良い所、そして泉との共通点があるのかもしれないですね。

そして、和紗は、泉のことを諦めていたからこそ、泉に告白され大喜びしたのです。

アニメの尺の関係上か、かなりペースアップしてアニメ化されています。
が、大切なところは、アニオリを追加してでも、丁寧に表現してくれていたうれしいですね♪

番外編(巻末収録)

5巻の巻末には「番外編」が収録

もう今となっては懐かしい、第1巻(アニメ1話)の出来事。
泉の「あれ」を見た後のお話し・・・

ボーッとしている和紗。
文芸部の朗読会で、見られたくなかったものを見られてしまい、主人公が破滅になる話題に・・・

和紗は「泉のためにも」忘れたいと努力する。
その方法は・・・

そして、和紗は新たな真実!?を知る・・・

と言う14ページのエピソード。

気になる方は原作をご覧下さい。

おわりに (原作コミック『荒ぶる季節の乙女どもよ。』5巻とは)

アニメ鑑賞後、こうして原作をしっかり読むと、改めてよく分かります。

文芸部員5人それぞれの内面がずっと変化を続けてます。
それを見事に他者との関係、ストーリーに調和させる。

お見事です!

5巻になってようやく主軸が見えてきます。
この作品は、和紗と泉、そして菅原氏。
3人がメインの物語なのだと。

曾根崎部長、本郷先輩もキャラ立ちしてますが、それぞれ完結しています。
もーちんは、和紗、菅原氏に絡みますが、良い仲介役。
もちろん、この3人がいい味を出しているので、いい物語になってます。

特に今回は、曾根崎部長にやられました。
というか全部持って行かれましたね(笑)。

このシーンのアニメ化がこれまた秀逸!
音楽、間の取り方、声優さんの演技!

この5巻(アニメ8話)が最後でも良いと思う位、きれいな終わり方!
いやここで終わって欲しかった!?

だって岡田麿里原作ですよ?
タイトルに『荒ぶる』とあるんですよ?
このままで済むわけないじゃないですか(苦笑)。

それらしい伏線はいくつか張られてます。
これからですよね!!

以上、『荒ぶる季節の乙女どもよ。』原作コミック5巻のレビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

原作6巻のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitterにて。

ではでは。

きょうのひとこと

菅原氏と本郷先輩のアドリブ力が素直に凄い

関連レビュー

アニメ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』の感想レビューには、全体通じて感じたことを書いてます。
良かったらご覧下さい。

アニメ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』のレビューはこちらをどうぞ
荒ぶる季節の乙女どもよ。
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