文豪ストレイドッグス

TVアニメ【文豪ストレイドッグス(1期)】1~12話(最終話) 感想レビュー 文豪設定云々は気にせず、作品に身を任せれば楽しめる!

文豪ストレイドッグス
オススメ度 B-
原作 コミック
ジャンル 異能力バトルアクション
放送情報 TVアニメ(2016年春)/全12話
ストーリー
設定
世界観
感情移入

原作コミック未読。
TV放送にて鑑賞。一気見。

こんばんは。時文です。
TVアニメ『文豪ストレイドッグス』1期最終話まで鑑賞しました。

今回見た1~12話は分割2クールの1クール目(1期)。
現在3期まで放送されてます。

原作は「ヤングエース」連載の漫画。
コミックは現在17巻まで刊行。(2019年6月時点)

アニメは、コミックのエピソードが軸となり、途中、小説1巻の内容が入ってます

では、TVアニメ『文豪ストレイドッグス』感想レビューをどうぞ。

  • 「はじめに」は【ネタバレなし】
  • 「感想レビュー」「おわりに」は【ネタバレあり】

はじめに

あらすじ

舞台は現代の横浜。
特殊な能力を持った異能力者がいる世界。

軍や警察で対処できない危険な依頼をこなす探偵集団である「武装探偵社」を取り巻く物語。

キャラクターデザインや作画がキレイすぎて女子向け?
自分にはちょっと合わないかな?と思って後回しにしてきたのですが・・・
なかなかどうして、お気楽に見られて、それでいて重い内容の作品♪

『文豪ストレイドッグス』の特徴は、登場人物が偉大な文豪を模していること。
時代の違う実在の文豪を、擬人化(イケメン化?)して、戦わせたら面白いのでは?という発想から生まれた作品。

だからと言って、文豪のことや作品を知らなくても大丈夫。

私は昔から純文学苦手であまり読んだ記憶ありません(お恥ずかしい)。

実際に文豪設定が使われるのは、名前と異能のワザ名、特徴程度。
人物や作品の事を知らなくても楽しめます。

私の場合、名前や作品名くらいは知っているので、
聞いた名前が出てくると「お、来た来た来た~~」と、意味不明なテンションの上がり方をしてました(笑)

むしろ、偉大な文豪を、こんな扱いして、大丈夫なのか??
いや、何か意味があるのか?と勘ぐり、興味を持ってしまう!?(笑)

物語は、文豪から来るイメージとは程遠い、異能者バトル
日常パートはかなりふざけていて、正直、イラッと来るシーン多々ありますが、シリアスパートはかなり冷酷。
出血や死人は当たり前の、マフィア系の本格バトルアクションです。

絵がきれいなだけに、最初はユルい日常パートとのギャップに戸惑います。

おふざけ部分が多いですが、大きなプロットはしっかりしており、展開が見えてくると楽しめます。

話が進むと見えるテーマは、人が生きるにあたり根源的なこと
“文豪”の冠を付けているのは、擬人化だけではなく、人間の根源的な所を描くことを指しているのかも。

なんて、ちょっと文学に興味を持った読(視聴)後感でした♪

難しいことは後から感じればいい。
純文学が気になっても後から深掘りすればいい。
まずは、気軽に、探偵社とマフィアの異能バトルをお楽しみあれ!

TVアニメ「文豪ストレイドッグス」PV第2弾
KADOKAWAanime

感想レビュー (以降、ネタバレありです)

さて、ここからはネタバレ全開でいきますよ。

各キャラクターが個性的で魅力!

なんと言っても、まずは個性的なキャラクター!

文豪をモチーフにしたからではないでしょうが、性格がぶっ飛んでいる!

異能者がぶっ飛んでるのか、命を賭けるような仕事をしている設定だからぶっ飛んでいるのかは分かりません。

が、日常パートでのおふざけ感、非常識感。
正直、最初は辟易しました(笑)。
見るのを止めようと思った程・・・

だけどテンポ良く進み、事件が発生したとき、一転してシリアスパートへ
おふざけキャラが、なんとも真っ直ぐな行動。

#反面、悪役はシリアスパートでも、暴力的にぶっ飛んでます。

事件が解決した後に気付く、日常パートの無駄と思えたシーン(失礼!)が、実は伏線だったと気付く瞬間

すると、おふざけ日常パートも伏線を見逃さないよう真剣に見るように(笑)
#日常は気楽に見るのが本来の見方かも。私が変?

このギャップが楽しめるようになると、この作品にどっぷりハマってるかも♪

バトルあり!ミステリーあり!サスペンスあり!

キャラクターが個性的なだけでなく、各エピソードもバラエティに富んでます。

異能者バトルなので、バトルアクションは当然。
ただ、そのバトルの中に頭脳戦を入れ、技あり的な展開が楽しい。

江戸川乱歩がいるのであれば、やはりミステリー
警察が扱う事件の手伝いをして、一瞬で解決するのは気持ちいい。

「蒼の使徒」が出てくる回では、一転してサスペンス風
これまた、2話で終わってしまうのが勿体ない程の事件と犯人。

#「蒼の使徒」と「情報屋」はもっと見たかった・・・

ポートマフィアの残虐性が、敵キャラとしては最高!

中でも3話から登場するポートマフィアの連中が、ぶっ飛んでいて最高

人を殺すことに全く躊躇無い残虐性、大胆な手口、ふてぶてしい態度。
そして圧倒的な強さ!

死を軽く扱いすぎるきらいがあるが、分かりやすい勧善懲悪になっている。

良いのか悪いのか分かりませんが、暴力や死を描いているのに、絵がスタイリッシュなのが凄い!

言葉が美しく、次第に哲学的に

太宰や国木田を始め、探偵社社長・福沢諭吉が話すセリフがウンチクがあったり、洒落ている。
セリフが美しいのです。

これが”文豪”を名乗る所以か。

話が進んでいくと、主人公・敦、ポートマフィアの泉鏡花らが、生きる価値について考え出す。

敦は孤児院で存在を否定され続け、自分が生きていてはいけないと考えるように。
鏡花も異能を買われ暗殺者として育てられ、生きている資格がないと考える。

敦と鏡花の新しい仲間は、二人に生きる価値がないなどとは一切言わず、だからと言って甘やかしたりもしない。

さりげなく、人は誰しも生きる権利があり、剥奪することなどできないと示唆している。

ポートマフィアの過剰暴力は、命の大切さ、誰しも生きる価値があることを際立たせるための演出なのかも

現実の文豪が生み出した純文学をモチーフにしているのなら、人間の根源となるような思想を『文豪ストレイドッグス』で描こうとしているのでは?と言うのは言いすぎでしょうか。

描くテーマは「誰かに認められる」か

作品で描こうとしているのは、「人の存在意義」か

敦と鏡花の生きる価値があるかは究極。

探偵社の面々は、普段は軽く敦をいじってるが、心の底では、敦を仲間と認め、一人前の大人として扱っている。
この当たり前の振る舞いが、敦を(もちろん存在して良いと)認める行為
この辺の表現が実に温かい。
ふざけたシーンでも、暖かみが見えてくるから上手い!

鏡花はまだ探偵社に加わったばかり。
敦には認められているが、他のメンバーとの関係は2クール目で描かれるのか。

江戸川乱歩の描き方も面白い。

彼の異能「超推理」は、実は異能力ではなく、純粋な推理力。
他のメンバーはその類い希なる推理力に、一目を置いている。

つまり、誰にしろ、”優しさ”で存在を認めているのではない。
その人にある”価値”を見出し、存在を認めているのです

実に、カッコいいスタンスですね。

敵側は、逆に「認められる」ために悪事を行っている

ポートマフィアの芥川龍之介。
残虐で、人の命をなんとも思ってない様子。

だが、どうやら、太宰に認められたい感情が、こじれているのが見て取れる。
それが、敦を異常に敵視する(ライバル視する)原因に。

芥川の部下、樋口一葉も芥川を慕い、認めて欲しがっている。
最終話に出てきたギルドのルーシー・Mも終始誰かに認めてもらいたがっているのだ。

かくして、登場する人物は、誰かに認められたがっている、あるいは認めてもらうことにより安心する。
まるで自分の存在価値が、それで全て決まるかのように・・・

今後、どのように着地させるのか期待ですね♪

おわりに (『文豪ストレイドッグス』とは)

1~12話は分割2クールの1クール目。

終盤には「人虎」こと敦に多額の賞金を賭けた組織・ギルドが登場。
これから三つ巴の抗争が始まる。
先が気になるが、区切り良い所で終わっている。

が、なぜギルドは「人虎」を執拗に狙うのか。
また、なぜ太宰達は敦を探偵社に引き入れたのか。
#国木田も誰も彼も救えるわけではない、と言ってます。

この辺りは、まだ明らかになってません。

派手な異能バトルアクションとして楽しむのも良いですが、根底にあるテーマ”人の存在価値”も味わっていきたいですね。

2期、3期と楽しみです♪

ではでは。

きょうのひとこと

学生の頃に、純文学、古典をもっと読んでおけば良かったな・・・(遠い目)

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