オススメ度 | A |
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ジャンル | 異能力バトルアクション |
作者 | 朝霧カフカ / イラスト 春河35 |
出版社 | KADOKAWA |
ストーリー | |
設定 | |
世界観 | |
感情移入 |
舞台は現代の横浜。
特殊な能力を持った異能者がいる世界。
軍や警察で対処できない危険な依頼をこなす探偵集団である「武装探偵社」の一員で理想主義者の国木田独歩(くにきだ どっぽ/本作の主人公)。
うさんくさい新入りの太宰治(だざい おさむ)とコンビを組むことに。
こんばんは。時文です。
TVアニメ『文豪ストレイドッグス(1期)』鑑賞後、原作コミック、小説1巻を読みました。
原作『文豪ストレイドッグス』は『ヤングエース』で連載中。
原作コミックは現在17巻まで刊行。(2019年7月時点)
コミック以外に、外伝的位置付けの小説も出ています。
TVアニメ1期では原作コミック1~4巻と、小説1巻がアニメ化。
本レビューでは、小説1巻「太宰治の入社試験」を取り上げます。
アニメだけでは分からなかった点、アニメでは描かれなかった点についてレビューします。

目次
はじめに
本レビューは「アニメ」⇒「コミック」⇒「小説」の順で読んだ感想レビューです。
小説『文豪ストレイドッグス』は原作コミックのノベライズではなく、外伝的位置付けのオリジナルストーリー。
外伝と言っても、著者は原作コミック同様、朝霧カフカ先生。
イラストも同じく春河35先生。
内容については、小説1巻は原作コミックと描かれる時代が違います。
描かれるのは、原作コミック1巻(中島敦登場)の2年前。
よって、(原作での主人公)中島敦は出てきません。
本小説の主人公は国木田独歩。
武装探偵社に新たな社員として、太宰治がやってくる。
そんな内容です。
時代や登場人物が違うだけでなく、アニメでは省略されたエピソードも多々あり!
アニメと同じだと思っていた私には衝撃でした(笑)。
この衝撃を皆さんにも味わって欲しいので、アニメしか見てないよ!と言う方は、この先は読まずに、ぜひ小説をお読み下さい♪
感想レビュー (以降、ネタバレありです)
アニメとは時代も登場人物も違った
私は、エンターテイメントは事前情報を入れずに楽しむタイプです。
TVアニメ1期を見たときに、6・7話「蒼の使徒」だけトーンが違うと感じて何気にwiki情報を見たら、ここだけ小説が原作と判明。
「蒼の使徒」編はとても好きなエピソードだったので、小説も読みたいと思ってました。
ただ、アニメは原作コミックにかなり忠実だったので、てっきり小説部分も忠実だと思ってました。
ところが、かなり違う!!
時代は原作1巻よりも2年も昔。
当然、アニメ(=原作)の主人公・中島敦が武装探偵社へ入る前。
小説1巻「太宰治の入社試験」の主人公は国木田独歩。
武装探偵社へ太宰治が新入りとしてやってきた。
事前試験(筆記・実地)を満点でパスし、異能力無効化と言う超凡な能力は申し分ない。
が、どうしてこれだけの能力と才能を持っていながら今まで表に出てこなかったのか・・・
職業柄、国家機密にも触れることもある武装探偵社の不適にならないか。
それを確かめるため、国木田は太宰治とコンビを組み、見定めることとなった。
依頼があり赴いた幽霊屋敷。
そこから多数の行方不明者事件へ。
それが「蒼の使徒」事件の始まりだった──
小説は事件も敵も謎もタップリ
原作と小説1巻は時間軸が違い、登場人物も違う。
アニメ(6・7話)では小説の内容を前後の話数の設定に合わせるために改変。
つまり、2年前設定を「現代」にし「中島敦」を登場させてます。
小説は250ページもの長編。
アニメはわずか2話で描いたので、事件単位で省略されてます。
残念!
いや勿体ない!!
ただアニメ鑑賞後に小説を読んだ私にとっては、知らなかったエピソードを読めたのはうれしい誤算♪
大抵、アニメ鑑賞後に原作を読むと、結末を知っているのでサプライズ感は減りワクワク感も初見に比べると少ない。
ところが、本小説は「こんな事件まであったのか!?」「そんな犯人がいたのか!?」と新事実が判明しアニメ以上に楽しめました。
それにしても、よくまあアニメはあれだけ違和感なく、前後の話数と、時代と登場人物を合わせたものです。
変な所で、感心してしまいました(笑)
と同時に腑に落ちた点も!
だから・・・だったのか!
敦が活躍しなかった
TVアニメ5話までで、主人公の敦が強くなったとはとても言えず、まだ活躍できてない存在。
それでも「蒼の使徒」(6・7話)では活躍しなさすぎ。
捜査能力では先輩達、特に太宰や国木田には敵わないでしょう。
が、終盤の爆弾遠隔装置解除シーンで太宰が大男に苦しめられていた時、もっと活躍しろよ、と。
横浜も太宰もピンチなのだから、虎に変身して抵抗しろよ、と。
#変身しようと”すら”しなかった・・・
なんて不甲斐ない主人公なのだと思ってました。
小説読んで分かりました。
そりゃあ、そうです。
原作では、ずっと「国木田と太宰」の二人で事件を追っていたのです。
格闘シーンでも、二人が苦しんだからこそ、光るコンビネーションシーン。
敦を活躍させることなんてできなかったのです。
それでもアニメでは、敦が二人の会話にツッコミを入れたり、平常時は完全に溶け込み自然だったのはお見事でした。
爆弾は誰が作ったの??
釣具店駐車場へ設置された高性能爆弾。
アニメを見た時、最初は、話の流れから蒼の使徒(=佐々城信子)が作ったと解釈していた。
が、蒼の使徒は「自らの手を汚さない」のが特徴。
そもそも、頭は良いが、爆弾を作るようなキャラクターではないので違和感があった。
後に出てきた、数字を刻印させ操る異能力の男かと思ったが、なんかしっくりしないと思ってました。
小説を読んでスッキリ!
爆弾を作った犯人は別にいたのだ。
海外でもテロを起こしていた爆弾魔が。
アニメでは爆弾魔を追い詰めるエピソードを丸ごと省略していたのです。
このエピソードには、米国大使館まで絡み、そこでは太宰の機転の利いた対応が描かれてます。
ぜひ小説をお読み下さい。
佐々城信子はなぜ武装探偵社へ近づいたのか
小説では、アニメでは描かれなかった事件もあり、裏で操っていた「蒼の使徒」こと佐々城信子の頭の良さが更に際立つ。
ではなぜ佐々城女史は、行方不明者の被害者となり、太宰たちと出会うことになったのか?
アニメでは貧血を起こし事件に巻き込まれてしまったかのような描写。
相当頭が切れる佐々城女史がそのようなミスをしたのか?
── 否。
小説ではそのことがハッキリと描かれてます。
女史は、探偵社へ廃病院調査を依頼するよう仕向け、タイミングを見計らい捕まっていたかのような演技をした。
#犯人が供述すればバレるが、話さないだろうことも読んでいた。
そして(アニメでは描かれてないが)爆弾魔の情報まで提供し、捜査に協力する。
武装探偵社を憎んでいたのに、なぜか?
佐々城女史の目的は2つ。
- 法で裁かれぬ犯罪者を”犯罪によって断罪”
- 武装探偵社への復讐
佐々城女史の恋人だった「蒼王」の遺志を継ぎ、法では裁けない犯罪者を「犯罪によって断罪」する。
- タクシー運転手は逮捕される証拠を残していなかった
⇒廃病院への調査依頼を出し武装探偵社に介入させた
⇒数字を使う異能力者により殺害 - (アニメでは描かれてませんが)爆弾魔は、海外でテロ行為を行い続け、マークされるも尻尾を掴ませなかった。
⇒日本で爆弾事故を実行させ武装探偵社を介入させた
⇒数字を使う異能力者により殺害
- 数字を使う異能力者は臓器売買、武器売買をやっていた犯罪組織。
⇒横浜を支配するには武装探偵社が一番邪魔だと錯覚させ攻撃させた
⇒(アニメでは描かれませんが)逮捕後、ポートマフィアが襲撃し殺害。
このように、佐々城女史は裏で犯罪者に情報を流す等をして誘導し①を実行。
その過程で②武装探偵社に攻撃を仕掛けるよう誘導したのです。
恐るべし犯罪者ですね。
というか、凄い犯罪者を考え出しましたね朝霧カフカ先生は!
ラストはなぜあの結末しかなかったのか
アニメを見た時、よく分からなかったのが7話ラストの結末。
佐々城信子は銃を下ろし、抵抗の意思を示さなかった。
太宰もやむを得ず、銃を下ろすが──
手から落ちた銃は、佐々城信子に撃たれた六蔵の手に渡り、彼は父の仇を討つために引き金を引くのだった──
「この結果しかありえなかったんだ」
by 太宰治 (TVアニメ『文豪ストレイドッグス』7話)
この結果しかありえない、とは?
太宰は蒼の使徒が佐々城信子だと見抜いた。
が、佐々城女史自ら手を汚しておらず、捕まえることはできなかった。
そして、小説では佐々城信子が語ります。
私はこれまで通り、彼の人──《蒼王》の理想に殉ずる一個の銃口であり続けます。
それを貴方がた探偵社に邪魔する事は出来ません。
-中略-
私はこのまま、此所を去ります。
そしてまた別の場所、別の組織を使って、同じ事件を起こします。
次も、その次も。
貴方がたにそれを防ぐことは許されません。by 佐々城信子 (『文豪ストレイドッグス』小説1巻)
このままでは、(犯罪者が対象とは言え)また犠牲者が出てしまう。
が、犯罪を立証できない以上、佐々城信子を止めることができない。
更に、佐々城信子の言葉は続きます。
太宰様、貴方ならば判るはずです。
貴方は常に先を読み、感情に流されず全体最適となる行動を選び続けました。
ならば此所で取るべき行動は一つと判る筈です。by 佐々城信子 (『文豪ストレイドッグス』小説1巻)
──だから、六蔵を使って佐々城信子を撃った──
佐々城女史を始末するしか、彼女の犯行を止めることはできないと太宰は判断したのです。
そして、佐々城女史もそうしてもらうしかない考えていた。
もっと言うと、撃たれることを”望んでいた”のかもしれない。
彼の人がいなくなっても、彼の人の理想を追い続けることしかできない。
この世から犯罪者を、全てなくすことはできない。
だから、生きている限り、自分は止まることができないのだ、と。
その心情を太宰は汲んだのです。
これが、太宰の言う。
「この結果しかありえなかったんだ」
by 太宰治 (TVアニメ『文豪ストレイドッグス』7話)
ここからは私の完全な推測ですが・・・
上記のように考察を進めると──
太宰は”最初から”佐々城信子を始末するために蒼の使徒へ恨みを持つ”六蔵が現場へ来るよう“情報を盗み見させたのではないでしょうか。
六蔵は探偵社にハッキングした犯罪者です。
国木田は父親が死んだ責任を感じ、六蔵のことを警察から隠してます。
蒼の使徒が狙うような犯罪者ではない気もしますが、”法の裁きを受けない犯罪者”という括りでは同じなのかもしれません。
そう考えると、最初、六蔵を撃ったのも納得がいきます。
#アニメでは国木田を狙ったように見えますが、小説では最初から六蔵狙い。
が、ここにきて、直接手を下す理由がよく分かりませんでした。
#「もう疲れました」ということでしょうか・・・
#もしかすると、この時、撃ち返して欲しかったのかもしれないですね
佐々城信子を殺したのは”正しさ”
佐々城さんを殺したのは、結局、蒼王そして君の”正しさ”だ。
by 太宰治 (TVアニメ『文豪ストレイドッグス』7話)
アニメを見ていた時、「正しさ」が佐々城女史を殺した!?
よく意味が分かりませんでした(汗)。
が、小説を読んでスッキリ。
改めてアニメを見ると、ちゃんと描写されてました。
佐々城信子が銃を持って現れた時のセリフ。
あの人は理想に燃えた人でした。
純粋に犯罪のない世界を望み。
それ故に自分の手を血に染めました。
私はどうにかその理想を叶えてあげたかった。by 佐々城信子 (TVアニメ『文豪ストレイドッグス』7話)
小説はもっと詳しく説明がされてます。
全て記載するわけにはいかないので、要約すると──
佐々城女史の恋人、彼の人は理想の世界を目指し官僚の道を目指した。
が、体制の悪癖、同僚の容喙、上司の不理解・・・
ある日、彼の人は壊れ、絶望し、自ら死のうとした──
佐々城女史は耐えきれず、言ってはならない計画を口にした──
それが「犯罪による悪の断罪」。
佐々城女史はその行いが、善い悪いではなく、彼の人の理想を叶える為に考え続けたのです。
彼女自身に理想があったわけではない、彼の人、後の蒼王の苦しむ顔を見たくなかっただけ・・・
そして、蒼王は死んだ。
ところが、計画は半ばで、彼の人の計画にはまだ断罪せねばならない犯罪者が残っていた。
それよりも、彼女は何もしないでいるのに耐えられなかった──
犯罪のない理想の世界を作る「正しさ」を実現する方法が「犯罪による悪の断罪」。
それ以外に方法がないので、止められない、止めるわけにはいかなかった。
むろん、犯罪者が全ていなくなれば、実行は終わるのだが、犯罪は一向に減らない。
つまり、彼女の「蒼の使徒」としての活動に終わりはない。
だから、太宰は一つの結果しか見えなかったのです。
これが「佐々城さんを殺したのは蒼王の”正しさ”」。
国木田の”正しさ”
太宰は佐々城女史を殺したのは、もう一つ「君(国木田)の”正しさ”」とも言ってます。
アニメでのみ追加されたようです。
なので小説を読んでもハッキリと判りません。
ここからは、私の恐い推測です。
太宰も佐々城女史も、国木田と蒼王をダブらせたのではないでしょうか。
彼女のセリフにもありますね。
あなたはどこかあの人(蒼王)に似てます。
by 佐々城信子 (TVアニメ『文豪ストレイドッグス』7話)
小説で、国木田は、自ら手を汚さない蒼の使徒を捕まえることができない現実に苦悩します。
蒼王のことを許せないと考えながら、蒼王と同じ、犯罪者を罰することができない世の中を許せないと考えそうなのです。
このままでは、蒼王と同じ道を辿り、そこへ佐々城信子の頭脳が入れば、蒼王の二の舞になるのではないか。
佐々城女史はそれを予想し、自らを止めて欲しいと願った。
太宰もそれを予感し、自ら悪役となった。
というのは裏読みし過ぎですかねーー
でも、現実世界での佐々城信子は、国木田独歩の最初の妻。
作品上、佐々城信子を生かしておくと、とんでもないコンビになってしまう・・・
メタ的要素も含め悪い方へ想像力をかき立てられるんですよねーー
セリフが勉強になる
原作コミック同様、小説もセリフが勉強になります。
アニメを見ているだけでは、漢字すら分からない(涙)。
小説を読んで、漢字が分かったので調べることができました。
#アニメ化されてない部分も含めると、もっとあるのですが、キリがない(笑)
#アニメ化されたセリフだけに留めます
武装探偵社は”幇間”の集いに非ず
国木田が芥川と戦い、スタンガン攻撃を食らわせた時。
武装探偵社は”幇間“の集いに非ず(あらず)、か。
by 芥川龍之介 (『文豪ストレイドッグス』小説1巻)
読み方:ほうかん
宴席などで客の機嫌を取り、酒宴の興を助けるのを職業とする男。
太鼓持ち。男芸者。
「goo辞書」より
職業を指し示す言葉だったのですね。
恥ずかしながら、全く知りませんでした。
てっきり「烏合の衆」程度を意味しているのだと思ってました(汗)。
それどころか武装探偵社を盛り上げるだけの「やられ役」だと蔑んでいたわけですね、芥川は。
小説の印象
最後になりましたが、小説の印象を。
小説は、文ストらしく漢字が多く、セリフも堅い言い回しを多用。
#漢字も多いが、フリガナも多い(笑)
アニメや原作コミックを見ていて思ったのが、文ストは小説が合うだろうと。
それは、やはりその通りでした。
原作コミックの方はアクションシーンも多く、コミカルなシーンに漫画チックな動きも随所に。
小説は狙ったのか、アクションシーンは抑えめ。
事件を解決する謎解き、スパイ物のような展開を重視。
ボリュームは中編(約250ページ)、テンポ良く、次から次へと謎と事件が描かれる。
そして読みやすい。
アニメを見ていたのも功を奏したのだろう。
小説の文字を読んでも、キャラクターや動き、表情が目に見えるようなのです。
さらに小説は国木田視点の「一人称形式」。
国木田の心情描写がこれでもか!という程描かれる。
興味を惹くのは、国木田の太宰「評」。
そして国木田の理想への思い、佐々城信子への想い。
なかなかアニメでは描写しにくい部分が小説では楽しめます。
アニメ化されなかったエピソード多々
これまでに書いてきた以外に、アニメ化されてないエピソードやシーンは、まだあります。
- こそ泥追跡事件
- 太宰への疑惑
- 乱歩さんの異能力
- 飛行機墜落事件
- 太宰治の入社試験
- 芥川の2度目の登場
- 現在へ続くエピローグ・・・
かなりのエピソードが盛り込まれてます。
これらのエピソードで描かれる、国木田の太宰「評」。
そして、国木田と太宰の信頼関係構築の過程が良い!!
アニメ7話で、敦が二人のコンビネーションを凄い、と感心してます。
が、それ以上の信頼が見えるやりとりが小説では描かれます。
#どこのことかは控えますが、読めば分かりますよ
これぞコンビ結成の瞬間!
このシーンだけでも私は小説読む価値あったと思いました♪
アクションシーンは少なめか
反面、動きを見せれないからか、アクションは(漫画に比べ)少なめ。
アニメ化(6・7話)されたアクションシーンが、ほぼ全て。
アクションシーンで削られてしまい残念だったのは、小説冒頭のエピソード。
恐らく、国木田と太宰のコンビで挑む初捕り物。
途中まではいつもの調子のドタバタ。
だけど、太宰の機転を利かせた作戦での決着がお見事。
最後のシーンだけでもアニメで見たかった(涙)
そして、捕り物途中で太宰の人生を変える!?バイブルが出てきます(笑)
そうか、この時に購入したのか。
だから、次のシーンで毒キノコが出てきたのかーーー納得!
おわりに (小説『文豪ストレイドッグス』とは)
小説と言う媒体だからか、国木田が主人公だからか・・・
登場人物、特に国木田視点の、迷い、悩み、素直な感情を中心に描かれ、真っ直ぐな性格がよく分かりました。
動きが見せられないためか、アクションシーンが抑えめで、その分頭脳戦、推理力、先読み力で勝負をし、ミステリー好きの私に取ってはうれしい展開でした。
なによりの収穫はアニメを見ただけでは理解できなかった真相が判ったこと。
そして原作者ならではの、原作とリンクするネタが楽しかった。
エピローグは、現代、原作コミックの最初へと続くシーンに”国木田”目線で書いているのもサービス満点!
「あとがき」でも朝霧カフカ先生の悩みと意気込みが見て取れ楽しめました。
本サイトは「アニメ感想ブログ」なので、小説単体の話はできるだけ触れないようにしました。
が、小説単体でみても非常に面白く読み応えある内容でした。
これは2巻以降も読みたくなりました。
もちろんアニメを見てからですけどね♪
ではでは。
もしかして”文豪”じゃないと異能力を持たせない!?
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