こんばんは。時文です。
TVアニメ『ダーウィンズゲーム』鑑賞後、原作を読みました。
本レビューは、原作コミック7巻を取り上げ、アニメと原作の違いを紹介。
アニメの感想レビューはこちらからどうぞ。

アニメと原作コミックの対応は以下の通り。
リンク先は他巻の感想レビューです。
ダーウィンズゲーム (全11話) 各話リスト
アニメ話数 | サブタイトル | 原作巻数 (リンク先はレビューへ) |
第1話 | 初陣(ファーストゲーム) | 第1巻 |
第2巻 | ||
第2話 | 渋谷(ジェムストーンマイン) | |
第3話 | 引き金(イグニッション) | 第3巻 |
第4話 | 火花(ファイアーワークス) | |
第4巻 | ||
第5話 | 水葬(アクアリウム) | |
第6話 | 金剛(ハードネス) | |
第5巻 | ||
第7話 | 圧砕(エイス) | |
第8話 | 平穏(フラジャイル) | 第6巻 |
第9話 | 決闘(ヘッズアップ) | |
第7巻 | ||
第10話 | 旧王(オールドワン) | |
第11話 | 血盟(サンセットレーベンズ) | 第8巻 |
目次
はじめに
本レビューは「アニメ」⇒「原作コミック」の順で見た感想レビューです。
アニメと原作コミックの違いをメインに、原作を読んで改めて感じたことをレビューします。
アニメは、基本的に原作コミックに忠実です。
ただ、1~8巻を11話(1話が1時間SPなので実質12話分)でアニメ化しているので、尺に収めるためか、カットされたシーンがいくつか。
ストーリーの根幹には関わってこない、舞台裏に関するシーンがカットされている傾向。
なかなか大胆にカットされていますが、アニメのテンポが良かったのはそのためかもしれません。
では、順に紹介していきましょう。
- アニメでカットされた原作部分
- アニメオリジナルシーン
- 原作を読んで分かったこと
見出しの頭にアニメオリジナル、原作のみの記号を記載したのでご参考に。
- ア):アニメオリジナルシーンに関する記述
- 原):アニメではカットされたシーンに言及
- 原-警察):アニメでは丸々カットされた警察関係者の出来事
TVアニメ 第9話「決闘(ヘッズアップ)」
7巻は、カナメを救出するために、サンセットレーベンズ初めてのクラン戦を仕掛け、シュエランとシュカの対戦から開始です!
原) カナメはワイヤーカッターで自由に
シュカがシュエランと戦っている最中。
アニメでは、カナメはいつの間にか手の拘束を解いています。
原作では拘束を解いた手段も描かれます。
原作では、カナメは一度拘束を解いているので、対策としてワイヤーで縛られてます。詳しくは原作6巻の感想レビューをどうぞ。
カナメはシギルでワイヤーロープカッターを生成し、手を縛るワイヤーを切っています。
本当に便利なシギルですね!
原) カナメとシュエランは同じ目的を持つ!?
シュエランとの賭けになんとか勝利したカナメ。
シュエランは、サンセットレーベンズの配下に入れるよう申し出る。
アニメ鑑賞時、随分唐突だし、そこまでカナメに興味を持っているのかと思いました。
原作では、もう少し語ってます。
カナメ:目的は半ば以上一致してるんだ。協力すればお互い得になるだろ!!
シュエラン:そうじゃな。お主らはDゲームをクリアしたいという。ならば我らはしばらく同じ道を歩むことになる。協力できることもあるだろうな。
by 『ダーウィンズゲーム』コミック7巻
カナメの目的を聞き、シュエラン達の目的と方向性が同じなので、協力することを受け入れたのです。
原) イヌカイは置いてきぼり?
シュエランに拉致されたのは、アニメではカナメ一人でしたが、原作ではイヌカイも拉致されてます。
#詳しくは原作6巻の感想レビューをどうぞ
シュカ達とシュエランの戦いが始まってから決着が着くまで、イヌカイの活躍はありません(苦笑)。
すっかり置いてきぼり。
そりゃあ、アニメでカットされても影響ないですね(苦笑)。
TVアニメ 第10話「旧王(オールドワン)」
原) シノヅカはカナメと出会っていた
前巻(6巻)までの内容では、シノヅカはカナメのアパートへ行った様子はありませんでした。
#詳しくは原作6巻の感想レビューをどうぞ
7巻でシノヅカの回想シーンが描かれます。
シノヅカは4日前にカナメのアパートを訪ね、なんとそこでカナメと出会ってます!
キョウダが行方不明になってから1ヶ月。
続いて、カナメまで学校へ来なくなった。
シノヅカはカナメのアパートへ向かう。
そこで声をかけてきたのは、キョウダの彼女のユミ。
ユミはカナメがキョウダの事について何か知らないか訪ねた際、エイスが部屋を荒らしているの見つけ、警戒したのだ。
二人は、カナメの部屋へ入り、手掛かりを探す。
そこへ現れたのは──
エイスではなくて、カナメで良かったのですが、カナメはバイクを取りに来ただけですぐに出ていく。
俺はしばらく身を隠す。
二人も当分は身辺に気をつけてくれ。
できればどこかに身を隠せ。部屋を荒らした連中がお前らを狙うこともありえる。
by カナメ『ダーウィンズゲーム』コミック7巻
カナメのアパートから出てくる、一目でヤバそうと分かるエイスメンバーを見ているシノヅカ。
なのに、カナメと再会し少しテンションを上げるのは平和ボケの一般高校生なら仕方なしか。
この程度の忠告で、シノヅカが真剣に身を隠すとは思えない。
シノヅカが見つかり拉致されるのは時間の問題だったのでは?
このエピソードは15ページにも渡って描かれます。
原作には、アニメ化されてないエピソードがあるので、ぜひ原作もお読み下さい。
原-警察) 警察も動画を分析
シノヅカの動画は、警察も分析し、撮影場所を突き止めた。
鑑識の分析により、動画に加工された形跡はなし。
映像は本物だと断定。
撮影された場所が、港湾の貸し倉庫と特定。
所轄の鑑識は、動画の端に「ウミネコ」が映っていたことから港湾の貸し倉庫と特定。
アニメでは、レインが分析したことになっています。
アニメ化もされている、ワンの所へ警察が囲んでいたのは、この映像の分析から場所を特定したのです。
原-警察) 綾小路警視もプレイヤー?
タゴナカ刑事はカナメと「エイス」の関係を知っており、カナメへの怨恨と推理。
それよりも、綾小路警視が気になるセリフを──
少々、シギルを──
「強制執行(ピースペイカー)」を使わせてもらったがね。
by 綾小路警視『ダーウィンズゲーム』コミック7巻
既に怪しい力を使っていた綾小路警視。
ここでようやく自分の力をシギルとはっきりと言いました。
綾小路警視がダーウィンズゲームに参加している様子は描かれません。
シブヤ宝探しゲームでも、「ゲスト」として自分を紹介していました。
原) シュエランの予言
アニメ鑑賞時。
ワンと対決する際、シュエランと連絡が取れないと言う、拍子抜けする展開でした(苦笑)。
#なんのために、このタイミングでシュエランと対決させたのだ・・・
アニメでは、完全にカットされていますが、車上での対決時に既に「すぐには合流できない」と告げてます。
それよりも、シュエランはカナメに予言(助言)を与えています。
死を遠ざければ、ただ一つを得る、死を用いれば、残り九つを得る。
by シュエラン『ダーウィンズゲーム』コミック7巻
カナメの状況に照らし合わせると──
「殺す」ことを許容しないと、返って被害が大きくなる。
という感じでしょうか。
合わせて、「死を用いる方法」を知りたければ、シュエランは教えると言ってます。
シュエランを登場させるタイミングがおかしい、と思いましたが、以下の理由でこのタイミングでなくてはならなかったのでしょう。
- シュエランにこの予言をさせたかった
- シュエランに「誰一人殺さず逃げ切る」という対戦を仕掛けたかった
だから、ワンと対戦する前に、シュエランと対決する必要があったのです。
シュエランとの戦いと予言を、伏線にしたわけですね。
ア) シュカがヒロインっぽい!
シュカがカナメを慰める次のセリフ。
シノヅカ君がさらわれたのはカナメのせいじゃないよ。
この世界には人間のふりをした怪物たちがうろついていて、彼は運悪く目を付けられただけ。
だから、悪いのは怪物を野放しにしている、この世界。こんな世界は絶対に間違っている。
by シュカ『ダーウィンズゲーム』アニメ10話
原作にはなく、アニメオリジナルです。
カナメがクラン「サンセットレーベンズ」を立ち上げたのはダーウィンズゲームを終わらせるため。
ダーウィンズゲームの世界をなくすことが目的。
このことに繋がる力強いセリフでした。
怪物どうのこうのという話は、スイに語ったシュカ流「三匹の子豚」のように、シュカらしい例え。
アニメは、シュカをヒロインポジションにしようとしていますね(苦笑)。
原-警察) 綾小路警視とタゴナカ刑事がカナメと接触
綾小路警視とタゴナカ刑事は、カナメを事情聴取し、ダーウィンズゲームを終わらせるために協力して欲しいと願い出る。
そして、シノヅカ救出は、警察に任せろ、と言う・・・
ダーウィンズゲームを知らないならまだしも、ダーウィンズゲームの事を知っている綾小路警視とタゴナカ刑事。
シギルを持たない警察が、いくらSATでも、敵うわけがない。
そんなのカナメじゃなくても分かりきったこと。
警察の力でなんとかなるなら、カナメはここまで苦労はしなかった。
それは、綾小路警視も分かっているはず・・・
スドウ君との交渉は決裂。
エイスと衝突した警官隊は甚大な被害を出す。
確かに、全てあなたの”予定通り”になりましたが・・・
by タゴナカ刑事『ダーウィンズゲーム』コミック7巻
警官隊の犠牲は上層部に事態の深刻さを理解させるだろう。
by 綾小路警視『ダーウィンズゲーム』コミック7巻
つまり、エイスに潰されると分かっていても警官隊を仕掛けたのは、上層部に今起きていることを理解させるための犠牲。
カナメ達に、このタイミングで呼び止めたのは──
- カナメの居所が分からなかったので、シノヅカが監禁されている倉庫で待つしかなかった
- 警官隊で少しでも、カナメの援護をしようとした?
という所でしょうか。
①については、その通り。
②については、完全に私の推測です。
現に、カナメ達は警官隊を囮にして、シノヅカにスマホを渡すのです。
結果的には、あまり大した援護にはならなかったようですが・・・
今一、警察の動きはモブでしかないですね・・・
一応、警官隊は、狙撃する計画でした。
現場に与えられた指示は、時間稼ぎ。
出てきたケーイチが丸腰だったので、確保に動き、やられてしまいます。
唯一面白かったのは、リュージのシギルを使って、綾小路警視の言葉の真偽を計っていたところ。
リュージのシギルの活躍のためのシーンだと言っても良いほど!?
おまけエピソード
7巻巻末もおまけエピソードが収録。
しかし、ついにDゲームラジオは打ち切り・・・
なんと、レインが登場!
全面リニューアルです!
「柏木レインのDゲームクエスチョン」
Dゲームに関する質問を解析屋レインが答えるコーナーかな?
一つ目の質問。
#というか一つしかありません
Q.Dゲームのシギルがばらつきが大きく不公平ではないか?
A.Dゲームのシギルは大変不公平。(レイン)
レインの解析によるとシギルはランク分けできる。
神話級/王級/超人級/獣級
Dゲームで有利なのは超人級以上。
だけど、超人級以上は計25%しかいない。
だから、滅多に強い奴には当たらないから、獣級の人はあったら逃げるのが良いと結論づけてます。
さすが、『逃げ専』のレイン!
他にも、誰がどのランクに該当するのかがなんとなく分かります。
まさか、リュージやレインが!?
と、気になる方は原作の巻末をどうぞ。
おわりに (漫画『ダーウィンズゲーム7巻とは)
無残にもシノヅカを殺され、カナメがようやく覚悟を決めたところで、7巻は終了!
アニメ10話の引きと同じです。
アニメは警察関連が大きくカット。
シュエランとの対決、エイスの情報関連はしっかりアニメ化されています。
シュエランとシュカの戦いは、アニメではカッコ良く描かれてましたが、原作漫画でも負けてませんよ!
動きはないですが、一コマ一コマ丁寧に描かれているので、逆に動きがよく分かる。
例えば、シュエランは車がカーブを曲がる遠心力を利用してシュカの方へ飛んだり、その勢いを空中でシュカが鎖で止めたものだから、執事のシーミンは「お嬢様!」と叫んだのです。
見比べると色々発見できますね!
おかげで時間かかってしまうのが悩みの種ですが・・・(苦笑)
以上、『ダーウィンズゲーム』原作コミック7巻のレビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
8巻のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitter(@toki23_a)にて!
ではでは。
関連レビュー

アニメ『ダーウィンズゲーム』の感想レビューには、全体通じて感じたことを書いてます。
良かったらご覧下さい。
