スポーツ

アニメ【はるかなレシーブ】1~12話(最終回) 感想レビュー きららのスポーツ物は意外と本気!?

はるかなレシーブ
原作 コミック
ジャンル スポーツ
放送情報 TVアニメ(2018年夏)/全12話
オススメ度 A-
ストーリー
設定
世界観
感情移入

原作コミック未読。
TV放送にて鑑賞。一気見。

あらすじ

親が海外へ赴任し、従兄弟がいる沖縄へ引っ越してきた高校生の大空遥(主人公)。
近くの海岸でビーチバレーに興味を抱き、従兄弟の比嘉かなたとペアを組むことに。

「遥(はるか)」と「かなた」。
「はるかな」ペアの物語。

こんばんは。体育会系でもある時文です。
ビーチバレーを題材にしたTVアニメ『はるかなレシーブ』最終話まで観賞しました。

TVアニメ『はるかなレシーブ』は『まんがタイムきららフォワード』で連載中のストーリー漫画が原作。

まんがタイムきららフォワード』は他のきらら系雑誌と違いストーリー漫画で構成。
#他のきらら系雑誌は4コマ漫画です。

『はるかなレシーブ』もプロットがしっかりしており、軸のあるストーリーになってします。

しかも予想外の本格”スポーツ物でした。

私自身、原作がストーリー物とは知らなくて・・・
「きらら系」と聞いて、ゆるふわを想像していて、良い意味で裏切られました♪

(アニメ放送時)原作は6巻まで出ていて、現在も連載中。
1巻から5巻途中までの内容が今回アニメ化されています。

では、TVアニメ『はるかなレシーブ』感想レビューをどうぞ。

『はるかなレシーブ』第2弾PV
KADOKAWAanime

はじめに

「きらら系」とは

すっかりアニメ化の常連になってきた、きらら系

「きらら」というと、

  • 4コマ漫画
  • 萌え系
  • ゆるふわ系
  • 平和な日常系

というのが思い浮かぶのではないでしょうか。
いわゆる「癒やし系」路線ですね。

更に、私の個人的な印象では、

  • キャラクターが全て女子?!
  • 根っからの悪人がいない
  • 汗はかくが、汗臭くはない(笑)

なんてイメージになってます♪
#全作品見ているわけではありません。あくまでイメージです。

さて、『はるかなレシーブ』は・・・

「きらら系」がスポ根すると、こうなった?!

ストーリーは「萌え」や、「ゆるふわ」と対極の「スポ根」です。
けれども、少年誌漫画向けの熱い「スポ根」とも違います。
努力はするし、根性は見せますが、無茶なこと、血反吐を吐くような鬼気迫るところまではいきません。

そこは「きらら」らしい、ギリギリの所で抑え、爽やかで清々しいところがメインの「スポ根」になってます。
このさじ加減が上手くて、ハラハラするけど、安心して見ていられます。

ゆえに、本格スポーツ物として見ると、物足りない点が出てくるかも。
“緩い”スポ根を見る感じ(実際は、言うほど緩くないですよ)で見ると楽しめるでしょう。

私は、バレーボール経験者なので、つい本格スポーツ物として期待してしまい、ちょっとシラーッとくるところがあり(見方を)失敗しました(涙)。

本格スポーツ物の1歩手前、少しだけ緩い、友情をメインにしたスポーツ物としてよくできていると思います。

そう、まさに”きらら”が手がけるスポーツ物ですね♪

感想レビュー (以降、ネタバレありです)

沖縄とビーチバレーの相性が抜群!

ビーチバレーの最大の魅力は抜けるような青空の下、開放感あるビーチで楽しめること。
そのビーチが沖縄となったら、気持ちよくないわけがない!

沖縄、青い海、青い空、きれいな砂浜、そして健康的な水着姿!

稀に見る、明度(画の明るさ)の高さ、終始まぶしかったです。(いろんな意味で(笑))

そうした明るい雰囲気とも相まったのか、展開も、とても分かりやすい。
でも、決して単純な話ではありません。

身長の悩みだとか、勝てない事への悔しさ、二人競技だからこそのペアへの気持ち、インドアバレーとの違い。
勝ちたい!という剥き出しの対抗心。
そして、負けた時の悔しさ・・・

しかし、それが沖縄の空気、キャラクターの性格、展開によって、ウツな展開にはさほどならず、最初から最後まで爽やかな感じが巧い!

気持ちいいほど、ビーチバレーに真正面から挑む!

主人公・遙は沖縄へ到着して、数時間程度でビーチバレーに興味を持つ。
それ以降はビーチバレーにまっしぐら。

きらら系なので、そのうち日常シーンが多くなるだろうと心づもりしていたのに、次々と試合が!
それどころか、普通の日常シーンがないのでは??と思う程、ビーチバレー漬けでした。

反対にビーチバレー以外の日常シーンをもっと見たかった程。(←ごめんなさい、ワガママな視聴者です)

他の本格スポーツアニメでは、人間関係や、練習シーン、練習試合が多くて、物語が進まない作品が多い中、うれしい展開。

出てくるキャラクターはビーチバレー一筋、他のスポーツに興味を示したりしません。
#これも「きらら」流?

キャラクターだけでなく、ストーリーも横道へ逸れることなく、ビーチバレーづくし!
きっと、製作スタッフもビーチバレーを真正面から取り組んで描きたかったのでしょうね。

ホント、気持ちいい!

ビーチバレーのことがよく分かった

さらに、主人公・遙がビーチバレー初心者と言う設定で、遙と共にビーチバレーの特徴やルール、戦い方を学ぶことができるという親切設計。

遊びでビーチバレーをやったことがあったので、大体ルールは知ってました。
が、ペアは同じ水着を着なくてはいけない、しかも普通の水着?(競技用水着があるのだと思ってました)、ブロックは1カウント、両チーム得点合計が7の倍数の時にコートチェンジ等々、勉強になりました。

作品内では説明なかったですが、バレーボールとビーチバレーってボールが少し違うんですよね。
ビーチバレーの方が、ボールが少しだけ大きく、空気圧が少し低めに設定されています。

そのため、アタックやサーブのスピードが、バレーに比べ遅くなります。
#バレーボールの方がボールの空気圧が高い(パンパン)。
#パンパンだと、アタックした時の反発力が強く、速いスピードになるというイメージ。

これにより、(バレーより一回り小さいとは言え)二人でカバーするには広すぎるコートでも拾いやすくし、ラリーが増え、ゲームが面白くなるようにしているのです。

まあ、だとしても、かなた達はアタックを拾い過ぎでしたけどね(笑)
#そこはフィクションということで♪

主人公ではなく、パートナーやライバルで物語を作っているのが面白い

1話冒頭のナレーションが印象的でした。

世の中には、二種類のスポーツがある。
個人競技と団体競技だ。

そして、団体競技の中でも二人でしかできないスポーツ。
それがビーチバレー。

広い砂のコートに、たった二人だけ。
だから私たちは、「かけがえのない一人を選ぶ」。

これが、作品の根幹になっていました。

主人公・遙だけの物語ではなく、「遙」と「かなた」の関係性こそがメイン
加えて、他のペアの仲、ペアとペアの関係がしっかりと丁寧に描かれる、ビーチバレーを通して、相手との強い絆を描く内容でした。

バディ物としても秀逸でした。

1話で、ビーチバレーに「エースなんて必要ない」と言い切る。
二人がともに活躍しなくては勝利は望めない。

ゆえに、「はるかな」ペアは主人公である遙の技術的な成長だけでなく、かなたの心の成長が同時に描かれます。

少し残念なのは、かなたの心の成長にクローズアップされすぎで、かなたの方が存在感が大きくなってしまった点でしょうか。

かなたは、遙がパートナーだったからこそ、昔を取り戻しただけでなく、一回り大きくなれた。
かなた、一人ではできなかったし、遙以外がパートナーでは成せなかったと思うのですが、その辺をもっと描いて欲しかったですね。
#読み取れ!ということですかねーー(笑)

遥の武器は、勝負勘と観察眼

遙は、前向きで、後先は考えないタイプ

だから、好きになったビーチバレーに対して、素直に練習に励み、ポテンシャルもあったのか、ドンドン上手くなっていった。
というのは分かるのですが、どう上手くなったのか、遙の何が長けていて「はるかな」ペアは強いのか、もう少し説明が欲しかったです。

身長が高いと悩んでましたが、かなた以外と比べると同じようです。
スポーツが得意と言ってますが、天才的というわけでもなさそう。
この辺は割と現実的に描かれます。

私が思うに、遥が優れているのは勝負勘、観察眼ではないでしょうか。
地味で目立たないし、何も説明ないですが、はっきりと描かれてます。

8話、「エクレア」ママに、遙は”エンパシー(共感力)”があると言われているので、この辺も関係してくるかも。

私が思い至った理由を述べていきます。

2話、「なるあや」ペアとのリベンジ戦

勝因:かなたがレシーブをした

遥は、相手の虚を突きたかった。
成美は遥を狙ってサーブしたのではなく、かなたを避けていた。
ゆえに、かなたがレシーブすれば成美に隙が生まれると思った。

3話、「エクレア」ペアとの初練習試合

勝因:かなたがポーキーを使って誰もいない所へ落とした

遥は、自らポーキーを使って、”さりげなく”「どんな取り方でも1点は1点」と言う。
かなたも(自ら)気付き、パワープレイヤーへのこだわり捨て、ポーキーを使う。

4話、遙が気に入った水着をかけてジャンケンしたとき

遙が気に入った水着を購入するためのジャンケンで負けた時、かなたがホッとしていたところをちゃんと気付いてた。

せっかくの武器が目立ってない・・・

このように、遥は一見細かいことは気にしない猪突猛進型に見えますが、周りをよく観察し、冷静に物事を判断しています。

そして、相手を気遣い、命令したり、自分の意見を押し付けたり、はしません。

この辺りが遥の非凡な才能だと思うのですが、目立たせないし、分かりにくいので、遥の存在感が薄くなり、かなたが主役に見えてしまうのは勿体ない!!

どのペアも魅力あったことが、逆に弱点に・・・

主人公・遙を描くことよりも、ペアを描くことを大事に。
更に、きらら系の特徴として、根っから悪い奴がいない。

他のキャラクターも魅力的だし、ペア(組み合わせ)もいいんですよねーー

結果、“相対的に”主人公・遙、更にいうと「はるかな」ペアへの感情移入が弱くなってしまった感があるのは痛し痒しでしょうか。

物語終盤の「エクレア」ペア VS「はるかな」ペアは、シーちゃんこと大城あかり同様、どっちにも勝たせたい気持ちに(笑)
結果はご覧の通りなのですが、見ていた私も、どこかスッキリしない。

その後の、クレアの涙に救われはしたものの・・・
あれだけの大勝負なのに、試合の決着シーンより、終わった後の相手チームのシーンで感動というのは、本格スポーツ物として、どうなの??

「はるかな」ペアの勝因は?

最終話、決勝戦。
「はるかな」ペアの勝因は、はっきりとした説明がなかったです。

地力も経験も「エクレア」ペアの方が勝っていました。

が、「はるかな」ペアの奇襲が少しと、最後はかなたの体力と、かなたと自分の腕前を信じていた遙、つまり気合いが勝っていたという感じでしょうか。

前半は、比較的崩しやすいクレアを狙ったのが功を奏し、
途中では、奇襲を交え、とにかく接戦にして、最後は体力勝負にし、地力で勝る「エクレア」ペアに勝利したのだと思います。

奇襲とは、遙のドライブサーブにスパイク、かなたの攻めるレシーブ。
かなたはポーキーだけでなく、時折スパイクも打ってました。
遙のブロックの成功率も上がってました。

#ぶっつけ本番で、ジャンプサーブでドライブかけて、あれだけの精度で成功させるなんて凄いぞ・・・
#最後にはスパイクにドライブかけてたぞ?!
#などと言う、興ざめすることは置いといて(笑)

対して、「エクレア」ペアに成長の面が見られないと思ったら、エミリが魅せてくれました♪
こんなペアにビーチバレー経験1年で勝てるなんて、普通はありえないのですが・・・

「エクレア」ペアの敗因は、試合のペースを握ってはいたが、引き離せなかったこと。

これが「はるかな」ペアを調子に乗らせることになり、勝負がもつれ込んだ。

最初は、「はるかな」ペアとの試合が楽しくて、気を抜いてしまいましたかねーー

王道展開は良いが、素直すぎるかな・・・

ビーチバレーは相手チームを合わせても4人しかプレイヤーがいません。

攻撃のバリエーションが少ないわけでは決してないですが、同じキャラで、同じ場所で、同じ構図になるので、長くなると単調な試合に見えてしまいますねーー
#リアルのビーチバレーもそういう部分があるような・・・

ただ、先に書いたように、『はるかなレシーブ』は本格スポーツ物として描かれているが、本丸は、スポーツシーンそのものではなく、スポーツを通して得られる友情や、捧げた情熱を描きたい。

試合シーンは動きがあり、勝敗も気になり盛り上がるのですが、描きたいことは、試合のシーンそのものではなく、その裏にある選手の内面。

ラストに持ってくるのも、試合のシーンではなく、二人の関係を築くシーンと、力を入れている。

実際、私が感動したのは、試合シーンではなく、

  • 3話ラスト:遙がかなたへ、新たにペアを正式に申し込むシーン
  • 4話ラスト:かなたが、遙の秘密特訓を見てしまったシーン
  • 6話:「はるかな」ペアが公式試合で初勝利(あ、これは試合シーンか)
  • 8話:成美に会いに空港まで行くシーン(王道ですね~~)
  • そしてシュシュ関連・・・

おわりに (『はるかなレシーブ』とは)

色々書いてきましたが、まとめると。

本格スポーツ物としてみると、勝敗の行方や、強さの要因、上達の早さ、等引っかかる点はあります。

が、試合のシーンが予想以上に多く、リアルな描写は一見の価値あり

レシーブやスパイクの腕やボールの動きや音!
ドライブかけたときや、無回転のときのボールの動き!

誇張した表現はなく、とてもリアリティ。
そんなリアルな映像が、軽快な音楽とともに映し出されると、ビーチバレーのオープンさがとても上手く描写されていました。

試合以外の見所はバディ物、友情ものとして楽しめること!
“きらら系”とは思えないほど、リアルに悩み、素直に感情をぶつけ合い、お互いを理解し合っていく。

団体競技もいいけど、二人競技もいいな、と思わせる。
少女たちのビーチバレーにかける情熱をご覧ください。

ああ、続きを見たい!
原作のストックができたら、アニメ2期を期待したいですね!

今日のひとこと

バレーする時は、手首のアクセサリーは外した方がいいよ♪

関連レビュー

「きらら系」だけど、真剣なスポーツものと言えば・・・

『球詠』の感想レビューはこちらをどうぞ
アニメ【球詠】1~12話(最終回) 感想レビュー 本気で好きなことをやる!きらららしい作風で野球もの導入に最適!2020年春TVアニメ『球詠』ネタバレ感想レビュー。スポ根野球の王道物ですが、随所にきらららしい演出。皆いい人で前向きなので安心して見ていられる。これがきらら系! 前半の「はじめに」は【ネタバレなし】後半の「感想レビュー」は【ネタバレあり】で魅力を紹介します。...

ストーリー重視のきらら系と言えば・・・

『恋する小惑星』の感想レビューはこちらをどうぞ
恋する小惑星
アニメ【恋する小惑星】1~12話(最終回) 感想レビュー 夢がある人に見て欲しい 夢がない人は憧れて欲しい2020年冬TVアニメ『恋する小惑星』ネタバレ感想レビュー。四コマ漫画が原作とは信じられないほど、地に足着いた部活青春物。 前半の「はじめに」は【ネタバレなし】後半の「感想レビュー」は【ネタバレあり】で魅力を紹介します。...

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。