オススメ度 | B- |
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原作 | コミック |
ジャンル | ファンタジー、科学、擬人化、コメディ |
放送情報 | TVアニメ(2018年夏)/全13話+特別編 |
ストーリー | |
設定 | |
世界観 | |
感情移入 |
原作コミック未読。(鑑賞後、原作読了)
TV放送にて鑑賞。
舞台は人間の体内。
毎日同じ生活で、ふてくされていた一般細胞。
窓の外に、変わった細胞が現れる。
誘われるまま、一般細胞はいつもと違うことをしてウサ晴らしをしていくが・・・
こんばんは。時文です。
TVアニメ『はたらく細胞』、12月26日放送の新作エピソード『風邪症候群』を見ました。
本レビューは『はたらく細胞』特別編「風邪症候群」の感想レビューです。
1~13話までの感想レビューはこちらをご覧下さい。

2018年夏アニメとして放送されたTVアニメ『はたらく細胞』の新作エピソード!
反響が大きかったので製作されたとのこと。
うれしいファンサービスです!
季節にも合わせて『風邪症候群』とは気が利いている♪
では、感想レビューをどうぞ。
アニプレックス
目次
はじめに
TVアニメ『はたらく細胞』の特別エピソード。
特別とは言え、いつもと変わらない始まり方がうれしい。
OPを聞いただけでテンションが上がります♪
今回は、一般細胞にスポットが当たります。
#シャツに「細胞」と書かれた彼ですよ、彼!
本編でもあちこちで見かけた一般細胞。
(画面に出てくる)数では赤血球の次に多かったのではないでしょうか。
でも、役割については説明がありませんでした。
特に、赤血球の「酸素」送付先となっていたマンションやアパート風の所にいた一般細胞。
彼らが普段何をしているのか気になりませんでしたか?
今回は、彼らが普段何をして、何を考えているのか、また何のためにいるのか、が描かれます。
そして、怪しい細胞の正体は!?
感想レビュー (以降、ネタバレあり)
一般細胞の部屋で行われていたことは?!
本編の感想レビューにも書いたのですが、『はたらく細胞』は実際の細胞の役割を意識して見ると、原作者の工夫や奇抜なアイデアにニヤリとし、より楽しめます。
今回のお楽しみポイントは、一般細胞の部屋の中で行われていること。
まず笑ったのが、一般細胞の部屋が台所もあるちゃんとした部屋になっていたこと。
さすが擬人化!
この一般細胞の役割は、細胞分裂をして正常なコピーを作ること。
#リアルでは成長か修復しているということですね。
作品内では、その表現を、
一般細胞が
「部屋で生活をしながら」「コピーを作ることが仕事」
と設定
今風に言うと「在宅勤務」ですが(笑)
どっちかと言うと、昔の「家内工業」という感じでしたね。
分裂装置が各部屋にそれぞれあると思うと非効率極まりないですが、実際に細胞自体が分裂機能を備えているので、擬人化するとそうなってしまいますよね。
コピーが正常にできるよう管理し、うまくいかないと「がん細胞」が生まれたりするわけですね(7話参照)。
細胞分裂し新たに生まれる細胞のために部屋を赤道面で分けてました。
が、細胞分裂が完了すると、部屋が二つになったりするのでしょうか??
それともそこは擬人化だから、リアルに部屋のリフォームをして仕切りを作るのでしょうか。
いやそれだとどんどん部屋が狭くなる・・・
細胞分裂の正常サイクルがどのような描写をされるのか見たかったですね♪
ん?もしかして赤血球や白血球はホームレス?
一般細胞はマンション風、アパート風の住居にいるという描写をよく見かけました。
#一軒家じゃないのは、実際に細胞がブロックのように積み上げられているからでしょう。
細胞分裂、分裂装置が部屋の中で表現されているので、一般細胞は「部屋と人間(一般細胞)」のセットで成り立ってますね。
あれ?ということは・・・
住居があるのは一般細胞だけで、赤血球や白血球、血小板もキラーT細胞も部屋などないのでは??
24時間365日休まず働いているので、必要ないからか・・・
そりゃそうだと一応合点がいきますが、人(擬人化)に見えるだけに可哀想・・・
一般細胞さん、ふてくされてないで、喜んで下さい。
免疫細胞たちより、あなたの方がよっぽど「人間らしい」生活をしていますよ♪
ああ、反対に、24時間365日働いている細胞に申し訳ない気が・・・
休ませてあげたい・・・
赤血球と血小板が~~
実はこのエピソード、原作では赤血球と血小板の出番はありません。
#最後の1コマ、赤血球が顔出すシーンのみ。
なので、本編エピソードから外されたのでしょう。
今回は特別編ということでアニメ化され、ちゃんと赤血球と血小板は、短いですが出してくれました♪
しかも赤血球は、あわや!?というシーン。
ドジッ子の赤血球を、そして血小板を見ないと『はたらく細胞』じゃないですよねーー
さすが主役!
ストーリーは平凡、着想は非凡!
ストーリーは、サブタイトル「風邪症候群」と、一般細胞が変な細胞に部屋から呼び出された時点で、予想がつく平凡な展開。
だけど、風邪になるメカニズムを、相変わらずうまくストーリーにしていますねーー
冒頭、クシャミから変な細胞の登場
今回の舞台は、体内の中の咽喉付近。
クシャミは、体外へウイルスなど異物を排出する仕組み。
ところが、100%排出できるわけではなく、咽喉付近にウイルスが飛散された。
変な細胞が、一般細胞を誘いイタズラをしていく。
変な細胞と意気投合し、自分の部屋へ招く。
変な細胞が一般細胞と仲良くなっていく過程は、細胞膜(部屋)の中にいる核(一般細胞)にウイルスが感染する過程を描いているのではないでしょうか。
つまり、ウイルスは核へ感染するために、部屋の中に入りたい、ドアか窓を開けさせたい。
そのために、イタズラをすることで、一般細胞の興味を引き、部屋の中へ入れさせた。
そう考えると、ギャグエピソードも深いですねーー
風邪の感染という現象から、ここまでストーリーを作り出すなんて、原作者・清水茜先生の想像力が凄い!!
おわりに (『はたらく細胞』とは)
現時点で続編製作の予定はないようですが、新作エピソードが見れたのはうれしい!!
いつもと変わらない雰囲気で楽しめました。
特別編「風邪症候群」は物語より、細胞分裂の仕組み、風邪のメカニズムに興味が湧きました。
今回も勉強できたし、原作者・清水茜先生の想像力豊かさに感服です♪
時々でも良いので旬なネタエピソードを”アニメ”で見たいですね。
もちろん、2期をやってくれるのが一番良いですが!
TVアニメ『はたらく細胞』本編(1~13話)の感想レビューも良かったらどうぞ。
