オススメ度 | A- (13~15話) |
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ジャンル | コメディ、ラブコメディ |
原作 | コミック(全10巻) |
放送情報 | OVA(2019年3月)/全3話(13~15話) |
レビュー対象 | TVアニメ 14話(コミック5巻-6巻) |
視聴メディア | Netflix |
こんばんは。時文です。
TVアニメ『ハイスコアガール』14話を鑑賞しました♪
気になる所で終わった1期最終話(12話)。
14話はいよいよ日高とのリベンジ対戦!!
原作で言うと5巻と6巻にまたがってます。
たっぷり時間を使って、日高との対戦を”魅せて”くれます!
見応えタップリですよ!!
TVアニメ話数 | レビュー | 原作巻数 | レビュー | |
ROUND13 | 13話R | 全体R | 5巻 | 5巻R |
ROUND14 | 14話R (本レビュー) |
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6巻 | 6巻R | |||
ROUND15 | 15話R |
※リンク先は各レビューへ
以下の観点でレビューします。
- アニメの「感想」
- 原作コミックとの「違い」
- 必要に応じて、原作コミックの情報を加味して「補足」
※今話までの「ネタバレあり」。次話以降のネタバレは「なし」。ご安心を。
では、TVアニメ『ハイスコアガール』14話の感想レビューをどうぞ。

目次
今回のあらすじ
1995年8月。
日高との負ければ付き合う条件付きのリベンジマッチ。
3戦勝負で、2本先取したほうが勝ち。
日高は、春雄との対戦に向け、夜のゲーセンで腕を磨いてきたのだった。
久しぶりのガチ勝負!
どんな勝負でもガチは面白い!
アーケードゲームでここまでの真剣勝負が見れるのは『ハイスコアガール』ならでは!
しかも3本勝負で、たっぷりと見せてくれます。
原作通りと言えば原作通りですが、ゲーム画面をここまで再現して見せてくれるのが凄い!!
それに単純なゲーム対戦で終わらず、プレイヤーの思いがぶつかっているのが良いですよね。
では、始めましょう♪
感想レビュー 第14話
アバンタイトル:春雄の成長
大野が厳しい家庭環境で頑張っていこうとしていることを知り、自らも前に向かって進む決心をした春雄。
それは周りから見ても清々しい程だった。
12話までのペースとは違い、13~15話(3話)で2巻分を進めるためか、かなりハイペースで進みます。
とくに冒頭の春雄ママと春雄との会話は、省略しすぎで少し雑ですね(涙)。
ここまで春雄ママに見抜かれていたので、春雄が自分の気持ちを吐露するのです。
「アイツが一生懸命やるなら、俺も一生懸命にならねーと」
そして、(アニメにある)春雄の「縁が切れたとは思ってない」というセリフに続くのです。
業田先生の心の変化、姉の真がCパートに登場する、伏線になっています。
アニメではカットされてしまったのが残念。
宮尾も春雄を見て、夏休み前に悩んでいたのがウソみたいだと感じる。
アニメでは、すぐに日高との対戦の日を迎えたように感じます。
が、原作では大野と縁日へ行った日から、毎日バイトやゲームを真剣にやる春雄の姿が繰り返し描かれます。
宮尾も側にいて、春雄の気迫を感じ、大野や日高のことを忘れてしまったのではないかと心配する程(笑)。
大野と春雄が縁日に行ったのが夏休み始まってすぐ。
挑戦状を叩きつけのが8月下旬。
つまり13話から1ヶ月以上経過しています。
Aパート

挑戦状!!
日高との再戦の準備が整った春雄。
日高へ挑戦状を叩き付ける!?
なんだ、この挑戦状は!?
と思いましたが、原作を読むと、腹落ちします。
だから、春雄は掲示板に挑戦状を貼り付けたのです。
日高は、「伝言を残して」とは言ったが、まさかこんな「挑戦状」とは思ってなくて少し驚いた(呆れた)のです(笑)。
春雄は、ひょうひょうとしてましたが、挑戦状を書いたのは心に秘めた強い思いがあったかもしれませんね。
まあ、春雄の場合は、ゲームだけは真剣に取り組むという性格が大きいのでしょうが(笑)。
ニコタマちゃんとの出会い(日高回想)
日高が春雄との絶対に負けられない対戦に向け腕を磨いていると、ニコタマちゃんが声をかけてきた。
「アナタもっと強くなりたいの?」
日高がフェリシア使いに負けて、一休みしていた時、掲示板を見ていたのは、春雄の伝言を探していたから。
再戦の日時を春雄に任せていたので、日高は毎日掲示板をチェックして春雄の返事を待っていたのです。
毎日同じゲーセンに足繁く通い、対戦相手がいなくても1人用で鍛練を積み、腕を磨く日高。
#毎日同じゲーセンに来てたのは掲示板をチェックする目的もあったのですが(笑)
そんな彼女に執念を感じ、フェリシア使いのニコタマちゃんが声を掛ける。
こういう勝負に懸ける姿勢の積み重ねで、ニコタマちゃんに声をかけるに至ったのでしょう。
日高はニコタマちゃんの誘いに乗り、夜、ゲームショップ「イグアナ」へ行く・・・
そこは「夜ゲー」の世界。
日高のハンドルネームの件はアニメでも見たかった・・・
私は格闘ゲーム詳しくないので、よく分からないのですが、「夜ゲー」の世界は、強いは強いのですが、どうも”何でもあり”の強さ?みたいな印象。
日高も最初少し戸惑いますが、強くなるために取り入れる。
何か、春雄や大野の強さとは別の方向へ向かっている気がしてなりません(苦笑)。
決戦当日

いよいよ決戦当日。
春雄と日高は久しぶりの再開を喜ぶ間もなく対戦が始まる。
いつもと雰囲気が違う春雄。
それを感じ取ったのか、それともこれから始まる戦いに緊張したのか、少し震える日高。
時系列順に思い出され、アニメでも描かれている、
「日高、対戦してみようぜ~」
「いいよいいよ、私はうしろで見ている方が好き」
私は初見時、春雄の雰囲気が全然違い、この勝負は真剣に挑んでいるのだと言う、比較のためのシーンだと思ってました。
それとも、春雄と小春が気軽に話せる関係には戻ることはできないという暗示か・・・。
どちらも違いました。
以前は「うしろで良かった」が、今は「隣に並ぶ」ということを言いたいがためのシーンですね!
小春の決意が見える力強いセリフですね!
第1戦:真サムライスピリッツ

対戦1戦目。
春雄が幻庵を使うのを読み、ニコタマちゃんと幻庵対策をしてきた日高は圧倒的だった。
いよいよ、ガチ対戦開始!
原作でも一つ一つの動作が描かれていて、アニメでもしっかり再現されてます。
再現度が凄い!!
私は「真サムライスピリッツ」未プレイなので、アニメで見てもよく分かりません(涙)。
原作には一コマ一コマ、ワザの説明、解説が入ってます。
「アニメ」→「原作」→「アニメ」の順で見るととてもよく分かります(笑)
それにしても、とんでもない再現力!!
原作で描かれた一コマ一コマがアニメでゲーム画面として再現されてます!!
アニメも原作コミックもとてもよく描かれているので、ぜひ両方を見ることをオススメします!!
幻庵というキャラクターの隙を研究してきた日高。
うまく対戦にも活かし、春雄に勝利するのだった。

第2戦:THE KING OF FIGHTERS ’95
対戦2戦目。
日高は女性キャラで来るだろうとの裏をかき、対策しにくい隠しキャラで勝負を挑む。
隠しキャラを使う作戦を提案したのは、ニコタマちゃん。
勝つためには、何でも使う。
でも、反則ではない、ギリギリの戦略ですかね。
少し不満な様子の日高。
でも、日高も勝つためには手段を選んでられないのだった。
春雄の持ちキャラ1人、2人目が敗れ、残りリョウ・サカザキ一人となった・・・
が、春雄は気負うことなく、生き生きとキャラを操り、オメガ・ルガールを倒す。
まだ二人残っていると日高側は安心するが、付け焼き刃のキャラクターでは、ルガールを抜かれると春雄には歯が立たなかった・・・
Bパート
最終決戦:ヴァンパイア ハンター
お互い1本ずつを取り、次の勝負で決着が着く、最終決戦。
ただのゲームだと思っていたのに、ここまでの真剣勝負になるとは・・・
#日高も驚いてます(笑)
最終決戦は、原作コミックでも1話使って描かれてます。
それを忠実にアニメ化。
ちなみに、「ヴァンパイア ハンター」でフォボス(日高)とビシャモン(春雄)の対戦は、以前、春雄がボロ負けした時の再現です(TV10話)。
開始早々の春雄の「下段居合い」がハマる!
いつもどおりにやればいい!と言いながら、えげつない攻撃!!
(春雄の)しつこい攻撃と、(日高の)跳ね返す防御が、現実は逆なんだけど、と突っ込むのが『ハイスコアガール』”らしい”♪
もう、なんだか、”凄い”としか表現できないワザの数々(すいません)
どうやら、ビシャモン(春雄)とフォボス(日高)の対戦では、キャラ性能では7対3でビシャモン(春雄)が有利。
だから、日高は2本目で「差をワザで埋める」と言っている。
1戦目、2戦目は、勝つために手段を選ばない作戦だったが、3戦目のヴァンパイアハンターでは、日高は、「持ちキャラ」フォボスで挑んだ様子。
ここに日高の良さが出ている。
ニコタマちゃんは2戦目で勝負が付くと思っていたので、3戦目には口を出さなかったのか?
ニコタマちゃんは、春雄の方が伸び伸びと楽しんでやっているから強い、と言っているが、日高も気合いは充分。
勝ちにこだわるというより、(勝ちパターンの)コンフュに拘りすぎたのが仇になったか・・・
春雄もフォボスのコンフュを研究したのか、コンフュ破りを繰り出す。

しかし「7:3」の差を埋める戦術はコンフュしかない。
(コンフュのキッカケとなる)小足さえ入れば、と足掻く日高。
このシーンは原作漫画の方が良いシーンになってますね。
日高が最後まで必死に足掻く姿が、大野の影を見せ、ゲーム終了後感情が爆発した日高の予備動作になったと思うのですが。
アニメはシンプルに見せてます。残念。
「豪指の矢口(自称)復活」
いや、どっちも凄いです(笑)
最後の決着はゲーム台が光ってワザがよく分かりませんでした。
なんかもう、ここまでくると、ゲームのアニメではなく、格闘技のアニメのよう♪
アクションシーンがゲーム画面ですね。
斬新です♪
決着
決着は着いた。
勝利した春雄は日高にイキがる。
日高は決死の覚悟で、告白し、対戦を申し入れ、決戦に向け練習をしてきた。
が、春雄は「負ければ日高と付き合う」とか、そういう事関係なく対戦に臨んでいた様子。
対戦前も、いや、対戦中ですら、日高を見てなかったのかもしれない。
春雄はただ純粋に強くなり、前へ進むことだけを考えていた。
そのことに気付いた日高。
だからこそ、彼女は春雄に食ってかかる。
ここまでの真剣勝負をしても、春雄は自分を見てないのだ・・・
そしてそのことを言っても、春雄は何も気にしてない。
更なるダメ押しだ・・・
春雄は日高の気持ちを考えたことがあるのかどうか・・・
対戦を受けると言うことは、日高の気持ちを真正面から考えると言う事に他ならない。
が、春雄という、ゲームオタクは、勝負に勝つことしか考えてなかったのだ・・・
不憫な日高・・・
日高の真剣さが伝わるシーンで、声優・広瀬ゆうきさんの見事な演技。
春雄と大野の二人を応援する私としては、本来日高は邪魔者なはず(笑)。
が、日高の真っ直ぐな気持ちが伝わってきて、邪魔者などとはとても言えない。
ここまで応援したくなるライバルキャラもなかなかいないですね。
帰り道
日高は悔しがる。
勝負に負けたことと、負けてしまった不甲斐ない自分自身に・・・
彼女は、勝負に負けてしまった。
ますます春雄の心は自分から離れていくだろう・・・
日高が大好きになったのは、春雄と格ゲー。
大好きだから、諦めたくない。
空にはフォボスが・・・
フォボスが太鼓を叩いている様子は、日高を応援しているのでしょうか・・・
頑張れ女の子!
Cパート:大野!?
春雄はゲーセンで、大野にそっくりな後姿の女性を見つけ、思わず声をかけてしまう。
それは、大野の姉・真だった。
日高との対戦で14話はきれいに終わったかと思ったら『ハイスコアガール』では珍しいCパートが♪
春雄と大野の姉・真との初対面が描かれます。
#正確には、小学生の時、大野を見送りに行った空港で会ってます。
おわりに
日高の思いきった告白で締めくくった12話。
その告白の事を忘れているのでは?と思うような13話(笑)。
14話を見て分かるのは前話13話は、大野の頑張る姿を見て、春雄も自分がやるべきことに向け進む決心をする回でした。
その結果、春雄は純粋にゲームを楽しみ、日高との対戦に挑む。
#つまり、日高と付き合う考えは微塵もない。
一方、日高は、ちょっと怪しげな夜ゲーの世界へ入り、春雄に勝つためならと貪欲になる。
少しこれまでの日高の路線と違う気もするが、それはそれ、春雄と同じ道では勝てないと踏んだのか。
春雄は満身創痍で勝ったはいいが、勝利後の日高への言葉は頂けない(爆)。
ここまで来るのに、どれだけ日高が練習を積んできて事か。
そんなことが分からない春雄ではないはず。
あまりにも日高が可哀想・・・
だけど、それが春雄!
ゲームのことと、大野のことしか頭にない!!
なんて、ひどい男を好きになってしまったのだ、日高は・・・
でも、(Bパート)ラストの日高の言葉、
「大好きになっちゃったんだから・・・しょうがない」
そう、しょうがないのだ。
好きになってしまったら、誰も止められない。
頑張れ日高!!
にしても、凄い戦いでした。
この真剣勝負が原作コミック通りだと言うことに更に驚き!
つまり、再現できる、実際に存在するワザを描いたと言う事!
コミックで、ここまで格ゲー対戦状況を事細かに描いたことも凄いし、
それをアニメで忠実にゲーム画面を再現しているのも凄い!
コミックもアニメも、その熱意に脱帽です!!
次話も楽しみです。
では、15話のレビューでお会いしましょう。

関連記事
14話は原作では5巻と6巻にあたります。
原作コミックのレビューも書いているので、よかったらどうぞ。

