オススメ度 | A- (4~6話) |
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ジャンル | コメディ、ラブコメディ |
原作 | コミック(全10巻) |
放送情報 | TVアニメ(2018年夏)/全12話 |
レビュー対象 | TVアニメ4~6話(コミック2巻) 「中学生編」 |
視聴メディア | Netflix |
こんばんは。時文です。
TVアニメ『ハイスコアガール』4話~6話を(再)鑑賞しました♪
エクストラステージ(13~15話)を見る為にNetflix加入!
折角なので、半年前に見た12話までを見直していたら、やはり面白い!
今更ですが、レビューを書きたくなりました♪
3話単位でレビュー投稿します。
以下の観点でレビューします。
- アニメ各話の「感想」
- 原作コミックとの「違い」
- 必要に応じて、原作コミックの情報を加味して「補足」
見てない方は、参考にして頂き、
既に見た方は、再度感動を味わって頂ければ幸いです。
※該当話数の「ネタバレあり」。次話以降のネタバレは「なし」。ご安心を。
では、TVアニメ『ハイスコアガール』4~6話の感想レビューをどうぞ。

目次
今回のあらすじ
舞台は1993年の神奈川県川崎市近辺。
中学二年生の主人公・矢口春雄はもうすぐ三年生になるのに相変わらずゲーム三昧。
同じクラスの(もう一人の)ヒロイン・日高小春は、毎日楽しそうに過ごしている春雄になぜか惹かれるのだった。
話の舞台は中学生へ。
大野が海外へ転校していったので、大野がいない、春雄の中学生活が描かれます。
そこで登場するのが第二のヒロイン・日高小春。
さてさて、どんな女子なのでしょうか♪
感想レビュー 第4話
Aパート:吹雪の帰り道
時間は、春雄は中学二年の冬。
日高は、遊ぶのが苦手で、一人でゆっくりするのが好き。
雪が降るある日、毎日楽しそうに過ごしている春雄と、一緒にゲームをやることに。
2話と3話の展開があまりにも印象的で、大野の存在も大きかったので、アニメ初見時は、4話はかなりモチベーション下がりました。
#大野お嬢様がいないと盛り上がらないな~~的な物足りなさ
ですが、2度目の観賞となると、落ち着いて見ることができ楽しめました。
舞台は中学生編に移り、見所は、もう一人のヒロイン・日高小春!
日高は大野とは対照的で、普通の女の子。(良い意味で)
春雄が話すゲームの話は、全く理解できず、ゲームをやらせても、むしろ見ている方が好きだという。
ただ、遊ぶのが得意でなく、今まで熱中したものはない様子。
そこへ、毎日を楽しそうに過ごす春雄が。
日高は、自分が持ってない輝きを見たのか、春雄に興味を持ってしまう。
要は、楽しそうにする春雄を「羨ましい」と思ったのが最初のキッカケ。
日高の気持ちをよそに、春雄の興味はもっぱらゲーム!
それどころか、(大野愛用の)ザンギエフでプレイする日高を見て、大野を思い出す・・・
言葉に出さずとも、春雄の心に大野の存在があることに安心。
所詮小学校時代の初恋など忘れてしまうので、2年も経過したら、すっかり過去の物になってしまったのではないかと心配しましたよ(汗)

それと、忘れてはいけないのが、宮尾の登場。
チャラい雰囲気が土井に似てますが、違いますよ。
#すいません、私は最初土井だと思ってました(涙)
土井とは違って、とても良い奴で、春雄の良き理解者です。
少しずつ登場シーンが増え、外せない存在になっていきます♪
Bパート:クリスマス会
日高はいつの間にか、春雄の存在を気にかけるように。
クリスマス会が行われる当日。
日高の家のゲーム筐体に、ようやく現れた春雄。
二人はクリスマス会へ行かず、ゲームを続けるのだった。
教室では、春雄の話に耳を傾け、クリスマス会も春雄が来るかを気にかける。
日高の店にゲームが設置されたと聞くと、春雄は毎日行くという。
すると、ゲームの音がする度に、春雄が来たのかと部屋の窓から確認する。
#アニメは、ここの描写が丁寧で、うれしいですね♪
春雄に「クリスマス会へ一緒に行くか?」と言われ、日高が答える表情がうれしそうなこと!
もう完全に恋する乙女♪

クリスマス会当日二人の距離を縮めたのはやはりゲーム。
日高の店の筐体に「スパⅡ(スーパーストリートファイターⅡ)」がやってきたのだ!
基盤を差し、立ち上げたときの画面・・・
私はスパⅡをやりこんだ口ではありません。
が、それでも、立ち上げ画面はなんだか興奮しました♪
日高は、長い時間、外にいたためか、風邪を引いてしまう・・・
せっかくの冬休みなのに、日高は風邪を引いてしまう。
そんな、日高を見て、母親はかわいそうにと言う。
でも、日高は・・・
「いいの」
側には、春雄からのプレゼント交換のゲーム雑誌が・・・
感想レビュー 第5話
Aパート:お正月
買い物に出かけた日高は春雄と会い、ゲーセンへ。
日高の天性の才能に嫉妬した春雄は、癇癪男相手に自分の腕を見せつけるが・・・
このエピソードはゲーム中心の話。
#原作に忠実です。
日高の初ゲーセン体験。
そこで見せる天性の才能。
春雄は対抗して、自分の腕前を日高に見せつけるが、陰険プレイに、終いにはケンカまで・・・
普通ならこんな姿を見せたら、日高のような女子には嫌われると思うのですが・・・
日高も一時怒るが、恋は盲目、春雄の買い物の邪魔をしてしまったのではないかと心配する。
日高、いい子だ・・・
翌日、日高の店のゲーム台に現れた春雄。
吹雪いても止める気配はない。
日高は、昨日、怒って帰ったことを気にして、店へ来たのかと気にし出す・・・
可愛らしく微笑ましい日高ですね。
春雄のゲームの画面を見なくても、部屋から音だけ聞いて、調子を測る。
自分の事を気にして来たのではないか、自分が外へ出て行くのを待っているのではないか?
一人盛り上がっていく日高がカワイイ♪
しかし、春雄は、単にゲームをやりに来ただけだった・・・
吹雪いてもずっといるのは、悪天候でプレイする人がいないから、ハイスコアランキングを全て自分の名前で埋められるチャンスと思ったからだと言う・・・
ブレない男、矢口春雄!
呆れる日高小春。
君が一人で盛り上がった、テンションの行き先はどうすれば良いのか・・・
はい、だから春雄にあんなことをしたのですね・・・
ムカつくのは当然です。
気持ちよく分かります(笑)
Bパート:バレンタイン

風邪を引いて学校を休んだ春雄。
日高は義理チョコをなんとなくその日中に渡したく、春雄の家へ。
春雄の部屋からはゲームの音が聞こえた。
お見舞いシチュエーション好きですね、この作品。
完全に大野のシーンとダブります。
というか、ワザと重ねているのでしょうね。
日高は春雄を意識しているが・・・
春雄はそんな日高は眼中になく、それどころか日高を見て大野のことを思い出す・・・
三角関係と春雄の大野への一途な思いが見て取れます。
本人は恋愛感情とかではなく、ゲーマーとしての対抗心を剥き出しにしてますが(笑)
日高が良い子であればあるほど、”それでも”気を取られない春雄の、大野への思いが際立つ構造でしょうか。

一方、お嬢様こと大野晶が日本に帰国した。
って、早ッ!
アニメではわずか2話も経たない内に戻ってきました。
#時間は2年半経過してます。
不満を言っているわけではないすよ(笑)
大野お嬢様がいないと、今一つ盛り上がりに欠けますから♪
想像以上に戻ってくるのが早かったという意味です。
感想レビュー 第6話
アバンタイトル:中学三年生 新学期

春雄達は中学三年生となり、日高はまた春雄と同じクラスになり喜ぶ。
この時の日高、かわいいですね♪
#原作とは大違いです(すいません・・・)
Aパート:大野の影
宮尾も春雄と同じクラスになった。
噂の転入生の話をするも、春雄は最近導入された「スパⅡX」にご執心だった。
春雄と宮尾との会話があります。
宮尾「ターボときてスーパーで、「X」か。「3」という概念はないんだなぁ」
春雄「“だから”それを言うなや」
「だから」というのは、アニメではカットされてますが、原作では前話で二人の間で既に話題に話題になってます。
#バレンタインエピソードの前
一度話をして、否定しており、再度言われたので「だから」と回答したわけです。
実在するゲームの世代を、春雄は大野との対決の場を提供してくれているかのように感じる。
ゲーマー春雄らしい考え方。
そこまで大野との対決を運命めいた物と考えていたからこそ、後に出てくる、大野に避けられ春雄はショックを受けたのです。
そして、大野との決着をつけるために、テクニックを磨く春雄の姿も原作では描かれます。
#詳しくは原作をどうぞ。
このシーンは、春雄の「大野との対決」にかける意気込みが描かれているのでアニメでも見たかったーー
今話(6話)Bパートの大野が帰国したと知った後の、春雄のモノローグでも繰り返されるので省略したのでしょうけど・・・
春雄は導入された「スパⅡX」をプレイしにゲーセンへ。
偶然出会った日高も付いていき、春雄のプレイを後ろで眺める。
日高「矢口君、楽しそう。もし私が強くなったら、どんなカオするだろ・・・」
前回のバレンタインエピソードで、春雄が自分に全く興味を持ってないことが分かった日高。
春雄を振り向かせるために?このころからゲームで強くなることを意識し出す、描写が描かれます。
最初は、特段趣味のない日高が、熱中できる趣味を探している程度だったが、段々春雄を振り向かせる手段になっているのが日高らしい。
むしろ、ゲームが上手くなるモチベーションは日高の場合、恋心なんですよね。
ただ、それは春雄も同様で、ゲーム好きなのは元々ですが、(圧倒的に)強くなるのに拘っているのは大野の存在が大きいのです。
それと、この時点で日高は(超初心者の)ガチャ作法ではなく、キャラをなんとか?操作してます。
アニメでは(原作でも)描かれてませんが、日高は隠れて練習をしている様子。
ほんと、健気ですね、日高は。
Bパート:大野との再会
大野が帰国したことをようやく知る春雄。
大野お嬢様は車の中から春雄を見つめる。
ゲーム(と大野)以外に興味を持たない春雄は、他クラスの転校生の話など関心もなく、大野が帰国し転入してきたことに気付いてなかった・・・
元クラスメイトの鬼塚から聞かれ、初めて帰国の事実を知った春雄。
しかし、大野お嬢様は、この時点で既に2度春雄を見つけている。
- Aパートのゲーセン前で春雄をはねた後
- 春雄のクラスが掃除をしている時
大野は春雄を見つけると同時に、春雄の側に日高が一緒なのも見てしまう。
特に①は私服時。
大野お嬢様は、なかなか感情を表に出さないので正確には分かりませんが、この後の行動から推測するに、春雄が別の女子と仲良くしているのを良くは思ってない様子。
2年半ぶりに、帰国したにもかかわらず、春雄は大野に会いに来てもくれず、忙しいのかと思いきや、日高と仲良くしているしている姿を見れば、大野でなくてもヤキモキするのは当然。
アンテナ高くしておかないとダメですよ!春雄!
#まあ、気づかない春雄こそ、春雄らしいのですが(笑)
いてもたってもいられない春雄は、ゲーセンを片っ端から回り大野を探す・・・
大野がいなくなり、(4話~)中学生編となってから、春雄は時々大野のことを思い出すも、大野に対する想いは一切語られない。
3話で空港まで駆けていった時、自分の気持ちに正直になったはずなのに、そんな感情を出さず、ゲーマーとして大野と再会する。
この辺が、春雄らしいというか、中学生男子らしい感情か。
でも、明らかに特別な感情を抱いているのが、にじみ出ている描写が素晴らしい。
言葉では、何も言ってませんが、明らかに二人がお互い特別な感情を持っているのが分かります。
お見事♪
2年半ぶりの再会を、春雄が大野と初めて対戦したゲーセンにしたのも心憎い♪
大野お嬢様は、ワザとこのゲーセンで、プレイして(春雄を待って)いたのではないかと思うのは私の妄想が暴走しているのでしょうか(笑)
104連勝というとてつもない偉業で、春雄の前へ姿を見せた大野!
大野が更に強くなって帰ってきたことを一瞬で示すシーンではありますが、同時に、104連勝するほど待たせてしまっていたのです(笑)
#時間に換算するとどれくらいプレイしていたのでしょうね??
#その後も勝利を重ねたのか、アニメでは「111連勝」になってます
春雄が大野との対戦台に座ると、大野は逃げるようにプレイを放棄。
ファイナルファイトで協力プレイするも、大野の心が荒れているのがゲームを通じて感じられる春雄だった・・・
大野が、じいやに連れられて車に乗った後の、モノローグから推測するに・・・
大野は日本に帰国してから、習い事で窮屈に。
恐らく久しぶりの日本で落ち着かず、(小学生時代の友達がいたとしても)新しい中学への転入は苦労も多いでしょう。
そんなウサを晴らすには、ゲームが一番。
そして、春雄が以前言ってくれた言葉・・・
「じゃあさ、しんどくなったら逃げてこいよ。また妙チクリンなゲーセンに連れてってやっからよ。」
なのに、春雄はなかなか見つけてくれない。
それどころか、他の女の子と仲良くしている!!
#指輪はそういう意味ではなかったのか!?
お嬢様がご乱心なのも致し方なしか・・・
おわりに
前回の3話があまりにも強烈で、4話から大野が出てこないし、春雄がそれほど大野のことを思い出したりしないので、”初見”時は、ガックリでした・・・
ですが、改めて見ると、大野がいないのは、わずかな時間ですし、大野とは対照的な日高の描き方が上手い!
日高があっと言う間に恋に落ちていくのが分かります。
#欲を言うと、春雄でないといけない理由がもう少し欲しかった(苦笑)。
中学生編「後編」へ向けて、仕切り直しと(三角関係の要である)日高の登場エピソードとして、上手く組み立てられてます♪
さて、次の3話は、これまた盛り上がるエピソードがたっぷり♪
一緒に楽しみましょう♪♪
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