ハイスコアガール

コミック【ハイスコアガール】8巻感想(後編) 原作を読むと深いぞ二人の対戦は!

ハイスコアガールⅡ 20話

こんばんは。漫画も大好き時文です。
ハイスコアガール』8巻の感想レビュー(後編)です!

コミック8巻は、TVアニメ19話中盤~20話に相当。

本レビューでは8巻内でもアニメ20話に相当する部分を対象。
次話以降のネタバレは「なし」なので、ご安心を。

アニメ化された部分の感想はアニメ各話レビューをご覧下さい。
※以下、表内のリンクから各レビューへ行けます。

ハイスコアガール 第2期

TVアニメ話数 レビュー 原作巻数 レビュー
ROUND16
16話R
全体
レビュー
5巻 5巻R
7巻 7巻R前
ROUND17 17話R 7巻R中
ROUND18 18話R 7巻R後
ROUND19 19話R
8巻 8巻R前
ROUND20 20話R 8巻R後
(本レビュー)
ROUND21 21話R 9巻
10巻
各巻
レビュー
順次投稿
ROUND22 22話R
ROUND23 各話R
順次投稿
ROUND24

※全体レビューは最終話放送終了後 着手予定

はじめに

本レビューは「アニメ」⇒「原作コミック」の順で見た感想レビューです。

ここではアニメ化されなかった部分、反対に原作とは違うアニメオリジナルシーンを軸に、原作を読んで改めて理解したことについて記載します。

アニメはかなり丁寧に制作されており、キャラクターの動きや表情に細かく配慮。
更には、背景やモブキャラにはかなり遊び心が取り入れられています。

それらを全て拾っていくと取り留めなくなってしまうので、「ストーリー上関係のある”違い”」にフォーカスして取り上げます。

本レビューの内容
  • アニメでカットされた原作部分
  • アニメオリジナルシーン
  • 原作を読んで分かったこと

見出しの頭にアニメオリジナル、原作のみの記号を記載したのでご参考に。

  • ア):アニメオリジナルシーンに関する記述
  • 原):アニメではカットされたシーンに言及

では、TVアニメの内容順に紹介していきましょう。

TVアニメ ROUND20(第20話)

8巻後半は、アニメ20話に相当。

対戦シーンは動きのある映像と効果音、音楽のあるアニメがやはりいいですね~~
「スパⅡX」を選んだ時の二人の間に挟まれたタイトル画面。
そして、ザンギエフが「斬空波動拳」をブロックするシーン、指弾きでの操作!
再現するの大変だったでしょうが、見せ場でしたね!

原作の方は静止画ですが、アニメで描かれている事は、全て原作に描かれてます。
漫画を読むだけで動きが想像できるような描き方になってます。

どっちもレベル高いですねーー

原) どちらも本気の戦い

ハイスコアガールⅡ 20話

日高と大野の「スパⅡX」対戦。
最初はどちらも豪鬼を出すのに失敗をする・・・

このシーンはギャグだと思ってました。
が、原作を読んで、どうやら二人の心情変化とスタンスの違いを表現しているのだと感じました。

原作には、日高の心情描写がもう少し描かれてます。

大勝負を前に、腰が砕けるような展開・・・
大野さんも緊張してるってことか・・・

(彼女も本気だ・・・確かに殺しにかかろうとした・・・
私が豪鬼で戦うことがわかった以上、大野さんも豪鬼を使わざるを得ない)

大野さん。
コレはなしにして、次で本番ってことで・・・

※()内がアニメではカット

by 日高小春『ハイスコアガール』コミック8巻

二人とも、豪鬼を選ぼうとしたのです。

「豪鬼」を選ぶ・・・それは・・・

最初の時点では、二人とも何が何でも勝つために「豪鬼」を選んだのです。
日高だけではなく、大野も!

この後、日高が自分を落ち着かせ、豪鬼VS豪鬼になると覚悟する。
ところが、大野は落ち着いた末に、持ちキャラであるザンギエフを選択。

完全に私の推測ですが・・・
大野は、日高より先に、ゲーマーとしての「自責の念」に気づいたのではないでしょうか。
勝つのが当たり前の豪鬼で勝って何が勝負か。

これは「春雄」を賭けた勝負。

自分のスタイルで勝たなくては意味がない。
大体そんな手段で勝っても、春雄に顔向けできない。

そんなことを考えたのではないか。
私は、そう感じました。

その結果、日高は豪鬼、大野はザンギエフ。

日高はしかし容赦しない。
なぜなら、最初は大野も豪鬼を選ぼうとしたのだから。
ザンギエフを選んだのは、失敗ではない。
豪鬼を選ぶこともできたのに、自分の意思でザンギエフを選んだのです。

だから、ザンギエフとのキャラ差があっても、卑怯と思われようとも、彼女は容赦しなかったのです。

二人揃って豪鬼選択に失敗したシーンには、このような意味があったのではないでしょうか。

原) 豪鬼と相性が悪いと言われる所以

ハイスコアガールⅡ 20話

豪鬼とザンギエフのキャラ差は9対1と言われただけで、何がどう不利なのか説明はありませんでした。
原作では絵付きで説明あり♪

飛び道具が存在しないザンギエフに対して、ただひたすら空中で斬空波動拳を放ち続ける。

ほぼノーリスク技の斬空波動拳は、まさに出したもん勝ち。

たまに下段大キックで牽制しつつ
とにかく斬空で距離を獲る(とる)!!

※アニメでは全文カット

by 日高小春『ハイスコアガール』コミック8巻

ザンギエフは遠距離攻撃の手段を持ってないので、斬空波動拳で攻撃されると対抗手段がないと言うわけですね。

気になったのが「たまにキックで牽制しつつ」・・・

近くに寄られるとザンギエフの攻撃が届いてしまう。
一番端っこまで追い詰められると距離を取れなくなり、攻撃を受けてしまうわけです。
だから、「たまに下段大キックで牽制」が必要。

2本目勝負の時、日高の「心の隙」を突かれてザンギエフの攻撃を受けましたが、このキックで牽制をしたときか!?
でないと、そもそもザンギエフの攻撃は届かないですからね。

アニメでも原作でもそこまでの表現はありません。
ただ、原作には、日高がうしろめたさを感じている時、指が止まっているような震えた描写が
一瞬、豪鬼の動きが止まってしまったのかもしれないですね。

原) 日高の自責の念

アニメでも描かれている日高の「自責の念」。
原作ではもっと丁寧に描かれてます。

アニメ20話

でも──何なの?この感じ。
うしろめたさは・・・

この攻防が、格闘ゲームへの愛に背を向ける行為だとでも?

by 日高小春『ハイスコアガール』TVアニメ20話

コミック8巻

唯一無二の趣味と言える格闘ゲームに対しうしろめたさを感じている!?

この攻防が、ゲーム愛に背を向ける行為なのでは・・・
(指が震える日高・・・)

by 日高小春『ハイスコアガール』コミック8巻

アニメでは日高の強い性格が見て取れます。
その後、春雄のことを思い出し、隙を作ってしまったようにも見えます

原作の方は「自責の念」を自覚し、後半では迷っています。
その後、春雄の言葉を思い出し、何かに気付いた様子に見えます

そこで、隙ができ、大野の攻撃を食らってしまうのです。

原作では、この初めてザンギエフの攻撃を受けた瞬間、日高は「ゾクッ」としてます!
直ぐに我に返り、豪鬼の必勝パターンへ戻そうとするが後の祭り。

その後、画面端に追いやられ、アッと言う間にザンギエフの餌食に。
「(被害)ゼロドット」から「K.O.」されたのでした。
#原作には「しまった画面端に」と書かれてます。

さて、原作に描かれた、日高の「ゾクッ」と言う描写。
これは何を意味するのか?

“日高も”、正攻法で戦いたかったのではないでしょうか
豪鬼を使いノーリスクで戦う戦法。
確実に勝てるが”面白み”がない

隙を突かれたとは言え、ザンギエフの攻撃を受けたときに、格闘ゲーム好きの血が騒いだのでは?

原作からは私はそのように感じました。

原) 「隙」ではなく「好き」!

ハイスコアガールⅡ 20話

豪鬼の斬空波動拳がザンギエフに通用しなくなり、距離を詰められ圧倒的な戦い方を見せられる──

大野の凄さを見て、日高が涙を浮かべながら言ったセリフ──
原作を読んで分かったのは、違う意味で言ってました!!

大野さんのこの強さが、矢口くんへの想いの強さであれば・・・

私の付け入る隙なんて・・・

私の付け入る「好き」なんて・・・!

by 日高小春『ハイスコアガール』TVアニメ20話

なんと原作を読んで分かったのは、1回目は「隙」でしたが、2回目のセリフは「好き」!

改めてアニメのセリフを聞くと、確かに2回目は「好き」と言ってる!?

これは原作のように、文字で見ないと気付かないですね~~

さて、この「好き」の意味を述べる前に「ゲームの強さが想いの強さ」について。

想いが強ければ、ゲームも強くなり勝てるとは、一概には言えないと思いますが・・・
日高は感情によって強さが変わるタイプ。

大野もそういう所があるので、少なくともこの女子二人については、感情の強さ、意志を貫く強さが、格ゲーの強さに繋がっている、と言う表現なのでしょう。

その大野の強い(春雄への)想いを、ゲームを通じて感じ取り、二人の間に入る「隙」はないと感じた。

無趣味だった彼女が唯一好きなゲーム。
そのゲームで、100%勝てる方法と見立てた豪鬼で完敗・・・

対戦を通じ、大野の真っ直ぐな信念、たぐいまれな才能、華麗なるテクニックを見せつけられ・・・

好きなゲームでも、好きな矢口くんのことでも、「好き」のレベルが敵わないと感じたか・・・

ゲームに於いて、ましてや、恋愛に於いては相手がいること。
「想い」が強ければ、その恋が成就するわけではないのですけどね・・・

原) そりゃあ変なクセつくね・・・

バイクの免許取得に向け勉強中の春雄。
イメージトレーニングと言ってバイクのゲームをやるが・・・

宮尾:春雄が取りたいのって原付だろ?変なクセがつかねえか?それ。

春雄:イメトレだよ。イメトレ

宮尾:現実でも同じような走りをすんなよ。並のゲーム脳じゃないんだからコーナーを攻めたりするな。

春雄:ダメなんか?

宮尾:当たり前だろ!

by 日高小春『ハイスコアガール』TVアニメ20話

ゲームで変なクセがつくのか違和感あったのですが・・・

原作で描かれていたのは「乗車型バイクレースゲーム」
バイクの模型にまたがって操縦するゲームのことです。

原付ではなく、中型以上のバイクに乗っているかのように体を傾けコーナーを攻めるから、「変なクセつかないか?」と宮尾は心配したのです。

納得!

ア) ポートレートCGは原作では一瞬

ハイスコアガールⅡ 20話

春雄が心安まると言うが、宮尾と土井は引き、春雄ママからは「そういう趣味?」と言われた『バーチャファイターCGポートレートシリーズ vol.10(ジェフリー)』。

原作では全てカウントしても数コマ・・・
あれだけしっかりと流したのはアニメオリジナル。

コメントは差し控えます(笑)。

原) バイクは”タダ”で譲ってもらった

春雄が原付免許を取って、真から譲ってもらったバイクで大野家へ。

宮尾と土井の前では「原付免許とバイクを買うとお金がなくなる」ようなことを言ってたので、いくらかのお金を払ったのかと思ったら・・・

この原付も、お前の姉ちゃんに(タダで)ゆずってもらったんだ。

※()内がアニメではカット

by 日高小春『ハイスコアガール』コミック8巻

無償で譲ってもらっていたのですね。

原作では、真から「原付を進呈」と言われ、春雄は「マジ!?」と喜んでます。

春雄が大野に対抗心があることを見破り「己を磨け、少年」と励ます真姉さん

破天荒で、時々、いや、しょっちゅう無茶苦茶な事を言う姉さん。
だけど、時折、鋭い事を言い、グッと背中を押してくれるんですよねーー

頼もしい人だ。

おわりに (原作コミック『ハイスコアガール』8巻とは)

日高の対戦は、いつも気合い入っていて、見ているこっちも力が入りますね!

今回、原作を読み深掘りして分かったのは、日高のゲームスタイルは恋のアプローチにも通じていること。

とにかく、勝利!
つまりは結果にこだわる。
自分の望む結果が得られるのなら手段は選ばない。

天賦の才能に加え、手段を選ばない。
それが日高の強さ。

ただ、時折見せる素の部分。
今のスタイルは、彼女が本来望んでいるのではない。
目的を達成するために、他の手段が思いつかないから、選ばざるを得ない。

強さと共に、根はいい子なんだとチラッと見せるのが上手いですね~~

以上、『ハイスコアガール』原作コミック8巻のレビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

原作9巻のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitterにて。

ではでは。

きょうのひとこと

「豪鬼」は欧米では「Akuma」と言う名前。
だから「豪鬼を使う」=「悪魔に魂を売る」
上手い!

関連レビュー

アニメ化された部分の感想はアニメレビューの方へ記載しています。
良かったらそちらもご覧下さい。

アニメ『ハイスコアガール』20話のレビューはこちらをどうぞ
ハイスコアガールⅡ 20話
アニメ【ハイスコアガールⅡ】20話感想 いよいよ実現ヒロイン格ゲー対決 小春は大野に何を感じるのか!?TVアニメ『ハイスコアガール(2期)』20話感想レビュー【次話以降ネタバレなし】大野は大野家へ泊まっていた春雄を置いて、突如日高の前へ。焦る日高の気持ちをよそに自然と格闘ゲーム対決に・・・...

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。