ハイスコアガール

コミック【ハイスコアガール】9巻感想(前編) 春雄がついに認めた!?宮尾はニヤつき真は号泣?

ハイスコアガールⅡ 21話

こんばんは。漫画も大好き時文です。
ハイスコアガール』9巻の感想レビュー(後編)です!

コミック9巻は、TVアニメ21話~23話序盤に相当。

本レビューでは9巻内でもアニメ21話に相当する部分を対象。
次話以降のネタバレは「なし」なので、ご安心を。

アニメ化された部分の感想はアニメ各話レビューをご覧下さい。
※以下、表内のリンクから各レビューへ行けます。

ハイスコアガール 第2期

TVアニメ話数 レビュー 原作巻数 レビュー
ROUND16
16話R
全体
レビュー
5巻 5巻R
7巻 7巻R前
ROUND17 17話R 7巻R中
ROUND18 18話R 7巻R後
ROUND19 19話R
8巻 8巻R前
ROUND20 20話R 8巻R後
ROUND21 21話R 9巻 9巻R前
(本レビュー)
ROUND22 22話R 各巻
レビュー
順次投稿
ROUND23 各話R
順次投稿
10巻
ROUND24

※全体レビューは最終話放送終了後 着手予定

はじめに

本レビューは「アニメ」⇒「原作コミック」の順で見た感想レビューです。

ここではアニメ化されなかった部分、反対に原作とは違うアニメオリジナルシーンを軸に、原作を読んで改めて理解したことについて記載します。

アニメはかなり丁寧に制作されており、キャラクターの動きや表情に細かく配慮。
更には、背景やモブキャラにはかなり遊び心が取り入れられています。

それらを全て拾っていくと取り留めなくなってしまうので、「ストーリー上関係のある”違い”」にフォーカスして取り上げます。

本レビューの内容
  • アニメでカットされた原作部分
  • アニメオリジナルシーン
  • 原作を読んで分かったこと

見出しの頭にアニメオリジナル、原作のみの記号を記載したのでご参考に。

  • ア):アニメオリジナルシーンに関する記述
  • 原):アニメではカットされたシーンに言及

では、TVアニメの内容順に紹介していきましょう。

TVアニメ ROUND21(第21話)

原作コミックも残り2冊の9巻。
#10巻で完結。

物語も終盤に入ったせいか、アニメ21話はほぼ原作通り。
大きく違うのは1箇所、業田先生に呼び出されたシーンのタイミングが違うことだけ。

それ以外は、セリフの一字一句違わないと言っていいほど、原作に忠実でした。

それだけ「原作コミックの完成度が高い」と言うことですね!

原) 9巻表紙は大野お嬢様!

コミック9巻表紙は久しぶりのお嬢様”のみ”。
原作では見れない不敵な笑顔が、何かを予感させる?!

ハイスコアガールⅡ 21話

前巻ラスト、原付免許を取って意気揚々とお嬢様の所へ原付を見せに行った春雄。
彼女の切ない表情に何かが起きていると感じ取る。

一気にしぼむ春雄のモチベーション・・・
それ以降は、何をやっても手につかない。

春雄は自らを振り返り、自分の中に渦巻く気持ちをやっと認める・・・

ようやく大野お嬢様をことをまっすぐ見つめる春雄。
9巻表紙はそんなことを表しているのかもしれないですね。

原) 宮尾の家へ行ったのは数年ぶり?!

春雄が宮尾の家へ行き、ファミコン「ドッジボール」をやるシーン。
アニメでも、原作でも、宮尾家が描かれたのは初めて。

まさか、宮尾家へ行ったのは初めて?とは思ってないですが、これほど喜んでもらえる程ってどんだけなのかと?

原作には、もっとはっきりと書かれてました。

ハルオが俺んちにきてくれるなんて。(何年ぶりだ?)

ゲーム機が今ここでやっと活かされたぞ。

※()内がアニメではカット

by 宮尾光太郎『ハイスコアガール』コミック9巻

春雄と宮尾の仲だから、なんだかんだ言いながら、ゲームはしなくても、そこそこ遊びに行っているのだと思ってました。

が、何年も遊びに行ってなかったのですね。
可哀想な宮尾。

ん?
ゲーム機が今ここでやっと活かされた」?
もしかして・・・

中学2年の時、宮尾と春雄の間にこんな会話がありました。

中学2年生

春雄、戸塚商店、閉めたらしいな。

ならウチ来いよ。ファミコンあるぜ

by 宮尾光太郎『ハイスコアガール』TVアニメ4話(原作2巻)

もしかして、この頃から宮尾は春雄が遊びに来るのを待っていた!?

中学2年と言うことは、3年前!

春雄の性格です。
宮尾家へ遊びに行ったら必ずゲームをやると想定すると・・・
「ゲーム機が活かされなかった」=「春雄が来てない」

つまり3年以上、待っていた!?

そりゃあ、宮尾があれだけ喜ぶはずです♪
そして、3年前のソフトだと、時が止まっているはずです・・・(苦笑)

ハイスコアガールⅡ 21話

原) 業田先生からの話は次回へ

TVアニメ19話Aパート冒頭、業田先生から「大切なお話しがある」と呼ばれた時の内容が、原作ではここ
春雄がゲーセンで「スパⅡX」の調整するシーンと、大野が調整するシーンの間で描かれます。

アニメでは、大野が業田先生へ呼び出されるシーンが19話で。
その内容については、まだ少し先。

内容についてここで記載してしまうと、アニメしか見てない方にはネタバレになってしまうので、アニメで描かれた時に触れます。

原) これが”最後の”お心遣い・・・

業田先生に、大阪遠征の許可をもらうシーン。
内容もセリフもアニメは原作に忠実ですが、1箇所だけセリフが違いました。

萌美先生は行くなとも許さないとも言ってません・・・
気を遣ってか当日は外出するとも・・・

これは・・・
萌美先生の(最後の)お心遣いでしょう

※()内がアニメではカット

by じいや『ハイスコアガール』コミック9巻

原作では、じいやのセリフに「最後の」と言う言葉が・・・

大野がロス移住してしまうと、業田先生は自動的に指南役を外れます。
#小六の時も、業田先生とじいやは日本へ残りました。

今月末、ロス移住するのであれば、あと僅か・・・
この心遣いが「最後」になるとじいやは思ったのでしょう。

一単語ですが、重い言葉ですね。
大野は喜んでいますが、じいや、業田先生の寂しさが見える言葉だと思います

(前項目に記載した)業田先生から大野へ「大切なお話しがある」と呼ばれた時のシーンが、アニメでは飛ばされたので、「最後の」と言う言葉をカットしたのだと思われます。

残しておいた方が、面白い伏線になったと思うのですが・・・

ア) 真のセリフが重く・・・

大野が大阪遠征へ出かけ、真が妹のロス移住についてじいやへ話すシーン。
ほぼ、原作通りなのですが、2箇所、アニメオリジナルのセリフがあります。

今朝、ママと電話して知ったわ・・・
晶のロス移住の件・・・
しかも今月末って

ひどいじゃない!親の都合で無理矢理ロスに住まわせて
向こうの高校に入れて、向こうの大学に行かせて、あげく将来は決められた男の人と結婚までさせられるだなんて!

じいやは知っていたの?

-中略-

何が大野家の方針よ!!
娘の将来のことなんて何も考えてない!

二度と日本に帰さないだなんて──

パパもママもアホンダラよ!

※「」内がアニメオリジナル

by 大野真『ハイスコアガール』コミック9巻

前半のアニメオリジナルの内容は、原作では(先送りされた)業田先生の台詞の内容を元に作られたと思われます。

後半の「二度と日本に帰さない」これは完全にアニメオリジナル。
#現時点で私は9巻後半以降を未読です。この後出てきたら補足します。

この二つの文の追加により、真のセリフはより重くなり、声優さんの演技と相まって、情緒溢れるシーンになっています。

業田先生のセリフにするよりも、ここで、真の口から語らせる方が盛り上がると判断したのでしょう。
確かに、春雄と大野が新横浜駅で会うシーンと重なり、切ないラストシーンに仕上がってます。

エンディングへの入りも秀逸でした。
お見事!

ア) 知らされたのは4月?5月?

アニメでは、真とじいやの会話で、大野がロス移住のことを知らされたのは「4月の頭」と言ってました。
原作では「5月くらい」になってます。

春雄が拉致され大野家でゲームをして過ごし、日高と対戦したのが4月上旬(学校始業日4月4日とその翌日)。

つまり、アニメでは、この出来事の「前」に、ロス移住のことを知っていた。
#確かに春雄の始業日シーン前に、業田先生に呼ばれています(アニメ19話)

原作では、この出来事の「後」に、ロス移住のことを知った。

実は21話冒頭(9巻序盤)、春雄が部屋で悩んでいるシーン。

ハイスコアガールⅡ 21話

最後に会ったのは夜通し大野んちでゲームした日だ。

(あのあとに)何かあったのか・・・?

※()内がアニメではカット

by 矢口春雄『ハイスコアガール』コミック9巻

「”あのあとに”何かあったのか?」と原作では考えてます。
5月にロス移住のことを知ったことと辻褄は合いますね。

なぜ、アニメは4月に変更したのか?
どうも何かありそうですが、分かるのはまだ先のようです・・・

楽しみに!?しておきましょう。

おわりに (原作コミック『ハイスコアガール』9巻とは)

9巻前半(アニメ21話)は春雄の心情描写が多く、ストーリーに大きな動きがない展開。

この手の流れをアニメ化すると、得てして退屈なエピソードになるのですが、とても丁寧に映像化。

決して、原作が表現不足という意味ではありません。
アニメは動きや表情の変化で、声優さんの演技、音楽で、春雄と大野、そして真姉さんの心情描写を繊細に描いています。

そして、前半が静かな展開だけに、最後の真姉さんの演技にグッと来てしまいました。

アニメ化が本当に秀逸です。
アニメで見ることができて良かった♪

以上、『ハイスコアガール』原作コミック9巻のレビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

原作9巻の続き部分のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitterにて。

ではでは。

きょうのひとこと

一緒に練習すれば良いとか、
新横浜駅なら、じいやの車に乗せてもらえば良いのに、
なんてヤボなこと言ってはダメ!

関連レビュー

アニメ化された部分の感想はアニメレビューの方へ記載しています。
良かったらそちらもご覧下さい。

アニメ『ハイスコアガール』21話のレビューはこちらをどうぞ
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