こんばんは。時文です。
待ちに待った『ハイスコアガールⅡ』!
17話を鑑賞しました♪
2期2話目。
前回は、大野と日高が春雄の家で鉢合わせ、一触即発な状況で終了。
今回は、ピリピリムードの春雄の部屋からスタートです!
原作で言うと7巻に相当。
オマケエピソードも盛り込み、かなり丁寧にアニメ化されているのはうれしい限り。
では、TVアニメ『ハイスコアガールⅡ』17話の感想レビューをどうぞ。
次話以降のネタバレは「なし」なので、ご安心を。
ハイスコアガール 第2期 (全9話)
TVアニメ話数 | レビュー | 原作巻数 | レビュー | |
ROUND16 | 16話R | 全体レビュー | 5巻 | 5巻R |
7巻 | 7巻R前 | |||
ROUND17 | 17話 (本レビュー) |
7巻R中 | ||
ROUND18 | 18話R | 7巻R後 | ||
ROUND19 | 19話R | 8巻 | 8巻R前 | |
ROUND20 | 20話R | 8巻R後 | ||
ROUND21 | 21話R | 9巻 | 9巻R前 | |
ROUND22 | 22話R | 9巻R中 | ||
ROUND23 | 23話R | 9巻R後 | ||
10巻 (完結) |
10巻R前 | |||
ROUND24 (完結) |
24話R | 10巻R後 |

今回のあらすじ
1996年。
春雄が宮尾と日高を連れて家に帰ると、そこには大野姉妹が。
春雄の部屋へ集まる一同・・・
ピリピリした空気に宮尾と大野姉・真は部屋を飛び出してしまう。
部屋に残ったのは、大野、日高、そして春雄の3名。
大野に対し、日高は格闘ゲームの対戦を挑む。
今回はゲーム画面が多い!
いや、それが本来の『ハイスコアガール』か(笑)。
なにせ「90年代アーケード ラブコメディ」と掲げているのですから♪
無口なヒロイン・大野はゲームを通して心の内を語る。
大野の本気の対戦シーンは久しぶり?!
後半は舞台を渋谷へ移し、「溝の口」VS「渋谷」の様相が。
新たな展開を予感させる。
2期が本格的に始まった!って感じですね。
では、順を追って見ていきましょう。
感想レビュー 第17話
アバンタイトル
お子様がいる場所ではない!?
大野-春雄-日高。
事情を知らない真でも感じるピリピリした空気に、宮尾は堪えきれず部屋を飛び出し、真も階下へ移動する・・・
前話(16話)、春雄の部屋に集まった一同。
誰も言葉を発せず沈黙。
ピリピリした空気の中、日高が「あの・・・」と口を開いた所で終了。
どうやら、日高が次の言葉を発する前に、宮尾が堪えきれず部屋を飛び出した様子。
今話(17話)はここからスタート。
宮尾は日高を誘った張本人。
この状況を作り出した原因は宮尾にもあるのに・・・逃げ出しちゃいました(笑)。
宮尾は春雄に色々と”教えてやる”つもりだった──
「今日はもうあれだ。お前んちで男同士熱く語ろうじゃないか!」
「春雄は何かと勉強不足過ぎる。色々教えてやろう。」
by 宮尾『ハイスコアガール』TVアニメ16話
が、日高と大野がいる空間で何を思ったか。
せめて、日高を誘ったのは、春雄ではなく自分だとフォローしてあげれば良いのに。
当の春雄は、大野がなぜ怒っているのか分かってない様子だし・・・
ま、「ラブコメ」のお約束ですね。
真はなんとなく状況を把握しつつ、想像が膨らんでいき・・・
堪らず彼女も部屋を出て行く。
さすがに真は大学生。
3人に何かしらの関係を感じ、意外と(失礼)純情なようで・・・
想像だけが膨らみ、これまた堪えきれなくなり部屋を出て行く。
その後、春雄ママの所へ行くのだが・・・
「オゲレツしりとり」は、純真な心が蝕まれる心配はないんだ(笑)
Aパート
対決!

日高は大野に「バーチャファイターⅡ」対戦を申し込む。
ジョイスティックは一つしかないが、大野は迷わず不利なゲームパッドを手に取る。
実は、これまで大野と日高が対戦したのは、1度のみ。
半年ちょっと前の6月(TVアニメ11話)。
それも対戦格闘ゲームではなく「バーチャコップ」。
日高はゲームプレイ中に大野に話しかける──
ねえ、大野さんの本当の気持ちを教えて。今の矢口君を見ているとかわいそうで仕方ないの。
もし大野さんに矢口君に対して関心がなく、何も感じてないのであれば・・・
私が矢口君に・・・
by 日高小春『ハイスコアガール』TVアニメ11話
この時の対戦&会話で、お互いの春雄への気持ちは確認済み。
今回は、それ以来の対戦。
日高自身、対戦格闘ゲームなら・・・と、気になっていた。
春雄のこと云々ではなく、純粋にゲーマーとして大野と対戦したい気持ちもあったのでしょう。

しかし、ジョイスティックが一つしかないことを聞いても、大野は迷うことなく不利なゲームパッドを選ぶ。
これは大野の余裕からか、それとも自信があるからか。
その心は伺えませんが、後のゲームプレイ状況を見ると、大野は「怒っていた」のではないでしょうか。
「怒りゲージMAX」だったので、ハンデ付きで、圧勝してやる気満々。
それとも半年前に日高と対戦した「バーチャコップ」の腕前から想像して格下に見ていたのか。
・・・
確かに勝負は大野の圧勝。
だけど、日高の腕も相当なもので、大野にゲームパッドをジョイスティックのように持ち替え本気を出さざるを得なかった。
実はこれ「日高の強さは大野の予想以上だった」と言うことでは?
これぞハイスコアガール同士の対戦!
日高の宣戦布告!?
日高は、全く歯が立たなかったが、晴れやかな様子。
そして、帰り際に放った言葉・・・
大野さん。
また対戦してくれる?いつか勝ってみせたい。by 日高小春『ハイスコアガール』TVアニメ17話
このセリフを言っている時の大野の表情が見たかった。
彼女はうなずいたように見えたが、同意してないようにも見える。
この挑戦に大野は何を思ったか・・・
- 日高に対戦格闘ゲームの才能を感じ取った
- ゲーム対戦と言いながら、春雄を賭けた勝負を挑まれた気がした
私が感じたのはこの二つ。
どっちなのかは判断尽きかねます。
恐らく両方なのではないかと。
日高は”ゲームの対戦”の勝ち負けのことを言っているが、大野には春雄を賭けての勝負に聞こえたのではないか?
そして、日高のゲームに対するただならぬ才能を感じ取ったのではないか。
大野と春雄の間にはゲームが大きな共通的価値観になっています。
そのゲームで、日高が大野に「いつか勝ってみせたい」と言ったのです。
これは大野への宣戦布告!?
大野は大野で、自分のアイデンティティであり、春雄との共通の趣味・価値観であるゲームで、春雄を狙う日高には絶対に負けるわけにはいかない。
“双方の”意気込みが垣間見えるシーンでした。
そうした日高と大野の胸中に気付いているのかいないのか・・・
春雄はいつもの春雄で、二人の対戦を眺めていただけ。
日高を連れてきたことに対し、大野に言い訳もしないし、二人が鉢合わせたことに慌てもしない。
春雄の鈍感さに、大野も少し切れ、中学生修学旅行以来の「フン!」が出ました(笑)。
Bパート
溝の口

春雄がいつものゲーセンでゲームを楽しんでいると溝の口勢が割り込んでくる・・・
日高も春雄を目の前にすると素直になれないようで・・・
日高さんが、荒んでいくのがチト見てられない・・・
これはきっとカタルシス展開の前のお約束。
後で来る感情の波状攻撃の予備動作だと思いたい。
日高の周りの親しい人には分かっている、これは彼女の本当の姿ではないと。
何より、本人が自覚をしている。
「最近、矢口君の前だとイヤな性格になるんです。おもむろに顔を叩きたくなるし、蹴り飛ばしたくなるんです。」
「何だろう、この自分でもよく分からないこのモヤモヤ。」
by 日高小春『ハイスコアガール』TVアニメ17話
三角関係のラブコメで、決着が着くのなら、3人が3人ともハッピーエンドは望めないかもしれない。
私の勝手な思いだが、日高氏には、優しく笑っている女子のままでいて欲しい。
トゲトゲしい日高氏は見るに堪えない・・・
あれ?
別の意味で、溝の口勢連中同様、春雄が憎たらしくなってきたぞ(笑)。
春雄は何を思ったのか・・・
溝の口勢の嫌がらせに、春雄はムシャクシャしてゲーセンを出る・・・
格ゲーは勝負の世界だ。
雌雄を決する荒々しい土俵なんだ。
だからこそ「孤高」であるべき、一匹狼であるべきなんだ。大野のように・・・
寂しい・・・
by 矢口春雄『ハイスコアガール』TVアニメ17話
溝の口勢の、群れることと日高のことで絡んでくることにムシャクシャした春雄。
格ゲーは勝負の世界だから、孤高であるべきだと考える。
群れるべきではないと言いながら、大野を思い出し、寂しくなる春雄・・・
ちょっとした自己矛盾を起こしている?
いいや、そうではないか──
大野と春雄。
ゲームの関係は仲良しごっこでもお互い慰め合う関係ではない。
ましてや相手のプレイスタイルに口を出したり、教え合うような馴れ合いもしない。
ワザは盗む物、スキルは自分で磨く物。
春雄にとっての大野は、異性として気になる存在。
と同時に、ゲーマーとして尊敬すべき、そして目指すべき目標なのだ。
そこが、溝の口勢の連中とは違う。
大野がいない今、(ゲーマーとして)その位置に近いのが日高。
無意識に日高に対戦を挑む春雄。
だが、これまた無意識に、対戦を拒む日高。
春雄の見ている先に大野を見たのか・・・
これまでの『ハイスコアガール』を見ていると、春雄はただ単に強い相手と対戦を望んでいるわけではない。
大野や日高と言った天才タイプ。
ある種惚れ惚れするような戦闘スタイルを持った相手と対戦するのを好んでいるのではないか。
春雄は、大野に会えない苛立ちと、思い切り競い合える日高にも対戦を断られ、ムシャクシャして、我に返り寂しくなったのではないでしょうか。
そんなことを感じたシーンでした。
渋谷
溝の口での「憩いの場」を失った春雄。
己の居場所を求め渋谷へ──
今や、外国人が半分以上の観光地と化した渋谷。
90年代はこんなだったの!?
とその頃の渋谷は知らないが、ガングロコギャルが溢れていたのは都市伝説として今も伝わる(笑)。
渋谷でも春雄の目的はゲーセンだが、またまた変な奴らに絡まれる。

ここでも春雄の中で生きているのは、大野との経験。
大野が挑戦して敵わなかった攻略法で切り抜けるのだ。

渋谷勢に見初められた春雄。
流れで、いや溝の口勢のことを聞かされ、腹立たしさから渋谷勢に入ることに。
今度はチーム戦ですか。
普通の作品なら、主人公の周りとチームを組んで戦うパターン。
#本作で言えば、宮尾や土井、大野姉妹。
メインキャラ以外が多数のチーム戦とは、他の作品では見られないですね。
でも、もうダマされませんよ(笑)。
『ハイスコアガール』はゲームを中心に据えながらも、描いている内容は本格ラブコメ!
今回もチーム戦で、日高と春雄の二人の関係を描くのでしょう♪
渋谷系!?
渋谷に入り浸っている春雄を追いかけ、宮尾と土井も渋谷へ。
そこで見かけた春雄の姿は・・・

1期ではゲーセン。
OVAでは夜ゲー。
と少しずつ大人の世界?を垣間見せてくれる『ハイスコアガール』。
2期は渋谷と来たのでしょうか。
あまりに(今までと違い)違和感のある春雄の姿・・・
でも、なんだか笑っちゃいます。
冒頭のシーン以来の宮尾登場。
春雄の部屋で起きたことについて、何も春雄に問わないのか?!
と思ったが、それは土井がいるからか。
土井の前では大野さんのことは口に出せない。
ましてや、春雄の家にいたことなんて・・・
きっと春雄と二人になったときに、問いただしてくれるはず。
一体、春雄があの時何を思っていたのかを!
で、邪魔くさい・・・失礼、春雄を心配して?渋谷まで探しに来てくれた土井。
ガングロ女子高生3人に絡まれ散々な目に合います。
このシーンは、原作5巻のオマケエピソード。
#詳しくはこちらをどうぞ。
このエピソードは、春雄と宮尾にとって「土井は友達か」がキモなのです(笑)。
原作では、土井の姿が見えなくなり、探しに行くか迷ったり、ガングロ女子高生に最初に「ダチか?」と問われ迷ったりします(笑)。
その上で最後、麗子先生に──
あなた達、そんな友達想いな事を・・・
by 麗子先生『ハイスコアガール』TVアニメ17話
と問われ、春雄と宮尾は「きょどる」のです。
ちょっと唐突だったかな・・・と。
#詳しくは原作のオマケエピソードをどうぞ。
おわりに
前話に続き、原作のオマケエピソードを入れるなど、余裕ある構成。
丁寧にアニメ化されていて、うれしい限り♪
17話は色々なゲーム対戦が多く、ゲームメインの話に。
14話で春雄VS日高の対戦、15話で大野とのAOUショーデート。
一区切り付いた春雄の三角関係。
新たな展開(波乱?)に向け、嵐の前の静けさか。
ちょっと不安だったのは(ラブコメ作品でよくある)恋路を邪魔する新たなキャラクターの登場。
OPに出ていた知らないキャラクター・・・
今回、真のアホ・・・失礼、「お子ちゃま」バージョンだと分かりました(笑)。
今の所、新たに出てくるのは(真の意味での)脇役のみ。
#失礼な言い方ですいません。
#あくまで「恋の三角関係」には入らない「脇」という意味です。
#名脇役あっての名作です!
ラストまでメインキャラ3人を中心に描かれそうで期待が高まります♪
だとすると、渋谷VS溝の口も、メインキャラ3人の事が描かれるはず。
でも、ここからどのように描かれるのか、想像も付かない。
でも、必ずラブコメになる。
そこは信頼できる作品!
次話も楽しみです!
以上、TVアニメ『ハイスコアガールⅡ』17話のレビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
18話のレビューも書いているので良かったご覧下さい。
ではでは。
関連記事
アニメ17話の原作(7巻2/3)レビューも書いています。
- 大野がパッドを持ち替えた本当の理由!
- 春雄が倒したジェネラル。大野はなぜ倒せなかった?
等々
『ハイスコ』を、更に楽しめると思うのでよかったらご覧下さい。


TVアニメ『ハイスコアガール』1期と原作コミックのレビューをいくつか書いてます。
良かったらご覧下さい。
