こんばんは。時文です。
『ハイスコアガールⅡ』19話を鑑賞しました。
2期4話目。
渋谷で一夜を明かした春雄と日高。
自分を受け入れてもらえなかった日高が春雄に抱きついたその時、大野と遭遇。
衝撃的なラストを迎えた前話。
今回は修羅場か!?
原作で言うと8巻に突入。
残り3冊分!アニメは残り6話!
前話、相当盛り上がったので、これ以上の盛り上がりができるのか!?
ちょっと心配だけど、かなり楽しみです♪
では、TVアニメ『ハイスコアガールⅡ』19話の感想レビューをどうぞ。
次話以降のネタバレは「なし」なので、ご安心を。
ハイスコアガール 第2期
TVアニメ話数 | レビュー | 原作巻数 | レビュー | |
ROUND16 |
16話R |
全体 レビュー ※ |
5巻 | 5巻R |
7巻 | 7巻R前 | |||
ROUND17 | 17話R | 7巻R中 | ||
ROUND18 | 18話R | 7巻R後 | ||
ROUND19 | 19話R (本レビュー) |
8巻 | 8巻R前 | |
ROUND20 | 20話R | 8巻R後 | ||
ROUND21 | 21話R | 9巻 10巻 |
各巻 レビュー 近日投稿 |
|
ROUND22 | 各話R 順次投稿 |
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ROUND23 | ||||
ROUND24 |
※全体レビューは最終話放送終了後 着手予定

目次
今回のあらすじ
1996年4月、高校2年生。
渋谷のファミレスで夜を明かした、春雄と日高。
駅へ向かう途中、日高が春雄に抱きついたその時、春雄を探していた大野に出会う・・・
春休みが明け、春雄達は高校2年生となった。
前回は衝撃的なラスト。
春雄を探し、夜の渋谷に一人出てきた大野。
ようやく春雄を見つけたと思ったら、日高に抱きつかれている・・・
普通なら修羅場か、パニックになるが、大野さんの大人な対応でひとまず帰路に就く。
大野お嬢様は怒ってない?
いえいえ、秘めたる怒りがジワジワ出てきます(笑)。
ひどい状態になると思ったのに意外や意外、今回は笑えるシーンが多めの回。
だけど、それぞれが内に秘める怒り、嫉妬、葛藤が、わずかに見える。
前回は日高に一本取られたが、今回は大野が一本。
そして、勝負は次回の第3ラウンドで決するのか!?
周辺のキャラクターが笑いと、大野達の気持ちの解説役を。
色んな意味で、脇がいい!
では、順を追って見ていきましょう。
感想レビュー 第19話
アバンタイトル
大野さん怒ってないの?
『ハイスコアガールⅡ』のOPでは、凛としていた日高小春。
そのイメージ通り、春雄には強気の対応。
それでいて、時に子供っぽく甘えるような態度が魅力的。
そんな日高が、勇気を振り絞って必死にアプローチをしても春雄は振り向いてくれなかった・・・
最後の最後、衝動を抑えられず春雄に抱きつくと、緊張の糸が切れたかのように、正直な気持ちと涙があふれ出す・・・
そこへ現れた大野お嬢様──
今回はここからスタート。
渋谷で、夜を明かした春雄と日高。
春雄と日高の目の前に現れたのは大野。
走り出そうとする日高を引き留める大野。
三人は一緒に帰路に就く──
春雄が大野に気付くと、抱きついていた日高から軽く身を引く──
日高も気付く──
春雄は一心に大野さんを見つめる。
一夜を明かし、さっきまで想いをぶつけ抱きしめていた日高のことを──
まるで気にも留めないかのように、真っ直ぐ大野さんを見つめる春雄。
春雄の目に自分は映ってないと理解するに十分だった・・・
駆け出す日高を引き留める大野──
一緒に電車に乗って帰る三人。
誰も話さない状況で、大野は二人にアメを差し出す──

大野さん、大人!
大野お嬢様こそ泣いて、暴れてもいい場面。
二人に対して怒りもあっただろうに、駆け出す日高を引き留めるとは・・・
大野お嬢様は、いつからあの場にいたのでしょうか。
日高の言葉をどこから聞いていたのでしょうか?
前回、春雄と大野とは入れ違いで渋谷会館に入った大野。
マユマユ達が二人のことを話している内容を聞いているのは確か。
この時点では、春雄と日高のことを勘違いしていてもおかしくはない。
が、この落ち着いた対応。
#少なくとも外見は。
日高の言葉を聞いていたのではないでしょうか?
(日高)矢口君はホントにひどい・・・
女子にこんな恥をかかせてムカツク男・・・どんな気持ちでアプローチしてるのか、矢口君には一生分からないでしょうね!
クールぶっちゃってそういうところ大嫌い!(春雄)日高、ああいう所はだな、愛し合ってる大人同士が行く場所でな・・・
(日高)疲れてたから、寝に行くだけだったもん。
矢口君なんか襲わなかったもん!(春雄)寝に?え?
そうだったの?(日高)ウソ。
メチャクチャに襲ってた。矢口君、お願い、ギュッとして。
一生のお願いだからっ!ねえっ!
by 『ハイスコアガール』TVアニメ18話
最初から聞いていれば、この夜何が起こったかは想像がつく。
後半から聞いたとしても、日高が春雄に一方的にアプローチしていたのは分かる。
そして、大野を見た時の春雄の態度だ。
春雄は慌てる風でもなく、大野を見つめる。
何か言い訳を考えている風ではない、「どうして大野がこんな時間に、ここ(渋谷)にいるの?」と言う驚きの表情だ。
春雄の落ち着きから、彼はやましいことをしておらず、悪いことを考えもしていないことが読み取れる。
だから大野も(安心し)落ち着いたし、日高はその様子を見て、春雄の気持ちは1mmも揺らいでないことを確信。
そう考えると、また涙が出てきて居たたまれなくなり駆け出したのではないでしょうか。
Aパート
業田先生の大切なお話
1996年4月。
業田先生から大野に大切な話が・・・
渋谷で夜を明かした大野。
てっきり、業田先生に呼ばれた時、叱られるのかと思ってました(苦笑)。
「朝帰り」しても業田先生には咎められないほど、許容範囲が広くなった!?
いえいえ。
恐らく真が言ってたように、業田先生の目を盗んで、屋敷を抜けだし戻ったと見るべきでしょう。
むしろ、日高の家の方が気になりますね。
食事を食べた後に、家に連絡を入れたのでしょうか?
業田先生の大切な話の内容は後で分かるのですが、次のカットが学校初日だったので、てっきり大野が春雄の高校へ転入してくるのかと思いました(苦笑)。
宮尾がジェラシー!?
1996年4月。
春雄達は高校2年生になった。
担任の先生から「一年間気を引き締めるように」と戒められる。
宮尾から「恋愛に溺れて、うつつを抜かしているのか?」と、いじられる春雄。
宮尾は、中学の修学旅行時代から春雄と大野の関係は知っている。
が、土井の前で、春雄と大野さんの関係について話すのは初めて!?
土井が絡んできてウザいから、彼の前では大野さん話はしないのだと思ってました。
が、そんなこと気にしてられないほど、宮尾は怒っていたということか。
これはもしかして、宮尾が日高に好意を持っている前兆か!?
と思ったのですが、むしろ、大野と日高に対する春雄の態度に怒っているのと、春雄が自分が知らない間に経験を積み上げていく事への嫉妬ですね(笑)。
やはり、宮尾は春雄の良い友達!
お姉さん妹想い?いえ楽しんでますね・・・

春雄が帰宅すると、真が家に。
あの夜のことを、春雄に問い詰めに来たのだ。
あの夜のことを宮尾に教えたのは、真。
当然、真は宮尾が何か知らないか聞いたのでしょう。
真は、とうとう春雄の家にまで押しかけて、春雄ママと結託して、問いただす!
って、すっかり春雄ママと意気投合してますね、真は。
息もピッタリ(笑)。
ちなみに、この作品内での暴力はコミュニケーションの一環です。念のため。
あの夜、日高と二人、渋谷で夜を明かすことになったのは、日高のせい。
春雄はタクシーで帰ろうとしていたのだから。
だが、そのことを言わないのは春雄の優しさか。
大野を悩ませていることと言えば、日高に抱きつかれたことを見られたこと。
そのことを言わないのは、さすがにまずいことをした(された)と思っているからか。
どちらにしても、日高を悪く言わないことが、春雄の良い所。
私の想像に過ぎないですが・・・
恐らく、春雄ママも真も、春雄が(本当の意味で)悪いことや傷つけることをしているとは思ってないのではないか。
だから、”面白がっている”のです。
でも、実際には日高は身体を張ったアプローチをし、断られ傷付いている。
そこまでの三角関係なっていることを知らないからこそ、二人は”面白がれる”のです。
春雄は反省・・・しているのか?

宮尾だけでなく、母親と真からも咎められ、事の大きさを実感する春雄。
が、答えを出すことを避け、ゲームをしたいと思う春雄だった・・・
春雄の回想シーンから、自分がハッキリしないことにより、今の状況になっていることは自覚している様子。
が、春雄は、わずらわしく放って置いて欲しい気分。
前回、日高の猛烈なアプローチを受けても微動だにしなかった態度から見ると、春雄が大野一筋なことは明らか。
では、春雄はなぜハッキリした態度を取れないのか。
いえ、実は春雄はハッキリとした態度を取っているのです。
日高に対して、一線を越えることには「No」と言い、そこまでいかなければ個々に判断している。
春雄は、日高を恋愛対象として見てないからこそ、普通に遊ぶのはOKで、それ以上の関係はNGとハッキリ区別しているのだ。
自分の中ではハッキリと態度を示しているのに、このような状況になったこと、周りが騒ぐことを煩わしく思っているのではないでしょうか。
Bパート
拉致監禁!?
春雄の前に、突如、黒塗りの車と黒ずくめの男達が・・・
拉致され、連れられていった場所は・・・

春雄が連れて来られたのは大野家。
業田先生が休暇でいないので、大野は春雄を家に招き羽を伸ばそうと計画したのだ。
だから、真は春雄の家に居たのですね。
彼女のバイクが家の外ではなく、敷地内に入れられていたのも、泊まるつもりだったからか(笑)。
あれ?
春雄に対して、嫌がらせのようにしつこく追い込み、外出させたのも、拉致させるため?!
春雄ママとの作戦だった!?
なんて、考えが見えてきますね(笑)。
一方、真曰く、
春雄ママ:晶ちゃんの女としての意地?
真:そう。前回は小春ちゃんに一本取られたわけ。春雄くんと一晩過ごされて一本。
春雄ママ:一本!?
真:晶はあくまで平静を保ってたけど、内心では悔しかったんでしょうね。
春雄ママ:それで、春雄をムリクリ家に拉致・・・
真:晶らしくない考え方だけどね・・・
by 『ハイスコアガール』TVアニメ19話
姉だからこそ分かる妹・晶の気持ち・・・
平静を装っていたが、内心では”負けた”と悔しがり、日高とイーブンに持っていきたかったわけですね。
あれ?
大野が家出したとき、ホテルで朝チュンしませんでしたっけ?
それはノーカウント?
そうか・・・
あの時は、春雄と過ごしたくて一晩過ごしたのではない。
「家に帰るのがイヤだったから、ホテルへ行ったのだ」のだ。
もしくは春雄の気持ちを確かめられてからのカウントか。
恐らく、基準はAOUショーデートの時からか。
つまりちょうど2期が始まってから線引きをしているのでしょう。
いずれにせよ、日高に一本取られた状態ではいられない。
まるで侍ですね(笑)。
あ・・・その気持ちが「女の意地」か。
ゲームで原点回帰

大野の部屋で、春雄と大野はゲーム三昧。
大野が選んだゲームをプレイする内に、春雄は中学、小学生時代へと原点回帰していくのだった。
ここまで来ても、二人に会話はない、というか大野にセリフはない(笑)。
春雄と大野の間にはいつもゲームが。
今回、大野が選んだゲームは、小学生時代から一緒にプレイした「ファイナルファイト」シリーズ。
それを新しい物から遡り、昔のゲームへと戻っていく。
春雄の脳裏には、昔の大野とプレイした様子が甦る。
日高と大野の大きな違いは、春雄との付き合いの長さ。
春雄本人は気付いてないが、大野を空港まで追いかけていったあの時、彼女を好いている。
大野は、それより少し前から春雄のことが好きになった。
それから5年近く。
紆余曲折あったが、お互いを想う気持ちは変わってない。
二人とも一途なのだ。
それを思い出させるゲームによる原点回帰。
春雄が「浮気」「うつつを抜かす」と言う言葉を使ったり、ゲームで女性キャラを選ぶことにもイラッとする大野。
大野は明らかに怒っていて、春雄が他の女子に興味を持つのを嫉妬している。
だけど、原点回帰していくゲームで少しずつ昔を思い出し、大野との昔話になっていくと大野の表情も穏やかに。
春雄自ら「渋谷の夜」のことを言い始め、素直に謝る。
そんな春雄を見て、安心する大野。
春雄は変わってない──
渋谷へ行ったり、他の女子からモテたりしても、春雄はやはり春雄。
大野が知っている、昔から知っている、春雄なのだと安心した様子・・・
だからこそ、日高とは決着をつけなくてはならない?
そんな決意を感じ取れる、ベッドの中での大野の表情でした・・・
そして第3ラウンドへ!

春雄と同じ屋根の下、一夜を過ごした大野。
明朝、春雄を置いて一人出かけ、その姿は日高商店の前にあった。
ゲーセンへ行く二人。
大野の真意は?
日高は何を思う?
大野さん、意外と大胆?
それとも、それだけ日高に対して腹に据えかねたのか。
一般的には、このような三角関係だと、決断しなくてはいけないのは男の方!
春雄が優柔不断で断ることができないと思っているのか。
はたまた、春雄は優しいので、日高が強気に出てきたり弱みを見せると放っておけないと思っているのか・・・
恐らく、後者か。
昨夜、春雄と二人で夜通しゲームをしていたとき、春雄が大野に謝ったのは、大野が探し回ってくれていたこと。
日高のことは全く謝っていない。
謝ってないどころか、礼を言っているのだ!
渋谷でさんざん俺を探してたみたいじゃんかよ。
帰れなくなって、漫画喫茶で一晩過ごしたって・・・悪かったな、色々煩わしい思いさせちまって。
あ、あと、日高に対しても、色々気を遣ってくれて、ありがとな。
by 矢口春雄『ハイスコアガール』TVアニメ19話
確かに、あの時、日高を一人で行かせていたら一体どうなっていたか・・・
彼女は自暴自棄になり、家に帰らなかったかもしれない。
流石に恥ずかしくて、春雄や大野の前には立てなかったかもしれない。
そのことを春雄は分かっていたのだ。
大野の大人の対応が、日高を落ち着かせ、暴走させなかったのだと。
だから、春雄は大野に礼を言った。
が、これは、大野に取っては、痛し痒し。
彼女を引き留めたあの行為は、決して「日高を許した」と言う意味ではない。
咄嗟に、一人で行かせてはまずいと思ったのだろう。
「許せない」けど「放っておけない」。
そんな気持ちの板挟みだったのではないか。
これこそ、大人の対応。
時間が経った今、改めてケリをつけたい。
でも春雄に言っても、彼の性格から日高を完全に排除することはできない。
日高が困り、春雄を頼ってくれば、春雄は何があっても助けるだろう。
かつて自分を支えてくれたように・・・彼はそういう男だ。
だから、日高の側から、彼に近づかないよう決着をつけに行ったと見るべきか。
それと、二人の間には格闘ゲームで真剣勝負という過去の経緯もある。
春雄とだけでなく、二人のヒロインの間にもゲームがあるのだ。
ゲームで相手の想いの強さや気持ちを確認し合うのだ。
まるで拳で語り合う格闘家のように・・・
おわりに (アニメ『ハイスコアガールⅡ』19話とは)
2期4話目終了。
前回あたりからEDがかなりしっくりしてきました♪
星に願いをかけたりしない
もしも願いが叶うならなんて思わない先生も教えてくれない
点数じゃ推し量れない
羨望の眼差しはいらない
初めてのラブだった-後略-
by 『ハイスコアガールⅡ』ED『アンノウン・ワールドマップ』歌詞より
願いを叶えるためには「自ら行動する」。
最初は日高のことだと思ってました。
が、二人ともですね。
大野も日高も、座して待つタイプではない。
性格は違えど、欲しいものは取りに行くタイプ。
これと言う、自分が打ち込むモノでは負けたくない。
春雄に対する想いは同じ位強く、二人とも誰にも負けたくない。
お互い待っているだけでは我慢できない。
願いは自分で叶える物。
今回は特に、そんな気持ちを二人からは感じました。
二人の対決がこんなに早く実現するとは思わなかった。
しかも無観客試合ですか(笑)。
正に侍精神ですね。
次回も楽しみです!
以上、TVアニメ『ハイスコアガールⅡ』19話のレビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
20話のレビューも書いているので良かったご覧下さい。
ではでは。
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真姉さんの盛り話、晶の負けず嫌い話。
一番の発見は、小春が渋谷で猛アプローチしたのは、春雄がフリーだったから?!
アニメを、より楽しめると思うのでよかったらご覧下さい。


TVアニメ『ハイスコアガール』1期と原作コミックのレビューをいくつか書いてます。
良かったらご覧下さい。
