こんばんは。時文です。
『ハイスコアガールⅡ』21話を鑑賞しました。
2期6話目。
原作で言うと9巻に突入。
前回20話ラスト、春雄が原付免許を取りいつでも大野家へ駆けつけられるように。
なのに、大野は切ない表情・・・
その理由がようやく判明。
やはりあの時、業田先生に呼ばれた時に伝えられていたのだ・・・
では、TVアニメ『ハイスコアガールⅡ』21話の感想レビューをどうぞ。
次話以降のネタバレは「なし」なので、ご安心を。
ハイスコアガール 第2期
TVアニメ話数 | レビュー | 原作巻数 | レビュー | |
ROUND16 |
16話R |
全体 レビュー ※ |
5巻 | 5巻R |
7巻 | 7巻R前 |
|||
ROUND17 | 17話R | 7巻R中 | ||
ROUND18 | 18話R | 7巻R後 |
||
ROUND19 | 19話R |
8巻 | 8巻R前 | |
ROUND20 | 20話R |
8巻R後 | ||
ROUND21 | 21話R (本レビュー) |
9巻 | 9巻R前 | |
ROUND22 | 22話R | 9巻R中 | ||
ROUND23 | 23話R | 9巻R後 | ||
10巻 | 各巻R 順次投稿 |
|||
ROUND24 | 24話R |
※全体レビューは最終話放送終了後 着手予定

目次
今回のあらすじ
1996年(高校2年生)。
原付免許を取った春雄。
これでいつでも大野の所へ駆けつけられると見せに行く。
が、大野は何か思い詰めた様子──
春雄も自分の気持ちをハッキリさせなくてはと決断する。
その方法は・・・
ようやく春雄は自分の気持ちに向き合い行動を起こす。
応援する周囲が”にぎやか過ぎる”が温かい。
業田先生の許容範囲も広くなり、会える時間も増えた。
ここまで環境が整ってきたのに、また会えなくなる!?
それも永遠に!?
大野家の方針に沿って大野家次女に課せられた道。
子供には逆らえない、ましてや本人が大野家のため、親のため、自分がやらねば誰がやるとばかりに納得している・・・
これまで大野の決断を尊重してきた春雄。
その決断を変えることができるのか。
そして、家の方針を変えることができるのか・・・
今回は春雄が自分の気持ちを正直に受け入れ、大野に届けたいと決心する様子が丁寧に描かれます。
ゲーマーとして一つのけじめを付けた上で、告白したいと格ゲー対戦での決着を挑む。
対する大野も、思う所があり準備を進める。
二人の相手に対する気持ちと、家の方針を受け入れようとする妹の思いが、姉の感情をも揺さぶる。
一体どんな結末を向かえるのやら・・・
楽しみで仕方ない!
では、順を追って見ていきましょう。
感想レビュー 第21話
Aパート
楽しい時にも熱いときにも近くにアイツがいた

大野の切ない表情を見てから、春雄はモヤモヤし、やる気が出ない。
大野に何かが起きていることを確信する春雄、では自分はどうすれば良い?
前回、移動手段を手に入れた春雄を前に、悲しげな表情しかできなかった大野お嬢様。
いつもながら何も話さない大野。
だけど、春雄は彼女の切ない表情を見て察する。
何考えてんのか分かんねぇ奴だけど、これだけは何となく分かる。
今まで通りもう仲良くできねえってこと。
何をどのタイミングで決心したのか分からんが、あの表情、何かあったとしか思えねえ。
by 矢口春雄『ハイスコアガール』TVアニメ21話
大野は無口なだけで感情がないわけではありません。
春雄の「息抜きしたかったらいつでも呼んでくれ」と言う言葉に対して哀しい表情を見せる。
今まで見たことがないような切なげな表情に、大野に起こった事の重大さを春雄は感じ取ってます。
そして大事なポイントは大野は「何かあって」”困っている”のではないこと。
「春雄とはこれまでのような関係でいられない事を、大野が受け入れている(決心している)」ことに春雄が気付いているのがポイント!
大野が困っていれば助けてやれば良い。
大野が頑張っているのなら応援すればいい。
だけど、今回は困っているのでもなく、春雄に何か要求するでもない。
だから、春雄は自分がどうしたら良いのか分からず、ただ、これまでの関係が続けられないことだけを突き付けられ、落ち込んでいたのです。

普通のラブコメなら、ヒロインの気持ちを変えるよう行動するのですが春雄は違います。
春雄にとって大野は尊敬すべき存在。
これまでも大野の決断を尊重し、自分のワガママを通さない優しい男。
大野のために、自分ができることを考えてきた春雄。
だけどそれは今回は求められていない。
でも振り返ると、小六の頃から、楽しいこと怒ったこと熱くなったこと・・・
この町の至る所に思い出があり、喜怒哀楽を共にしてきた。
いよいよ、春雄は自分自身のために、自分の気持ちに正直に行動するのだ。
疎遠はもう堪えられない!

いつも近くにいた宮尾は、春雄の落ち込んだ様子を見て、気付く。
が、今回の春雄ははぐらかさない。
宮尾家シーンは初めてなのでは?!
春雄が自分の家でゲームをするのを喜ぶ宮尾が微笑ましい。
#良かったね宮尾!
春雄から近況を聞き、宮尾はいつものパターンだと察する。
また何かあったんかいな・・・
あれだろ?
また疎遠になるんだろ?春雄がボヤボヤしちゃってさ、なんか知らんが複雑な関係だよ、お前達は。
流されっぱなしの春雄を見てっとイライラするぜ。by 宮尾光太郎『ハイスコアガール』TVアニメ21話
春雄とは中学校からの付き合いの宮尾。
大野さんの春雄に対する素っ気ない反応と、春雄の態度を見ると疎遠になるパターンだと分かっている。
なぜなら、春雄はこれまで異性に対してハッキリした態度を取らず、煮え切らない態度をとているのを見てきたから。
だけど、今回の春雄は様子が違う。
とうとう、大野の事を好きだと認め、「疎遠はもうイヤだよ」と言い切る。
春雄の変化に宮尾は驚きと同時に喜ぶ!
これは「恋」ではなく「愛」!

ホントに宮尾はいい友達だな~~!
時が来るまでに雌雄を決する!
真姉さんと土井、春雄ママまで集まって、春雄の恋バナを応援する。
春雄は告白云々より前に、大野との決着を付けたいと考える。
真姉さんに春雄の心境の変化を報告する宮尾。
この連中、いい結束ですね(笑)。
ここに晶がいないのが不思議だし残念ですが(苦笑)。
春雄の恋をネタにからかい、騒ぎ、アオリながらも、なんだかんだと応援する仲間達。
様々なアイデアが出されるが、春雄は真剣に考えていたようだ。
自分が大野に対して何もできないことを不甲斐ないと思いながらも、同時にゲーマーとして決着を付けたいと言い出す。
大野に勝たないと、彼女に一人前と認められないと考えているのでしょう。

ポマード野郎・土井がいい場を見つける。
「’96 全日本スーパーストリートファイターⅡX チャンピオンシップ」in 大阪梅田
中学の修学旅行時に大野と対戦をした因縁ある場所。
春雄の闘志に火が付きかける。
一方、姉から大会のことを聞いた大野も時が来るまでに雌雄を決したいと考えていたのだ。
やはり二人の間にあるのはゲーム!
語り合うのもゲーム!
ゲームを通して、相手の感情を感じ、考えていることを読み取る!
今度こそ決着を付ける!
これぞ『ハイスコアガール』!
これぞ「アーケード ラブコメディ」!
Bパート
大阪旅行が最後の思い出!?
大会へ向け春雄と大野は「スパⅡX」をやりこむ。
そして大野が向かった先は・・・日高!?
大野も大会に出ることを決心し練習に励む。
かなり仕上がっている様子。
そして向かった先は・・・日高商店!?
ザンギエフ:あの娘と再び会う必要がある。
安駄婆:まだ迷いがあるな、決断を下すことに。相手の男は並々ならぬ情念を燃やしておる。お前はそれにどう答えるか。己が正しいと思った方に真っ直ぐそってみるがいい。
by 『ハイスコアガール』TVアニメ21話
日高に何を伝えに行ったのか、そもそも意思疎通ができるのか!?(笑)
それはさておき・・・
大阪へ行く前にわざわざ行ったということは、何か目的があるはず。
日高へ大会出場を誘ったのか、それとも何かを託したのか!?
こんな推測ができるのも楽しい点。
一つだけ分かるのは、これで日高氏が今後出てくるのは確実だ。
今度は春雄の前でヒロイン対決か!?
それとも春雄とのリベンジマッチか!?
いくら会場が大阪とは言え、今更新キャラとの対決なんて拍子抜け。
今まで出てきた登場人物との戦いをメインにしていくでしょう。
楽しみです!
業田先生の配慮は応援か、せめてもの慰めか・・・

大阪大会へ出場するには、業田先生の許可を取らねばならない。
大野はじいやとともに業田先生に打ち明ける・・・
「大阪旅行なんて言語道断!しかも男性と二人で行くなんてもってのほか!」
業田先生は「言語道断」とキツく言いながら止めはしなかった・・・
その日は自分は実家へ帰るからと留守にする。
これは行っても良いと言うサイン「萌美先生のお心遣い」だとじいやは言う。
業田先生の心遣いは、春雄との仲を応援しているのか?
いや、業田先生も分かっています。
大野はロスへ行くことを決心し日本へ戻って来れないことを承知している。
その上での大阪旅行だから、大野も思うところがあるのだろうと。
最後の思い出づくり、せめてもの慰めとして、大目に見たのでしょう。
と言うことは、業田先生も晶に降りかかる家の方針を、少なからず不憫だと思っている証拠。
その気持ちが家の方針を動かすことになるのか、せめて背中を押すことにならないか・・・
今後が期待ですね。
真姉さんに知らされなかった理由・・・
晶をロスへ移住させ、日本へは帰ってこないと母親から聞かされた真。
親の都合で娘をロスの高校、大学、卒業後結婚まで決める大野家。
姉の代わりに妹が対象となったので、彼女には知らされなかったのだ。
その時期は今月末・・・
晶のロス移住が彼女とじいやに知らされたのは4月頭。
TVアニメ19話Aパート、じいやに呼ばれ「業田先生が大切なお話があるそうでして」と案内した時ですね。
その後、黒服が春雄を拉致し大野家へ。
趣味の悪いジョークだと思ってましたが、今思うと普通には誘えなかったのかもしれないですね。
素が出てしまいそうで・・・
そうか!
じいやがゲーム機本体とソフト一式を買ってきたのは、ただ単に太っ腹と思ってましたが事情を知っていたからですね・・・
それ以降、ずっと大野は隠し通していた。
春雄は勿論、姉の真にすら悟られないように・・・
理由は、姉をおもんばかってのことでしょう。
姉の代わりにロスへ移住するのですから。
それに真が知ったら大暴れして阻止するでしょうからね(苦笑)。
と言う事は、晶は受け入れたと言うこと。
拒絶したかったら家を飛び出すなり、姉に相談すれば良かったのですから。
親思い、姉思い。
いい子だけに、期待を背負っていると分かると逃げられない・・・
姉のように反抗すれば良いのにと思いがちだが、晶はそんな子ではない。
自分がやるべきことをやる。
思えば、縁日に行った頃(アニメ13話)から、大野は怒ることはあっても逃げてはない。
そんな所に、春雄は憧れ、惹かれたのです。
それにしても、真姉さんの涙には感情を揺さぶられましたね。
お姉さんは強くいつも笑い、業田先生に対しても臆さない彼女が大粒の涙を流す・・・
こっちはこっちで妹想い。
皆、幸せになって欲しい・・・
おわりに (アニメ『ハイスコアガールⅡ』21話とは)
春雄が自分の気持ちに向き合い素直になっていく様子が丁寧に描かれた21話。
ようやく自分の気持ちに気付いた春雄。
バイクで走る町中は大野との思い出に溢れている。
小六時代から喜怒哀楽を共にしたライバルであり戦友であり、かけがえのない存在。
それは大野にとっての春雄の存在も同じはず。
なのになぜ・・・
こんな状況で二人は本気で対戦ができるのか?
私は平常心で見られるのか!?
次回も楽しみです!
以上、TVアニメ『ハイスコアガールⅡ』21話のレビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
22話のレビューも書いているので良かったご覧下さい。
ではでは。
関連記事

TVアニメ『ハイスコアガール』1期と原作コミックのレビューをいくつか書いてます。
良かったらご覧下さい。
