こんばんは。時文です。
『ハイスコアガールⅡ』23話を鑑賞しました。
2期8話目。
ラスト2話。
原作もとうとう最終10巻へ入りました。
いよいよ「スパⅡX 全国大会」開始!
おっとその前に、いつもと違うパターンの展開で気になるラスト。
あの夜、二人に何か起きたのか?
では、TVアニメ『ハイスコアガールⅡ』23話の感想レビューをどうぞ。
次話以降のネタバレは「なし」なので、ご安心を。
ハイスコアガール 第2期
TVアニメ話数 | レビュー | 原作巻数 | レビュー | |
ROUND16 |
16話R |
全体 レビュー ※ |
5巻 | 5巻R |
7巻 | 7巻R前 |
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ROUND17 | 17話R | 7巻R中 | ||
ROUND18 | 18話R | 7巻R後 |
||
ROUND19 | 19話R |
8巻 | 8巻R前 | |
ROUND20 | 20話R |
8巻R後 | ||
ROUND21 | 21話R |
9巻 | 9巻R前 | |
ROUND22 | 22話R |
9巻R中 | ||
ROUND23 | 23話R (本レビュー) |
9巻R後 | ||
10巻 | 10巻R前 | |||
ROUND24 | 24話R | 10巻R後 |
※全体レビューは最終話放送終了後 着手予定

目次
今回のあらすじ
1996年7月(高校2年生)。
春雄と大野は「ストⅡX 全国大会」へ出場するために大阪へ前日入り。
宿泊先の部屋で、大野がお札を見つけてしまい、恐くなり春雄の部屋へ。
明日は大会なのに、二人はなかなか寝付けなかった・・・
大会当日。
全国大会の参加者は88人。
決勝トーナメントへ進めるのは僅か12名。
別ブロックになった春雄と大野が対戦するには、お互い予選で負けるわけにはいかなかった。
春雄は、勝ったら大野に「告白」。
大野は、勝って春雄と「決別」。
二人とも強い想いを持って大阪へ来たはずなのに、久しぶりに二人でゲーセンへ行けたので、思い切り遊んでしまった前回。
不運も重なり、二人は同じ部屋で寝ることに・・・
決意はどこへ行ったーー
大会に備えろーー
いや、いっそのこと、ここで告白しろーー
と思いましたが、どちらへも振らないのが『ハイスコアガール』!
いや、その狙い所が分かりました!
では、順を追って見ていきましょう。
感想レビュー 第23話
二期に入ってから初めてアバンタイトルがなく、OPから始まった23話。
それだけ、ホテルでのシーンと翌日の大会を連続で描きたかったのでしょうか。
Aパート
そりゃあ眠れないよね・・・

自分の部屋でお札を見つけた大野は、春雄の部屋へ行き、春雄にも一緒にいて欲しいと願う。
二人は一つのベッドで寝ることに・・・
恐がる大野を一人にしておけず、春雄は大野と同じベッドで寝ることに。
午前1時。
明日の大会に備え、さすがにもう寝ないといけない時間。
大野はベッドに入っても、目を閉じず、ジッと春雄を見つめる──
思わず春雄は口に出してしまう・・・
おまえは・・・
本当に・・・かわいいな。by 矢口春雄『ハイスコアガール』TVアニメ23話
そのまま抱きしめろーー
告っちゃえーー
なんて思いながら見てました(爆)。
が、この流れでも告白しないのが『ハイスコアガール』!!
というか、春雄の性格ですね。
自分の得意分野であり、アイデンティティであり、大野との共通の趣味である「格ゲー」で決着(勝つ)をつけないと、彼女の側にいる資格がないと考えている。
だからこそ、大会にかける意気込みは相当なはずなんですが、お嬢様がちょっかいを出してくる・・・
これを完全に拒まない、本気で怒らないのが春雄の優しさ──
大野も、春雄に勝ち「決別」をすると意気込んできた大会。
が、春雄との最後の思い出になるかもしれない大阪旅行を、一緒の時間を、楽しみたい。
春雄と決別し、ロス移住することを決意したのに、春雄を前にすると迷いが出てしまう。
春雄と一緒にいるのが楽しく、離れたくない。
おそらくこのとき彼女は眠りたくなかったのだと思います。
#春雄は大野を意識して眠れなかった。
春雄との時間を、少しでも長く楽しみたいと思っていたのではないか。
恐らく気付いているでしょう、春雄が勝ったら告白されると。
自分が勝てば、告白はされないし、こちらから「決別」するつもり。
本当にそれでいいのか?
この楽しい時間を、大好きな春雄ともう会えなくていいのか?
春雄との楽しい時間は、春雄との別れを選択した決心を鈍らせる。
そんな迷いが、格闘ゲーマーとしての闘志を冷やし、その気持ちがプレイにも影響し、あのような結果となってしまったのではないか?
さてそれなら折角二人きりの夜なのだから、勝負など待たずしてここで正直に気持ちを打ち明け合えば良いのに・・・
そこは春雄の性格もよく分かっている大野お嬢様。
彼が自分との決着にこだわっていることは、自分事のように分かっているのでしょう。
結果、今、この瞬間を楽しむお嬢様。
春雄を寝させないためか、お嬢様なりの愛情表現なのか、間が持たないからか噛みついたりする。
ま、私は、お嬢様は、春雄の困った顔を見るのが好きなんじゃないかと思ってます(笑)。
大野お嬢様、楽しんでます!
春雄は・・・ご愁傷様です(笑)。
でも、傍から見ると、これは完全に恋人同士のイチャイチャですよ(笑)。
結果・・・殆ど眠れなかった・・・

いよいよ「スーパーストリートファイターⅡX 全国大会」当日。
春雄は大野の噛みつき攻撃で殆ど眠れなかった・・・
とうとう始まった「告白」と「決別」を賭けた戦い!
だけど、二人の体調は万全ではない(笑)。
大体、前日に他のゲームをやって調整すらしてないですからね・・・(苦笑)
『ハイスコアガール』は「対戦格闘ゲーム」アニメではなく「アーケードラブコメディ」。
格ゲー大会は、ラブコメを進めるための舞台装置。
だから、本気で取り組んではいるが格調高くはせず「半分笑い」を交えて大会を描いている。
#景品はしょぼいし・・・
メインは、二人の恋愛模様であり、スパⅡX全国大会ではない。
だから、寝不足でもOK!
春雄と大野の”二人が同じ条件”であれば、それ以外は気にしなくて良いのです。
全国大会 予選トーナメント開始!

予選トーナメント開始!
AからKの11ブロックに別れ、各ブロック8人による勝ち抜き戦。
春雄と大野は別ブロックへ。
二人が対戦するには決勝トーナメントへ進むしかなかった。
2年前の大会に対戦した面々がやはり出てきましたねーー
グダグダの司会まで出てきてなんだかうれしい♪
大会規模は大きくなり、予選は11ブロックに。
決勝へ進むのは、各ブロックを勝ち上がった1名と、敗者復活で勝ち残った1名の計12名。
春雄は決勝トーナメントへ進まなくては大野と対戦できない。
大野との対戦を目指して、気合いを入れる春雄。
2戦目の対戦相手はなんと!?
2年前初戦で当たった北海道の加藤選手!
これも何かの因縁か!?
闘志を燃やす加藤選手!
結果と扱いは、2年前と変わりませんが(苦笑)。
でも、過去のキャラのこういう使い方、うれしいですよね♪
春雄 決勝トーナメント進出!
予選トーナメントは勝ち抜き戦。
3勝すれば決勝トーナメントへ進出。
春雄はなんなく2勝。
予選トーナメント3戦目。
これを勝てば決勝へ進出。
飛び道具が通用しない相手に手こずる。
予選で敗退したら、大阪まで来た意味もなくなる。
春雄は気合いを入れ直す!

なんとか、勝利し、決勝へ進出。
それもこれも大野と対戦するため。
大野に勝ち、彼女に告白するため!
彼女が決勝で待っているはずなのだ!
ところが、肝心の大野が・・・

Bパート
大野 予選敗退?
大野は予選トーナメント初戦で敗退していた。
落ち込む大野・・・
昨夜の邪念が原因か・・・?(①)
あのときの宣告が心を揺さぶったのか・・・!?(②)
by 大野晶(心の声)『ハイスコアガール』TVアニメ23話
大野は、大会で春雄に勝ち、春雄に告白させることを諦めさせ、ロスへ移住。
そのために、大阪へやってきた。
が、初戦敗退──
なぜか?
①「昨夜の邪念」
先に記載した通り。
春雄と一緒にいると、春雄と決別する決心が鈍ってしまった。
②「あのときの宣告」
「あのときの宣言」は今一つ、はっきりしない。

前話22話回想シーンであった、業田先生の「大切な話」のことを言っているのは確か。
ロス移住を決意しているのも確実。
では、何に心を揺さぶられているのか?
「揺さぶられる」と言うことは、ロスへ行く決意を鈍らせていると言うこと。
となると・・・
大野家指南役として、この方針になんの疑問も感じてませんでした。
感じていませんでした・・・個人的な意見としては・・・なんと寂しい方針かと・・・
by 業田萌美『ハイスコアガール』TVアニメ22話
この部分か?
家のために、親のために、守らなければならないと考えていた家の方針。
その方針に従ってきた、あれほど厳しい業田先生ですら疑問を感じている・・・
大野が心を揺さぶられても仕方ない。
あの時、大野は日高に負けていた?
大野は、自分の意思を貫くために、大阪まで来た。
それは、春雄と決別するため・・・
回想シーンで出てくる日高との対戦(アニメ20話)。
決着の場面が・・・
20話では、あのままの流れで大野が勝ったと思っていた。
が、この場面は・・・日高が勝った?
#ザンギエフが勝ちポーズではない
これまでの大野の行動は、日本を発つ前に、色々な事に決着を付けようとしている。
日高との勝負しかり、春雄との勝負もしかり。
姉にロス移住を言わなかったのもそのため。
自由な時間が増え、春雄の渋谷行きもなくなったのに、会ってないのも必要以上に距離を縮めないため。
もしかすると、春雄のことを日高に託そうとしていると言うのは言いすぎでしょうか?
それとも、自分はもういなくなるのだから、日高は春雄を想い続ければ良い、「譲る」と言う気持ちか・・・
日高との対戦で、手を抜いたとは言いません。
キャラ差9対1のハンディ戦と言われるかも知れないが真剣勝負。
そのガチ勝負で日高は勝ったのだから、存分に春雄にアプローチすれば良いと、彼女なりの気遣い。
#その対戦で日高は「入り込む隙がない」とトドメを刺されたわけですが・・・
それを・・・
ここまで貫いてきた決意を・・・
全て無駄にしてしまうような今回の結果。
彼女が予選落ちなら、春雄は勝ったと思うかも知れない?
いや、彼の性格だ。
今回も勝敗は付かず、決着はお預けだと考えるだろう。
そうなると、二人の間に結論を出さないまま、日本を旅立つことになってしまう──
春雄にずっと中途半端な思いを残したまま、置いていくことになる──
立ち上がる大野晶!
大野は再び、ここへ来た目的を思い出す。
今のままでは、これまで貫いてきたことが全て無駄になる・・・
大野は立ち上がる。
決して弱くなったわけではないが、春雄と一緒にいると楽しく優しい気持ちに。
春雄と格ゲーをプレイしていると、相手を気遣うプレイに・・・
それは、決して格闘ゲーマーにプラスにはならない。
強者としての大野は、誰をも寄せ付けない「孤高」の強さ、「勝負師の才能」が輝いていた。
その状態を取り戻したのだ。
負けたことによって、これまで貫いてきたことを思い出すことによって!
お前は赤きサイクロン!
日本を発つ前に、未練も何もかも全てを巻き込み!
粉砕するのだ~~!
by 大野晶(心の声)『ハイスコアガール』TVアニメ23話
応える矢口春雄!
大野の初戦敗退を知り、春雄も目的を失い落ち込んでいた・・・
その時、ざわつく敗者復活戦。
大野が戦っているのだ!
以前の大野の強さを取り戻して!
あの気迫!
何者も寄せ付けなかった殺気に満ちていた頃の・・・還ってきた!
大野が還ってきたんだ!by 矢口春雄『ハイスコアガール』TVアニメ23話
春雄は興奮し歓喜する。
大野と対戦できるからだけではない!
強かった、誰も寄せ付けない無敵の大野として戻ってきたのだ!
弱くなっていたのは大野だけではありません。
春雄も闘志が弱くなっていたのです。
前日、大阪ゲーセンで、大野と格ゲー対戦をして、負けても怒りがこみ上げてこない。
春雄自身も大野に負けるのが当たり前、勝てないと言う気持ちが心の底に。
全盛期を取り戻した大野に、そんな春雄が勝てるわけもなく1本目は完敗。
だが、ここで春雄も負けたくない、昔の負けて悔しかった気持ちを思い出すのだ。
春雄も本気で挑む!
ここが天王山!!
おわりに (アニメ『ハイスコアガールⅡ』23話とは)
春雄と二人で大阪で遊んでいた前回(22話)。
実は私は、二人とも重大な決意をして来ているはずなのに、このユルい展開はなんだと思ってました(すいません)。
だけど、この変化を見せるためだったのですね。
大野は家のため、親のためにロス移住を受け入れる。
親思い、姉思いで、責任感が強い、いい子なんだろうけど・・・
ちと冷たい、春雄への気持ちはその程度なのかと思ってた。
が、そんなことはなく、大阪1日目の彼女は春雄ともっと一緒にいたい気持ちが溢れている。
決心が完全に揺らいでいる。
大野の心にはいつもザンギエフが。
ところが大阪では、茶色いガイルさんが。
最後にはレディーが・・・
春雄に対し、心を開いていく描写だと思っていたのですが・・・
#その意味もあるのでしょう。
が、格闘ゲーマーとしては弱さに繋がる、殺気や覇気が弱くなっていることも描写していたのですね。
大野の個性とも言える孤高の強さを、なくしてしまうほど、春雄への想いが強い。
それほど、大野の中の春雄の存在が大きいことを描いているのです。
そこからの復活。
その変化を目の前で見せられ、威圧される春雄。
春雄も闘志を燃やす。
大野にどんなことをしても勝ちたいと思っていたあのころを思い出す!
うーーん、最終決戦にふさわしい感じになってきました!
次回も超楽しみです!
以上、TVアニメ『ハイスコアガールⅡ』23話のレビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
24話のレビューも書いているので良かったご覧下さい。
ではでは。
大野が寝た後、彼女の部屋で寝るんだよ。
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TVアニメ『ハイスコアガール』1期と原作コミックのレビューをいくつか書いてます。
良かったらご覧下さい。
