ジャンル | コメディ、ブラックユーモア |
---|---|
作者 | ユキヲ |
出版社 | フレックスコミックス |
オススメ度 | C |
ストーリー | |
設定 | |
世界観 | |
感情移入 |
舞台は現代の東京神保町。
悪魔や天使が存在する世界。
悪魔・邪神ちゃんは女子大生・花園ゆりねに召喚され、魔界へ戻れなくなった。
こんばんは。時文です。
『邪神ちゃんドロップキック』TVアニメを最終話まで見て、いくつかのナゾが残りました。
我慢できず、原作コミックを3巻まで読みました(笑)。
#これが製作側の狙いか?!
TVアニメのレビューはこちら

ちなみに・・・
原作コミックは、ウェブコミックをコミック化したもの。
ウェブコミックは、0話~3話までと最新約5話が「無料」で読めます。
(2018年10月1日時点)
無料で読めるのはうれしいですね。
#追いついたら毎話最新話を読みたい。
0話は、ウェブでもコミックでも冒頭フルカラーで邪神ちゃんの登場シーンが見れますよ♪
さて、アニメでは不明だった点が原作コミックで解決されるのか?
それでは原作レビューをどうぞ!
目次
はじめに
『邪神ちゃんドロップキック』原作コミック読みました。
原作コミックではゆりねが邪神ちゃんを召喚するシーンから始まり、他の悪魔や天使が増えていく様子が描かれます。
これで、よく分かりました♪
邪神ちゃん登場から数話を空けて順に新キャラ登場。
飽きないし、一人一人描かれています。
アニメでなぜ描かなかったのか不思議です。
他のアニメと同じような構成になってしまうからでしょうか?
この手の作品は、初登場シーンがある意味一番盛り上がるので、勿体ないですね。
他のシーンでも、アニメではカットされたことにより、ゆりねと邪神ちゃんの関係を間違って見ていたし、ミノスのキャラも弱かったですが、原作ではキャラ立ちしてます。
逆にアニメでは残酷なシーンがより残酷に。
敢えて、登場シーンをカットしたことにより、より日常系に近づけようとしたのか。
その割りには流血という非日常が頻繁に・・・
やはり、アニメで描こうとした方向性が分からないですね。(読解力なくてすいません)
感想レビュー (以降、ネタバレあり)
邪神ちゃんを召喚した目的
アニメでは、ゆりねが邪神ちゃんをなぜ召喚したのか不明でした。
なんと、ゆりねは邪神ちゃんを目的があって召喚したのではありませんでした。
黒魔術に興味があり、興味本位で悪魔を呼び出しただけとは・・・
はい、ゆりねはただの黒魔術好きな女子ですね。
#その割には黒魔術関連のエピソードがないですよねーー
召喚の魔導書は神保町だけに古本屋で手に入れた様子。
だけど、魔界へ戻す呪文は下巻に記載されているのになかったようです。
邪神ちゃんが戻れないのは、ゆりねの方に責任が・・・
ゆりねは努力している
アニメを見た時、ゆりねは自分勝手で邪神ちゃんに対して非情すぎると思ってました。
でも妙な優しさがあったりよく分からないキャラ付けに。
ゆりねは、邪神ちゃんを魔界へ戻すために魔導書の下巻を探し続けているようです。
原作コミックでは、古本屋や図書館を探したりしている様子が描かれます。
どの程度力を入れて探しているかは、紙面の都合上省略されてますが(笑)
邪神ちゃんには、下巻は探すので
「帰る方法を見つけるから(見つかるまで、大人しく)待ってなさい」という約束のよう。
邪神ちゃんも、それは理解していながらも、我慢できない!という構図のようです。
アニメではこの辺が描かれないので、てっきり私は、ゆりねは便利な召使いにでもなるかと思って悪魔を召喚したのだと思ってました(笑)
ゆりねが、邪神ちゃんをアパートへ住まわせ、食事代、小遣いを与えているのは、責任を感じてるからなのですね。
学生の身で一人養うのは経済的にも大変でしょう。
原作では、ゆりねはバイトを増やしている様子も描かれますが、邪神ちゃんを無理に働かせようとしないのは申し訳ないと思っているからでしょうか。
ただ、ゆりねの性格的に反省しているように見えないですけど・・・
それに邪神ちゃんが掃除や料理をしてくれるので、ゆりねも段々便利と思っているようだし・・・
アニメでは、邪神ちゃんが一方的にワガママを言い、どうしようもないクズに見えて、同情できませんでした。
が、原作コミックを読み進めていくと邪神ちゃんは被害者であり、少しかわいそうに見えました。
ただ、クズな性格は変わらないので、さほど同情はしませんが(笑)
メデューサはゆりね殺しのために呼ばれた!?
私はアニメを見た時、メデューサも魔界へ戻れなくて、人間界で働いているのだと思ってました(笑)
メデューサは召喚されたのではなく、邪神ちゃんに呼ばれて、自ら人間界へ来たのですね。
#魔界との通信手段、移動手段は不明(笑)
そっかー、つまり邪神ちゃんと違って、いつでも魔界へ戻れるわけですね。
#召喚されると「帰還の呪文」でしか戻ることはできない。
#もしくは召喚者の死。
それでも魔界へ戻らないのは、やはり邪神ちゃんが心配なのですね。
いい子なのは原作コミックでも変わらないのです。
#キャラデザは原作コミックの方がかわいいような・・・
ゆりねと同居しているのは邪神ちゃんだけで、メデューサを同居させてない理由も解決!
ゆりねに石化が効かないわけは・・・
邪神ちゃんに呼ばれて、メデューサは人間界へ来ました。
邪神ちゃんがメデューサを呼んだ理由は・・・
そう、ゆりねを石化しようと目論んだわけですね♪
作戦の結果はぜひ原作をお読み頂くとして、どうしてゆりねが石化しないのかだけ記載しておきます。
なんと、ゆりねは石化防止のパワーストーンを身につけてました。
#なぜ、備えをしていたのか、パワーストーンをどこで手に入れたか・・・詳細は原作をご覧下さい。
#こんなのが簡単に手に入るなら、魔導書下巻も・・・(という突っ込みはマナー違反?)
うーーん。
パワーストーンなら、外している時を狙うとか、パワーストーンそのものを攻撃するとか、方法はいくらでもあるような気が・・・
まあ、ギャグですから(笑)
そうそう、1話中盤メデューサがアパートへ来たとき、ドアの前で合い言葉を求められたシーン。
原作を読むと理由も分かりました♪
あのシーンが邪神ちゃんとメデューサが人間界で初めて会った時。
(その前に宅配便をメデューサと間違えてドアを開けてしまったこともあり)
紙袋を被って怪しかったから、合い言葉を求めたのです。
邪神ちゃんが上半身裸でも騒がれないのは・・・
邪神ちゃんは、下半身が蛇、上半身は少女で裸・・・
いや、下も何もつけてないのだから(人間界では)全裸??
#水着回では普通は露出が多くなるのに、邪神ちゃんは水着を着て露出が少なくなるという逆現象(笑)
この姿で町を出歩いてなぜ問題ないのか?
アニメを見た時不思議でした。
最初は、悪魔の姿は人間には見えない?別の姿に見えている?なんて考えてましたが、他の人間と絡むシーンがあったので、違うようだったし。
これも原作コミックを読むと解決?しました。
この辺り(秋葉原周辺)では邪神ちゃんのようなスタイルは不思議ではないようです(笑)
つまり、「秋葉原」では、ゴスロリ姿のゆりねは今や普通、コスプレ姿をしている人も多く、邪神ちゃんの姿も問題なし!メデューサの紙袋も違和感ないわけですね♪
って、そんなことあるかーーい!
さすがに半裸の少女はまずいでしょーー
と突っ込みたくなりますが、そこはギャグ漫画ですからね。大目に♪
魔族にはレベルがありスマホ対応でした(笑)
原作コミックでは魔族の成長を表すレベルという設定がありました。
#アニメでも、レベルアップして特典をもらうシーンありましたね。
なんと、自分のレベルはスマホで確認できるようです(笑)
魔界もデジタル化が進んでますねーー
邪神ちゃんは通常ならありえないレベルダウン。
それは人間に殺されかけると言う悪魔にはあってはならないことがあったから。
これは辛いですね・・・
アニメで力を入れたのは暴力シーン?
以上、アニメより原作コミックの方が情報が多く、丁寧に描かれ、分かりやすくなっていました。
逆にアニメの方が力を入れているのは暴力シーンでした。
1話中盤から、チェーンソー使ってのスプラッターシーン。
漫画は思ったよりアッサリ。
確かにモザイク云々。
「次の回までにモザイクは解けるのか」云々というセリフはありますが、血に染まった真っ赤な部屋はないです。
まあ、この作品の面白さはかわいいキャラクターが乱暴というギャップ。
アニメでは流血シーンを更に誇張したということでしょうか。
映えるというか、個性は出ますね。
ただ、ゆりねがより酷いキャラに見えるし、邪神ちゃんはただのクズに見えてしまいました。
おわりに (『邪神ちゃんドロップキック』とは)
原作コミックはストーリー漫画ではないし、1話10ページ弱の単発ギャグ漫画。
#ストーリー漫画は大体1話約20ページ。
ストーリー漫画と同じような内容を求めるのは酷ですが、軸があると、やはり楽しめます。
『邪神ちゃんドロップキック』の軸は、邪神ちゃんが魔界へ戻ること。
その為に邪神ちゃんなりに色々努力をするが実らない。
それどころか、倍返しで報復されるのがお約束。
邪神ちゃんが人間界へいることにより、魔界の住民がやってきたり、それを排除しようと天使も現れる。
原作コミックでは、これらの軸に沿って描かれているので、読んでて物語の進展を感じることができます。
アニメは、後半は同じような進展は見て取れましたが、前半は各キャラの登場シーンをカットしたせいか同じパターンの繰り返しに見えたのが勿体ないですね。
なんにせよ、原作コミックを読んで、(私にとっては)名誉挽回。
この作品が好きになりました。
アニメを見て、「残念だけど、ちょっと気になる」という方は、原作コミックを読んでスッキリして下さい。
邪神ちゃんドロップキック(1) (メテオCOMICS)
邪神ちゃんドロップキック(2) (メテオCOMICS)
邪神ちゃんドロップキック(3) (メテオCOMICS)
