ケムリクサ

TVアニメ【ケムリクサ】はじまり~0.9話(前日譚) 感想レビュー 姉たちの言葉が、りんの糧に。姉妹の存在が、りんの力に!

ケムリクサ
オススメ度 B-
原作 アニメオリジナル
ジャンル SF、ファンタジー、バトルアクション
放送情報 Twitter投稿映像(2018年)/全6話
ストーリー
設定
世界観
感情移入

こんばんは。時文です。

TVアニメ『ケムリクサ』の「前日譚」にあたる0(※)~0.9話を見ました。
※1回目の映像には話数表示はありません

TV放送や、YouTubeではなく、たつき監督がTwitterで投稿するスタイル。

TVアニメ『ケムリクサ』が放送されたのは2019年1月。
前日譚は、放送約4ヶ月前の2018年8月31日に投稿。

そこから月末に1話ずつ公開。
計6話の前日譚が本編1話放送前に投稿されました。

PVとは違い、本編に繋がるエピソード。
短いですが、期待を高めてくれるエピソード。

ファンサービスとしてもうれしい取り組みですね。

『ケムリクサ』本編1~12話のレビューはこちらをどうぞ
ケムリクサ
TVアニメ【ケムリクサ】1~12話(最終話) 感想レビュー 序盤は謎がたっぷり、終盤は愛情たっぷりTVアニメ『ケムリクサ』1~12話(最終話) 本格感想レビュー。SF好きならぜひ見て欲しい。未視聴の方はぜひネタバレなしで見て欲しいので、前半の「はじめに」は【ネタバレなし】後半の「感想レビュー」は【ネタバレあり】で魅力を紹介します。参考にして下さい!...

感想レビュー (以降、ネタバレありです)

以降、TVアニメ本編のネタバレは極力核心には触れないようにしてますが、伏線となる点を記載しているので、未視聴の方は気を付けて下さい。

本編未視聴の方は、情報を入れずに、前日譚と本編を一気に見ることをオススメします。

はじまり (6姉妹)

はじまり」というサブタイトルに相応しく、6姉妹が勢揃いです。
本編では出番が少なかった3人の姉の姿が確認できるのは視聴組としてはうれしい♪

やはり、6人揃うと、姉である、りく、りょう、りょくが中心的存在になっているのがよく分かります。

本編で、りつが姉たちを懐かしむのも、頼っていた様子も分かる気がします。
全ての判断が正しいかどうかは別にして、りょうとりょくには、なんとも言えない安心感が、りょくには頼れる頭脳が。

これぞ、姉さん!

冒頭に写される「軍艦島」とおぼしき島。
この島は1話の舞台となる島。

島へどうやって渡るのか、いつ渡るのか、悩んでいる点から、島へは簡単には渡れない理由があり、それでも渡らなくてはいけない訳があることが想像できる。

と同時に、6姉妹の個性が身体能力と興味を持っている事で紹介される。

姉妹はそれぞれある能力が特化され、他の能力が弱くなっていることが後に分かるのだが、そのことを知っていると、始めからそのことを意識していることがよく分かります。

もう少し状況を説明して欲しいが、姉妹の紹介に重きを置くと、仕方なしか。

とにかく、6姉妹のやりとりが、聞いてて楽しい♪
#ラストの「ケンカする~~?いっちょ、ケンカする~~?」が最高です!

それと、りく姉とりつの会話。
「やっぱ、交換しようぜ」って交換できるの!?

0.5話 (りょく/6人)

「りょく」と「りん」の二人が登場する0.5話。

0.5話から、姉妹一人一人の特徴、それぞれの”好き”にフォーカスが当てられる

今回は「りょく」

りょくは、文字を読んで、この世界のことを知ろうとしている。
役に立つとか、何かを解明したいとか、そういうことではない。
純粋に、知らないことを知り、分からないことの仕組みを理解することが好きなのである。
研究者肌ですね。

分からないことだらけ、ってことは、これから沢山覚えられるってことだからね。最高、楽しいじゃん。」by りょく

このセリフは覚えておきましょうね!(笑)

TVアニメ本編での主人公である「りん」。
0.5話時点では、姉たちがいることもあり、とても素直で、肩肘張らない優しい感じ
本来の、りんはこういう性格なのだ。

TVアニメ本編、終盤。
りつ姉が、りんに向かって「柔らかい顔」が久しぶりに見れてと言っていたが、この頃を言っていたのでしょう。
#この時、「りんは顔に出やすいのニャ」とも言ってますね。
#この作品、シーンやセリフを重ねるのも上手いのですよねーー

確かに中盤までの、りんとは大違いなのである。

0.6話 (りょう/5人)

描かれてはいないが、りょくが消えた模様。
と同時に、りんの姿も変化。
#足を出していたが、タイツ?とスカートが追加。

他の姉妹が気にしてないところをみると、それなりの時間が経過した様子。
一島(軍艦島)ではない感じ。
本編でも語られていた、以前水を求めて五島まで行ったことがあると行っていたので、その旅の途中か。

りんは、責任を感じているのか、少しナーバスに。

今回、”好き”にフォーカスが当てられたのは「りょう」

りょうは、戦うことが好きで、相手が強い程、燃えるタイプ。
相手をどう攻略していくかを考えることにより、自分の力を確認する。

無鉄砲かもしれないが、この世界ではこれくらいの性格でないと。

フォーカスが当たった姉妹が、次回では・・・
というパターンのようだ。

ということは・・・

0.7話 (りな/4人)

予想通り、今回いなくなったのは、りょう。
あの強い、りょうが消えてしまうとは・・・

りんの姿は、腕に変化が。
#腕を出していたが、長袖になり手袋を着用

6人が4人に・・・
見ていても、画が寂しい・・・

あのワチャワチャした感じが懐かしい・・・

りんは更に緊張感が。

今回、フォーカスが当たったのは、「りな」

りなは「おいしいモノが好きだから、もっとおいしいモノを探す」
モノを沢山食べれれば、沢山動くことができ、姉妹の役に立つ。
だからイイコトずくめだと言う。

“好き”は、自分がうれしいだけでなく、人の役に立つ場合もあるのだ。
ただ、”好き”を見つけるのは簡単ではないという。

好きな事は簡単に見つかる人もいれば、なかなか見つからない人もいる。
決して、好きなことが”ない”のではなく、”見つからない”だけなのだ。

だから、ゆっくり探せば良いという、優しいメッセージ。

ラストには、りんにも鉄を食べさせてみる・・・

教訓:自分の「好き」は、誰でも「好き」なわけではない

0.8話 (りく/8人)

冒頭、五島、六島へ云々という会話があるので、やはり、以前旅をしたときのエピソードですね。

前回フォーカスが当たった「りな」。
法則で言うと、りなが消えるのだが、消えてません。

が、本編を見た方ならお気付きでしょう。
りなは、「増えて」その後、確かに「消えて」いるのです。
法則は継承されてます!

本編EDを見れば明らか。
「りょう」が消えた後、「りな」は分裂し、一人消える。

ただ、「りな」が分裂したのは、本編1話のサプライズでもあるので、分裂したのが簡単に分からないようになってます。

画面をよく見ると、りなが二人写ってます。
りくも「おまえらの方が不思議だぜ。どうなってんだ、それ?」と言ってるのは、りなのことだと思われます。

つまり、0.7話で、りなが少し大きくなった、姉姉たちの役に立つと言っていたのは、分裂する伏線だったわけですね♪

今回フォーカスが当たったのは、「りく」

触感が発達した、りく。

触感で、遠くにある湖や、強い敵の居所まで分かる凄さ!
#本編では、触感が(人間並みに)発達した、わかばも同じ事できる。
#普通の人間の感覚で、分かる位の”何か”なのでしょうか・・・

鋭敏な触感を持った、りくはさわり心地が良い物が”好き”。
モフモフやフワフワしたものが好みのようだ。
#これは良く分かるかも♪

見たことがない動物に興味を持っているのは、「はじめのひと」の記憶か。

触感は、実際に触ってみないと分からない。
見たことがないモノ、初めて見るモノ、手を伸ばさなければ感触は分からない。
未知のモノを知るには、前へ進むことが重要と、りくは暗に分かっている
りくの目的は、自分の”好き”の為だが(笑)

0.9話 (りつ/7人)

前日譚の最終話。

最後に「りく」が消えてしまいました。
りんの変化は、マフラーか。

りなちゃんズは、本編まで隠しておくのかと思ってましたが、今回は堂々出してきましたね。

ただ、りなちゃんズ、6人いますね・・・
本編によると、りくが消える前にりなちゃんズは5人になったような・・・
#ま、気にしません(笑)

そして、ミドリちゃん登場!
ミドリちゃんは、六島との壁に生えていたので、そこまで行っての復路だと思われます。

今回のフォーカスは、「りつ」

この世界には、姉妹以外に生物はおらず、全て無機物や人工物。
生命線の水は減る一方、姉妹も少しずつ減り、増えていくモノが見当たらない世界。

そこへ、ミドリちゃん登場。
貴重な水だが、水をやることにより、育つ。

りつ姉は、聴覚が発達し、音が好き。
そして、育てるということに喜びを感じている。

他の姉妹と違い、自分自信の欲求だけではなく、他人(植物含む)の成長や他人の喜びが自分の喜びと感じる優しい性格なのかも。
正に「姉さん」なのではないか。

わかばに対して、早くに警戒心を解いたのも、そんな優しさがあったかもしれないですね。

りつ姉が、ミドリちゃんを守ると決意するのに合わせ、りんは姉妹を守ると宣言する。
より厳しく、険しい顔になった、りん。
りんの顔には、もう笑顔は見られない。

いなくなった3姉妹の分まで、りんは戦わなければと誓うのだった。

本編への導入として、苛酷な状況が待っていることを予感させる0.9話でした。

まとめ

登場人物の変遷

実は、私は、前日譚の存在を知らず、先に本編を見てしまいました(汗)
本編を先に見ると、既にいない姉妹のことがチョクチョク会話に出てきて、名前も似ているので、今一つ分かりにくかった。

前日譚を事前にしっかり見ておけば、思い出話も楽しく聞けたかも。

前日譚をまとめると以下のよう。

ケムリクサ 前日譚 登場人物
0.9話では、りなちゃんsは6人描かれていました。
本編EDを採用しています。

こうして見ると、姉妹の増減が本編より劇的。

それにいなくなったのはザコキャラではなく、頼れる姉たち。
どのようにして消えたのか、そこにドラマがありそうなので、その部分を見たかったが正直な所。

減ったことだけでなく、りなが分裂した経緯も知りたい!

姉の言葉が、りんを動かす

前日譚は短いエピソードですが、印象的なセリフが多用。

姉たちのセリフは、りんの心に残っており、
TVアニメ本編では、姉の言葉を思い出し決断をしている。

例えば、2話の一島を出る決意をするとき。

キッカケは、わかばが言った

でも、何も知らないってことは、新しいことを沢山覚えられるので最高に楽しいです。」by わかば (2話)

このセリフを聞き、りんは姉たちの言葉を思い出す。

分からないことだらけ、ってことは、これから沢山覚えられるってことだからね。最高、楽しいじゃん。」by りょく (0.5話)

色々試している内に、自分の事が分かる気がするだわね。」by りょう (0.6話)

手突っ込んでみねぇと、実際んとこは分かんねぇしな。触ってみたら、たまんねぇってこと、案外多いんだぜっ。」by りく (0.8話)

この言葉を聞いたとき、りんは、理解できず、反対はしないが共感もできなかった。

その姉たちがいなくなった今(2話)、わかばの言葉をキッカケに、姉たちが判断するときの信念のようなものを思い出したのではないか
前へ進むときの心構えを。

おわりに (『ケムリクサ (前日譚)』とは)

前日譚を見たことにより、本編をより理解できるようになりました。

だけど、短いので、もっと見たいと思ったのも事実♪

先に書いた、裏三姉妹が消えた経緯。
みどりちゃんを見つけ、路面電車を見つけ、拠点にした経緯。

あと、ケムリクサも出てこないし、本編で謎が多すぎるだけに、欲を言えばきりがないか(笑)。

でも、これはあくまでTVアニメ『ケムリクサ』本編の”前日譚”!
メインは本編なのである。

しかし、これだけの作品を見せられると、「エピソード・ゼロ」として、前日譚を長編アニメで見たいですね!

ではでは。

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