こんばんは。時文です。
TVアニメ『ケムリクサ』の「後日譚」にあたる12.1話を見ました。
TV放送ではなく、たつき監督がTwitterおよびYouTubeで公開。
わずか1分21秒の短い映像ですが、気になる内容となってます♪
本編はとてもきれいに終わったので、こういう形でサブキャラを取り上げてくれるのはうれしいですね♪
では、『ケムリクサ』12.1話の感想レビューをどうぞ。


目次
感想レビュー (以降、ネタバレありです)
irodoriginal
ハッピーエンドで終わった本編
とてもきれいに終わった、本編12話。
姉妹で唯一好きなモノがなかった、主人公りんが自分の”好き”を見つける旅の終着。
りんは、責任感が強く、先に消えてしまった姉妹の分まで、残った姉妹を守り、姉妹の”好き”を優先してきた。
りんは、例え自分の好きなモノが分かっていたとしても、姉妹を放っておくことはしなかったでしょう。
ラストは、姉妹たちの未来と、自分の”好き”を見つけるハッピーエンドでした。
サブキャラのその後
12話ラストは、とても美しい締め方でした。
リアル世界にいる、りつ姉とりな、りんとわかばがメインだから、ラストを飾るのも彼女達。
12.1話は裏姉妹の3人、そしてワカバ。
本編では脇でしたが、重要キャラのエピローグを描いてくれたのは最高のファンサービスですね!
前日譚から見ていると、裏姉妹は、りん達を食ってしまう程の存在感。
出演している時間は短いのに、存在感は半端ない。
裏姉妹は、もう一度だけ戦える力を残して、出番を伺い、最後の最後でりんを助ける。
力(と言うより時間)を使い果たした裏姉妹は、二度目のお別れをして消えていく。
12.1話で描かれたのは、その後。
僅か1分強の尺なのに、それぞれの”らしさ”を盛り込む。
- りく:新しい島に行くと転ぶ、そそっかしさ
- りょう:雑なところと、好戦的
- りょく:好奇心の塊と、決まり文句の「残念な姉」
短いのだから、重要な事を教えてよ、と片方で思いながらも、裏姉妹の”らしさ”を久しぶりに見てニヤリとしてしまう(笑)。
上手い!というか、憎い!!
生きていた!?
見たことがない景色だが、明らかにケムリクサを使った世界。
裏姉妹は、消えてない!?
あの世というのは、(考えたくないし)ないとして。
ビルが上下から再構築されているようだから、記憶の葉で見た回想シーンの、ビルが再現されている空間なのかもしれないですね。
#回想シーンでは、フレームだけだったので、違いが気になりますが。
となると水(のようなもの?)の下側。
ここで、文化財が転写・プリントされ再現されているのか。
この手のパターンでは、頭脳担当キャラのセリフが、大抵正解。
#たつき監督作品は一般的な考えは通じないかもしれないが・・・
「りりの言ってた「抽出の葉」と関係あるかもじゃん。「船」が正常になって、機能が回復したのかもね。」by りょく
赤い木を倒し、赤霧が晴れ、船の機能が再び動き始めた。
この船、生き物は転写しない仕様のはずですが、りりを転送した過去があります。
同様に、裏姉妹を転写してしまったのでしょうか?
それとも、姉妹はケムリクサだから、生き物と認識されてないかも(笑)。
貴重な文化財として認識されたのかもしれないですね!
#確かに珍しい人達ですから(爆)
ワカバも!?
ラストに登場した、ワカバ(オリジナル)!
「また会えるから心配しないで。多分だけど・・・あと凄く時間かかっちゃうかも、だけど・・・」by ワカバ(11話)
船の機能が正常化され、ワカバが復活したのか、
赤霧が晴れ、ミドリの葉の力が再び動き出し、復活したのか・・・
それとも、元々のワカバの想定通りなのか・・・
私には分かりません。
が、これにより言えることは2つ!
「ワカバ」と「わかば」
りん達がいる世界と、この世界の時間軸は同じでしょう。
理由は、12話、裏姉妹が消えた時、りょくたちの声が、聞こえてましたね。
「なんだーここ?」
「でっかい葉じゃ!」
つまり、赤い木を倒した直後の同じ時間。
#赤霧が全く見えないのは、少し早い気がしますが(笑)
#りつ姉たちも赤い根が消えてから、チビりなが移動し伝言を持ってきた
#一瞬で霧がなくなったと理解しましょう(笑)
何が言いたいのかと言うと、オリジナルのワカバと、わかばは別人だと言うことです。
オリジナルのワカバが復活(or 復元)したのではないということ。
ワカバの子供、クローンという感じでしょうか。
りんは、りりの記憶の葉により、わかばに興味を持ったかも知れないが、好きになったのは自分の気持ち。
ワカバ → わかば
りり → りん
結ばれなかった親の、子供同士が結ばれたという感じでしょうか。
そして、「ワカバ」と「わかば」が別人であれば、たとえ、りりが復活しても、りんの恋は成就するということ。
これは、続編があっても期待して良いですね。
わかばを巡って「りん」と「りり」の三角関係なんて見たくないですから(笑)。
りりが復活する条件は・・・
ただ、先の続編(三角関係云々)は期待できないと言うのが私の結論。
12.1話を見て、残念で残酷な推測が私の頭に・・・
なぜ、りりは出てこなかったのか・・・
裏姉妹だけでなく、ワカバ(オリジナル)まで復活。
消えてしまったキャラクターは全て復活?!
#「りなぞう」「りなこ」がいないのは、葉を持っていないからと思われる。
唯一、復活してないのは、「さいしょのひと」りり。
りりはなぜ復活していないのか・・・
#時間差があると信じたい・・・
あくまで、私の解釈ですが・・・
りりは消えたのではなく、6姉妹に分割。
りりは消えたのではなく、6姉妹として生きている。
#だから、裏姉妹が復活したのは、りりが複写されたのと同じ理由かも。
#りり自身に「生き物でも転写される条件」があるかもしれないですね。
つまり、りりを復活することはできない?
いや、復活させるには・・・6姉妹を・・・戻す?
すなわち、りりと姉妹は同時に存在できない!?
理屈から言うと、そうなってしまうのではないか・・・
※あくまで私の解釈、知ってる僅かな情報からの推測ですよ!!
実は悲劇の物語?・・・いいえ!
では、ワカバは復活したのだから、実は、りりは分割しない方が良かった?
いえいえ、決してそんなことはありません。
この船の中には、(人は)ワカバと、りりしかいなかった。
ワカバがやられてしまい、赤い木を止めるには、りりしかいなかった。
ワカバが復活したのは、赤い木を倒し、赤霧がなくなり、船の中が正常化したからです。
#赤霧はケムリクサの効果を抑制する
もし、ワカバが赤霧の影響関係なく復活していたのなら、赤い木に対して何かアクションを起こしていたでしょうが、その気配はなかったですよね。
つまり、りりが6姉妹に分割しなければ、赤い木を倒すことはできなかった。
りりが6姉妹の”大人”になり、壁やケムリクサを使えたのは勿論のこと。
りりの好奇心と前向きな性格が6姉妹に遺伝され、世界を、そして結果的にワカバを救ったのです。
ワカバ(オリジナル)がこのことを知ったら、どう思うでしょう・・・
いえ、ケムリクサ研究者のワカバなら、りん達を残したまま、りりを復活させることができるかも・・・。
いずれにせよ、りりの”好き”はワカバ。
りりの願いは・・・
「私のしたいことは、ワカバを助ける!」by りり(11話)
りりの行動が、過程はどうあれ、結果的にワカバ(オリジナル)を助けたのです!
その上、分割した自分の分身である「りん」が、(ワカバとは別人ではあるが)わかばと結ばれたのです。
TVアニメ本編では姉妹の”好き”を描き。
回想シーンを補完する形で12.1話を使って、「りりの”好き(=願い)”を叶える物語」を描いたのではないでしょうか。
おわりに (『ケムリクサ (前日譚)』とは)
とまあ、僅か1分強の映像、それもワンシーン!
それで、ここまで想像力をかき立てられるとは!?
特に、ラストのワンカットで、グルッと根底から覆すとはお見事!
いや~~考えるのがここまで楽しいのは久しぶり。
私は、想像(妄想?)がドンドン広がり、裏姉妹がメインでありながら、りりの願いの結論が見せられた気がしました♪
「さいしょのひと」りりは重要人物だけど、本編では脇役。
メインで描くのは3姉妹とわかば。
りりの、いえ、この世界の”最初の願い”の結論が、この12.1話で描かれているのです。
確かに、これがないと、りりの願いの決着がついてないのです!
本編が、あまりにきれいなラストを迎えたので、2期は難しいだろうと思ってました。
更に、12.1話を見て推測を進めると、これまでの事実を踏襲しながらの続編はやはり厳しい。
でも、ケムリクサ自身はまだ謎だらけだし、船のことも、転写のことも、もっと知りたい!
12話ラストの世界のことも気になる。
大体、ワカバ(オリジナル)や船はどこから来たのか(笑)
その上、ワカバも裏姉妹も復活となると、その後が気になる!!
(できれば長編がいいですが)短編でもいいので、続編見たいですね!
いつか、そんな日が来ることを願って。
『ケムリクサ』3本目のレビューを終了します。
お付き合い下さりありがとうございました。
また、充実した時間をありがとうございました。
たつき監督と製作スタッフに感謝です。
ではでは。
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