恋する小惑星

アニメ【恋する小惑星】1~12話(最終回) 感想レビュー 夢がある人に見て欲しい 夢がない人は憧れて欲しい

恋する小惑星
オススメ度 B+
原作 コミック(4コマ漫画)
ジャンル 学園、部活
放送情報 TVアニメ(2020年冬)/全12話
ストーリー
設定
世界観
感情移入

原作コミック未読。
TV放送録画にて鑑賞。一気見。

こんばんは。時文です。
TVアニメ『恋する小惑星』最終話まで鑑賞しました。

原作は「まんがタイムきららキャラット」で現在も連載中の4コマ漫画。
アニメは、原作が4コマ漫画とは信じられないほどの流れと展開が。

コミックは現在3巻まで刊行。(2020年4月時点)

アニメは原作コミック2巻刊行時点で放送開始、アニメ放送中に3巻刊行。
それでもアニメは、3巻収録内容を追い越し、放送当時の「まんがタイムきららキャラット」連載最新話までアニメ化されました。

アニメオリジナルエピソードを作ったりせず、原作のオリジナリティを大事にする姿勢が伺えて応援をしたくなります。

では、TVアニメ『恋する小惑星』感想レビューをどうぞ。

  • 「はじめに」は【ネタバレなし】
  • 「感想レビュー」「おわりに」は【ネタバレあり】

はじめに

あらすじ

現代の埼玉県。
架空の高校「星咲高校 地学部」が舞台。

高校一年生の木ノ幡みらは、小惑星を見つけることを夢に高校生活をスタート。
天文部へ入部しようとしたが、天文部は地質研究会と合併して「地学部」になっていた!?

高校入学したら目当ての部が、存続の危機?!
よくある部活モノの始まり方。

スタートは部活物あるあるだが、それらは問題にはならず、すぐに部活に入っていく展開が潔い。

それでは、あとは部活日常系かと思ったら、とんでもない!

ダブル主人公のみらあお
二人は、同じ夢を持つ。

だけど二人は、自分の夢だけでなく、他の部員が好きな物にも興味を持つ。

天文部と地質研究会が一緒になった意味がここにある。
夢はもちろん、好みや価値観の違う友との交流で視野を広げていく。

そして部員達は皆自分の”好き”や”夢”を見つけていく。

出てくる人、出てくる人、全て「いい人」なのは、きらら系(笑)。
よって、人間関係のトラブルが殆どないので、見ていてストレス溜まりません。

スポーツ物のように試合や勝負があるわけでもない。
上手くなるために努力するシーンもない。

だけど、彼女たちには夢がある。
夢に向かう姿は、体育会系、文化系など関係ない。

ちゃんと部活しています。
ちゃんと青春しています。
ちゃんと楽しんでいます。

「きらら系」だからと言って敬遠するのはもったいない!
#たしかに「萌え」「微百合」もありますが・・

とにかく見ていて気持ち良い。
自分も好きなことに熱中したくなりますよ。

さあ、あなたには彼女たちのような夢がありますか?
なければ、彼女たちと一緒に好きなことを見つけてみませんか。

TVアニメ「恋する小惑星」PV第2弾
KADOKAWAanime

感想レビュー (以降、ネタバレありです)

『恋する小惑星』ストーリー概要

前半(1~6話)

あらすじ

みらは、幼い頃キャンプ場で出会った男の子・あおと小惑星を見つける約束をした。

高校に入学し、夢を叶えるために入部した地学部で、あおに再会。
なんと、あおは女の子だった。

天文部と地質研究会が合併した地学部で部員達はそれぞれの夢を膨らませていく。

部活あるある、青春学園物あるあるで始まった第1話。

この手のスタートでよくあるパターンは、部員集めでキャラ紹介。
運命の人との再会はできるだけ引っ張る(苦笑)。

『恋する小惑星』は、スタートこそ普通だが、運命の人とは即再会&判明!
それも1話の序盤(OP前のアバンタイトル)で!!

部員集めも、合併することで解決しているようだ。

気持ちいいほど、いさぎよい!

物語はすぐに本題へ入り、部活動中心に。
最初は当然のように分かれていた「天文班」と「地質班」

同じ地学部なのに、別々に活動する前提で地学部会議が進む。

そこで、二班共同で「会報」を作ることに。
続いて川原でバーベキューをして、一緒に石と星を見ることでお互いの魅力を確認する。

同じ夢があるなら、きっとすぐに仲良くなれるよ

by すず『恋する小惑星』アニメ1話

同じ夢があれば、もちろん。
その人の夢を知ることで、仲良くできる。
その人の好きを知ることで、その人のことをもっと知ることができる。

夢は違っても、夢に向かう姿勢は刺激になり自分を鼓舞してくれる。
自分に気付きを与えてくれる。

特に4話は秀逸でした。

後半(7~12話)

あらすじ

3年生のモンロー先輩桜先輩が地学部の役職を引退。

イノ先輩が2代目部長、みらが副部長となり新生地学部がスタート。
翌年には二人の1年生が新入部員に。

前半通して、ある意味、主人公二人よりも存在感を増したモンロー先輩と桜先輩。
#とくに桜先輩の追い上げは凄かった

その二人が地学部の役職を引退し、受験に集中。
それでも、卒業するまでは、先輩方もチョイチョイ顔を出して盛り上げてくれる。

特に9話のモンロー先輩の振り返りシーンは感動的。
実は、モンロー先輩の方こそ、熱くなれるモノを持つ皆を羨ましがっていた。
卒業式の日に、自分も楽しんでいたことに気付く生真面目さ。

やはり先輩の存在感は偉大だ。

10話以降の展開は少しまとまりがなくなり失速気味。

部員5人+すずと顧問の関係と物語があまりに良かっただけに、登場人物が増えるのが受け付けられない。

いや、あまりに展開が急と言うべきか。
3年生の引退、大学受験の失敗、卒業、みらの姉・みさの引っ越し。

ネタはあるのだから、もう少し丁寧に描いて、余韻を残して欲しかった。

個人的にはもう少しゆっくりと描いて、9話までの内容で1クールを終え、10話以降は2期にとっておけば良いのに、というのは贅沢なのだろうか。

『恋する小惑星』とは

原作は「まんがタイムきららキャラット」連載中の「四コマ漫画」。
パッと見、”きらら”的な、キャラクターデザイン、雰囲気、演出。

てっきり、ゆるふわな日常系の部活物だと思っていたら──
なかなかどうして、地に足をつけた安定感ある部活青春物語。

自分の夢や目標に向かって進んでいく青春物

それも学校や部が与える目標ではありません!
自分が、ずっと好きだった事、将来の夢に向けて没頭する。

そして、周囲はその夢を応援しつつ、自らの夢を発見、あるいは再確認をしていく。

象徴的なのは第4話「わくわく!夏合宿!」

恥ずかしいなんて言っちゃダメでしょ。
本気で目指してるならね。

具体的な目標が見つかってない私からすれば、あんた達はそれだけでも凄いのよ

自分の夢を遠慮なんてしないでよね

by 桜先輩『恋する小惑星』アニメ4話

桜先輩のこのセリフ。
作品の方向性を決定づけたセリフであり、登場人物だけでなく、見ていた側にも、勇気を与えてくれる。

私も桜先輩同様、具体的な夢など持ってない。
だから、好きなことに夢を見出している人を見ると輝いて見える。

作品内では星も石もキラキラしているからと地学部の会報を「KiRA KiRA」と名付けてました。

が、彼女たちこそ輝いている!

モンロー先輩の宇宙飛行士。
イノ先輩の国土地理院。
そして、みらとあおの小惑星発見。

すずは「スズヤベーカリー」を世界一にする夢を持つ。
桜先輩だって石にあれだけ没頭できるのも羨ましい。

主要キャラ全員が羨ましいほど輝いている、素敵な作品でした。

小さな起伏が上手い

通常、アニメや漫画のストーリーは、苦悩や葛藤を乗り越えることで成長するキャラクターを見て共感し感動する。
壁が大きければ大きいほど、乗り越えた時気持ち良く、印象に残ったりするもの。

『恋する小惑星』は、少し違う。

登場人物みんな人が良く、部員達に大きなトラブルや障害が立ちふさがらない
小さな苦労はあるが、大きな挫折はない。

普通なら、それほど感動を呼ばない展開になるはずなのだが・・・

『恋する小惑星』は、身の回りにある喜びをキャラクターが楽しむことにより共感を得る。
誰もが目指せる夢を題材にして、自分事として捉えてもらう。

普通の女子高生に起きる、身の回りの小さな起伏に目を向けさせる。

ちゃんと「きらら」しながら、流れは地に足のついた展開。
それでいて、感動を呼ぶ。

この辺が、実に上手い!

しかもこれが四コマ漫画なのです・・・恐るべし!

興味があればやってみればいい

石のこととなるとテンション上がるが、基本的に不器用で真面目な桜先輩。

夢を持つ仲間を羨ましく思うが、なかなか自分の夢は見つからない。
そのため受験勉強に身も入らない。

桜先輩は現実派。

(みらの小惑星を見つける夢について)

桜先輩:もし見つけたら、その先はどうするの?大人になったら、ってこと。目指してる進路とか、職業とかあるわけ?

みら:うーん、そう言われると・・・わかんないです!

桜先輩:ほんと、羨ましいわ・・・

by 桜先輩『恋する小惑星』アニメ5話

そう。
本気で夢を目指している人、好きなことに熱中している人は、その先の事なんて考えてない。

桜先輩は、好きと夢は別モノと考える。
夢を考える時、実現可能性や、実現した後のことを考えてしまう。
結局、よい結果が見込めず、諦める・・・

そんな桜先輩が、学校のボーリング調査を”できる範囲”でやってみる。
興味があることにできる範囲で取り組む5~6話のエピソードは秀逸。

そのことで得た、桜先輩の夢や進路をもっと知りたかった。

いや、それは今後描かれていくことでしょう。

桜先輩、モンロー先輩は、大学に進学。
星咲高校 地学部での経験が彼女たちの夢や進路にどのような影響を与えたのか。

ぜひ、続きを見たいですね。
もちろんアニメで!!

おわりに (『恋する小惑星』とは)

いや~~とても癒やされました。

私は理系ですが、天文や地質はあまり興味がありません(汗)。
そんな私でも、夜空を見上げたくなるほどの興味を持ち、つくば市にある施設へ行きたくなりました。

OP/EDを含む音楽も良く、小ボケも良かったので、もっとまったりしたエピソードがあっても良かったのに。
と思ってしまう程。

3年生が卒業するまでの1年間を1クールで丁寧に描いて欲しかったと思うのは贅沢だろうか。

ぜひ続編を見たいですが、連載最新話まで原作ストックを使い果たし。
2期があるとしても、(同じペースだと)約3年後(涙)

首を長くして待ってます。

以上、TVアニメ『恋する小惑星』の感想レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

原作コミックのレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitter(@toki23_a)にて!

ではでは。

きょうのひとこと

EDの一人目、桜先輩だとは終盤まで気付かなかった・・・

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