原作 | 小説 |
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ジャンル | 日常の謎、恋愛 |
放送情報 | TVアニメ(2018年夏)/全12話 |
オススメ度 | C |
ストーリー | |
設定 | |
世界観 | |
感情移入 |
原作小説未読。
TV放送にて鑑賞。一気見。
舞台は現代の京都。
骨董品店『蔵』の見習い鑑定士・家頭清貴は”ホームズ“と呼ばれるほど、鋭い洞察力を持つ。
ホームズこと清貴の所には様々な謎や、相談が舞い込んでくる。
こんばんは。ミステリー大好き 時文です。
タイトルだけで内容が分かるようで分からない『京都寺町三条のホームズ』。
最終話まで見ました。
本アニメはミステリ小説が原作。
元々はWeb小説で、その後小説として刊行。
既に10巻まで発売(アニメ放送時点)され、アニメは1~4巻までを元にしています。
それでは、鑑賞レビューをどうぞ。
TVアニメ「京都寺町三条のホームズ」第二弾PV
TVアニメ「京都寺町三条のホームズ」
目次
はじめに
作品タイトルに「ホームズ」とあるので本格推理モノを期待すると肩すかしをくらいます。
「ホームズ」というのは、鑑定士見習いの家頭清貴が「ホームズ」並の観察眼と知識、そして推理力を持つことからホームズの愛称を付けられていることから来ています。
その清貴が、骨董品にまつわる謎や、日常の謎を解明していく系のミステリーです。
推理や謎解きを重視して描くと言うより、
キャラクターを魅力的に見せる描写や、京都や骨董品をじっくり見せることに力を入れている様子。
日常系アニメに近い感覚で見ると良いでしょう。
京都の今も残る歴史ある町並み。
美術品、骨董品に関する知識や歴史。
それにプラスして、ちょっとした「謎解き」と、ホームズとヒロインの「恋模様」を鑑賞。
これが『京都寺町三条のホームズ』の楽しみ方。
レビュー (以降、ネタバレあり)
ちょっとした日常の謎解きと、鑑定士見習いという設定上、鑑定に巡るエピソードが中心。
ただ、その過程は、鋭い観察眼と推理力であっと言う間に解決(この辺がホームズと言われる所以)。
見ている側には推理する楽しみを与えません。
#私の推理力が鈍いのかな・・・
なので、どちらかと言うと、ミステリーを楽しむというより、
「完璧な推理をする”ホームズ”を楽しむ作品」という感じに。
後半は、さらにその傾向が拍車をかけ・・・もうミステリーよりも、
「ホームズとヒロインの恋模様を楽しむ作品」に。
少し乙女系も意識している気が。
そんな中、ストーリー重視派の私のオススメポイントは、天才贋作師と言われる円生(えんしょう)との対決。
円生が出てくるエピソードはオススメですよ!
と言いたかったのですが、後半はちょっと(笑)
もっとガッツリした二人の対決を見たかったですね~
円生との対決
円生登場エピソード
1話 ホームズと白隠禅師(少しだけですが)
5話 祭りのあとに
7話 迷いと悟りと
9話 祇園に響く鐘の音は
12話 後継者の条件
1話は後ろで糸を引いている悪役風な僅かな登場。
良かったのは5話、7話ですね。
円生との直接対決
5話は清貴と円生の初対面の直接対決。
#直接対決前にもう少し引っ張っても良かったと思うのですが・・・
推理の根拠や、過程は置いといて、清貴の目の前に出て、堂々と骨董品の説明をするふてぶてしさにはシビれました。
なぜ贋作を再び作り始めたのか、なぜ清貴の前に現れたのか、それらを語る円生は圧巻。
「鑑定士 清貴 VS 贋作師 円生」
これからの対決が楽しみなライバル登場という出番のシーン。
円生からの挑戦状
7話は鑑定家のパーティ。
真贋判定ゲームで、円生からの挑戦状。
円生の贋作が来るとは予想してましたが、清貴を指名するやりかたや、呼び出す方法がニクいですね。
そして、円生との二度目の対峙。
清貴と円生のむき出しの感情がぶつかり合う。
対決シーンも見応えありますが、対決後の葵が清貴にハッパを掛ける言葉。
この辺りから葵もしっかりしたキャラクターになってきました。
残りは子どものケンカ・・・
9話、12話も円生が登場しましたが、見るべきシーンはあまりなかったです。
9話の直接対決は、もう意地の張り合いというか、醜い争いに・・・
そもそも9話も12話も、どうして円生があの場に堂々といるのが不可解でした。
残念。
4話は恋物語と推理力を合わせてお見事♪
葵が1話からずっと引っ張っていた元彼と親友のこと。
4話で決着がつきます。
決着のつけかたがイキ!
清貴にも元カノが来ている状況で、葵を気遣う男前。
葵が旧友の余計なお節介で居たたまれなくなっている、ここぞと言う時に登場。
葵が仕掛けたわけではないですが、結果、爽快なリベンジシーンに♪
元彼と戻るつもりはなかった葵にとっては、彼ら彼女らの本心が分かって、吹っ切れた瞬間。
そして新しい恋の瞬間??
はい、これ以上は私の専門分野ではないので、他の人へゆずります(笑)
おわりに (『京都寺町三条のホームズ』とは)
ホームズ清貴の観察眼や推理力は魅力があったので、時々でも良いので、もっと本格的な事件、大きな事件での活躍を見たかったですねーー
でも、そうなると他のミステリーと差別化ができなくなるのでしょうか。
悩ましいですね。
11話がいい例ですね。
11話「バレンタインの夜会」は命に関わる事件でした。
が、途端に、この作品の魅力がなくなりました(涙)。
平凡なミステリーになりました・・・
しかも醜い事件に後味悪い終わり方。
重い事件は、この作品には似合わないのかも。
京都と歴史とホームズ。
現代のいけずな京男設定のホームズ。
うん、やっぱり、この作品は
前半は、葵とともに、ホームズこと清貴を愛でる
後半は、二人のラブストーリー?
って感じでしょうか。
ではでは。