波よ聞いてくれ

アニメ【波よ聞いてくれ】1~12話(最終回)作品自体が何でもありの深夜ラジオそのもの!

波よ聞いてくれ
オススメ度 A-
原作 コミック
ジャンル お仕事もの
放送情報 TVアニメ(2020年春)/全12話
ストーリー
設定
世界観
感情移入

原作コミック未読。
TV放送録画にて鑑賞。一気見。

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『波よ聞いてくれ』最終話まで鑑賞しました。

原作は『無限の住人』で有名な沙村広明先生の漫画
『月刊アフタヌーン』に連載中で、コミックは7巻まで刊行。(アニメ放送時点)

アニメ化されたのは1~3巻までと4巻の一部。
最終話はアニメオリジナルエピソード。
※アニメと原作の対応は末尾に

ラジオパーソナリティを取り扱うお仕事もの。
とにかくトークシーンが圧巻!

実写向きかと思いきや、アニメがとてもマッチしています。

では、TVアニメ『波よ聞いてくれ』感想レビューをどうぞ。

  • 「はじめに」は【ネタバレなし】
  • 「感想レビュー」「おわりに」は【ネタバレあり】

はじめに

『波よ聞いてくれ』は、札幌市を舞台に、スープカレー屋で働いていた主人公が、あることをキッカケにラジオのパーソナリティ世界に入っていくお仕事もの。

ラジオパーソナリティと言っても、地方のラジオ局。
社員ではなく、フリーランス(アルバイト)のような感じで、それだけで食べていけるほどの収入は得られない。

主人公は生活のため、他の仕事とラジオパーソナリティを掛け持ち。

単純なシンデレラストーリーでもサクセスストーリーでもない

これだけ、リアリティのある現実的なアニメを見たのは、なんだか久しぶり。

主人公の鼓田ミナレは破天荒だが目が離せない

黙っていれば、いい女風なのに・・・
一度、口を開けば、立て板に水の如く出るわ出るわのネタの宝庫。
博識なのか雑学好きなのか、チョイチョイ挟むネタが、意味が分からなくても面白い。
#私は殆ど意味が分かりませんでした(苦笑)

そんなミナレが、ひとたびラジオのマイクを握れば・・・

・・・・・

世界観も設定も現実的なのに、展開は予想外。

まるで、作品そのものが、深夜ラジオのノリ!
グロあり、男女ネタに、下ネタ、オカルト、面白ければなんでもあり。

なんだかアニメ見はじめの初心に戻った気持ちで、次に何が起きるのかワクワクしながら、見てしまいました♪

登場人物は個性的で、クセがあるが、現実にもいそうな設定が絶妙。

自分なりに頑張ってはいるのだけど、どこか上手くいかない。

人生なんてそんなもの。
どこで間違ったのか、こんなはずではなかったのに、後悔の連続、妥協の産物。

だけど、そんな人生も捨てたもんじゃない。
人生山あり、谷あり、捨てる神ありゃ、拾う神あり。

仕事、夢、恋人、家族を描く群像劇であり、ちょっと生々しくて、少し温かい人間味あふれるヒューマンドラマ

やっていることは無茶苦茶な所もあるのですが、なぜか鑑賞後、元気をもらえる。
そんなアニメです。

TVアニメ『波よ聞いてくれ』第2弾PV
DMM pictures

感想レビュー (以降、ネタバレありです)

『波よ聞いてくれ』ストーリー概要

あらすじ

舞台は札幌市。
スープカレー屋「VOYAGER」で働く主人公・鼓田ミナレ

偶然知り合った地元のラジオ局のディレクター・麻藤兼嗣(まとう かねつぐ)に話した失恋話が、ラジオに流されたことをきっかけにラジオパーソナリティとして働くことに。

第一話の初っ端から、失恋話をぶっちゃけるのも開けっぴろげだが、酔っ払ってくだを巻き、酔いつぶれて寝てしまうヒロインも、最近のアニメ作品では珍しい
#ヒロインですよね?(笑)

失恋話を録音し、ラジオで流すのも、犯罪行為スレスレ。
いや、犯罪でしょう(笑)。

でも、失恋話を流されたことにそこまで落ち込む風でもなく、むしろ、生放送で話したことに、興奮している!?
いや、あそこまで言い切ったら高揚するのも当然か。

1話ラスト、ミナレのトーク、勢いとパワーにゾクッとしました!

放送を聴いたリスナーから感想を言われるとあながち悪い気はしていない(笑)。

普通、これだけの失恋話を、しかも自分の声のまま公開されたら、人間不信コース。
なんともサバサバした性格だと物語っています。

この一件もあり、カレー屋店長に三行半を突き付けられ、次の仕事を探さなくてはいけない状況に。

早速ラジオ局へ行ったミナレに対し、麻藤は冠番組を用意すると言う。

番組名は「波よ聞いてくれ」、深夜3時半放送──

ここから、ミナレのパーソナリティとカレー屋フロアスタッフの二足のわらじ生活が始まる。

アニメ化が上手い!

最初は、実写向きの内容なのでは?と思っていたが、見終わってみるとアニメ向き

いや、作品の特徴が「アニメで上手く活かされている」と言った方が正確か。

セリフ量が多く、ミナレ役の声優・杉山里穂さんの好演もあり、漫画よりもアニメの方が相性が良いのではないかと思うほど。

リアル系のキャラクターデザイン、現実的な背景。
会話に集中できるよう、絵や、音楽が邪魔をしない演出がされていると言うと深読みし過ぎだろうか?

そう思う程、全てが会話劇、主人公ミナレの言葉に集中できるように作られている

テンポの良い掛け合いは、ラジオ収録中だけでなく、日常での会話も面白い!
ボケと突っ込み、ミナレの両刀使い。
ミナレの斜め上からの不思議なたとえ話。

文字だけだと、読み飛ばしたくなるような長セリフ(失礼)。
声優さんの演技と演出で聴かせる!

正に、作品内で、麻藤がミナレの声を評価しているように、ミナレ役の声優杉山里穂さんの声を、中身のある言葉を聞きたくなるのです。

上手いアニメ化です。

鼓田ミナレ 劇場

本作の主人公。
鼓田ミナレ、釧路市出身の25歳

スペックはそれなりに高いのに、性格で損をするタイプ。
サバサバした性格で、思った事を口にせずにはいられない。
酒癖が悪く、数々のトラブルが・・・

夢や目標があるわけでもなく、生活費を稼ぐために行き当たりばったりで仕事も住まいも決めていく

喜怒哀楽が激しく、落ち込むときはトコトン落ち込み、思い切り泣くことで立ち直ろうとする。

これだけサバサバした性格で、男っぽい(おっさんクサい?)ところまで見せながら・・・
「殺す!」とまで断言した元彼の登場エピソードが憎たらしい展開!

元彼を目の前にすると、なんだか様子がおかしい。
つつましく、女の部分が出てきている?。

自称、好きな人には尽くすタイプ。

その変わり身は、視聴者から見たら裏切りレベルでしょー(笑)。
いえ、オチもケリもつけてくれたし、存分に笑わせて頂きましたが(笑)

いったい、どっちが本性か分からない。
いや、どっちも正真正銘ミナレ。

思った事を口にし、一見無礼なミナレ。
カレー屋でのお客の前や、ラジオ放送では、自分なりの基準で一線を越えることはしない。
中原やマキエの関係を見ても邪魔をしたりはしない。
料理を振る舞い、知識だって豊富。
瑞穂には暴走抑え気味の女子トークをすることだってできる。

人とはこういうもの。
付き合う相手、話す相手により、行動も言動も変わるもの

とても人間味のある主人公でした。

そして、感心するのは、度胸、根性、責任感!

いきなり振られ、詰まることなく話し、キチンと話にオチまで付ける。
頭の回転の速さ、アドリブ力もそうですが、その度胸と、なにくそという根性が凄い。
この部分には憧れます。

ミナレは行き当たりばったりで物事を決めているように見えますが、割と責任感はあり
バイトに遅刻するのはご愛敬ですが、遅れても行くというところは褒めてもいい?!

どれだけ無理難題、恥ずかしいこと(親電話放送)を要求されても、その選択肢しかないとなれば、やり抜く根性!

結局、誰にでもできるわけではないパーソナリティという仕事から逃げることもなく、やり続けているミナレには感心。
麻藤のとんでもない企画や内容を、文句を言いながらもやりきっているのですから。

挫折や逃げがなく、落ち込んでも割とすぐに立ち直る。
ストレスない展開がうれしいですね。

こうした、波瀾万丈の人生経験と、サバサバした性格が、ラジオパーソナリティとしての個性になるのでしょう。

鼓田ミナレ劇場楽しませて頂きました。
でも、まだまだこれからですよね。

もっと彼女の活躍を見たい!

最終話は、ほぼアニメオリジナル

アニメ最終話の地震エピソード。
2018年に実際に起きた北海道胆振東部地震を題材にしていると思われます

北海道胆振東部地震

地震そのものも大災害でしたが、その後に起きた大停電「ブラックアウト」が、北海道全域に及ぶ日本では初めて大規模停電だったので、メディアで大きく取り上げられました。

冠番組を持ちながらも、素人感覚が抜けてなかったミナレに本当の試練が与えられる。
きちんとした放送をしなくてはならないと思っていたが、途中からミナレらしい放送へと切り替える。

視聴者との距離が近いラジオらしい、北海道を一つにまとめるかのような励ましの放送は、とてもこの作品のラストを飾るに相応しいストーリーでした。

地震発生からの展開が早すぎたので、これまでの展開に比べ、少し作り物っぽかったですが、尺の関係上仕方なしか。

これらアニメで描かれた地震エピソードは、ほぼアニメオリジナルです

・・・・・

原作コミックは現在も連載中。

同じように、原作7巻で地震が起きるのですが、(チラリと見た限り)シチュエーションは全く違います。
#すいません、この時点では原作未読です。
#どこまでアニメ化されたのかを確認するために、チラリと見た程度です

原作では、他のエピソードと合わせ、アニメとはまるで違う流れです。
そもそも、地震発生時、ミナレがいる場所が違います・・・

これ以上は、原作のネタバレになってしまうので、気になる方は原作をお読み下さい。

原作と大きく流れを変えたアニメ最終回。
きれいな最終回でしたが、原作通り続きを作るのは困難な程に。

つまり、アニメスタッフは2期の製作を考えてないと思われます。
#それとも、1期製作が進んでから、原作の地震エピソードが描かれたのか

原作では、アニメ同様、いやアニメ以上に地震が登場人物に影響を与えています

まさかあれだけの規模の地震をもう一度起こすわけにはいかないでしょう。
もし2期を製作する場合は、原作での地震エピソードを全て、別の物に置き換えないといけないのです・・・

ちと、難しい気がしますが、それでもぜひ挑戦して欲しい。

『波よ聞いてくれ』は、アニメ映えする作品です。
#中身はラジオですが(笑)

ミナレのトークを、主張を、もっと聞きたい!

おわりに (『波よ聞いてくれ』とは)

インターネットの時代に今さらラジオかよ!と思いましたが、最終話にあったようにラジオの存在は社会インフラとして重要。

情報発信なら、今やネット。
音声配信どころか動画配信だって、スマホ1つあればできてしまう時代。

そんな時代でも、ラジオは生活に密着した信頼ある情報を生放送で途切れなく流し、受信機(ラジオ、最近はスマホでも)があれば、誰でも気軽に聞くことができる。

なんだかラジオを聴きたくなりました。

・・・・・

あと共感したのは、情報発信する立場の考え方。

ラジオではありませんが、私はこうしてブログで情報発信をしています。
皆に情報を届けたい、興味を持って欲しいという思いは同じ。

ラジオのリスナーは基本好意的、というのは作品内でのセリフ。
話し手が間違ったりしても、クレームよりも励ましのメールが来るという温かさ。

私も、皆さんの温かい気持ちに支えられているので、とても共感できました。

・・・・・

ストーリーは、荒唐無稽。
濃い話なのに、内容はどうでもいい(笑)。

「たった今、男を殺してきた女」は面白かったが、それ以降の「クマに襲われている架空実況」「宇宙人のドラマ」「オカルト」は結局なんだったのかよく分からない(苦笑)。

ミナレの性格同様、冠番組の内容も行き当たりばったり?
その場の思いつきで内容を変えていく。

バイタリティ溢れるミナレの、2つの仕事、日常、人間関係を描いているのは面白いが、肝になるべきラジオ番組の面白みがよく分からないという、笑えないことに(苦笑)。

すいません。
正直「架空実況」というのが、全然刺さりませんでした(涙)。

ただ、馬鹿馬鹿しいことに一生懸命になっているのは、なんだか少し羨ましい・・・

試行錯誤をしながら、新しい企画を模索していくというのは、仕事をしてブログを書いている身だからか、グッと刺さりました。

以上、TVアニメ『波よ聞いてくれ』の感想レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

原作のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitter(@toki23_a)にて!

ではでは。

きょうのひとこと

詐欺にあったら警察に連絡しましょう

関連レビュー

TVアニメ『波よ聞いてくれ』はコミックが原作。

原作とアニメの違いを、各話単位でレビューを書いていきます。
良かったらご覧下さい。
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波よ聞いてくれ (全12話) 各話リスト

話数 サブタイトル 原作巻数
(リンク先はレビューへ)
第1話 お前を許さない 1巻R①
第2話 奴らが憎い 1巻R②
第3話 お前らは緩い 1感R③
第4話 君は笑わない 1巻R④
第5話 生かして帰さない 2巻R①
第6話 そんなものはいない
第7話 私は哭きたい
第8話 電話じゃ話せない
第9話 お前を信じない
第10話 私がせねばなるまい
第11話 嫌気生物は畏れない
第12話 あなたに届けたい

 

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