オススメ度 | B |
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原作 | WEBコミック |
ジャンル | ヒーロー、アクション、ギャグ |
放送情報 | TVアニメ(2019年春)/全12話 |
ストーリー | |
設定 | |
世界観 | |
感情移入 |
原作コミック未読。
TV放送にて鑑賞。一気見。
こんばんは。時文です。
TVアニメ『ワンパンマン(2期)』最終話まで観賞しました。
1期は2015年10月放送。
3年半ぶりの続編。

原作はウェブサイトに公開されているONE先生によるWEBコミック。
それを『アイシールド21』の村田雄介先生の作画によりリライトされ「となりのヤングジャンプ」で連載。
原作コミックは現在20巻まで刊行。(2019年7月時点)
今でもWebサイト「となりのヤングジャンプ」で一部を除いて読むことができます。
ありがたや!
アニメは、8~17巻の内容が忠実に再現されています。
- 「はじめに」は【ネタバレなし】
- 「感想レビュー」「おわりに」は【ネタバレあり】
では、TVアニメ『ワンパンマン(2期)』感想レビューをどうぞ。
目次
はじめに
怪人や悪人がはびこり、それらを倒すヒーローが存在する世界が舞台。
半年以内に「地球がヤバい」程の事態が起きると100%当たる予言が。
S級ヒーローが招集されたその日。
巨大宇宙船と共に”全宇宙の覇者”暗黒盗賊団『ダークマター』がA市を襲う。
大きな被害を出しながらも、サイタマ達ヒーローの活躍で決着。
しかし、予言はまだ終わってなかった!?
相変わらず、怪人や悪人が大氾濫の『ワンパンマン』世界。
どれだけ正義の執行をしようと、悪が滅びることはなかった。
ヒーローがいても悪を滅ぼすことはできないのか?
だけど、ヒーローがいなければ、人類は何度滅びたか分からない!?
という設定の『ワンパンマン』世界(笑)
2期も1期と方向性は変わらない。
もちろん、主人公サイタマの設定も♪
コミックで10巻も進むと、当初の方向性と変わるのはよくあること。
本作は2期で17巻までアニメ化されたがブレてない。
これはある意味凄い!
1期と大きく違うのは、1クールを通した敵の存在が。
これまでは、1話完結、長くても2,3話で決着が着いてたが、12話かけて描かれる。
それは(1発で倒す)”サイタマに出くわさない”ということ??
そうではありません!
お楽しみあれ(笑)
敵側は、怪人の信念が描かれたり、新しいタイプの敵なんてのも出てきたり。
ヒーロー側も新キャラや、ヒーローの意外な一面が見れたりもする。
一番変わってないのは主人公サイタマ?
サイタマが敵の前に出ると決着が着いてしまうので、引っ張り、サイタマのアクションシーンが少なくなったのが残念。
その分、他のキャラが存在感を示してくれる。
ヒーローとヒーロー以外、そして怪人を名乗る人間。
それぞれの自負がぶつかり合うのが今回の見所か。
“ギャグ設定のヒーローアクション物”と割り切り、自然な状態で見ると、心に来るモノあるかもしれない。
お気楽にご覧下さい。
BANDAI NAMCO Arts Channel
感想レビュー (以降、ネタバレ全開です)
設定を変えず進めてるのが凄い
主人公・サイタマがあまりに強く、どんな敵でも「1(ワン)パンチ」で倒してしまう設定。
とても分かり安く単純な設定故に、ストーリー展開が難しい。
次から次へ強い敵が出てくるが、サイタマが敵と対峙したらあっと言う間の決着。
敵と会うまでの話で盛り上げるしかない。
いつかは、サイタマが本気で戦う敵が出るのかと期待するも(今の所)その気配はない。
にも関わらず、同じ展開にならず、新しいストーリーを作り出しているのは凄い!
1期は次から次へと怪人、悪人が出現し、ヒーローと戦い、誰も倒せない敵をサイタマが倒す、というパターン。
が、2期は、少しパターンを変えている。
一つが「ガロウ」
もう一つが「怪人協会」だ。
ヒーローを憎む怪人・ガロウ
ガロウは、”怪人に憧れ“修行してきた男。
幼少時、彼はヒーローよりも怪人を気に入り応援していた。
ある日、ヒーローごっこの怪人役をかばい、以降、ガロウが怪人役を強制され、いじめられるように。
自分のイジメと、世間で嫌われ者の「怪人」を重ね、自ら怪人としてヒーローを倒す事を目指すように。
ガロウは、他の怪人とは違い、一般人を襲わない。
14話の「皆殺しパーティ」も、裏社会の住人(つまり悪人)。
そして、ヒーローしか狩らない。
いい風に捉えると「道場破り」系だ。
ヒーローは全てではないが基本的に”善”。
その善人を狩るのは、許すべきではない。
が、ガロウの清々しい程真っ直ぐな考えと行動がカッコ良く見えたりするから悔しい(笑)
怪人を名乗りながら、他の怪人と徒党を組まない。
しかし「怪人は理由もなく突発的現れる」、ヒーローが一人の時を狙ったりと自分なりの「怪人の美学」を持っている様子。
強がっているシーンが多いが、引くときもある。
訓練しているシーンは描かれないが番犬マンの戦闘スタイルをコピーするなど実践の中で成長するシーンも。
パワーやスピードだけで押してくる今までの怪人とは一味違う。
武術を使い、相手を分析するなど、頭を使って戦うのだ。
そして、ガロウは成長し強くなっている。
今後の戦いが楽しみな”怪人”ですね!
「怪人細胞」を使い勢力を広げる怪人協会
次に「怪人協会」。
怪人協会は、怪人だけで構成される組織。
ヒーローやヒーロー協会を潰すことが目的で、種族や思想を超え、集められた組織。
目的を同じくする怪人であれば、誰でも入れるようだ。
これまでも徒党を組んだ怪人はいたが、”戦力拡大を目的“にしたのがこれまでとは違う。
怪人仲間を増やす手段が「怪人細胞」。
人間が「怪人細胞」を食べると、人間の限界を超える怪人になれると言う。
強さは人間時の強さに比例するようだ。
なので、怪人協会は強い人間を探し、怪人細胞を使って強い仲間を増やそうとする。
この「怪人細胞」は強さを求める者達へ、
- 強さを求め人間であることを諦める
- (死にたくない)生きるために人間を諦める
- 怪人になるのは死んでも嫌、覚悟して戦う or 逃げる
という、恐怖と理性と強さへの誘惑に悩まされるシーンが今期の見所の一つ!
バラエティに富んだ戦い
アクション主体ではあるけれど、2期は怪人だけが相手ではなく、人間VS人間、ヒーローVS達人VS悪人なんて戦いも多い。
ガロウ VS AB級ヒーローでは、ヒーローのチーム連携も見応えあり。
もちろん怪人好き、あとは「音速のソニック」好きの方々へのサービスも忘れてはいない(笑)。
圧倒的に強い敵が出てくると、S級以外のヒーローがザコキャラになってしまうのが残念。
しかし勝てないと分かっていても守る人がそこにいるなら、逃げたりはしない。
“プロ”ヒーローの覚悟は、心にグッと来る。
この辺りは、実に王道!!
願うなら、彼らにもう少し活躍の場を与えてあげて欲しいところだ。
サイタマの強さを際立たせる展開は健在
1期と同様、敵がどれ位強く、(サイタマ以外の)ヒーローがどれだけ苦労するかで、盛り上げる。
誰も倒すことができないのではないか?
流石にサイタマでも苦労するのでは?!
と思わせておいてからのサイタマ先生登場!
最終話(24話)のラストは真骨頂でした♪
1期レビューで書いたのですが・・・
『ワンパンマン』で私が期待する展開は、”サイタマの強さ”が他のヒーローや世間にいつ認知されるのか。
だが、2期は一向にそんな話にはならない(笑)
#14話のフブキくらいですか。
#ラストのムカデ長老の功績は認めて欲しい!
が、そんなことも忘れてしまう程、次から次へと敵や対戦相手が出てきて、楽しませてくれる。
よくもまあ、これだけの相手を考えつくものです(笑)。
ストーリーがないとまでは言いませんが、いい意味でアクション一辺倒。
ここまでアクション主体にされると、身を任せて見るしかない!
おわりに (『ワンパンマン2期』とは)
2期は、次から次へと敵が迫り、戦い一辺倒。
振り返ると、密かに楽しみにしていたサイタマとジェノスの掛け合いが少なかったような・・・
代わりに、S級7位のキングとの絡みが増えました。
フブキもいつのまにか居座り、そっち方面?と思ったのですが、どうやらキングと一緒が基本に。
#フブキとジェノスはすぐに出動し、サイタマとキングは出遅れるからなのだが・・・
くそ真面目なジェノスとの会話が最高なのに(涙)
ラストはようやくサイタマ先生の登場で盛り上げ、きれいな締め方♪
が、これから!という所で終わってしまいました(涙)
ガロウとの戦いも、怪人協会との戦いも、これからが本番!
原作ストックがなさそうなので、少し先になるでしょうが、続編ありますよね!?
サイタマが求めるモノ、ジェノスの故郷を奪った仇も全く進展なし。
メタルナイト、イケメン仮面アマイマスクの目的も気になるし、S級1位のブラストは今だ姿を見せず。
これは、まだ展開とネタはたっぷりあるということ。
楽しみです!
では、3期があることを期待して!
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