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TVアニメ【川柳少女】1~12話(最終話) 感想レビュー 見ているだけで微笑ましいとはこのことか

川柳少女
オススメ度 B-
原作 コミック
ジャンル ラブコメディ、学園
放送情報 TVアニメ(2019年春)/全12話
ストーリー
設定
世界観
感情移入

原作コミック未読。
TV放送にて鑑賞。一気見。

あらすじ

舞台は現代。

高校1年生の雪白七々子(主人公)は極度の口下手。
言葉を発する代わりに、川柳を書いてコミュニケーションを取る。

そんな七々子が気を許す数少ない友人のパッと見ヤンキー毒島エイジ
七々子エイジを中心に描かれるラブコメディ。

こんばんは。時文です。
TVアニメ『川柳少女』最終話まで観賞しました。

原作は週刊少年マガジンで連載中の四コマ漫画。
コミックは現在8巻まで刊行。(2019年3月時点)

1話15分、本編は10分弱のショートアニメ。
1話完結の部活系ラブコメディ。

ストーリー物ではありませんが、ネタバレなしの方が楽しめます。
まだの方は「はじめに」で少しだけ踏み込むので参考にして下さい。

  • 「はじめに」は【ネタバレなし】
  • 「感想レビュー」「おわりに」は【ネタバレあり】

では、TVアニメ『川柳少女』感想レビューをどうぞ。

はじめに

川柳少女』と聞いて、川柳について学べるのかと思っていたら違いました
学びが全くないわけではないですが、川柳を表現方法の手段として使っている作品。

主人公・七々子は極度の口下手で、コミュニケーション手段は短冊に書いた川柳。

コミュニケーション手段が川柳なのと、他にも別の手段でコミュニケーションを取る女子が現れるのが本作の特徴

いや、それの何が面白いのかと言われると答えに窮しますが、とにかく微笑ましいのです。

川柳で話すということは、文字制限があり、遠回しな表現ができない。
おのずとストレートな表現に。

一見、大人しい見た目の七々子が、ストレートな表現をするのに、エイジも視聴者もドキリとさせられる。

次第に、川柳の五七五のリズムが心地よくなってくるとしめたもの(笑)

そこへ個性的な登場人物がこれまた上手く絡んでくるんですよ~~♪
少し不器用な子はいるが、基本登場人物はいい人ばかり♪

安心して見てられます。

内容はオーソドックスなラブコメディ
ラブコメ好きであれば楽しめるのではないでしょうか。

TVアニメ「川柳少女」第2弾PV
DMM pictures

感想レビュー (以降、ネタバレありです)

川柳である必要性は?

主人公・七々子は思った事や考えをまとめ言葉にすることができない。
一呼吸置き、五七五で表現することにより、考えをまとめられるという。

確かに俳句や短歌に比べ、川柳は身の回りのことを口語を使って表現しやすく自由度が高い

そして、今では「サラリーマン川柳」で有名になったように身近に感じられる文芸。

だからと言って、会話を”川柳だけ”で表すのは、ムチャというか・・・
せっかくなら、会話だけをのせるのではなく、思いや気付きを一捻りした川柳を見たかった。

川柳は、日常の喜怒哀楽や世間の風刺を表現し──
「あるある!」
「ニヤリッ」
「うまい!」
と共感や感心をするのが醍醐味。

七々子やエイジが作った川柳は、聞いたらすぐに分かる、会話を五七五にしただけでした。
ただ単にセリフを五七五のリズムにのせただけ。

川柳でなくても、(普通に言葉を)筆談で良いのでは?と思ってしまいます。

勿体ない!

文字数制限をかけた方が重くならない?

とは言いながら、慣れ親しんだ五七五のリズムは心地よいから不思議です(苦笑)
慣れてくると七々子のセリフが歌を聴いているような感じになってくる。

セリフにするとキザで恥ずかしい言葉が、歌だと聞ける、あの感覚。

普段の会話で、何気ない言葉、ふと思った言葉、反射で出た言葉には込められない。

一呼吸置くことにより ──七々子の言葉を待ち──
川柳にまとめることで ──考え抜いた気持ちを表現──

17文字(五七五)で表現しなくてはならないので、七々子は遠回しな表現はできない。
川柳が七々子の気持ちを真っ直ぐ伝えてくれる。

通常なら重くなるセリフが、キレイで素直な気持ちに聞こえるのです。

元々川柳は、心の動きを詠む文芸。
その辺に着眼したのかも知れないですね。

とにかく周りのキャラが良い!

矢工部 キノ

川柳で伝える七々子とは違い、制限なく表現をしているのは、スケッチブックで会話するキノ!
七々子もいつの間にか川柳を書いているが、彼女はそれ以上!
その絵がまた上手いしポイント突いている!

時々書く長セリフ、大人しい顔してノリの良さ、スケッチブックがないとき等の適応力の高さ!

キノがメインのエピソードをもっと見たいです!!

片桐 アマネ

いい味出しているのは文芸部のアマネ部長。

アマネ部長のツッコミとボケのバランスが最高

七々子とエイジの邪魔するでもなく、二人の会話に突っ込んだり、自虐ネタをお披露目する。
温かく見守っているというか、むしろ二人の関係を楽しんでる。

アマネ部長自身にいい話がないのは可哀想だが、この3人の組み合わせが見ていて一番楽しい

大月 琴/花買 タオ

エイジの幼馴染み琴姉、占い師・タオもキャラ立ちバッチリ。

『川柳少女』は、ラブコメなのに、二人の恋路を邪魔するものは人は皆無
(少し匂わせる人がいるのがニクい)

視聴者は、七々子とエイジを安心して見てられるのだ。

七々子とエイジはもっと良い!

ストーリーとして面白いのは、最初から七々子はエイジのことが好きだということ。

二人が付き合うかとか、邪魔が入ったり三角関係になるとかを楽しむのではない。
七々子もエイジも一貫して相手のことを気に懸けていて、どう進展するかを楽しむ。

見た目と違って”積極的”な七々子
見た目と違って”真面目”なエイジ

共通するのは”素直”なところ。

相手の欠点など気にしないどころか、意識すらしていない。

七々子とエイジの二人を見ていると次第に心が和みます。
作品内の登場人物も言ってますが、見守ってあげたくなる二人。

四コマ漫画なの?!

全然気付かなかったのですが、原作は四コマ漫画。
テンポが良いとは思ってましたが、エピソード内の細切れ感は感じませんでした。

それどころか、9話終盤あたり、七々子の父親が退場してから(笑)上手い展開
二人の関係がグッとよくなっていく。
#ここは、原作見てみたい

10話の肝試しは恐すぎ、やり過ぎです(笑)。
でも、展開上手し。
そして「キノちゃん演技上手すぎか」
#どうやって目を赤くしたのだ?!と突っ込んではいけない(笑)

ラスト2話は少しホッコリ。
ストーリー漫画のような展開でした。

11話「あなたと花火を」は集大成

特に11話は四コマ漫画とは思えない伏線の張り方

七々子がエイジへの素直な思いを川柳に乗せ、エイジは優しいが恋愛関係に鈍い所はいつも通り

なので七々子の最初の川柳「エイちゃんと 花火見るのが 楽しみで」。
それと指輪を七々子が喜び、その理由にエイジが気付いてないコメディは平常運転だと思ってた(笑)。

ところが、あの川柳(の言葉)があったからエイジは必死で七々子を探し、人混みから七々子を見つけ出す頼みの綱が指輪となる

実に巧み!

さらに、七々子パパが祭りでママに告白した
「一輪の 牡丹の花を 手にそっと」
それに重ね、エイジからもらった指輪を七々子は告白同然と受け取る。

ラストは、アマネ部長の花火解説。
花火の「菊」と「牡丹」の説明。

エイジが七々子を見つけたその時──

「牡丹」の花火と「指輪」を重ね、オモチャの指輪が牡丹と同等だと暗示する。

その上、指輪のおかげでエイジが見つけてくれたことにより、七々子はますます指輪の価値を上げていく。

ラスト、花火と(七々子両親の)本物の「牡丹の花」の映像を重ねるのもニクい演出。
#この時のパパはこれまでとは大違い!(笑)

願わくは、七々子とエイジを二人切りにして欲しかったが、これはこれで良い♪

そして、最後まで縁の下の力持ちだったアマネ部長。
名脇役でした!!
助演女優賞を差し上げたい!!

おわりに (『川柳少女』とは)

四コマ漫画なら四コマ毎に区切りがあるので、川柳で会話してもそれがアクセントになったかも。

アニメにすると流れで見てしまうため、川柳をただの会話手段とだけ使っているのが根拠薄弱(すいません)。

だけど、川柳以外に魅力タップリ。

七々子のコロコロ変わる表情が可愛らしい。
エイジが見せる優しい笑顔が憎めない。

アマネ部長の先輩ポジションは欠かせない。

他のキャラも存在感あり。

川柳少女は、川柳を奏でる少女と言うより、口下手で筆談でしか表現できないことの比喩。
言葉での感情表現は苦手だが、驚くほど感情は豊かで、明るい性格。

実は中学生まで塞ぎ込んでいた七々子。
エイジのおかげで七々子の今日がある。
そして今は、七々子を中心に周りも幸せになっていく。
心温まる物語でした。

きょうのひとこと

OP前のコメディが何気にセンス良く楽しみだった(笑)

きょうのひとこと 多言

同じ「アニメイズム」枠で放送された『みだらな青ちゃんは勉強ができない』と対照的なのが面白い。

  • 口には出さないが川柳にして、想いを素直に表現する女子
  • 妄想で頭が一杯で、思ってないことを言ってしまう女子

これはワザとか偶然か?

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