オススメ度 | B- |
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原作 | コミック |
ジャンル | ラブコメディ、日常 |
放送情報 | 単行本9巻付属OVA(2018年夏)/全1話 |
ストーリー | |
設定 | |
世界観 | |
感情移入 |
原作コミック未読。
Netflixにて鑑賞。
「ウォータースライダー」のまき
プールにやってきた西片と高木さん、中井と真野の4人。
中井と西片は男同士でウォータースライダーへ遊びに行く。
が、真野は一緒に滑るとラブラブになれるウォータースライダーが気になる様子・・・
こんばんは。時文です。
OVA『からかい上手の高木さん ウォータースライダー』を観賞しました。
原作は『ゲッサン』で現在も連載中の少年漫画。
原作コミックは現在11巻まで刊行。(2019年8月時点)
OVAは原作コミック9巻特別版に付属。
私はNetflixで見ました。
最初TV放送の録画を見ていたので全然気付かなかったですが、もしや?と思い見てみると1期の13話としてOVAが!(2019年9月時点)
ありがたや、ありがたや。
原作は6巻の1エピソード。
では、OVA『からかい上手の高木さん ウォータースライダー』感想レビューをどうぞ。
- 「はじめに」は【ネタバレなし】
1期のネタバレがあるのでご注意を!
- 「感想レビュー」「おわりに」は【ネタバレあり】
目次
はじめに
現在、2期も放送中の『からかい上手の高木さん』。
なんでもできるヒロインの高木さんが、いつも主人公の西片をからかいながらも、二人の距離が近づいていく物語。
TVアニメ1期は、高木さんと西片、二人のやりとりに徹底的に焦点を当てた構成。
他のクラスメイトも出てきますが、その時は二人はおらず、別エピソードのように。
絡むとしても高木さんか西片のどちらか。
高木さんと西片の二人がいるときに絡んでくるのは、本当にごく僅か。
#決して、二人に友達がいないわけではない。演出の一環。
その中で唯一、少し絡んでくるのは、カップルである中井と真野。
今回のOVAエピソードは、その中井真野カップルと高木さんと西片の4人がメイン。
OVAらしく、1期では見られなかったパターンですね。
トラブルや事件があるストーリー物ではないので、OVAから見ても話は理解できます。
が、これまでの関係性やエピソードを踏まえた話になっているので1期から順に見た方が楽しめます。
さてさて、プールと言えば、高木さんがあの時買った水着は?
どうしてプールに行くことになった?
二人の関係に進展はあるのか??
正直に言うと、進展はありません(OVAですからね)が、新発見はありましたよ。
高木さんが、いつもの「からかい」をそんな風に考えていたとは(笑)。
あとは、高木さんのガールズトークも必見!?
#というか、できることを新発見(笑)。
#できないと思ってました。ごめんなさい。
TOHO animation チャンネル
感想レビュー (以降、ネタバレありです)
高木さんと西片が、中井真野カップルとやってきたプール。
流れるプールはハート型。
一緒に滑ると両想いになれるウォータースライダー。
高木さんが来ている水着は、あの水着!(1期7話)
これで、何も起こらないわけがない!
と(過度な)期待をしましたが、いつもの『からかい上手の高木さん』でした(苦笑)
めずらしい構成
『からかい上手の高木さん』の特徴である構成と取り上げ方。
- ショートエピソードを複数繋げる構成
- 高木さんと西片、二人の出来事にフォーカスを当てる
今回は珍しく、全編プールが舞台の1エピソード。
かつ、高木さん、西片、中井、真野の4人をメインにしたエピソード。
ミナ&ユカリ&サナエと高尾&木村も登場するが、ポジションはいつも通り(笑)。
4人にフォーカスを当てたことにより、メリットとデメリットが出ました。
メリットは、高木さんと西片が、友達とどのように接しているのかが知れたこと。
西片は(高木さんの前と同様)いつも通り。
いや、からかわれない分、いつもに増して普通の男子。
一方、高木さんは、真野の前でも大人っぽいが、いつも(西片と話す時)より大人しく見え、普通の女子。
高木さんが、意地悪くなるのは西片だけだとよくわかる。
真野がどうやって中井と一緒にウォータースライダーを滑るか悩んでいる時も、まともなアドバイス。
決して、自分がいつも西片にやっている「からかい」手法を教えたりはしない。
高木さんは、いい子なのか、「からかい」が良くないことだと自覚があるのか、おそらく両方なのでしょう。
西片の高木さん以外への感情も描かれ、西片の人間性が見えてきたのもメリット。
西片は中井と遊んでても、真野の気持ちを考える。
付き合っている中井より、女子と付き合ったことがない西片の方が真野ちゃんの本心を分かっているのが、西片の優しさを表現してます。
それと西片が、高木さん以外のこと(中井と真野)を考えている時でも、”いつもの西片”なのは好感持てますね。
他のキャラクターを描くことにより、二人をより良い人物に見せるのは上手いですね。
反面、デメリットも・・・
二人の存在感が大きすぎる
TVアニメ1期を見始めたとき、高木さんがとてもイヤな女子に見え、西片はなんてウジウジしているのだと、思ってました。
が、次第に二人の内面が見え、二人のやりとりを見守るように楽しみに。
そんな私が、今回のOVAを見ると・・・
4人がメインとなり、二人のやりとりは必然的に少なく・・・
高木さんと西片の二人のやりとりを、もっと見たいと物足りなさが・・・
言い換えると、高木さんと西片の二人以外に存在感がなく、見たいと思わないのです。
そのことがとてもよく分かったOVAとなってしまいました。
高木さんの本音が見え隠れ
けれども、4人のやりとりを描くことにより、高木さんの本音が垣間見えたりしたのも事実。
高木さんと西片、二人のやりとり以外を描くことにより実現できたのです。
高木さんの女子らしさ
前半、高木さんと真野のガールズトークでは、終始高木さんは平静でした。
ガールズトークできてはいるが、少しクールというか・・・
が、西片と一緒になり、真野と中井がウォータースライダーを一緒に滑る姿を覗いている姿は、完全に女子!
密かに高木さんのテンションが上がっているのが分かります♪
おお~行った!
いいな・・・by 高木さん OVA『からかい上手の高木さん』
羨ましいと思ったのでしょうね~~
この後、西片と一緒にウォータースライダーを滑る方向へ持っていくのは、さすが高木さん!
本当に西片の扱い方を心得ていらっしゃる(笑)。
からかうのはクセ?!
高木さんと西片がウォータースライダーを一緒に滑らなかったのを見て、真野が聞く。
真野ちゃん:どうせなら、くっついて、一緒に滑れば良かったのに。言ったでしょ、一緒に滑ると・・・
高木さん:悪いクセ出ちゃって・・・by OVA『からかい上手の高木さん』
高木さんは、悪いクセが出たと、あっけらかん。
高木さんは西片といると、つい西片をからかってしまう。
これはもう”クセ”だと、止められないクセだと自分でも自覚をしている。
西片を見るとからかいたくなるクセ。
もう一つ、西片の前だと素直になれないクセ。
実は、「からかう」と「素直になれない」は裏表なのかも。
そして、肝心なのは、高木さんは「一緒に滑る」ことは否定してないこと。
これは西片と両想いになりたいという意味。
相変わらずこの手の描写がさりげない。
真野ちゃんファインプレーです!
照れるシーンもちゃんとある
エンディングには、本編では描かれなかったカットが挿入されてます。
- ミナ&ユカリ&サナエが準備体操をしている内に、子どもが集まってきたカット
- 高尾&木村のテンションMAXカット
- 西片と中井くんが流しそうめんを食べるカット
- 高木さんと真野ちゃんがアイス、ソーセージを食べるカット
そして、最後のカットは・・・
西片が、高木さんに反撃できるのは、無意識に出す攻撃のみ。
OVAでは、帰りのバス車内で、無意識に・・・
今回も上手いですね。
ED最後にあるので、お見逃しなく!
おわりに (OVA『からかい上手の高木さん』とは)
全編プールが舞台という、1期には見られなかった30分1エピソード。
それでいて、登場人物を田辺先生以外全員出すと言う、サービス精神。
これぞOVAですね。
もっと、高木さんと西片のやりとりを見たかった、というのが鑑賞直後の正直な感想。
つまりそれだけ、二人に惹き付けられているということ。
1期序盤を見ていた頃は、見てられない程、イラッとした箇所もありましたが、今や昔。
随分評価が変わったものです(笑)。
早く2期を見たくなる。
そんなOVAでした。
ではでは。
競争するなら、別のチューブに同時派
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