こんばんは。時文です。
2019年10月冬アニメとしてスタートした『バビロン』。
1ヶ月程の休止期間を経て、12月30日から再スタートし2020年1月末まで放送される変則スタイルで放送されました。
休止したのは、制作スケジュールの遅れかと思いきや、最初から計画されていたとのこと。
休止期間に入る前の第7話が相当「ヤバい」。
そのヤバい7話放送後、世間の反応を様子見するために、始めからここで休止予定だったと、もっぱらの噂。
どれだけ、”覚悟”していたのだ(汗)。
原作は、野﨑まど先生の小説。
小説は現在3巻まで刊行。(2019年12月時点)
アニメは、3巻までをアニメ化。
野﨑まど作品の中でも一番危険との呼び声高い『バビロン』。
アニメ界で野﨑まどと言えば『正解するカド(2017年)』『HELLO WORLD(2019年)』の脚本担当。
危ない思想、ショッキングなシーンはあれど、それよりなにより先が気になって仕方がない!
視聴するかどうか迷っている方向けに、核心に触れる【ネタバレなし】で作品のあらすじ、魅力を紹介します。
気分が悪くなったら、すぐに引き返してくださいね(笑)。
はじめに
鬼才・野﨑まど先生原作『バビロン』。
原作小説は3巻まで刊行。
まだ完結していません。
野﨑まど先生が鬼才と言われる理由はいくつかあれど。
一番は、物語導入から結末がまるで想像がつかないことでしょうか。
『バビロン』もその特徴に則り、想定と違う方向へ展開していく。
こう書くと、先読みして目一杯違う想像してしまうが、それは止めておきましょう。
作者と競い合っても得はありません。
「驚かされる」のを楽しんで下さい。
「もどかしい」のを共感して下さい。
「もしかして」似たようなことが実際に起こりえるかも、とゾクッとして下さい。
その為には、事前情報なしで見るのが何より。
既に興味が湧いた人は、このページをそっと閉じて、すぐにアニメをご覧下さい。
このページの目的は、私のブログを読んで欲しいのではありません。
アニメ『バビロン』を見て貰うためのページです。
お気になさらずに(笑)。
ただ、ちょっとショッキングなシーンがあるから、「合わない!」と思ったら止めて下さいね。
もっと過激になっていきますから・・・手遅れになる前に・・・
では、もう少し内容を知りたい方はこの先をどうぞ。
紹介レビュー
あらすじ
東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社の不正事件を追ううちに、一枚の奇妙な書面を発見する。
そこに残されていたのは、毛や皮膚のまじった異様な血痕と、紙一面を埋め尽くすアルファベットの『F』の文字。
捜査線上に浮かんだ参考人のもとを訪ねる正崎だが、そこには信じがたい光景が広がっていた。
時を同じくして、東京都西部には『新域』と呼ばれる新たな独立自治体が誕生しようとしていた。
正崎が事件の謎を追い求めるうちに、次第に巨大な陰謀が見え始め――?
「公式HP INTRODUCTION第1章」より
イントロダクションを読み、PV映像を見ると、ちょっとサイコな刑事物かな?と思うでしょう。
実際、私はそう思いました。
#まあ私は原作者や監督と言った情報を気にせず見るからかもしれませんが・・・
ところが割と早い段階で想定外の展開に──
事件は様相を変え、展開は想像を超える
主人公は東京地検特捜部検事。
特捜とは、独自に捜査権限を持ち、政治家汚職、経済事件を担当する。
作品冒頭のターゲットは製薬会社の不正事件──
そこから、次々と事件が「進化」していく。
事件の尻尾を掴みかけたと思いきやスルリとすり抜け、別の顔を覗かせる。
法の隙、世間の常識をあざ笑うかのように、主人公・正崎善を振り回し、視聴者を悩ませる。
まさに取り扱う内容が「進化」していくのです。
同時に、それはストーリーの根幹にも関わり、最初は検察が舞台のいわゆる刑事モノかと思っていたら、別のジャンルになっていく。
だから、刑事物を見るつもりでいると面食らう。
興味がないジャンルだと失望してしまうかも。
#私は雑食なので気になりません(苦笑)
どんなに展開が変わっても、共通しているのはクライム(犯罪)・サスペンス。
とにかく、この衝撃を味わって欲しい。
ただ、死にまつわる考え方、ショッキングなシーンがあるので、苦手な方はご注意を。
あまりに過激で衝撃的な描写が多いことから、野﨑まど作品は「読む劇薬」と呼ばれています。
また、最初は地味な展開で、ここに書いたようなことはそうでもないと思うかもしれません。
なので、第1章(原作1巻)に相当する1~3話まで一気に見ることをオススメします。
そして覚悟ができた方だけ、第2章(4~7話)へ進んで下さい。
なんの覚悟かって?
第1章ラスト(3話)まで見れば、ほんの少し見えてきます。
ヤバい作品だと。
おわりに
ネタバレなしだと、この程度の紹介に。
以下は紹介というより、私の作品に対する印象を少しだけ。
誤解を恐れずに言うと『バビロン』は・・・
- 「ストーリー」より「インパクト」
- 「謎解き」より「判明する事実の衝撃」
- 「主人公」より「敵」
を重要視したと思われる作品。
この手法を面白いと思うかどうかは人それぞれ。
私はエンターテイメントとしては「あり」だと思うし、何よりも引き込まれます。
物語はどこへ行くのか、敵との決着は着くのか、主人公は最後まで生き残るのか。
などなど、結末が気になって仕方がない。
原作はまだ未完結。
よって、アニメの結末は、原作とは少し違います。
アニメ鑑賞後、原作小説を読むと、より楽しめますよ。
アニメの各話レビュー、および原作小説のレビューも書いているので、良かったら参考にしてください。
ではでは。
関連レビュー
アニメ『バビロン』、原作小説『バビロン』のネタバレありレビューも書いています。
良かったらご覧ください。
『バビロン』レビュー 一覧はこちら。