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こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『幼女戦記』第10話「勝利への道」を鑑賞しました。
本レビューでは、アニメの感想に加えて原作を読んだ際の気付き、個人的な解説や考察をお届けします。
時文次話以降のネタバレはありません
ご安心ください!
皆さんの理解の助けとなり、作品をより楽しんでいただければ幸いです。
今話の原作
今回アニメ化されたのは──
- 原作ノベル
-
3巻 第一章「ひらけ、ゴマ」後半-第二章「遅すぎた介入」中盤
- コミカライズ
-
16巻45話-18巻51話
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
- 連合王国ってどこの国?なぜ今頃本格介入?
- 「魔導反応なし」とは?
- (原作) 自分ファースとなターニャが率先して突入!?
- (原作) ターニャが潜入した目標Aはハズレではなかった!?
- なぜ共和国はライン戦線を前進させた?
- ウイスキードッグとは?
- (原作) ビアント中佐、なぜ爆発が帝国の攻撃だと分かった?
※「(原作)」は、原作情報を根拠の中心にして考察しているトピック
本レビューの方針
本レビューは、次話以降のネタバレなし
アニメ『幼女戦記』は、カルロ・ゼン先生によるライトノベルが原作です。
私は2017年放送時に最終話まで鑑賞済み。当時、原作・コミカライズは未読でした。
2026年7月の2期放送開始に向け、1期を改めて視聴中。各話のレビュー作成時に、その話分のアニメ化済み部分のみを読んでいます。
原作全体は未読なので、2期以降のネタバレは物理的に不可能です。視聴済みの1期部分も含め、次話以降のネタバレは書かないので、ご安心ください。
アニメ鑑賞
+
原作ノベル・コミカライズを読み
知り得た情報を加味して「感想・解説・考察」
なお、原作の情報については「原作情報」として区別して記載します。
ココア緑系の色を目印にしてね!
時文ちなみに、考察や解説はオレンジ系です
補足や余談、参考情報はブルー系に色分けしているので、読む際の目安にしてください。
各話リスト
| 話数 | サブタイトル | コミカライズ | 原作ノベル |
| 第1話 | ラインの悪魔 | 1・2巻 | 1巻 |
| 第2話 | プロローグ | 1巻 | |
| 第3話 | 神がそれを望まれる | ||
| 第4話 | キャンパス・ライフ | 2・3巻 | |
| 第5話 | はじまりの大隊 | 4巻 | |
| 5巻 | 2巻 | ||
| 第6話 | 狂気の幕開け | ||
| 6巻 | |||
| 第7話 | フィヨルドの攻防 | ||
| 7巻 | |||
| 第8話 | 火の試練 | 13巻 | |
| 14巻 | |||
| 第9話 | 前進準備 | ||
| 15巻 | |||
| 16巻 | 3巻 | ||
| 第10話 | 勝利への道 | ||
| 17巻 | |||
| 18巻 | |||
| 第11話 | 抵抗者 | ||
| 第12話 | 勝利の使い方 | ||
| 閑話 | 砂漠のパスタ大作戦 |
※話数:リンクは各話レビューへ
はじめに
ゼートゥーア准将らがライン戦線後退による工業地帯の危機的状況を責められる中、ターニャ率いる選抜中隊は共和国軍司令部に潜入し極秘作戦を進行していた。
乾坤一擲!
遙か上空から超音速で共和国軍司令部へ突入。
現状打破の一撃が膠着したライン戦線を一変させる。一つの作戦が戦術の幅を広げ、戦略を動かす。戦争物の醍醐味!
人間ロケットから隠密行動まで。第203航空魔導大隊、結成からの積み上げが花開く。
帝国の虎の子、切り札感、ここに極まれり!
ただ、ラスト・・・。ここでアンソン・スー再登場!?
ターニャは我が世の春を謳歌できるのか~~
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&考察レビュー『幼女戦記』10話「勝利への道」
アバンタイトル
帝国軍が共和国軍司令部へ奇襲作戦をかける中、連合王国は共和国港湾都市へ船を進めていた。
連合王国介入?
今になっての本格介入、上層部もこらえ性がない。よほど共和国のカフェで、ワインとガレットを楽しみたいようだな。
by ドレイク中佐(連合王国)『幼女戦記』TVアニメ第10話
連合王国が今さら介入!?
確かに連合王国は、これまでも情報収集したり、協商連合に義勇軍として兵士を送り込んだりと戦争に備えて準備を備えていました。
だからといって、帝国のライン戦線撤退を見て、世の中は帝国敗退が濃厚になっています。放っておいても帝国は敗北するのに、なぜ今ごろ本格介入するのでしょうか?
── 今さら消化可能な火事に飛び込まされるとは。たまったものではないですね。
まあ、帝国軍は合理主義の塊だ。敗北を悟れば、あっさり講和条約にサインする可能性もあるだろうが・・・。
by ドレイク中佐(連合王国)『幼女戦記』TVアニメ第10話
「消化可能な火事」とは、勝ちの決まった戦争という意味ですね。
ライン戦線右翼の撤退を見て、帝国には戦争継続能力がないと判断。放っておいても同盟国が勝つことが分かっているのに、なぜ参戦するのかグチっているのです。
原作によると、帝国に一定の圧力をかけることで早期講和を狙っているようです。また、戦後を見据えて甘い汁を吸うためには少しは汗をかいておかないといけないという心理があるようです。
この辺の状況が、アニメのセリフに込められているのでしょう。
ちなみに、ドレイク中佐は、6話で協商連合に入り込んで帝国の魔導師の情報を監視していた士官です。(6話 )
そして、8話Cパートで協商連合のアンソン・スー大佐が目を覚ましたときにいたのもドレイク中佐ですね。
アンソン・スー大佐
── 本当にいいんですか?いくら情報部で手を回したとはいえ・・・。
大佐は誰よりも帝国の脅威を知る兵士だ。ブルバイティングには有用だろう。それに救出以降、家族にも連絡を取らず、ずっとあの調子だ。放っておけば一人でも敵陣に飛び込みかねん。
by ドレイク中佐(連合王国)『幼女戦記』TVアニメ第10話
7話、オース・フィヨルドでターニャに撃墜された協商連合のアンソン・スー大佐。連合王国に助け出されただけでなく、連合王国軍として帝国と戦おうというのです。
理由は、復讐でしょうか・・・。ラインの悪魔ことターニャだけは自分の手で討ちたいのでしょう。ところが、協商連合は帝国に敗北し軍はありません。よって、協商連合に返しても一人で敵陣に飛び込んでしまいかねない状態なのでドレイク中佐が活用しようというのです。
Aパート
帝国の最高統帥会議では、ゼートゥーア准将らがライン戦線後退による工業地帯の危機的状況を叱責されていた。同じ頃、ターニャ率いる第203航空魔導大隊の選抜中隊は秘匿呼称V-1で敵防衛戦を突破、共和国軍司令部に潜入し極秘作戦を進行していた。
想定不可能

現在、敵の魔導反応はなし。
by ターニャ・デグレチャフ少佐『幼女戦記』TVアニメ第10話
「敵の魔導反応はなし」とは、敵の魔導部隊が出撃していない、ということです。
共和国司令部は、突然攻撃され混乱しているのか、あるいはこれはミサイル攻撃であって襲撃されたと気付いていないのでしょう。
そりゃあ、そうですよね。
ここは、ライン戦線から遠く離れた共和国領。幾つもの防衛網を飛び越えて襲われるとは思っていません。ミサイルに気付いていなかったのに、その中に兵士がいるなんて思いもしないでしょう(苦笑)。
ココア確かに…
この点に於いては成功したのです。
原作でもターニャはこう解釈しています。
ターニャは、その点では敵に対して半ば理解しえる気持ちさえ抱きうる。誰だって、そんなことは考えないのだ。長距離砲撃の弾丸やロケットに人が搭乗してきたなどと考えるのは、まともな精神状態の人間ではまずありえない。
by 『幼女戦記』原作ノベル3巻
成功と失敗
── 追加加速装置の着弾成果は?
ドアノッカーは重要拠点をほぼ正確に射抜いた模様。防衛部隊は各地点の対応に追われているかと。
by ヴァイス中尉『幼女戦記』TVアニメ第10話
ここは少し原作とは違うようです。
原作では、着弾による戦果を見込んでいました。
『ドアノッカーはほぼ、目標を正鵠に射抜いたとご報告させていただきます。ただ、弾薬庫だけは逸れた、と予想されていますが』
by 『幼女戦記』原作ノベル3巻
が、順調であったのはそこまで。
ターニャにとっては誤算も誤算だが、弾薬庫を打ち抜くことで司令部防衛を大混乱に陥れる予定であった弾頭は外れてしまっていた。
部下11名の無事を喜んではいたのですが、弾薬庫を爆破し大混乱させることの目論見は外れたのです。
ミサイル攻撃されるだけで混乱すると思いますが、ターニャは弾薬庫を破壊することで、もっと大きな混乱を見込んでいたのです。その大混乱に乗じて襲撃成功の確率を上げる算段だったのです。
僅か12名で3箇所の厳重な防備を保ったままの敵司令部への突入するのです。ターニャは、こちらの損害も覚悟した上で襲撃を選んでいるのです。
一方、コミカライズでは、これだけのチャンスを得たことを評価しています。
どれだけ大金を積んでも、容易には手に入らないこの時間。これを生み出した帝国軍中央参謀本部と帝国の科学者たちは、まさに戦争上手と言う他ない。
これが、そうか!! 戦争芸術の一端というわけか。
by ターニャ・デグレチャフ少佐『幼女戦記』コミカライズ16巻
工作員
よし、各位、魔導隠蔽行軍での潜入と破壊工作を開始。
by ターニャ・デグレチャフ少佐『幼女戦記』TVアニメ第10話
共和国軍司令部付近に到着後、てっきりいつものように派手な術式魔法をぶち込むのだと思っていました(笑)。
なるほど!
魔導師の戦場は空だと思っていましたが、航空部隊と違い生身の人間。むしろ、潜入や破壊工作もできるのです!
原作では、ターニャは、魔導師をこのように評価しています。
そして、この世界にあって魔導師は歩兵であり、空挺部隊であり、そしてヘリの様な機動力を持つ特異な兵科だ。使いようによっては、非常に有用な敵地侵入任務もこなせる。
by 『幼女戦記』原作ノベル3巻
そこへ、魔導師個人の戦闘能力が重なれば・・・。なるほど、魔導師の育成や演算宝珠に金をかけるわけです。
時文面白い!
突入
総員、突入だ!
by ターニャ・デグレチャフ少佐『幼女戦記』TVアニメ第10話
さすが、銀翼突撃章持ちのターニャ・デグレチャフ少佐!先頭切って突入していきます!
が、本来ターニャは、自分の命ファースとな人です(苦笑)。一体心の中では何を考えていたのでしょうか・・・。
ターニャの心情描写、ちゃんと原作にありました(笑)。
そうして、飛び出す一群に混じって敵基地へ迫るターニャは溜息を飲み込んで銃を硬く握り締めていた。これで、バディを務めるセレブリャコーフ少尉が降着にしくじってでも居ればこれ幸いと、ライン戦以来の部下を見捨てられないと嘯き、他の部下だけ突っ込ませて捜索する振りでもしているのだが。
by 『幼女戦記』原作ノベル3巻
ヴィーシャと合流できなければ、これ幸いと自分は探しに行き、突入は部下にさせるつもりだったのです(笑)。
それどころか、この選抜チームに経験の浅い隊員を入れてもいました・・・(苦笑)。
ココアえっ、そうなの!?
部下のグランツ少尉は、アニメでは大隊訓練時からいる初期メンバーですが、原作では途中から第203航空魔導大隊へ入った新人です。(8話 )
なので、今回の選抜組に入ったのが不思議でした。成功させるために精鋭を選んでいるはずなのに、なぜ新人を入れたのか?と。
コミカライズで、その理由が判明しました ──
クソったれめ!! 誰か一人でも降下時にはぐれてくれていれば!!
指揮官の責任として捜査するという名目でサボタージュできたものを!それを狙ってあえて練度の劣るものを混ぜたというのに、なかなかやるではないか。
by ターニャ・デグレチャフ少佐『幼女戦記』コミカライズ16巻
なるほど、新人を入れて降下時にはぐれることを期待していたのです。ところが、思ったよりグランツはやってのけたのです(苦笑)。
価値観の違い
── クリアです。
── 光学系偽装の反応はなし。よし、室内掃討戦を継続する。
by ターニャ・デグレチャフ少佐『幼女戦記』TVアニメ第10話
前々項で、敵司令部に突入するのであれば、ターニャはこちらの損害も覚悟と書きました。
ところが、そんな心配は全く皆無。潜入作戦はスムーズに進みます。
原作でも、手応えのなさを不思議がりますが、一つの結論に至ります。
つまり、共和国軍の連中はここが戦場になるはずがないと高を括っている。
by 『幼女戦記』原作ノベル3巻
合理主義の塊のような帝国軍人であるターニャ達は、司令部の警備は厳重であるものだと思い込んでいました。
ところが、共和国はそうではなかったのです。
ターニャはヴィーシャにこう呟いています。
「合理主義者の失敗だな。まさか、そんなバカなことを、と。私も、気をつけなくては」
by 『幼女戦記』原作ノベル3巻
合理主義は、相手も当然そう考えるだろうと過大評価してしまいがちなのです。
一方 ──
敵兵が出てこないのは、敵が無能だからではなく、別にここが重要区画でないからだとすれば? 予想以上の抵抗でヴァイスの部隊が厄介事に直面するやもしれんということだ。
by 『幼女戦記』原作ノベル3巻
単にターニャが突入した目標Aが外れだったから手薄だった、とも思い直しています。
ヴァイス達に結果を報告するよう焦っていたのは、心配していたのかもしれないですね・・・。
外れ?
── やはり封鎖された施設のようですね。
チッ、残り時間は?
── 残り120。やむを得ん。ハズレだろうと軍令通り焼き尽くす。燃焼術式の用意だ!
by ターニャ・デグレチャフ少佐『幼女戦記』TVアニメ第10話
任務は目標施設3箇所を破壊することのようで、施設に何もなくても実行しなくてなりません。
にしても、意外な展開ですね。
通常、この手のパターンは、主人公が当たりを引くものです。ターニャに至っては自身が安全を願うタイプなので、てっきり一番過酷な目標を引き当てるのだと思っていました(笑)。
ココアうん、思った!
据え膳食わぬは…
── もはや低地工業地帯の失陥は時間の問題。西方工業地帯までもが、敵重砲の射程圏内に捉えられつつある状況については、どうお考えなのでしょう?
by 官僚達『幼女戦記』TVアニメ第10話
── このままでは我が国の工業生産力が壊滅的な状況に陥ります。
前話、少し引っかかっていた部分がありましたが、このセリフで解明しました。
前話、帝国がライン戦線を後退させ共和国が戦線を詰めてきましたが、なぜ罠だと疑わなかったのか、少し不思議でした。
もちろん、偽のプロパガンダを流して、アレーヌ市蜂起の影響で兵站線がズタズタだと思わせたので、これが好機だと判断したのでしょう。
だけどあまりに軽率。全く疑う様子もなく前進したのです。そこに違和感を感じていました。
なるほど。
帝国軍は、帝国の工業地帯の半分が集中している西方工業地帯をエサにしたのです。
西方工業地帯がやられれば帝国の戦争継続は不可能です。帝国の一番の弱点である場所を、射程圏内に捉えられると共和国軍を誘い込んだのです。
原作ノベルでは、次のように描写されています。
囮とは、敵にとって抗い難い魅力的な目標でなければならない。だからこそ、西方工業地帯という赤いマントを共和国という猛牛の前にチラつかせることで死地へとおびき寄せたのだ。
by 『幼女戦記』原作ノベル3巻
ここに今回の成功のポイントがあったのです。お見事!
ココアそういうことか~~
第二作戦成功!
── 君、符号は?
入電!”世界に冠たる我らが祖国”であります!
by 連絡兵『幼女戦記』TVアニメ第10話
繰り返します!”世界に冠たる我らが祖国”であります!
符号とは、敵に盗聴されても問題ないよう、結果によって決められていた暗号。今回の場合、失敗、一部成功、完全成功などがあらかじめ決められていたのでしょう。
今回、ターニャ率いる選抜魔導中隊が送ってきたのは成功。目標の3施設を破壊し、敵司令部・弾薬庫の破壊に成功したと連絡したのです。

先ほど我が軍の精鋭部隊が、敵のライン方面軍司令部を破壊。指揮系統の撃滅に成功いたしました。
by ゼートゥーア准将(戦務参謀次官)『幼女戦記』TVアニメ第10話
── 総司令部を・・・破壊?
現刻をもちまして、”衝撃と畏怖”作戦の完遂と、次なる第3作戦の開始をご報告させていただきます。どうぞ、さらなる続報をお待ちください。
前話でレルゲン中佐が「ルビコン川を渡った」と言っていました。これは、ライン戦線を撤退させたこと。領土を明け渡し、西方工業地帯を危険にさらした。第二作戦が失敗すれば共和国軍ライン戦線には混乱は起きず、第三作戦以降は成功しなかったかもしれない。全ては第二作戦にかかっていたのです。
だから、前話でルーデルドルフ准将とゼートゥーア准将があれほど緊張していたのです。
ココアお~、確かに前話は無口だった!

秘匿呼称V-1での敵司令部奇襲作戦は、とんでもない任務でしたが、帝国軍の命運を賭けた作戦だったのです。
Bパート
第二作戦”衝撃と畏怖”は成功し、共和国のライン方面軍の指令系統は壊滅。帝国軍は次なる作戦を進める。
タバコならぬウイスキー
こちらウイスキードッグ。ライン区域管制、応答願う。
by ビアント中佐『幼女戦記』TVアニメ第10話
ウイスキードッグって何?と思いました(笑)。
これは、前話でビアント中佐が言っていた「タバコ犬」にかけているのです。
私もアレーヌでの借りを返したいところですが、当分はタバコ犬役でして・・・。
by ビアント中佐『幼女戦記』TVアニメ第10話
タバコ犬とは、戦場で最前線にタバコを届ける軍用犬のこと。ビアント中佐はアレーヌ市での戦いで負傷したので戦線には復帰できず、タバコを届ける役をやっていたのです。
勝利を確信したルーゴ将軍は ──
暇な右翼にでも渡してやれ。
by ド・ルーゴ国防次官(共和国)『幼女戦記』TVアニメ第10話
── よろしいのですか?
戦勝記念の祝杯分は残しておけよ。
ビアント中佐に右翼にウイスキーを持っていってやれと言ったのです。だから、「ウイスキードッグ」なわけですね。
カバン一杯に詰んだウイスキーは相当重かったのでしょう。だから、急ぎで状況を確認する時には、カバンを投げ捨てたのです。
ココアおーそういうことか!
人為的?
これは人為的な爆発。帝国の攻撃・・・なのか?
by ビアント中佐『幼女戦記』TVアニメ第10話
爆発を見て、すぐさま人為的な爆発だと直感するビアント中佐。
確かに大規模でしたが、事故とは考えずに帝国の攻撃を疑う。なぜそう考えたのでしょうか?
その答えは原作にありました。
最前線の弾薬庫が一斉に誘爆したところで、ああまでも綺麗に等間隔で黒煙を上げることは有りえない、と。
by 『幼女戦記』原作ノベル3巻
そこまで考えるに至ったとき、ビアント中佐はようやく事態が想像以上に、碌でもない事態の前触れであることを理性ではなく、経験で体が悟っていた。
これは、帝国による攻撃だ。
爆発による黒煙が、あまりに綺麗に等間隔に上がっていたのです。これは事故でも攻撃による誘爆でもない。人為的だと。
実にきっちり仕事をする帝国人らしいですね!
第三作戦成功!
解錠作戦、成功です!
我が軍左翼は、塹壕から掘り進めていたトンネルによって地下を抜け、敵陣地下に多数の地雷を設置。行動戦術により防衛陣地及び共和国軍右翼を吹き飛ばしたとのこと。
by レルゲン中佐(作戦参謀次官)『幼女戦記』TVアニメ第10話
味方陣地から敵陣地まで掘り進め、敵陣地地下に多数の地雷を設置。
これとんでもないことをやっています。
アニメ初見時、てっきり撤退した時に爆薬を仕掛けて敵がそこまで進軍するのを待っていたのかと思っていました(笑)。
違います。
撤退したのは右翼であり、今回爆破したのは左翼。左翼は撤退していません。味方陣地から敵陣地まで掘り進めていったのです!
1年がかりでようやくドアをこじ開けられそうだな。
by レルゲン中佐『幼女戦記』TVアニメ第10話
「1年がかり」とは、1年かかって今回の準備を進めていた、ということでしょう。
ココアスゴッ!
そういえば原作では ──
アレーヌ市蜂起より少し前、ライン戦線に新人兵が実地訓練に来ており、最前線へ駆り出されるのかと思ったら、ずっと塹壕掘りをさせられていました。これはきっとこの作戦の為だったのです。
勝利
素晴らしい!解錠作戦が成功したのか。これで回転ドアも機能するというわけだ。
– 中略 –
そして、回転ドア作戦での敵主力包囲。大規模包囲による完璧な撃滅。これこそまさに機動包囲の理想形だ。
── つまり、趨勢は決したと?
ああ、敵主力は袋のネズミだ。
by ターニャ・デグレチャフ少佐『幼女戦記』TVアニメ第10話
「全周包囲」は、勝利と同義です。敵主力を全周包囲したということは、共和国の戦争に勝ったということ。だから、隊員は皆、喜んだのです。長きに渡って膠着状態にあった西方方面ライン戦線はようやく終結が見えてきたのです。
ココアおお~~、やったーー!!
司令部の指示は?
by 共和国 司令官『幼女戦記』TVアニメ第10話
── 指揮系統は完全に麻痺。矛盾する命令ばかりです。
後退だ!後退しろ!
共和国軍左翼、つまり帝国軍が撤退した右翼を追い詰めるために前進していた敵左翼軍は完全に孤立。それどころか何が起きているのか理解していません。
帝国軍の思いもよらぬ攻勢に、司令部との連絡も取れず後退を指示する司令官。ですが、今度は後方から帝国軍が攻めてきます。
共和国軍主力は完全に包囲されていたのです。
おわりに (『幼女戦記』10話とは)
前話から今話にかけて気持ち良いほどのカタルシス。
構成・演出面において、アニメは最高でした。
原作ノベルは活字な分、どうしても場面変換が頻繁にできません。よって、敵司令部・帝国軍最高統帥会議・連合王国・ライン戦線と順番に描かれています。これがアニメでは時系列順に構成変更して臨場感たっぷり見せていく。お見事でした!
しかし、今話ラストに現れたのは連合王国。ダキア公国、協商連合を黙らせ、ようやく共和国との戦線も終結しようと段階で、新たな列強が参戦!?しかもその中には、存在Xの力を得たと思われるアンソン・スー大佐の姿が・・・。
今話で描かれた戦争は、政治の手段であり、歴史の1ページを飾る花火であり、上の人間から見るとまるでゲームのよう・・・。一方で、戦争はあれだけ家族思いだった人間までも復讐の鬼へと変化させる。
戦争とは、げに恐ろしや・・・。
以上、TVアニメ『幼女戦記』第10話の感想&考察レビューでした。長文にもかかわらず、最後までお読みいただきありがとうございました。
次話のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越しください。
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ココアこれで毎日ケーキ食べられるかな!?
時文(君のケーキの為にサポートお願いしているんじゃないだけどね…) 皆に応援してもらえるよう頑張ろう!
今週のX感想ポスト
#幼女戦記 10話(再)
— 時文@(幼女戦記レビュー中)ここアニ管理人 (@toki23_a) June 25, 2026
乾坤一擲
遙か上空から超音速での「こんばんは」
現状打破の一撃が膠着した戦線を一変させる。一つの作戦が戦術の幅広げ、戦略を動かす。戦争物の醍醐味👏
人間ロケットから隠密行動まで
第203航空魔導大隊結成からの積み上げが花開く
ただラスト😱
我が世の春を謳歌できるか~
関連記事
アニメ『幼女戦記』次話のレビューはこちら!
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