アニメ【不滅のあなたへ】19話 感想&考察 人は感情で動く生き物、フシを巡って対象的な二人

不滅のあなたへ 19話

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『不滅のあなたへ』第19話、鑑賞しました。

本レビューはSeason1です。
不滅のあなたへ Season2』はこちらからどうぞ。

今話の原作

原作コミック 6巻

今回アニメ化されたのは、原作6巻#50「さまよう殺意」~#52「再会への旅立ち」

死者を操り群れで襲ってきたノッカーを退け、ジャナンダ島編も終了。
ハヤセとの因縁も遂に決着!?

もっと最悪を覚悟してましたが、思っていたより幸せな結末。
島を離れるのがちょっと寂しげなフシが印象的です!

今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)

本レビューは、次話以降のネタバレはありません。

アニメ感想

原作コミックを読んで分かった情報を加味して「解説・考察」

私は原作コミック未読です。
アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成しています。

よって・・・次話以降のネタバレはなしなのでご安心ください

不滅のあなたへ(全20話)各話リスト
話数サブタイトル 原作巻数
第1話最後のひとり1巻
第2話おとなしくない少女
第3話小さな進化
第4話大きな器2巻
第5話共にゆく人
第6話私たちの目的
第7話変わりたい少年3巻
第8話怪物兄弟
第9話深い記憶
第10話新しい家族
第11話過去からの贈り物4巻
第12話目覚め
第13話高みへの意志
第14話自由の島・ジャナンダ
5巻
第15話トナリという名の少女
第16話子どもたちの夢
第17話先覚者
6巻
第18話進み行くために
第19話さまよう殺意
第20話残響

※リンクは各話レビューへ

目次

はじめに

今話あらすじ

島の死者を操り、群れをなし襲いかかってくるノッカー
巣に辿り着いたフシは火炎で死体を一掃、残るノッカーは3体。

変わり果てた仲間の姿を前にフシ達がためらっていると、ハヤセが現れフシにある提案をする──

自分を慕い、ただ守りたいと命を投げ出す仲間たち
自分を慕い、ただ守りたいと邪魔者を排除し汚れ役を買って出る女、ハヤセ

人を想う気持ちは様々なれど。
死者を操るノッカーを前に、その想いは極限化していく。

(前話の段階で)ハヤセがフシに協力し、共にノッカーを撃退する・・・
少年漫画のような展開を願ったが、本作にそのような救いはない。

異質な存在、驚異を前にしても自らの感情で行動し──後悔する。

災いを持ち込んだフシが悪いのか?
選んだ選択が間違っていたのか?

どちらも正解ではあるが、どちらもそれだけが全てではない。

唯一言えるのは、つくづく人間は感情で動く生き物

仲間の死と、自分の選択の後悔を乗り越え、前を向くトナリとサンデルが頼もしい。

ハヤセは自分の選択に悔いはないのでしょうか?
それとも、ハヤセもフシに人生を変えられた一人なのでしょうか?

では、今話を振り返っていきましょう。

感想&考察レビュー 第19話「さまよう殺意」

さまよう殺意

あらすじ

ハヤセは島民のために、死者を操るノッカーに対処していた。

ハヤセが島民のために!?

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

出てきていいですよ。
ここは、片付けました。

by ハヤセ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

前話(18話)トナリ達が酷い目にあっている時
あれだけフシを守ると公言しておきながら、ハヤセは何をしているのだ!?
と思ってました(苦笑)。

ハヤセ自ら前線に出て、島民をノッカーから守っていたのです!

余談

正直、ちょっと意外でした(苦笑)。

確かに役人ではありますが、ハヤセはフシしか眼中にないと思ってました。
ノッカーが攻めてきたとあらば、一目散にフシの下へ駆けつけるだろうと。

ハヤセって実は・・・
フシ以外のことに関しては、まともなのかもしれないですね(笑)

厳しそうなので、下は戦々恐々としてますが。
後半、ハヤセが行方不明になった時、部下が必死に探している姿がハヤセへの信頼感を伺わせます。

単に、トップがいないと何もできない烏合の衆なのかもしれませんが(笑)。

今回のノッカーは、厄介ではあるが単体の強さはそれほどでもない

ハヤセの強さがあれば、恐れるに足りない。
ただ、数が多いので対処に悩んでいたのです。

原作では以下のように言ってます──

なんとも不快な光景ですねぇ。

さあ、どうしましょう。
あと数匹のみ・・・というわけにもいかなさそうですね

太字部分はアニメではカット

by ハヤセ『不滅のあなたへ』コミック6巻

ノッカーに語りかけるハヤセ

怪物よ、何がしたいんです?

あっ。
私と同じようにフシが目的ですか?

by ハヤセ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

ノッカーに刺されても、極めて冷静なハヤセ
こと戦闘に関しては動じないのか、それとも痛みが麻痺しているのか?

落ち着き払ってバケモノに話しかける・・・

ならば、もっと賢くやらなければ。
そんな醜い姿で、どうあの子を支配するというのです?

フシはもう、力ずくでは手に入りませんよ。

そうです。
私のように優しくしてあげないと・・・

by ハヤセ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

ハヤセがフシに優しい!?か、どうかはともかく・・・

ハヤセの問いかけに、ノッカーの動きが止まる──
その一瞬を見逃さず、ハヤセは自分の腕の皮膚を手で破り!?
ノッカーを引きずり出す・・・

どんな強者つわものですかハヤセは(笑)。

余談

ハヤセは性格はアレですが(苦笑)。

これだけ戦闘能力に長けているなら、協力してもらえば、フシの対ノッカー戦も楽になると思うのですが・・・

あ、後のハヤセの申し出。
そこでハヤセの価値を上げるため、視聴者(読者)にそう思わせるの伏線か!?

やられた・・・(苦笑)。

もっと驚いたのが、ノッカーが言葉を理解していること・・・

ノッカーは、ハヤセがフシのことを話しているのを理解して動作を止めています。
フシを本能だけで襲っているのではなく、フシを認識し意思を持っていることがほのめかされます。

この個体が特別なのか、全てのノッカーがそうなのか・・・

そもそも、これまでに出てきたノッカーと、今回出てきたノッカーの関係は?
これまでの戦いから学んでいるようなので、子供・・・いや再生?復活?

ノッカーだけで1本考察レビューが書けそうな存在ですね(笑)。

とりあえず・・・
ハヤセと協力するなんてことだけはヤメてね・・・

ハヤセにとってトナリは邪魔?

顔か、お腹か。
首が早そうですね。

by ハヤセ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

トナリを見つけると、”即”始末しようとするハヤセ

なぜ、ハヤセはトナリを即殺そうとしたのでしょうか?

後のセリフにあるように、ハヤセはフシを独占したい。
トナリ達仲間は、フシと一緒にいたがっている。

トナリは、ハヤセにとって邪魔者。
自分から、フシを取り上げようとする邪魔な存在

フシ自ら申し出た「フシが残る代わりに、トナリ達を島から出す」。(17話)
この願いは、邪魔なトナリを追い払う、ハヤセにとっても好都合な申し出だったのです

考察

17話、トナリ達が船出直前ハヤセに強引に眠らされた場面。(17話)
抵抗する素振りも見せてないトナリ達を、ハヤセはなぜ眠らせたのか疑問でした

今回のハヤセの言動から推測すると・・・

トナリ達の気が変わり、フシと一緒に残ると言い出すのを避けるため
あるいは、一刻も早くトナリ達をフシを引き離したかった

だから、強引にでも子供たちを眠らせ、連れ出した。
と言ったところでしょうか。

考察 (その2)

もう一つ。
トナリが目覚め、小舟で船から離れた時──

お、おい、あれ見ろ!
早く、ハヤセ様に知らせなければ。

by 従者『不滅のあなたへ』TVアニメ17話

トナリが何かをする云々ではなく。
トナリが島へ戻ること自体が、ハヤセにとって邪魔な存在。
だから、従者に監視をさせていたのです。

ならば、子供たちを眠らせたのは”確実に”島から追い出すためだったのかもしれないですね

好都合なことに、トナリは自ら選択し島を出ていった。
“邪魔者”はいなくなった・・・

はずなのに、トナリが目の前にいる・・・だから──

そうですか・・・
私も賢くならなくてはいけませんね・・・

by ハヤセ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

トナリ自身が「島から出る」と言っていたのに戻ってきた。
眠らせてまで船に乗せ、部下に監視させていたのに戻ってきた。

トナリを、”確実に”フシに近づけないようにするには、殺すしかない

これが、ハヤセの言う「賢くならなくては」の真意ですね

恐ろしや・・・

オニグマ・フシはどこから現れた?

ハヤセがトナリを仕留めようとした、その瞬間──

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

すんでの所で、オニグマ・フシがハヤセを取り押さえる!

グッジョブ、フシ!
はいいのですが、一体フシはどこから現れたのでしょうか?

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

小さくなれ!フシ!!
投げるぞ!!

by ウーロイ『不滅のあなたへ』TVアニメ18話

ウーロイが機転を利かし、フシをモグラ姿に変化させ、リガードに受け渡しました。

リガードは、先に死者の巣(死体置き場)に向かったトナリ達を追いかけた──

そこで、フシはトナリを狙うハヤセを見つけ、空から飛び降りオニグマに変化してハヤセに襲いかかったのです

ハヤセの真上に降りたので、リガードとフシの見事な連携だったのです!
飛び降りた勢いを利用するなら普通の体でも十分ですが、オニグマの巨体を使ったのは賢い!

ただ、前足だけとは言え、オニグマの全体重(半分?)がハヤセに。
この一撃でハヤセは死んでもおかしくないと思いますが・・・

ハヤセこそ不死身か!?(笑)

なぜ最初から火炎で攻撃しなかったのか?

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

オレの後ろにいろ!
全部、焼き尽くす。

by フシ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

グーグーの火炎でノッカーが操る死者を焼き尽くすフシ。

最初からこうすればよかったのでは?
というのは意地が悪いか(笑)。

分かりにくいですが、フシやトナリ達が最初に駆けつけた場所は、町の中。
火炎で攻撃しようにも、ノッカーが操る死者はあちこちにいて、中には戦っている人がいるかも。

次々現れるノッカーを止めるには、供給元となる死体置き場の死体を処理するのが先
それで前話(18話)、皆で死体置き場(=巣)へ向かったのです。

今回、死体置き場に辿り着き、周囲に人間はトナリとサンデルしかいない。
だから、大掛かりな火炎攻撃を使えたわけです。

余談

流れは理解できるし、供給源を断たなければならないのも分かります。

が、死体置き場の死体とノッカーを炎で一掃したら「残り3体」となって、正直あっけなさ過ぎたのと違和感が(苦笑)。

既にノッカーは町中に散らばっています。
それらの始末はいつの間に!?

まあ、このシーンは(あちこちに散らばったノッカーを始末する間)しばらく時間がかかったと解釈すべきでしょう。

訣別の火

あらすじ

ノッカーが操る死者を焼き尽くし、いよいよ残り3体。その3体は、変わり果てた仲間の姿だった・・・

残り3体?4体では!?

よくやったフシ。
島にいるノッカーはこれで残り3体だ。

by 観察者『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

残り3体
ウーパ、ミァ、ウーロイの体を操るノッカー

あれ!?
もう1体いるはず・・・
ハヤセの寄生に失敗して逃げ出し、ラスト襲いかかったノッカーが

なぜ、観察者は3体と言い切ったのでしょうか?

可能性として考えられるのは、海に潜んで”島にはいなかった”から?
もしくは、人を操らないとカウントされないのでしょうか。

考察

あとは、根拠はありませんが・・・

ハヤセに飛びかかる前に、死者を操り、一度始末されていた。
瀕死状態だったので、観察者の索敵に引っかからなかった?

瀕死状態、あるいはハヤセの言葉を聞き、攻撃の意思がない場合、観測者は見つけられないのかもしれませんね。

ハヤセはトナリとサンデルに何をした?

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

寝ているだけですよ、”まだ”。
さあ、私が、あの子達を殺してあげます。

by ハヤセ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

フシがミァ達を見ている間に、ハヤセはトナリとサンデルを眠らせた!?
気絶させるような音もしていません。
ハヤセは一体何をしたのでしょうか?

例によって、薬で眠らせたのだと思います

これまで散々使っていましたしね(笑)。

面白いのはこの次のシーン、”トナリがなぜ目覚めたか?”ですね。

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

ったく、5分も経ってねえぞ。
連中、2時間は眠るってほざいてたのに。

おい、トナリ。
お前だけ、どうなってんだよ?

by 班長『不滅のあなたへ』TVアニメ17話

17話でトナリだけ薬の効きが悪いことがありました。
これが伏線ですね。

今回、ハヤセは薬でトナリとサンデルを眠らせた
当然、薬の効果で1~2時間眠ると思っていた・・・

だから、トナリを拘束することなく、あんな無防備で危険な体勢で余裕こいてフシに交渉していたのです

トナリがすぐに目覚めたのは、ハヤセには想定外

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

ハヤセのこの表情は、一見トナリの自滅行動に驚いているようですが──

「なぜトナリが目覚めたのか」分からず「一瞬何が起きたのか分からなかった」のではないでしょうか

トナリだけなぜ薬が効かないのか。
何か理由があるのではないかと思ってました。(17話)

が「トナリだけ薬の効きが悪い」こと自体が伏線だったのです
理由は関係なかったのです(笑)。

逆の言い方をしたほうが分かり安いでしょうか──

ハヤセがフシとの交渉途中にトナリは目覚め、ハヤセの意図に気づく。
フシが答えを出せないでいる最中トナリが割って入るという状況を作るために、彼女を薬の効きが悪い体質にしたのです

と、いう風に見えてしまうので(笑)
トナリの体質については理由が欲しいですね。

余談

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

ちなみに・・・

この後、トナリはサンデルを背負ってました。
トナリだけ早く目が覚めて、サンデルは眠ったままだったからですね。

ハヤセの交渉の狙いは?

不滅のあなたへ 19話
『不滅のあなたへ』公式HP「STORY#19」より引用

交渉をしているのですフシ!
あなたは仲間を殺し、罪深く、汚くなってでも私を拒絶したいのですか!?

by ハヤセ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

ハヤセの提案、普通に聞くと意味不明。

トナリを殺されたくなかったら
 ノッカーに操られた3人を殺せ」ではありません

トナリを殺されたくなかったら
  「ノッカーに操られた3人を”ハヤセに殺させろ”」なのです

一見、フシにとって何も不利益はない。
むしろ、フシが嫌がっている、仲間を傷つける嫌な役をやってくれる?

ハヤセは一体何を狙っているのでしょうか?

フシを人殺しで汚さないためですか?
フシに美しい存在であって欲しいからですか?

ならば、フシの許可を得る必要はありません。
トナリとサンデルを眠らせる暇があるなら、さっさと3人を殺してしまえばいいのです。

でも、それではフシの怒りを買ってしまうだけ・・・

ハヤセはフシ了承の上で、汚れ仕事をしたいのです。
フシ様ご要望の仕事として・・・

ハヤセはフシに清い精神でいて欲しいのが”第一優先”ではありません

フシを独占するのが”最終目標”
フシを心から独占するには、まずフシに受け入れてもらうのが”最優先事項”

仲間が変わり果てた姿で現れ、フシが途方に暮れているのを見て──
ハヤセは、フシにとって自分の存在価値を見つけたのです

ハヤセは、今回の状況を利用したに過ぎないのではないでしょうか。
フシに自分を受け入れてもらうために。

ところが、皮肉なことに・・・
ハヤセのこの交渉により、フシは仲間をハヤセに殺させてはならないと気づくことになるのです──

考察というより妄想爆発

別の見方で、こんなことも想定できます。

ハヤセが狙っているのはフシの心に、自分の存在を刻み込むこと?

フシはいまだ人を殺すことにためらいがあり、ノッカーに支配され死んだと言えど、友達の体を傷つけることができない。

でもフシは、ノッカーに操られる3人を始末しなくてはならないことも分かっています

やらなくてはならないが、できない・・・。

ハヤセは、フシの気持ちを理解した上で、自ら汚れ役を買って出てフシの心に”貸し”を作る。

最初は例え小さな貸しでも、一度頼ってしまうと次の機会でも頼みたくなる。
ちょっとした逃げが、次第に止められなくなる。

気がつくとフシはハヤセがいなくては生きていけなくなる、というのを狙ったのではないでしょうか

そこまでいかなくても、フシはハヤセに一度頼るだけで、フシの心にハヤセの存在が明確に刻み込まれるのです

追記:1日経って落ち着いて考えると、これは深読みし過ぎたと思ってます(反省)

トナリもハヤセの存在で気付いた

一方、なぜトナリはハヤセを道連れにして自滅する行動に出たのでしょうか?

少し時間を巻き戻します──
トナリがハヤセに眠らせられる前、フシは悩んでました。

どうしたらいい・・・?

by フシ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

ノッカーに操れたミァ、ウーパ、ウーロイを、一体どうすればいいか・・・

トナリが答える前に、ハヤセに眠らされました。
だからトナリがどう考え、どのように答えようとしていたのか分かりません。

が、ハヤセのこのセリフを聞き、トナリははっきり意思を示しています──

単純な提案です。

私はこの子を殺しません。
その代わり、あの3人は私が殺します。

by ハヤセ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

目覚めたばかりで満足に動かない体。
それでも必死に首を横へ振る・・・

そうです、トナリはこう伝えたかったのではないでしょうか?

この女(ハヤセ)に、3人を殺させないで

これ以上、仲間の体を傷つけられたくない。

でも、フシは自分(トナリ)を守るために、ハヤセの要求を聞き入れてしまうかも・・・
だから、トナリは身を挺したのです。

既に、死んでいる3人の体を”これ以上、他者に傷つけさせない”ために、トナリは命を捨てたのです

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

あたしが今、選びたい運命があるとしたら、これだ。

by トナリ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

トナリは、既に死んでいる仲間のために、身を捧げたのです

尊い・・・
落ちていく時の、トナリの満足そうな顔がなんとも言えない。

考察

もしかすると──
トナリは、これが3人への罪滅ぼしと考えたのかもしれませんね・・・

フシに助けられた直後、トナリが剣を取ったのも、放っておいたら他者に3人が傷つけられてしまう。

ならば自分で決着をつけなくては!と考えたのではないでしょうか。

ただ”決着をつけるのは自分”と考えたのは、フシも同様。

フシは、トナリから剣を取り、その役目を引き受けた。
トナリもフシなら問題ない、仲間なら許せるのです。

余談

ちなみに──

僕は・・・
トナリさんに任せます・・・ッ

by サンデル『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

サンデルのこのセリフ、サンデル情けないな・・・
とつい思ってしまいます(苦笑)が、違うと思います。

この直前、トナリは自分の選択、8歳からの選択を間違い続けたと自己嫌悪していました。

そうではないと否定するために、サンデルはトナリを信じているとの意思表示で、トナリの意見に任せると言ったのです。

このセリフは、サンデルの優しさと、トナリへの信頼なのです

フシはいつの間に薬を手に入れた?

大丈夫だ。
眠らしてある。

by フシ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

燃え盛る炎に落ちる前に、”二人”を救ったフシ。
あの状況だと普通は間に合いませんが、さすがフシ!

とまあ、それは置いといて(笑)。
いつの間にか、ハヤセを眠らせていました
そもそも、薬をどこで手に入れたのでしょう?

お分かりですね(笑)。
フシが薬を塗った針を作り出したのです。

あれだけ何度も、フシは薬でハヤセに眠らせられていたのです。
刺激は十分得ていたのです。

◇◇◇◇◇

それと、フシはなぜ二人とも助けたのでしょうか?
トナリだけ助けて、ハヤセは放っておけばよいのでは?と思った方がいるかもしれません。

恐らくフシは、たとえハヤセであっても目の前で人が死ぬのは許せないのではないでしょうか

そして、今回はもう一つ大事な理由が──
トナリを人殺しにさせないためですね

余談

どんな理由があっても、人を殺して笑っていられるのが信じられないでいたトナリ

殺人とは違いますが──悔いのない表情を浮かべ、ハヤセを道連れにしたトナリ

父に対して思うところもあったのではないか・・・

この辺をもっと知りたかったですが、前々話で父親のことを忘れ自分で歩むことを決断したトナリには不要なのかも。

この後、トナリは島民に優しく接しました。

ハヤセの件は、トナリも一歩間違えれば殺人者に。
人殺しは許されることではないが、一時的にどうしようもない感情があることを理解したのかもしれないですね。

最後の3体を始末するシーンは原作にもなし

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

フシが、トナリから剣を取り、3体のノッカーへ向かうシーン。
アニメは、ここで場面が切り替わります。

原作も同様。
ここでシーンが切り替わります。

余談

トナリが見たくなかった3人をこれ以上傷つける行為──
だから、そのシーンは描かれることなく、町へ運び込んだ場面に飛んだのではないでしょうか。

トナリに対する、作者の気遣い。
私にはそう思えました。

3人が横たわっていた姿を見ると、フシはできるだけ遺体の損傷を抑えるよう、コアがあるお腹を狙ったのでしょう。

ノッカーからの反撃を考えると、遠くから炎で攻撃するのが安全で確実です

が、それをしなかったのは、トナリとサンデルに最後のお別れをさせるためでしょう。
3人共、思ったより顔がきれいだったのが救いですね・・・

ウソは言ってないが事実とは違う

島民:この子たちも一緒に島を出たお友達ですよね?
トナリ:戻ってきたんだ。みんな共に戦ってくれた。
島民:なんてことだ・・・この子供達は何もしてないのに・・・俺らみたいなクズのために・・・

by 『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

トナリはウソを言ってませんが、都合いいですね(苦笑)
確かに戦いましたが、島を守ったことになったのは、結果論

トナリも、ミァ達も島を守るために戻ってきたのではありません

トナリはフシを取り戻すため。
ミァ達はトナリを追いかけて。

ノッカーが出現し島民が襲われると聞いても、トナリは放っておけと言いました。(18話)

戦うことになったのは、フシに付き合ったから。
島民のためではありません。

島民:フシさん、この島はリーダーを欲しがっています。皆の前で言葉を頂けませんか?
フシ:いや・・・そんなことできないよ。オレのせいでこうなったんだ

by 『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

フシは正直に、ノッカーが死者を操り島民を襲ったのは、狙いはフシで、フシのせいで起きた惨劇だと言ってます・・・

が、島民は、聞こえなかったのか、意味が理解できなかったのかスルー(笑)。

余談

民衆は自分が知りたいことだけに耳を傾け、知りたくないことには耳をふさぐ。

得てして歴史はこうして作られていく──的な感じですかね(苦笑)。

ただ、そんなことは関係ありません

トナリや島民が今回のノッカーとの戦いで何を失い、何を得たか
そして、これからどうしたいのか

そこが大事なのです。

こうして信仰ができていくのか

山のような遺体は悪しきものを引きつける。

だから、まずは殺しをやめて。
死なないために助け合って生きよう。

by トナリ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

ノッカーの出現は、フシが目的
島民が悪いわけではありません

フシがこの島へやってきたこと、ノッカーが出現したこと、ノッカーが島民を襲ったこと。
今回の出来事と、島がこれまでやってきたことに因果関係はありません。

が、今のジャナンダ島は、殺し合いを喜びとし、人の命をなんとも思ってない

世界や、世の中が変わるのは、共通の敵が現れた時、あるいは一致団結して事に当たらなくてはならない状況になった時。

ノッカーというバケモノが島を襲った。

俯瞰してみると、現実世界でも起こり得る──疫病が大量発生して、その危機を乗り越え島民が目覚めたような感じですね

本作のテーマはそんなところにあるのかもしれません。

また、トナリのこの言葉。
人が信じる信仰や、心の拠り所とする考えはこうして生まれてくるのかもしれないですね。

なんだか、壮大な歴史を見ている気分になってきました。

再会への旅立ち

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

あらすじ

トナリとサンデルは、島へ残って復興を手伝い島を正しい方向へ導く決意をする。

フシがやったことは物資供給

時間があるうちは、ひととおり島を回って、足りないものがなくなったら出ていくよ。

by フシ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

ノッカーの襲撃によって島は多大な損害を受けた。

フシは、自分がいるとノッカーがまた攻めてくる。
だから、島に足りない物を供給して、足りないものがなくなったら島を出ることに

物を生み出すことができるフシならではの支援ですね。

トナリも自分の気持ちに気付いたか

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

フシ!
あたし・・・いつかまた、あんたに会いに行こうかな・・・なんちゃって!

by トナリ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

ようやく自分の気持ちに気付いたか
頬を赤らめ、フシとの再会を願う言葉を口にするトナリ

島へ来る前からずっと相棒だったリガードを、フシに託す。
いつか、自分をフシの所へ導いてもらうために・・・

これまでトナリは、ハヤセと同様、自分の感情で物事を判断してきた。
だけど今は、自分の感情を押し殺し、やるべきことをやる。
ハヤセとは対象的ですね。

トナリは良いリーダーになるかもしれないですね。

ハヤセの気持ちは分かったが行動原理が不明

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

わかりませんか、私の気持ちが・・・!!
あなたを愛してます。

by ハヤセ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

ハヤセが、フシを独占しようとしていたのはフシを愛していたから!?
フシを独占するために邪魔するものを排除してきたと言うのです

言ってることは理解できますが、これまでの行動で腑に落ちない点も・・・

  • フシを独占したいのに、なぜフシを大会に出してフシの存在を広めた?
    ※ハヤセが優勝してもフシを独占できるわけではない
  • 殺されたいなら大会決勝でなぜ負けなかった?
  • 独占したいならフシが”島へ残る”と言った後、なぜ何もしなかった?
    ※時間はあったのでは?なぜのんびりしていた?
  • そもそも、なぜフシをジャナンダ島に誘い込んだ?
    ※フシをなぜヤノメに連れ帰らない?

この辺の理由が分からず、ハヤセの気持ちが明らかになっても行動原理が理解できません。
#理解できないから狂人なのかもしれませんが(苦笑)

一つ言えるのは。
実は、根本的な情報が抜けているのです──

  1. ハヤセは、ヤノメからどのような指示を受けているのか?
  2. ハヤセは、この島でフシに何をしようとしたのか?

この辺を、(恐らく意図的に)省いているので、モヤモヤしてしまうのです。

ヤノメの侵略手段

①を考えるにあたり、ヤノメがどういう国だったか確認しておきましょう。

かなり前の話になりますが・・・
ハヤセが役人を務めるヤノメ国とは──

ヤノメはニナンナの豊かな大地が欲しい。
そのために伝統である、生け贄の儀式に首をつっこんだのさ。

儀式を手伝い、お礼の物資を送り、感謝してみせる。
ニナンナの人々よ、よくぞ地上の全ての民のため、オニグマから守ってくれたと。

その先にあるのは精神的な支配、そして侵略さ。

by ピオラン『不滅のあなたへ』TVアニメ4話

武力支配ではなく、精神的支配を得意とする

マーチとパロマがいたニナンナに対し、ヤノメ自ら儀式を執り行い猜疑心を払拭し、物資まで送って感謝する。

結果、ニナンナはヤノメに精神的に支配され、豊かな資源を奪われる・・・

余談

ヤノメの、この精神的支配のやり方、最近も見覚えありませんか?

ハヤセがフシに交渉した「汚れ仕事を自分が請け負う」。
相手のために自ら手を汚すことで信頼感を得る。

ハヤセは普段からそういう考えをしていたから、フシに対して同じ様な行動をしたのかもしれないですね。

意図してか無意識か、その先に精神的支配と侵略(肉体的支配?)があることを理解した上で。

そんなヤノメ国なら、フシのような存在を放っておくわけはなく。

フシはあらゆる者が崇める神になるやもしれぬ存在

フシを手に入れれば、ニナンナのような神を崇める伝統がない土地も支配できるかもしれない。

精神的支配を得意とするヤノメ国にとって、フシは強力な道具となるのです

ジャナンダ島で何をするつもりだったのか?

フシは皆が崇める神のような存在になりえる──
ヤノメがフシを欲しがる理由は分かりました。

次の疑問。
なぜフシをジャナンダ島へ誘い込んだのでしょうか?

拉致するならどこでもよく、捕まえてヤノメへ連れて帰ればいい。

なぜ、ジャナンダ島へ誘導し、大会へ出場までさせたのでしょうか?

偶然ですか?
いいえ、違います。

たまたまなら、フシを捕らえたらどこかへ連れて行くはず。
それこそ、ヤノメ国へ。

でも、ハヤセはフシを確保した後、ジャナンダ島を出る素振りは見せず、”まだ”何かするような感じでした

その辺りが描かれなかったのでモヤモヤしてしまいます(苦笑)。
#今後描かれるのかもしれませんが

全然、情報がないので完全に私の”想像“ですが──

考察と言うより想像

ハヤセ(ヤノメ国)は、ジャナンダ島でフシを使った実験をしようとしていたのではないでしょうか?

島の囚人たちに、誰が見ても人間とは違う”フシ”を知らしめ、精神的支配を試みる。

ジャナンダ島にいるのは、囚人。
恐らく信仰心も薄く、それどころかまとまりもなく殺し合いを続ける島民。

この集団を精神的支配できるなら、一般人なんて簡単では?

万が一失敗しても、囚人だから処分すればいい、位に考えていたかも(苦笑)。

こう考えると──

  • 独占したいのに、大会でフシの存在を広めライバルを増やす!?
  • フシの正体を知った者たちを放置、挙句の果てに島から出した!?

という謎展開も──

「独占するが」フシの存在を島民に知らしめ効果を知りたい。
フシの存在を島外へも知らせ、今後ヤノメが精神的支配をする布石を打っておく。

と、筋が通った説明ができるのです。

もし、この推測が正しければ・・・

物語の結末は、フシが島を脱出し、フシを使って島民を精神的支配する実験は継続中止に。
代わりに、ノッカー襲撃で大打撃を受けた島民は、島長トナリを中心にまとまっていく?

という、フシという神を使って精神支配する予定が、フシのような特別な存在がいなくても人間同士で助け合いまとまっていけるという、なんとも皮肉で爽快な結末となったのです。

入手情報はフシ目線

先程、ジャナンダ島エピソードには「根本的な情報が抜けている」と書きました。
作者は意図的に抜いているのだろう、とも書きました。

そう思う根拠の一つが、このセリフ──

不滅のあなたへ 19話
『不滅のあなたへ』公式HP「STORY#19」より引用

教えろ。
あんたの目的は何?

by フシ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

フシが聞いているのは「ヤノメ国の目的」ではなく「ハヤセの目的」。

ハヤセは自分のことを聞かれたから、自分の気持を伝える。
愛しているから、独占したいから、これまでの行動の理由はそれ”だけ”だと思ってしまう

実態は、先に書いたとおりヤノメ国からフシを捕らえるよう指示されていて、現場レベルでハヤセの私的感情が入っただけかもしれない

全てがハヤセの個人的感情でやったかのように、ミスリードされている可能性があるのです。

描き方、見せ方が上手いですね~

補足

いや、ハヤセは実際に狂人ですけどね(笑)。
例え上の命令に従った言っても、実行犯は罪です。

実態以上に「狂人に仕立て上げられている可能性がある」という意味ですよ。

では、なぜフシは「ヤノメ国」ではなく「ハヤセ」の目的を聞いたのか。
フシは随分人間らしくなりましたが、組織という概念を理解していないのではないでしょうか。

つまり、フシの質問も、視聴者(読者)に見せる情報も、フシが理解できるレベルになっているのです
#伏線とかは別です

成長することで、フシが知ること、理解できることが広がっていく。
我々は主人公フシの目線で、作品世界を知り状況を把握していくのです。

ハヤセは殺されるのが目的だったのか?

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

殺してください、フシ。
私、あなたに殺されたいのです・・・

そしたら私達一つになれるでしょ?

by ハヤセ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

捕らえられたハヤセが観念したかのような、最後の願いを──

ハヤセはフシに殺されるのが一番の願いだったのか?

否。
私は違うと思います。

殺されるのが一番の願いなら、大会の決勝戦で、フシに身を任せればよかったはず。
パロマを殺して、せっかくフシに殺意を起こしたのですから。

でも、ハヤセは逆にフシを圧倒した。

ハヤセの”一番”の願いは「フシを独占すること」

考察

大会決勝戦でフシを倒したのも、フシを自分に服従させるためではないでしょうか。

パロマを殺し、絶妙なタイミングでフシに伝え、本気を出させる。
本気を出したフシを手球に取る。

圧倒的な戦闘経験と技術を見せつけ、フシを屈服させるつもりだったのでは?

かわいそうに、愛を知らないのね。

少しの間・・・
たった一晩、私に身を委ねてくだされば・・・
愛を教えてあげるのに・・・

by ハヤセ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

フシになんとか取り入りたいが、このセリフの後、拒絶されてしまった・・・

なので次善策、他の人達同様フシに自分の姿になって永遠に思ってもらう

ならば、自分で死ねばいいのでは?
フシが変化する人は、フシが殺したのではありません。
ハヤセも、マーチとパロマはフシが殺したのではないことを知っています。

なのになぜ、”フシ”に殺して欲しいと願ったのか?

フシ:あんたの事は嫌いだ。死んでもなんとも思わない。

ハヤセ:・・・知ってますよ。

by 『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

フシが言っているのは、ハヤセの事はなんとも思ってないから、死んでもフシは変化できないということ

フシがこれまで変化してきた人および動物は、共感し刺激を受けた相手のみ。
死んだ人なら誰にでも変化できるわけではないのです。

ハヤセはなぜかそれを知っているのでは?

「知ってますよ」というハヤセの返事。
フシが自分のことを嫌っているのを知っている、という意味だけでなく。
「単にハヤセが死んでもフシの変化対象とはならない」ことを知っている意味も含んでいるのではないか。

フシに自分を認めてもらうか共感してもらわなくてはならない。
だが、これまで全て拒絶された。

最後の手段で、色仕掛け!?
一晩付き合う等の申し出も断られた。
#受け入れられると思ったのでしょうか(苦笑)

最終手段として、フシに殺される”最初の人間”としての可能性に賭けた
フシが殺す最初に人間になることで、フシの心に刻み込まれ、変化対象の条件に当てはめる。

ハヤセはその可能性に賭けたのではないでしょうか。

考察

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

そう考えていくと、ハヤセがフシに部屋で襲いかかったのは・・・(17話)

単に性的な意味もあるかもしれませんが、フシに自分の存在を刻み込むためだったのかもしれないですね。

フシに嫌な感情、トラウマを与えて、変化対象となるのかは分かりませんが(苦笑)。

いずれにせよ、そんなハヤセのアプローチに、無表情で完全スルー。
ハヤセにとって最も効果のある断り方、かつ、フシの変化対象に組み入れない最適解です!

フシは天然女たらしと思ってましたが、断るのも上手い!
ただの優しい男ではありません(苦笑)。

ハヤセを襲ったノッカーの目的は?

ならば、もっと賢くやらなければ。
そんな醜い姿で、どうあの子を支配するというのです?

フシはもう、力ずくでは手に入りませんよ。

そうです。
私のように優しくしてあげないと・・・

by ハヤセ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

ノッカーに上から目線で説教したハヤセ。
この時逃げたノッカーが、小舟で襲ってきたのか?

ノッカーの目的はフシ。

フシが離れてから襲ったのは、偶然か?
それともハヤセが目的か?

考察

流れからすると、一度ハヤセを襲ったノッカーが再び来たと見るべきでしょう

ならば、ノッカーはハヤセの言う”賢いやり方”を観察していたのか?
フシに有効な手段を知るために・・・

ノッカーの成長が怖いですね。

だが、ハヤセはフシを手に入れることはできなかった。
ノッカーはハヤセに見切りをつけたのでしょうか。

ただ、ハヤセの最後が描かれなかったのが気にかかります。
“あの”ハヤセがこれで終わると思えないのは私だけでしょうか?

フシに故郷の感情が・・・

「不滅のあなたへ/alu.jp」より引用

初めて来た時は、毎日嫌で、早く島を離れたくて仕方なかったけど・・・
今は少し寂しい。

by フシ『不滅のあなたへ』TVアニメ19話

命を軽んじ、簡単に人を殺し、それをなんとも思っていなかったジャナンダ島の人々
フシは嫌悪していた

あんなに島を嫌がっていたフシが、離れるのを寂しく思う。
友を失い、辛い思いをして、また十字架を背負ったにも関わらず・・・

フシに思い出の場所が・・・
いずれフシにも故郷と呼べるような場所ができるといいですね。

おわりに (『不滅のあなたへ』19話とは)

原作コミック 6巻

今話(19話)は、結構駆け足で進んだので、てっきり原作はもっと情報量が多いのだと思ってました。

が、ほぼ・・・いや、完璧と言っていいほどアニメは原作に忠実でした。

なので、原作を読んでも新しい発見は殆どなく。
推測した材料は、アニメで描かれた情報と同等。
あくまで私個人の解釈なので、その辺を含み置いていただければ。

ジャナンダ島編は、理不尽なこともあり、犠牲もありました。
いくつか疑問も残ってますし、すっきりしない所もありますが・・・

本編で書いたとおり、それは原作者・大今良時先生の意図するところ。
現時点で、不必要な情報であり、視聴者(読者)に予知を残しているのです。

それよりなにより。
ジャナンダ島編は、思ったよりきれいな着地ではなかったですか?
私はてっきり、もっと酷い終わり方をするのかと思ってました(汗)。

だってOPで、彼女は目から血を出してましたよ!(苦笑)

後味よく終わったジャナンダ島編。
次回はいよいよアニメは最終回!

ついにあの人と再会!?
そして・・・

以上、TVアニメ『不滅のあなたへ』第19話の感想&考察レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

20話のレビューも書いています。
良かったらご覧ください。

ではでは。

きょうのひとこと

大河ドラマを見ている気分になるのは私だけ?

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アニメ『不滅のあなたへ』第20話のレビューはこちら!

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