GREAT PRETENDER

アニメ【GREAT PRETENDER】CASE3(11話~14話)感想レビュー 彼女はなぜ作戦を無視したのか?

GREAT PRETENDER

こんばんは。時文です。
TVアニメ『GREAT PRETENDER』11~14話を鑑賞しました。

GREAT PRETENDER』は2020年夏アニメとして7月放送開始。
Netflixにて先行配信されていたので、先んじて鑑賞。

原作はなく、アニメオリジナル作品。
脚本、シリーズ構成は、映画版も大好評の人気月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の脚本を手がけた古沢良太さん。

では、TVアニメ『GREAT PRETENDER (CASE3 ロンドンの冬)』の感想レビューをどうぞ。

GREAT PRETENDER

アニメ話数 エピソード 先行配信日 レビュー
1~5話 CASE1 6/2 CASE1 R
6~10話 CASE2 6/9 CASE2_R
11~14話 CASE3 6/16 本レビュー
15話~ CASE4

※TV放送は7月から
※Netflixにて「独占先行配信」

感想レビュー (以降、ネタバレ全開です)

『GREAT PRETENDER』(11~14話)ストーリー概要

あらすじ

舞台はフランスとイギリス。

エダマメはフランスで下宿先を見つけ、寿司屋で真面目に働いていたが、下宿の家主の借金返済のため、エダマメは寿司屋で横柄な態度を取ったイギリス人に絵を売りつけ金を巻き上げる。

ところが、素人の絵だと思っていたのは幻の名画。
損をしたのはエダマメ側だった。

一方、シンシアには、この男と因縁がある様子。

調べていくと、イギリス人は屈指のオークショニアで、贋作をも高値で売りさばく噂が・・・

今回の舞台 

今回の舞台はフランスとイギリス
エダマメが住んでた下宿はニース。
その後、パリ、イギリス。

CASE3サブタイトル「ロンドンの雪」は絵画のことです。

これまでとは打って変わって雰囲気が違う、冬のヨーロッパ。

絵画を題材に扱う、ちょっと知的な感じは、ヨーロッパがよく似合う。
大人の恋の舞台にふさわしい。

今回のターゲット 

今回のターゲットはイギリス屈指のオークショニア、”美術界の007″、ジェームズ・コールマン

オークショニア

オークションを開催し、運営する仕事。

オークション当日だけではなく、開催準備や出品物を細部にわたりチェックすることも。

一番の晴れ舞台は、オークション当日、壇上に立ち、競売を進行していく役目

アートビジネス界で、最も旬な男。
コールマンに認められない画家は、美術界で長生きできないと言われる程。

しかし・・・

人を見下し、欲しいモノを手に入れるためなら他人はどうなろうと気にしないゲス野郎
#というか見ているだけでキモい(苦笑)

絵画の売買は法に触れるわけではない。
たとえ相場以上の価格で売ったとしても、競争市場では許されている。

が、コールマンは自分が有名なのを良いことに、贋作を本物として高値で売りつける。
れっきとした詐欺師、ペテン師である。

ただ、絵画の価値は価格ではなく、所有者の満足度、気持ちが占める部分が大きい。
金銭的に一番大きな被害を受けた資産家の女性ファラ・ブラウンには、コールマンに対する不満が最後までなかったので、”極悪人”とまで思えなかったのが勿体ない

コンゲーム度 

今回は、騙し騙され、展開が二転三転ではなく、先が読める展開
#それともCASE3ともなると慣れてきたか(苦笑)

見ている側が騙されるようなシーンは、最後の最後に少しあった程度。

中盤の見所は、「冬のロンドン」をローランがオークションで競り落とし、コールマンが激昂しているところへ、アビーが以前から「雇ってくれるなら何でもする」というのが効いてくる。

この時点で、仕込みが完了し、ほぼ勝負は決したのだ。
ファラの屋敷に盗聴器を仕掛け、スタッフとしてアビーが入り込み、情報をコントロール。
「冬のロンドン」への執着と、用意できる資産を掴むと作戦決行!

圧巻は、終盤の”闇”オークション

素人の運営でコールマンは不愉快になるし、確かにノリが悪趣味。
だけど、これも美術品を愛するコールマンへの挑発だ。

オークションが始まると、相場以上の高額で落札され、コールマンは焦り、見ている側は高揚する

#実際にはローランの仕込みだから、金のやり取りはなし。
#あらかじめ台本が用意されていたのでしょう。

「冬のロンドン」の入札額だけ上げては怪しまれる。
他の作品も相場よりバカ高い入札額だと見せつけてこそ、本番で高値の取り引きの信憑性が出る。

美術品への鑑識眼があるコールマンだからこそ引っかかる作戦

これもローランの作戦。
「撤収~~」の掛け声がなかったのが残念。

コールマンが騙されたと憤慨するシーンもなし。
なぜなら、本物を落札したのだから騙されたわけではない。

だけどオークション中に、コールマンの本性を知らされた資産家女性ファラが見かぎり。
金の工面ができないラストは爽快で後味良し!

ドラマ性 

今回はコンゲーム(騙し合い)そのものよりも、他で見せてくれました

シンシアの過去

シンシアが舞台女優を目指していたとは驚き。
もっと驚いたのが、シンシアがとても素朴で純粋なこと(苦笑)。

カフェで働きながら女優を目指していた、若き日のシンシア。
ある日、画家を目指す絵描きのトーマスと出会う。

共に夢を目指す二人が、少しずつ惹かれ合っていく様子がロマンチックに描かれる。
絵になる二人。

そこへコールマンが現れ、トーマスを贋作画家として利用する。

贋作を描くのは、金のため、有名になるため
ひいてはシンシアのためでもある気するのだが・・・

贋作を描くことにのめり込んでいくトーマスを見るシンシアが切ない。

このくだりと描き方が秀逸。

大金を得て変わってしまったトーマスをシンシアは見かぎる。
そのシンシアが、今は悪党から大金を巻き上げるコンフィデンスマンとは、なんとも皮肉が効いている。

最後は大人の恋というやつか。

困った人を全て救う

シンシアの元彼だけではなく、今回は関係する被害者、お金に困っている人たちを全て助けた点が見所。

金づるにされていた資産家の女性ファラ・ブラウン。
自分で描いた贋作を買い集め、借金を背負っていたシンシアの元彼トーマス。

借金の肩に店を畳んで引っ越さなくてはいけないエダマメの下宿先の主人。

そして、シンシアは、元彼トーマスの画家としての夢を潰したコールマンを憎んでいた。

ラストは、全て解決させるハッピーエンド。
見ごたえがある脚本でした!

シンシアはなぜ作戦を無視したのか?

“闇”オークションでのクライマックス。
事前作戦では、7000万ユーロが目標金額。

なぜ、シンシアは作戦を無視して、落札価格をつり上げたのか?
それも1億という無謀な金額にまで!

もちろんシンシアは、コールマンが「ロンドンの雪」に執着し、この興奮状態だと引き下がらないと見越したのだろう。
挑発することも忘れてないですしね。

でも、本音は、トーマスの絵を認めさせたかったのではないでしょうか

あなたの絵も、いつかそれくらいになるかも。

by シンシア『GREAT PRETENDER』アニメ14話

シンシアは、コールマンを軽蔑してますが、鑑定士としての腕は認めてます。

本物の鑑識眼を持ったコールマンが、トーマスの絵に多額を値を付けることにより、彼の絵の価値が認められると思っていた。

もしかすると、それによりトーマスが自信を付け、画家を再び目指すかもしれないと言う思いもあったかも・・・

ちなみに、最後の落札金額は1億ポンド

会場のボードによると、日本円で142億円!

ま、実際は、エダマメが贋作ではなく本物を出品したので、コールマンはトーマスの絵を評価したわけではありません。

エダマメは余計なことをしてしまったのでしょうか・・・
いえ、エダマメはエダマメで、トーマスが命を削って描いた絵を手放したくなかった。
トーマスから、贋作が本物として公になる苦悩を解放したのです。

その事実を聞いても、シンシアはエダマメに恨みを言う事はなかった。

それは、自分と同じように、トーマスの絵を皆が評価したから。
信頼できる仲間が、自分と同じように、トーマスの絵、それも本物以上に評価したから。

シンシアは喜ぶと同時に、自分がまだトーマスのことを好きなことを確認。
これまでのわだかまりを吹っ切ったのです。

でも、よりを戻すかは別問題。
大人ですね。

小ネタが洒落ている

シンシアの旧友

シンシアがイギリスで女優を目指しながら働いていたカフェ。
一緒に働いていた女性はクリス(12話)。

6話で、セクハラ経営者から解雇された女性。
その後、シンシアがセクハラ経営者から金を巻き上げ、プレゼントした女性ですね。

含みのある伏線だったので、ストーリーに絡んでくるのかと思いましたが、それほど出てこなかったですね。

別段ケンカ別れしたわけでもなさそう。
では、なぜ6話で、シンシアは旧友に顔も見せなかったのか?

シンシアが人に言えないビジネスに手を染めているので、善良な人と深い関わりを持てないと言ったところか。

シンシアの優しさですね。

エドワード8世

イギリス国王、エドワード8世。

エダマメの趣味でおみくじ代わりにもしているカプセルトイ。
今回出たのが「エドワード8世」

エドワード8世と言えば、有名なのは「王冠を賭けた恋」

愛する人と結婚するために、即位したばかりの国王の座を1年待たずに退位。
その相手は、アメリカ人で離婚歴もあり、当時は大スキャンダルだったとのこと。

エダマメからしたら「自分の思いに正直にあれ」と言ったところか。

ちと分かりにくくない??

おわりに

CASE1、CASE2は5話。
今回は4話と、1話少なくコンパクト。

二転三転の展開はなかったが、テンポ良く進んだし、なによりシンシアの過去話が秀逸でした。

騙し合いが少なくとも、終了後の爽快感は健在!
さすがクライムエンターテイメントの要所は押さえてます。

今回のキーパーソンは、シンシア。
なんだかとてもキュートな女性でした。(←過去形(笑))

アビーもシンガポールでの出来事のせいか、今回はトゲトゲしさがなくなった。
ならば、シンシアも素朴な感じになる・・・のかな?

残るは、一番謎のローラン。

『グレートプリテンダー』は2クールあるとのこと。
14話は折り返し地点を少し過ぎたところ。

まだまだ話数はあるので楽しみたい!

以上、TVアニメ『GREAT PRETENDER』11~14話の感想でした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

15話以降のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitter(@toki23_a)にて!

ではでは。

きょうのひとこと

シンシアは一体何歳設定?

関連レビュー

アニメ『GREAT PRETENDER』(15話~)のレビューはこちら。

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