GREAT PRETENDER

アニメ【GREAT PRETENDER】CASE1(1話~5話)感想レビュー 一気見オススメ!痛快クライムエンターテイメント

GREAT PRETENDER

こんばんは。時文です。
TVアニメ『GREAT PRETENDER』1~5話を鑑賞しました。

GREAT PRETENDER』は2020年夏アニメとして7月放送開始。
Netflixにて先行配信されていたので、先んじて鑑賞。

原作はなく、アニメオリジナル作品。
脚本、シリーズ構成は、映画版も大好評の人気月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の脚本を手がけた古沢良太さん。

ドラマ界では超有名な古沢良太さんがアニメ脚本へ初挑戦!
いい意味でも悪い意味でも『コンフィデンスマンJP』です(笑)。

では、TVアニメ『GREAT PRETENDER』の感想レビューをどうぞ。

  • 「はじめに」は【ネタバレなし】
  • 「感想レビュー」「おわりに」は【ネタバレあり】

GREAT PRETENDER

アニメ話数 エピソード 先行配信日 レビュー
1~5話 CASE1 6/2 本レビュー
6~10話 CASE2 6/9 CASE2 R
11~14話 CASE3 6/16 CASE3 R
15話~ CASE4 9/21

※TV放送は7月から
※Netflixにて「独占先行配信」

はじめに

GREAT PRETENDER』の内容は・・・

2018年に放送された、長澤まさみ主演の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』と全く同じ”ジャンル”です

これでピンときた方なら、ネタバレ厳禁だとお気付きでしょう。
これから見る方は、事前情報を入れずに見始めることをお勧めします。

本項目(はじめに)では、核心(ネタバレ)には触れないようにしています。
が、魅力を紹介するために、内容には少しだけ触れます

勘の良い人だと、それだけでも察すると思うので、お気を付け下さい。

GREAT PRETENDER』は、世界を股にかけた”コン・ゲーム”物語
コン・ゲーム物語の中心になるのがコンフィデンスマンと呼ばれる人たち。

コン・ゲーム

「Confidence Game」の略。

ここで言う「コン・ゲーム」とは、ミステリーのジャンルの一つ。

騙し合い
敵や味方を騙して展開が二転三転する物語最後に大どんでん返しがあり痛快な気持ちにさせてくれる

コンフィデンスマン(Confidence man)」

詐欺師

Confidenceは信用という意味ですが、詐欺師は相手に自分を信用させて金をだまし取るので、コンフィデンスマンと言う言葉が当てられたようです。

ちなみにタイトルにある「PRETENDER」にも「詐欺師」の意味があります。
GREAT PRETENDER』の意味は「偉大なる詐欺師」と言ったところでしょうか

・・・・・

主人公の枝村真人(エダマメ)は自称”日本一の詐欺師”。
そこへ世界を股にかけるコンフィデンスマンのローラン・ティエリーが現れる。

エダマメは日本を飛び出しローランと一緒に仕事をすることに。
ただ、世界規模のコンフィデンスマンともなれば、ダマす相手も大物に──

エダマメは、ローランの仕事に入り込んだのか巻き込まれたのか?
騙せるのか騙されるのか?

騙す方が悪いのか、騙される方が悪いのか?
同業者なら騙して良いのか、悪人なら騙して良いのか?

もう、見ている側も、一体誰を信じていいのか、何を信じていいのか分からない・・・

エダマメがいい具合にヘタレで、見ているこっちもハラハラドキドキ。
逃げ出したくても逃げられない、ノリはコメディだが、緊張感が半端ない♪

先が気になって仕方がなく、5話まで一気に見てしまいました。
#5話までが一つのエピソード。
#Netflix先行配信では5話が一気に配信。Netflixさん分かってます!

一級のクライム・エンターテイメントをお楽しみあれ!

TVアニメ「GREAT PRETENDER」(グレートプリテンダー)ティザーPV
TOHO animation チャンネル

感想レビュー (以降、ネタバレ全開です)

『GREAT PRETENDER』(1~5話)ストーリー概要と感想

あらすじ

舞台は現代の日本、そしてロサンゼルス。

“日本一の詐欺師”を自称するエダマメこと枝村真人(主人公)。
日々、老人や観光客相手に、詐欺を働き生計を立てていた。

ある日、詐欺を仕掛けた相手は、フランス人のコンフィデンスマン(詐欺師)ローラン・ティエリーだった。
エダマメは逆に金をだまし取られる。

ローランに付きまといロサンゼルスまでやってきたエダマメは、ローランの仕事で決着を付けようと持ちかける。

その相手は、ハリウッドのマフィア、エディ・カッサーノ

今回の舞台 

『GREAT PRETENDER』はエピソード単位で物語の舞台が変わるスタイル。

CASE1の舞台は日本とロサンゼルス
日本の描き方も独特で良いですが、やはり今回はロサンゼルスのハリウッド!

開放的な空気、ラテン系のノリが最高です!
#カッサーノはイタリア系アメリカ人という設定

ハリウッドと来れば、セレブの豪邸に美女!
アビーの登場シーンにシビれました!

冷静に考えると、登場人物は殆ど犯罪者

悪いことをやっているのに、妙な明るさ、脳天気さ。
内容は命と大金を賭けた「騙し合い」ですが、エンターテイメントとして明るく見られる作風が、舞台であるロサンゼルスと見事にマッチしています。

今回のターゲット 

今回のターゲットは、表向きは映画プロデューサーだが、西海岸の裏社会を麻薬ビジネスで牛耳り、女優の卵を食い物にする、マフィアのボス、エディ・カッサーノ

悪事がバレても、あっと言う間に自由の身。
警察どころか、検察、陪審員までも金でズブズブ。

裏切り者には容赦なく、もうとにかくやりたい放題。

とても分かりやすい”ザ・悪人”!
1回目のターゲットとしてピッタリ。

騙しても悪びれる必要もない。
破産させても同情する余地もない。
#カッサーノの身内や家族を描かないのが巧妙

そんな悪人エディ・カッサーノの全財産を巻き上げる!
ラスト、本物のポーラ・ディキンスを前にしたときのカッサーノの唖然とした顔は最高でした!

今回の収穫

サクラマジック作戦 1000万ドル
FBI買収作戦     1億ドル

計 1億1000万ドル

日本円にして約111億円!

最後のシーンでは20人近く仲間がいましたが、それでも凄い!
スケールがデカい!

コンゲーム度 

初回ならではの、登場人物の正体が分からないのを逆手にとったサプライズが秀逸

仲間だと思ってた人に裏切られ、関係ないと思ったらお仲間。
警察はカッサーノの敵であるはずなのに懐柔されていて、FBI捜査官にもまんまと引っかかってしまった。

詐欺の内容も、エダマメが覚悟を決めレシピ付きで金額を倍にするも、目の前でサクラマジックを作れと条件を出される。
繊細なサクラマジックは、自分の研究所でないと作れないと返すと、金をかけてリノベーションしてしまう!?

展開は二転三転、ドロップ缶のアメから始まった取り引きは、あれよあれよという間に規模が大きくなり、正にコンゲーム!

エダマメは好きにはなれないが巻き込まれたのには同情してしまい、エダマメ視点で見ていくと私もすっかり騙されて、ラストの大どんでん返しは唖然(笑)。
でも、全然悪い気分ではない、気分爽快、気持ちいい!

こんな痛快クライムが見たかった。
今後も楽しみです!

ドラマ性 

派手な騙し合いが目立ってましたが、ドラマもしっかりと描かれました。

FBIから司法取引を持ちかけられたエダマメの苦悩

飄々(ひょうひょう)として掴み所のないローランを、エダマメは信じることができない
信じないどころか、負けっ放しでは気が済まず、対抗心を燃やしてしまう。

にもかかわらず、FBIから司法取引を持ちかけられエダマメは選択肢がないのに、ローラン達を裏切ることをためらう──

エダマメは、サラザールの一人息子トムを見ると、自分が父親に裏切られたことに重ねてしまう

大好きな親が犯罪者だと知った時、子供がどれだけショックを受けるかはエダマメはよく知っていた

エダマメの行動で、トムを救えることができるなら、救ってやりたい
たとえそれが、ローランとアビーを裏切ることになるとしても・・・

最初は、ローランを裏切ったエダマメが信じられませんでした。
自分達を裏切ったエダマメを責めない、ローランとアビーがよく分かりませんでした・・・

振り返ると、サラザールは、一度エダマメを救っているのです。
エダマメが寝泊まりしていた部屋にはカメラが仕掛けられていて、サクラマジックはウソだとバレていた。

サラザールは、エダマメを見逃していたのです
サラザールは、一人息子のために自分ができる仕事をやっているに過ぎない、とエダマメは見抜いたのです。

エダマメが詐欺師になったキッカケとなる父親とのエピソードと、サラザールの親子関係を重ねて描く脚本が秀逸でした。

もう少し、サラザールに感情移入できると良かったかな(苦笑)。

エダマメの成長ドラマ

父親の犯罪によりまともに就職できなかったエダマメは、ようやく採用してくれた工藤の会社で働くも、会社自体が詐欺罪で逮捕されてしまう。
その後、犯罪歴があるエダマメを採用してくれる会社はなく、それならと、詐欺師として生きていくことを決意。

詐欺をやっているが、根は正直で小心者。
だけど人を騙すのに抵抗はなく、善良な人からお金をだまし取っていた

頭は悪くないが、どこか抜けている。
他人を信用しやすく騙されやすい。

いい具合にダメダメで、すぐに調子に乗る自意識過剰な主人公・エダマメ。
詐欺師としての才能はあるようだが、中途半端な小悪党に。

そこへ、世界規模の大悪党を相手に正義の味方を気取った詐欺を仕掛けるローランが現れる。

目的はエダマメを自分のチームへスカウトすること。

最初は、同業者として張り合っていたエダマメ。
次第に、逃げ出せない状況になり、本物のドラッグまで使い出したことに、自身の行いに葛藤する。
その時、FBIから取り引きが・・・

これらが全てローラン達の企て。
エダマメはあまりにも違い過ぎるスケールと大胆なやり方に唖然呆然。

見ているこっちもエダマメ同様すっかりと騙されてしまい、ラストはなんとも痛快に。

相手は、数々の犯罪を犯してきたにも関わらず、野放しになっていた大悪党。
これだけの作戦を成功させたなら、本人達もそりゃあ爽快だろう。
エダマメも実感を得たのかも。

やっていることは、決して善行ではない。
だけど自分の能力が、悪の根絶に役立つのなら・・・

『GREAT PRETENDER』は、エダマメがダークヒーローへ成長する物語なのです。

『GREAT PRETENDER』におけるコンフィデンスマン

ローラン率いるコンフィデンスマンは悪党しか騙さない

決して、善良な人を騙したりはしない。

その証拠に、目の前でエダマメが犯した詐欺は全て処理しています。

  1. 水道水に不安を持たせて浄水器を売りつける(1話)
    浄水器を買わされた老婆の正体はスカウト。
    本当の住民は偽の懸賞当選で温泉へ外出。
    部屋を借りた駄賃は、懸賞+浄水器か。
  2. 飛行機搭乗予定の二人組に刃物を仕込みキャンセルに(1話)
    後に、二人組がロサンゼルスに着いた描写が。
    (恐らくローランがフォローしたと思われる)
  3. オマール海老の夕食を他人に支払わせる(2話)
    ローランが支払い。

相手が善良だろうと悪人だろうと、詐欺は詐欺。
悪人だから騙しても良い、というわけではない。

が、今回ターゲットとなったハリウッドマフィア、エディ・カッサーノは西海岸の麻薬を牛耳り、夢を追いかけてハリウッドへ来た若い人を薬漬けに。
逮捕されても警察、検察、陪審員まで寄付金や買収で骨抜きにされていて、すぐに釈放。

そんな大悪党を潰すには、全財産を奪わなくてはダメなのです。
そこで、コンフィデンスマンの登場というわけ。

同じ詐欺師でも、エダマメとローランは信念がまるで違うのです。

『GREAT PRETENDER』は小悪党からダークヒーローへ

エダマメとローランのどちらの方がワルなのでしょうか?
もちろん、どちらも犯罪を犯しているという意味では悪人

ローランの目的は、金を得ることではなく、相手を潰すこと!

金が欲しいなら、相手を潰すほどの大博打を打つ必要はありません。
が、ローランは、悪党を潰すことが目的だから、全財産を奪う。

盗みではなく、詐欺で全財産を奪うので、騙しの仕掛けが大げさになっていくのです

全財産を奪わないと、悪党はまた悪事を繰り返し金を得て、存続する。
刑務所にぶち込み、金の力で出てこられないよう資金力を奪い取る。

そうすることによって、悪党が滅び、かつローラン達も復讐から逃れられます。

一方、エダマメがこれまで犯してきた詐欺は「罪もない善良な被害者」が存在します

犯罪に良い悪いはありません。

が、詐欺師としてしか生きていけないエダマメにとっては、ローランのやっている正義の味方は、少しは気が紛れるのかも。

そのためには、過去の犯罪を清算しなくてはならない。
だから、5話ラスト、エダマメは自首したのです。

これまでの罪を償い、きれいな身体になって、新たな正義の犯罪を!?

なんだか変な文章ですが、これがエダマメが選んだ道。

『GREAT PRETENDER』は、主人公エダマメが、善良な人をカモにしていた詐欺師から、悪党を騙して潰す正義の味方になる物語なのです。

おわりに (『グレートプリテンダー』(CASE1)とは)

騙し合いで二転三転する展開と、仕込みの種明かしがどれだけ気持ち良いかで評価されるコン・ゲーム物。

TV放送用のアニメらしく、正味20分の中に引きの良い転換点を入れ、最後に大どんでん返しの構成がお見事でした。

調子に乗ったエダマメのウソやハッタリが、更に話をややこしくするのも正にエンターテイメント。

実写向きかなと思っていた内容も、アニメーションらしい動きは面白く、最初の東京の画も、ロサンゼルスの画も色鮮やかで、なんだか夢がある。

残念なのは、エダマメは詐欺師として腕前が良いようだが、画だけでは分かりにくいか。
サクラマジックを作る際「手際が良い」と言われていますが、アニメで見ると普通に見えてしまう。

人の目は不思議なもので、これが実写だと、手際が良い悪いかはなんとなく分かる。

エダマメは詐欺師としての演技力や腕前は相当だという設定。
それが画から感じ取れないのは勿体ない。
#説明セリフで理解はできます

・・・・・

さて、主要人物は出揃った。(のかな?)
「実は○○は仲間だった」はもう使えない(苦笑)。

次話からが勝負ですね
どうやら『グレートプリテンダー』は2クールのようです。
エダマメの物語は始まったばかり、楽しみです!

以上、TVアニメ『GREAT PRETENDER』CASE1(1~5話)の感想でした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

CASE2(6~10話)のレビューも書いているので良かったらご覧下さい。

ではでは。

きょうのひとこと

たとえ才能があっても、正義だとしても巻き込まれたくない
怖すぎ・・・(汗)

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