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こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活(第1期)』第1話「始まりの終わりと終わりの始まり」を鑑賞しました。
本レビューではアニメ感想だけではなく、原作情報も加え、個人的な解釈による解説・考察をしています。
皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。
今回アニメ化されたのは──
- 原作小説『Re:ゼロから始める異世界生活』第1巻
-
プロローグ「始まりの余熱」から
第三章「終わりと始まり」序盤まで
- コミカライズ『Re:ゼロから始める異世界生活 第一章 王都の一日編』第1巻
-
第1話「調子に乗るな、と神は言った」から
第5話「遅すぎる抗い」最後まで※1巻の最初から最後まで一気に描かれました (少しだけ2巻に入りました)
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
今話で解決しなかった疑問
最下部「疑問点まとめ (Q&A一覧)」に記載
本レビューの方針
本レビューは、次話以降のネタバレなし
本作品の各話レビューは、次のように作成しています。
アニメ鑑賞
+
コミカライズ、原作小説を読み
知り得た情報を加味して「感想・解説・考察」
私は元々、原作小説、コミカライズ共に未読です。
ですが、本レビュー作成時点で、アニメは2期50話まで、コミカライズ・原作は3話相当分まで読んでます。
先を知っていますが ──
次話以降のネタバレになるような事は書かないようにしますので、安心してお読み下さい。
なお、原作小説の情報は、「原作情報」として区別できるよう記載します。
こんな感じです
緑系の色を目印にしてね!
引用部分も次のように緑系をワンポイントに ──
「俺が、必ず──」
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
──お前を、救ってみせる。
次の瞬間に彼──菜月昴は命を落とした。
ちなみに、考察や解説、疑問はオレンジ系 ──
補足や余談、参考情報はブルー系 ──
と色分けしているので、読む際の目安にして下さい。
全25話 各話リスト
※話数:リンクは各話レビューへ
※サブタイトル、コミカライズ、原作小説:ネタバレを避けるため次話以降はマスク
はじめに
突如として異世界へ召喚されてしまった主人公、ナツキ・スバル。
右も左も分からない状況で途方に暮れていると、ごろつきに絡まれ袋叩きに。
そこへ銀髪の美少女が現れ・・・。
一緒にいたのは僅かだが、彼女の素に惹かれてく。
異世界召喚されテンション上がるも、異世界での現実を知るスバル。
散々な目に遭い、死にかけていたところを助けてくれたのは銀髪の美少女サテラ(仮)。
少女は筋金入りのお人好し。
大事な物を探している最中に、無関係のスバルを助けてくれた。
外見以上に、内面に惹かれたスバル。
彼女は軽い人助けのつもりだったかもしれないが、異世界で当てのないスバルにとっては・・・。
さて、スバルは誰になぜこの世界に召喚されたのか?
全く何も分からない状態で(ゼロから)物語はスタート。
偶然現れた美少女サテラ(仮)を手伝うが、これはスバルにとって正解ルートなのでしょうか?
原作は今現在も「小説家になろう」にて連載中、異世界召喚&タイムリープ物の金字塔。
記念すべきアニメ第1話です。
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&考察レビュー 第1話「始まりの終わりと終わりの始まり」
始まりの終わり
コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年、ナツキ・スバル。目の前に広がるファンタジーな異世界に目を輝かせるスバルだったが、右も左もわからない状況にスバルは頭をかかえてしまう。
異世界召喚
はっ!
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
つまりこれは・・・ひょっとして、異世界召喚ってやつ~~!?
死んだわけでも、何かそれらしいことをしたわけでもないのに、目をこすっている間に異世界へやってきたスバル。
その手の作品が好きなスバルは、自分が異世界召喚されたと認識します。
受け入れるの、はやっ!
先のセリフの直前、スバルの瞳に精気が宿ります。
スバルは自分の事を引きこもりと言っていますが、家からは一歩も出ない完全な引きこもりではないようです。
でも、コンビニにいたときは精気がなく気だるげな感じ。
異世界を目にして、一瞬で精気を取り戻したようですね。
それでテンションも上がり、イキっていたのでしょうか・・・。
転移・召喚・転生
ひょっとして、異世界召喚ってやつ~~!?
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
それにしても、スバル。
一瞬で、異世界召喚と断言しました。
誰かに教えられたわけでもないのに、なぜ”召喚”だと分かったのでしょうか?
そもそも、異世界へ行く方法にどんなものがあるのでしょうか。
異世界へ飛ばされる作品は数あれど、飛ばされ方は様々。
大きく分けて3種類あります。
- 転移
-
何かをキッカケに異世界へ移動する
- 召喚
-
他人の力により、異世界へ呼び出される
- 転生
-
現世界で死亡し、異世界で別の人物として生まれ変わる
異世界転移
異世界転移とは、何かをトリガーにして異世界へ移動するパターン。
実はこれ、昔から存在する形です。
古くは『不思議の国のアリス』(穴に落ちると不思議な世界)や、『ネバーエンディング・ストーリー』(本を読むと物語へ)でありましたね。
“異世界”という言葉を流行らせたのは日本かも知れませんが、転移自体は以前からファンタジー作品であったのです。
異世界召喚
異世界召喚とは、文字通り誰かに異世界に呼び出されるパターン。
召喚師や魔術師が召喚魔法で呼び出し、勇者や救世主に仕立てるのが王道。
誰かの意思が働いているので、召喚には「目的」があります。
そういう意味でも分かりやすい展開が多いですね。
異世界転生
最後は異世界転生。
最近の異世界物で多いパターンです。
文字通り ──
異世界転生は現世界で死亡し、異世界で別の人物として生まれ変わるパターン。
「生まれ変わり」とも言われ、現世の時とは外見が違うのが特徴です。
スバルは、召喚?
では、スバルは何に当たるのでしょうか?
死んで生まれ変わったのではないので転生ではありません。
となると、転移か召喚です。
私はアニメ初見時、スバルは転移だと思っていました。
スバルを召喚する様子が描かれていないからです。
ですが、スバルは召喚と言い切っています。
ひょっとして、異世界召喚ってやつ~~!?
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
スバルの頭には異世界物の知識はあって、異世界転移も召喚も知っているはず。
そのスバルがすぐに召喚と言い切ったということは ──
異世界に来た時に、トリガーになるようなキッカケは何もなかった。
何かに触れたでも、どこかを通ったでも、何らかの節目でも、前触れがあったわけでもありません。
だから転移ではない。
(死んでいないので、もちろん転生でもない)
消去法で、召喚と考えたのではないでしょうか。
現に原作では ──
「事態は八方ふさがりで、召喚の原因は完全に不明。鏡くぐった覚えも池に落ちた記憶もないし、そもそも召喚ものなら俺を召喚した美少女どこよ?」
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
スバルは転移と召喚の違いを把握し、召喚と認識しています。
もう一つ、スバルの願望として「異世界」と言えば「美少女に召喚される勇者」と願望を持っていそう・・・。
だからすぐに召喚と結論付けた気もします(笑)。
うん、そんな気がする…
さて、正解はどれでしょうか。
召喚だとしたら・・・ 誰がスバルをここに呼び寄せたのでしょうか?
スバルを召喚して何をさせようと言うのでしょうか?
それに召喚した人物はどこへ行った(どこにいる)のでしょうか?
スバルは、誰に、なぜ異世界召喚された?
自宅警備員の常識?
落ち着けナツキ・スバル。
古来より異世界に招かれた人間は、超常の力を発揮するのがお約束。バッタバッタなぎ倒して、俺の輝かしい未来の糧にしてやる!
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
経験値どもめ!
異世界召喚物と言えば俺TUEEE!
魔法は使えなかったと分かっても、召喚された自分は強いに違いないとイキるスバル。
3人のチンピラに絡まれても何のその。
すかさず先手を打つ!
効かなかったとは言え、ちゃんと形になっている攻撃を繰り出すスバル。
決して引きこもり=軟弱ではありませんでした。
スバルはなぜここまでケンカ慣れしているのでしょうか?
後のセリフで ──
毎日筋トレだけはね。
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
ま、自宅の守り人引きこもりとしては、そんぐらいは当然ってもんだ。
引きこもりでも、筋トレだけはやっていたのです。
さらに原作によると ──
シミュレーションに余念はなかったが、実戦は初めてだ。
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
ただ単に筋トレするだけでなく、人を殴るイメージトレーニングもしていたのです。
スバル、やりますね~~!
でも一体何に備えてたの?
確かに…
見事に2人倒したスバル。
だけど、3人目がナイフを持っていたので諦めます。
それに、倒したはずの2人はすぐに起き上がります。
倒せたのではなく奇襲が成功しただけ・・・破壊力はなかったのです。
原作では ──
気付けば倒したはずの二人も復活していた。鼻血の垂れる顔を押さえていたり、頭を振っていたりするが、 揃って意外と元気そうだ。
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
「あれ!? 俺の一撃必殺でその程度ってどゆこと!? 召喚もののお約束は!?」
魔法だけでなく一撃必殺の攻撃力もない。
異世界に来ても全く強くなっていないことに、ようやくスバルは気付くのです。
銀髪ヒロイン登場!
そこまでよ!
by サテラ(エミリア)『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
※()内の名前はEDのキャスト紹介から
まさに「颯爽と現れた美少女」という表現が相応しいヒロイン・エミリア登場!
天然なのか不器用なのか・・・思うところがあるのか忖度しすぎか、変な表現をする美少女です(苦笑)。
今なら許してあげる。
by サテラ(エミリア)『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
だから潔く盗んだ物を返して。
大事な物を盗まれたのに、なぜ許せるのか?
3秒ルールならぬ、盗んだ直後ならノーカウント!?
答えは原作にありました。
「今なら許してあげる。私の不注意もあったもの。だから、潔く盗った物を返して」
※太字部分はアニメではカット
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
エミリアは、自分の不注意で盗られたから、自分にも責任があると考えているのです。
お願い、あれは大切な物なの。
by サテラ(エミリア)『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
他の物なら諦めもつくけど、あれだけは絶対にダメ。
だから、大切な物ではなかったら盗られても諦めがついた?
いや、自分にも盗られた責任はあるけど、徽章だけは失ってはマズいのでしょう。
さて、徽章にどんな価値があるのでしょうか。
エミリアの徽章には、どんな価値がある?
── 何か盗まれたってんなら、さっきのガキだ!
── そうだあっちだ! あっちに逃げてった!ううん・・・ウソじゃないみたい。
by サテラ(エミリア)『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
驚いたのが、見知らぬチンピラ3人組の言葉を信じる!?
これも原作に答えがありました。
男たちの続けざまの言葉に、少女の視線がスバルへ向けられる。男たちの言葉の真偽を問う視線に、思わずスバルも頷いてしまった。
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
「ううん……嘘じゃ、ないみたい。
足蹴にされていたスバルまで否定したので信じたのです。
チンピラ3人組から暴力を受けている(恐らく)敵対する者まで徽章を盗っていないと主張したので、隠していないと判断したのです。
ってか、盗った人の姿を知らずに追いかけてる?
原作では、パックがこんなことを言っています。
「ど、ど、どうしよう。まさか、本当にただ回り道しちゃっただけ……?」
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
「その状態も刻々と進行中だけどね。急いだ方がいいと思うよ。逃げ足がすんごい速かったから、きっと変な加護とか持ってるよ、犯人」
どうやら、逃げる姿は見ているようです。
後ろ姿しか見ていないので、顔は分からないしどんな人かの判別まではつかないと言ったところでしょうか。
それに、姿を見たのが一人だからといって、仲間がいないとは限りませんしね。
モフモフ堪能
何か美少女って思ったより毛深いんだね。
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
って、そんなわけあるか~!
なんか悪かったな。
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
結局、目が覚めるまで付き合ってくれたみたいで・・・。
スバルは、気を失ってしまいました。
意識が戻るだけでなく、ケガの治療もしてもらった様子。
スバルは一体どれくらい気を失っていたのでしょうか?
その答えは原作にありました。
「俺が意識のない間に、頭を強く打ったりとかした?」
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
「十分くらいだけど、そんなことなかったわよ。それより、質問の答えは?」
スバルが気を失っていたのは10分程度。
(その間に、ケガを治してもらったということ)
大切な徽章を盗られ急いでいるのに、全く関係のないスバルを助け治療して意識が戻るまで付き添う。
フェルトのあの逃げ足の早さだと、すぐに追いかけても追いつけるかどうか分からないのに、10分も遅れをとってしまうと・・・。
その上 ──
あなたは何にも知らないって情報を私に教えてくれたわけだから、ちゃんとケガを治した分の話はしたものね。
by サテラ(エミリア)『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
スバルに変な気を遣わせないようとしてか、貸し借りはない理屈を述べる・・・。
なかなかに不器用というか、変わった価値観をお持ちのお嬢様ですね(笑)。
うん、凄い気の遣いよう…
何かあるのかもしれないね
素直じゃないって、そんなレベルじゃねえだろ。
大切なもん盗まれて急いでんのに俺のこと助けてくれて、おまけに見ず知らずの俺に負い目を感じさせないように下手くそすぎるフォローまでして・・・。そんな生き方・・・めちゃくちゃ損するばっかじゃねえか!
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
見た目に惹かれただけでなく、少女を放っておけないと思ったスバル。
こうして、スバルは徽章探しを手伝うことにしたのです。
いや、スバルはこの少女を助けたくなったのです・・・。
ナツキ・スバル
俺の名前はナツキ・スバル。
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
無知蒙昧にして天下不滅の無一文。
よろしく!
1時間探し回って何の成果もないが、そういえば自己紹介もまだだったと改めて名前を教え合う3人。
スバルって、かなりいい家柄の出でしょ?
この指もそうだけど、とてもきれい。
庶民とは暮らしが違い過ぎる手だもの。筋肉の付き方も仕事でついた感じじゃないし。
by サテラ(エミリア)『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
そりゃあスバルは平和な日本で温室育ちのお坊ちゃん。
顔や体に傷跡などなく、手は重い物を持ったことのないような魚の手か?
中世ファンタジー世界の基準で見れば、良い家柄の出身に見えるのでしょう。
勘違いを訂正したいが、出自は話さないスバル。
さすがに異世界から来たとは言えないのです。
あと、サラッと流してしまいそうですが ──
ひょっとすると私より危ない立場なんじゃ・・・。
by サテラ(エミリア)『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
エミリアは危ない立場!?
危ない立場だから名前を偽った?
そういや、徽章を盗まれた事を不思議がっていないし、パックはやたらと襲われることを警戒しています。
狙われるほど身分が高いという事でしょうか?
その割には護衛がいないんだよな~
あっ、確かに!
エミリアが言う、自身の危ない立場とは?
嫉妬の魔女・サテラ
私は・・・サテラ。
家名やないの。
by サテラ(エミリア)『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
“サテラ”と、そう呼ぶといいわ。
名乗った後のエミリアの反応と、パックの ──
趣味が悪いよ・・・。
by パック『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
この言葉を聞けば、「サテラ」と名乗ったことに引っかかっても良いものですが、スバルは気にする様子はなし・・・。
原作によると、スバルは少し引っかかってはいたようです。
「家名はないの。サテラと、そう呼ぶといいわ」
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
無感情な声音。名乗っておきながら、そう呼ばれるのを拒絶するような態度だった。
スバルは、エミリアがサテラという名に良い印象を持っていないことに気付いてはいたのです。
ただ ──
「──趣味が悪いよ」
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
とだけ呟いたのは、スバルはおろか少女にすら届かなかった。
パックの声は、スバルどころか少女にも届いていなかったのです・・・。
そうかサテラか。
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
いい名前だ。
少女の名を聞き反復するスバル。
実はこれ、アニメオリジナルセリフです。
原作では ──
できれば呼びやすい家名を教えてほしかったスバルは、はっきりとその名を呼ぶこともできずに押し黙る。とりあえずは二人称で呼んでいこう、とヘタレな決断。
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
折角名前を教えてもらったのに、名前を呼んでいません。
二人称、つまり「きみ」と呼んでいたのです。
数時間一緒にいてバカなことを言い合えるようになって、ようやく最後の最後、盗品蔵へ入る直前に名前(サテラ)を言えたのです。
もっと早く呼んでいれば…
訂正してくれたかもしれないのにね…
さて、既に書いたように銀髪少女の名前は(エンディングのキャスト紹介によると)エミリア。
では、なぜ彼女はサテラと名乗ったのでしょうか?
それも ──
あなた、どういうつもり?
by エミリア『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
誰だか知らないけど、人を嫉妬の魔女の名前で呼んで、どういうつもりなの!
周囲の反応を見ると、嫉妬の魔女とは人々に嫌われている様子。
そんな名で呼んでしまったら、エミリアが怒るのも当然です。
では、そもそも、なぜ彼女は、そんな嫌われている名前を使ったのでしょうか?
エミリアは、なぜ嫉妬の魔女の名”サテラ”を名乗った?
ハーフエルフ
── 悪い子じゃないのよね。
だから何で年下扱い?
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
俺と君って、そこまで年の差ないと思うぜ。
見た目と言動からエミリアを同年代と判断するスバル。
だけど、エミリアはそれを否定します。
その予想当てにならないと思う。
by サテラ(エミリア)『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
私、ハーフエルフだから。
ハーフエルフとカミングアウトして、何か諦めたような素振りを見せるエミリア。
エルフは人族と違って長生きだと伝えたくて明かしたようですが、どうやらそれだけではない様子・・・。
ハーフエルフは、この世界ではどんな存在?
スバルは、そんなことは知ってか知らずか・・・。
なるほどな・・・。
どおりで、かわいいと思った。エルフは美人ってのはお約束だもんな。
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
何となく耐え難いムズムズ感を形にしたくて。
── そんな理由じゃ殴られた側は納得いかねえよ。プニプニだったから許すけど。ボクも別に怒って叩いたわけじゃないよ。
by パック『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
どちらかと言うと逆だね。
異世界召喚、異世界転生数あれど・・・。
いや俺TUEEE系含めて主人公がモテる作品は数あれど ──
実は、意外とヒロインが主人公を好きになる理由がよく分からなかったりする作品が多いです(苦笑)。
『Re:ゼロから始める異世界生活』のスバルは ──
こっちの世界の常識を知らないので偏見や思い込みもなく、言葉を(自分の常識で)素直に受け取る。
そんなスバルに、エミリアが心を開いていくのです。
上手い!
このシーンといい、直後の迷子の女の子の扱い方といい、これだけコミュニケーション能力高いのに、なぜスバルは引きこもっていたのでしょう?
あっ、それ思った
微精霊
微精霊に聞いてみる。
微精霊っていうのは、まだ精霊になる前の存在のこと。
by サテラ(エミリア)『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
時間が経って成長して力と自意識が芽生えると、パックみたいな立派な精霊になるの。
精霊術師エミリアが微精霊を呼び集めるシーンは幻想的。
原作は街中、それも明るい時にやっているので、アニメの方が神秘的ですね。
原作ではスバルが邪魔してしまい聞き取りは失敗に終わりますが、アニメでは成功してフェルトらしき少女の行方を入手するのです。
聞き取り
誰も自分達の仲間を売ったりしないから、聞いても無駄だと思うけど・・・。
by パック『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
このように否定されているのに、パックの就業時間が終わってもフェルトを探し続ける二人。
原作によると、貧民街の連中は仲間を裏切らないこと以外に、もう一つ非協力的な理由がありました。
ここではエミリアは場違い。
どうやら貧民街では、エミリアは毛嫌いされていたようです。
それに比べ、スバルはそうでもなかったようです ──
「たぶん、身なりが原因なのかも。土埃で汚れてるし、ちょっと血の跡もついてるもの。ここの人たちも苦労してるみたいだから、哀れなスバルを見るに見かねてじゃ……」
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
エミリアは小綺麗な格好をして一目で高貴だと分かります。
が、スバルは(チンピラ3人組に殴る蹴るをされ)ボロボロのジャージ姿だったので、貧民街の人から同類と認識されたのです(笑)。
そこで、声を掛けるのはスバルの方が受け持ち、フェルトの聞き込みを始めます。
数をこなし慣れてきた結果 ──
よう兄弟!
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
この先、フェルトって子の家であってる?
スバルは慣れたような口調で聞けたのです。
アニメ鑑賞時、引きこもりのくせに(←偏見ですみません…)コミュニケーション能力高いな~と思っていました・・・。
が、そうではなく ──
貧民街で二人になってから、小一時間聞き込みを続けて、やっとここまで言えるようになったのです。
納得!
返してもらえない?
── さては、兄ちゃん達、フェルトに何か盗まれたか。
── まっ、うまく交渉して買い戻すんだな。盗まれた物を返してもらうのに、どうしてお金払わなきゃいけないのかしら?
by サテラ(エミリア)『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
盗品蔵に向かう二人を見て、フェルトに何か盗まれたと察する男。
うまく交渉して買い戻すよう励ましてくれる。
盗まれた物を取り戻すのに、金が必要なことに納得がいかないエミリア。
貧民街の常識は、スバルの方が理解しているようです。
盗まれた方が間抜けだと。
ずっと疑問に思っていたのは ──
これだけ広い王都です。
二人で逃げた犯人を探し出すなんて実質不可能。
盗まれたのなら、(私たちの世界で言う)警察に頼めば良い。
エミリアは、なぜそうしないのでしょうか?
原作では、貧民街に入ったときに、スバルが提案しています。
一度街に戻って衛兵にでも頼んだ方が良いのではないか?と。
ですが、エミリアは衛兵に頼ることを頑なに拒みます。
だから、二人で探し続けているのです。
衛兵には頼れない。
ならば自分達の手で取り戻さなくてはなりません。
であれば、相手を痛めつけて取り返すか、(相手のルールに則り)交渉して買い戻すしかないのです。
エミリアは、盗られた物に金を払うことに納得していません。
ましてや、二人は無一文。
エミリアを連れていっても交渉は上手くいかないと判断して ──
まっ、とにかくここは俺に任せてくれ。
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
なんとか交渉してみる。
スバルが一人交渉へ行くことにしたのです。
とは言え、スバルは何を根拠に「(交渉を)任せてくれ」と言ったのでしょうか?
今話後半を見た方ならお分かりですよね。
スバルにはこの世界に存在しない貴重な携帯電話があったからです。
先のセリフを言った直後、スバルはポケットに手を入れ携帯を確認しています。
この時から、携帯を使って交渉する算段だったのです。
お~~スバル凄い!
始まりの終わり
ああ、見つけてしまったのね。
by エルザ『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
それじゃ仕方ない。
ええ、仕方ないのよ。
盗品蔵は、既に何か事が起きた後だった・・・。
床一面に広がる血の海と、持ち主と離ればなれになった無骨な腕。
視線を先に走らせると、一目で事切れていると分かる程の血を流した大男。
仕方ないと言いながら、どこか楽しそうな女の声と共にスバルは切り裂かれてしまいます・・・。
スバルの異世界召喚。
記念すべき1日目は、たった数時間、1話途中で終わってしまったのです。
このシーンを冷静に分析すると──
スバルとエミリアは、殺人現場を見てしまったので殺されたのでしょう。
でも、そもそもロム爺はなぜ殺されたのでしょうか?
今話後半を見て分かるように、エルザの目的は徽章。
エミリア達は間に合わず、フェルトは約束通りエルザに徽章を売ったはずです。
エルザは目的を達成したはずなのに、なぜロム爺を殺したのでしょうか?
恐らくフェルトも…
今回の企みを知った者は皆殺し?
ならば、徽章を取り返す取り返さない関係なく、エルザと接触すれば殺されてしまいます。
その辺の理由を把握しておかないと、たとえ徽章を取り戻せたとしても殺人狂のエルザにずっと命を狙われかねませんね・・・。
【2周目】
死んだと思ったのに、気が付くと街へ戻っていたスバル。サテラの安否が気になり盗品蔵へ急ぐ。
混乱
どゆこと?
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
さっきまで夜だったよな。
腹の傷ねえな・・・。
夜だったのが昼になり、斬られたはずの腹は元通り・・・。
顔見知りの果物屋の主人は、まるでスバルを初めて見るような対応。
明らかに全てがリセットされたのだと気付くと思いますが・・・。
異世界召喚は一瞬で理解して、強制イベントやら貧民街での立ち居振る舞いは分かっているのに、時間が戻った可能性には思い至らないスバル(笑)。
タイムリープなんて、よくある展開だよね…
まあ、原作が書かれた2012年はどうかと言うのもあるけどね
まあ、戻った直後は混乱しているので仕方ないにしても。
果物屋の対応、チンピラ3人組の言動、ロム爺が健在なこと、フェルトにスバルの記憶がないこと・・・。
ここまで揃えば、どんだけ鈍くても気付くと思いますが・・・(苦笑)。
それだけエミリアのことが心配で、テンパっていたのでしょう。
原) 生存確率
あっ、そうだサテラ!
サテラを頼むって、パックに言われたんじゃねえのかよ俺。とにかくあの店に戻らねえと!
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
原作を読んでも、スバルがなぜタイムリープに気付かないのかは分かりません。
が、盗品蔵へ急いだ理由はよく分かりました!
二人とも死んでいるかもしれない。そんな想像をスバルは頭を振って追い払う。
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
なんの取り柄もなくて、欠片も役に立たない。言ってみればモブキャラか賑やかし担当であるところの自分ですら命を拾っているのだ。
それならば、あの、魔法が使えて、お人好しの世話焼きで、素直じゃないけどやたら真っ直ぐな美少女と、飄々と掴みどころのない変わり者の精霊が死んだとは思えない。
──いや、死んでいてほしくないのだ。
弱い自分が生き延びたのだから、エミリアとパックも生きている可能性があると考えたのです。
いや、生きていて欲しいと願ったのです。
時間が戻っていると気付けば、盗品蔵へ急ぐ理由はありません。
(何なら徽章が盗まれるのを止めることができるかもしれません)
盗品蔵へ急ぐのは、まだそこにエミリアやパックがいると思い込んでいるからですね。
つまり、時間が戻っていると分かってはダメなのです。
これが、スバルがタイムリープに気付かない(気付かせない)理由ではないでしょうか。
そんな、メタ的な(苦笑)
そうだね
もう少し理由が欲しいのが正直なところ…
メタコメントついでに、もう一つ書いておくと ──
チンピラ3人組を圧倒したのも必然ですね。
ここはさっさと切り上げないと、フェルトやエミリアが来てしまうのです。
だから、スバルは急いでいるという理由で速攻片を付けたのです。
この辺は違和感を感じさせず、上手い展開ですね。
二たび盗品蔵へ
じゃっかましいわ!
by ロム爺『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
合図も合い言葉も知らんで扉をぶっ壊す気か!
合図も何も、返事もなかった盗品蔵。
必死に叩いたからか、壊れるほど叩いたせいか、ロム爺が出てきてくれます。
もちろん、スバルは合図も合い言葉も知りません。
では、なぜスバルは中に入れてもらえたのでしょうか?
その答えは原作にありました。
猛烈な悪印象の出会いだったが、スバルは無事に盗品蔵の中に招き入れられていた。
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
盗品蔵の情報を提供してくれた男の風貌を伝えて、その紹介だと説明したおかげだ。
盗品蔵の情報を提供してくれた男とは、恐らく ──
よう兄弟!
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
この先、フェルトって子の家であってる?
1周目の貧民街でスバルが声をかけた男のことでしょう。
そいつから紹介されたことにして、ロム爺を納得させたのです。
次のセリフも意味不明でしたね(笑)。
何じゃ、さっきからモジモジしおって。
by ロム爺『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
金玉の位置がそんなに気になるか?
てっきりスバルは、再び惨劇の現場に来てソワソワしているのだと思いました・・・。
が、違ったようです。
原作にその答えが ──
入ってすぐのカウンター、そこに備え付けられた来客用の固定椅子に座り、居心地悪く尻の位置を直す。シートの部分がささくれ立っているせいで、いちいち尻に鋭い刺激があるのだ。
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
椅子のシート部分がボロいので、お尻が気になっていたのです。
ある意味本当にモジモジしていたのです(笑)。
フェルトやエルザはよく平気だったね…
ああ、2人は慣れてるんだろうね、この世界の”常識”に
スバルは現代から来た”お坊ちゃん”だからね(笑)
あっ、そういうことか!
夢…ではない
全部、夢だってのか?
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
だったら、どっからどこまでが夢で、俺はどうしてこんな世界にいるんだよ?
死んでいたはずのロム爺が生きている。
スバルは、自分の頭(記憶)が信じられなくなります。
(一緒に斬られたはずの)銀髪の女の子も見てもいないと言うし、徽章も知らないとなると、スバルは白昼夢でも見たのではないかと思い始めていたのです。
持ち込むのはひょっとしてフェルトって子か?
── なんじゃ、盗った相手の名前まで分かっとるのか。
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
やっと自分の記憶と現実が繋がります。
フェルトが徽章を盗んだのであれば、徽章は存在する。
徽章が存在すれば、持ち主の銀髪美少女も存在するはず。
ようやく、先に体験したのは夢ではなく現実だと確信が持てたのです。
原作では、もっとはっきりと述べられています。
ぷっつりと切れたかと思った線がここへきて繋がった。
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
徽章を盗んだと思われる少女、フェルトの名前がここで出たのだ。ならば当然、徽章を盗まれたサテラという少女の実在を証明することもできる。
少なくとも、あの銀髪の少女がスバルの妄想が生んだ都合のいいイベントキャラクターという可能性はなくなったと考えていいだろう。
エミリアとの時間は、スバルにとって夢のようだったので妄想が形になったのかと考えていたのかもしれないですね(笑)。
ミーティア
ここに取り出しましたるは万物の時間を凍結させる魔器、携帯だ!
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
携帯は電波が届かないので、異世界では無用の長物かと思いましたが・・・。
なんと、写真を撮って見せ、魔法の道具として売り込んだのです!
これは時間を切り取って凍結させる不思議なアイテム。
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
この道具であんたら2人の時間を切り取って、この中に閉じ込めたってわけさ。
確かに写真機能は電波が届かなくても単独で使えます。
この異世界は中世ヨーロッパ相当。
スマホや携帯どころか電気すら普及してない様子。
ならば、(電波がなくて使えない)電話としてではなく、デジカメとしての携帯が交渉の切り札になるのです。
とは言え、写真なんて言っても通じません。
そこで、スバルが口上に使ったのは「時間を切り取って凍結させる不思議なアイテム」!
異世界でも分かる単語を使って一言で説明したのです。
上手い!
1周目、スバルがエミリアに「俺に任せてくれ」と言ったのは携帯を使って徽章を取り戻す算段だったから。入る直前、スバルは携帯を確認しています。
原) 損をしたい
それにしても、異世界では超絶貴重な文明の利器・携帯電話・・・。
無一文とは言え ──
スバルにとって最大の切り札である携帯を、こんなに早く使って良いのでしょうか?
その疑問について、原作に答えがありました ──
「んにゃ。ぶっちゃけ俺はその現物を見たこともない。金に換えてもこの携帯電話より高いってことはないだろうし、俺の大損は間違いなしだぜ」
「そこまでわかっとるなら、なんでそんなことをする?」
「決まってんだろ。──俺は損がしてぇんだよ」- 中略 -
「俺は恩返しがしたい。貸し借りはきっちり返す。神経質な現代っ子なんでな。そうしなきゃ気分良く寝られねぇんだ。──だから、大損してでも徽章を取り戻す」
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
スバルは、それだけエミリアに恩返ししたかったのです。
大損をしてでも大切な徽章を取り戻す・・・。
損をしても構わないくらい、エミリアに感謝していたということでしょう。
スバルの覚悟を聞いて、ロム爺も彼を認めたようです ──
徽章を手に入れて、きっともう一度、あの少女に会おう。あの少女の笑顔が見たい。
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
「──お前さん、相当な馬鹿もんじゃのぉ」
決意を固めるスバルを見て、ロム爺はただ楽しげに笑ったのだった。
「お前さん、相当な馬鹿もんじゃのぉ」という褒め言葉を添えて。
スバル、主人公していますね!
このシーンはアニメでも観たかった
うん、いいやりとり!
で、結果的に ──
大損したいとまで考えたからこそ、切り札をさっさと切りエルザとの交渉に勝てたのです。
上手い展開です♪
依頼人
アタシがこの徽章をギッてきたのは、頼まれたからなんだよ。
by フェルト『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
※「ぎる」とは「盗む」という意味
フェルトがエミリアの徽章を盗ったのは、依頼されたから!?
金になるから盗ったのではありません。
最初から、エミリアから徽章を奪うのが目的だったのです。
同じような意味だろうですって?
違いますよ。
前者は金目の物なら、何でも良いのです。
後者は他でもない徽章が狙われたのです。
確かにエミリアも ──
お願い、あれは大切な物なの。
by サテラ(エミリア)『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
他の物なら諦めもつくけど、あれだけは絶対にダメ。
徽章だけは絶対に失ってはならないと言っています。
エミリアの徽章には、一体どんな価値があるのでしょうか?
そして、フェルトの依頼人はなぜエミリアの徽章を欲しがるのでしょうか?
エミリアの徽章には、どんな価値がある?
原) ロム爺の勘違い!?
まあ知らん仲じゃないしの。
by ロム爺『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
付き合いも短くない、頼られてやるとするわい。
このセリフの後、原作ではスバルとロム爺二人でとても興味深い会話がされています。
「『ミーティア』を持っとることもそうじゃし、服装と中身の小奇麗さもそうじゃ。……お前さん、本当はけっこういい身分じゃろ?」
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
「いや、そんなことないけど……」
「隠さんでもいいわい。徽章がフェルトに盗られたことは、表沙汰にできんことなんじゃろ。穏便に収めようとしてくれとるだけでも、ありがたい」
なんと、ロム爺はスバルを身分の高い人物と勘違いして、徽章を穏便に取り戻そうとしてくれていると考えていたのです。
先ほど、合図も何も知らないスバルが盗品蔵に入れたのは、紹介者がいると誤魔化したからだと書きました。
が、実際は違ったのです。
ロム爺は、格好と体の小綺麗さからスバルを高い身分と勘違い。
きっとフェルトが盗んだのは厄介な代物で、それを取り戻しに来たのだと推測。
スバルが強硬な手段を取ってないことから、穏便に済ませたいのだと解釈したのです。
事を荒立てられないのはフェルトにとっても良い方向。
フェルトの保護者然としているロム爺にとってはありがたいのです・・・。
あっ、そう言えばエルザとの取り引き時 ──
ロム爺は、ちょっとスバルに贔屓しているように見えました。
うん、随分あっさりスバルの勝ちを認めたと思った!
聖金貨20枚以上だってロム爺の見立てだもんね
盗ったのは頼まれたからだと言っても、盗んだ罪は消えません。
徽章はエルザに渡したと言っても、フェルトは罪を問われます。
ロム爺はそれを上手く処理してくれるのであれば、スバルに徽章が渡った方が結果的に良いと考え、ほんの少しスバルに肩入れしたのかもしれないですね。
欲しいのではない?
── 悪いな、エルザさん。多分、怒られたりしちまうよな。
仕方のない話よ。
by エルザ『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
雇い主が支払いを少なく済まそうなんて考えなのが悪いのだし。
交渉で負けたエルザは、あっさり引き下がります。
エルザが受けた依頼とはその程度の物なのか・・・。
フェルトへの依頼は、オークションや売買ではなく盗み。
通常、この手の展開であれば何が何でも手に入れたいはず。
交渉がダメなら力尽くででも。
ところが、エルザは簡単に諦めます。
が ──
何だ、関係者なのね。
by エルザ『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
スバルがエミリアの関係者だと知ると、突然斬りかかってきました・・・。
これでエルザの依頼人の意図が少し見えてきました。
エルザの依頼人は、徽章を手に入れるのが目的ではありません。
エミリアから徽章を奪うことが目的なのです。
ん? どゆこと?
依頼人が徽章を欲しているのであれば、交渉で負けた時点で粘ったり暴力に訴えるでしょう。
でも、実際にはあっさりしたものでした。
エルザが牙を剥いたのは、スバルが持ち主側だと分かった時。
スバルが持ち主に返そうなんて言わなければ、問題なかったのです。
つまり、エルザの(依頼人の)目的は徽章を手に入れることではなく、エミリアが徽章を失うこと。
自分が手に入れなくても、誰かの物であれば良い。
徽章がエミリアの手元にさえなければ問題ないのです。
ますますこの徽章に何があるのか気になりますね・・・。
さて、徽章にはどんな価値があるのでしょうか?
そして、誰がエミリアの徽章を狙っているのでしょうか?
エミリアの徽章には、どんな価値がある?
エルザの依頼人は誰? なぜ徽章を狙う?
タイムリープに気付いた?
ああ、今のはとても感じたわ。
by エルザ『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
全く歯が立たなかったエルザに、一矢報いたスバル。
直前、スバルの頭に1周目の光景が浮かびます。
スバルは、この時タイムリープに気付いたのでしょうか?
いずれにせよ、エルザが腹を狙ってくると分かったから避けられたのです。
エルザの動きにつられて死体に目をやり、スバルは突如として違和感に襲われる。
by 小説『Re:ゼロから始める異世界生活 第1巻』
なぜ、だろうか。この光景に、見覚えがあるような気がする。
血の海となった盗品蔵。片腕を失った巨躯の死体。鈍く輝く赤銅色の刃。
スバルの脳裏を、電撃的にある考えが過った。それは──、
「終わりにするとしましょう。天使に会わせてあげるわ」
原作を読んでも、スバルがタイムリープに気付いたのかどうかは分かりません。
が、以前に見た光景を思い出し、タイムリープか未来予知かは分からないが、エルザの攻撃箇所は予想が付いたのです。
【3周目】
二たび殺されてしまったスバルは、またしても街へ戻る。通りに銀髪の少女を見つけスバルは声を掛けるが・・・。
それでも気付かない?
もう、訳分かんねえ・・・。
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
エルザの攻撃箇所を見事的中させても、時間を繰り返しているとは気付かない!?
気付いていないから、エミリアを見かけて夢中で声をかけてしまう。
数時間とは言え、冗談を言い合えるほど親しくなった感覚で ──
待ってくれ、サテラ!
by ナツキ・スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
ところが、エミリアにとってはスバルは知らない存在。
ましてや、忌み嫌われている名前で呼ばれたら堪ったものではありません・・・。
あなた、どういうつもり?
by エミリア『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ第1話
誰だか知らないけど、人を嫉妬の魔女の名前で呼んで、どういうつもりなの!
1話サブタイトルは「始まりの終わりと終わりの始まり」。
「始まりの終わり」とは異世界召喚された日が呆気なく終わってしまったことでしょう。
では、「終わりの始まり」とは?
まさか・・・。
惚れたヒロインと敵対してしまう終わりの始まりなのでしょうか~~
第1話
「始まりの終わりと終わりの始まり」
おわりに (『Re:ゼロから始める異世界生活』1話とは)
いや~今見返しても面白いですね、リゼロ1期は!
特に1話は、異世界召喚され一体全体これから何が起きるのか、スバルが取っている選択は正しいのか全く余計な事なのか、ワクワク感が堪りません!
さて、本レビューを書いているのは2024年9月。
既に2期も放送され、来月から3期が始まろうとしているのに、何故に1話レビューと思われるかもしれません。
本レビューは、1期新編集版が放送された2020年に、別サイトで書いたレビューをベースに全面書き直ししています。
当時はサイトを立ち上げたばかりでスタイルが定まっておらず、1話関連だけでも4本もレビューを書いていました(苦笑)。
そんなに!?
まあ、それだけ感動していたんだろうね(苦笑)
今のレビュースタイルに合わせ1本にまとめ。
冗長な部分をカットしたりと考えていると、面倒になってきて・・・。
結局、一から書き直した方がスッキリすると最初から全面書き直ししました(苦笑)。
過去レビューは、書くことに困ったときに確認する程度でしょうか。
正直10月からの3期には間に合いませんが、3期後半クールが放送される来年の2月までには追いつくことを目指して頑張りたいと思います。
追いつけるの?
1期2期計50話、3期前半8話の計58話
週4本ペースで書かないと間に合わないから厳しいかな…
長文だしね…
ハハハ
そうなんだよね…
まあ、それでも1話からキチンと書かないと気が済まない性格でして・・・。
原作も1期途中までしか読めていません。
アニメ鑑賞後に原作を読み、その時の感情をレビューとして残しておきたい。
それだけ作品に本気で向き合っていると思ってお付き合いください(笑)。
以上、TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』第1話の感想&考察レビューでした。
超長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。
次話のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はX(@toki23_a)にて!
ではでは。
疑問点 まとめ(Q&A一覧)
この章では、疑問点をまとめていきます。
- 今話で発生し解決した疑問は、本文で解説して本章(ここ)でまとめ
- 今話で解決しなかった疑問を、疑問XX-XX(話数-通し番号)として記録
⇒ 本章(ここ)でまとめ - 答えは、推測ではなくできるだけ(原作含む)作品内で明らかになった事実を記載
※推測が入る場合は、断りを入れる
⇒ 解決した疑問は、次話で削除
今話で解決した疑問 (クリックすると答えが表示されます)
今話で新たに発生し、解決しなかった疑問
- 疑問 001-01 スバルは、誰に、なぜ異世界召喚された?
- 疑問 001-03 エミリアの徽章には、どんな価値がある?
- 疑問 001-03 エミリアが言う、自身の危ない立場とは?
- 疑問 001-04 エミリアは、なぜ嫉妬の魔女の名”サテラ”を名乗った?
- 疑問 001-05 ハーフエルフは、この世界ではどんな存在?
- 疑問 001-06 エルザの依頼人は誰? なぜ徽章を狙う?
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アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』次話のレビューはこちら!