こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『天国大魔境』第13(最終)話「旅の続き・旅の始まり」を鑑賞しました。
本レビューではアニメ感想だけではなく、原作コミック情報も加え、個人的な解釈による解説・考察をしています。
皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。
今話の原作
※リンクは本文該当項目へ
今回アニメ化されたのは次の通りで、合計約3話分。
- 魔境パート:原作コミック6巻の#33と#34の一部
- 天国パート:原作コミック6巻の#37と7巻#38の一部(4ページ)
アニメ『天国大魔境』は、今話が最終回。
大体2話で原作1冊分のペースで進み、6巻までアニメ化されました。
2期を制作するには単純計算で12巻まで必要。
ですが、原作は9巻までしか刊行されていません。(2023/7/1時点)
原作は現在も連載中。
12巻まで出るのは確実(私は20巻超えると思ってます)ですが、時間はしばらくかかりそうですね(涙)。
今話の主なトピック
- 原) マルは、なぜすぐに施設に向かわなかった?
- ロビンは、なぜ外に逃げなかった?部屋に逃げ込んで何しようとした?
- ロビンは、なぜ逃げた?
- 茨城施設は、目的地(天国)ではない?
- タカ達は、なぜ緊急事態ではなくテストと認識した?
- 青島はどうやって説得した?
- ノア計画とは
- 天国は、奈良ではない!?
- (超考察) 天国側は西暦何年?
- (超考察) ロビンと桐子の関係
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今話で解決しなかった疑問
最下部「疑問点まとめ (Q&A一覧)」に記載
本レビューは、前話同様、次話以降のネタバレはありません。
アニメ感想
+
原作コミックを読んで分かった情報を加味して「解説・考察」
私は原作コミック未読です。
アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成しています。
よって・・・次話以降のネタバレはなしなのでご安心ください。
天国大魔境(全13話)各話リスト
話数 ※1 | サブタイトル | 原作 |
第1話 | 天国と地獄 | 1巻 |
第2話 | 二人の告白 | |
第3話 | 桐子と春希 | 2巻 |
第4話 | クク | |
第5話 | お迎えの日 | |
3巻 | ||
第6話 | 100%安全水 | |
第7話 | 不滅教団 | |
4巻 | ||
第8話 | それぞれの選択 | |
第9話 | 学園の子供たち | |
5巻 | ||
第10話 | 壁の町 | |
第11話 | テストを始めます | |
6巻 ※2 | ||
第12話 | 外の外 | |
第13話 本レビュー | 旅の続き・旅の始まり |
※1:リンクは各話レビューへ
※2:12話の一部は5巻 / 13話の一部は7巻
はじめに
学園の「外の外」に出たミミヒメ、シロ、タカ、アンズは、これはテストだと考え森の中へ足を踏み入れていく。
一方、なかなか戻らないキルコに痺れを切らしたマルは、茨城施設へ迎えに行くが・・・。
友に手を差し伸べよ、敵には剣を掲げよ!
たとえ何があろうとも、大切なものを守る!
一貫した思いが、当人の判断の指針となり、相手には生きる(立ち直る)糧となる。
天国と魔境。
2つの舞台で時間トリック。
天国側では舞台を外へ外へと広げ。
魔境側は舞台を次々移動させる。
一見、バラバラになってしまいがちな構成なのに・・・。
各エピソードが秀逸で、謎が積み上がっていく一方なのに、それが不思議と心地よい。
天国側は一部結末が分かっているのに、そこまでの過程が気になり引き込まれ、繋がり分かると膝を打つ。
多くの謎は解明されないまま残ってしましたが、それは原作が連載中なので止むなし。
それどころか──
天国側は、キルコが露敏への思いと決別し。
魔境側は、ついに「外の外」への扉が開かれた。
もしかして、ここまでの13話は壮大なプロローグ!?
本当の物語はここからだと言わんばかりの締めに、続きが気になって仕方ない!
原作読めば続きは分かるが、高クオリティのアニメを見てしまったからには、最後までアニメで観たい!
2期早う!
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&考察レビュー 第13話「旅の続き・旅の始まり」
#33「稲崎露敏②」
なかなか戻らないキルコに痺れを切らし、マルは茨城施設へ迎えに行く・・・。
原) お姉ちゃんファースト
何日で戻るって具体的に約束したわけじゃないし・・・。
- 中略 -
だけど、もう一晩となると、さすがに・・・。
by マル『天国大魔境』TVアニメ第13話
戻って来ないキルコを辛抱強く待つマル。
なんと翌々日まで待ち続けたのです。
女性1人なら、普通、その日の夜に帰ってこないだけで心配するものですが・・・。
こういう時は、キルコを男性扱いか・・・。
いや、念願の人との再会なら「一晩話し込む」可能性だってある。
キルコの話で、マルも露敏を信じているのです。
信じていたからこそ、二晩も待てたし。
信じていたからこそ、キルコの気持ちを踏みにじった露敏を許せなかったのです。
それでも、二晩は我慢しすぎでは・・・と思っていたら。
原作では、キルコが茨城施設へ向かった翌日、マルは迎えに行こうとしていました──
迎えに行った方がいいかな・・・。
※アニメでは全文カット
by マル『天国大魔境』コミック6巻
でも、マルは以前キルコに泣かれたこと(5話)を思い出します──
「天国大魔境/alu.jp」より引用
僕が帰ってきた時、いなくなってるの、やめてくれ。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第5話
それで、その日は迎えに行くのを止めたのです。
キルコのことを心配しつつも、キルコの願い(約束)も聞いてあげたい。
二晩我慢したのも、キルコ起因。
あくまで、マルは「お姉ちゃんファースト」なのです。
昔の女?
稲崎さんの昔の女らしいじゃねぇか。
誰も入れるなって言われてるでよ、復興省を通してくれよ。焼けぼっくいに火が付いちまったんだろな。
by 見張りの男『天国大魔境』TVアニメ第13話
「焼け木杭に火が付く」
一度焼けた杭は火が付きやすいことから、以前に関係のあった者同士が再び元の関係に戻ることのたとえ。主に男女関係についていう。
by goo辞書より
本当か嘘か、桐子が露敏の昔の女?
春希が知らないだけで、本当の事かもしれません。
それか、キルコを監禁する為(邪魔されないよう)詭弁を言ったのかもしれません。
いずれにせよ、キルコの中身は春希で男。
露敏と話し込むことはあっても、男女の仲になるのはおかしい。
異変を察知したマルは、制止を振り払って施設へ向かうのです。
桐子の記憶
キルコが露敏に捕らえられて二晩が経過。
キルコの状態を見るに、逃げる事を完全に諦めている様子──
手を縛っているのは手錠から縄に変わっています。
マルが来たら解いたのですから、解ける縛り方だったのです。それまではその意思がなかったのでしょう。
その時、頭をよぎった桐子の記憶──
春希は寝付きがいいから。
by 稲崎 露敏『天国大魔境』TVアニメ第13話
キルコは寝付きが良く、いつもマルより先に寝ています(笑)。
寝付きが良いのはキルコの特長。
それは春希時代(桐子の体に移植される以前)からの性質だったのです。
これは桐子が春希に出している警告か?
それとも、露敏に再会し乱暴され思い出したか・・・。
この体のどこかに、姉ちゃんが生きてるのかもしれない。
僕の頭が姉ちゃんの体になじんで、姉ちゃんになりかけてるのかもしれない。ああ・・・それはいいな。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
それがいい・・・。
直後、さらに姉のものらしき記憶が蘇り、露敏と再会した時の表情に違和感を持つ。(12話)
が、心が折れてしまったキルコは考える気力すらありませんでした・・・。
初めて求める助け
マル・・・助けて・・・。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
キルコがこれまで窮地に陥ったとき、助けを請うたのは露敏です。
5年前、浅草レースのコース上で人食いに食われかけた時。
不滅教団の地下駐車場で人食いに幻覚をかけられた時。
キルコはどうしようもなくなった時、条件反射で兄貴分であり、心の支えである露敏の名を叫んでしまうのです。
それがついにマルの名前が口をついて出る・・・。
まあ正確には、マルに頼ったのではなく、マルを羨ましく思って名前が口に出てしまったようですが(苦笑)。
だめだ。
何も考えたくない・・・もう誰かの命令だけ聞いていたい。
マルみたいに・・・。マル・・・助けて・・・。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
それでも、これまで露敏しか思い浮かばなかったキルコ。
マルを頼り、マルの名前を口に出す。
少なくともマルにとっては、嬉しい傾向なのです!
その時、キルコの目の前に現れるマル!
果たして、キルコのマルの名を呼ぶ声は聞こえたのでしょうか・・・。
静かな怒り
マル・・・。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
ベッドの上で、裸にされ両手首を縛られているキルコ。
そして、キルコの目には涙が・・・。
見張りの男の言葉で、ある程度は予想していたが。
キルコの様子を見て、状況を理解したマル。
元凶である露敏を見かけ、マルの表情が変わる──

ただ者ではない気配を感じた露敏は、すぐさま助けを呼ぶが誰も反応せず。
外へ逃げればいいのに、ある部屋へと向かう・・・。
なぜ、露敏は外へ逃げず、建物の奥に行ったのでしょうか?
人食いヒルコがいる部屋の扉を開けてどうするつもりだったのでしょうか?
その後のセリフから推測すると──
まさか1人で乗り込んできたとは思わず、複数いて建物の外にマルの仲間がいると思ったのでしょう。
建物の外にいた見張りはやられていた。
外に出ると敵と鉢合わせてしまう。
建物内にいても、いずれ敵は建物内に押し入ってくる。
多勢に無勢。
一人では敵わないと判断した露敏は、ある部屋の鍵を開けようとする・・・。
仲間がやられてしまった今、対抗するなら人食いを放つしかないと考えたのか。
でも、人食いをコントロールできるとは思えないので、今一つしっくりこないですね・・・。
あっ、人食いを見せればビビって逃げると思ったのかもしれないですね(苦笑)。
マルが1人だと分かると・・・いやそれでも逃げようとする露敏。
実は露敏は大して強くない!?
自分の実力を知っているからこそ、助けを呼ぶし、人食いを使おうとする。
強いように見せかけているが、ただのハッタリ男か。
それでも最後は、男らしく?マルに殴りかかっていくが・・・。
(マルが強すぎるのか)呆気なく倒されてしまう。
#34「稲崎露敏③」
救出したキルコに、マルは自分の思いを告げる・・・。
それでも露敏を恨めない
「天国大魔境/alu.jp」より引用
やめろ!
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
もういい、やめろ・・・露敏を殺さないでくれ。
あんなことをされても、露敏を殺さないでと懇願するキルコ。
それも、露敏のジャンパーを羽織って!
マルの心境やいかに!?
そこまで露敏に陶酔しているのでしょうか・・・。
いや、どちらかと言うと、キルコにとって露敏は家族のような感覚ではないでしょうか。
たとえどんな悪人でも、(普通は)家族を殺したいとは思いません。
姉を失った今、数少ない家族的存在を失いたくないのでしょう。
憧れは消えたとしても、殺したいほど憎むこともできないのです・・・。
そう言えば、船山孤児院の他の子達はどこへ行ったのでしょう・・・。
2回目の告白
「天国大魔境/alu.jp」より引用
俺はあんたが好きなんだ。
by マル『天国大魔境』TVアニメ第13話
春希でも桐子でもなく、あんたがだ。
マルのキルコへの告白は2回目。
1回目は、キルコの脳が男とは知らずに告白。(2話)
今度は、キルコの中身(脳)が男だと知った上で告白。
だからといって男・春希を好きになったのではなく、桐子の体に春希の脳──今のキルコが好きだと力強く告白する。
マルの純粋な気持ちがキルコに刺さったのか、キルコは踏ん切りを付ける。
憧れからの卒業
この男に会うっていう目的は果たした。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
もう要らない。
ちょっと立ち直るのが早い気がしますが・・・。(「もっと深掘り」にて超考察)
これも頭が春希(男)だからか(苦笑)。
物語の組み立てとしては、春希がようやく露敏から卒業して大人になった瞬間でしょうか。
春希の露敏に対する信頼と憧れは異常と言えるほど絶対でした。
露敏に対する強い思い入れがあるからこそ、成長の目標になったし、(会いたいという気持ちが)生きる糧となっていました。
その思いは成就させるか、諦めさせるしか、次へ進めません。
現に前話キルコが風呂に入っているとき、これからは露敏とずっと一緒にいられる(いたい)ような発言をしていました。(12話)
そんな思いを断ち切るには、もっと強い事象が起きないと切れません。
私は、その役目がマルであり、マルの存在が露敏の影響を弱めていくのだと思っていました。
ところが、思ったより早くキルコは露敏と再会。
ならば、成就して仲間として行動するのか、何かが起きて露敏が死んでしまうのだと予想していました(笑)。
それが、キルコに露敏を幻滅させる悪夢のような展開。
前話から今話にかけての魔境側エピソードは、キルコが子供の頃から描いていた憧れの真実を知り、大人に成長するステップだったのではないでしょうか。
なかなか意地の悪い展開ですね(苦笑)。
消えた!?
大濾過装置とさっぱり連絡が取れないので来てみたら、もぬけの殻っす。
by 復興省 職員『天国大魔境』TVアニメ第13話
大濾過装置がもぬけの殻!?
露敏とその仲間たちは、早々に逃げ出したのでしょうか?
なぜ!?
いや、だって、我々視聴者は本人の意思を無視して露敏がキルコに乱暴をしたのは分かってます。
が、復興省に対しては、昔の女が尋ねてきたからつい・・・と言い訳ができなくもなくもないような・・・。
何を言いたいのかと言うと──
仮にも所長である露敏が何の考えもなくキルコを監禁したのか?
キルコとマルが、(そのような機能があるのか分かりませんが)復興省に、露敏の罪をバラすと思ったのか。
少なくともすぐに逃げる必要はありません。
それとも、マルが余程恐ろしく、ここにいると復讐されるとでも思ったのでしょうか・・・。
弁明も取り繕いもせず、そそくさ逃げた露敏。
考えられる理由は──
- 稲崎露敏は相当のチキン
- 他にもっとヤバいことをしていた
鍵のかかった部屋に人食いを飼っていたことから②の可能性も考えられますが、だったら火を付けるなり証拠隠滅を図れば良いのに、その形跡もなし・・・。
なんだか、①の気がします(笑)。
まさか、逃げたのではなく人食いに襲われた・・・のではないですよね(苦笑)。
稲崎露敏は、なぜ茨城施設(大濾過装置)から逃げたのか?
人食いの研究!?
なんだよ、これは・・・化け物と人間が繋がってるのか!?
by 復興省 主任『天国大魔境』TVアニメ第13話
鍵のかかった部屋には、人と繋がった人食い!?
これは一体何の実験か研究か。
人食いを生かすためか、この女のためか・・・。
完全に正気を失ってる・・・。
by 復興省 主任『天国大魔境』TVアニメ第13話
よく見ると、女性の手首足首は切り落とされ、断面から管が伸び人食いへ。
ならば、人間の為ではなく、人食いの為か。
人食いに養分を与えるために、人間に繋いでいたのでしょうか・・・。
一体何のために?
それに、なぜ人食いを連れて逃げなかった・・・そりゃ無理か(笑)。
なぜ、こんなヤバい物を証拠隠滅もせず、露敏達は去ったのでしょうか・・・。
最終話にして、謎が増えていきました(苦笑)。
稲崎露敏は、ヒルコを使って何をしていたのか?
この女、確か3ヶ月くらい前に住民登録した覚えがあります。
by 復興省の受付職員『天国大魔境』TVアニメ第13話
まさかと思いますが、露敏はキルコも同じ目に遭わせるつもりだったのではないですよね!?
次の目的地へ!
NBCUniversal Anime/Music
じゃあ行くか。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
高原学園 茨城施設はマルの目的地ではありませんでした。
茨城施設は確かに高原学園でしたが、今や復興省管轄の水、電気、食料を提供する大濾過装置設備。
そこにマルと同じ顔をした人はおらず、手がかかりも見つかりませんでした。
大濾過装置には、露敏とその仲間しかいませんでした。
露敏を待っている間、資料を読んでいたキルコは、ここが目的地ではないと判断したのでしょう。
原作では、露敏を待っている間キルコがいた部屋に「この建物に残ってた物は全部ここに集めてある」と聞かされています。
茨城施設は外れ。
いつまでも引きずっててもしょうがないだろう。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
目指すは天国、目的は変わってない。
次の目的地は奈良施設でしょうか。
だとしたら、これまでにない長旅になりますね。
でも、長ければ長いほど、目的地が遠ければ遠いほど、キルコとマル、二人の旅は続くのです・・・。
◇◇◇◇◇
キルコ丸Ⅱ号を発進させるキルコ──
── またぁ? 大事なタイミングで決まんないの恥ずかしいよ。
周りに誰もいないからノーカン。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
しょうがないだろう、文句はキルコ丸に言えよ!
エンストして決まらないのはご愛敬(笑)。
キルコさん、キルコ丸Ⅱ号が調子悪いのは、きっとほったらかしにしていたからですよ(笑)。
逆に、2日間も放置していたのに、キルコ丸Ⅱ号が無事で良かった♪
原作には、このシーンのようなやりとりはありません。
キルコ丸Ⅱ号が走り去るシーンと、川に浮かぶ写真の切れ端が描かれるのみ。
キルコとマルのセリフは全てアニメオリジナルです。
アニメ最終話として締めたのでしょう。
「天国大魔境/alu.jp」より引用
それにしても、川に浮かんだバラバラに破られた写真。
最後に映ったのは、春希の顔──
露敏だけでなく春希である事からも決別して、キルコとして生きる決意をしたように感じたのは私だけでしょうか・・・。
#37「高原学園③」
学園の壁に開いた穴。そこから外に出たミミヒメ、シロ、アンズ、タカは先生に言われたテストだと思い先へと進んでいく。
初めての外

天井が高いっ!
上に落っこちるかと思った。青く光ってる・・・きれい。
by ミミヒメ『天国大魔境』TVアニメ第12話
生まれて初めて、外に出た4人。
ミミヒメは、空の高さにさえも驚愕してしまう。
なんか、空気が熱くて息苦しい。
by アンズ『天国大魔境』TVアニメ第13話
これまでずっと冷暖房管理された学園敷地内で過ごしていたのでしょう。
初めて体感する暑さを不快に思うアンズ。
それもそのはず、学園が攻撃のようなものを受けた時期は──
おはようございます。天栄18年7月26日金曜日です。
by アナウンス『天国大魔境』TVアニメ第12話
年号は独自ですが、月日が同じならばこの日は7月26日と、夏本番。
あらゆる免疫を備えた体でも、暑さに耐性はない!?
いや、耐性があったとしても、感覚がないわけではありません。
うだるような暑さは不快に感じるのです。
「あらゆる免疫を備えた体」と言いながら・・・。
子供たちが本当にそのような免疫を備えているのか実験や確認をしている様子はないんですよね(苦笑)。
だから、暑さもこのとき初めて体験したのだと思います。
いずれ外の世界に出すつもりなら、普通の生活ももっと教えるはず。
何も教えてないということは・・・。
外の世界で生きる知識など必要ないということですね。
学園の子供たちは、”器”としてだけ育てられてきたのでしょうか・・・。
夏の外は、暑いだけではありません!
アンズ:それにしても、なんでこんな不快な温度設定なんだろう・・・。
by 『天国大魔境』TVアニメ第13話
ミミヒメ:なんか虫の大きいのが飛んでるし、地面も歩きにくい。
都会の人が初めて自然の森に入ったようなコメント・・・。
いや、都会どころじゃないですね。
完全コントロールされた箱庭で、純粋培養された子供たちが、初めて自然の森に足を踏み入れたのです!
外の世界も、自然も全く知らないのです。
そりゃあ、不安になり、根を上げるってものです(笑)。
これが・・・テスト?
ここが先生が言ってた「外の外」・・・と言う事は・・・これが”テスト”なのか?
by タカ『天国大魔境』TVアニメ第13話
壁に穴が開いたことを外部からの攻撃や災害の影響とは考えない子供たち。
外の世界のことを全く教えてもらってない子供たちは、暑いのは温度設定だと考え、地面は平らだと認識しています。
なぜ壁が壊れたか、なぜ金網が破れているのか・・・。
学園で純粋培養された子供たちは、攻撃や自然災害という事象に発想が及ばないのでしょう・・・。
「外の外」はこういうものだと、あるがままに捉えているのです。
これからテストが始まります。
長いテストになりますが、時間は十分にあります。
答えに迷った時は、自分が正しいと思った方へ進んで下さい。「外の外」に到達することが”ヒルコ”である皆さんの役割です。
間もなく最初の問題が発生します。
by 教師ロボ『天国大魔境』TVアニメ第11話
健闘を祈ります。
事前に「テストが始まる」=「何かが起きる」と聞かされていたので、驚きも少なく。
壁の穴や、壊れた金網を見ても、何かがぶつかってきた、今は緊急事態だとの認識もできない・・・。
結果、「外の外」が実際にあったので、これが先生の言っていた「テスト」だと結びつけてしまうのです。
つまり、これの向こうが更に”外”だ。
by タカ『天国大魔境』TVアニメ第13話
外の外の・・・これ以上行けない一番外まで行けば勝ちだ。
テストと分かれば良い点を取りたくなる?
テストなら1番を取りたくなる!?
先にも書いたとおり──
学園の生活が全てであり、学園内が世界の全てだと思っている子供たちにとっては、初めて起きたトラブルをテストと考えても仕方ないのかもしれません。
それと、原作には少し伏線があります──
いつも同級生(主にアンズ)にバカにされているタカ(苦笑)。
1話でも──
タカ:先生、勉強してないから無理です。
by 『天国大魔境』TVアニメ第1話
アンズ:君は勉強しても無理だけどねぇ。
タカ:あっ!?
タカは、バカにされても気にしないキャラだと思ってましたが、そうでもないようです・・・。
アニメではカットされていますが、原作では皆が間違い、タカだけ正解するテストがあります。
その時、タカは──
やった!ほら!?へっへーっ、見たか!?
きみら、あんまり僕のこと見くびっちゃだめだぜ!?※アニメでは全文カット
by タカ『天国大魔境』コミック4巻
先生の解説中にもかかわらず、タカは得意げに皆に語りかけます。
ここからは推測になりますが──
この時のタカの得意満面な顔を見ると、自分だけがいつも間違っていた事に内心コンプレックスがあったのではないでしょうか。
だからこそ、人一倍、テストで良い点を取るのにこだわっていた。
そんな時に、このテストが始まった。
他の子たちが不安になる中──唯一、タカは、良い点を取って皆の鼻を明かしたいと思っていたのではないでしょうか。
タカ:これ以上行けない一番外まで行けば勝ちだ。
by 『天国大魔境』TVアニメ第13話
アンズ:勝ち・・・って何に?
タカ:それは・・・分からんよ。
もし、これまで通りのテストの延長で競争をしているのなら、勝ちとは同級生から。
だけど、アンズに改めて問われると、このテストは誰と競争しているのか、そもそも競争なのかも分からない。
頭の良いアンズは今回のテストを不安がっていました。
良い点を取りたいタカは、不安がっている彼女を見て、余計に今回のテストに意気込んでいたのかもしれないですね。
さて、結果的に、4人で「外の外」を探索することになりました。
他の子供たちに声をかけなかったことが、吉と出るか凶と出るのでしょうか・・・。
青島&猿渡の計画
この二人もトキオくんに子供を返す事に賛同してくれました。
by 青島 副園長『天国大魔境』TVアニメ第13話
前々話、青島と猿渡が何か企てている様子でした──
神がゴーっと言っている!
計画を実行しましょう!園長が不在の今がチャンスです。
by 青島 副園長『天国大魔境』TVアニメ第11話
その計画がようやく判明──
学園の子供たちを助け、トキオに子供を返すことだったのです。
なんと、まともな! (← 褒めてます(笑))
『天国大魔境』の大人達はどこか歪んでいるし、高原学園の大人は特にヤバかったので、心配していました(苦笑)。
ダジャレとネーミングセンスはさておき。(← そこは、そうっとしておいてあげてっ!)
高原学園のNo2になっても、青島の思想は侵されていなかったのです。
そして、大事なポイントは──子供たちを優先していること。
確かに園長はトキオの子供を狙っていますが、その前に──
「天国大魔境/alu.jp」より引用
会議の時の慌てようを見るに、あなたも気付いているのでしょう?
by 園長『天国大魔境』TVアニメ第11話
まず、青島さんになります、私は。
園長は、青島の体を狙っています。(11話)
にもかかわらず、トキオの子供を救うことを優先しているのです。
素晴らしい!
では、青島&猿渡の計画を順に見ていきましょう。
実行すべき計画は2つ──
一つ目は、トキオの子供を、トキオに返すこと。
二つ目は、学園の子供たちを保護すること。
①トキオJr. 救出作戦
トキオに子供を返すのは言うほど簡単ではありません。
園長が狙っているからです。
園長は、子供たちを器にして延命しようとしています。
が、治療法のない謎の病気になる恐れがあるので、子供たち同士の子供であるトキオの子供に賭けると言い出しました。(11話)
園長の要求を回避しなければ、トキオに子供を返しても奪われてしまう。
そこで思いついたのがクローンですね。
トキオの子供は双子の可能性もあります。
が、前話の猿渡の慌てよう。(12話)
双子を問われ「まぁ、そんなところです」と曖昧な答え方。
どちらの子供をトキオに返すかを悩んだ猿渡の様子から──
本物は一人。
もう一人は、クローンだと私は踏んでいます。
印のない方がトキオくんに返す子!です!
by 猿渡『天国大魔境』TVアニメ第13話
完璧なクローンを作ったが故か・・・世話をしていた猿渡でも検査をしないとどちらが本物か区別が付かないほど似ている二人。
どちらをトキオに返すべきか・・・。
どちらが本物か──自信なさげに、いや完全に勘で答えていますね(爆)。
ここで間違っては、準備した意味が・・・。
「印がない方」をトキオに返すことに。
となると「○印」を付けた子供が園長へ・・・。
でも、「○印」が付いてることから、この子が「マル」でしょう。
マルは園長の手に渡ることなく、学園の外に出て生き延びたのです。(5話)
となると、トキオの子供2人はどちらも生きている可能性が出てきました。
それとも、トキオに返した子供(印のない方)が園長に奪われたのでしょうか・・・。
この二人もトキオくんに子供を返す事に賛同してくれました。
by 青島 副園長『天国大魔境』TVアニメ第13話
「この二人も」ということは、残りの二人は既に賛同してくれているということ。
残りの女性二人は、トキオ出産時に医療端末のサポートをした看護師です。(11話)
出産に立ち会っているので、双子かどうか真実を知っているはず。
もう一人がクローンだとすると、誤魔化せないのです。
現時点では、クローンの存在を知るのは──
猿渡、青島、看護師の二人。
そして、全てを見ている人工知能・ミーナ・・・。
といったところでしょうか。
それにしても、青島はどうやって4人を説得したのでしょうか?
トキオに子供を返すのは、もちろんトキオの子供だから。
でも、そもそも「返す事に賛同」するということは、返せない理由も知っているということ。
トキオに子供を返せないのは、園長がトキオの子供を器として使うからです。
非人道的な脳移植のことを話さないと、園長に逆らってまで「返す事に賛同」できないのでは?
でも、学園の子供たちは「器」として育てられているはず。
学園の子供たちは「器」として良くて、子供たちの子供は許さない?
矛盾していますね(苦笑)。
根本的なことが明かされていないので、ミスリードされている気もしますが・・・。
職員は、脳移植のことを知らないのかもしれないですね。
青島は、脳移植のことを明かしたか、あるいは、別の(園長がトキオの子を欲しがる)理由をでっち上げたか・・・。
そうして、職員の賛同を得たのではないでしょうか。
となると、助けないといけない子供は、トキオの子供だけではありません。
学園の子供たち全員です。
それが──
②ノア計画
「天国大魔境/alu.jp」より引用
ノア計画を実行します。
by 青島 副園長『天国大魔境』TVアニメ第13話
やっと、大人達の注意が子供たちに向きました(苦笑)。
子供たちの安否を気にかけてはいたが、「ノア計画」を実行するために、協力者全員を集める必要があったと解釈しておきましょう(笑)。
(通常)学校という組織は、何を置いても、子供たちの安全が最優先。
大人達の安否を確認するのは良いですが、集まるのはその後です。
ノア計画とは?
子供たちを保護する計画のことです
by 青島 副園長『天国大魔境』TVアニメ第13話
この学園から子供たちを保護する。
旧約聖書に出てくる「ノアの箱舟」から取ったのでしょう。
青島は、学園の子供たちを全員救出させようとしていたのです。
ようやく、子供たちを思う大人が行動を起こしたのです。
ブラボー!
諦めません勝つまでは
「天国大魔境/alu.jp」より引用
あきらめません勝つまでは。
by 園長『天国大魔境』TVアニメ第13話
「あきらめません勝つまでは」
なんか、聞いたことあるようなセリフですね(苦笑)。
ググればすぐに出てくると思いますが──
戦時中の標語「欲しがりません勝つまでは」をもじったのでしょう(笑)。
リズムが良いので、印象に残りますね。
やっぱり生きてた園長先生。
あんな攻撃?で死ぬようなタマではありませんでした(苦笑)。(12話)
園長!!
by 猿渡『天国大魔境』TVアニメ第13話
お帰りになられてたんですか!?
猿渡のこの反応から、園長が学園に戻ってきたのは想定外。
予定では、このタイミングで園長は不在なはず。
だから、青島はノア計画を実行し、猿渡は堂々とトキオに子供を返しに来たのでしょう。
牙をむくミーナ
園長、とりあえずおケガの手当を。
by 猿渡『天国大魔境』TVアニメ第13話
赤ちゃんはあとで差し上げますから。
とことん、応用力のない猿渡(苦笑)。
トキオの前で「赤ちゃんを差し上げます」なんて言ったら、トキオが怒るのは当然(爆)。
園長は、今すぐトキオの子供が必要ではないはず。
ここは「あとで抱かせてあげますから」とでも言って誤魔化しておけばよかったのです。
ええい!
by 園長『天国大魔境』TVアニメ第13話
ミーナさん、赤ちゃんを取り上げるのです!
システムは落ちているのに、端末は動ける!?
それとも、端末単体でできることはシステムと接続されてなくても可能なのか・・・。
ミーナが突然牙をむく!
「天国大魔境/alu.jp」より引用
ミーナは、子供たちの味方ではないのでしょうか。
それとも、園長には逆らえないのでしょうか・・・。
トキオの能力

コナ!
by トキオ『天国大魔境』TVアニメ第13話
僕は・・・僕たちは・・・一体何なんだ!
赤ちゃんを奪おうとする大人を拒絶するトキオ。
トキオの強い感情が、今まで見せなかった能力を発揮する──
おお!
トキオの容姿!
一つ謎が解けました。
アニメ化されていませんが、ミミヒメはトキオが妙な容姿に見えて「ギョッ」としたことがあります。
ミミヒメには、トキオが妙な姿で見えたのです。
それは、今回トキオが見せた凝固?した姿だったのです。
当時はなんだかよく分からなかったのですが、ミミヒメは今話のシーンを予知したのか、トキオの能力を見ていたのです。
学園の子供たちの常識
そろそろ、針金の壁に戻ってもいいと思うんだけど・・・。
by ミミヒメ『天国大魔境』TVアニメ第13話
── どこにも見えない・・・おかしいな。
まっすぐ行って、まっすぐ戻ってきただけだよね?
人が通った道どころか、獣道すらない森。
ただでさえ、自然が初めての子供たち。
似たような木々が並ぶ森に入って、迷わないわけがない!?
「天国大魔境/alu.jp」より引用
もし方向がズレていたとしても、まっすぐ歩いて行けばいずれどこかの壁にぶつかるはずだ。
by シロ『天国大魔境』TVアニメ第13話
これが、学園の子供たちの常識!?
産まれてからずっと、壁に囲まれた学園で生活してきたからでしょう。
それに、外の世界について何も教えられていません。
学園の子供たちは、世の中は、壁に囲まれていると考えているのです。
壁に囲まれた学園の外──「外の外」に出ても同様。
外も壁に囲まれていると考えているのです。
だから、いずれどこかの壁にぶち当たれば、壁沿いに歩けば学園に戻れると考える。
この水・・・学校から出てるのなら、流れの上の方が学校だ。
by シロ『天国大魔境』TVアニメ第13話
これも同様。
水は自然に湧き出るものとは知らず、学園から出ていると物と考える。
だから、辿っていけば学園に辿り着けると発想する。
狭められた常識で凝り固まると、そのような発想になってしまうのです。
興味深い!
考えるより先に・・・
考えるより先に体が動いてしまうシロ。
ミミヒメが崖から落ちるのを見るや、迷わず飛び込みミミヒメを抱きかかえる──

僕はミミヒメが大好きなんだ。
ミミヒメを助けるために、僕の体が何回切り刻まれても構わないんだ。それを・・・ミミヒメが望む・・・違う・・・許してくれるなら。
by シロ『天国大魔境』TVアニメ第13話
自分の感情の正体が分からなかったシロ。
この時ようやく、自分がミミヒメを好きなんだという感情に気付いたのでしょうか。
マルに比べて不器用な愛情表現をするシロ。
だけど、ミミヒメに対する想いは、マルのキルコに対する想いに比べても負けていません。
真っ直ぐなのです。
この時、シロにあげたボタンを、宇佐美は大事に持っていたのです・・・。
天国は本州ですらない!?
Cパート、フェリーに乗車しているのはミミヒメ、シロ、アンズ、タカの4人。
4人はあの後、合流して、学園を出たのでしょうか?
いや、それよりも今注目すべきは船を使っているということ。
魔境側で、キルコとマルが探している天国は高原学園関係だと突き止めました。
高原学園の施設で怪しいのは、茨城施設と奈良施設。
茨城施設が外れだったので、残りは奈良施設のみ。
消去法で、奈良が(トキオ達のいる)天国だと思っていたのに・・・。
奈良には、海はありません!
奈良から移動するのに普通は船など使う必要はありません。
まさか今更海外へ行くこともないでしょう。
三重や和歌山経由で船に乗るのも不自然です。
もしかして天国は奈良ではなく、どこかの離島?
さて、キルコとマルは、一体いつ天国へ辿り着けるのでしょうか・・・。
もっと深掘り!
ここからは、もっと深く考察を進めます。
名付けて「超考察」!
なんて、偉っそうなこと言ってますが・・・。
根拠が曖昧で考察というより想像に近くなったり、時には(いや、多分に(笑))妄想が入ることもあるので、その辺はご了承を(汗)。
ただ、当たっていると、ネタバレと同義になってしまうかもしれません。
少しでもネタバレの可能性があるなら読みたくない、という方は次項「おわりに」まで飛んでください。
ではでは、始めていきますよ~~。
天栄18年は・・・
Cパートで、フェリーが向かった先は、夜景が広がるビル群。
文明が滅んでいない時代の証しですね。
海外という可能性もありますが、13話までの話を総合して考える、大災害前の日本でしょう。
天国側と魔境側は時代が違うのです。
天国側は、崩壊前なのです。
では、西暦で言うと何年なのでしょうか──
前々話でも推察しました。(11話)
前々話、学園でアナウンスされたのは7月20日(土)。
7月20日が土曜なのは、2019年、2024年、2030年。
宇佐美や「壁の町」における学園の子供らしき存在と、園長が「お迎えの日」が近いという状況証拠から、私は天栄18年は2024年と結論づけました。
その際、気になっていたのが・・・。
高原学園は、年号(天栄)を自分達で作ったくらいだから、日付も独自基準にしている可能性。
そうなると、日付と曜日から西暦を換算しても意味がありません。
その辺が、唯一自信を持てなかった理由です。
何せ、学園の中は季節感なかったですからね。
だけど、今話。
「外の外」の描写で、天国側は真夏であることが判明。
年号は独自でも、日付は世の中と同じと考えて良さそうです。
となると・・・。
日付と曜日から導き出された、3つの候補──2019年、2024年、2030年。
天国は過去で、園長先生の「お迎えの日」が近いというニュアンスから。
天栄18年は、西暦2024年。
そう、2024年です。
今回テストが開始された時期は、大災害が起きる(起きた)2024年なのです。
今話ラストCパートで、文明は健在でした。
文明を滅ぼす大災害は、まだ起きていないのです。
前話、高原学園を襲ったのは世に言う大災害ではありません。
別の何かです。
恐らく、ジューイチも話していたテロ攻撃。(12話)
・・・いや、逆ですね。
テロ行為や非人道的なことをしていたのは高原学園側です。
逆に、テロ組織として鎮圧された、あるいは敵対組織に攻撃されたのではないでしょうか。
それが、テロ攻撃と勘違いされ、噂になった?
もしくは、他にも(本当の)テロ攻撃が起きたのでしょうか・・・。
ここで大事なのは、高原学園を襲ったのが何かではありません。
いくら、考察しても情報が不足していますしね。
重要なのは、前話、高原学園を襲ったのは「大天災ではない」ということ。
天栄18年は、西暦2024年。
つまり、(天国側では)大災害はこれから、それも近々(遅くても年内に)起きるのです。
ロビンと桐子
さて、推測しようにも確固たる根拠がなかったので本編では取り上げませんでしたが、露敏と竹早姉弟との関係は、結局謎が増えてしまいましたね(苦笑)。
まずは前提条件を整理しましょう。
桐子は、露敏と付き合っていた?
キルコは一瞬、姉の記憶を思い出しました──
春希は寝付きがいいから。
by 稲崎 露敏『天国大魔境』TVアニメ第13話
脳移植したのに、なぜ桐子の記憶が見えたのかは分かりません。
が、キルコが言うように、自分が寝ている姿なので、自分の記憶ではありません。
これは、桐子の記憶なのでしょう。
となると──
春希が寝ている間に、露敏は桐子と何かをしていた、ということですね・・・。
稲崎さんの昔の女らしいじゃねぇか。
誰も入れるなって言われてるでよ、復興省を通してくれよ。焼けぼっくいに火が付いちまったんだろな。
by 見張りの男『天国大魔境』TVアニメ第13話
「昔の女」というのはウソではないのかもしれません。
前話、二人が男女の仲になっていないと分からないような事も言っていました・・・。
露敏は、桐子の裸を見て──
しばらく見ない間に、ずいぶん育ったじゃねーか。
by 稲崎 露敏『天国大魔境』TVアニメ第12話
桐子は当時15歳。
露敏との再会は5年ぶり。
別に、服の上からでも、体の発育状態は分かると言えば分かります(笑)。
ただ、服を脱がしてから言う。
昔から、露敏が桐子に恋い焦がれていて(あるいは体を狙っていて)、念願が叶ったのなら、もっとがっついてもいいはず・・・。
とても手慣れた(見慣れた?)様子から──
5年前から、二人には肉体関係があったと考える方が自然ですね。
ここからは──
桐子は、露敏と付き合っていた
として考察を進めます。
二人が深い仲だったとしても、気になる事はあります。
次の3つくらいでしょうか。
- キルコと再会したときのロビンの表情
- 記憶に残る銃声の音
- キルコの立ち直りの早さ
想像も交えてもっと深掘りしてみましょう。
時系列順に記載しましたが、①は前話で考察したので、今回は②から行きます。
②記憶に残る銃声の音

── パーーン
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
うっ、痛っ・・・。
キルコの頭によぎったのは──
5年前、春希が人食いに襲われ、桐子に抱きかかえられた際、気を失う直前に聞いた音(3話)と、露敏の顔。
春希もいたのだから、音を思い出すのは不思議ではありません。
が、「痛っ」と痛みを感じるのは、おかしいですね。
音を聞いたと同時に人食いに食われた痛みを思い出したか・・・。
なくはないでしょう。
が、春希の寝姿を思い出したように、桐子の記憶だと考えるのが自然。
まるで、桐子の体が、彼女は誰かに撃たれたと訴えているようですね。
桐子は人食いに襲われたわけではないのに、春希と一緒に担ぎ込まれた時、瀕死状態でした。(3話)
春希が気を失う直前に聞いた銃声。
と同時に思い出される露敏の顔・・・。
あの時、露敏が桐子を撃ったと考えざるを得ない流れになってきたのです。
そう考えると、再会時のロビンの表情も合点がいくのです。
①キルコと再会したときのロビンの表情
「天国大魔境/alu.jp」より引用
露敏のあの顔・・・なんだろう・・・何か違和感が。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
再会の時、一瞬見たあの顔はどういう?
何も知らない、前話。
私は、露敏の表情から「恐れ」「怯え」を感じました。
5年前、もし露敏が桐子を撃ったのなら・・・。
そりゃあ桐子(の顔をした春希)を見たら、「なぜ生きている?」「死んだはずでは」「復讐に来たのか?」等々考え複雑な表情を浮かべるでしょう。
「露敏が桐子を殺した」=「再会時の表情」は辻褄があうのです。
問題は、なぜ露敏は桐子を殺したのでしょう?
今の所、動機が見当たらないのです。
付き合っていたのなら、痴情のもつれか、可愛さ余って憎さ百倍か・・・。
ここからは、完全に私の想像になりますが・・・。
露敏はとても小さな男です。
それでいて、自己顕示欲、プライドが高い。
その上、支配欲も強そうです。
桐子と付き合うというより、桐子を自分の支配下に置きたかったとは考えられないでしょうか。
それが、叶わなかった。
あるいは、桐子が露敏の態度に付いていけなくなった。
桐子は露敏に三行半。
だが、露敏は諦めきれなかった・・・プライドが許せなかった・・・。
手放す位なら、いっそのこと・・・。
前話からの露敏を見ると、あり得そうだと思いませんか?(苦笑)
③キルコの立ち直りの早さ
そう考えていくと、キルコの立ち直りの早さも一つ納得がいく解釈が──
いつまでも引きずってても、しょうがないだろう。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
あんなことされて、キルコは随分あっさり立ち直ったと思いませんでしたか?
やはり春希は男脳? (女性の心を持ち合わせていない)
いや、たとえ男脳だとしても──
ある意味、好きな女(桐子)が、乱暴されたんですよ?
そんなのを目撃した上に、自分は何もできなかったことを考えると悔しくて堪らない。
私なら、すぐには立ち直れないです。
正直、露敏を殺したくなります。
でも、実際は、キルコはすぐに立ち直り。(強がりかもしれませんが(笑))
ある意味、露敏を許した。
この感情の変化の理由は、私には一つしか思い浮かびません。
キルコは、桐子が露敏と肉体関係にあったことに(5年経った今頃)気付いたのではないでしょうか。
そうなると、露敏はキルコの意思を無視して乱暴をしたかもしれないが、桐子として見ると(死に別れた)交際相手。
桐子が露敏を愛していたとキルコが勘違いすると、露敏を許したのも、立ち直りが早かったのも納得がいくのです。
僕が見ていたものは、ウソばかりだ・・・。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
キルコが見ていたウソとは、露敏のことだけではないのかもしれないですね・・・。
キルコの涙は、露敏に乱暴されたことや、姉の体が汚されたことではなく。
好きな女に男がいた。
自分は桐子に(男として)相手にされていなかった。
──事に対しての悔しさだったのかも・・・。
キルコがずっと秘めていた恋は砕け散ったのです。
キルコは、告白をしてもいないのに失恋を味わったのです・・・。
医者とロビン
さて、そう考えていくと、面白いものが見えてきます──
僕が見ていたものは、ウソばかりだ・・・。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
見ていたものがウソならば、それを元に考えていたことも間違っていることになります。
ロビンが死ぬわけない・・・絶対どこかで生きてる・・・。
医者だ!
医者が全部知ってる!露敏の行方も、姉ちゃんが死んだ理由も・・・僕が姉ちゃんになって生きてる理由も!
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
露敏は、絶対的に信頼できて頼れる兄貴。
医者は、人体実験をやってる怪しい奴で、姉と自分の体に何かをした。
露敏は正義で、医者は悪。
だけど実際は──
露敏が諸悪の根源で、医者が命の恩人かもしれないのです。
いやまあ、ここまで来ると、医者が命の恩人である事は間違いないですね(笑)。
「天国大魔境/alu.jp」より引用
荒廃した世界で最愛の姉を失った春希。
キルコとなり、ある意味、生きる目標にしてきた露敏と医者。
この時点で、二人の存在が逆転したのです。
もっともっと深掘り!
露敏と桐子の関係、春希の思い込みによる露敏と医者との逆転現象の考察は如何だったでしょうか。
ここまでは、じっくり考えたら思いつくので、皆さんも明確ではなくても「ポヤーッ」と想像していたのではないでしょうか。
皆さんの頭の中の整理になっていたら幸いです。
でも・・・。
「もっと深掘り!」「超考察」と謳っているからには、ここで終わっては名が廃る!
ここからは、もう一段深掘りしてみましょう!
舞台を5年前に戻して、一つ問いかけです。
5年前、春希が人食いに食われかけた時──
露敏は、なぜそこにいたのでしょうか?
え?
お前自身も推測したとおり、露敏が桐子を殺すつもりだったのだから、そこにいたのは当然だろうって?
ま、そりゃそうですよね(笑)。
でも、偶然にしては出来過ぎていると思いませんか。
桐子が復活するレースで──
カメラの設置がない(目撃者のいない)コース上(3話)に──
さて、ここからしばらく放送席からも追えなくなります。
by 実況『天国大魔境』TVアニメ第3話
ただいま、浅草レース会では全コースに・・・
偶然、人食いが出現──

春希が人食いをコース上から追い出そうとしたが食われかけてしまい、桐子が気付いて、カートをぶつけて助ける。
そこへ露敏が運良く居合わせた!?
つまり、露敏は春希が人食いに食われるのを黙って見ていた?
やっぱりクソ野郎!
っていうのは一先ず置いといて(笑)。
カメラも目撃者もいない場所に、瀕死の春希と桐子しかいなかったのは偶然です。
コース上に人食いを発見して、レースを中断して、他のレーサーを返したのは桐子の判断です。
こんな偶然を期待して、露敏はその場に待機していたのでしょうか?
否。
前話~今話で分かったのは、露敏は姑息でチキンです。
桐子を殺すのに、自分の手でやろうなんて計画は、少なくとも最初からは立てないのではないでしょうか。
ここまで書けば、察しのいい方ならお気づきでしょう。
露敏は、桐子を殺すために、人食いを町に引き入れたのではないでしょうか。
先日見かけた人食いは透明。
こいつを上手くコース上に引き入れれば、姿が見えないレーサーは突っ込んでいく。
桐子を事故死に見せかけ殺そうとしたのです。
上手くいくか心配だった露敏は、近くに待機。
いや、中継カメラのない所に誘導したのだから、保険をかけてトドメか何かをするつもりだったのかも。
ところが、春希が駆けつけ、人食いをコース上から追い出そうとした。
春希の追い出し行為は上手くはいかなかったが、桐子も人食いに食われることもなかった。
だが、人食いが出現し、桐子以外に誰もいない状態。
チキンな露敏の前に、格好のチャンスが巡ってきたのです・・・。
な~~んていうのは勝手な妄想でしょうか(苦笑)。
でも、臆病者だったからこそ、怖くなってその後、一時浅草を出た。
小心者だったから、生きている桐子(キルコ)に再会して、ビビってしまった。
待たせたな。
by 稲崎 露敏『天国大魔境』TVアニメ第12話
前話、大濾過装置に約束した時間に行ったのに、部屋でしばらく待たされたキルコ。
この間に、露敏は心を落ち着かせ、辻褄合わせ、そしてキルコをどうやって手込めにするかを考えていたのかもしれないですね・・・。
仇ではない
5年前、露敏が人食いを引き入れたのなら、(許せないですが)一つ安心したことがあります。
前々話、5年前に浅草に出現した人食いの正体はコナである可能性が出て来ました。(11話)
「天国大魔境/alu.jp」より引用
その時は、嫌な推測なので、あえて書かなかったのですが・・・。(← 本当ですよ!(笑))
春希を襲った人食いの正体はコナ。
マルは、コナとトキオの子供。
ならば、キルコにとって(自分をある意味死に追いやった)仇である人食いは、マルの父、ということになります。
人食いは元・人間であって、その人ではない。
父親と子供は別人。
だから、キルコはマルをそんな目で見ないだろうとは思いますが、それでもなんともやるせない気に・・・。
でも、その人食いを仕向けたのは、露敏だとしたら・・・。
マルの父・コナの罪は少しは和らぐのです。
ちょっと安心しました(笑)。
ああ、私は、単にキルコとマルが好きだから、無意識にこのような考察をしてしまうのかもしれないですね(苦笑)。
アイデンティティ
さて、いよいよ本レビューも終了間近。
最後に、本作のテーマ、今後取り上げられるだろうテーマについて触れておきましょう。
もう・・・自分が誰なのかも、よく分からない。
by キルコ『天国大魔境』TVアニメ第13話
『天国大魔境』にはいくつかのテーマが盛り込まれていますが、アニメ最終話で際立ったのは「人を愛する」ことと「アイデンティティ」だと私は感じました。
春希は、信頼していた露敏にどれだけ自分は春希だと主張しても、桐子としてしか扱われず、(頭の中の)アイデンティティ(主体性)が曖昧になってしまう。
挙げ句の果てに、姉の記憶が蘇ってくる。
自分は一体何なのか・・・。
マルは、桐子でもなく春希でもなく、キルコが好きだと言い切ります──
「天国大魔境/alu.jp」より引用
俺はあんたが好きなんだ。
by マル『天国大魔境』TVアニメ第13話
春希でも桐子でもなく、あんたがだ。
マルの言葉にキルコも救われたでしょうが、それでも簡単に割り切れるものではありません。
これからも、キルコの葛藤は続くのでしょう。
と同時に、(マルはまだ知りませんが)マル自身のアイデンティティも揺らぎかねない事態に・・・。
マルは、クローンか、本物か。
クローンなら、自分の存在意義に頭を悩ませることになり。
本物だとしたら、(恐らく)母親と一緒のクローンにどのような感情を持てば良いのか。
『天国大魔境』は、性同一性やクローンと言った、自己認識を深く考えさせられる作品なのです。
いや、盛り込み過ぎでしょ!(爆)
本項目に書いた考察は、誰かや何かの情報を参考にしたわけではありません。あくまで私個人の考察です。大外れしている可能性の方が高いと思うので、その辺はお含み置きを。
おわりに (『天国大魔境』13話とは)
いや~~~終わってしまいました~~(涙)。
SFミステリ設定と、その見せ方が絶妙な一級のSF作品でした。
結局、天国の場所は分からずじまい。
大災害も何なのか、人食いは一体何なのか。
高原学園の真の目的も不明。
それに、「顔のない赤ちゃん」と「8人の戦士」はどこへ行った?
原作は連載途中なので、全ての謎が解明されないのは致し方なし。
◇◇◇◇◇
一つ確実に言えるのは──『天国大魔境』はSF作品。
「SF」と「ファンタジー」との違いは幾つかありますが、私は事象に対して科学的根拠が示されているのがSFだと思ってます。
春希が桐子の体に脳移植されました。
ファンタジーなら「転生」いや「入れ替わり」になったでしょう(笑)。
『天国大魔境』はSF。
ならば、大災害や人食い。
子供たちの不思議な力に、顔のない赤ちゃん。
いずれも、いつかは説明されるでしょう。
そのためには、続編を!(笑)
今話ラストは、アニメオリジナルセリフはありましたが、ストーリーは原作通り。
アニメオリジナルとして「締め」をしませんでした。
これは、つまり「話は続く」「続編を作れる」という事ですよね!
◇◇◇◇◇
ここまでで原作1~6巻までアニメ化されました。
同じペースだと2期制作には12巻まで必要。
原作は現時点(2023年7月)で9巻まで刊行。(それも9巻が出たばかり!)
残り3冊!
原作コミックは、1巻のみ7話収録で、それ以降は6話収録です。
連載は”月刊”アフタヌーン。
つまり、半年で1冊、1年で2冊発売されます。
#すみません、休載なしで計算しています(苦笑)
単純計算で原作コミック12巻が出るのは、1年半後。
原作コミック発売より先にアニメが始まるのは、ないこともないですが、少ない。
よって2期は早くても1年半後、普通に考えたら2年後(2025年後半)ではないでしょうか。
まあ、2期ができても、多くの謎が残りそうですが(苦笑)。
『天国大魔境』は最後まで謎が残るタイプの作品だと踏んでます。
よって、完結までアニメ化希望!ですね(笑)。
それまでは、「原作コミック」and「Blu-ray」を購入して応援しましょう!
以上、TVアニメ『天国大魔境』第13話の感想&考察レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
締めはやはりこの言葉ですかね!(笑)
「天国大魔境/alu.jp」より引用
シーユー(またね)?
バイバイ。
ではでは。
それでもロビンのジャンパーは着続けるのね(苦笑)
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疑問点 まとめ(Q&A一覧)
この章では、疑問点をまとめていきます。
── 「疑問点まとめ(Q&A一覧)」運用ルール ──
- 今話で発生し、今話で解決した疑問は、本文に記載して完結
- 残った疑問点を、疑問XX-XX(話数-通し番号)として記録
⇒ 本章「疑問点まとめ(Q&A一覧)」でまとめ - 答えは、できるだけ推測ではなく(原作含む)作品内で明らかになった事実を記載
※推測が入る場合は、断りを入れる
※ごめんなさい! 本文作成を優先し、QA一覧は順次整理しています
疑問 13-0X
稲崎露敏は、なぜ茨城施設(大濾過装置)から逃げたのか?
疑問 13-0X
稲崎露敏は、ヒルコを使って何をしていたのか?
今週の感想ツイート
#天国大魔境 13話(終)
— 時文@ここアニ(ブログテーマ移行中) (@toki23_a) June 25, 2023
友に手を差し伸べよ 敵には剣を掲げよ
例え何があろうとも 大切なものを守る
一貫した思いが
判断の指針となり
相手には生きる糧となる
謎が残ったのは原作連載中なので止むなしか..
それよりも..
もしかしてこれは壮大なプロローグ⁉️
続きが気になって仕方ない😆
続編期待❗️
#天国大魔境 全話総括
— 時文@ここアニ(ブログテーマ移行中) (@toki23_a) June 25, 2023
舞台2つで時間トリック
天国では舞台を外へ広げ
魔境は舞台を移動させる
各エピが秀逸で
謎が積み上がっていく一方なのに
それが不思議と心地よい😆
一方一部結末分かってるのに
繋がり分かると膝を打つ👏
一級のSFミステリでした
続編と言わず完結までアニメ化して欲しい❗️
関連記事
天国大魔境(全13話)各話リスト
話数 ※1 | サブタイトル | 原作 |
第1話 | 天国と地獄 | 1巻 |
第2話 | 二人の告白 | |
第3話 | 桐子と春希 | 2巻 |
第4話 | クク | |
第5話 | お迎えの日 | |
3巻 | ||
第6話 | 100%安全水 | |
第7話 | 不滅教団 | |
4巻 | ||
第8話 | それぞれの選択 | |
第9話 | 学園の子供たち | |
5巻 | ||
第10話 | 壁の町 | |
第11話 | テストを始めます | |
6巻 ※2 | ||
第12話 | 外の外 | |
第13話 | 旅の続き・旅の始まり |
※1:リンクは各話レビューへ
※2:12話の一部は5巻 / 13話の一部は7巻