【文字数(本文):約9千文字(目安15分)】
こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『幼女戦記Ⅱ』第1話「サラマンダー戦闘団」を鑑賞しました。
本レビューでは、アニメの感想に加えて原作ノベルを読んだ際の気付き、個人的な解説や考察をお届けします。
時文次話以降のネタバレはありません
ご安心ください!
皆さんの理解の助けとなり、作品をより楽しんでいただければ幸いです。
今話の原作
今回アニメ化されたのは──
- 原作ノベル
-
5巻第五章「時間切れ」
- コミカライズ
-
未収録 ※アニメの方が先行
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
- メアリーに対する「好き勝手」とは?
- ビビが死んだのって・・・
- 戦闘団とは?
(原作) ゼートゥーア閣下は、なぜ戦闘団をターニャに任せた? - (原作) サラマンダー戦闘団、なぜ未熟者だらけ?
- (原作) 連邦人民委員、なぜ「団結」と聞いて驚いた?
- 結局、勝てたのはなぜ?
ターニャは、砲兵部隊になぜ謝罪?
※「(原作)」は、原作情報を根拠の中心にして考察しているトピック
本レビューの方針
本レビューは、次話以降のネタバレなし
アニメ『幼女戦記』は、カルロ・ゼン先生によるライトノベルが原作です。
私は原作ノベル・コミカライズ共に未読です。アニメ鑑賞後に、アニメ化済み部分のみを読んでレビューを作成しています。
そのため、次話以降のネタバレは書けないので、ご安心ください。
アニメ鑑賞
+
原作ノベル・コミカライズを読み
知り得た情報を加味して「感想・解説・考察」
なお、原作の情報については「原作情報」として区別して記載します。
ココア緑系の色を目印にしてね!
時文ちなみに、考察や解説はオレンジ系です
補足や余談、参考情報はブルー系に色分けしているので、読む際の目安にしてください。
各話リスト
劇場版
| コミカライズ | 原作ノベル | |
| 劇場版 | 21 – 32巻 | 3・4巻 |
※話数:リンクは各話レビューへ
| 話数 | サブタイトル | コミカライズ | 原作ノベル |
| 第1話 | サラマンダー戦闘団 | - | 5巻 |
| 第2話 | 奇妙な友情 | - | |
| 第3話 | |||
| 第4話 | |||
| 第5話 | |||
| 第6話 | |||
| 第7話 | |||
| 第8話 | |||
| 第9話 | |||
| 第10話 | |||
| 第11話 | |||
| 第12話 |
※話数:リンクは各話レビューへ
はじめに
統一歴1926年、秋。帝国が四面楚歌に陥る中、その東部戦線へターニャ・フォン・デグレチャフ中佐率いるサラマンダー戦闘団も投入されていた。だがこの戦闘団、実態は寄せ集め集団に過ぎなかった ──
最大の敵は、敵国ではなく自軍!?
サラマンダー戦闘団は寄せ集め!?
この戦闘団が連邦に勝ちきる手立てとは思えないが・・・。そこに浮かぶのは、帝国の苦しい現状、いや、これが帝国軍の台所事情を象徴する姿か・・・。
戦闘作画は圧巻。1期時代から高いクオリティでしたが、2期はさらなる進化を遂げ、シリーズ屈指のレベルに達しています。
とにもかくにも、1期から9年、劇場版から7年。『幼女戦記』がついに帰ってきたのです。
時文パワーアップして戻ってきてくれた~~!
ココアホント、それ!
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&考察レビュー『幼女戦記Ⅱ』1話「サラマンダー戦闘団」
アバンタイトル
統一暦1926年、秋。帝国は西の連合王国、南の自由共和国、東の連邦を相手に、三方面の戦争を強いられていた。
『幼女戦記Ⅱ』は、1期、劇場版の続きです。2期1話は劇場版終了直後から始まっています。(もっとも戦闘団の編成が行われているため、1週間程度経過しています(後述))
冒頭は劇場版から本格的に登場したキャラクターが描かれているので、簡単に確認していきます。
連邦-ロリヤ内務人民委員
まったくいけない子だ。滾って滾ってどうしようもない!
by ロリヤ内務人民委員(連邦)『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
ロリヤは『劇場版 幼女戦記』から登場。連邦(ソ連に相当)の実質的なNo.2です。
特徴は幼女性癖の持ち主。ターニャへのご執心ぶりから、その傾向は一目瞭然です。名は体を表すとはまさにこのこと。「ロリ(コン)や」というわけですかね(苦笑)。
2期の初っぱなからロリヤの滾った姿を映し出すとは、『幼女戦記Ⅱ』は攻めてますね(笑)。
時文こいつにだけは、中身がオッサンだとバラした方が良いと思う…
ココア確かに、しつこそう…
ちなみに、ロリヤが大事そうに飾っている写真は、第203航空魔導大隊が連邦首都モスコーを襲撃した際、帝国軍歌を歌った時のもの。結構距離があったのに、よくこんなアップの写真撮れたものだ(笑)。(劇場版 )
重要なのは、ロリヤの性癖がターニャへの執着に変わり、それが連邦の戦略を大きく進化させてしまったということです。
ターニャが考えた首都モスコー襲撃は、首都防衛を固めさせて前線への戦力を弱める狙いがありました。ところが、実際は劇場版後半での全面攻撃へと繋がってしまった。さらに今話では、かつて収容所送りにした魔導師まで復活させるという、共産主義体制ではあり得ない決定をしています。
連邦は一度決めた決定を覆すなど、これまでにないスピードで方針を転換しているのです。これは共産主義らしからぬ柔軟性。その要因は、ロリヤのターニャへの執着です。
つまり、ターニャという幼気な外見が、国家の戦略を変え、歴史さえも動かしているのです。
時文罪作りな女だ…
ココアいや、そういうんじゃないから!
多国籍義勇軍-メアリー・スー中尉
── 随分と好き勝手してくれたな。
by メアリー・スー中尉『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
行き過ぎた行動は反省しています。でも、これも神のご意志。絶対に打ち倒さねばならないのです。あの悪魔だけは!
メアリー・スーは、1期でターニャを苦しめたアンソン・スー大佐の娘。

父親、そして祖国を奪った帝国に一矢報いたいと、合衆国から義勇兵に志願。1期最終12話での彼女は、同じような目に遭う人を減らしたいという純粋な想いに溢れていて、心を打たれたものです。(1期12話 )
実は、メアリーは存在Xから力を授かっており、『劇場版 幼女戦記』で父親の仇がターニャであると確信し、完全に覚醒。ターニャと死闘を繰り広げました。
覚醒したメアリーです。ターニャ以外に怪我を負わされることはあり得ません。であれば、その包帯はティゲンホーフ市でのターニャとの戦いで負った傷。つまり、「随分と好き勝手」というセリフは、劇場版のティゲンホーフ市戦のこと。
となると──
「好き勝手」とは、ティゲンホーフ市戦での任務(帝国司令部を攻撃して即離脱)に背き、帝国兵を見ると単独で飛び出し、ターニャを発見すると執拗に仕掛けていったこと。(劇場版 )
加えて、メアリーはいつの間にか中尉に昇進しています。劇場版では准尉。少尉を飛び越しての異例の昇進です。命令を無視しながらも、帝国軍魔導師を追い込んだ成果が認められたのでしょう。
だから、上官に「好き勝手してくれたな」と咎められても、メアリーは強気でいられる。戦果が評価された自負があるのです。
ココアあー、確かに
ただし、ここで言っているのがティゲンホーフ市戦のことなら、気になることが ──
多国籍義勇軍-ビビ
どうして祖国に返してあげられないのですか?
by メアリー・スー『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
── 遠征中の遺体は、戦没地に埋葬する取り決めだ。戦時中に他国を煩わすことはできない。
連邦領内の簡易墓地で手を合わせるメアリー・スー。墓に刻まれた名前と写真から、戦死したのはビビ。
ビビは『劇場版 幼女戦記』に出ていた、メアリー・スーの多国籍義勇軍の同僚です。
ティゲンホーフ市戦では、メアリーはビビとツーマンセル(二人一組)を組んでいました。
── 貴官らが先行だ。防殻強化でツッコめ!
はい!待って、メアリー!
── スー准尉、ツーマンセルを崩すな!
大丈夫です、いけます!
by メアリー・スー&ビビ『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
ここで重要な疑問が出てきます。
ツーマンセルで行けと命令されたのに、メアリーは無視して一人で突っ走ってしまいました。メアリー自身は強いので良いですが、問題は残されたビビです。
ツーマンセルであれば、互いに守り合えます。メアリーの独断専行がなければ、ビビは戦死していなかったのではないでしょうか。
ココアあっ、そうじゃん!
もっとも、別の可能性も考えられます。あれから2ヶ月以上経っているのです。メアリーの療養中に、ビビは別の戦闘で戦死したのかもしれません。そうであれば、メアリーが後悔していないのも納得です。
いずれにせよ、ビビを殺したのはターニャではなさそうです。これ以上、メアリーのターニャへの恨みがエスカレートするのは、正直避けたいですからね(苦笑)。
時文メアリー、ビビを殺した帝国人は恨まないのかな?(苦笑)
サラマンダー戦闘団

本気なのですか!?あのデグレチャフ中佐に戦闘団を任せるなど!?
by レルゲン大佐(帝国参謀本部)『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
第203航空魔導大隊を率いてきたターニャが次に任されたのはサラマンダー戦闘団。
そもそも、戦闘団とはどういうものでしょうか?
戦闘団とは、規模も兵科も固定されない臨時部隊です。臨時と聞くと一時的なものに思えますが、そうではなく、作戦ごとに兵科の組み合わせを柔軟に変える部隊という意味です。
つまり、大隊や旅団といった固定された編成ではなく、任務に応じて兵科を組み替え運用する特殊な部隊です。
戦闘団(カンプグルッペ)は、第二次世界大戦で実際にドイツ国防軍が使っていた呼称です。
ドイツがソ連と戦った東部戦線では、戦局の悪化に伴い師団単位での編成が組めなくなり、作戦単位で兵科を柔軟に組み合わせて特定の任務や突破口を開いていました。
ターニャは前世の記憶から、ドイツ軍がこのような兵力運用をしていることを知っていました。それを参謀本部へレポートとして提出したのです。
その結果、ゼートゥーア閣下はこの提案を採用し、それがターニャの望みだと勘違いし、帝国初の戦闘団を彼女に任せることにしたのです。
この辺を理解して、劇場版ラストでのゼートゥーア閣下のセリフを聞くと、よく分かるのではないでしょうか。
参謀本部は貴官の提言を全面的に採用することになった。
by ゼートゥーア中将(帝国参謀本部)『劇場版 幼女戦記』
── それは、ありがとうございます。
戦力を適切に運用するための実地研究だ。最前線にて発案者自身に施行してもらう。おめでとう、戦闘団を新編させてやる。安心したまえ、基幹部隊は第203航空魔導大隊を当てがう。繰り上げたりはせんよ。さらには砲兵大隊、飛行中隊と砲兵隊に加え、多少の人事採用権も認めてやろう。特例とは言え、帝国軍初の戦闘団だ。
つまり、ゼートゥーア閣下が戦闘団をターニャに任せたのは、限られた戦力を如何に適切に運用するか。そのリソースマネジメントをターニャに求めたのです。
ココアおお、そういうことか~~
ただ、一つ課題が残ります。それはターニャという化物にさらに強大な力を与えてしまうこと。レルゲン大佐が抱いている懸念はここにあります。
では、ゼートゥーア閣下はこのリスクをどう考えているのでしょうか。
その答えは、原作ノベルの心情描写にありました ──
そして、彼の懸念は概ねにおいて正しい。参謀本部内外で知られるとおり、デグレチャフ中佐を非常に高く買っていると評判のゼートゥーア自身、かつては今のレルゲン大佐と同じ危惧を抱いていたのだ。
by ゼートゥーア中将(帝国参謀本部)『幼女戦記』原作ノベル5巻
だが、彼に言わせればそんなことはもはや無意味だ。勝つためならばどんな劇薬でも飲むしかない。
戦争なのだ。手段をどうこうという場合ではない。副作用でのたうち回ろうとも、すべての事柄に関しては、戦争に勝ってから後悔することだとゼートゥーア中将は割り切ることにしている。
ゼートゥーア閣下は、ターニャへ任せることのリスクを飲み込んだ上で、戦闘団を任せることにしたのです。
つまり、それだけ帝国が切羽詰まっていた。あるいは終戦に向けて決定打を欠いていた、ということを示唆しているのです。
Aパート
帝国が四面楚歌に陥る中、その東部戦線へターニャ・フォン・デグレチャフ中佐率いるサラマンダー戦闘団も投入された。だがこの戦闘団、実態は寄せ集め集団に過ぎなかった ──
寄せ集め集団
どうしてだ・・・どうしてこうなった!?
– 中略 –
無能な働き者ばかり・・・。なぜ私が戦闘団を!?ああ、やってられん!!
by ターニャ・フォン・デグレチャフ中佐『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
戦闘団を任されたのは、前項で説明したとおり仕方ない(苦笑)。
だが、実戦投入するのに、へなちょこ兵ばかりでは意味がありません。ゼートゥーア閣下もそれくらい分かっているはずなのに、なぜこのような人選になったのでしょうか。
その理由は、帝国軍が慢性的な人材不足に陥っているからです。
戦争が長引き戦線が拡大したことで、優秀な人材はおろか、使える人材も既にすべて前線に投入されています。
そんな状況下で新たな戦闘団を編成するとなると、選択肢は限定されます。育成中の者、怪我で後方に下がった者、そもそもレベルが低く前線では使えない者。かと言って、他の前線から引き抜くこともできません。つまり、これらの人材の中から集めるしかないのが実情なのです。
ココアあっ、確かに…
原作ノベルを読むと、ゼートゥーア閣下からとんでもない指示がされていました。
「五日だといった。貴官の技量に期待するや実に大だ。帝都にて部隊を五日以内に編成し、本日より十日以内には東部戦区へと着任せよ。戦闘団の戦線投入は前線の事情に左右されるが遅くとも今日より約三週間後、七月十六日前後を予定している」
by ゼートゥーア中将(帝国参謀本部)『幼女戦記』原作ノベル4巻
ゼートゥーア閣下から命じられた期限は、実に苛酷。
- 5日以内に人選完了
- 10日以内に東部着任
- 3週間後に実戦投入
つまり、兵を集めて東部へ移動するまでが10日以内。その後、わずか10日程度の準備期間で、いきなり実戦投入!?
ココアえっ、それって無茶苦茶じゃないの?
時文うん、ありえないね
第203航空魔導大隊は、1ヶ月の訓練期間を要しました。それでも実現できたのは、ある程度は優秀な人材が集められたから。
一方、サラマンダー戦闘団は即席で集めた人材相手に、10日程度で実戦投入。さすがのターニャも現実的ではないと感じるのも当然です。
ところがゼートゥーア閣下は ──
「中佐。無理を言っているのは理解しているが、貴官自身が『戦闘団とは臨時編制であり、その速やかな編成に際する調査研究が望まれる』と書いているはずだ。戦時において、速やかなる編成に関して参謀本部はどこまで最速化できるかを知りたい。
by ゼートゥーア中将(帝国参謀本部)『幼女戦記』原作ノベル4巻
前項で説明した通り、戦闘団とは臨時編成。では、どれだけ速やかに編成でき、実戦で有用か自体を試したい。
つまり、ゼートゥーア閣下は、ターニャ自身が提案した案の有用性を実際に示せ、と求めたのです。
そりゃあ、ターニャも断れないですね(苦笑)。
ココア確かに…
そして、ゼートゥーア閣下は無茶な命令だと分かっているので、ターニャに人事権も与えたのです。
おめでとう、戦闘団を新編させてやる。安心したまえ、基幹部隊は第203航空魔導大隊を当てがう。繰り上げたりはせんよ。さらには砲兵大隊、飛行中隊と砲兵隊に加え、多少の人事採用権も認めてやろう。特例とは言え、帝国軍初の戦闘団だ。
by ゼートゥーア中将(帝国参謀本部)『劇場版 幼女戦記』
原作では、時間を惜しむようにターニャはすぐさま行動に移します。ですが、兵に関しては実戦を経験していない素人をあてがわれ、それでもせめて装備ぐらいはと奮闘します。この辺のターニャの交渉術が狡猾 ── いや、巧妙なのでぜひ原作ノベルをお読みください。
戦技披露
戦技披露がてら、私がやろう。
by 連邦兵『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
ここはサラマンダー戦闘団への披露でありながら、同時に視聴者へのファンサービス。1期の復習を兼ねて、ターニャの戦闘技術を改めて魅せてくれたのです。
通常、魔導師は航空機に対しては不利です。魔導師は飛行高度が航空機より劣るため、高高度から攻撃されると対抗できません。最後の1機のパイロットが、上空へと逃げていったのは、そのことを知っていたから。
しかし、ターニャはこの魔導師の弱点さえも無効化してしまう、異常な強さなのです。
ナイフで戦闘機を斬れたのは、術式で強化されたナイフだから。術式によって、普通のスコップやナイフが強力な性能を発揮します。(1期5話 )
なぜ神への礼賛など・・・。忌々しい精神汚染め!
by ターニャ・フォン・デグレチャフ中佐『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
奇跡の演算宝珠エレニウム九五式は、ターニャにしか使えない専用品。これを使うと、とんでもない威力の攻撃ができます。ただし、使う際は神を礼賛しなくてはならない。というか、エレニウム九五式を使用すると、ターニャの体は勝手に神を崇めてしまうのです。
これをターニャは「精神汚染」と呼んでいます。
よって、ターニャは、エレニウム九五式の使用はできるだけ控えています。
ターニャは通常、ただの航空機1機相手にエレニウム九五式を使用することはありません。まあ、今回は2期初回だから視聴者サービスというわけですね(笑)。
団結?
我々は現在、帝国軍により甚大な損害を被っております。このような事態を招いた連中に対し、人民の怒りを見せつけなければなりません。
よって今こそ、団結が必要でしょう。
by ロリヤ内務人民委員(連邦)『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
次なる作戦を立案するロリヤ。『劇場版 幼女戦記』で全戦力を以てティゲンホーフ市を攻めましたが失敗。その責任は誰かが取らされるはず ── そう予想させるには十分でした。
にもかかわらず、誰も粛正されない!?
ココアそれ、思った!
原作ノベルを読むと、人民委員たちの心理描写があります。皆、誰かが粛正されると恐れていました。
ただ、誰もロリヤ自身が粛正されるとは思っていません。理由は、人民委員のNo.2だから。つまりロリヤ以外の誰かが責任を取らされると予想していたのです。
ところが、ロリヤは「粛正」ではなく「団結」と言い放ったので、皆、一様に驚いたのです。
ココアおお、そういうことか!
その上 ──
元同志諸君にも贖罪の機会を!旧体制に与した咎で収容した魔導士を再登用するのです。
by ロリヤ内務人民委員(連邦)『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
罪人として収容所に送った魔導師たちを戦力として使うと言い出したのです。
連邦の魔導師は、人民委員に楯突いた反乱分子。
共産主義体制では、こうした反乱分子は粛正されるのが常。ところが、ロリヤはそうした反乱分子ですら戦力として利用する。
ターニャを確保するためであれば、イデオロギーも体制も関係ない。それほど執着しているのです。
悪魔vs悪魔
チャーブル首相閣下は連邦とのさらなる協力体制を望まれると?
by ハーバーグラム少将(連合王国)『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
── ハーバーグラム少将、情報部の貴官ならばわかるだろう。必要とあれば、我々は悪魔とでも手を結ぶのだよ。
ああ、悪魔と悪魔を殴り合わせようというわけですか・・・。
一方、帝国の北西に位置する連合王国では、連邦と更なる協力体制を組むとの方針。これは、連邦を帝国と戦わせることを意図したもの。
ハーバーグラム少将は、これを目には目を、悪魔には悪魔を、という戦術として理解したのです。
つまり、帝国を倒すためであれば、民主主義の雄である連合王国が共産主義国とも手を組む決断したのです。
連合王国も、なりふり構っていられない。
これは連邦も同様。首都モスコーを襲撃され名誉を潰された連邦も、何としてでも帝国にリベンジしたい。だから、禁じ手である収容所送りの魔導師すら戦力として再登用したのです。
一方で、帝国は、諸刃の剣であるターニャに戦闘団を任せ、戦局を変えようとする。
どこの国もなりふり構っていられないのです。
Bパート
任された戦闘団の実態が寄せ集めであり、ターニャは普通の作戦すら遂行できないと頭を抱えていた。そんな最中、連邦軍の二個歩兵旅団が接近していた。
二個師団
連邦軍の二個歩兵旅団が急速接近中とのこと。
by ヴィーシャ『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
旅団の人数規模は2,000~8,000人。約5,000人だとすると、二個歩兵旅団とは、10,000人強の歩兵ということです。
諸君、事態は単純だ。我々は敵の大軍に包囲されようとしている。敵を受け止め、連中が息切れしたところを見計らい、逆襲するしかない。
by ターニャ・フォン・デグレチャフ中佐『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
防衛線だ。持ち場の手綱はしっかりと握れ!
航空魔導師のいない10,000人程度の歩兵であれば、かつてダキア公国軍を機能不全にした第203航空魔導大隊が空から攻撃すれば、容易に撃退できるはずなのですが・・・。
その答えは原作ノベルにありました。
日中、ウロウロとしているのであれば航空攻撃で撃退しうるだろうが……夜間の対地攻撃は効率が恐ろしく悪い。地上の混戦、それも夜戦となれば、航空魔導大隊のような部隊の強みが殺されてしまうではないか。
by 『幼女戦記』原作ノベル5巻
つまり、夜間戦闘という特殊な環境では、航空魔導大隊の強さが活かせない。見えない中での攻撃と追撃は極めて効率が悪い。
だから、ターニャは防衛線を張らざるを得ないのです。
新兵vs新兵
二個旅団の接近に備えるも、一向に接敵せず。敵の作戦を読めずにいると ──
状況が判明しました!これは旅団ではありません。旅団の残骸だったものです。
敵は指揮官の声が届く範囲で密集行動をしていたようです。それゆえ、我らの砲撃で一掃されたものかと!
by ヴァイス大尉『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
つまり、敵は様子見の砲撃で一掃されていたのです。
連邦側も練度不足。視界の悪い夜間行軍、司令官の声が届く範囲に密集していたのです。密集した所へ砲撃されると一網打尽。
ヴァイスが指示した座標に、一度の砲撃で正確に着弾。この砲撃が最大限の効果を発揮したのです。
観測砲撃で敵陣形を砕き、敵指揮官も潰れたと推測されます。そこで烏合の衆となった歩兵を、戦車で蹂躙し、歩兵と魔導師で掃討したのです。
今回の一番の功労者は砲兵部隊。
ターニャが「バカの寄せ集め」だと評していた砲兵部隊は、砲撃に関しては文句のつけようのない腕前だったのです。
だから ──
どうやら私も考えを改めねばならんようだ。
by ターニャ・フォン・デグレチャフ中佐『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
ターニャはその後、考えを改め謝罪したのです。
まず始めにメーベルト大尉、貴官の技量に敬意を表したい。私は貴官のことを見誤っていた。謝罪を受け入れてもらえれば幸いだ。
by ターニャ・フォン・デグレチャフ中佐『幼女戦記Ⅱ』TVアニメ第1話
まあ、どう見てもターニャは渋々謝っている・・・。それどころか、部下からの好感度を上げておかないと、終戦後に痛い目に遭うと、へりくだっているようにも見えますが(苦笑)。
おわりに (『幼女戦記Ⅱ』1話とは)
遂に始まりました『幼女戦記Ⅱ』。
リアリティある戦闘シーン、容赦のない戦場描写、巧みな心理戦と交渉術、そして悠木碧さん演じるターニャの多彩なキャラクター表現が見事に融合しています。
1期や劇場版と同様、アニメ化に際しては原作の難解な部分を分かりやすく工夫。構成の変更、映像による表現説明、あらゆる手段を駆使した見事なアニメ化です。
時文おかげで原作の該当部分を探すのに一苦労…
ココアそうなんだ(笑)
時文でも、面白ければOKです
一見、帝国の方が優位に見えますが、実情は窮乏。サラマンダー戦闘団と聞こえは良いですが、人材不足の中から何とか捻出した新組織に過ぎません。
戦闘団は机上の空論に終わるのか。ターニャは中間管理職としてだけでなく、戦略家としての実力も問われるのです。
一方、敵国も状況は似たようなもの。なりふり構わず禁じ手を連発。まさに国家総力戦の様相を呈している戦局。一体、どのような結末が待っているのでしょうか。
とにもかくにも2期が始まりました。これから3ヶ月、楽しみです!
以上、TVアニメ『幼女戦記Ⅱ』第1話の感想&考察レビューでした。長文にもかかわらず、最後までお読みいただきありがとうございました。
次話のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越しください。
最新情報はX(@toki23_a)にて!
ではでは。
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よろしくお願い致します。
ココアこれで毎日ケーキ食べられるかな!?
時文(君のケーキの為にサポートお願いしているんじゃないだけどね…) 皆に応援してもらえるよう頑張ろう!
今週のX感想ポスト
#幼女戦記 Ⅱ1話
— 時文@(幼女戦記レビュー中)ここアニ管理人 (@toki23_a) July 14, 2026
最大の敵は敵国ではなく組織!?
サラマンダー戦闘団は寄せ集め
これが連邦に勝ちきる手立てとは思えないが…これは今の帝国の限界…否、縮図か?
戦闘作画は相変わらず圧巻!シリーズ屈指のクオリティ
兎にも角にも1期から9年映画から7年
遂に帰ってきてくれました~😆
原作未読
関連記事
アニメ『幼女戦記Ⅱ』次話のレビューはこちら!

