アニメ【時光代理人Ⅱ】6話感想&考察 トキは目撃者か改変者か？目撃者は兄か妹か？チエンの狙いはトキかヒカルか？

【文字数(本文)：約6千文字(目安10分)】

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『時光代理人Ⅱ』第6話「李天希リー・ティエンシー」を鑑賞しました。

本サイトでは、原作ありアニメを原作情報の紹介と共に解説してきましたが、『時光代理人』は原作なしのオリジナルアニメ作品。

よって、アニメを見ただけの考察&解説になります。
あくまで個人的な解釈ですので、ご了承ください。

本レビューが、皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。

今話の収録メディア

今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)

• 「お前に辛い思いをさせずに済んだ」とは？
  (考察) 今回、トキは過去改変していない？
• (考察) 交信途絶中、何が起きた？
• (考察) トキは、なぜ意思と関係なく写真から出てきた？
• 兄ティエンチェンは、殴られたが無事？
• (考察) チエン弁護士の狙いは何？

今話で解決しなかった疑問

最下部「疑問点まとめ (Q&A一覧)」に記載

全12話 各話リスト

話数	サブタイトル
第1話	墜落
第2話	夜襲
第3話	２つの葬儀
第4話	写真の中の彼女たち
第5話	最後の晩餐
第6話	李天希
第7話	市街戦
第8話	人質
第9話	３つの物語
第10話	即興
第11話	対峙
第12話	いいお兄ちゃんがいないと生きられない

※話数：リンクは各話レビューへ

『時光代理人(1期)』のレビューはこちらからどうぞ

はじめに

三歩進んで、二歩下がる。
ストーリーは進むも、謎増える！？

ダイブ中最後の現象は、トキが新たな能力を発揮したのか。
それとも、誰かに乗っ取られたのか・・・。

チエン弁護士も動き出す。
狙いはトキかヒカルか、それともリウ・ミンのスマホか。

胸クソ展開はケリが付くも、緊張と謎はまだまだ続く。

トキは、目撃者か改変者か。
ティエンシーは、目撃者か当事者か。

そもそも、警察に現れたのはティエンシーかティエンチェンか・・・。

何も分からないようで、一つ一つゆっくり考えると何となく見えてきたものある・・・気もする今話(苦笑)。

今回も「次話早う！」な気持ちを抑え(笑)。
まずは、今話を振り返っていきましょう。

感想&考察レビュー　第6話「李天希リー・ティエンシー」

暴力

被食者か狩人か

僕たちは森に生きる動物と同じ。
食べられるために生まれてきた者もいる。

ある者は、食べられることを恐れ、隠れて生きることを選ぶ。

ある者は、生まれながらに血に飢えた獣。

また、ある者は・・・特別だ。
絶え間なく成長し、進化を続ける。
そして、最後、森の中では、数少ない狩人になる。

君はどれになりたい？

by 少年『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

三歩進んで二歩下がる。
いや、下がったのは一歩くらいでしょうか(笑)。

今話は、前話ラストから少し時間を遡って開始。

母親が殴られるのを黙って見ていられず、父親に向かって飛び出す兄ティエンチェン。

だが、子供のティエンチェンでは止めることは叶わず。
逆に、父親が振り下ろした一撃を受けてしまう・・・。

父親は反省するどころか、母親のせいにする始末。

それどころか、父親は写真を見つけ、更に逆上・・・。

でもヒカルは冷静です(苦笑)。

トキ、写真を拾うんだ。

写真が無くなれば、今ある俺たちの未来も全て無くなる。

by ヒカル『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

写真を拾う行為も、実際、過去にあったことなのでしょうか。
ヒカルは、単にトキに過去を正確にトレースさせているだけなのでしょうか。

写真はインスタントカメラで撮ったものなので、フィルムやデータはありません。

確かに、この写真はこの世に1枚しかない。
ヒカル達に取って重要なものです。

でも、過去の(本当の)ティエンシーは、兄や母親を放っておいて写真を手に取ったのでしょうか・・・。

過去改変？

すまない。
全てのことが見えていたら、お前に辛い思いをさせずに済んだ。

by ヒカル『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

「全てのことが見えていたら」とは ──

今の体では俺の集中力が持たず、12時間全てのことが分からない。

by ヒカル『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第4話

ヒカルの能力は、写真の世界で12時間以内に起きた出来事を把握する能力。

今回のダイブは、ヒカルの傷が回復していないので、集中力が持たず12時間先まで把握できていません。(2期4話 )

今回、トキが写真に入った目的は ──
この写真にどんな意味があるのか、ヒカルに写真を渡したフードの意図を探るため。

(現時点では)過去で何かしなくてはならないことがあったのでありません。

つまり、ヒカルが12時間以内の出来事を把握できていれば、ダイブする必要はなかったのです。

先のセリフは ──
過去に戻る必要はないのにトキにダイブしてもらい辛い体験をさせた事を、ヒカルは申し訳なく思っているのです。

それにしても ──
こんな展開を目の当たりにすると、フードがヒカルに写真を渡したのは、母親、あるいは兄を助けて欲しいからな気もします。

トキの能力は一度しか使えません。
一度入ると、同じ写真に二度と入れません。(1期6話 )

母リウ・ランが亡くなる直前の写真。
今回、ここで写真を使って良かったのでしょうか・・・。

交信途絶と母親視点

さっき何をした？
なぜ交信が途絶えた？

by ヒカル『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

ヒカルとの交信が切れ、トキのダイブは強制解除。
一体、何が起きたのでしょうか。

でも写真から出る前、かすかに見えたんだ。
まるでティエンシーの母親の中に入ったみたいだった。

by トキ『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

強制排除

手を叩いた記憶はない。

でも写真から出る前、微かに見えたんだ。
まるでティエンシーの母親の中に入ったみたいだった。

by トキ『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

写真から強制排除されたトキ。
こっちの現象は、おおよそ想像が付きますね。

消された過去

── あの子達はどうなりましたか？ ヒカルに写真を渡したのは、どちらかの可能性が高いですよね。

彼らの記録がシステムに入ってないんだ。
まるで事件後、蒸発したかのように。

by シャオ刑事『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

兄妹の記録は後半シャオ刑事が見ている資料程度。

逆に言うと、死亡も確認されていないので ──
兄ティエンチェンは、(少なくとも)あの夜死んではいないのでしょう。

まずは一安心？

(日本では)未成年の両親が事件等で亡くなれば、親戚に引き取られるか施設に預けられます。

中国でも同じかどうか分かりませんが・・・。
その後の行方が記載されていないのを疑問に感じるシャオ刑事。

だが、それは後半になって理由が判明します。

── 処理担当：銭進チエン・ジン

リウ・ランの事件は、チエン・ジンが担当したのか。

by シャオ刑事『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

ここで、元刑事のチエン弁護士が関わってくるのです。

考えてみれば、この事件が起きたのは、チエン・ジンが警察を辞めた年だ。

by シャオ刑事『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

母リウ・ランが亡くなったのは7年前。
チエン弁護士は、兄妹のことを7年前から知っていたのです。

目撃者

リー・ティエンシー

── どうも。トキチョン･シャオシーです。君の名前は？

── 私は、リー・ティエンシー。

by 『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

指定されたからと言って ──
トキのようなお調子者で、考えていることがすぐ顔に出る人間に、なぜ任せるのか。

警察も ──
連続殺人犯である可能性もある人物に、なぜ一般人であるトキを、それも二人きりにするのか。
目撃者に対して、なぜそこまで気を遣うのか・・・よく分かりませんが(苦笑)。

単身で、目撃者ティエンシーと対峙するトキ。
案の定、リズムを掴むどころか、ティエンシーに完全にペースを握られてしまいます(苦笑)。

ってか ──

リー・ティエンシー！？

by トキ『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

ティエンシーの名前を聞いた瞬間、トキが彼女の事を知っていることがバレバレですね(苦笑)。

なぜ彼女なんだ？

by シャオ刑事『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

違いますね。
今、考えるべき事は、「なぜティエンシーなのか」ではありません。

やっと会えた。
よろしく。

by リー・ティエンシー『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

ティエンシーは、なぜトキを指名したのか、の方が重要ですね。

彼女に嘘は通じない？

よし、もういい。
協力の基本は、お互いの信頼。

今度こそ良いスタートが切れることを願おう。

by ティエンシー『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

「今度こそ」とは ──
前回は良いスタートが切れなかったような口ぶりですね・・・。

1話で赤眼が、言っていた ──

私を騙せても彼女は騙せない。

by リン(赤眼)『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第1話

この「彼女」が、ティエンシーのことだとしたら・・・。

狙いはトキ？

今回は、そう簡単には負けない。

by チエン弁護士『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

チエン弁護士も動き出しました。
時間を気にしているところから、元々の計画なのでしょう。

そう言えば ──

君はやっぱりどうかしてるな。
この計画は危険だが、警察が気付く前に行動すれば一縷いちるの望みはある。

いざって時のために、もう何人か手配しておけ。

by チエン弁護士『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第4話

「いざって時のために、もう何人か手配」と言っていました。(2期4話 )
これが今回のことでしょうか？

一方、病院にシャオマーが乗り込んできた時 (2期2話 ) ──

応援なら、もう来てるぞ。

男は連れてけ、女の方は置いてけ。

by シャオマー『時光代理人Ⅱ』TVアニメ第6話

「男は連れてけ」。
邪魔する者を全員ではなく、トキだけを攫さらうよう指示されていたのです。

病院に侵入したのは、リウ・ミンのスマホを回収するため。

でも、このセリフから ──
トキの拉致も目的だったのです。

では、ティエンシーがトキを連れ出したのに、なぜチエン弁護士は乗り込もうとしているのでしょうか？

トキだけではなく、ヒカルも狙っているのでしょうか？
それとも、スマホがまだどこかにあるのでしょうか？

おわりに　(『時光代理人Ⅱ』6話とは)

まだまだ謎だらけだが、朧げながらも少し全体構造が見えてきた今話。
ようやく人を操るらしき能力も垣間見え、赤眼野郎の正体に一歩迫った感あり。

いやまだ「絞り込み」の段階で「特定」の域ではないし、それ自体もミスリードの可能性もあるか(笑)。

『時光代理人』はミステリではなくサスペンス。謎を解くのに必要な情報が全て開示されるのではなく、後で明かすタイプです(笑)。よって、できることは考察ではなく予想。外れて当然なのです♪

さて、言い訳はこれ位にして(苦笑)。

情に厚く流されやすいトキが、ティエンシーと思しき目撃者と二人きりで面会なんて、端から失敗すると分かっている展開。

更に色仕掛けも混ぜられると、トキなんてチョロい部類でしょう(苦笑)。

相手は、連続殺人犯の可能性もある人物。
リンを操り相棒ヒカルを殺しかけたかもしれない、世話になったチェン刑事を殺したかもしれない奴に、とんだお人好しだぜ我らが主人公トキ。

でも、逆にここまで心を許した展開を見ると、ティエンシーは悪人に見えなくなってくるのも事実。

これは、ティエンシーの魅力か、作品自体の魔力か。
ティエンシーはもちろん、妹思いだった優しい兄ティエンチェンも連続殺人犯だと思いたくはない。

それとも、か弱きティエンシーが人前でゲップするほど、7年という年月と兄妹を取り巻く環境は厳しかったのか。

いや、ゲップ＝ティエンシーではない、ことの示唆で、実は中身はティエンチェンなのか。

朧げながら全体構造が見えてきたと書いたが、本質的なことは何も分かってない。
チエン弁護士、(目撃者である)ティエンシーの狙いも分からない。
兄妹の能力も不明、真犯人かどうかも不明。

唯一言えることは ──
今話は6話、全12話の折り返し地点。
2期はこのまま最後まで突っ走るのだろうなと期待が確信に近づいた。

ん？
もしかして、あと6話見ないと、何も分からないんじゃね？
的な不安がよぎるも、ここまで来たら止められない。
思い切り振り回されてやろうじゃないかと覚悟を決める。

1期のように、小まめな満足感は得られずヤキモキするが。
その分最後の最後にカタルシスを持ってきてくれると信じて、カメレオンのように変貌する小悪魔ティエンシーに翻弄されるトキも大目に見てあげましょう(笑)。

以上、TVアニメ『時光代理人Ⅱ』第6話の感想&考察レビューでした。
長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。

7話のレビューも書いています。
良かったらご覧ください。

ではでは。

疑問点 まとめ(Q&A一覧)

この章では、疑問点をまとめていきます。

今週の感想ツイート

#時光代理人 2期6話
三歩進んで二歩下がる？ 話は進むも謎増える!?🤣
胸クソ展開ケリ付くも緊張は続くよどこまでも

トキは新たな能力発揮か乗っ取られたか
チエンジン狙いはトキかヒカルか携帯か
トキは唯の事件目撃者か改変者か
ティエンシーは目撃者か当事者か

(今話も)次話早う！な1話😆

— 時文＠ここアニ(時光代理人Ⅱレビュー中) (@toki23_a) May 18, 2024

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