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こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『時光代理人』第7話「消えた息子」を鑑賞しました。
本サイトでは、原作ありアニメを原作情報の紹介と共に解説してきましたが、『時光代理人』は原作なしのオリジナルアニメ作品。
よって、アニメを見ただけの考察&解説になります。
あくまで個人的な解釈ですので、ご了承下さい。
本レビューが、皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。
次話以降の「ネタバレなし」なのでご安心を
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
今話で解決しなかった疑問
最下部「疑問点まとめ (Q&A一覧)」に記載
全12話 各話リスト
話数 | サブタイトル |
第1話 | エマ |
第2話 | 秘伝のレシピ |
第3話 | 必ず負けろ、決して勝つな |
第4話 | 告白 |
第5話 | 告別 |
第6話 | 番外編「手合わせ」 |
第7話 | 消えた息子 |
第8話 | 信念 |
第9話 | 逃したシグナル |
第10話 | 善意の代償 |
第11話 | 罠 |
第12話 | 光をくれる人 |
※話数:リンクは各話レビューへ
はじめに
しばらく依頼は止めたいと言い出したヒカルとトキ。
そんな折、3年前に失踪した息子ドウドウの手がかりが何もないので助けて欲しいとその父親リー・リャンがやってきた。
リー・リャンはある大学のそばでミルクティー店を出しており、リンには見覚えがあった・・・。
何の因果か運命か、3年前の苦悩が甦る。
リンが通っていた大学近くで起きた事件。
監視カメラにダイブするとトキは実体化!?
面白い!
でも今回は、その姿が仇となる・・・。
リンは、この事件を忘れる為に都会に。
接触の仕方を誤ると現在の自分達にも影響が出てしまうのでは!?
相変わらず引きが上手し!
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&考察レビュー 第7話「消えた息子」
事件発生
ある大学のそばにミルクティー店を出したリー・リャン夫妻。店は人気となり連日大賑わい。忙しく働く母親に遊んでくれとせがむドウドウに父親のリー・リャンはスマホを渡し、外のテーブルで大人しく見るよう促す。
ミルクティー店
黒糖タピオカミルクティー、甘さ控えめと、ウーロンミルクティーですね。
by リー・リャンの妻『時光代理人』TVアニメ 第7話
ミルクティー店とは、日本でも大ブームになった「タピオカミルクティー」のことですね。
ママ、正義の星の必殺技って知ってる?
by ドウドウ『時光代理人』TVアニメ 第7話
いきなり突っ込んでしまい申し訳ないのですが・・・。
仕事場に子供を連れてくることや、(客じゃない)子供にお客様テーブルで遊ばせるのが信じられません・・・。
これもお国柄?
確かに・・・。
並んでる客も、文句は言っていますが ──
子供がいることについては何も言っていません。
子連れで働く姿は、珍しくないのかもしれないですね・・・。
日本だと、昭和時代の大らかだった頃の感じでしょうか。
『時光代理人』の現在は2021年。
※ヒカルの時計表示より
子供がいなくなったのは3年前なので2018年だと思われます。
そして、なぜ誰も、子供がいなくなったのに、連れ去った人物を覚えていないのでしょうか?
なぜ誰も、ドウドウを連れ去った人物を覚えてない?
休業宣言
前回のダイブ直後から会話を交わしてないトキとヒカル。リンに少し休みたいと告げるも、そこへ刑事がやってきた。
伝えた言葉の意味
あの夜から、俺たちは言葉を交わしてない。
by トキ『時光代理人』TVアニメ 第7話
あの夜とは、5話「告別」でのこと。(5話 )
彼らを救えないなら、伝えた言葉に何の意味があった?
by トキ『時光代理人』TVアニメ 第5話
写真にダイブし過去に戻る。
トキは、皆に降りかかる大災害を知っているのに、何もできなかった無力感を感じていたのです。
何もできないことの辛さ
正直、最初は・・・こんな任務簡単だと思ってた。
── 平気さ、お前に従えばいいんだろ? 左と言えば左へ、右なら右へ。勝手はしない。どうだ? 上手く協力できれば、がっぽり稼げるぞ。借金も速攻返せる。
by トキ『時光代理人』TVアニメ 第7話
これは、写真の中に入る仕事を始める前のやりとりでしょうか。
このセリフから分かるのは ──
トキの方が乗り気。
ヒカルはこの任務の危険度と困難さを認識していたのです。
トキは深く考える事なく、(起きる出来事を知っている)ヒカルの指示通り動けば良いだけと安直に考えていたのでしょう。
写真に入ってまでしなくてはならない依頼は、普通ではできない何かがあるということ。
そんな任務が、簡単なわけがありません。
ましてや、トキのように正義感が強く感情的な性格だと、精神的な影響が大き過ぎるのです。
少し、距離を置きたくなるのも致し方ないですね。
── いきなりやめるって何? どういうこと?
ちょっと休みたい。
by ヒカル『時光代理人』TVアニメ 第7話
通常の営業は続けるから。
「通常の営業」とは、写真館の現像等の仕事でしょう。
写真館の営業は続けるものの、写真の中に入る特殊任務は休むことにしたのです。
シャオ刑事
── ここに、写真の中に入れる妖術使いがいるとか?
すみません、そんなサービスしてません。
妖術使いもいません、他をあたってください。── 私はシャオ・リー、刑事だ。
by リン『時光代理人』TVアニメ 第7話
遂に、刑事に探り当てられた!?
いや、見つかって当然ですね。
だって、写真に入れることをネットでオープンにしているのですから(笑)。
3話、依頼人チェン・シャオはネットを見てリンに声を掛けてきました。(3話 )
私は、チェン・シャオ、建築家だ。
by チェン・シャオ『時光代理人』TVアニメ 第3話
写真の中に入れる人がいる、とネットで見て・・・。
ドウドウの父リー・リャンがその噂?広告?を見つけ、藁にも縋る思いで警察に相談してシャオ刑事が付き添った、といったところでしょう。
それにしても、今話のリンさんは頼りになりますね!
── なんだ、刑事が来て困るのか?
当然です!
刑事が訪ねてきて喜ぶ人はいないでしょ!
うちは真っ当で、そんな怪しいことしてません!お帰りください!
by リン『時光代理人』TVアニメ 第7話
刑事相手に啖呵を切るリン!
実際は、写真の中に入る任務を何度も受けておきながら、よくも抜け抜けと刑事に対してシラを切れるものです(苦笑)。
刑事も刑事。ネットに広告が出てるのであれば、それを突き付ければいいのに(苦笑)
あっ、確かに…
再開
3年前のドウドウ行方不明は大学近くで起き、リンも知っていた。リンは事件を目撃しており、父リー・リャンに何も伝えられず後悔していた・・・。
事件を知っていた
実はね、リャンさんとは3年前に会ってるの。
by リン『時光代理人』TVアニメ 第7話
なんと、リンはドウドウ行方不明を知っていたのです。
本当は伝えたかった。
でも、嘘をついた。今も記憶に残ってる。
by リン『時光代理人』TVアニメ 第7話
あの子が誰かに手を引かれて、目の前を通り過ぎていったのを・・・。
それどころか ──
ドウドウが誰かに連れ去られるのを目撃していたのです。
あのとき声を掛けなかったことをすごく後悔してる。
by リン『時光代理人』TVアニメ 第7話
だから、リャンさんに会うのが怖くて・・・。
リンは、ドウドウを見かけたときに声を掛けなかったことを後悔していたのです。
なるほど。
写真館で父リー・リャンが、リンに懇願したとき ──
先生、お願いです。
どうか助けてください。写真を見れば過去のことが分かるんですよね?
by リー・リャン『時光代理人』TVアニメ 第7話
力になってください。
息子が、息子のドウドウが・・・もう3年もの間行方不明なんです。
リンが困惑していたのは ──
ヒカルとトキの要望で依頼を受けられないからではなく、事件のことを知っていたのに伝えなかった罪悪感だったのです。
自分の過ちを償いたい。
by リン『時光代理人』TVアニメ 第7話
トキ、力になって。
トキが写真に入っても過去を変えることは許されない。
でも、トキの力は無力なんかではない。
過去は変えられなくても、過去を体験することができる。
過去を変えられなくても、未来を変えることはできるかもしれない。
ああ、分かった。
by トキ『時光代理人』TVアニメ 第7話
お礼だよ、このミルクティーのな。
時光写真館、特殊任務の復活です!
トキとヒカルは仲直りして、任務再開!?
早いな、おい!
まあまあ、そう言わずに(苦笑)
連続殺人事件!?
頭が切れるのに、なぜこんなことを・・・。
チェン・ビン、7人目の被害者の資料がないぞ。
by シャオ刑事『時光代理人』TVアニメ 第7話
警察署に戻ったシャオ刑事が見ているのは・・・1話のエマ!?
エマの資料には「受外者001」とあり、最後のページには「受外者008」とあります。
これは、連続殺人事件!?
それに、エマが被害者1番目ということは、トキの過去改変がそこまで影響したのでしょうか・・・。
エマを殺害したのは連続殺人犯?
監視カメラだと1km圏内が視える!?
1キロ圏内にある監視カメラの12時間以内の映像を見ることができる。
by ヒカル『時光代理人』TVアニメ 第7話
でも、監視カメラの死角は、俺にも見えない。
なんと、ヒカルは ──
監視カメラ映像から、その監視カメラだけでなく、カメラから1km圏内にある別の監視カメラの12時間以内の映像まで見ることができるのです!
ただし、カメラに写っていない死角は見えません。
だとしても、とてつもない強力な力です。
警察に知られたら、メチャクチャ頼られるのでは!?
犯人は多分、事前に下見をしてた。
by ヒカル『時光代理人』TVアニメ 第7話
死角を把握し、それを巧みに利用したんだ。
犯人は近隣の監視カメラの死角を把握!?
これは、完全に計画的犯罪。
犯人もまた、一筋縄ではいかないのです。
ある意味、3年間警察に尻尾を掴ませなかっただけはある…
そこ、感心しない!
それにしても、身代金を要求したりもせず。
一体全体、犯人は何の目的でドウドウを連れ去ったのでしょうか。
犯人は、何の目的でドウドウを連れ去った?
監視カメラにダイブすると…
今までは写真の撮影者にリンクした。
ということは、今回・・・監視カメラになるのか!?
by トキ『時光代理人』TVアニメ 第7話
いや、私も近しいことを考えてました(笑)
そうなんだ…
トキが写真にダイブすると、撮影者の精神に乗り移ります。(2話 )
セルフタイマーを使ってもタイマーをセットした人が対象となります。
要は、撮影をした人になるのだと解釈していました。
ならば、監視カメラ映像であれば、最初に起動した人、あるいはカメラの電源を入れた人。
ずっと電源を入れっぱなしであれば、監視している人・・・。
そんな人に入るのだと思ってました(笑)。
12時間しかないぞ。
by ヒカル『時光代理人』TVアニメ 第7話
その間、極力存在感を消せ、その場にいない人間だ。
なんと、監視カメラ映像に入ると、トキ自身の姿のまま実態化するのです。
「その場にいない人間」とは ──
この時間軸には過去のトキが実在する。
未来のトキがダイブで実態化すると、この時間帯においてトキは複数存在している事になってしまう。
だから、極力存在感を消さなくてはならないのです。
ここで、誰かに出会ってしまうと・・・。
トキの姿を見られるだけで、過去が変わってしまう可能性があるのです。
ましてや・・・。
事件発生と思わぬ遭遇
── あれ、トキ?
トキ、何でここに?
by リン『時光代理人』TVアニメ 第7話
リンの証言で、彼女がドウドウの連れ去りを目撃したことは分かっていました。
ならば、3年前、ミルクティー店近辺にリンがいることを想定しておくべきだったのです。
リンに事前に経路を確認しておく。
ドウドウを連れ去っていた人物の特徴を先に聞いておく。
もし出会った場合は、何と答えるか。
あるいは ──
(3年前の)その時、トキに出会わなかったか?と確認する。
特に最後に質問は、事前にしておいて欲しかったですね。
確かに!
実際どんな答えが返ってくるか聞きたかった~
トキを知っている人に出会えば、言い逃れすらできません。
リンは、ドウドウが連れ去られているのを目撃していました。
が、その直後に(本来はいないはずの)トキとも出会っていたのです。
このタイミングで出会ってしまったという事は・・・。
トキは、また過去を変えてしまったのでしょうか・・・。
知ってたなら最初に教えろよ!
by トキ『時光代理人』TVアニメ 第7話
全くその通り!
そう思った(笑)
この辺が、わざとなのかいい加減なのか、トラブルの元になっていることをいい加減学んで欲しいのですが・・・。
展開を面白くする(ハプニングを起こす)ためには仕方のないことなのでしょうね・・・(苦笑)。
おわりに (『時光代理人』7話とは)
写真の中に入る力はチートなれど、無敵ではない。
それどころか、何もできず無力感に叩きのめされたトキ。
そんな虚しく辛い思いなど、二度としたくないと考えるのは当たりまえ。
トキだって人間だもの。
だけど、そんなナイーブなヒーローでも、他にはない力を持っている限り頼られる。
部外者は、トキとヒカルの力の正体を知らないし分からない。
実際、写真にダイブできることを知ったとて、どれだけ傷付けられるか分かっちゃいない。
それでも、依頼者は藁にも縋る思いで頼ってくる。
大家さんも、何とかしてあげたいと、トキに頼む。
ここで断っては、男が廃る?
あっさり翻すのもトキの良さ?(笑)。
監視カメラ映像にダイブして、カメラになるボケ噛ましながら、サディズム傾向があるヒカルのサプライズに驚くも、一瞬の油断が、また思わぬトラブルを引き起こしてしまう。
リンがドウドウ人攫いに気付かなかったの、トキのせいじゃね?
なんて、意地悪なことを考えつつ。
相変わらずの引きと、そこまで持っていく展開が上手いと感心しきり。
過去を変えることはできない。(そんなの神でもできっこない)
そんな制約の中で、3年前の事件で何ができる?
自分の立場(無力)を理解したトキは、何を成すのか狙うのか。
次話サブタイ「信念」に力強さを感じつつ、一皮むけたトキの活躍を期待したい。
以上、TVアニメ『時光代理人』第7話の感想&考察レビューでした。
長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。
8話のレビューも書いています。
良かったらご覧ください。
ではでは。
疑問点 まとめ(Q&A一覧)
この章では、疑問点をまとめていきます。
- 今話で生まれ解決した疑問は、本文で解説して本章でまとめ
- 今話で解決しなかった疑問を、疑問1期XX-XX(話数-通し番号)として記録
⇒ 本章「疑問点まとめ(Q&A一覧)」でまとめ - 答えは、推測ではなくできるだけ作品内で明らかになった事実を記載
※推測が入る場合は、断りを入れる
⇒ 解決した疑問は、次話で削除
今話で解決した疑問 (クリックすると答えが表示されます)
今話で新たに発生し、解決しなかった疑問
- 疑問 1期07-01 なぜ誰も、ドウドウを連れ去った人物を覚えてない?
- 疑問 1期07-02 エマを殺害したのは連続殺人犯?
- 疑問 1期07-03 犯人は、何の目的でドウドウを連れ去った?
残っている疑問
- 疑問 1期01-01 トキは、何の借金を負っている?
- 疑問 1期01-02 トキの両親は、なぜいない?
- 疑問 1期01-03 トキがダイブしたのは、今回が初めて?
- 疑問 1期01-04 トキとヒカル、いつ、どのようにして能力を身につけた?
- 疑問 1期01-06 ヒカルは、なぜ事前に写真の中の出来事をトキに教えない?
- 疑問 1期02-02 トキは、一人ではダイブできない?
今週の感想ツイート
#時光代理人 7話
— 時文@ここアニ(時光代理人Ⅱレビュー中) (@toki23_a) February 21, 2022
何の因果か運命か、3年前の苦悩が蘇る
リンが通ってた大学近くで起きた事件
監視カメラだと実体化できるのか、面白い!
でも今回はそれが仇となる
リンはこの事件を忘れる為に都会に
接触仕方誤ると現在の"自分達"に影響が…どうする?
相変わらず引き上手し❗️
関連記事
アニメ『時光代理人』第8話のレビューはこちら!