平穏世代の韋駄天達

アニメ【平穏世代の韋駄天達】6話 感想&考察 見えてきたオオバミ博士の正体とハヤトのポテンシャル

平穏世代の韋駄天達 6話

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『平穏世代の韋駄天達』第6話、鑑賞しました。

今回、アニメ化されたのは、
コミック4巻27話「溶けて混ざりし過去」~5巻32話「宗教国家サラバエル」途中まで

アニメはとうとうコミック最新刊(5巻)に入りました。
少しペース落ちましたが、それでも今話もコミック1冊の半分以上進みました。(涙)

アニメで描かれた内容を中心に、原作カットされた部分も取り上げ、掘り下げます。

今話の疑問点 (リンクは該当箇所へ)
※原作情報と、私なりの解釈を含め考察

  • 高速説明① 封印の中身は 
  • 封印は1年で良かった!? ではなぜ気付かなかった? 
  • 高速説明② オオバミ博士は韋駄天 
  • 現代技術でオオバミ博士のようなロボットは作れる? 
  • 前話、イースリイはピサラに何を確認した? 
  • 魔王オオバミ博士の正体は? 
  • 魔王の強さは、なぜ未知数? 
  • 高速説明③ 韋駄天の強さの秘密 
  • ハヤトはなぜ急に強くなった? 
  • ブランディ王妃の回りくどい呼び方とは? 
  • なぜ人間の説得が必要? 

原作でしか描かれてないこと
※原作およびコミックからポイントを紹介します

  • プロンテアは、なぜ地面から出てきたの?
  • ブランディ王妃の子供達の強さは?
  • 韋駄天が暗闇でも戦えることを魔族側も知る
  • 魔族達の結婚事情

ここでは、以下の観点でレビューします。

アニメ各話「感想」

原作、コミックを読んで分かった新情報を加味して「解説・考察

私は原作、コミック共に未読です。
アニメ鑑賞後、”アニメ化済み時点まで“の部分を読み、レビューを作成しています。

レビュー作成時は、先の内容は知りません。
よって・・・

次話以降のネタバレは「なし」なのでご安心ください。

『平穏世代の韋駄天達』の漫画は商業前のウェブサイト上のものと、コミック漫画の2種類あり、本レビューでは以下のように表記します。

  • 原作:天原先生のWeb漫画
  • コミック:天原先生原作・クール教信者先生作画のコミック
  • 原作コミック:原作とコミックの両方を指します

平穏世代の韋駄天達(全11話)各話リスト

話数 サブタイトル  コミック巻数
第1話 平穏 1巻
第2話 黒南
2巻
第3話
第4話 黄雀
3巻
第5話
4巻
本レビュー
5巻
第7話

※リンクは各話レビューへ

今回のあらすじ

あらすじ

ピサラ達から得た情報を総合し、魔族を束ねる魔王ことオオバミ博士の正体は韋駄天ではないかと推測するイースリイ

それも魔族の韋駄天ならば、強さは未知数。
まずは、オオバミ博士以外の魔族を始末する作戦に。

来る決戦に向けハヤトを特訓する。

やっと始まったハヤトの修行回
他の作品なら主人公の挫折から修行は序盤鉄板展開なのに、『平穏世代の韋駄天達』はそもそも主人公を置いてきぼり!?

リンやプロンテアの圧倒的な強さを前に、ハヤトの存在感が段々小さくなっていました。
が、今回ようやくハヤトの可能性に言及。
やっとハヤトが主人公らしく見えました(笑)。

修行の仕方がこれまた独特。
これまでは、ひたすら「攻撃を受けボロボロになり再生」を繰り返すことで「防御力」アップと人間の弱点を消していった。

「攻撃力」はどうやって上げるのかと思いきや・・・体重増減!?

手法がいちいち人間離れ、いや、神様だからいいのか(笑)。

他方、人間っぽいのが魔族側。

仲間がいたぶられている姿を想像して欲情する調教師ミク。(←感情に素直という意味)
負けを覚悟し、お腹を痛めた子を逃がすブランディ王妃。

韋駄天より人間臭い魔族に愛着がわいてくるのは、魅力なのか弱い方を応援してしまう判官贔屓ほうがんびいきか(苦笑)。

圧倒的優位な側が修行し準備を入念に
他方魔族は、覚悟し子供を逃がす親心

不思議な構図がこれまた『平穏世代の韋駄天達』らしさ。

では、今話を振り返っていきましょう。

感想&考察レビュー 第6話「煙」

溶けて混ざりし過去

平穏世代の韋駄天達 6話

ピサラ達から得た情報を総合し、魔族を束ねる魔王ことオオバミ博士の正体は韋駄天ではないかと考察するイースリイ。
一方、調教師ミクは、魔王の正体に疑念を抱いていた。

高速説明① 封印の中身は

高速説明は、その名の通り高速だったので文字に起こしておきます。

正確な死因は餓死です。
氷漬けで仮死状態保存とは訳が違うんです。
ゴキブリ捕獲機にくっついているのと変わりません。
無理矢理固めてるだけなので、数日で死にます。

これは、魔族も同じです。
奴らでも1年も持ちません。
799年前にはとっくに全滅している・・・

ぶっちゃければ過去の韋駄天が犠牲になる意味はなかった。
交代で1年封印を持続させ続けるだけでよかったんですよ。

でも、そんな考えはリンさんにも他の韋駄天にもなかった。

by イースリイ『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

どうやら封印とは、単に「固めて閉じ込めておくこと」のようです
封印の中では時間は流れ、生きていくには栄養分が必要

ゆえに、封印内の魔族は1年ほどで死滅し、とっくの昔に全滅。
800年経った今では、封印を守る意味はない。

それどころか封印は1年ほどもたせれば十分で、韋駄天が命を犠牲にする必要はなかったとイースリイは言うのです。

補足

昔の韋駄天は、魔族を”永遠に”封印するために自らの命を使いました。

結界を完全なものにするためじゃ。
ワシらの魂ごと内に封じ込め結界の一部となる。

by おじいさま『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第1話

韋駄天には寿命も餓死も縁がない

封印は、魔族が餓死する1年程度で良かった!?
では、なぜ当時の韋駄天たちはそのことに気付かなかったのでしょうか

原作コミックには言及されていました──

永遠に封印するのに固執したのは、私ら韋駄天が餓死や寿命に縁がないからか・・・
ただ止めてたら死ぬって考えはそういえば私もしなかったな。

※アニメでは全文カット

by プロンテア『平穏世代の韋駄天達』コミック4巻

韋駄天は食べ物や空気がなくても生きていける。
自分たちにとって、それがあまりに当たり前で自然なことだった

だから、魔族に餓死や寿命があるとは考えたこともなかったのです

推測

少し気になることが・・・

封印された魔族の思念と韋駄天の知識で、新たな韋駄天が生まれたのなら。
封印されても意識はあったということですよね?

封印した韋駄天たちに意識があれば、1年もすれば魔族が死んだのは分かったのでは?

ならば、封印を解いて出てくれば良いと思うのですが(笑)

それとも、内部から封印を破ることはできないのでしょうか?

そして、もっと気になることは・・・
韋駄天は寿命もなければ、食べ物と空気がなくても死にません。

封印の中の魔族は餓死していたとしても、韋駄天は生きてるのではないでしょうか?

それとも、封印するのに自分の魂を使ったから元には戻れない、ということでしょうか。

オオバミ博士の一部は昔の韋駄天の知識。
知識が溶け込んだのなら、意識はある。
意識があるのなら生きている・・・?

いずれにせよ、封印が解かれるのも一つの楽しみになってきました。

高速説明② オオバミ博士は韋駄天

とんでもない。
このミスが魔王を生む原因となってしまったんです。

今にして思えば、あの博士そのものがありえなかった。
人間の感情や仕草をリアルタイムで表現する機械を、一体どうやって操縦していたのか?

数百のスイッチやコントロールで精密に動かす?
汗や瞬きにいたるまで操縦者とシンクロさせる?
どっちも今の科学では無理があります。

ただ一つだけ、いくら複雑な操作でも問題ない方法があります。
プロンテアさんもやってた思念による操作。
あれならば可能です。

by イースリイ『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

寒い所でも平気だったり不思議な所はあるものの、誰もロボットだとは気付かないほど見た目は人間だったオオバミ博士

イースリイ曰く、これはオーバーテクノロジー。
作品内の科学技術では実現不可能な様子。

その点からイースリイは、オオバミ博士は怪しいと踏んだのです。

例え感情豊かな表情や動作ができるロボットは作れても、操縦するのに無理がある
不可能を可能にしたのは、韋駄天特有の思念操作だったのです

現代技術では見た目は近づけても動かすのは無理

私はてっきり、本物の人間と見分けが付かないロボットを作れる時代設定だと思っていました(苦笑)。

『平穏世代の韋駄天達』の作品の時代設定は分かりません。
が、仮に現代、アニメ放送された西暦2021年だとしたら。
オオバミ博士のようなロボットを作ることはできるのでしょうか?

推測

現実世界でも──
現代の科学技術で人間そっくりなロボットを作るのは、まだ難しいです

静止状態であれば可能かも。
蝋人形がいい例で、本人と並べても動かない限り見分けがつかないほど。
ハリウッドの特殊メイクも高いレベルになっていて、俳優を別人にしたりしています。

ですが、本作で描かれている”人間のように動く”ロボットとなると、まだ無理です。

電源を内蔵し、人間のようになめらかに二本の足で歩きバランスを崩すことなく腕を動かす。
顔の表情、目や口はもっと微細。

現代の技術では、動くと人間ではないとすぐに気付かれます

なので、人間と見分けが付かないロボットがある時点で、現実とは違い高い技術力をオオバミ博士は持っているのだと思ってました。

ただ、もう一つ考えられるのが・・・

オオバミ博士のロボットは駆動部分に特化して、バランスや制御系は無視
本来なら誰が操作してもまともに動かすことはできない。

が、思念を使ってロボットを自分の体のように動かす。
韋駄天であるオオバミ博士だから操作できた。

ちょうど、ラジコンカーを自分の体の一部のように扱い、改造しているとしか思えないトリッキーな動きを見せたプロンテアのように・・・

ネットに繋がってないカメラを乗っ取ったのも韋駄天の力

先のロボットのことだけでもオオバミ博士は韋駄天の可能性が高いですが、イースリイはもう一点証拠を見つけていました──

ピサラ大将にも確認を取りましたが、ボクらを見つけた方法は、この国中のカメラをハッキングしていた・・・

ネットにも繋がっていないカメラにまで乗り込むなんて、韋駄天以外にできるわけがない。

by イースリイ『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

前話終盤、イースリイがピサラに小声で確認していたのは、このこと。
イースリイの居場所を見つけたのは「国中のカメラをハッキングしたのではないか?」と聞いたのです

ホタエナ国中のカメラをハッキングした時、タケシタ皇帝は不思議がっていました(4話)

タケシタ皇帝:ハッキングと言うやつか?しかし、ネットはおろか、どことも繋がってない個人の映像までどうやって?

ブランディ王妃:さあ?魔王様の技術は私達には理解できないわよ。

by 『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第4話

魔王がやっている方法を推測できないのもそのはず。
科学技術などではなく、韋駄天の思念操作だったのです。

補足

魔王の科学技術を超えた能力を見て、韋駄天ではないかと魔族側は気付かなかったのか?

魔族は韋駄天の性質をほとんど知りません。
心臓を貫いても死なないことを知ったのは、1話。
リンが800歳(寿命がない)だと知ったのも3話、かつ聞いたニッケルは死んだ。
空気がなくても問題なく、海底を歩けることを知ったのも4話。(アニメではカット)

魔族は韋駄天のことをほとんど知らないので、ネットに繋がってないカメラに魔王がハッキングしても「韋駄天では?」という発想に至らないのです。

反対に、イースリイも魔族側に韋駄天がいるとは考えもしなかったので、読み違えたのです。

ネットに繋がってないカメラを覗き見るなど不可能。
だから、安心して一人で研究所へ向かったのです。

4話の海底シーン。
ナレーションで言っていた「イースリイの読み違え」は、魔王が韋駄天だと言うことですね。

この読みは概ね正しい。
だが、イースリイは魔王に対する認識を完全に読み違えていることに、今はまだ気付いていない

by ナレーション『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第4話

4話の伏線を一気に回収です!

魔王オオバミ博士の正体

韋駄天の発生条件

  • 大量の生物の思念
  • 救いを求める心
  • 数百年の年月

『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話より

封印の中に当てはめると──

  • 大量の生物の思念:封印された魔族の思念
  • 救いを求める心:死にゆく魔族の救いを求める心
  • 数百年の年月:800年
    ※魔王が現れたのは少なくとも100年前、となると年月は700年といったところか

封印の中だけで条件を満たし、韋駄天の実体は恐らく封印の中
思念を発し、機械を通してのみ外の世界を知る状態

ご丁寧に、知能は犠牲になった韋駄天から得ているときた

これが、魔王オオバミ博士の正体だと言うのです。

魔王の正体

  • 魔王は、魔族の思念から生まれた韋駄天
  • オオバミ博士として目の前に存在するのは、ロボット
  • ロボット動かしているのは、魔王の思念
  • 魔王の実体である体は、まだ封印の中

補足

魔王が韋駄天なら、なぜイースリイやハヤト、ポーラのように見つけられなかったのでしょうか?

アニメではカットされましたが、韋駄天が生まれる「引き出し」は韋駄天にしか分かりません。(2話)

ついでに言っておくと、ハヤトがあちこち行って遊んでいたのは、新しい韋駄天を見つけるためです。(2話)

自然発生するには数百年かかる、魔王が生まれたのは100年以上前。

それだけ長い間見つからなかったのは、魔王が生まれたのは封印の中だったから。

封印の中で生まれたから、自然発生したと同時に封印の力で行動が制限された。

行動が制限されたので、思念を通じてしか・・・・・・・・外の世界を知るしかなかったのです

オオバミ博士自身も自分の正体を分かってない

まあええわい、好きなだけ詮索するがよい。
そしてわかったら是非教えてくれ。

何せワシも知らんのじゃからな。

by オオバミ博士『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

オオバミ博士の正体に疑念を抱く調教師ミク。
ミクのストレートな質問に、ごまかしも隠しもしないオオバミ博士

つまり、オオバミ博士は、本当に記憶はなく自分の正体を知らないと言うこと

周囲に韋駄天がいないので、オオバミ博士は韋駄天のことを知りません。
韋駄天のことを知らなければ、自分が韋駄天だと考えるわけもなく。
イースリイだって、ハヤトに会うまで自分の正体が分からなかったのです。(5話)

ましてや、体は封印の中で自由がきかず、機械を通してのみ外の様子を知るオオバミ博士であれば、なおのこと自分の正体は分からないでしょう

疑問

実体は封印の中とは言えど、思念操作できるのは意識があると言うこと。
意識があれば、自分の体がどこかに閉じ込められている感覚はあると思うのですが・・・

体本体と意識は、まるで別物のようですね。

それにしても、ミクのストレートさと、オオバミ博士の正直さを見せる展開が気持ちよい。

あなた一体、何者なんですか?

by 調教師ミク『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

ミクは決して、オオバミ博士が”魔族の敵”という意味で疑っているのではありません。
突然リンの名前を口走ったりする不可解な行動が引っかかるのです。

敵だと疑っていれば、直接聞いたりはしません。
ミクは、ポーラよりも弱いのです。(5話)
敵ならば、正体がバレたとなると消されるかもしれません。

ある意味、魔王を上司として信頼しているからこそ直接聞いた、物怖じしないミクらしい行動なのです

普通なら、ミクは魔王を疑って、疑念が大きくなり忠誠心が下がっていく。
オオバミ博士は、多少なりとも隠し、かえって疑念を深めてしまう。

優秀な部下との仲違いにする鉄板ネタなのに、見事な協力関係に。
魔族側が韋駄天を倒す突破口になるのか・・・

魔王の強さは未知数!?

では、魔王の強さはどの程度なのか──

多数の魔族と韋駄天が混ざりできた相手。
あまりにも強さが未知すぎます。

単純に、勝てるかどうか分からないんです。

by イースリイ『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

魔王オオバミ博士の強さは、イースリイにも予測できず

どれだけ強くても、あのリンが負けるとは思いませんが・・・
イースリイは分からないと言う。

韋駄天は思念体。
思いによって少し特性が変わるのはご存じの通り。

ポーラは鳥の思念が入っているので、鳥の言葉が分かり、音を立てずに動いたりできる。(2話)

ならば、魔族の思念でできた韋駄天に、先代の韋駄天の知能を付けたら・・・

最強のリンは、あくまで人間の思念でできた”人間ベース”。
“魔族ベース”でできた韋駄天の強さは一体・・・

つまり、リンとはベースが違い、ポテンシャルが高い可能性があるのです

段々”魔王”らしくなってきましたね!

物理法則無視

ハヤトはピサラ達と修行中。
スピードでは勝るが、ハヤトの攻撃は全く効かない。
悩んでいるハヤトに、プロンテアがアドバイスをするが・・・

ハヤトは弱い?

俺がここまで弱いとは思わなかったぜ・・・
なんだよ、この体たらくは・・・?

by ハヤト『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

ハヤトは普通の人間に比べればずっと強いのですが、上には上がいた。

3話、魔族会議の時──

平穏世代の韋駄天達 2話

この小僧(ハヤト)を倒せる者は?

by オオバミ博士『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第3話

魔獣ジュードを倒したハヤトの映像を見て、オオバミ博士が魔族幹部に投げかけた質問。
ハヤトに勝てると答えたのは8人。(3話)
もちろん、ピサラ、ネプト、コリーの3人も入ってます。

コリーには持久戦に持ち込めば、なんとか体力勝負で勝てる。
が、ピサラやネプトには全く歯が立たぬ。

ハヤトは、今まで自分より強い存在は、リンしかいなかった
が、その後ニッケルにコテンパンにやられてしまう。

平穏世代の韋駄天達 3話

ニッケルが特別強いのだと思いきや、他の魔族にも敵わない。
井の中の蛙だったことを痛感するのです

(原作情報)ネプト相手に放った、崖を利用して勢いを付けた攻撃。これは1話で魔獣ジュードを倒した決め技です。ポーラは「ダッシュ攻撃」と呼んでます(笑)

魔獣ジュード相手にも、ハヤトはトドメを刺すのに手間取った。
それでも、最後には助走を付けて放った渾身の一撃で魔獣の体を突き破った。

その攻撃をネプトに放ち、カウンターを食らってしまったのです。

つまり、知能を持たない魔獣ジュードならスピードに乗せた単調な攻撃も効くかもしれない。

が、知能を持ち、経験豊かなピサラには拘束され勝てない。
ピサラより強いネプトには(魔族に変化しなくても)あっさりやられてしまうのです。

(原作情報)原作コミックでは、ピサラに「バカだから対策が簡単」と言われる始末。要はハヤトの攻撃は単調なのです。

地面から出てきたのは警戒!?

うわっ!キモッ
何で、んな所から来んだよ!

by ハヤト『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

なぜプロンテアは、地上から出てきたのか?
アニメだけでは意味不明、本当にキモいだけでした(苦笑)。

原作コミックには、謎の行動に理由が説明されていました──

地上は監視カメラだらけだしね。
キミらの方は、ピサラ大将がうまいことやってくれているだろ、たぶん。

※アニメでは全文カット

by プロンテア『平穏世代の韋駄天達』コミック4巻

なんと、監視カメラに写らないよう地面を通ってきたというのです。

・・・え?
つまり、街から修行している場所まで地面を掘って移動したということ!?

しかも体重計を持って(苦笑)。
なんだかとんでもない人です。

補足

そもそもハヤト達は普通に移動して、この場へ来たのに問題なかったのか?

それが「キミらの方は、ピサラ大将がうまいことやってくれているだろ」という意味ですね。

ピサラ達が一緒なので、見つかったとしても適当な理由を付けて逃れているだろうと言うのです。

実際の所どうしたのか分かりませんが・・・

研究所のカメラは電源を切ったようです──

ピサラが最後に乗り込んだ研究所は、数時間あとで、いそいそ電源切って何の情報も得られなくなっちゃった。

by 調教師ミク『平穏世代の韋駄天達』コミック4巻

高速説明③ 韋駄天の強さの秘密

これによって音を立てず動いたり速さを増したり壁や天井に立つことができる。
ならば、攻撃力を上げる場合は逆に重くなればいい。

ごらんのように韋駄天は質量保存や空気抵抗などの物理法則を無視できる。
戦闘中は0に近い質量で加速して、攻撃を叩き込む瞬間だけ何トンもの重さにする。
実に簡単だ。

韋駄天なら体重を軽くする事は誰でもできる。
無音移動が苦手なハヤトでも、1~2キロにまでは落とせる。

だが「重くなる」のは話が別である。
自分のベースをはるかに上回る質量となるには、自身から武器を取り出す事に匹敵するレベルのイメージ力が必要である。

数トン単位で変わろうとしたら何百年もかかるけど、数百キロ程度なら数年、数十キロならまあ数週間、習得が早ければ今日明日中にできる。

ポーラならある程度は今すぐできるはずだ。

by プロンテア&ナレーション『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

韋駄天が、速く動いたり、垂直の壁を歩いたり、小さい体で強い攻撃を放つ理由が判明

自在に自分の体重を変えていたのです。
移動するときは体重を軽くして、ちょっとした力で速く動く。
攻撃するときは体重を重くして、同じ力でも威力を上げる。

韋駄天は思念体。
思念なら、重力や空気抵抗といった物理法則を無視できる、韋駄天ならではの技!

ハヤトに求められる強さ

原作コミックでは、プロンテアは、ハヤトが魔族3人に勝てなければ1週間後の魔族との戦いでは使わないと断言しています。

その強さの目安は──

イースリイ:ちなみにどのくらい重さ扱えれば、あの3人を倒せそうですか?

プロンテア:攻撃がそれなりに通じるだけで倒せるから・・・単体戦なら20キロ、3人同時なら40くらいは増やしたいね

※アニメでは全文カット

by 『平穏世代の韋駄天達』コミック4巻

ハヤトはスピードに関しては十二分。
だから、攻撃の威力さえ増やせれば戦力になると見込んでいたのです

ただ、体重増減は、理屈が分かっても簡単にできるわけではない。
実戦で使うとなると、コンマ何秒の切り替えを求められ尚更難しい。

そもそも、イメージ力なんて頭を使って戦うのはハヤトにとって苦手な分野。
だから──

全く・・・
最初から出来ないのわかっててやってるな、この人は・・・

by イースリイ『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

とイースリイも諦めていたのです(笑)。

ハヤトは体重を増やしたのではなく・・・

ところが、あっという間にハヤトは習得。
驚く、プロンテアとイースリイ。
ハヤトは天才なのか!?

・・・ではありませんでした──

わかりました、プロンテアさん。

ひょっとしてハヤト・・・
自重まで戻して打った事が無かったんじゃないですか?

by イースリイ『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

攻撃力を増すには、体重を増やさなくてはなりません。

ハヤトの体重は65キロ。
意識をしても気合いが入るだけで、体重は増えませんでした(笑)。

体重を軽くするのは簡単ですが、体重を自重より重くするのは刀を出すのと同等レベルのイメージ力が必要

だから難しいと言われていたのです。

では、ハヤトは何をやったのか?

イースリイが言うには──ハヤトは体重を増やしたのはなく、戻した・・・だけ

つまり、ハヤトは戦う時、スピード重視で”自然に”体重を減らして・・・・いたのです。

ハヤトのこれまでの修行はスピードを上げること。
スピードを上げるために、誰から教えられたわけでもなく自然と体重を減らすことをやっていた

結果、リンには及ばないものの、ハヤトやポーラよりずっと速い速度で移動できた。

ハヤトはこれまで、スピードを上げるために落とした体重の”まま”戦っていたのです
わずか数キロの体重で戦っていたのです

だから、ハヤトの攻撃は軽かったのです

減らした体重を元に戻すのは簡単。
なぜなら普段から戦闘が終われば元に戻していたのですから。

先に紹介した、プロンテア曰く、ピサラ達3人を同時に倒すには体重40キロ増やすのが理想。

それはハヤトのこれまでの攻撃力が基準。

ハヤトは体重を元に戻したことにより、数キロから65キロ。
相対的に60キロ増の攻撃力を得たのです。

ハヤトは強くなったわけではありません
本来持っている力を、ようやく発揮できたのです。

プロンテアは、ハヤトの本当の実力を目の当たりにして、わずか80年でここまで強くなったことに驚いたのです。

これが、ハヤトの本当の強さ。
ハヤトは戦いの天才と言うより、純粋に強さを求めるバカ正直さが長所なのです

ブランディ王妃の憂鬱

ピサラ大将ら3人も韋駄天にやられたとなると、いよいよ魔族の滅亡が近づいたと感じたブランディ王妃は、内密にあることをする──

通信機器も使わず口頭連絡で呼び寄せた

何だい一体、回りくどい呼び方で。

by 第一王子クライシ『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

魔族が置かれた状況と、このセリフから、ブランディ王妃が何をやったのか想像は付きます。

が、原作コミックには詳細に描かれています──

通信機器などは一切使わず足で探して必ず口頭連絡で呼んで来て頂戴。
それと周りの者、誰一人にもこの事は気付かれないようにね・・・

※アニメでは全文カット

by ブレンディ王妃『平穏世代の韋駄天達』コミック4巻

守衛二人に3人を連れてくるよう指示した際、細かい条件を付けたのです。

補足

通信機器を使わないのは、普通に考えると記録を残さないようにするためです。

が、ブランディ王妃が気にしたのは、通信機器を使うことによって”子供を逃がす前に”魔王に見つかることですね

魔王はネットに繋がってないカメラでも覗くことができる、理解できない技術力の持ち主。
魔王の目をかいくぐるには細心の注意を払わなくてはいけないと考えているのです。

従順な部下はそれに従い、無事に3人の子供をブレンディ王妃の前へ連れてくる。

誰にも気付かれずに呼んだことを確認した上で、ブレンディ王妃は守衛二人を始末します・・・

(さてこれで)私があなたたちを集めた事は誰も知りません。

※()内はアニメではカット

by ブレンディ王妃『平穏世代の韋駄天達』コミック5巻

つまり、ブランディ王妃が子供を呼び寄せた形跡を完全に消したのです
アニメで描かれた、守衛二人が倒れていたシーンは、処分した後が描かれていたのです。

平然としている3人の子供達。
つまり、3人とも人間ではなく魔族ということですね。

原) 子供達は戦力にならないが、その子供は未知数

何のため?
そしてコソコソやる理由は?

by 第三王子バズ『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

第三王子と第二王女は質問していますが、第一王子のクライシは質問していません。

アニメではカットされていますが、原作コミックでは第一王子クライシも質問しています。
それも重要な質問を──

俺ら3人が生き残ったところで意味あるの?
正直、俺らの強さなんて魔族の中でも低い方だろ?

※アニメでは全文カット

by 第一王子クライシ『平穏世代の韋駄天達』コミック5巻

いい質問です!
「魔族の滅亡を防ぐため」なら強い奴、もしくは強くなる可能性がないと、単独行動になり逆に狩られてしまいます

ブレンディ王妃はここで実に興味深い応対をします──

当時最強だった私とタケシタの子があなた達です。
そして私と並ぶ最強の魔族だったニッケルの両親は、別に強かったわけでもありません。

つまり強さを決めるのは、人間との融合の質で決まります。
あなたたちでも生きていれば十分に意味があります。

※アニメでは全文カット

by ブランディ王妃『平穏世代の韋駄天達』コミック5巻

なんと、強い魔族同士の子供が強くなるとは限らないと言うのです。

魔族の強さ

  • “知恵を持った”魔族同士の子供は、”知恵を持たない”魔族
  • その子供に知恵を持たせるには、人間と融合させなくてはならない

強さは、親の遺伝子より人間との融合具合に左右される

「ブランディ王妃のセリフ」より

よって、王子達3人が強くなくても、その子供達が強い可能性があるというわけです。

疑問

というか、知恵を持った魔族同士でも、子供はただの魔族なのですね(苦笑)
まあ確かに、でなければもっと簡単に増やせますね。

あれ?
王子達3人が、もう一人連れて行くとは言え、ほぼ単独で逃げて・・・
オオバミ博士や産婆ウメヨがいない状況で、人間との融合なんてできるのでしょうか?

ん?
ならば、人間と魔族の子供の方が簡単なのでは?

(原作情報)ブランディ王妃のセリフ「子煩悩な所があるなんて知らなかった、か・・・私もよ」は原作コミックにはありません。アニメオリジナル。人間臭い、いいセリフですね。

原) 夜襲されれば手も足も出ない・・・

あぁ~どんどん絶望的になっていく・・・
私まだ死にたくないんだけど・・・

by ブランディ王妃『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

ブランディ王妃が落ち込む気持ちは分かりますが(苦笑)。
アニメ鑑賞時「どんどん絶望的」というのはピンと来ませんでした。

原作コミックを読んで理由が判明。
ミクにより、さらなる韋駄天の強みが発見されたのです──

ピサラが失敗した以上、リンだけを見張ってても意味はありません。
リンを見張っていた兵士を他の見張りに回します。

その際にミクが気付くのです──

この暗さでも船が減ったの見えてるねー
つまり韋駄天には暗闇は通用しない・・・

夜襲されたら、こっちは手も足も出ないわね・・・

※アニメでは全文カット

by 調教師ミク『平穏世代の韋駄天達』コミック5巻

韋駄天に暗闇も強い光も関係ありません。
魔族が夜襲され明かりを消されたら・・・
昼間でさえそのスピードに追いつけないのに、暗闇だと全く手出しできなくなってしまう。

その情報を聞き「どんどん絶望的になっていく」とブランディ王妃は言ったのです。

ちなみに、原作コミックではブランディ王妃が頭をぶつけている壁は壊れかかっているほどです(苦笑)。

(原作情報)原作では、夜中になってもハヤトとプロンテアは修行を続けています。お腹も空かないし体力も失わない、おまけに暗闇でも問題ないので、ずっと修行をし続けられるのです。これも韋駄天の強みですね。

宗教国家サラバエル

イースリイとポーラは宗教国家サラバエルへ説得に行く。

戦争を仕掛けてくるとしたら宗教国家サラバエル

ポーラ、暇なら僕とサラバエルに行かないか?
あそこの人間の説得をするのは、1人より2人の方が効果的だからね・・・

by イースリイ『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

魔族を襲撃するのは1週間後。
なぜこんな差し迫った状況で宗教国家サラバエルへ行くのでしょうか?

韋駄天は、人間同士が戦争してもゾブル軍が暴虐の限りを尽くしても、無関心です。
だけど、人間が滅びてしまうのは避けたい。

ゾブル国に潜む魔族達を始末するとゾブル国が滅びるかもしれない
ゾブル国の力がなくなると、世界のパワーバランスが崩れる。

パワーバランスが崩れると、それをきっかけに二大大国、ホタエナとサラバエルが戦争を始めると厄介だと言うのです。(5話)

補足

アニメではカットされていますが、ホタエナとサラバエルは核保有国です。
核を使用すると、全人類滅亡の可能性があることを危惧しているのです。

実際、宗教国家サラバエルの説法を聞いているととんでもない国だと分かります──

彼等(ゾブル帝国、ホタエナ)は神を冒涜する悪の存在である。
我々は彼等を救済してやらねばなりません!

そう、死という名の救済を!
もはや、彼等の魂は我々神の使いによる浄化でしか救われません。

by サギィシー・サクシュ大神官『平穏世代の韋駄天達』TVアニメ第6話

ようは、ゾブル帝国とホタエナを滅ぼし、富は全て自分たちで管理すると言っているのです。

侵略戦争専門国家ゾブル帝国も大概ですが、この国もイカれているのです(笑)。

さあ、彼等が言う神とはちょっと違いますが。
正真正銘の神・韋駄天のイースリイとポーラ。

そういや、韋駄天対人間との交渉シーンは初めてでは!?

私利私欲に振り切った宗教国家を二人がどう料理するのか楽しみです。

おまけ

『平穏世代の韋駄天達』コミック4巻のおまけは巻末に8ページの原作にはないオリジナルエピソードが収録。

登場人物はブランディ王妃とピサラ大将。
魔族の結婚事情が分かります♪

もちろんアニメ化されていません

オマケ 魔族達の結婚事情

ピサラ、あなたはまだ結婚する気はないのかしら?

by ブランディ王妃『平穏世代の韋駄天達』コミック4巻

ブランディ王妃の問いかけから始まるエピソード。
適齢期を超えた?ピサラに結婚を勧めます。

ブランディ王妃から語られる、当時の結婚事情が興味深い。

今でこそ許されてるけど、昔は子供が産める年齢になったら即よ即!

それも自由意志なんて全くなし!
ただ強い魔族と強い魔族を強制的に結婚させて、はいおしまいよ。

by ブランディ王妃『平穏世代の韋駄天達』コミック4巻

初めてタケシタ皇帝とブランディ王妃を見たとき、正直なぜこの二人が結婚したのかと思ってました(苦笑)。

それどころか、人間に魔族だとバレないよう、偽装結婚しているのだと思ってました(笑)。

二人が結婚した理由が判明。
一番強い魔族同士が結婚させられたのです

当時、一番強かったのはブランディ。
ブランディより弱いが、男の中で最強なのがタケシタだったのです。

強い男女を結婚させる理由は、強い子孫を作るため

その十年後に人間との融合具合が強さを分ける要因で、強い魔族と強い魔族の掛け合わせには意味がない事がわかったから、強制見合い制度終了って言われた気分がわかる?

by ブランディ王妃『平穏世代の韋駄天達』コミック4巻

ところが、実際生まれた子供が強かったわけではなかった。
だから、強い魔族同士を結婚させる必要はなくなったのです。

補足

強い魔族同士の子供が強いわけではないことは、本編でも語られています。

今は自由恋愛で、結婚も強制させられないので、ピサラは独身というわけです。
魔族の社会もなかなか自由ですね(苦笑)。

というか、”まるで人間のように”結婚という概念をきちんと考えているのですね(笑)
やはり『平穏世代の韋駄天達』内の魔族は人間臭い。

話を戻して──
結婚を急かすブランディ王妃に対し、タケシタ皇帝との結婚に不満なのか?とピサラは質問で切り返します。

その答えは──皆さんの予想通りだと思います。
見所は、ブランディ王妃の少女時代とツンデレぶりです(笑)。

ぜひその姿はコミックで!
ほんと、”人間味”溢れる魔族達です。

おわりに (『平穏世代の韋駄天達』6話とは)

今話も新しい情報が盛り沢山。
興味が尽きません!

リンとプロンテアがいる韋駄天が圧倒的有利と思いきや。
魔族の思念をベースにした韋駄天魔王の強さは未知数?

まさかリンが・・・
と思ったところで、ハヤトの本来の強さが発覚。

本編終盤に書いたように、物語の時間は夜に。

リンと約束をしたゾブル国に攻め入るのは1週間後。
実はまだ、1日しか経ってません。

残り6日間で、ハヤトはどこまで強くなれるのか?
楽しみです!

以上、TVアニメ『平穏世代の韋駄天達』第6話の感想&考察レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

7話のレビューも書いてます。
良かったらご覧ください。

ではでは。

きょうのひとこと

例え死んでると分かっていても
2,000匹ものGをばら撒かないで!

関連記事

アニメ『平穏世代の韋駄天達』第7話のレビューはこちら。
平穏世代の韋駄天達 7話
アニメ【平穏世代の韋駄天達】7話 感想&考察 天使誕生!?ゾブル帝国へいよいよ侵攻!2021年夏TVアニメ『平穏世代の韋駄天達』第7話「業」 感想&原作補足解説&考察レビュー。(次話以降のネタバレなし!) ポーラは飛べないのでは?ハヤトはなぜ一晩で強くなった?タケシタ皇帝は強い?人間と魔族をどう判断? アニメ各話感想に加え、アニメと原作コミックとの違い、読んで分かった情報を紹介します。...

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。