無職転生

アニメ【無職転生】7話 感想&解説 見捨てない、粘り強さと優しさがエリスを大人へと成長させる

無職転生 7話

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』第7話、鑑賞しました。

狂犬だったエリスが、ルーデウスの言う事は少しずつ聞くように。
二人の距離感が縮まっていくのが気持ち良く。
周囲を見返した展開が心地良い。

“ルーデウスは凄いんだから!”

今話の疑問点 (リンクは該当箇所へ)

  • エリスは、いつのまに剣術中級に? 
  • エリスは算術は何を教わっているのか?
  • エリスの魔術のレベルは?
  • エドナはなぜすぐにエリスの説得をルディに頼んだのか?
  • ロキシーの返信は時間かかった?
  • ロキシーはなぜ魔神語の勉強をサポートしてくれた?
  • なぜあれほど精巧なロキシー人形が作れた?
  • ロキシーの直筆教科書の中身は?
  • エリスのダンスをどうやって矯正したのか?
  • なぜルーデウスは塔へ登ったのか?

原作情報と、私なりの解釈を含め、順に解説します。

原作でしか描かれてないこと (リンクは該当箇所へ)

  • 無詠唱はやはり難しい? 
  • 書庫には魔導書を探しに
  • ロキシーもエリスの家庭教師を狙っていた!?
  • ダンスパーティーは原作とまるで違う
  • ルーデウスの部屋での続きは、ギレーヌへの気遣い

原作、コミカライズからポイントを紹介します。

ここでは、以下の観点でレビューします。

アニメ各話「紹介・感想」

コミカライズ・原作を読んで分かった新情報を加味して「解説

私は原作未読です。
アニメ鑑賞後、原作・コミカライズの”アニメ化済み時点まで“を読み、レビューを作成しています。

次話以降のネタバレは「なし」なのでご安心ください。

無職転生(分割2クール)各話リスト

話数 サブタイトル コミカライズ 原作巻数
第1話 無職転生 1巻
1巻
第2話 師匠
第3話 友達
第4話 緊急家族会議
2巻 
第5話 お嬢様と暴力
2巻
第6話 ロアの休日
第7話 努力の先にあるもの
3巻 
第8話 ターニングポイント1

※リンクは各話レビューへ

今回のあらすじ

無職転生 7話
あらすじ

もうすぐ10歳になるエリス
誕生日には盛大なパーティーが開かれ、メインイベントはパーティー主役のダンス。

だが、エリスはダンスが大の苦手。
ルーデウスも練習に協力するのだが・・・

この世界では、誕生日を毎年祝うことはない。
が、5歳、10歳、15歳の誕生日は特別。
フィットア領の領主の孫娘となれば盛大。

だがメインイベントのダンスが、エリスは苦手だった。

周囲の誰もが、エリスはダンスを踊れないと”見限っていた
教師どころかエリス自身でさえも・・・

だが、ルーデウスは違う。
剣術にたぐいまれな才能を持つ彼女が、簡単なダンスを踊れないわけがない。
踊れないのには何か原因があるはず。

信じる心はエリスに安心と信頼を与え。
本番なのにルーデウスの言葉に従い目を閉じる。

これまで積み重ねた練習が花開く瞬間。
ぎこちなかった踊りが、見違える。
さっきまで目も当てられなかった踊りが、リズムとキレを持つ。
周囲は誰もが感嘆し、奇跡を目撃する。

自分事のように言う「ルーデウスは凄いんだから」!
エリスお嬢様のドヤ顔が良き!

では、今話を振り返っていきましょう。

感想&解説レビュー 第7話「努力の先にあるもの」

剣術・算術・魔法の授業

無職転生 7話

季節は冬。
エリスは剣術の腕を上げ、ギレーヌから近いうちに上級剣士になれるとお墨付きをもらう。

いつの間にエリスは中級に?

今のフェイントに反応できるとはな。
もう少しで上級剣士にもなれるだろう。

by ギレーヌ・デドルディア『無職転生』TVアニメ7話

(原作情報)原作ではルーデウスが家庭教師を始めて1年経過と記されています。
(原作情報)半年前、初めての休日があった頃、エリスの剣術は初級でした。

アニメの動きを見るだけで、エリスの剣さばきはルーデウスとはまるで違う。
10歳手前とは思えない堂々としたもの。

エリスの剣術は、ルーデウスと出会った頃、ルーデウスと同じ初級だったはず。
いつの間にそこまで上手くなった!?

剣術の筋がいいらしく、彼女は10歳になる前に中級へと上がった
中級ということは一般的な騎士と渡り合える力がある、ということだ。ギレーヌ曰く、数年中には上級に上がれるらしい。まだ9歳なのに・・・うちのお嬢様は天才じゃなかろうか。

by 小説『無職転生』2巻

アニメで言うと、前話(6話)と今話(7話)の間に中級に上がったようです。

中級は一般的な騎士相当
既にそこまでの腕前なのです。

エリスの剣術は伸び盛りの様子。
ギレーヌ曰く上級も近いらしい。

身近な人で言うと、パウロが上級
エリスが数年中にパウロと同格!?

まあ、パウロは三大流派全てが上級なので、強さで言うと及ばないのでしょう。(4話)

それでも、10歳で上級が目前なのが凄い!
一方、ルーデウスは・・・剣術の才能はないようです(笑)。

(原作情報)ギレーヌは、ルーデウスには「剣神流」才能はないと断じてます。理由は考えすぎるから。考えすぎるのは魔術師向きだとも評してます。
それと「剣神流」ではなく「北神流」「水神流」の方が合っていると考えています。が、ギレーヌは剣神流しか教えられないのでルーデウスには礎となる基礎を叩き込んでます。

エリスは算術で何を教わっているのか

これ、全部間違ってますね。

by ルーデウス・グレイラット『無職転生』TVアニメ7話

剣術の才能があるエリス。
では、読み書きと算術は?

原作によると、読み書きはともかく、算術は苦手のようです──

エリスは読み書きも、まあできるようになってきた

-中略-

ただ、算術の成長は遅かった。苦手なのだ。
焦ることはない。エリスが将来どんなことをするようになるのかはわからないが、この世界では高度な数学は必要ない。5年で四則演算をマスター。それぐらいでいい。

by 小説『無職転生』2巻

エリスが勉強しているのは四則演算。
足し算、引き算、掛け算、割り算です。

この世界では、普通に暮らすのには四則演算ができれば十分。
ルーデウスは焦らず、自分が家庭教師をする5年の間に四則演算をマスターできれば良いくらいの気持ちで教えているのです。

エリスの魔術レベルは?

原作では魔術についても触れられているので紹介しましょう。

魔術も順調だが、やや行き詰まりを感じている。
詠唱による初級魔術はだいたいできるようになった

エリスが土以外の系統をほぼマスターしたのに対し、ギレーヌは火だけだ。

by 小説『無職転生』2巻

エリスは土以外の初級魔術はできるようになった様子。
が、ギレーヌは火しかできないようです。
#だからアニメではファイアーボールの様子が描かれていたのですね

得意な系統を伸ばしていった方が良いという考えもあります。

が、ルーデウスは、魔術は普段使いできるので、二人に一通りの初級魔術をマスターさせる方針。

確かに、エリスもギレーヌも剣士。
戦いは剣の方が良い。

ならば、魔術は雑務で使う方が有益なのです。

原) 無詠唱は特別?

原作では、ルーデウスは二人に無詠唱も練習させます。
が、上手くいかないようです。

また、最近は無詠唱を練習させているが芳しくはない。シルフィはすぐにできたのだが、年齢の問題だろうか。それとも、シルフィは特別才能があったんだろうか。

by 小説『無職転生』2巻

ルーデウスとシルフィはすぐにできたが、二人はできない。
年齢の問題なのか、適性なのか?

無詠唱ができなければ、戦いでは使い物にならない。
なおのこと、雑事で使える魔術を教えているのです。

礼儀作法の教師 エドナ・レイルーン

礼儀作法を教えるエドナがルーデウスのところへ。
礼儀作法とダンスを教えるのに授業時間が足らないので融通して欲しいと言う。

(原作情報)原作ではルーデウスとエドナは既に面識があります。週に一度の休日を設けるのに、教師同士で調整をしました。アニメでいうと前話(6話)に相当します。

礼儀作法の教師エドナ初登場。
原作では、週に一度の休日を調整したときに既に登場。

その後、ルーデウスとは定期的に情報交換をしています。
教師同士、お互いの課題を認識し、柔軟に対応をしています。

原作には、エドナがルーデウスに授業時間を融通してもらうシーンはありません
授業時間を譲った結果のみが書かれています。

エドナとルーデウスのやりとりは、全てアニメオリジナルです

書庫

時間に余裕ができたルーデウスは、他の言語を学び始める。

原) 魔導書を求めて

原作では、まずルーデウスは魔導書を探して書庫へ行きます──

エリスとギレーヌが魔術教本を持っていたので、もしかしたら魔導書があるかもしれないと思ったのだ。

by 小説『無職転生』2巻

ルーデウスは水聖級魔術師として、更に上を目指す方法を模索中。

その一つがラノア魔法大学。
が、大学へ行くのは12歳までお預け。

ならばと、魔導書を探したわけです。
ロキシーは水聖級の一つ上、水王級を魔導書で学び水王級魔術師に。(4話)

ルーデウスもロキシー師匠にならったのです。
が、残念ながら魔導書は見つかりませんでした──

残念ながら書庫に俺の望むものはなかった。
ロキシーのように魔導書でも見つかればと思ったが、持ち出し禁止の財政資料が大量にあるだけだった。魔導書は世界に数冊しかないらしく、置いてはいないらしい。

by 小説『無職転生』2巻

この世界で本は高価で貴重。
本がこれだけあるだけでボレアス家は凄いのですが、魔導書はもっと貴重だったのです。

ロキシーが魔導書を見つけたのは、王国の書庫ですしね・・・

原) 本は自分で手に入れ、獣神語は教科書が良かった

少し時間ができたので他の言語でも学んでみようかと。

by ルーデウス・グレイラット『無職転生』TVアニメ7話

ルーデウスは他の言語を学ぶために、書庫で本を借りる。
このシーンは原作にはなく、アニメオリジナルです。

原作では、自分で貯めたお金で他言語の本を買って勉強します

獣神語の勉強法はギレーヌに教えてもらえただけでなく、教科書代わりにした本も良かったようです──

獣神語の習得が容易だったのは、ギレーヌがいたのもあるが、それだけではない。
教科書として使用した本の内容が『ペルギウスの伝説』に出てくる獣族の英雄の話だったからだ。外伝的な位置付けだったが、手元に『ペルギウスの伝説』をおいておけば、単語を拾うのは楽だった。

by 小説『無職転生』2巻

内容が共通する人間語の本があったので、比較しながら効率良く学べたのです。

(原作情報)ギレーヌ曰く、ルーデウスは半年で獣神語を覚え、日常会話ぐらいなら完璧にこなせると評されています。

が、魔神語は、そういった本がなく、お手上げ状態。
だから、ロキシーにアドバイスを求めたのです。

(原作情報)魔神語を学ぶために、触りだけでも教えてもらえないかロキシーへの手紙に書きました。

エリスとルーデウス

無職転生 7話

雪解けし、季節は春。
ダンスの練習を逃げ出したエリスを、ルーデウスが説得する。

エリスはダンスの時間になると逃げていた

エリス様を説得してはいただけないでしょうか?
ダンスの練習に戻るように。

by エドナ・レイルーン『無職転生』TVアニメ7話

アニメ鑑賞時、エドナは随分簡単にルーデウスに頼るんだなと思ってました(苦笑)。

原作を読んで分かりました。
以前のルーデウスの授業と同じ状態になっていたのです。

「実は、最近ダンスを教えているのですが、どうにもうまくできないご様子で。ここ最近はダンスになるとどこかに行ってしまうのです

by 小説『無職転生』2巻

エリスは、ダンスの時間になると逃げ出していたのです。
ルーデウスが家庭教師を始めた頃の、読み書き、算術授業の状態だったのです。

アニメ鑑賞時、エリスが逃げたのは、この時だけだと思ってました。
「もういい!」と言っていたので、上手く踊れず癇癪を起こして出て行ったのだと。
それを簡単に諦めて、ルーデウスに頼んだのだと。

なるほど、ダンスの授業になると逃げ出して、エドナ先生は途方に暮れていたのです。

以前、ルーデウスがギレーヌに頼んだのと同じですね。

(原作情報)エドナは、自分でも説得する意思はあります。「ルーデウスから”も”」説得して欲しいとお願いしているのです。
(原作情報)ルーデウスが依頼を受けたのは、一生で3度しか祝われない誕生日を苦々しい思い出にして欲しくないから。後で絶対後悔する。自分の嫌な思い出と重ね合わせ、同じ思いをして欲しくないと感じたのです。

エリスは必要性を感じてなかった

うまくできないことを、なんでやらなきゃいけないのよ。

by エリス・ボレアス・グレイラット『無職転生』TVアニメ7話

エリスは、なぜそれが必要なのか、理解しないとやらない性格

原作では算術がどうして必要なのかルーデウスに問い詰めます。

アニメでも町へ出かけた時、ルーデウスが調べている相場や本が、なぜ必要なのか質問攻めにしたのも、性格からきているのです。

算術や読み書きをやろうとしなかったのも、エリスは必要ないと思っていたから。
ギレーヌの話で必要だと分かり、渋々でもやるようになったのです。

ダンスについては上手く踊れない上、必要性が分からないから乗れない。

エドナは「そういうものです」というタイプの教師。

ルーデウスはすぐに気づきます。
エドナの教え方は、エリスに合っていないと

エリスは何を思ったか

うまくできないことほど一生懸命頑張って、できるようになった時の達成感も、すごいから、ですかね。

by ルーデウス・グレイラット『無職転生』TVアニメ7話

エリスを説得するシーンは、原作よりもアニメの方が丁寧に描かれています

この時のエリスの心情は原作にも書かれていません。
エリスはルーデウスの言葉のどこに納得したのか。

「ダンスの練習に戻るわ。ついてきなさい」
俺の言葉が効いたのか。
それとも単なる気まぐれか。

何にせよ、やる気を出してくれたようで、何よりだ。

by 小説『無職転生』2巻

ルーデウス自身も分からないのです。

アニメでは、ルーデウスが見つめる先に、蟻が虫を運んでいる様子が。
蟻が自分より何倍も大きなエサを運んでいるのを見せ、少しずつ努力を重ね達成することを描写。

エリスがダンスをうまく踊れなくてもルーデウスには何の支障もない。

が、せっかくの記念日を嫌な思い出にするのが主人公には見過ごせない
「後で後悔する」と言っても分かってはもらえないだろう。

やさしいBGMに、ルーデウスの優しい声。
エリスに無理やりではなく諭すよう。

お嬢様が暴力的なのは変わりませんが、ルーデウスの言う事は聞くように。
少しは成長したのでしょうか?

と思ったら、ダンスは乱暴そのものでしたね(苦笑)。

ロキシーからの頼り

無職転生 7話

魔神語習得に苦労していたルーデウスの元へ、ロキシーから手作りの教科書が届く。

ロキシーの手紙は1年ぶり!?

あっロキシーからだ。
やっと返ってきた!

by ルーデウス・グレイラット『無職転生』TVアニメ7話

「”やっと”返ってきた」
アニメだと時間感覚が分かりません。
シーローン王国にいるロキシーからの返信は一体どれだけ時間が経過したのでしょうか。

原作には描かれていました──

ようやくロキシーからの手紙が返ってきた。
1年以上も音信がなかったので、これは途中で手紙に何かあったか、ロキシーがもうシーローンの王宮にはいないのかもしれない、と思っていた矢先だ。

by 小説『無職転生』2巻

ルーデウスが他の言語を学び始めたと綴った手紙を出してから1年経過していたのです。

(原作情報)原作では、ロキシーの手紙が届くのは、エリスの誕生日後です。

どうやら、魔神語の教科書を作るのに時間がかかったようです。
シーローン王国まで手紙が届くのにどれだけかかるのか分かりません。
が、執筆に半年近くかけたのではないかとルーデウスは推測します。

原) ロキシーもエリスの家庭教師面接を受けていた!?

まさかフィットア領領主ご息女の家庭教師とは、驚きで開いた口が塞がりません。

by ロキシー・ミグルディア『無職転生』TVアニメ7話

アニメ鑑賞時、ルーデウスが8歳(着任当時は7歳)で家庭教師、それも領主のお嬢様を教えているので感心しているのだと思ってました。

が、原作には驚きの事実が──

まさか、フィットア領の領主のご息女の家庭教師に収まるとは、驚きで開いた口がふさがりません。
ちなみにわたしはその仕事、面接で落とされました。これがコネの力でしょうか
現在、王子様の家庭教師でなければ、嫉妬していたかもしれません。

by 小説『無職転生』2巻

なんと、ロキシーもエリスの家庭教師の面接を受けていたのです!
しかも落とされていたのです(苦笑)。

なぜ落とされたのでしょう?
幼い女子に見え暴力に堪えられないと思ったのでしょうか?
それとも、魔族だからでしょうか・・・

「コネの力」「嫉妬していたかも」と毒ぜ・・・
いや正直な感想がロキシーらしいですね(笑)。

ロキシー像ができるまで

そういえば先日、王子が私にそっくりの彫像を買ってきました。
ローブが着脱式で体型からホクロの位置まで同じでした。

by ロキシー・ミグルディア『無職転生』TVアニメ7話

写真などない世界。
ルーデウスは記憶だけでロキシー像を作り上げた。

顔はまだ分からなくはないが、体型やホクロの位置まで!?
ホクロってどこのホクロ!?

ロキシーが「私の水浴びを覗いていた頃のルーデウス」と言っていたのは、場所によってはホクロの位置を知っているのはルーデウスのみと示唆している!?

おっと失礼、暴走しかかりました。

ルーデウスはなぜここまで精巧な人形を作れたのか。
原作にはその一端が描かれてます──

最近俺が魔術の訓練と称して作っている、土魔術で作った精密模型の数々だ。

by 小説『無職転生』2巻

ロキシー像は土を固めて作っていたのです。

この世界の魔術は、規模が大きな魔術と、細かい魔術が同じ位難しいとされています。
ルーデウスは魔術を使い始めた最初の頃から、魔力総量を上げる目的を兼ねて細かい作業をやっていました。(2話)

ロキシー像は趣味ではなく訓練だったのです!
#ま、趣味と実益を兼ねているのでしょう(笑)

では、どうしてここまでリアルな人形が作れるのか──

自慢じゃないが、20代の頃にフィギュアやプラモデルにハマって、ダンボールで塗装ブースまで作っていた時期があるのだ。
さすがに塗料は高く、スプレーも無いので塗装はしていないが、土魔術でパーツごとに作って組み立てていく作業は楽しく熱中できたため、結構精密にできている。

by 小説『無職転生』2巻

なるほど。
前世でフィギュアにハマっていた時期があったのです。

って、プラモデルレベルじゃなくて、造形師のレベルですね。
それも写真も何も見ずに、記憶だけで作り上げる。
こんな才能が主人公にあったとは(苦笑)。

パーツごとに作っていたから「着脱可能」なのですね。

それに、色も塗りたかったのかー
カラーのロキシー像を見てみたい・・・(笑)

ちなみに、スケールは1/8だそうです。

ロキシー直筆教科書は辞典

魔神語は文献が少なく、文法も独特で難しいと思います。
なので不肖ながら1冊、教科書のようなものを書きました。

by ロキシー・ミグルディア『無職転生』TVアニメ7話

ルーデウスが感激した、ロキシー師匠の手書きの教科書。

まず、ロキシーが今は生徒ではないルーデウスのために時間をかけて教科書を作ってくれたか。

原作にその答えが。
ルーデウスは、魔神語の触りだけでも教えてほしいと手紙に書いたのです。

ということで、俺は別言語を学ぶことにした。
まずはギレーヌが扱えるという、獣神語からにする。
魔神語も習いたいロキシーに触りだけでも教えてもらえるように、手紙を出しておこう

by 小説『無職転生』2巻

ところが思いがけない大作──

「こりゃ、すげえ」
俺は本の中を見て、驚きを隠せなかった。
それは教科書であり、辞典だった。
あらゆる魔神語に、人間語の翻訳がしてあった
恐らく、シーローンの王宮にあるであろう言語辞典(辞書)か何かを見ながら書き写したのだろう単語から、細かい言い回し、発音の仕方までを、完全に網羅してある

by 小説『無職転生』2巻

ロキシー直筆の教科書は魔神語の辞典。
ルーデウスが勉強しやすいよう、辞典を一冊作り上げたのです。

その上、他の情報も──

それで驚くのはまだ早い。
後半には、ロキシーの知る限りのあらゆる部族の情報が載っていた。
あらゆる部族の説明と、ロキシーの主観による解説が載っていた。
この種族はアレがだめ、あの種族はコレがダメ。
ヘタクソだが挿絵も一応描いてあって、注釈で『ココが特徴!!』と矢印まである。

by 小説『無職転生』2巻

なんとそこまで作り込んでくれていたのです。
この事実が分かると、ルーデウスのセリフが身に染みます──

直筆か、すげえ。

ロキシーには本当に頭が上がらない。
もし次、会うことがあれば、その時は足でも──

by ルーデウス&前世の男『無職転生』TVアニメ7話

どれだけロキシーが弟子を、いやルーデウスを大切に想っているか、そしてルーデウスがロキシーを尊敬しているか、よく分かるエピソードですね。

エリス10歳 誕生日パーティー

無職転生 7話

エリスの誕生パーティー当日。
エリスは緊張していつものダンスですらできなかった・・・

原) パーティーシーンはアニオリ展開

アニメ鑑賞後、原作を読んで驚きました。
パーティーシーンは原作とアニメはかなり違います。

(原作情報)エリスに目隠しして踊らせるのは、原作では練習時。

アニメ鑑賞時、本番で目を閉じさせ新しい事をさせるなんて賭けだなと思ってました。

が、原作では練習時にルーデウスが気づき、目隠ししての練習を”試す”のです
フェイントを入れた練習が上手くいったので、その後は練習に取り入れ体に刻み込んでいったのです。

原作の方が現実的ですね。

アニメは、流れがいい。
エリスがガチガチの緊張状態からルーデウスのフォロー、上手く踊れたときの「やってやった感」。
その後の「ルーデウスは凄いんだから!」の流れが上手い!

(原作情報)原作では最初からそれぞれが一斉に踊る形式。エリスの最初のパートナーとしてルーデウスが一緒に踊り、エリスの緊張を解きます。

原作では、最初から複数組みが踊る、ダンスパーティー形式。

エリスの最初のパートナーとしてルーデウスがお相手。
パーティーの主役として中央で踊ります。

アニメは、エリスがこれまで一緒に踊ったことのない、初めての相手とダンス

原作では、エリスのダンスの腕前を見越し、練習でいつも踊っているルーデウスと最初は組ませ、安心させたのです。

それでも、ガチガチに緊張していたエリス
ルーデウスが”あること”をして緊張を解きます

「なによ」
と、もう一度小さく呟いた時には緊張が解け、いつもの調子に戻っていた。
その後、何度か足は踏まれたものの、転んだりすることもなく無事にダンスを終えることができた。

by 小説『無職転生』2巻

原作では、エリスは転んでなどいないのです

(原作情報)最後にもう一度、エリスがルーデウスを誘います。ここでこれまでとは違うダンスを見せ、周囲から喝采を浴びます。

メインイベントも終盤。
エリスが最後に、もう一度ルーデウスに声を掛けます。

ここまで上手くいっていた自分のパーティに、少し興奮気味のエリス。
お澄まし顔でホール中央まで行くと、気を利かした演奏家が少し難しい曲に変更

聞いたことがない曲が流れ、一気にエリスは顔面蒼白(笑)。
そこでルーデウスは曲に合わせてフェイント入れる。
つまりステップのタイミングを教えてあげる。

本来の踊りかたではないが、エリスがとても楽しそうに踊る。
ダンスとは本来楽しく踊るもの。
型など関係なく、楽しんで踊れば、それはそれであり。

踊り終えると周囲は拍手喝采。
そこに、サウロスが走り込んできて、2人を肩に乗せたのです

こうしてアニメと原作を見比べると、原作の方がしっくりきます。

アニメはまるでエリスを試すような展開
家族はエリスを嫌っているわけではありません。
エリスに恥をかかせる必要はないのです。

エリスを祝うパーティー。
主役を盛り上げ目立つようにするのがパーティーの趣旨。

では、アニメに違和感があったかというと、それほどない。

ダンスタイムで踊る相手は決まっておらず、自由に受け付ける。
#サウロスに取り入るためのイベントでもあるのです

それが、この国のパーティの習慣。
「誕生日のダンスパーティーとはこういうもの」だと説得力があったのです。

何よりルーデウスが男らしい。
エリスの窮地、ボレアス家の評価を落としかねない、この場。
自ら一歩前へ進み、エリスに手を差し伸べる。

練習の時とは違う、祖父の目、父の目、周囲の目、プレッシャー。

自分ではどうしようもない状態を、ルーデウスの魔法で解きほぐす──

上手いアニメ化です。

エリスのダンスをどう矯正したか

エリスはリズムが取れてなかったんじゃなくて、ステップが鋭すぎたんです。
なので、フェイントに騙されないようにタイミングをずらしてみるとぴったりでした。

by ルーデウス・グレイラット『無職転生』TVアニメ7話

ルーデウスのこのセリフ。
分かったような分からないような・・・。
とくにフェイントが何を意味するのか、よく分かりませんでした(苦笑)。

エリスには弱点があった。
彼女のステップは速すぎて、そして鋭すぎるのだ。
この女の性格や動きは、剣神流との相性が良い。
だが、それがダンスでは裏目に出ていた。
リズムに合わせてトントンとゆっくり動くところを、サッサッと最速で動こうとするので、相手とのリズムがズレてしまうのだ。

by 小説『無職転生』2巻

エリスの踏み込みが鋭すぎて、ダンスのスピードではない。
さらにエリスの性格もわざわいします。

エリスは自分のリズムが狂わされるのを本能的に嫌がっている。どんな時でも自分のペースを守ろうとする。他人に惑わされない。それは戦いにおいて、立派な才能だろうが、ダンスでは足を引っ張っている。
なにせ、ダンスは相手に合わせなくてはいけないのだから。

by 小説『無職転生』2巻

エリスの運動能力の高さと性格は、相手より先に攻撃を当てる剣神流には合っていますが、ダンスとは相性が悪い。

エリスはダンスと言うより、相手の動きやペースを合わせるのが苦手だったのです

つまり、運動神経抜群のエリスがダンスを踊れなかったのは──

  • 動きが速すぎて、相手とリズムがずれてしまう
  • 相手に合わせてゆっくり動くことが性格上できない

結果、どれだけエリスが練習を繰り返そうと、普通の人と同じタイミングでステップを開始している限り、揃わない

ならばと、ルーデウスはエリスのステップ開始を遅らせたのです

音楽に合わせてしまうと、エリスにとってはタイミングが早い。
音楽ではなく、ルーデウスが合図を(ワンテンポ遅らせて)出しタイミングを合わせた。

エリスのステップは人より鋭い
タイミングさえ合えば、エリスの足裁きは、キレのあるダンスになっていたのです

(原作情報)原作では更に、フェイントを入れることで一瞬の「タメ」を作り、ダンスらしくしたのです。

女性が寄ってきたのはなぜ?

無職転生 7話

ルーデウス様。
おいくつですか?
ご趣味は?

by 淑女達『無職転生』TVアニメ7話

エリスとルーデウスが踊り終わると、女性達がルーデウスに声を掛ける。
アニメ鑑賞時、ルーデウスが目立ったらマズいのでは?と思っていたので心配したのですが・・・

原作では、エリスの最初のダンスはルーデウスが相手。
だけど、ルーデウスが「グレイラット姓」だとは知らせない予定でした。

最初のダンスで、誰の目から見てもエリスが緊張しているのが明らか。
それをルーデウスが一瞬で解きほぐしたので、みんな普通の少年ではないと感づいたのです

そして、祖父サウロスがバラしてしまいました。

「父さんのせいさ」
なんでも、最初にエリスと踊った少年は誰かと聞かれたサウロスが自慢気に、グレイラット姓を名乗る人物だとバラしたらしい。
つまり、全てはサウロス爺さんのせいだ。
とはいえ、爺さんを責めはすまい。
「初めてのダンスでお嬢様の緊張を見事にほぐしたあの子は、もしやサウロス様の隠し子では?」
などと言われ、気をよくしてしまったのだ。

by 小説『無職転生』2巻

つまり、サウロスの血を入っているなら、いずれは力か金を持つに違いないと、近寄ってきたのです(苦笑)

(原作情報)原作では、ルーデウスは女性の申し出を受けダンスを踊ります。1人OKすると、次の申し出も断れず、次から次へと・・・

アニメだけだと、ルーデウスは目立ってはダメなのに、エリスのためとは言え勇み足だったのではないか?
と心配したのですが、サウロスがバラしたのだったら仕方ないですね(笑)。

原作を読んで安心しました。

弟子への贈り物

ルーデウスは、魔術師匠として、エリスとギレーヌに杖を贈る。

(原作情報)ギレーヌは杖を受け取り「これで魔術師を名乗れる」と感動します。ルーデウスはそんなつもりはなかったが、ロキシーに手紙で確認すると「冒険者の中では杖を持っていれば魔術師という認識がある」と教えられます。

原) 部屋での続きはギレーヌへの気遣い

パーティが終わった後、ルーデウスは自室でエリスとギレーヌ、3人で続きを。
アニメ鑑賞時、自然な流れで何の違和感もなかったですが、原作には理由が。

警備をしているギレーヌと目が合った。
なにか訴えるような目線ではなかったが、口からよだれが垂れていた。
俺は空気が読める男だ。
料理を少しずつナプキンで包み、メイドに言って自室へと運ばせた。警備や使用人にはこの後にいつもよりちょっと豪勢な食事が出るようだが、この場にあるような料理は出ないのだ

by 小説『無職転生』2巻

警備役のギレーヌは、客人用の食事には手をつけられず。
豪勢な食事を目の前にどうしても獣人としての本能が!?。

ルーデウスは気遣い、こっそり料理を自室に運ばせたのです

パーティ終了後、ギレーヌに声をかけると、近くにエリスもいたので一緒に。
実はエリスも何も食べてなかったのです。

2人揃っていたので、杖を渡したのです。

こういう気遣いができる男はいいですよね。

ギレーヌに誕生日プレゼントの習慣はなかった

一族に伝わる魔除けの指輪だ。

by ギレーヌ・デドルディア『無職転生』TVアニメ7話

ギレーヌのプレゼントは身に付けていた指輪

原作を読んで分かったのは、ギレーヌが指輪を与えたのは、用意してなかったのではなく、習慣がなかったのです──

ギレーヌもその視線に気づいて、数秒固まった後、首を振った。
「すまんが、あたしの種族にそういった習慣はなくてな。何も用意していない」
何かと思ったが、プレゼントの催促だったらしい。
エリスはがっかりした顔で、ソファに座った。

by 小説『無職転生』2巻

誕生日にプレゼントを贈ること、ましてや雇用主(ご主人)にプレゼントをする習慣はギレーヌの種族にはなかったのです。

エリスが落ち込んでいるのを見かねて、ルーデウスがフォローする。

「ギレーヌ。こういうのは特別に用意していなくてもいいんですよ。普段身に着けているものとか、お守りになりそうなものとか。そういうのでいいんです」

by 小説『無職転生』2巻

普段身に着けているモノ、お守りになりそうなモノ。
そう言われて、ギレーヌは指輪をプレゼントにしたのです。

木彫りの指輪で、かなりくたびれて傷が付いているが、何か魔術でも掛けてあるのか光の加減か、はたまた材質か、光がやや緑色に反射して見える。
「一族に伝わる魔除けの指輪だ。着けていると夜に悪い狼に襲われないと言われている」

by 小説『無職転生』2巻

なんだか、普通の指輪には見えないですね。
ルーデウスのイタズラを退けただけでなく、他にも効果があるのでしょうか?

不思議な光

エリスがいたためいつもより早く目が覚めたルーデウス。
塔の最上階へ行くと、サウロスが。

空には、怪しい光の珠が──

(原作情報)サウロス曰く赤い珠は3年程前からあったようです。

なぜ塔へ向かったのか?

朝早く目覚めたルーデウス。
塔が気になった様子で登っていく。

アニメ鑑賞時、ルーデウスが塔の何が気になったのか分かりませんでした。
原作を読んで判明。

まずは、なぜ起きて部屋から出たのか──

今はまだ、朝早い。
窓から外を見ると、空は白み初めて入るものの、まだ暗い。
このままエリスの寝顔を見ていてもいいが、起きた時にぶん殴られそうだ
なので、俺は散歩に出かけることにした。
殴られるのは嫌だしな。

by 小説『無職転生』2巻

エリスが起きた時に、隣にルーデウスがいると、理由はどうあれ、状況を確認する前に殴るというのです

確かにエリスならありえそう(苦笑)。
だから、ルーデウスはまだ早いですが、部屋を出たのです。

肌寒い廊下を歩きながら、どこへ行こうか考える。
館の門は朝何時だかにならないと開かない。外には出られない。

-中略-

この館で一本だけ突き出している塔とかには、近づかないほうがいいとは言われていたが、興味はある
もしかすると、何かいいものが手に入るかもしれないしな。

by 小説『無職転生』2巻

朝早すぎて門が開いておらず、外へは出られない。
そこで、まだ入ったことがない塔が目に入る。

近づかないよう言われていたが、これだけ朝早ければ、誰にも見つからないだろうと思ったわけですね。

塔に近づかないよう言われていた理由は・・・
皆さんお分かりですよね?

塔の最上階は、サウロス御用達だったのです(苦笑)。

おわりに (『無職転生』7話とは)

原作未読作品の楽しみは、アニメ鑑賞後、原作を読んで二度楽しめること。
アニメが原作通りだと完成度の高さに感心し、新しい情報があると得した気分に。

原作には今回紹介したこと以外に、まだアニメ化されなかった部分がありますよ。
気になる方は原作をお読み下さい。

最後に、もう一つだけ引用。

エリスの家庭教師が始まってから、各章最後にエリス評が掲載されています。
エリス10歳の誕生日終了後、明らかな変化があったので紹介しましょう。

名前:エリス・B・グレイラット
職業:フィットア領主の孫
性格:やや凶暴
言うこと:素直に聞く
読み書き:読みはほぼ完璧
算術:九九を覚えた
魔術:初級はほぼ詠唱できる
剣術:剣神流・中級
礼儀作法:パーティで恥をかかない程度
好きな人:おじいちゃん、ギレーヌ、ルーデウス

※太字:今回の変更点

by 小説『無職転生』2巻

鉄板だったエリスの好きな人の中に、ついにルーデウスの名前が記載されたのです。

ルーデウスは後悔しないよう、エリスにも後悔させないよう、暴力に屈することなくエリスの悪い所を一つ一つを根気強く正していく。

エリスに努力の先にある”達成感”を味合わせる。

今回のダンスは、正に魔法のよう。

「ルーデウスは凄いんだから」
自分事のように言う、お嬢様のドヤ顔がいいですね。

以上、TVアニメ『無職転生』第7話の感想&解説レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

次話のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitter(@toki23_a)にて!

ではでは。

きょうのひとこと

泥人形は御神体の代わり!?
と思ったのに売り払った(笑)

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