こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『無能なナナ』第7話、鑑賞しました。
死者を操るネクロマンサー・ユウカとの対決。
操る死体はシンジだけではなかった!
今回はホラーサスペンス!?
毎回違うテイストで楽しませてくれます。
今話の原作
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
本レビューの方針
本レビューは、次話以降のネタバレはありません。
アニメ鑑賞後の感想
+
原作コミックを読み
知り得た情報を加味して「解説・考察」
私は原作コミック未読です。
アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成しています。
よって・・・次話以降のネタバレはなしなのでご安心ください。
作品レビュー 一覧
話数 | サブタイトル | 原作 |
第1話 | 無能力 | 1巻 |
第2話 | 時間遡行 | |
第3話 | 能力者VS.無能力者 | |
第4話 | ヒーリング | 2巻 |
第5話 | 能力者VS.無能力者 PART2 | |
第6話 | ネクロマンサー | |
3巻 | ||
第7話 | ネクロマンサー PART2 | |
第8話 | ||
第9話 | ||
第10話 | 4巻 | |
第11話 | ||
第12話 | ||
第13話 |
※話数:リンクは各話レビューへ
※サブタイトル:ネタバレを避けるため次話以降のマスク
今回のあらすじ
ユウカの心の隙を突き、何とか逃げ出したナナ。
反撃しようと森へ誘い込むが、逆にユウカは森に放置されていた死体を従えナナに襲いかかってきた。
ナナは山小屋へ逃げ込むも、閉じ込められてしまう──
死体操作能力者ネクロマンシーは、シンジではなくユウカだった。
能力を通しシンジ殺害現場を見られ、待ち伏せされ捕らえられてしまったナナ。
ユウカ&シンジに追い詰められるも、心理戦を交え切り抜ける。
今回はこれまでと打って変わってゾンビ物!?
死体軍団に対処しながら、ユウカを如何に倒すか。
キョウヤやミチルがいる今の状況で、ナナが半日放置されるのは引っかかりますが(苦笑)
ラスト、種明かし&「犯人はお前だ!」で追い込む展開はお見事!
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&解説レビュー 第7話「ネクロマンサー PART2」
寮 (ナナ/ユウカ)
ユウカが操作するシンジに押さえ込まれたナナ。
ナナは、ユウカに取り引きを持ち掛ける──
私は人殺しかもしれないが・・・
死者を、もてあそんだりはしない。by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ6&7話
この島へ来て、殺す時以外で、初めて他人に本性を見せたナナ!
声の使い分けが上手い!
アニメならではの表現です!
ユウカがやっているのは死者への冒涜
わたしは人殺しかもしれないが・・・
死者を、もてあそんだりしない。by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ6&7話
さらりと流されるので見過ごしてしまいそうですが・・・
ユウカがやっているのは「死者への冒涜」です。
この時点で、ユウカとシンジの関係の真相は分かっていません。
が、どんな関係にせよ、死者を「自分のモノのように」扱うのをナナは許せなかったのではないでしょうか。
能力を入れ替えたのは、シンジの死を隠すため!?
死者を操るネクロマンサーは、シンジではなくユウカ。
シンジは5年前の火事で亡くなっており、その後はユウカにずっと操られていた。
ネクロマンサーは、能力発動時見た目上変化がなければ誰が発信しているか分からない。
シンジがネクロマンサーだと信じさせるのは可能かも。
が、ユウカの怪力は騙すのが難しい。
#念動力を持つ第三者に手伝ってもらうとか?
試しにと言われたら、前話ネコ救出の時のようにごまかさなくてはなりません。
それでも、能力を入れ替えなくてはならなかったのは、シンジの死を隠すため──
お前はシンジが実は死んでいると周りに知られたくないんだろう?
まさかネクロマンサーを自称している人間が実は操られた死体だとは誰も思わない。by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
死体操作能力者が、死者だとは思わない。
ユウカは、まさに盲点を突いたのです。
- 顔色が悪い
- 人の気配や息づかいがない
- 身体が冷たい
- 滅多に学校へ来ない
(昼間はユウカが操作できないから)
ネクロマンサーだと言われると、➊➌も、➍の昼間活動が鈍いのも納得してしまいます(笑)。
#➋は普通の人は気付かないでしょう
ユウカの最優先はシンジ
ナナは、ユウカがそうまでしてシンジの死を隠していたことを突きます。
先のナナのセリフ。
実は原作では、もう少し長い──
(今まで隠してきたのだから)
お前はシンジが実は死んでいると周りに知られたくないんだろう?(私も騙されたよ)
まさかネクロマンサーを自称している人間が実は操られた死体だとは誰も思わない。※()内はアニメではカット
by 柊ナナ『無能なナナ』コミック3巻
ユウカが話した、シンジが死んだ火事は5年前の出来事。
5年間も、シンジの死を隠し続けているのです。
ユウカはシンジに相当こだわりがあると想像でき、周囲に真相を知られたくないだろう心理を交渉材料にしたのです。
同時に、ナナを生かしておくと秘密をバラされるかもしれない不安を、ユウカに植え付けます。
これが、のちに効いてきます。
ユウカはチョロい?いいえロマンチストです!
聞きたくないですか?
好きだった男の子の天国からのメッセージですよ。by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
ナナの言葉を信じ、シンジの拘束を解いてしまう。
まんまと騙されたユウカ。
崖上シーンで分かったユウカとシンジの関係を見ると、心の声を本当に聞けたとしても望む言葉は聞けなかったでしょう。
が、5年経った今なら、もしかして・・・的な感じなのでしょう。
乙女です・・・
いや、ストーカーか(苦笑)。
森 (ナナ/ユウカ)
ユウカを森へ誘い込むナナ。
シンジの攻撃だけ気を付け、ユウカの不意を突き、死者の遺品を奪う作戦。
が、ユウカが操る死体はシンジだけではなかった!
ナナはワザと挑発した?
ナナを殺せって言ってますね。
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
このセリフは明らかに挑発。
思惑通り追ってきたな。
ここからが勝負だ。by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
ナナはワザとユウカを挑発し、森に誘い込んだのです。
シンジの怪力から逃れたナナ。
この状況で、なぜ火に油を注ぐような挑発をしたのか?
ナナは、犯行の瞬間をユウカに見られてしまった。
ツネキチ殺害の証拠となる毒針も奪われた。
ユウカは、今すぐにでも処分しなくてはならない存在なのです!
ユウカは他人に頼れない
ナナは、ユウカに他人に助けを求められない布石を打ってます。
もうお分かりですよね。
お前はシンジが実は死んでいると周りに知られたくないんだろう?
まさかネクロマンサーを自称している人間が実は操られた死体だとは誰も思わない。
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
誰かに協力を頼み、複数人でナナを追い詰める。
それでは、ナナを殺して口を塞ぐことはできません。
シンジの死がバレるかもしれない。
ナナちゃん殺しちゃえばいいんだ。
そしたら秘密も全部守られるし・・・by 佐々木ユウカ『無能なナナ』TVアニメ7話
シンジの秘密を確実に守るには、ナナを殺すしかない。
しかも、ただ単に殺すだけではダメなのです。
秘密が漏れないよう、ナナが誰にも会わない内に始末しなくてはならないのです。
実はこの状況。
ナナにとっても優位に働きます。
決着が着くまでユウカはナナのことを誰にも話せないのです。
ナナの犯行を知ると、皆がナナを探す。
そうなると、他の誰かが先にナナと接触するかもしれない。
ユウカがナナを殺すのも難しくなる。
ナナはユウカに、ナナの犯行を誰にも漏らさない上に、単独でナナを始末しに来る状況を作ったのです。
お見事!
ナナはやはり訓練されている?
ちょっと妙だな・・・
多少はあとを残してきたが、この闇の中、どうして一直線に私のもとに向かってこられるんだ・・・
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
ユウカを始末しなくてはならないので、追いつかれない程度の距離を保ちながら、付いてきてもらわねばならない。
「多少はあとを残してきた」というのが玄人っぽい。
素人が、それも一介の女子高生の知識ではない。
毒針と言い、やはりナナは、サバイバル経験か、暗殺者の訓練を受けているのでしょうか。
死体の山・・・
さあ、追いかけっこしようか。
by 佐々木ユウカ『無能なナナ』TVアニメ7話
ユウカが操る多数の死者──
能力者を隔離してきたのは100年前の「人類VS能力者」の戦争後。(2話 )
委員会の言動を見ると、これまでも能力者を秘密裏に処分してきた様子。
だが、この島だけなのかどうかは分かりませんでした──
たしかに島は、長い間「人類の敵」の隔離施設だったようだが、能力者同士で争いでもあったのか!?
それとも、私の前任でもいたということか!?
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
ナナの知識によると、この島で能力者を隔離してきた様子。
そういえば、学校の校舎は古く、キョウヤの行方不明の妹もこの島に来たと言っていた──
ずっとこの島で、能力者の処分が行われていたのか?
処分が行われていたとして、委員会は事後処理はしない?遺体は放置?
それとも埋められてたので分からなかった?
ナナ以前の過去にも興味をかき立てられます!
山小屋 (ナナ/ユウカ)
死者の群れに襲われるナナ。
相手は夜目が利き、数も多い。
なんとか逃げ切り、捨て置かれた山小屋を見つける──
日光に弱いのは根拠があった?
山小屋に逃げ込んだが、中にいたゾンビに襲われたナナ。
ナナは押し倒され、すんでのところで、
夜が明け、偶然助かったように見えました。
が、ナナはゾンビが日光に弱いことを、確実ではないにしろ推測してました──
シンジは日中、学校に出ないという。
そして、一度忍び込んだときも部屋は異様なほど暗かった──薄い根拠だ・・・
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
「ゾンビが日光に弱い」と言う言葉を使わずに説明しているので、少し分かりにくいですね。
ユウカが操作しているシンジは、昼間は学校へ来ず、ユウカとは夜デート。
前話、ナナがシンジの部屋へ忍び込んだとき、昼間なのにカーテンが閉められ真っ暗だった。
これらのことから、ゾンビは日光に弱いのではないかと仮説を立てたのです。
ただ、確証はない。
確証がないなら──
確証がないなら、逃げずに確証を得なければ・・・!
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
最初は、ゾンビから逃げることを考えていた。
が、思い直し、ここでゾンビの弱点を確認しようと決意したのです。
確実かどうか分からないのに、ナナさん肝が座ってます!
シンジとは常時接続
(シンジの部屋みたいに)まったく光を届かないようにしておけば、ちょっとは動けるし感覚も共有できるんだけどさー
※()内はアニメではカット
by 佐々木ユウカ『無能なナナ』コミック3巻
ナナの読み通り、ゾンビは日光には弱かった。
たとえ昼間でも、シンジの部屋のように暗くしておけば、少しは動けるようだ。
ナナが、シンジの部屋へ行ったのは授業中。
シンジの部屋は暗かったから、ユウカと感覚が共有されていたのです。
「”ちょっと”は動ける」ということは、たとえ真っ暗にしていても、昼間はゾンビの活動量は減るということ。
事前に、ネクロマンサーはユウカで、シンジは操られている、そして、昼間は活動が鈍いと知っていれば、あの時シンジにもっと対処できたのか・・・
あ、元々死んでるから、どうしようもないか・・・(苦笑)。
学校 教室 (ユウカ/キョウヤ)
ナナを山小屋へ閉じ込めたユウカ。
何食わぬ顔で登校する。
ユウカは他人に協力は得られない
寝てるところすまんが・・・
柊は休みか?by 小野寺キョウヤ『無能なナナ』TVアニメ7話
ユウカはナナが誰かと接触すれば、シンジの秘密をバラされると思っている。
だから、ユウカは本当の事を話せません。
ナナの布石が効いてます。
この辺の進め方が上手い!
実のところ、キョウヤであれば、シンジのことを秘密にしてくれるでしょう。でも、ユウカはキョウヤの性格を知りません。キョウヤの人付き合い下手がナナにとって有利な方向へ流れています。
キョウヤの性格も計算のうち!?
でも、毎夜見回りまでして警戒していたはずのキョウヤ。
これくらいで諦めるのは、ちと不自然ですが・・・(苦笑)。
まあ、ナナを疑ってはいても、ユウカを疑ってはいないから素直に信じたのでしょう。
山小屋 (ユウカ)
次の夜、ユウカは、ナナを閉じ込めた山小屋に訪れる。
が、そこにはナナの姿はなかった・・・
なぜ、扉に体当たりして破れないか試したのか?
あの鍵なら中から思いっきり体当たりでもすれば破れるんじゃないか?
by 風間シンジ『無能なナナ』TVアニメ7話
この辺は、突っ込み所満載ですね(笑)
体当たりして破ったなら、ドアが壊れているか痕跡があるはず。
実験などしなくても、詳細に見れば分かるのでは?
原作では、更にナナの体力にも言及しています。
(ナナちゃんって、そんな力あるようには見えないけど・・・)
まあ、ちょっと実験してみよう。うーん、無理だと思うなー
(ナナちゃんだって半日以上飲まず食わずだったろうし)どんだけピンチで馬鹿力出したって(無理じゃないかな)。
※()内はアニメではカット
by 柊ナナ『無能なナナ』コミック3巻
まあ、この行動は、マジシャンがやるテクニックと一緒ですね(笑)。
終盤、ナナが説明するように、実は扉に仕掛けがあり、鍵はネジ止めされておらずガムテープで留めてあるだけ。
ナナがいたとき、扉は押せば開く状態でした。
次の夜、ユウカが来た時には、ナナは既に山小屋から出て鍵をネジ止めした後。
なので、押しても開きません。
ナナより身体の大きいユウカが体当たりしても扉がビクともしないことから、さもナナがいたときから扉を開けることができないよう思い込ませたのです。
つまり、視聴者(読者)向けにミスリードするための行動です。
ナナはなぜトリックを使ったのか?
単に山小屋から脱出し逃げるのが目的であれば──
トリックを使わず、力技で良し。
トリックを使っても、後で分からないよう鍵をネジ止めする必要もありません。
扉を開けっ放しにして逃げれば良いのです。
では、なぜナナは、山小屋を出た方法が分からないようなトリックを使ったのか?
ユウカが悩む時間が欲しかった?
山小屋を徹底的に探すことで時間稼ぎ?
いいえ。
時間稼ぎにしては、山小屋は小さすぎ、夜全体の時間に比べるとたかが知れてます。
ナナはトリックで、ユウカの不安と疑心暗鬼をあおったのです。
どういうことなのよ・・・
もしかして心を読めるとか嘘で、なにか別の能力を持っているのかな?by 佐々木ユウカ『無能なナナ』TVアニメ7話
現にユウカは、ナナの能力を疑ったり、崖へ行ってからも、まっさきに山小屋を抜け出した方法を尋ねています。
ナナは答えます──
うまくやれば閉じ込められたフリができるとも考えた。
お前は消えた私に不安と焦りを感じながら夜通し山の中を捜索し疲れ果てるだろうとも。
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
ナナがゾンビに襲われるのを覚悟で山小屋へ立て籠もり、トリックを使ってまで閉じ込められたフリをしたのは、ユウカを疲弊させるためだったのです。
寮 (ナナ/ユウカ)
夜通しナナを探していたユウカ。
夜が明け寮へ戻ると、そこにはナナが──
尻ポケットも計算か!?
夜通しナナを探していたユウカ。
夜が明け「シンジを背負って」寮へ戻ってきた。
ユウカが疲れ果てているだろう事は想像に難くない。
ユウカが背負っているシンジに、ナナは飛び乗る。
小さいとは言え男子一人を背負っている女子に、ナナが加わったら堪えられるはずがない。
疲れているのなら尚更です。
そして、上手い具合におしりのポケットにシンジの遺品が!
向き合っていては、おしりのポケットからモノは奪いにくい。
でも、ユウカをうつぶせにして倒し馬乗りになると、抵抗もされずにポケットに手を伸ばせる・・・
尻ポケットにシンジの遺品があると睨んだから、後ろから馬乗りになったのです。
ナナは、昨夜ユウカを森へ誘い出してから、ずっと如何にしてシンジの遺品を奪うかに知恵を絞っていたのですから!
ユウカの一瞬の反応を見逃さず、尻ポケットに遺品があると気付いたのも流石です!
崖 (ナナ/ユウカ)
ユウカからシンジの遺品を奪ったナナ。
立場は逆転。
命乞いするユウカに、ナナはある推理を話し出す──
山小屋を抜け出したトリックは簡単なものでしたが、その後のユウカの秘密を暴く、畳み掛ける展開が秀逸!
犬は2匹もいらない?
わたしは猫が好きだ。
犬は二匹もいらない。by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
そうか、ナナさん猫派だったのですね。
だから、キョウヤに疑われるリスクを犯してでも猫を助けた。(6話 )
いや、論点はそこではなく(苦笑)。
「犬は二匹もいらない」
これは、明らかに(犬飼)ミチルのことですね。
ぺらぺらと、よく喋ってくれたが。
まさしく犬だな。by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ4話
ミチルの、ナナに懐いてくる行動そのものが犬のよう。
ナナを尊敬し、疑うことを知らない。
正に名前の通り「犬」。
犬どころか、天使のような存在のミチル。
それでもナナが気を許さないのは猫派だからですね!
#冗談です
ユウカは実はヤバかった
なにが違うんだ。
このストーカーめ!by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
ユウカが語ったシンジとの思い出。
数々の矛盾をナナは見逃さない!
ユウカはシンジに嫌われ近づけなかった。
それでも諦めきれないユウカは、シンジにストーカーしていたのだ。
ユウカが語ったシンジとの思い出は、全てユウカの妄想。
妄想故に、矛盾をはらんでいた──
- 映画館の売店で買ったお茶の置き場所
- 休日なのに学生服
平日であれば歩行者天国があるのがおかしい - 遺品が、テストの切れ端!?
ユウカがシンジを好きなのは本当なのでしょう。
火事で亡くなり死者となり、ユウカに操られることに。
となると、皆の前でシンジのことを自慢したくなる。(6話)
シンジとの昔話をしたくなる。
妄想話を詳細に話すモノだから、ボロが出たのです。
シンジの遺品をどこへ隠した?
私はなぜ、これを投げ捨てたフリをした?
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
ユウカに針ケースを取り出させ目を逸らせた瞬間に、シンジの遺品を海へ投げ捨てたと見せかけ、実は隠していただけ。
アニメ鑑賞時、ユウカが鞄を見ている隙に、ナナはシンジの遺品をポケットにでも入れたのだと思ってました。
ポケットではありません!
原作にははっきりと描かれてました。
ナナは、シンジの遺品であるテストの切れ端を、制服の袖口に隠したのです。
あの一瞬で!?
手先が器用というか、マジシャン級!?
そういや、ツネキチ殺しの時も一瞬で毒針を刺してましたね。
やはり、ただ者ではない!?
ユウカを助けるつもりだった?
もし、私の推理がことごとく的外れで、ユウカが善人だった場合、助けてやろうとでも・・・?
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
ナナの推理は当たり、ユウカが話したシンジとの関係は全て作り話。
それどころか、シンジとその時映画館にいた人達を殺害していた。
ナナがラストに見た端末──
佐々木ユウカ
推定殺害人数
五十万人以上。by 『無能なナナ』TVアニメ7話
ユウカの素顔を知り、委員会の推定殺害人数の正しさを確認したような感じでした。
能力者相手に、無能力者ナナの孤軍奮闘。
正直、「無理ゲー」なので、そろそろ仲間がいてくれたら思ってました。
が、ユウカはヤバい・・・
外面は良かったですが、本性は目的の為なら他の人はどうなってもいい。
完全に病んでましたね・・・
ここはもうやはりミチルちゃんですか!
でも、戦力になりそうにはありませんが(苦笑)。
報告
- 名前
-
佐々木ユウカ
- 能力
-
死体操作
- 推定殺害人数
-
50万人以上
- 名前
-
風間シンジ (既に死亡)
- 能力
-
怪力
- 推定殺害人数
-
30万人以上
── 処理完了 ──
アニメと原作との違い
アニメ7話は、原作 3巻12話途中~14話(94ページ)をアニメ化。
今話は、セリフの一部が所々カットされていました。
が、なくても充分理解できる程度でした。
一箇所、意味合いが違う変更がありました。
セリフ変更点
崖上でナナがユウカに、山小屋脱出トリックを説明するシーン──
実際、部屋の中からドアを強く押すだけで鍵は留め具ごと簡単に外れた。
by 柊ナナ『無能なナナ』コミック3巻
これが・・・
実際、部屋の中からドアを軽く押すだけで鍵は留め具ごと簡単に外れた。
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
ドアを「強く」押すから「軽く」押すに、アニメでは変更されています。
ガムテープの強度によると思いますが、木ってガムテープの粘着が弱いんですよね。
だから変更したのかもしれないですね。
あまり粘着が弱いと緩くなり、ユウカが鍵を閉めるときに違和感を感じてしまうので、弱いと言うのは危険ですけどね。
難しいところです(苦笑)。
アニメオリジナルセリフ
同じシーンでもう一つ。
お前が見張ってるかもしれないから、授業が始まるまでは動かずにいたがな。
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
これはアニメオリジナルセリフ。
内容はごもっとも。
ナナさん、慎重です!
ただ、絵(時間設定)はいただけない。
この文言に合わせるなら、時間は日が昇っている明るい時。
絵は、夜になっていました。
ナナは、日が昇りユウカが立ち去った直後どころか、授業が始まる時間まで待ってから脱出。
日が落ちる前に寮へ戻ったのです。
夜に、ナナが山小屋を眺める姿はありえません。
ま、些末なことです。
重箱の隅をつついて申し訳ございません(苦笑)。
おわりに (『無能なナナ』7話とは)
前話ラストは、ナナの犯行がバレ、シンジに押さえ込まれ絶体絶命のピンチ!
森へ逃げても、ゾンビを操り、数も戦闘力も圧倒していたユウカ。
それでも、ナナの方が一枚上手でした。
冒頭のユウカの部屋で、シンジの拘束を解いたのは、少し強引な策でしたが(苦笑)。
その後の、ホラーとサスペンス、そしてミステリーの組み合わせがお見事!
序盤から同じ島で、能力者相手に孤軍奮闘する構図は変わらないのに、このバリエーションの多彩さが飽きさせません。
今回は、もしかするとユウカを仲間にするのでは?
と思わせる展開もヤキモキして楽しめました。
仲間にするのにユウカがいいかは置いといて、能力者相手にナナが詰みそうなので、誰か仲間になってあげて欲しい。
が、一方で、ナナにはやっぱり一匹狼でいて欲しいと思っている自分がいます(苦笑)。
次話も楽しみです!
以上、TVアニメ『無能なナナ』第7話の感想&解説レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
8話のレビューも書いているので良かったご覧下さい。
ではでは。
あれだけの能力者を操りながら、暗視だけとは勿体ない!
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アニメ『無能なナナ』第8話のレビューはこちら!