こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『無能なナナ』第10話、鑑賞しました。
真の脅威となりそうな能力者、橘ジン登場!
能力者の能力ごとコピーするのはチート過ぎ!
だけど、橘はナナを様子見。
橘の存在は気になるが、事件は別に起こっていた!?
今話の原作
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
本レビューの方針
本レビューは、次話以降のネタバレはありません。
アニメ鑑賞後の感想
+
原作コミックを読み
知り得た情報を加味して「解説・考察」
私は原作コミック未読です。
アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成しています。
よって・・・次話以降のネタバレはなしなのでご安心ください。
作品レビュー 一覧
話数 | サブタイトル | 原作 |
第1話 | 無能力 | 1巻 |
第2話 | 時間遡行 | |
第3話 | 能力者VS.無能力者 | |
第4話 | ヒーリング | 2巻 |
第5話 | 能力者VS.無能力者 PART2 | |
第6話 | ネクロマンサー | |
3巻 | ||
第7話 | ネクロマンサー PART2 | |
第8話 | 能力者VS.無能力者 PART3 | |
第9話 | 適者生存 | |
第10話 | 見えざる刃 | 4巻 |
第11話 | ||
第12話 | ||
第13話 |
※話数:リンクは各話レビューへ
※サブタイトル:ネタバレを避けるため次話以降のマスク
今回のあらすじ
ナナは橘から逃げるが、モグオに変身した橘に炎で攻撃されてしまう──
ナナの後ろにいる組織を探りたい橘は、ナナをしばらく泳がすことに。
ミチルの元へ届けられたナナは一命を取り留めた。
ナナは両親との過去を思い出す──
ナナの犯行を知り、島の秘密の一端を知る橘。
その気になれば、ナナなど造作もないチート能力者が登場!
他人の姿形だけでなく能力までもコピーする橘。
キョウヤに変身すれば毒も効かない不老不死に。
モグオやセイヤに変身すれば攻撃能力も。
キョウヤ一人でも厄介なのにもっと狡猾で万能能力を持った”怪物”登場!
ナナ、キョウヤ、橘の三つ巴の展開になると思ったら一時の休息?
と思ったら、静かに事は動き出していた・・・
今度の展開はそっちね!
相変わらず飽きさせないストーリー展開が上手い!
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&解説レビュー 第10話「見えざる刃」
洞窟 (橘/ナナ)
橘に毒は効かなかった。
姿形だけでなく、能力までもコピーできる能力者!
橘の能力はパワーバランスを壊す!
先ほど能力者同士における争いにはパワーバランスが選定しにくい言ったが、あれには例外がある。
私という例外が!
by 橘ジン『無能なナナ』TVアニメ9話
無能力者とならいざ知らず、違う能力を持った能力者同士の争いならば、どちらも優位不利があり勝敗はやってみなくては分からない。
が、橘はありとあらゆる能力を操れるという。
ならば、いつも優位な立場になりえるのだ。
さすが5年前の生き残り!
ただのコピー能力ではないのです!
橘は無敵ではない!
とは言え、橘と言えど能力者。
能力になんらかの制限があるはず!
橘は、これまでの能力者より数段上の化け物だが、無敵ではないはずだ。
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ10話
能力者にはなんらかの制限、制約があるのがこの世界の理。
その理由は──
本当にこの世のありとあらゆる能力を使えるというのならコソコソと私などにかまわずとも、時間を超え空間を飛び人を操って”委員会”の存在に迫っているはず・・・
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ10話
橘の目的はナナの後ろにいる存在の正体を知ること。
橘がありとあらゆる能力を使えるのなら、わざわざナナの前に姿をさらし脅さなくてもいいはず。
橘を島へ徴収した組織や、島から逃げた教官から探っていくのが常套手段。
何せ時間は5年もあったのだ。
あらゆる能力を駆使すれば今よりずっと情報を得ることは可能だろう。
にもかかわらず、旅に出て?
能力者が再び島へ徴募された情報だけを入手し、島へ戻る。
なぜだ?
橘は無能力者に変身できない?
確かに、ナナの言う通り。
ナナのことを知りたい、委員会の正体を暴きたいなら──
ナナに変身して能力を試してみればいい。
ナナから端末を奪った時、ナナに変身して、声だけでも真似して電話に出ればいい。
ナナに変身し、担任や、本土へ戻って学園関係者に会ってみる手もあるはずだ。
実際やったとしても何も得られないでしょうが・・・
問題は、結果が得られたかどうかではありません。
大事なのは、橘が「ナナに変身した形跡がない」ということです!
私に変身しなかったのはなぜです?
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ10話
この質問を投げかけたとき、橘は顔を少ししかめた。
饒舌な橘もこのときは何も答えなかった。
それどころか話題を逸らそうとした。
理由は分かりませんが、橘がナナに変身できないのは図星のよう。
橘は「無」能力者に変身できない?
いや、ならば、鳥や猫にも変身できないのでは?
変身するには条件付けが必要?
相手の能力が分からないと変身できないとか、相手の個人情報を知らないと変身できないとか・・・
もしくは別の観点で、変身できるキャパが限られている?
まだまだ謎だらけですね。
橘の隙を突く!
推定殺害人数?
by 橘ジン『無能なナナ』TVアニメ10話
橘は、ナナの質問への解を逸らすためか、ナナから奪った端末の調査に夢中なのか・・・
しかし、ナナは橘が端末に夢中になっている隙に、氷を砕き逃げ出す!
って、明らかに橘は余裕で見逃していましたね(苦笑)。
いくらでも追いつく自信があったのでしょう。
端末は重要ではない?
通話はすぐに切られてしまった。
合言葉でも必要だったのかね?by 橘ジン『無能なナナ』TVアニメ10話
委員会への電話はすぐに切られた。
橘が言うように、暗号でも必要だったのか。
ナナは、自由になっても、端末奪還には目もくれず、逃げの一手を選択。
これは、島の事情やナナの犯行を知り、推定殺害人数まで見られた橘に、今更見られてまずい情報が端末には入ってない証拠。
確かに!
これまでも、ナナが可哀想なくらい能力者の情報はありませんでした(苦笑)。
でも実は、端末が奪われた時の対策だったのか!?(笑)
海岸 (橘/ナナ)
逃げ出したナナに、モグオの能力で攻撃する橘。
ナナの家族構成を教えてくれれば、今夜の所は見逃すと言う──
だから5年間何もできなかった!?
先輩は、佐々木ユウカには変身できないんですか?
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ10話
確かにナナの言う通り!
ユウカに限らず、橘は既に死んでいる能力者には変身していない。
仮説──「橘は、死んだ人には変身できない?」
となると、この5年間、橘が何もできなかった理由が分かります。
最後の仲間が死んだ後、私は能力を駆使して本土に帰った。
by 橘ジン『無能なナナ』TVアニメ9話
最後の仲間が死んだ後──
つまり、能力者が橘一人になった時──
変身できる能力者がいなければ、能力を駆使して諜報活動などできないのです。
なので、橘は身を隠し生きているしかなかったのでしょうか?
あくまで「橘が死んだ人には変身できない」という仮説が正しければです。
まだまだ情報が不足ですね。
なぜ家族構成を?
橘が知りたいのは、委員会のこと。
口を割りそうにないナナに対し、信頼関係を築くために家族構成を知りたいと言う。
話の流れから考えると、唐突な質問。
ナナも意味が分からない。
5年前、私は相手をよく知ろうともせずに殺しまくった。
君も知っての通り、殺人鬼にもっとも必要な素質は他人を物だと思えることだ。私に同じ過ちを繰り返させないで欲しい。
by 橘ジン『無能なナナ』TVアニメ10話
橘はナナと信頼関係を築く上で、殺さないようにしないといけないわけか・・・
橘曰く、他人を物と思うと殺人も平気になってしまう。
ナナのことを物と思わないよう、ナナをもっと知っておく。
ところが、ナナは委員会に繋がるような話は絶対にしない。
だから、家族構成などとたわいもない身の上話から入ったのでしょう。
が、これが後にナナの記憶を思い出す話になるのだから、上手い!
ナナの家族構成
父と母と年の離れた兄がいたそうです。
-中略-
覚えていないのです。
兄は私が物心つく前に家を出ていましたから。by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ10話
ナナには兄がいた。
物心つく前に家を出たのであれば、相当年が離れているのか、子供でも別の理由か・・・
このセリフだけでは断言はできませんが、まるで兄の顔すら知らない様子が伺える。
今どき写真くらいあるでしょうし、ナナが物心つく”前”の写真を見れば一緒に写っているはず。
それでも見たことがないなら、兄は意図的に出されたか、出た後、両親がわざと触れないようにしていたか・・・
ナナの父親は能力者関連の施設
父は能力者関連の庶務を扱う省庁に勤めていました。
母は幼稚園の先生です。by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ10話
ナナの父親は、能力者関連の省庁務め?
それって、いわゆる委員会と同じでは??
庶務というのは、表向きの仕事。
本当の仕事は・・・なんてこともありそうですね。
#勝手な私の妄想です(笑)
ただ、両親を殺したのは、能力者。
ならば、父親が能力関連の省庁へ勤めていたのは偶然ではない気がします。
この後のナナの説明だけでは、両親を殺したのは能力者だと言い切るには情報不足。
#無能力者でも可能な殺害方法という意味
ナナが思い込んでいる、あるいは思い込まされている可能性もあります。
もし、万が一、両親を殺したのが、”無”能力者なら・・・
無能力者を犯人に仕立て上げたのですから、なおさら、父親の仕事と関係がありそうと思うのですが、皆さんどう思われますか?
死体は初めてではないよね?
この島には、もともと能力によるうぬぼれの強い子供が集まっている。
-中略-
そこに死体が出たりするとね・・・
おかしな子が増えてくるよ。by 橘ジン『無能なナナ』TVアニメ10話
さすが、先輩、言葉の重みが違います!
橘は、5年前の生徒同士の争いの渦中にいた。
その時の経験談か。
でも「死体が出た」のは今に始まったことではありません。
1、2話の中島、ヨウヘイの遺体は見つかってません。
が、ツネキチの遺体は、6話でクラスの前に現れています。
ここで言う、死体が出たというのは、生々しい「明らかに殺人と分かる死体」が人目に付いたという意味。
その点は、前話、ナナも心配してました──
(やむを得なかったとは言え)カオリの遺体を衆目にさらしてしまったのは問題だ。
ツネキチは病死ということにしたが、カオリは連中にとって初めての被害者だ。
-中略-
(直接目で見た死体に自分の未来を投影し)警戒を強める者も増えただろう・・・
やりづらくなるな・・・※()内はアニメではカット
by 柊ナナ『無能なナナ』コミック3巻&TVアニメ9話
ツネキチも確かにクラスメイトの前にさらされましたが、あくまで病死扱い。
苦しんだ様子の死体でもなかった。
が、カオリは、目を取り出そうとするかのように掻きむしり、恐ろしい形相で死んでいた。
その死体が多くの生徒に目撃されたことを懸念しているのです。
この死体が、きっかけになり──
ナナは、能力者が「次は自分かもしれない」と警戒を強めると・・・
橘は、「おかしなことを考え出す」能力者が出てくると・・・
『無能なナナ』に限らず、この手のセリフは大抵伏線(笑)。
この後、何か起きたときに唐突感がないようにするのが目的の伏線です。
寮 ミチルの部屋 (ナナ/ミチル)
気を失ったナナを、橘はミチルの部屋へ送り届ける。
ミチルの治療により、ナナは回復。
ナナは、橘に家族の話をしたせいか、忌まわしい過去を思い出す──
血気にはやる
今となっては、恨みも悲しみもない・・・
ないが、この手の話は、聞く者にとっては分かりやすくていい。
今後、血気にはやった私が一人で先走っても仕方がないと思わせる狙いも・・・
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ10話
ナナは、冷めているのか理性的なのか・・・
父親が能力者に殺されたと聞いた時、てっきり恨みから、この使命を受けているのだと思っていた。
が「恨みも悲しみもない」。
「人類の敵を倒したい」というのも共感させるためのポーズだと言う。
ついでに先走っても仕方ないと思わせる、したたかな計算も(笑)。
でも、この後の、回想シーンに対するナナの表情を見ていると、本心かどうか分かりませんね(笑)。
こういう時のための犬・・・
こういう時のために、ミチルを生かしておいてるんだ。
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ10話
本心かどうか分からないと言えば、こちらのセリフも!
ミチルの看病を、素直に感謝しないひねたナナしゃん(笑)。
ミチルを生かすも殺すもナナ次第。
確かに中島殺害の写真を見られたとき、ミチルはナナと二人きり。(6話 )
ミチルを殺すには絶好のチャンス。
が、殺さなかったのは「こういう時のため」だと言うのだ。
つまりミチルは、ナナがケガをしたときの保険。
ゲスなようで、自分に言い聞かせているように見えるのは私の願望が成せるワザ?
ミチルちゃんは本当にいい人ですね。
・・・つい気を許してしまいそうになるが、裏があるのだろうな・・・ユウカのように・・・
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ10話
このセリフも、まるで自分に言い聞かせているように聞こえてしまいます・・・
アニメ鑑賞時は思い切り感情移入していますが、レビューを書くときは偏った内容にならないよう客観的な視点を忘れないように心がけてます。
が、段々ミチルには感情移入を・・・感情ダダ漏れになってきている気が・・・もう遅い?(苦笑)
だって、本気でナナを心配して、ナナが気づいた時にこんな笑顔をする子が悪いわけないでしょ!
ミチルは泣きながら何を言ってたのか?
ごめんなしゃい、わたし・・・
嫌なことを思い出させてっ・・・ちょっと顔洗ってきます!
by 犬飼ミチル『無能なナナ』TVアニメ10話
この後、ミチルはトイレへ駆け込み、ナナに聞こえるのを知ってか知らずか大声で泣き喚く・・・
ミチルは洗面台へ行き、言葉にならない言葉を言っているのだと思ってました。
泣き声と「ナナしゃん」ぐらいしか聞き取れませんでした。
原作にはしっかり文字が!
#当たり前!
うえぇーん、ナナしゃああ、うぇーん
うええん、わだじ ぜんぜん じらなくて
うえぇby 犬飼ミチル『無能なナナ』コミック3巻
「私全然知らなくて」と言っていたのですね。
こんな叫びを聞いたら、確かに気を許してしまいそうになります。
あの泣き声と共にだと、聞き取れたかは分かりませんが・・・
学校 講堂
ユウカ、シンジ、カオリの葬儀。
羽生は行方不明扱いか?
葬儀は3つの遺影と棺。
ユウカ、シンジ、カオリの三人。
羽生の死亡は確認されていないから?
死体を確認できた者だけと言うのなら、ユウカは崖から海へ。
シンジは焼却。
それでも、ユウカの死はナナが確認。
シンジの死は、キョウヤ達も確認。
つまり、死を確認できた者だけ葬儀を上げているのでしょう。
羽生の死は推測できても、誰も確認できてない。
行方不明扱いなのでしょう。
寮 ナナの部屋 (ナナ/橘/ミチル)
ナナの部屋にいつの間にか橘が。
続いて、ミチルが訪ねてくる。
ミチルは、ナナが両親が殺されたのは「自分のせい」と言っていたのが気になっていたのだ。
橘はどうやって入ってきた?
ナナが振り返ると、部屋の中に橘がいた。
鍵をかけ忘れた?
アニメでははっきり描かれてません。
が、原作では、窓の鍵がかかっているのを確認するナナ描写が、はっきり描かれてます。
#それとも、鍵が開いている状態なのでしょうか?
#ひねるタイプの鍵なのでよく分かりません(苦笑)
猫や鳥に変身したとしても扉や窓が開いてなくては部屋の中には入れないはず。
一体どうやって入ったのか?
能力者に変身して入ってきたのでしょうか?
#瞬間移動、壁をすり抜ける能力とか?
それとも単純に扉を開けて静かに入ってきたのか・・・
どうもこの寮は扉には鍵がかかってないようですから。
いずれにせよ、橘が入ってきた方法は確認されず・・・
それも含めて──
妙なのがいたな。
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ10話
なのでしょう(笑)。
ナナは慌てることなく、そこに橘がいるのが当然のように振る舞う。
ナナさんにとっては、今すぐでなくても、いずれ処分しなくてはならない標的。
なのに、橘に対して、余裕の対応するのが、大人ッス!
犯人が能力者だとは語られてない
あとで警察の方から聞いたんです。
強盗犯は私の部屋の窓から侵入したんだと。
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ10話
犯人は、ナナの部屋から入り、1階にいる両親を殺害した・・・
この殺害のどこが「人類の敵」、いや能力者なのか?
警察が「殺人犯」ではなく「強盗」と呼ぶからには目的は「物取り」。
鍵のかかってない窓から侵入し、何か奪うために、もしくは姿を見られて両親を殺害。
能力者が犯人と言うのなら、普通の人ではできない跡が残るはず──
完全な密室、奇妙な殺され方・・・
ナナの説明では一切触れられてません。
ミチルもその辺を突っ込んで欲しかった。
どこが「人類の敵」なのか?と。
ああ、島での殺人も「人類の敵」と思っているミチルにとっては、「人類の敵」は普通の殺し方ですね(苦笑)。
ナナの驚異的な精神力の源か
犯人が、能力者かそうでないかは不明だが、両親が誰かに殺されたのは事実。
それも、ナナが不注意が原因、というか利用された可能性はある。
#悪いのは犯人、ナナが悪いのではない
が、ナナ自身が「自分の不注意が両親の死の原因」と思い込んでいることが、重要。
ナナが、委員会の命令に従い能力者抹殺に協力するのは復讐心かどうかはまだ分かりません。
が、驚異的な精神力と使命感はこの事件が生んだのではないか。
逃げ隠れる、だと・・・!?
あってはならない。
私の敗北はすなわち能力者による無能力者の支配を認めるということだ。by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ7話
ナナの強い使命感。
今話でも、橘に圧倒的優位に立たれマウントを取られても、委員会のことは話さない。
ナナは自分が過ちを犯すと、誰かが犠牲になってしまう。
そのことを嫌と言うほど思い知らされたのではないか。
それくらい、強烈な過去を背負っていたのです。
ミチルは何を思い詰めているのか・・・
ナナが目を覚ますと、ミチルは深刻な表情で思い詰めている。
ナナが言う「両親が死んだのは自分のせい」。
この話を聞き、ミチルは何を思ったか・・・
って、二人とも、ベッドに入らず、ナナは机に突っ伏して、ミチルは・・・ずっと起きていた?!
一体、どれくらいの時間だったのでしょう。
そして、橘はどこへ行ったのでしょう?(笑)
寮 石井リュウジ
ナナは、思い詰めたミチルに声を掛けようとしたその時、キョウヤが慌ただしくドアを叩く──
男子寮へ行くと、ナナが関与してない殺人が・・・
男子寮は別の建物!
このシーンで一つモヤモヤが溶けました!
男子寮と女子寮。
キョウヤさん、ここは女子寮と言ってるじゃ・・・
by 柊ナナ『無能なナナ』TVアニメ10話
ナナがキョウヤに「ここは女子寮」と言っているシーンはこれまでに何度もありました。
にも関わらず、自由にお互いの寮を出入りするナナとキョウヤ。
シンジの部屋へ勝手に入ったり(6話)。
カオリの部屋には、キョウヤだけでなく他の男子も入り放題(8話)。
もしかして、男子寮と女子寮は同じ敷地内の建物なのかとも考えてました。
とりあえず、ついてこい。
by 小野寺キョウヤ『無能なナナ』TVアニメ10話
ところが、キョウヤに呼ばれ、ナナの部屋から、石井の部屋へ移動。
その時、確かに一度外へ出て、寮の門と入口を通って、男子寮にある石井の部屋へ行っているのです!
これで、男子寮と女子寮が別の敷地だと明らかに!
ようやくスッキリしました!(←そこかよ!)
報告
- 名前
-
橘ジン
- 能力
-
変身
- 推定殺害人数
-
不明
── 対象外? ──
橘ジンは5年前の生徒で、ナナが指示を受けた対象には入ってない。
ですが、ナナの使命は能力者の抹殺。
チャンスがあれば処分する気でしょう。
今の所、橘はナナを邪魔する気はないので、注意しながら様子見と言ったところでしょうか。
アニメと原作との違い
アニメ10話は、原作 4巻20話~21話(64ページ)をアニメ化。
今話で、原作4巻へ突入!
これまでと違いゆっくりペース。
そのためか、シーンはもちろん、セリフのカットもなし!?
原作を完全に再現しています。
敢えて違いをあげるなら──
- 回想シーンで、ナナが父親の頭を抱えているシーンがマンガはリアル
- ミチルがトイレで泣き叫んでる時、ナナの表情がアニメはギャグ
といったところでしょうか。
それぞれアニメやマンガらしい表現ですね。
おわりに (『無能なナナ』10話とは)
橘と一時休戦のような関係になったのには驚きましたが、ナナを取り巻く周囲との関係性が多用になってきました。
それでも、他の作品と一線を画しているのは、この段階へ来ても、本当の意味での仲間がいないこと。
ミチルはナナを信用し、好意を持っている。
が、ナナの本性を知るとどうなるか分からない。
橘は5年前に能力者を殺し、人殺しという意味ではナナと同じ立場。
が、二人とも、ナナの使命「能力者抹殺」に賛同するはずもなし──
ナナが心変わりしない限り、能力者と本当の仲間にはなれないのです。
そこへ、ナナとは関係ない殺人事件が。
能力者を殺す、という行為は、ナナにとっては好都合!?
敵の敵は味方?
いや、そんな単純な話ではない。
ナナにとってはこの島にいる能力者全員が標的であり敵。
バトルロイヤル系でもないのに、様々な立場入り乱れる渾沌とした展開が最高です!
以上、TVアニメ『無能なナナ』第10話の感想&解説レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
11話のレビューも書いているので良かったご覧下さい。
ではでは。
変身能力
何が凄いって服までコピーできるのが凄い!
関連記事
アニメ『無能なナナ』第11話のレビューはこちら!