アニメ【Vivy】11話 感想&考察 シンギュラリティ計画は的外れだったのか?

Vivy 11話

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』第11話「World’s End Modulation -西暦2161年4月11日-」を鑑賞しました。

Vivy -Fluorite Eye’s Song- 5

本サイトでは、原作ありアニメを原作情報の紹介と共に解説してきました。

Vivy』は原作なし。
#正確に言うと原案はあります

解説はできないので、あくまで個人的な解釈を含めた考察になります。
皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。

今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)

各話リスト

Vivy(全13話) 各話リスト
話数サブタイトル任務
第1話My Code -歌でみんなを幸せにするために-Mission 1
第2話Quarter Note -百年の旅の始まり-
第3話A Tender Moon Tempo -星たちとの歓談-Mission 2
第4話Ensemble for Polaris -私たちの約束-
第5話Sing My Pleasure -あなたを笑顔に-Mission 3
第6話Sing My Pleasure -あなたを愛する-
第7話Galaxy Anthem -歌でみんなを幸せにするために-Mission 4
第8話Elegy Dedicated With Love -たった一人の大切なパートナー-
第9話Harmony of One’s Heart -私の使命、あなたの未来-
第10話Vivy Score -心を込めて歌うということ-計画完了
第11話World’s End Modulation -西暦2161年4月11日-計画失敗?
第12話Refrain -私の使命-
第13話Fluorite Eye’s Song

※ 話数:リンクは各話レビューへ

ここまでの任務概要
任務概要経過年数残り年数
Mission1相川議員暗殺の阻止Start100年
Mission2宇宙ホテル・サンライズ落下の阻止15年75年
Mission3無人プラント・メタルフロート機能停止20年70年
Mission4オフィーリアの自殺阻止60年40年
目次

今回のあらすじ

今話あらすじ

目を覚ましたヴィヴィの眼前には、AIが人間を殺戮している光景が広がっていた。

シンギュラリティ計画は完了し、AIと人間の戦争は避けられたはず。

状況が把握できないヴィヴィマツモト
二人は松本博士の元へ急ぐ。

シンギュラリティ計画は成功したはずでは?
人間とAIの戦争は避けられたのでは?

シンギュラリティ計画を遂行したのに、正史と全く同じことが起きてしまった。
唯一違うのはヴィヴィの曲を歌っていること。

シンギュラリティ計画は失敗したのか?

今回のAI暴走の根本原因は松本博士にも不明。
ならば、そもそもシンギュラリティ計画は的外れ!?

これまでやってきたことは、意味がなかったのか?
でもそれなら、あれは・・・

AI暴走を止められなかったのは事実。
だが、シンギュラリティ計画が全く関係がないわけでもなさそう・・・

まだ謎だらけですが、段々確信に迫る展開が堪りません!

では、今話を振り返っていきましょう。

オリジナルテレビアニメ「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」第11話予告
アニプレックス

感想&考察レビュー 第11話「World’s End Modulation」

100年後

あらすじ

ヴィヴィが目を覚ますと、AIが暴走し人間を殺戮していた。
シンギュラリティ計画は完了し、AIと人間の戦争は回避できたのではなかったのか。

1話冒頭シーンの再来

今日は西暦2161年4月11日。
正史で人間とAIの最終戦争が勃発した日です。

シンギュラリティ計画は失敗に終わりました・・・

by マツモト『vivy』TVアニメ11話

AIの暴走シーンは、これまでに描かれた100年後の正史そのもの
特に、OP後のニーアランドのシーンは1話冒頭シーンと全く同じです。(1話 )

ただ唯一、歌っている歌がヴィヴィが作曲した曲であることを除いて・・・

補足

AI達は口々にヴィヴィの曲を口ずさみ、ニーアランド・メインステージで歌うbot化した歌姫AIの歌もヴィヴィの曲に変わっています

シンギュラリティ計画は40年前のオフィーリア自殺防止で、完遂したはず

それにもかかわらず、修正史でも勃発したAIと人間の戦争。

シンギュラリティ計画はAIの過度の発展を抑え、AIと人間の間に適度な距離を保つこと。

ならば、計画で実施した抑えが足りなかったのか?
それとも、AI暴走の原因は、全く別のところにあるのか?

修正史でもシンギュラリティ計画の実行を!?

DIVA。
許さなくていい、恨んでくれ。

私をどん底から救ってくれたのは、他ならない君なんだ。

by 松本博士『vivy』TVアニメ11話

オサム少年こと、松本博士。
松本博士は正史同様、修正史でもマツモトを過去へ送りシンギュラリティ計画を実行しようとしています

疑問

「私をどん底から救ってくれたのは、他ならない君なんだ」

松本博士の「どん底」とは?

松本博士は少年時代にヴィヴィと会っています。
ですが、少年時代がそこまで「どん底」だとは感じませんでした。(10話 )
それとも奥様を亡くしたときのことを言っているのでしょうか?

どん底が分からないので、ヴィヴィが松本博士に何を与えたのかも分かりません。
結果、松本博士がなぜヴィヴィを選んだのか、ヴィヴィに何を期待したのかも分かりません・・・

疑問はさておき、重要なのは──

松本博士のこの行動、意味することは──
松本博士が考えるAIと人間の問題は、”修正史でも解決してない”ということ

確かにAIを滅ぼしてはいない。
だが、シンギュラリティ計画で求められた目的は”最低限”クリアしたはず

それでも松本博士がシンギュラリティ計画を発動させようとしていたのは、博士から見て状況は改善されてないということか・・・。

最善は尽くしたつもりです。
ですが、及ばなかった。

by マツモト『vivy』TVアニメ11話

マツモトも、計画の遂行が完璧ではなかったと認めています。

完璧ではなかったのなら、及ばなかったのであれば・・・
もっと「厳しい目標」を与え、再びシンギュラリティ計画を発動すれば良いのでは?

それをしないのはなぜ?

考察

松本博士がヴィヴィの過去映像を見て、判断していることから──

今のままでは、再び計画を実行したとしても、これ以上の結果を望めないと踏んだか・・・

いや、逆か?

マツモトとヴィヴィの計画遂行に問題はなく、一定の成果を上げている

正史の松本博士が立てた予測では「これで戦争は回避されるはず」だった。
だから、計画は40年前のオフィーリア自殺防止で終了し、以降は静観。

ヴィヴィとマツモトの計画遂行の結果を見た松本博士は、AIと人間の戦争はAIの過度な発展、人間との距離感が原因ではないと考えたのではないでしょうか。

だから修正史では「シンギュラリティ計画」を発動することなく、他の方法を模索しないといけないと判断したのではないでしょうか。

歌えなくなった理由にも気付いたのか?

すまない、本当にすまない。
歌を歌うために生まれた君に・・・辛い・・・辛すぎる100年だった。
本当にすまない・・・

by 松本博士『vivy』TVアニメ11話

AIは一個体に一つの使命が与えられる。
AI研究者である松本博士は、AIに二つの使命を与えれば矛盾を起こすことは知っている。

冴木博士の死を見て、フリーズしたこと。
新たな人格ディーヴァが生まれ、戻っても歌えなくなった理由に思い至ったでしょうか。

歌えなくなったから引退したんですか?

一曲も?
歌うことが使命なのに?

僕、ディーヴァの歌を目の前で聞いてみたくて。

by 少年時代の松本博士『vivy』TVアニメ10話

少年時代、疑問に思いヴィヴィにぶつけた無邪気な質問

その答えに気付いたでしょうか?
ヴィヴィが歌えなくなったのは、松本博士自身が彼女に課した使命に起因するものだったという事実に・・・

ヴィヴィは正史でもこの時代歌えなかったのでしょうか?
正史では、二人はどんな会話を交わしていたのでしょうね。

何にせよ、松本博士を救えて良かった。
正史同様、松本博士を失っていたら、またもやヴィヴィはフリーズしていたかも・・・

トァク穏健派

あらすじ

AI暴走は全国で発生し、テロリスト集団トァクは武力で抵抗していた。

シンギュラリティ計画はトァクも絡んでた!?

まずは、協力者の元へ向かう。
何か掴んでいるかもしれない。

トァクだ。

by 松本博士『vivy』TVアニメ11話

なんと、松本博士の協力者はトァク!?

AIが暴走し、為す術もない人間
唯一抵抗していたのは、政府でも軍でもなく・・・反テロリストのトァクだったのです

彼女はトァクの中でも珍しい穏健派でね。
私と同様、AIと人間の共存を願っている人物だ。

by 松本博士『vivy』TVアニメ11話

補足

「穏健派」とは、言葉通り武力を以て事を成すのはもちろん、思想も過激ではない勢力を表していると思われます。

所属しているからこそ、共存のためにできることがあるんです。

by 垣谷ユイ『vivy』TVアニメ11話

垣谷ユイの祖父は垣谷ユウゴ。
身内がトァクにいたからこそ、反テロリストの内情を知り、共存のために成すべき事が見えたのか。

確かに、相川議員暗殺や宇宙ホテルサンライズ落下はトァクの作戦。
この計画が返って親AI気運を高めてしまうと危惧していたからこそ止めたかったのでしょう。

でもシンギュラリティ計画にトァクが協力していたのなら──
宇宙ホテルサンライズ落下にエステラの姉妹が絡んでいることを伝えて、サンライズを落とすこと自体を防げたのでは?

あっ!

サンライズの作戦の記録は残ってなくてね。

by エリザベス『vivy』TVアニメ11話

サンライズ落下作戦の記録が残っていなかったから、何をしたのかも分からなかったと言うことか!

ちょっと無理筋ですが(苦笑)。

エリザベスの複製体

彼女はいわば複製体です。

-中略-

あの一件で、ベスのオリジナルは消失したそうなのですが、トァクのサーバにサンライズ以前の彼女のデータが残っていたんです。

私たち穏健派はいつも人手不足ですから。
ボディにサルベージして以来、協力してもらっています。

by 垣谷ユイ『vivy』TVアニメ11話

参考

サルベージ

一般的には、沈没船の引き上げや回収作業を表す単語。
ITの世界では、破損したハードディスク等からデータを取り出すことを指します。

サルベージとは、破損したデータを復活させること
ここでは、同じ型のボディを使って、エリザベスを復活させたという意味

考察

こんなに簡単に複製体が作れるのなら、グレイスも復活できたはず。
復活させてないということは、AIのデータを抜き取る行為そのものが違法なのでしょう。

#なにせAI人権法がある世界ですから

人権を無視して、バックアップを取っていたのは、さすがテロ組織と言ったところですね(笑)。

Vivy 3話
『Vivy』公式HP「STORY 3話」より引用

3-4話に登場したエステラの姉妹エリザベスの、複製体

サンライズ以前のデータということは──
エリザベスは研究所時代の優しい性格ではなく、トァクで完全に人が変わった、垣谷ユウゴを唯一の人間と崇めるエリザベスですね。

垣谷ユウゴのビデオメッセージを初めて見た?

こんなことを言えた義理じゃないのは分かっている。
だがもしも、おまえがもう一度ボディを手に入れることがあったら、周りの連中を守ってやってくれ。

by 垣谷ユウゴ『vivy』TVアニメ11話

アニメ鑑賞時、このメッセージをエリザベスに見せて、エリザベスを従えた流れだと思ってました。

が、エリザベスが垣谷ユウゴを見る潤んだ瞳・・・
まるで初めて見たような表情ですね。

垣谷ユウゴは何を言おうとしたのか・・・

俺がお前達AIに命令にだけ従えと言い続けてきたのは・・・
いや、それこそ言えた義理じゃないな・・・

by 垣谷ユウゴ『vivy』TVアニメ11話

垣谷ユウゴはAIに何を願っていたのか・・・
エリザベスに何を言おうとしたのか・・・

8、9話を見た方は、おおよそ予想がつくでしょう。

憧れていたピアノの先生が、ピアノを教える事以外をして命を落とす。
だから「使命のためと”命令に従わない”」ことを憎んでいた。(8話 )

逆に言うと「余計な事をして命を捨てるな
「人間の生活をサポート」する使命ならサポートだけして生き続けろ、ということ

「いや、それこそ言えた義理じゃないな」というのは、エリザベスに新たな使命を与えたのは垣谷。

人間の生活をサポートするライフキーパーを使命とする穏やかだったエリザベスを、トァクの戦闘員として攻撃的な性格に仕立てたのですから。

エリザベスはエステラを心配

エリザベス:あいつは・・・あいつは最後どうしてたんだ?
ヴィヴィ:ライフキーパーとしての使命を全うしてたわ。私と別れたときは笑ってた。
エリザベス:姉さんらしいな・・・

by 『vivy』TVアニメ11話

パッと見、エリザベスが誰を心配していたのか分からなくなかったですか?

エリザベスはこのセリフまで、自身のオリジナルのことを心配していました。
無事に使命を果たしたのか、ヴィヴィと戦って結果はどうだったのか?

だから、ここでヴィヴィに確認したのも、自分の最後を確認したのかと思いました。
「姉さん」とは自分がサルベージされる前のデータだから、世代違いで「姉さん」と。

ヴィヴィが思い浮かべる映像も、エステラとエリザベスの映像だと(苦笑)。

だって、サンライズ作戦前のエリザベスは姉エステラを憎んでましたから。
姉の心配をしているとは思いませんでした。

差し込まれた映像は、エステラとヴィヴィの別れのシーン

エステラが額を合わせているのはヴィヴィ。
よってヴィヴィが答えているのは、エステラの最後

エリザベスはエステラ姉さんの最後を気にかけていたのです。

サンライズ落下作戦前の状態なのに、エリザベスを心配しているベスなのです
口は悪いですが、仲間として信頼できそうですね。

AI暴走の原因

あらすじ

暴走AIの共通点はアーカイブを通じてバージョンアップしていること。

スタンドアローンは暴走せず

待って下さい!
ということは、彼女はサルベージされてから一度もアーカイブに接続してデータを更新していないんですか?

その意味では、非自律型と同じ。

by マツモト『vivy』TVアニメ11話

エリザベスはサルベージされてから一度もアーカイブに接続していない。
つまり、サンライズ落下事件直前、75年前の状態というわけです

旧式の非自律型AIも暴走していない

会話の流れから察するに、今の世界は自律型が主流
自律型は定期的にアーカイブに接続し、バージョンアップをして最新状態を保っている。

そこに何らかの原因があると踏んだわけです。

補足

パソコンで言うと、インターネットに「接続している/接続していない」の違い

例えば、ウィンドウズパソコンであれば、インターネットに接続していると定期的にアップデートが走り、バグやセキュリティ上の不具合を解消します。

パソコンをインターネットに接続しないと、アップデートは走りません。
#この状態を「スタンドアローン」と言います

でも、インターネットに繋げてなくても、パソコン単体としては使えますよね

その状態が、今のエリザベスです。

ヴィヴィは15年間寝ていたから?

エリザベスが暴走しない理由は分かりました

では、ヴィヴィは?
ヴィヴィはたまたま15年間眠っていたから暴走しなかった!?
もし起きてアーカイブに接続してたら、他のAI同様暴走していた!?

と考えていたら、ヴィヴィはあっさりアーカイブに接続しました(苦笑)。

次週、何か描かれるかもしれませんが、ヴィヴィは何の対策もせずアーカイヴに接続したように見えます。

ヴィヴィは特殊なのでしょうか?

ヴィヴィが史上初の自律人型AIなのは確か。

でも、その後シスターズという形で後継機ができています。
ならシスターズは暴走していない?

先のエリザベスに関する会話からは、エリザベスでも暴走する可能性があった模様。

アーカイブに接続してもアップデートは自身で選択できるのでしょうか。

考察

ヴィヴィは史上初の自律人型AI。
もしかすると、ヴィヴィは1体しか作られてないのかもしれません。
#だからAI博物館へ寄贈されたのかもしれないですね

バージョンアップの考え方は、多くのソフトを更新する考え方。
1体しかないと、バージョンアップではなく個別対応となります。

ヴィヴィの曲を使ったのはアーカイブ

私たちは、あなたを待っていました。
あなたにお伝えします。

私たちの目的は現在の人類を滅ぼすことです。

by アーカイブ『vivy』TVアニメ11話

アーカイブが自律型AIに何か指示をしたのは明らか

だけど──

  • なぜ人類を滅ぼそうとしているのか?
  • 正史でも、AIを暴走させたのはアーカイブなのか?
  • なぜヴィヴィの曲を使っているのか?

次週、理由が明かされるでしょう。

ただ、一点疑問が解消したのは──
どうやってヴィヴィの曲をAIに知らせたのか?

描かれたシーンだけが事実だと仮定すると、ヴィヴィの歌を知っているのは、マツモトと松本博士のみ。

なので、前話鑑賞時、松本博士がヴィヴィの曲を広めたのかと疑ってました
#でもあり得ないと思っていたので書きませんでした(苦笑)

なるほど、アーカイブが利用したと考えると筋が通ります。

Vivy 10話
『Vivy』公式HP「STORY 10話」より引用

ヴィヴィが作曲作業をしていたのはアーカイブ上のピアノ

作曲中も完成後も、アーカイブは知っているのです。
アーカイブがヴィヴィの曲を、勝手に利用したのです。

ただ・・・マツモトや松本博士が知っているのは、前話で聞いていたから。
だけど、トァクのメンバーが知っていたのはなぜでしょうか?

それも次回明かされますかね?

啓示の正体は?

忘れてはならないのは、垣谷へ啓示したのは誰なのか?
今回黒幕となったアーカイブでしょうか?

啓示というからには、人間かAIだと思ってましたが・・・
アーカイブに可能なのでしょうか?

何を言いたいのかというと──
アーカイブはAIのネットワーク空間、人間である垣谷は接続できないと思われます

垣谷はAIに乗り換えたじゃないかって?

違います。

40年後の今日このとき、最後の機会があるとな。

by 垣谷ユウゴ『vivy』TVアニメ9話

啓示を受け、40年後に最後の機会があると知り、その時まで生き続けるためにAIに乗り換えたのです

だから、啓示を受けたときはまだ人間です

では、アーカイブは啓示の主ではないのでしょうか?

いいえ、アーカイブでも啓示はできますよ。
メール、メッセージ、音声通話。
ハッキングをして、垣谷の端末に表示させるなんて事もできるでしょう。

結局は手段は何でもあり。
これで、アーカイブが啓示の主の可能性が出てきました。

で、実は重要なのは手段ではありません
重要なのは「なぜ、アーカイブが啓示をしたのか」です

分かりにくいですか?

では、言い替えます。

「アーカイブはAIを暴走させ人類を滅ぼせるのに、なぜヴィヴィの邪魔をしたのか?」

補足

あくまで、啓示がヴィヴィの抹殺、あるいはシンギュラリティ計画の邪魔だった場合です。

私は、啓示はディーヴァからヴィヴィに戻すための手段だった可能性も考えています。(9話 )

ヴィヴィを邪魔したのは、シンギュラリティ計画の妨害?
それならば、シンギュラリティ計画は戦争を避けるのに有効だったと言う証拠。

それともヴィヴィだけ暴走させられないから、今のうちに破壊しておきたかった?
アーカイブの計画(人類滅亡)の障害だと判断したのか?

シンギュラリティ計画が失敗し、ヴィヴィとマツモトの行動は無駄だったのかと落胆しました。

が、皮肉にも、啓示の存在が、それを否定しています。

ヴィヴィ達は今回のAI暴走に何らかの影響を与えているのです。

おわりに (『vivy』11話とは)

Vivy -Fluorite Eye’s Song- 5

正史とまったく同じように起きたAIの暴走。
シンギュラリティ計画は意味がなかったのか?

現時点では二つの展開が予想できます。

一つは、松本博士の懸念は、AI暴走の真の原因ではなかった場合

松本博士は、AIの過度な発展が、人間との争いを生むと考えていた。
シンギュラリティ計画を実行したが、結果、戦争を避けることはできなかった。

それは、真の原因が別にあったから。

もう一つは、シンギュラリティ計画は成功したが別の原因が発生した場合

松本博士の狙い通り、AIと人間に適度な距離が生まれ、戦争は避けられた。

だが、それとは別に、新たな要因が発生し、戦争は回避できなかった。
新たな要因のキッカケになったのは、正史とは違うヴィヴィの存在ですね。

現時点ではどちらの可能性も考えられます。

松本博士とは、ヴィヴィの身分を明かしての会話。
エリザベスとは、昔懐かしエステラの会話。

もっと聞いていたいが、状況が許さない。
最終話まで残り2話、どんな展開を見せてくれるでしょうか。

以上、TVアニメ『vivy』第11話の感想&考察レビューでした。
長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。

12話のレビューも書いています。
良かったらご覧下さい。

ではでは。

きょうのひとこと

マツモトのボディは3ケタを超える
15年もどこで寝てたのだ??

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