こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』第8話「Elegy Dedicated With Love -たった一人の大切なパートナー-」を鑑賞しました。
本サイトでは、原作ありアニメを原作情報の紹介と共に解説してきました。
『Vivy』は原作なし。
#正確に言うと原案はあります
解説はできないので、あくまで個人的な解釈を含めた考察になります。
皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
各話リスト
話数 | サブタイトル | 任務 |
第1話 | My Code -歌でみんなを幸せにするために- | Mission 1 |
第2話 | Quarter Note -百年の旅の始まり- | |
第3話 | A Tender Moon Tempo -星たちとの歓談- | Mission 2 |
第4話 | Ensemble for Polaris -私たちの約束- | |
第5話 | Sing My Pleasure -あなたを笑顔に- | Mission 3 |
第6話 | Sing My Pleasure -あなたを愛する- | |
第7話 | Galaxy Anthem -歌でみんなを幸せにするために- | Mission 4 |
第8話 | Elegy Dedicated With Love -たった一人の大切なパートナー- | |
第9話 | Harmony of One’s Heart -私の使命、あなたの未来- | |
第10話 | Vivy Score -心を込めて歌うということ- | - |
第11話 | World’s End Modulation -西暦2161年4月11日- | - |
第12話 | Refrain -私の使命- | - |
第13話 | Fluorite Eye’s Song | - |
※ 話数:リンクは各話レビューへ
任務 | 概要 | 経過年数 | 残り年数 |
Mission1 | 相川議員暗殺の阻止 | Start | 100年 |
Mission2 | 宇宙ホテル・サンライズ落下の阻止 | 15年 | 75年 |
Mission3 | 無人プラント・メタルフロート機能停止 | 20年 | 70年 |
Mission4 | オフィーリアの自殺阻止 | 60年 | 40年 |
今回のあらすじ
ディーヴァはマツモトに協力する代わりに、ヴィヴィとしての記憶を教えてもらう。
マツモトからオフィーリアが自殺すると聞いたディーヴァ。
半信半疑ながらも探りを入れるが・・・。
自殺は、根本的な原因を取り除かなければ、今回止めても繰り返してしまう。
人間ならその通り(笑)。
オフィーリアはAI。
まるで人間のようなAIなら、自殺の動機も同じなのでしょうか?
だけどヴィヴィのアプローチの下手くそさ・・・には関係なく(苦笑)
悩みはあるものの、自殺の原因は一向に見えてこない。
ならばマツモト推理通り内部で論理矛盾を起こしたのか・・・
と思わせておいての予想外の事実が!
『Vivy』では、AIは感情も心も持たない。
感情で動いているように見えるが、全て使命のためにロジカルに稼働しています。
だけど、ますます人間のような性格、表現力、と性能を高めていくAIたち。
やはり、このAI達には心があるのでは・・・
オフィーリアには自殺するような悩みがあるのでは・・・
そう信じ始めたところへ新たな真実。
隙を突く展開に脱帽です♪
今回、私が注目したのは、次の点──
- AIは自殺が可能なのか?
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&考察レビュー 第8話「Elegy Dedicated With Love」
パートナーAI・アントニオ
オフィーリアの過去。
オフィーリアは、サポートAIアントニオと共に、小劇場を回っていた。
中盤の説明で、オフィーリアのパートナー・アントニオは5年前に機能停止。
このシーンは、5年以上前の事だと思われます。
犯罪の予兆
お前の歌は何の問題もない!
もっと自信を持て。
必要なのはおまえの歌に相応しい舞台と観客、それだけだ!それさえあれば、使命を果たすことなど、たやすいことだ。
by アントニオ『vivy』TVアニメ8話
アントニオが、オフィーリアの心の支えになっていたのだと、分かるシーン。
一見、オフィーリアを勇気づけているように聞こえます。
見かけによらず(失礼)、アントニオはオフィーリア想いの優しいAI?
が、犯罪心理学でいうと、アントニオはちょっと危ない思考です。
「自分は正しい」
「認められないのは社会が間違っている」
自己愛が”行き過ぎる”と、犯罪に繋がります。
「自分は正しい」と思うのは悪いことではありません。
大切なのは、それが他者に否定されたとき、誰にも認められないとき、どう考えるか。
自己肯定、自己愛が強すぎると、暴力(自殺)や犯罪に繋がっていきます。
アントニオはAIです。
使命を突き詰めることで、究極の自己肯定に行き着いてしまったのでしょうか?
自信なさげな性格は後天的
アントニオだけだね、私の歌を褒めてくれるのは。
by オフィーリア『vivy』TVアニメ8話
このセリフを逆に捉えると、アントニオを除くと「誰もオフィーリアの歌を褒めない」。
この事実から、オフィーリアの今の性格が形成された可能性が考えられます。
AIは使命を果たすために稼働しています。
「歌でみんなを幸せにする」使命ならば、性格を「弱気」設定する必要はありません。
なにせ、人前で歌わないといけないのですから。
故に、歌姫AIとして稼働している内に、周囲から誰も褒めなかったので自信をなくしていったのだと思われます。
周囲の評価が、オフィーリアの性格を形作っていったのです。
でも、それって感情では?
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
『Vivy』世界のAIは世に放たれ経験を積み成長します。
となると、悪い点を指摘されれば反省し修正しなくてはなりません。
なので、反省する思考、その時の表情、言動が組み込まれていても不思議ではありません。
そのようなAIが、ずっと否定ばかり、やることなすこと全て否定される。
すると解が見つからず、自信を失った性格のAIができあがるのではないでしょうか。
そう考えると、ヴィヴィは旧タイプだからお客様がいなくてもへこたれなかったのかな?(苦笑)
オフィーリア自殺の概要
正史の記録によると、オフィーリアの自殺は人間とAIの境界を曖昧にし、AIが人間に溶け込むキッカケとなった。
自殺は禁止事項
オフィーリアの自殺は、後のAI史に多大な影響を与えました。
なにせ、原則として禁じられているAIの自殺、その初の事例ですからね。by マツモト『vivy』TVアニメ8話
AIの自殺は、そもそも禁じられていた。
人間の自殺は法律で止めることは困難です。
なぜなら、死んでしまったら罰則など関係ない。
罰則があるなら死ぬのを止めよう、と考えないからです。
では、AIにはどうか。
自殺禁止は、AIには有効に思えます。
そう指示(プログラミング)すればいいのです。
では、正史で、どうしてオフィーリアは自殺”できた”のでしょうか?
マツモトも”原則”と言っているので、絶対ではないのでしょう。
その証拠に宇宙ホテル・サンライズ落下時、エステラは自らサンライズを消滅させる行動に出ました。
厳密に言うと自殺ではありません。
でも、あのときエステラはサンライズから脱出しなければ助からないと自覚していました。
これは、AIにとり自殺行為と変わりません。
つまり、重要な目的があれば、自己を犠牲にする自殺も実行できるのだと思われます。
前話で、ヴィヴィが屋上から飛び降りました。
これは自殺ではなく使命のためとも言えます──
ヴィヴィの使命である「歌でみんなを幸せにする」。
ヴィヴィが考える最高の歌は、自分の全てを乗せて歌うこと。
不安がある状態では最高の歌は歌えません。
マツモトからヴィヴィの記憶を知ることは、使命達成に繋がるのです。
だから、屋上から飛び降りることができたのです。
マツモト風に言うと「合理的に考えて自殺が最善の手段なら選ぶことも可能でしょう」と言った感じでしょうか(笑)。
AI人権派が叫びました。
彼女には心があった、魂があった、ゆえに自殺できた、ゆえに人間と同じだと。まあその主張はナンセンスそのものなんですが。
by マツモト『vivy』TVアニメ8話
AIに心があるかどうかは、AI自身がよく知っている。
マツモトにとっては、AIにとって心、魂の存在を語ること自体がナンセンス。
心がなくても、先に書いたロジックでAIの自殺は説明できます。
が、正史ではオフィーリア自殺の後、次々とAIの自殺が続いたと言ってます。
そこまで自殺が効果がある社会というのは、信じられません。
やはり、AIには心が・・・?
AIが人間に溶け込むことを防ぐ
ですが、このことが人間とAIの境界を曖昧にし、AIがより人間社会に溶け込む大きなきっかけとなりました。
これがAI史における一大事件、オフィーリア自殺の概要です。
by マツモト『vivy』TVアニメ8話
今回の任務がオフィーリアの自殺を止めることなのは前話で示されました。
が、オフィーリア自殺を止めることが、なぜシンギュラリティ計画なのかよく分かりませんでした。
なるほど。
シンギュラリティ計画の目的は「AIの過剰な発展を止めること」。
AIが自殺したことにより人間がよりAIに共感し、AIが更に発展する後押しになってしまうのです。
オフィーリアへの聞き取り
自殺の根本原因を取り除くため、ディーヴァはオフィーリアに直接会って話を聞くことに。
フェスをやっているメイン会場の隣、12人の各歌姫に関する物が展示されているスペースのようですね。
ヴィヴィ以外もあるようですし、もっと見たいですね!
12人の歌姫AIの歴史
寂しいものでしょ?
デビューしたての頃は、お客が殆どいなくてね。まだ音階をなぞっているだけだったな~。
by アントニオ『vivy』TVアニメ8話
ヴィヴィのブースには過去の映像と衣装が展示。
流れているライブ映像は、1話で最初に描かれたヴィヴィのライブですね。(1話 )
流れていた映像は、歌の最期でヴィヴィが変なポーズを取る、ステージ裏にはモモカがいた、あのシーンです。
ステージ袖にモモカが写らないか凝視しちゃいました(笑)。
「まだ音階をなぞっているだけだったな」というセリフ。
6話の、冴木博士が持つスマホから流れるグレイスの歌を聞いた時と重なりますね・・・
そうね、これは歌じゃない。
Mたちが、グレイスが歌っていたものに比べれば・・・ただの音階データだわ。
by ヴィヴィ『vivy』TVアニメ6話
今のヴィヴィには、グレイスの記憶はありません。
でも、心に刻まれているのでしょう。
本当にアントニオが?
悩みなんてないんです。
だって、恵まれていますから。小劇場のみんなは応援してくれていたし。
ドジな私をいつもアントニオはフォローしてくれて。by オフィーリア『vivy』TVアニメ8話
8話ラストで判明するオフィーリアの正体。
オフィーリアは既に死んでいて、オフィーリアの中身はパートナーAIのアントニオ。
でも、このセリフ。
本当にアントニオが語っているのでしょうか?
8話ラスト──
ああ、確かに私は絶望している。
このような巨大な劇場で歌っても、どれだけ他の歌姫たちに答えを求めても、理想の歌には近づけないのだから。by オフィーリア『vivy』TVアニメ8話
アントニオは「絶望している」「理想の歌には近づけない」と言ってます。
なのに、「恵まれています」などと言えるのか?
同一人物とは思えない・・・
AIに感情はありません。
なので、AIは表情に出すこともなく、事実と違うこと、ウソをつけます。
でも、問題はそこまでして、ウソをつく必要があるのか?
この後自殺するなら、それっぽいことを言った方が効果的なのでは?
まだ、何か裏がありそうですね。
まあ、ヴィヴィが「死にたくなるような」というワードを出したので、すっとぼけたという可能性は考えられます。
アントニオは絶望して自殺するというより、自殺で何かを成そうとしています。
なら、目的は他でもない「自殺」
自殺することが何かの手段となり最優先となっているのです。
だとすると、自殺の阻害要因を排除しようと考えます。
ヴィヴィが「死」について触れたので、深入りされたくないと考え、死ぬ素振りを見せなかったとも考えられます。
ヴィヴィの直接的で下手くそな質問。
笑いを取るためでもあったでしょうが、展開上、本質から遠ざけるために必要だったいうのは深読みし過ぎでしょうか(笑)。
偽物だと見抜けない
でも、たった一人の大切なパートナーでした。
アントニオだけだったんです。
私の、オフィーリアの歌を世に広めようって言い続けていたのは。悩んでなんかいません。
だけど、きっと今の私じゃダメだって。
アントニオが期待していた私にもっと近づかなくっちゃ、早くならなくちゃって。by オフィーリア『vivy』TVアニメ8話
まるで、アントニオの中に、オフィーリアも実在しているような感情表現。
AIなので、記憶データからオフィーリアが言いそうなセリフを構築できるのか?
ここまで化けられると偽物なんて見抜けません。
いや、オフィーリアの筐体を使って、全ての記憶である経験データにアクセスし、性格を真似て行動する。
これはもう既に本物同然では?
むしろAIの怖さを感じてしまいます・・・
私たちは使命を果たすために稼働しているんでしょ。
歌でみんなを幸せにするっていう使命を。使命を果たし続けるのよ。
この先もずっと。by ヴィヴィ『vivy』TVアニメ8話
ヴィヴィのこのセリフのあと、オフィーリアはヴィヴィから目を逸らします。
ヴィヴィが付けてくれた花を見たともとれますが、微妙に角度が違います。
「使命を果たし続ける、この先もずっと」というヴィヴィを直視できなかったのではないでしょうか。
オフィーリアの望み
どこで歌うかは重要じゃないんです。
大事なのは最高の歌を、生まれてきた使命を果たせる、そんな歌を。by オフィーリア『vivy』TVアニメ8話
アントニオとオフィーリアの望み。
これが、どうして自殺に繋がるのか・・・
自殺することで歌が最高になるのか?
この世からいなくなることで、歌にプレミアムでもつけようというのでしょうか・・・
ゾディアック・サインズ・フェス
ゾディアック・サインズ・フェス開幕。
オフィーリアはステージが終わり、控え室へ。
ところが、監視カメラの映像はハッキングされていた・・・
垣谷とオフィーリアは関係ない?
ハッキング?
僕の他に!?by マツモト『vivy』TVアニメ8話
物語は終盤で急展開。
オフィーリアは屋上へ向かい、垣谷ユウゴに似た男(以降、垣谷と記します)はヴィヴィを拘束する。
オフィーリアと垣谷はまったく関係がないのでしょうか?
偶然居合わせたのでしょうか?
私はそうは思いません。
共通項がハッキングです。
ヴィヴィが垣谷を見かけた通路の映像。
マツモトが監視していたオフィーリアの控え室の映像。
どちらもハッキングされ、ダミー映像を見せられていました。
それぞれ別々に行動し、偶然同じタイミングで、監視カメラにハッキングしダミー映像を流したとは考えられません。
同じ目的で動いているか、あるいは利害が一致したかで協力していると思われます。
様子から察するに、ハッキングしたのは垣谷か。
ハッキングをして通路とオフィーリア控え室にダミー映像を流した。
ダミー映像は──
控え室には、オフィーリアが座っている過去の映像を。
通路には、オフィーリアと垣谷を映し出さないよう細工を。
オフィーリアの説得
ダミー映像に気付いたマツモトは、屋上へ向かい、オフィーリアを説得する。
屋上に行ったのは自殺の場所か
こんな寂しいステージに、歌姫がどういったご用件ですか?
by マツモト『vivy』TVアニメ8話
オフィーリアを見失ったマツモトが、すぐにオフィーリアを見つけられたのは・・・
正史の記録で、オフィーリアが自殺した場所を知っていたのでしょう。
飛び降り自殺でしたから、屋上から飛び降りたのですね。
ビル内を、マツモトは通風口を使って移動しています。
すぐに通風口を使って屋上へ行ったので、オフィーリアより先に屋上へ着いた、というわけですね。
AIを乗っ取ることができるのか?
君が救いに来たのだとしたら、致命的に遅い、遅すぎる。
なぜなら、オフィーリアはもういない。── 私はアントニオだ ──
by アントニオ『vivy』TVアニメ8話
マツモトの追及に、ついに本性を現すオフィーリア。
オフィーリアはもういない!?
目の前にいるのは、5年前に活動を停止したアントニオ!?
衝撃の事実!
アントニオは、オフィーリアを乗っ取った?
それともオフィーリアが機能停止した後、入れ替わった?
AIを乗っ取るのは言う程簡単ではありません。
これまで散々描かれてきましたよね?
2つポイントがあると思います。
- 同じ人格、性格になれるのか?
- そもそも乗っ取れるのか?
まず、➊全く同じ性格になれるか?
『Vivy』の世界では、同一人物にはなれません。
エステラとエリザベスで証明されています。(4話)
冴木博士はでもグレイスと同じ個体は作れませんでした。(6話)
ですが、真似なら可能です。
エリザベスはエステラに化けましたね。
冴木博士の家にいたAIはグレイスの似姿で、雰囲気は同じになりました。
次に➋。
こちらの方が難題です。
『Vivy』ではロボットのハッキングはできてもAIのハッキングは不可能だと描かれてきました。
思い出して下さい。
これまでの使命で、マツモトは色々ハッキングして使命をこなしてきました。
ですが、AIは一度もハッキングしていません。
操作してきたのはロボットや、扉の開閉などといった装置です。
エリザベスには「初期化ウイルス」を流し込むしかできませんでした。
M相手には物理攻撃で破壊するしかなかった。
未来のAIマツモトでも、AIをハッキングすることはできないのです。
ゆえに、今ある情報で導き出されるのは、ハッキングではなく乗せ替え。
乗せ替えができるかどうかは分かりません。
が、冴木博士はグレイス本体からデータを抜き出し、似姿へ入れようとしていました。(6話)
一体オフィーリアに何が起きたのか?
アントニオとオフィーリアの間に何があったのか?
垣谷ユウゴ?
垣谷ユウゴ似の男は、ヴィヴィを捕らえ「久しぶり」と言う・・・
垣谷はなぜAIが許せないのか?
先生の演奏は圧倒的だった。
その指先に憧れ、追いつくことが俺の全てだった。by 垣谷ユウゴ『vivy』TVアニメ8話
垣谷がピアノを弾くシーンは6話でも一瞬描かれました。(6話 )
少年時代、垣谷はピアニストを夢見ていたのです。
私の使命はピアノで、音楽で人を幸せにすることです。
そのためにユウゴ君や皆には生きていて欲しいんです。by ピアノの先生『vivy』TVアニメ8話
ピアノの先生は、ヴィヴィやエリザベスと同様、使命のために人を助けていたのです。
その結果、爆発に巻き込まれてしまう・・・
きさまもエリザベスと同じか。
命令に従わない出来損ないか。by 垣谷ユウゴ『vivy』TVアニメ6話
垣谷は、AIを憎んでいたのではありません。
「使命のためと”命令に従わない”」ことを憎んでいたのです。
少年時代にピアノの先生に助けられ。
4話ではエリザベスに2話、6話ではヴィヴィ。
救助が使命ではないAIに助けられたにもかかわらず・・・
垣谷ユウゴの正体は?
久しぶりだな。
会いたかったぞ、ヴィヴィ。by 垣谷ユウゴ『vivy』TVアニメ8話
それにしても垣谷が若い。
垣谷が初登場した1話時点から、60年経過しています。
1話時点で10代だったとしても、70歳オーバー。
とてもそんな歳には見えません。
それどころか、6話時点の40年前より若く見えます。
#私は子孫か血縁者だと思ってました。
この時代は、2161年。
AI技術ばかり出てきますが、整形技術やアンチエイジング技術が発展したのでしょうか?
でも、マツモトも否定してましたよね?
ミスター垣谷!?
なぜここに?それにこの姿は、正史には彼がいた記録なんて・・・
by マツモト『vivy』TVアニメ8話
ん?
待てよ。
姿に対しては驚いているだけ。
マツモトが否定したのは「正史の記録にないので」ここにいるのがありえないこと。
正史の記録に残ってないのは当然です。
垣谷は、正史では宇宙ホテル・サンライズに残り最期を迎えます。(4話 )
なので、正史のこの時代にはもう生きていないはず。
垣谷がいることで修正史に変化があるのか?
気になるのは垣谷の若さだけではありません。
正史では存在しなかった垣谷が、この場にいることです。
今のところ、表面上、歴史は正史の記録通り進んでいます。
が、垣谷は正史に存在しない人物。
垣谷がどういう役割を果たすのか、歴史にどんな影響を与えるのか?
それは、ヴィヴィが垣谷を助けたことにより起きた歴史改変と言えるのです。
まだ一捻りありそうですね!
おわりに (『vivy』8話とは)
オフィーリア編が3話構成だというのはBlu-ray発売情報から事前に知ってました。
なので、中間である2話目は、謎が深まりヴィヴィが窮地に陥る”程度”だろうと予想していました。
が、ラストの衝撃の事実!
オフィーリアの声が、アントニオの声に変化。
そのときのオフィーリアの顔。
ゾクッとしました!
あくまでAIは使命に純粋に。
ならばアントニオも使命に忠実故にオフィーリアに成り代わったのか?
では、人間である垣谷の行動の源泉は?
オフィーリアだけでなく垣谷が絡んできた事で、より複雑に。
正史ではこの時代に生きていなかった垣谷が、どのような変化を与えるのか?
垣谷が、これまでと同じ垣谷なら、ヴィヴィが計画を邪魔しに来ることを想定していた可能性は十分考えられます。
これを機に、ヴィヴィまで始末しようと考えているのか?
未来を知っているマツモトがいるのに、深まる謎。
謎が謎を呼び、展開は全く予想できず。
早く次話を見たい!
オフィーリア編の解決回、楽しみです!
以上、TVアニメ『vivy』第8話の感想&考察レビューでした。
超長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。
9話のレビューも書いています。
良かったらご覧下さい。
ではでは。
AIが本気で嘘ついたら見抜けないな・・・
関連記事
アニメ『Vivy』第9話のレビューはこちら!