アニメ【薬屋のひとりごと】26話感想&考察 危機は祭りと共にやってくる?偶然か必然か過去の事件が甦る

薬屋のひとりごと 第26話

【文字数(本文):約1万4千文字(目安23分)

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『薬屋のひとりごと』第26話「隊商」を鑑賞しました。

本レビューではアニメ感想だけではなく、原作・コミカライズ情報も加え、個人的な解釈による解説・考察をしています。

皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。

今話の原作

原作小説 3巻

コミック 8巻

今回アニメ化されたのは──

原作

3巻 3話「隊商」 ~ 4話「香油」まで

コミック

8巻 32話「隊商」中盤 ~ 33話「香油」まで

今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)

今話で解決しなかった疑問

最下部「疑問点まとめ (Q&A一覧)」に記載

本レビューの方針

本レビューは、次話以降のネタバレなし

『薬屋のひとりごと』は、小説投稿サイト「小説家になろう」連載
ライトノベルと、月刊誌2誌で別の漫画家によるコミカライズ2作品があります

私は、ライトノベル、コミカライズ共に未読です。

アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成します。

アニメ鑑賞

コミカライズ、ライトノベルを読み
知り得た情報を加味して「感想・解説・考察」

よって、次話以降のネタバレはなしなのでご安心ください

なお、原作ライトノベル、コミカライズの情報は、「原作情報」として区別できるよう記載します。

原作情報
  • 「ヒーロー文庫」のライトノベルを ── 原作
  • 「月刊サンデーGX」連載のコミカライズを ── コミック
ココア

こんな感じです
緑系の色を目印にしてね!

引用部分も次のように緑系をワンポイントに ──

 宦官が驚いた表情で猫猫を見るが、そんなの関係なかった。
 引出しの見出しを眺め、珍しい薬を見つけるなり踊るような奇妙な動きをしてしまう。喜びがあふれ出て、頭の中に納まりきれなかった。
「なんかの呪いか、なにかか?」

 四半時、そんなことを繰り返したところだった。
 いつのまにか現れた壬氏が奇異の目で踊る猫猫を見ていた。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

コミカライズは、別の漫画家による2作品が刊行されています。

  • 「月刊ビッグガンガン」連載の「薬屋のひとりごと
  • 「月刊サンデーGX」連載の「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜

両方読んでいますが、本サイトでは、アニメの補完となると情報の多いを選択しました。

「コミック」として紹介する情報は基本です。
が、今後も両方読んでいくので、にしかない情報があれば、その時は注釈を付けて紹介します。

ココア

同じ内容なのに、2つも読むんだ・・・

時文

その方が、理解が深まるんだよ


ちなみに、考察や疑問はオレンジ系。

考察

補足や余談、参考情報はブルー系に色分けしているので、読む際に目安にして下さい。

補足

2期 全24話 各話リスト

薬屋のひとりごと (2期 前半クール)各話リスト
話数サブタイトルコミック原作
第25話猫猫と毛毛8巻3巻
第26話隊商
第27話
第28話
第29話
第30話
第31話
第32話
第33話
第34話
第35話
第36話

※話数:リンクは各話レビューへ
※サブタイトル:ネタバレを避けるため次話以降はマスク

目次

はじめに

『薬屋のひとりごと』第26話「隊商」予告より
今話あらすじ

後宮に隊商キャラバンがやってきた。
今回は大規模で、娯楽の少ない後宮の妃や侍女達はここぞとばかりに色めき立つ。

類は友を呼ぶのか、人を見たら泥棒と思えか・・・

時文

ダメだ
新キャラは全て怪しく見える…

ココア

確かに
でも子翠シスイは良い子だと思うけどなぁ…

危機は祭りと共にやってくる?

何かある?
誰かが仕組んでいる?

疑い出せばきりがなく、無視できるほど些細でもない
偶然を装った仕掛けに、忌まわしきあの事件の記憶が甦る。

2期はまだ始まったばかりなのに、何か起きそうな予感。

1期知ってるからこそ楽しめる。
来た来た来た~~感が堪らない!

では、今話を振り返っていきましょう。

感想&考察レビュー 第26話「隊商」

隊商

あらすじ

大規模な隊商キャラバンが後宮へやってきた。娯楽の少ない妃や侍女達は色めき立ち、後宮はさながらお祭りのような雰囲気に。

特使とキャラバン

── 今回の隊商キャラバン、業者の数も商品の種類も多いな。

異国の特使を迎える先行隊ゆえ、いつもより規模が大きく期間も長いと聞いております

by 高順『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

原作には、このような壬氏ジンシ高順ガオシュンとのやりとりはありません。アニメオリジナルです。

原作にはないアニメオリジナルシーン

冒頭で全体概況が把握できるのは嬉しいですね。
ありがたいアニメオリジナルです。

今回の隊商キャラバンは、異国の特使を迎えるので規模が大きく期間が長くなったとのこと。

やぶ医者は、この事を言っていたのです。

時文

前話ラスト、一瞬写った女性が特使かな?

考察

特使と同時期に来るなら大規模になるのは分かりますが・・・
すみません、先行隊だから規模が大きくなる、というのはよく分かりませんね

隊商キャラバンは特使と関係があるのでしょうか?
たとえば特使の国は、隊商キャラバンをやっている商人が多いとか。

時文

だとしても、特使とキャラバンを同時にした方が効果あるような…

もしくは、特使を迎えるための準備で大規模になったのでしょうか?

宴席もあると言っていました。

特使を迎え入れるのは上級妃にとっても重要。
上級妃がおめかしをするために、特使が来る前に隊商キャラバンを大規模に受け入れたのでしょうか?

その上、特使の国の服や装飾を使っていたら、そりゃあ特使は喜ぶでしょう。

さて、真相は・・・。

今回の隊商キャラバンは、期間も規模も大きく、業者の数も商品の種類も多い
だから、何かを仕込むにも都合が良かったのです

衣替え

湿気も多くなってきたし、そろそろ衣替えをしようと思います。

by 紅娘『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

湿気が多い時期が近づいて来た様子。

前25話は春3~4月。
今話は、6月手前といったところでしょうか

原作情報

原作では ──

 季節は生ぬるく不愉快な湿気の頃になっていた。時間が過ぎるのは早いものだと猫猫は思いながら、防虫に使う香草を用意していた。

by 『薬屋のひとりごと』原作3巻

「不愉快な湿気の頃」と描写されています。

だから猫猫マオマオは、(今で言う)防虫剤を用意していたのです。

流行遅れのデザインも結構あるのよね。
これはまだいけるかな・・・。

by 桜花『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

テキパキと仕分けしていく桜花インファ

原作情報

原作によると ──

 桜花が一つ一つ見ながら使えるもの、使えないものに分けていく。猫猫にとってはどれも上等な代物に見えるが、目の肥えた桜花には違いがわかるらしい。

by 『薬屋のひとりごと』原作3巻

猫猫には区別がつきませんが、桜花インファには分かるようです

それぞれ得手不得手があるようです。

ココア

猫猫だって慣れれば分かるのでは?

時文

いや、猫猫はそもそも服の流行りに興味ないから、覚える気ないかと…

ココア

あ~~、ねっ(苦笑)

職人が作り直して、玉葉様の故郷西方で配るのよ。

by 桜花『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話
原作情報

お古は侍女にあげるのかと思っていましたが、そんな単純な話ではないようです。

 かんざしなどの装飾品なら侍女たちが貰うこともあるのだが、服の場合、堂々と後宮内で着られるものではない。職人の手に回され、形を変えて玉葉妃の故郷で配られるらしい。

by 『薬屋のひとりごと』原作3巻

上等な服なので、もらった侍女が後宮内で着るのもマズいのでしょう

時文

他宮の侍女達と、余計な張合いが起きそう

ココア

確かに(苦笑)

結果、装飾品であれば侍女達にあげることもありますが、服は作り直されて(着ても問題ない)故郷で配られ再利用されるのです。

環境に優しいですね(笑)。

新しい侍女

そういえば、もう少ししたら新しい侍女が来るわよ

玉葉様のご懐妊で今以上に人手が必要になるから。

by 愛藍『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

ようやく、翡翠ひすい宮も侍女を増やすようです。

他にも理由はあるわよ。
50人以上も侍女や下女を引き連れて入内じゅだいした妃がいるんだから。

by 『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

前話少し写った楼蘭ロウラン妃の侍女達。(25話 )
なんと50人以上もいたのです!

水晶宮の梨花リファ妃も下女を含めると30人。

それに比べ玉葉妃の侍女は5人。
玉葉妃は、現時点、帝の一番の寵愛を受けています

にもかかわらず、侍女が桁外れに少ないのです。

補足

復習です。

そもそも、なぜ玉葉ギョクヨウ妃の侍女は5人しかいないのでしょうか?

原作情報

原作によると ──
玉葉妃には、元々10人の侍女がいました。(2話 )

 現に今まで何度も暗殺未遂事件があった。

 特に、鈴麗リンリー公主ひめを身ごもったときに。

 最初、十人連れていた侍女が現在、半分以下に減っているのもそれが原因である。実家から侍女を連れてくるのは、特例を除き入内じゅだいしたときだけである。そして、特例を使って入れたのが、例の乳母だった。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

暗殺未遂事件により侍女が半分以下に減っていたのです。

(原作によると)元々10人いた、玉葉ギョクヨウ妃の侍女。
ですが、暗殺未遂事件で半分以下に減り、犯人が分からなかったので、用心深い玉葉ギョクヨウ妃は侍女を増やさず少数精鋭方針をとっていたのです。

そこへ、猫猫マオマオが加わったのです。

薬屋のひとりごと 第2話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #2」より引用
ココア

お~~、言われてみればそんな感じだった!

初キャラバン

── 隊商キャラバン

前に来たときは、猫猫はちょうどいなかったのよね。

by 愛藍『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

猫猫マオマオが人さらいに遭い後宮に来てから1年以上経過しています。

なのに、なぜ隊商キャラバンを知らないのでしょうか?
同時期に来た小蘭は、何度か(遠目でしょうが)見ている様子なのに・・・。

原作情報

答えは原作にありました。

 前に隊商キャラバンが来たとき、猫猫は後宮から追い出されていたし、その前は下働きでそんなお祭りごとに関わることはできなかった。猫猫は花街で、そんな商人たちの接待をしていたこともあるので、それほど珍しいと感じないが、娯楽の少ない後宮ではなによりの楽しみだろう。

by 『薬屋のひとりごと』原作3巻

前回隊商キャラバンが来たのは、猫猫が後宮にいなかった頃 ──

薬屋のひとりごと 第12話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #12」より引用

つまり、里樹リーシュ妃暗殺の罪で処刑された、阿多アードゥオ妃の侍女頭・風明フォンミンの実家と繋がりがある女官全員解雇された、アニメ12話以降。

玉葉妃に懐妊の兆しありで再び戻ったアニメ21話までこと。

この期間に、前回隊商キャラバンが来たのです。

その前は、下働きだったので隊商キャラバンに行く余裕もなかった。

今回の小蘭と同じ。小蘭は基本見ているだけです。

いや、どちらかと言うと、猫猫は花街時代に商人と会っていたので特別隊商キャラバンに興味があるでもなく・・・。

ましてや、薬や毒を扱っているわけでもないので(苦笑)。
隊商キャラバンのことは聞こえてきたかもしれないが、全く興味を持たなかったのではないでしょうか。

余談

原作によると ──
このお喋りを侍女頭・紅娘ホンニャンに見つかった桜花インファは、叱られ小遣いを減らされたようです(苦笑)。

水晶宮侍女頭・杏

お呼びでしょうか、梨花リファ様。

by 杏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話
時文

ってか、梨花様お腹さすってなかった!?

ココア

えっ、もしかして玉葉様だけじゃなく梨花様も!?

時文

いや…ただ単にお腹一杯だったのかも…

ココア

そんなわけあるか~~い!

このシーンは原作にはありません。アニメオリジナルです。

このタイミングで、梨花リファ妃が登場するシーンそのものが原作にもコミカライズにありません。
完全アニメオリジナルシーンです。

そして、ようやく前面に出て来た侍女頭・シン

水晶宮の侍女頭、一瞬ですが1期から描かれていました。
それも1話から!

1話 ──

フンッ。

by 杏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

と言って、猫猫マオマオが窓枠に置いた文をくくりつけたシャクナゲを、一蹴して捨てた侍女です
この人が侍女頭・シンですね。

ちゃんと1話EDのCASTでも紹介されています。

補足

4話、病弱の梨花リファ妃に毒おしろいを塗っていた、あの女ではありません。

薬屋のひとりごと 第4話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #4」より引用

コイツは名前がありませんでした。
猫猫が水晶宮にいて、主人である梨花リファ妃が重症な時に侍女頭は何をしているのだろうと思っていましたが、ようやく登場したのです。

日向夏先生もポストされていました。

実は1話のシャクナゲを捨てるシーンも原作にはなく、アニメオリジナルです

原作やコミカライズには、梨花リファ妃の侍女頭・シン全く出てきていません

時文

つまりアニメは1期1話から2期制作を見据えてたってことか…

ココア

スゴッ!

シン様、診療所からの言づてです

by 思思(侍女)『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

※侍女の名前はEDのCASTより

言づてを渡すだけで随分緊張している侍女の様子から想像するに、侍女頭・シンは相当恐れられているようですね。

紅娘ホンニャンとは大違いです。

考察

それにしても、渡された言づてには何が書いてあったのでしょうか?

読んだ瞬間、随分と悪い顔をする侍女頭・シン

まず、どこからの言づてでしょうか。

診療所?
『薬屋のひとりごと』では初めて聞く単語ですね。

やぶ医者がいるのは「医局」。
翠苓スイレイと鉢合わせした外廷でも「医局」と呼んでました。

薬屋のひとりごと 第18話
『薬屋のひとりごと』Web特別PV‐猫の日スペシャルPVより引用

「診療所」と呼ばれる施設は現時点出てきていません

でも、診療所と言うからには医療を行う施設なのでしょう。

ところが、いみじくも今話、猫猫が言っているように ──

後宮、つくづく特殊な空間だ。

こんなに人がいるのに店はないし、医者もやぶ医者しかいないし。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

後宮の医療施設はやぶ医者のいる医局一つしかありません

だとしたら診療所とは、後宮外の施設でしょうか

となると、依頼したのはやはり梨花リファ妃の妊娠関連か・・・。

(口の軽い)やぶ医者に診せると懐妊が簡単に広まってしまう(苦笑)。
だから、後宮外の施設を頼ったのでしょうか?

時文

でも、後宮から出られないのにどうやって?

症状を伝えたか、妊娠の兆候とはどういった症状かを確認したか・・・。

だとすると侍女頭・シンの悪人のような表情の意味は?

まさか、阿多アードゥオ妃の侍女頭・風明フォンミンに続いて、梨花リファ妃の侍女頭も何か企んでいるのでしょうか・・・

確かにそう考えると ──
1話で猫猫の文を捨てたのも、梨花リファ妃看病していた時に一切姿を見せなかったのも辻褄が合います・・・。

ココア

え~~怖いこと言わないで
梨花様これ以上いじめないで!!

時文

疑い出したらきりがないね…

あまりに匂わせ過ぎなので、ミスリード(引っかけ)の可能性もあります(笑)。

時文

というか、ミスリードだと思いたいね

ココア

だといいけど…

疑問 26-01

水晶宮侍女頭・杏が受け取った言づてには何と書いてあった?

下女の服

いいなあ、私も新しい服とか欲しい。
── 着てく場所ないけど
分かってるけど欲しいの!

by 小蘭『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

今話も登場シーンが多い小蘭シャオラン
もしかして今期は主要人物なのでしょうか?

ココア

小蘭出てくるとホッコリするから好き!

それにしても、なぜ小蘭シャオランは新しい服を買っても着る場所がないのでしょうか?

考察

原作によると、小蘭達が着ている服は支給品です

 下級女官たちの服は基本、夏に三着、冬に二着与えられる仕事着だけだ。よほど着古した場合のみ、替えの服を与えられる。ほかにも髪紐や下着、日用品の類もすべて支給品だ。食事は毎日、食堂にて供給される。
 少し生まれのいい女官になれば、文とともに実家から荷物が届く。妃の侍女なら、妃から服や装飾品が下賜されるほか、点心も貰えよう。

by 『薬屋のひとりごと』原作3巻

ポイントは「下級女官たちの服は基本~与えられる仕事着だけ」でしょうか。

生まれの良い子なら実家から服が届いたり、侍女であれば妃からお下がりをもらったりもするようですが、着ている様子はなし。

恐らく、後宮内では身分を明らかにする為に着る服は決まっているのではないでしょうか

例え休日やプライベートでも。

だから、新しい服を持っていても着ていく場所がないのです。

ココア

ええっ、じゃあ新しい服全然意味ないじゃん!

時文

多分、後宮の外に出るときに着るんだろうね

ココア

ああ、時々出てるもんね
本当に時々だけど…

衛生管理

後宮、つくづく特殊な空間だ。
こんなに人がいるのに店はないし、医者もやぶ医者しかいないし。

病気にでもかかったらすぐ広がってしまいそうだが、そうでもない
衛生管理はしっかりしているからだ

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

なるほど。
閉ざされた空間である後宮。
ひとたび病が流行ればアッと言う間に広がってしまうのに、医者は一人。

宦官しか入れないので、簡単に医者を増やすこともできません。

一体、どういう考えで運用しているのかと思っていましたが・・・。
なるほど、そもそも予防を徹底していたのです。

衛生管理は、西方の技術を取り入れ、地下水路を使って悪い菌を外へ出す仕組みに

ペットを許可制にして、雄は去勢するのもその一環でしょう。

だから、やぶ医者でも問題ない、とも言えるのです(苦笑)

原作情報

原作では、もっと説明されています ──

 衛生管理はしっかりしている。女官の仕事に占める掃除の割合は大きく、その上、汚物の処理がうまくできている汚物はある程度たまったら、地下水路に流すようになっているそうすると、堀がくさくなりそうなものだが、堀を通さず大河へとつながっているそうだ。

by 『薬屋のひとりごと』原作3巻

女官にさせている仕事は掃除に対する割合が多く、汚物処理をする水路が上手く機能しているようです。

さらに、やぶ医者についても ──

 衛生面がちゃんとしていれば、それだけで病の発生は防げる。それでも重い病にかかった場合は、実家に帰されるようになっている。
 やぶ医者がやぶでも、ある程度後宮が回っているわけだ

by 『薬屋のひとりごと』原作3巻

はい、原作でも、やぶでも問題ないことに言及されていました(苦笑)。

妊娠が漏れている!?

ちょっと奮発し過ぎたかしら。

── いいえ、もっと買っても良かったのですよ。他の所はもっと買っているでしょうから。

by 玉葉妃『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

(原作情報) 原作によると、妃の衣服や調度は経費で落とせるようです。つまり国庫で支払われます。

玉葉様の懐妊は、まだ外に知られていない

普通なら客が好む服を持ち込むはずだ。
玉葉様には帯を腰で結ぶような。
しかし、お腹が大きくなれば締め付けない服を選ぶだろう。

それを踏まえた上で、敢えてこういうデザインのものを持ち込んだとしたら・・・

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

玉葉様の懐妊が漏れている!?

いや、そう判断するのは早計でしょうか。

原作情報

前提条件として知っておかなくてならないことが原作にありました。

 猫猫がさぼり、もとい開店休業中に、宮に商人たちが来たらしい。わざわざ天幕まで足を運ばなくとも、上級妃のもとにはじきじきに商人たちがやってくるのだ

by 『薬屋のひとりごと』原作3巻

隊商キャラバンの天幕まで足を運ぶのは中級妃以下。
上級妃ともなると、商人が持ってきてくれるのです

ココア

百貨店のお得意様みたい!

時文

何せ財布は国だからね

ココア

そういうこと言わないの!

ちなみに、商人は全員女性だそうです
それでも、上級妃の宮に商人が訪れる時は、普段より護衛(宦官)を多く配置しているようです。

まず認識しておかなくてはならないのは ──
玉葉妃が買った物は自ら隊商キャラバンの店を回ったのではなく、商人が持ち込んだもの

このタイプ以外の服はなかったのですか?

── こればっかりだったわよ。
── 流行りだからって言ってたけど

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

持ち込まれた服のタイプが同じだったのは、持ち込んだ商人が選んだものだったのです。

考察

では、出入りする商人達が皆、玉葉妃の妊娠を知っていた?

だから、お腹に負担にならない服を勧めたのでしょうか。
さすが商人の情報網!?

いや、そんな流れではなさそうですね・・・。

となると、逆の可能性を考えないといけないですね

ココア

逆?
どゆこと?

上級妃全員に、お腹を締め付けない服を勧めるよう誘導したのではないでしょうか

言われるがまま受け入れたら懐妊の可能性あり

つまり、玉葉妃の懐妊がバレているのではなく。
懐妊している可能性を探るために、商人を使ったのではないでしょうか

時文

他の上級妃、特に梨花リファ妃に勧めた服を確認できるといいんだけど…

ココア

おおっ、そうじゃん!

匂いは嗅いでも、そういう確認はしない猫猫マオマオでした。

時文

まあ、懐妊を気にしていると、玉葉妃の事がバレる可能性もあるか…

もしそうだとしたら・・・。

明日は、帯を腰でしっかり締めるデザインのものがあるか聞いた方がいいと思います

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

猫猫マオマオはそっと促したのです。

そのアドバイスを聞き、玉葉ギョクヨウ妃は気付いたのです。
妊娠をカモフラージュするために、着れなくても、あるいは着なくても、これまで着ていたお腹を締め付けるデザインの服を購入しておかなくてはならない、と

取越し苦労であれば良いのですが、油断も隙もないのが、この後宮なのです。

妹のような存在

薬屋のひとりごと 第26話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #26」より引用

わあっ、すごい、すごーい!
はあ~~。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

初めて目にする物ばかりなのか、ラクダにまで目を輝かせる小蘭シャオラン

似合ってる。
── ありがとう猫猫~!
妹とやらがいたら、こんな生き物なのだろうか。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

(原作情報) 原作には「小蘭は手持ちがなく見ているだけだった」と描写されています。

小蘭シャオランに髪飾りを買い与える猫猫マオマオ

原作によると ──
小蘭シャオラン隊商キャラバンに行きたいと言っていましたが、手持ちがないのでウィンドウショッピングのようです

一方、猫猫マオマオは玉葉妃から小遣いをもらったので、小蘭にプレゼントを買い与えたのです。

(原作情報) 猫猫は服や装飾に興味がないので、そもそも買う気がありません。

それにしても、今期は小蘭の出番が多いですね。

ココア

小蘭は癒やし!

時文

てっきり最初だけかと思って前話画像を小蘭にしたのに(苦笑)

子翠

「猫ちゃん元気?」/『薬屋のひとりごと』第 26 話より

猫ちゃん元気?

by 子翠『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

前話、子猫を捕まえてくれた子翠シスイが早くも再登場。(25話 )
なんとと言うか、やはりと言うか、小蘭と知り合いでした。

ココア

小蘭と同じ服着てたもんね!

それどころか、かなり仲が良いようです。

── それにしても毎回こうなの? すごいお祭り騒ぎ。

子翠シスイ隊商キャラバンは初めてか。
楼蘭ロウラン妃の入内じゅだいとともに入ってきたとすれば、来て半年ほどなのだろう

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

(原作情報) 猫猫はジャスミン茶をいれる湯が欲しかったので二人を医局へ連れて行きます。万が一を考え、薬が置いてある倉庫は(さりげなく)鍵をかけます。

なぜ隊商キャラバンが初めて、というだけで楼蘭ロウラン妃と同時期だと判断したのでしょうか?

原作情報

答えは原作にありました。

「それにしても、毎回こうなの? すごいお祭り騒ぎ」
 月餅を口に運びながら子翠が言った。その言葉で、一番最近入ってきた女官だと気付く楼蘭妃の入内とともに、女官が追加されている。まだ、来て半年ほどなのだろう。

by 『薬屋のひとりごと』原作3巻

後宮の女官の増減は、日々あるのかと思っていましたが・・・。

原作によると ──
どうやら女官は、定期的、あるいはイベントがある時に増やしているようです

最近、女官が入ってきたのは楼蘭ロウラン妃が入内じゅだいした時

それより前だと、前回の隊商キャラバンを知っているはず。

つまり、隊商キャラバンは半年に1回であり、猫猫はそこから逆算して子翠シスイが来てからまだ半年も経っていないと推測したのでしょう

変な匂い

そういえばさあ、最近北側で変な匂いがするんだけど知らない?

by 子翠『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

唐突に、話題を変える子翠シスイ

原作情報

原作によると ──
やぶ医者が特使の話をし出したので、猫猫マオマオはマズいと考え小蘭シャオランにもう一片月餅与え注意を逸らします。

猫猫が何か違う話題がないか考えている時に、子翠シスイが代わりに北側の話を持ち出します

考察

まるで、子翠シスイが助け船を出したようですね・・・

子翠シスイは気が利く子なのか。
それとも彼女にとっても特使はマズい話題だったのでしょうか・・・。

あるいは、本当に北側の匂いがそれだけ気になっているのでしょうか・・・。

時文

疑い出すときりがないな…

2期は匂いに関する事柄が多いですね。

前話の子猫の匂いを嗅いだ壬氏ジンシから始まり。(流石にこれは関係ないと思います(苦笑))

前話、青薔薇そうびで作った香油こうゆ。(25話 )

今話 ──
後宮の北側で変な匂い
隊商キャラバンによって持ち込まれた妊婦に悪い影響を与える香油こうゆ

さて、匂いは事故か事件か、偶然か故意でしょうか・・・。

ココア

嫌な予感が…

時文

私はそれよりも…

「行く!行ってみる!」/『薬屋のひとりごと』第 26 話より

北側の廃墟とか、いい感じ

by 子翠『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

後宮に廃墟があるのに驚きました(笑)

ココア

あ~確かに

時文

どんだけ広いんだ、この後宮!

蜘蛛に引き寄せられる猫猫マオマオ
殆ど初対面の子翠シスイと妙に意気投合する猫猫。

(原作情報) やぶ医者と小蘭は、このとき完全にドン引きしています。ま、アニメでも分かりましたね(笑)。

この調子だと、本当に廃墟に行くでしょう。
そこで一体どんな目に・・・いや、どんな世界が待っているのでしょうか。

香油

あらすじ

隊商キャラバンが去った後、後宮では香油が大流行していた。

原) 大衆小説

隊商キャラバンが去って数日。
後宮では香油こうゆが大流行している

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

流行り物は廃り物

参考

流行り物は廃り物

流行する物事は一時的なもので、やがて飽きられて長続きしないものであるということ。

(大辞林より)

そう言えば、前話あれだけ流行った大衆小説はどこへ行ったのでしょう?

ココア

あっ・・・忘れてた

薬屋のひとりごと 第25話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #25」より引用

文字を教えてと言った小蘭シャオランは続いているのでしょうか?

隊商キャラバン後は、すっかり香油こうゆに取って代わられたのでしょうか・・・。

原作情報

原作では触れられていました。

 爪紅の流行はだいぶ下火になったため、新しいものに皆、飛びついたのだ。いまだに小説の話題が持ち上がっているのは、書と香でまったく違うものだからだろう

 小蘭は猫猫と同じく香油に迷惑をこうむっている立場なのでげんなりしているが、新しく写してもらった小説を読むために、勉強は欠かさず続けていた
 正直、三日坊主と思っていた猫猫は素直に感心した。

by 『薬屋のひとりごと』原作3巻

今でも小説は話題になっているようです。
オシャレと娯楽は違うということでしょう。

小蘭シャオランも新しい小説を読むために、勉強を続けているようです

ココア

小蘭えらい!

使い方を誤れば…

今日私が嗅いだ女官達がつけていた香料や精油の名前です。
── それがどうした?

どれも妊婦に害のあるものばかりです

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

大量に、あるいは使い方を誤ると妊婦に悪い影響を与える香油と香辛料

どれも少量であれば問題ありません
大量摂取したり、誤った使い方をしなければ。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

普通に使えば問題のない商品。
ですが大量に摂取したり、誤った使い方をすれば・・・。

つまり、食事や飲み物に入れることで、毒として使えるのです

ここでは薬や毒の類いはしっかり管理されています。
一般人は簡単には毒を持ち込めません。

だから1期でも、一見毒とは思えないサバ、岩塩、海藻、ハチミツ、そしておしろいが使われたのです。

アレルギーがあれば(里樹リーシュ妃のように)少量でも毒。
アレルギーがなくても、大量摂取すれば毒になるもの。

無知は罪。
『薬屋のひとりごと』では、1期から続く教訓のようなもの。

それでいて、業者は正しく使えば問題ない商品で、誤った使い方など知らなかったと言えばしらを切れ、罪を問えません

今回の隊商キャラバンも、取扱商品は「茶葉」「香辛料」というだけで、それ以上は管理されていません。

実に巧妙、そして厄介。

2期もその隙を突いてきているのかもしれないのです。

考察というより疑問

それにしても・・・。
今回は、香油と香辛料だけではありません。

上級妃に勧めた、妊婦に負担を与えない胸の下で帯を結ぶタイプの服
今回隊商キャラバンが持ち込んだ、あるいは勧めた商品に、何らかの意図が感じられるのです

隊商キャラバンは単体ではなく、幾つかの商人の集まりだと思われます。

にもかかわらず、ここまで組織立った犯行ができるのでしょうか?

疑問 16-01

キャラバンは、なぜ妊婦に影響のある香油と香辛料ばかり売っていた?

毒おしろいは意図的!?

これって、あれに似ていませんか?
── あれって何だ?

あまり副作用が知られていないもの。
後宮にあってもおかしくないもの。

似ていませんか?
鈴麗リンリー公主ひめを冒し、梨花リファ妃の御子を死なせたものに・・・

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

猫猫マオマオさん、凄いことを言い始めました。
あの毒おしろいは、誰かが仕組んだものだと言っているのです

考察

おしろいは後宮にあって不思議ではありません。

いや、帝の心を掴むためにキレイになりたいのは当然。
むしろ、おしろいは必需品です。

他のおしろいに比べて、白さが目立つと好んで使っていました。

by 玉葉妃『薬屋のひとりごと』TVアニメ第1話

だからてっきり「無知は罪」による事故だと思っていました。

が、今回持ち込まれた香油こうゆに香辛料。
こうも続くと偶然とは言えなくて・・・

妃の部屋付きでなければ給金も少なく、隊商キャラバンには興味が向かなかっただろう。

香油こうゆが流行しなければ気付くこともなかった

今回だけ、こんなに入ってきたのかもしれない
どれが偶然で、どれが必然なのか・・・。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

猫猫は、前回の隊商キャラバンを見ていません。
だから、今回だけ偶然入ってきたのか、これまでもそんな気配があったのか判断がつかないのです。

今回、急に多くなったのであれば、玉葉ギョクヨウ妃の妊娠がバレている可能性があります。以前から多いのであれば、探っている、あるいは誰彼構わず狙っている可能性があるのです。

毒おしろいも意図的だと考え、以前からこのような仕込みがしてあったと考えると・・・

誰かが帝の(跡継ぎである)御子を狙っていると考えると目的がみえてきます

となると、あの事件も・・・。

当たっているとネタバレになってしまうので隠しておきます。気にならない方だけご覧下さい。

続きを読む (クリックして下さい)

壬氏が狙われたあの事件。

薬屋のひとりごと 第19話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #19」より引用

壬氏様というより、その血筋。
帝の血筋が狙われているのかもしれませんね。

つまり、犯人(グループ?)の狙いは、現帝(あるいは先帝)の血を絶やすこと

対象は帝の親族。
特に現帝や(悪名高い)先帝の子供たちではないでしょうか。

ジャスミン茶

薬屋のひとりごと 第26話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #26」より引用

それは毒ではなかったのか?

by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

最後は軽い話題を取り上げて、今話の〆と致しましょう。

── これと同じ物がいい。
それで最後です
もう一度湯を入れても出がらしになります。

by 『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

(原作情報) ジャスミン茶の出がらしを出せないのは、高貴な方にそんな粗茶を出せないから。ちなみに翡翠宮にある白湯はジャスミン茶よりずっと高級な代物だそうです。

さて、ジャスミン茶を欲しがる壬氏ジンシに対して、「それで最後です」と答えた猫猫マオマオ

不思議に思いませんでしたか?

ココア

えっ、何!?

だって、猫猫さんは ──

これ3つください

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

ジャスミン茶を3つ購入しました。
そして、一つは医局で小蘭シャオラン子翠シスイと一緒に飲みました。

では、ジャスミン茶はあと2つ残っているのではないでしょうか?

ココア

あっ、えっ!?
いや、単に描かれてない間に飲んだんじゃ…

そうですね。
そんな可能性も考えられます。

描かれていない間に飲んだ。
医局では4人で飲んだので、実は2つ使った、などなど。

でも・・・。
ならば「3つ」などと数を書かなきゃいいだけのこと。

「これ下さい」と、幾つ買ったかは曖昧にしておけばいいんです

なのに、「3つ」とハッキリ言っています。
伏線の使い手日向夏先生が、そんな意味のない数字を書くわけありません(笑)

「伏線の使い手」は私の勝手な呼び方です(笑)。

ココア

おお~すごい信頼感!
じゃあ、なんで?

原作情報

それは原作に説明がありました。

 猫猫は、茶屋の売り子の女の視線に気が付く。とりあえず、残り全部の茉莉花ジャスミン茶を購入して、三つに分けて包んでもらうことにした。最初、嫌な顔をした売り子だったが、もう一つ売れ残っていた茶葉を猫猫が包んでくれ、と頼むと了承してくれた。
 猫猫は別々に包んだ茶を小蘭と子翠に一つずつ渡す

by 『薬屋のひとりごと』原作3巻

子翠シスイも買おうとしていたジャスミン茶を、3つまとめて猫猫が買いました
その後小蘭シャオラン子翠シスイに分け与えていたのです

ココア

ああ、そうじゃん!
子翠欲しがっていたよね!

はい。
こうして、ジャスミン茶を買おうとしていた子翠シスイも納得していたのです。

で、医局で飲んだのは、猫猫のジャスミン茶。

猫猫さん、大人ですね。
1個しかない自分のジャスミン茶を使って皆に振る舞ったのです。

でも、子翠シスイは ──

 猫猫の茉莉花ジャスミンはもう使ってしまったが、子翠が返してくれた。もう飲んだので十分だと言った。

by 『薬屋のひとりごと』原作3巻

子翠シスイは医局で猫猫のジャスミン茶を飲んだので、返してくれたのです

ココア

おお~~、子翠も大人~
やっぱ、いい子じゃん!

子翠シスイに返してもらったジャスミン茶を、猫猫は翡翠ひすい宮の厨房で飲んでいたのです。

だから「最後」だったのです。

ココア

残り1個の意味は分かったけど、「伏線の使い手」は関係ないのでは?

時文

おお、よく気付いたね
そうだね、本筋はそこではないと思う

考察

なぜ、ジャスミン茶を3つ買って子翠シスイに渡して、いちいちそれを返すのを描いたのでしょうか?

最後に返すなら、渡すなんてやりとりを描かなければ良いのです。
最後に1個残しておきたいのなら、4つ買ったことにすれば良いのです。

なぜ、猫猫が購入して子翠シスイに渡したものを返させたのでしょうか?

そこを深掘りすると、ある事が見えてきます。

当たっているとネタバレになってしまうので隠しておきます。気にならない方だけご覧下さい。

続きを読む (クリックして下さい)

それは、子翠シスイの性格、あるいは家柄や身分を匂わせる為ではないでしょうか

薬屋のひとりごと 第25話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #25」より引用

子翠シスイは登場早々、ちょっと下級下女らしくない描かれ方をしています

少し品があるというか。
知性や品性を感じます。

医局でジャスミン茶をいれた時、小蘭シャオランは驚いていました。
が、子翠シスイはそれ程驚いていませんでした

理由は、子翠シスイはジャスミン茶を見たのが初めてではないからでしょう。

つまり、子翠シスイは、ある程度良家の娘、あるいは良い生活をしていたと考えられます
訳あって後宮にいるとかではないでしょうか。

それを少し感じさせるために、ジャスミン茶のやり取りを描いたのではないでしょうか。

ココア

お~~、なんだかそんな気がしてきた…

これが日向夏先生のことを「伏線の使い手」と呼んだ理由です。

毒殺

── 中級妃であるジン妃が亡くなりました。

ジン妃が・・・毒!?
まさか・・・。

by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第26話

※中級妃の名前はNetflix字幕より

(原作情報) 中級妃の訃報は、このタイミングでは原作にありません。(もっと先に描かれているかもしれませんが、私はアニメ化された箇所までしか読んでいません)

おっと失礼、まだありました。
高順ガオシュンが告げる、中級妃の訃報

中盤で描かれた咳き込んでいたのが中級妃でしょうか?

考察

中級妃が寝ている場所の割にはみすぼらしいような・・・。

それにNetflixの字幕では咳き込んでいた人は「侍女」になっています。
※メタ的ですみません

その直後に映ったガラス瓶は香油でしょうか・・・

まさかと思いますが、侍女で実験をして上手くいったので中級妃に使ったのでしょうか・・・。

毒殺に使われたのは、隊商キャラバンから購入した香油か何かか。
猫猫マオマオの悪い予感は当たってしまったのでしょうか・・・。

でも、妊婦に悪影響を与えるだけで、毒殺とまではいかないような・・・。
いや、大量に摂取すると死に至るのでしょうか?

そして、壬氏ジンシが振り返った翡翠ひすい宮では、玉葉ギョクヨウ妃にお茶を注ぐ侍女頭・紅娘ホンニャンの姿が意味ありげに描かれています・・・。

まさか、紅娘ホンニャンが!?

ココア

えっ、そんな~

時文

さすがにこれはミスリードだと思う…いや思いたい!

ココア

だよね!
絶対そうだよね!

おわりに (『薬屋のひとりごと』26話とは)

原作小説 3巻

コミック 8巻

1期と同様の全体構成だとすると、原作小説3巻が前半クール12話で描かれると思われます。

12話の間に幾つかの山場はあるでしょうが、2話で既に大きな事件に繋がるであろう伏線がチラホラ。

何か起きる予感がプンプン。
今話は「におい」が軸なだけに!(笑)

1期を鑑賞した方なら同じような感覚を得たのではないでしょうか。

前話レビューの最後にも書きましたが。(25話 )
『薬屋のひとりごと』2期放送決定時の記事で、原作者・日向夏先生はこんなコメントを残しています。

日向夏(「薬屋のひとりごと」原作者)コメント(抜粋) ──

薬屋は元々小説四巻で綺麗に終わりという気持ちで書いていたので、三巻以降のエピソードがアニメ化するとなれば、手を合わせるしかありません。
一期を観ていたときに視聴者の皆さんが覚えたであろう違和感が、二期でおそらく解消されるかと思います

by コミックナタリー

1期の違和感とは、てっきり中盤で描かれた事件のことだと思っていました。

なんと、1期1話の毒おしろいも裏がある!?
いや~~2期始まったばかりだというのに、ゾクゾクしてきましたね。

おかげでレビューにも力が入り、1期の復習的なことも書いたのでレビュー本文は前話に続いて1万文字超・・・。

今クールは、もう1本各話レビューを書いているので、少し減らさないと持たないかも(苦笑)。

次話から少し絞っていきますね。

ココア

そんなこと言って抑えられるの?

時文

そうなんだよね…
だって止まらないんだもん(苦笑)

以上、TVアニメ『薬屋のひとりごと』第26話の感想&考察レビューでした。
長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。

次話のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はX(@toki23_a)にて!

ではでは。

きょうのひとこと子猫すっかり元気なのに、翡翠宮に連れて行かないんだ(笑)

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よろしくお願い致します。

ココア

これで毎日ケーキ食べられるかな!?

時文

(君のケーキの為にサポートお願いしているんじゃないだけどね…) 皆に応援してもらえるよう頑張ろう!

疑問点 まとめ(Q&A一覧)

この章では、疑問点をまとめていきます。

「疑問点まとめ(Q&A一覧)」運用ルール
  • 今話で発生し解決した疑問は、本文で解説して本章(ここ)でまとめ
  • 今話で解決しなかった疑問を、疑問XX-XX(話数-通し番号)として記録
    ⇒ 本章(ここ)でまとめ
  • 答えは、推測ではなくできるだけ(原作含む)作品内で明らかになった事実を記載
    ※推測が入る場合は、断りを入れる
    解決した疑問は、次話で削除
今話で解決した疑問 (クリックすると答えが表示されます)
玉葉妃の侍女はなぜ5人?

最初は10人いたが毒混入事件で減り、簡単には増やせなかった

原作によると、玉葉妃が後宮へ来た時には侍女は10人いた。妊娠時に毒混入事件があり毒味役の侍女が次々体調不良で後宮を離れていった。誰が犯人か分からなかったので安易に侍女を増やすこともできず少数精鋭で回していた。

猫猫は、なぜキャラバン知らなかった?

前回キャラバンが来た時、猫猫はちょうど後宮にはおらず、その前は興味がなかったから (原作情報)

薬屋のひとりごと 第12話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #12」より引用

一度解雇された12話以降、再び玉葉妃の侍女になった21話の間に、前回のキャラバンは着た。原作によると、それ以前は下働きだったのでキャラバンに行く余裕もなかったから知らなかった。

大衆小説はどうなった?

今も流行っている (原作情報)

原作によると、香油が大流行しているが、香と書は別物。小説はいまでも話題になっており、小蘭は文字の勉強は続けている。

薬屋のひとりごと 第26話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #26」より引用
子翠もジャスミン茶買おうとしていたのに、問題なかったの?

猫猫がまとめて購入して、1つを子翠にあげた (原作情報)

原作によると、猫猫が3つまとめて購入し、子翠と小蘭に1つずつあげた。子翠は医局で飲んだので、自分のを猫猫に返し、それが翡翠宮の厨房で飲んでいた最後の1個。

薬屋のひとりごと 第26話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #26」より引用
今話で新たに発生し、解決しなかった疑問
  • 疑問 26-01 水晶宮侍女頭・杏が受け取った言づてには何と書いてあった?
  • 疑問 26-02 キャラバンは、なぜ妊婦に影響のある香油と香辛料ばかり売っていた?
残っている疑問 (クリックすると表示されます)
  • 疑問 02-01 壬氏は、後宮管理者なのに、なぜ後宮の外まで判断を求められている?
  • 疑問 02-02 水差しの弁償、仕送りから引いたのは期間限定?
  • 疑問 02-03 結局、秘薬は何の為だったの?
  • 疑問 03-01 西都の玉葉妃が、異国の姫とは?
  • 疑問 05-01 粉を染み込ませた木簡は、誰が何に使っているのか?
  • 疑問 05-01 簪(かんざし)を渡す意味は?
  • 疑問 06-01 園遊会で、なぜ壬氏は違うカンザシを挿し、襟が乱れていたのか?
  • 疑問 09-01 壬氏と亡くなった武人・浩然との関係は?
  • 疑問 10-01 後宮内の事件に最終判断を下しているのは誰?
  • 疑問 10-03 現帝の東宮時代、妃はなぜ一人しかいなかったのか?
  • 疑問 11-01 阿多妃を南の離宮に住ませるのは、帝の愛着か、それとも・・・
  • 疑問 11-02 阿多妃の子は生きているのか?
  • 疑問 12-01 やり手婆は、なぜ猫猫を妓女にしたい?
  • 疑問 13-01 壬氏は、帝に何を頼まれたのか?
  • 疑問 14-02 爆発現場にあった上等なキセルは、倉庫番のもの?
  • 疑問 15-01 馬閃は、なぜ猫猫を嫌っている?
  • 疑問 17-01 壬氏は、なぜ変装しなくてはならない?
  • 疑問 17-02 壬氏は宦官なのに、なぜ武官のような野営を知っている?
  • 疑問 18-02 使い物にならない妓女を、やり手婆はなぜ離れに住まわせている?
  • 疑問 19-03 「何か起こったあとでは遅い」猫猫は、過去にどんな経験をしたのか?
  • 疑問 19-04 羅漢は、猫猫を抱きかかえる壬氏を見て、なぜあれほど驚いた?
  • 疑問 20-01 なぜ翠苓のことを秘密裏に終わらせた?
  • 疑問 20-02 壬氏は、なぜ身分を隠し、後宮管理者として生活している?
  • 疑問 20-03 楼蘭妃は、なぜ訪れる度に雰囲気が変わる?
  • 疑問 21-01 やぶ医者より先に後宮へ来た姉は、今どこにいる?
  • 疑問 21-02 先の皇太后は、なぜ木の伐採に制限をかけた?
  • 疑問 22-01 猫猫は、なぜ爪紅を流行らせた?
  • 疑問 23-01 賭け対象にした「妓女の身請け」の狙いは?
  • 疑問 23-02 羅漢に届いた文と巾着、誰が開いたのか?
  • 疑問 24-01 壬氏は、なぜ霊薬を集めている?
  • 疑問 25-01 楼蘭妃は、なぜそこまで侍女を増やす?
  • 疑問 25-02 子猫はどこから来た?
時文

1期の残が多いので、時間あるときに整理します

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