【文字数(本文):約8千文字(目安13分)】
こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『小市民シリーズ』第13話「とまどう春」を鑑賞しました。
本レビューではアニメ感想だけではなく、原作情報も加え、個人的な解釈による解説・考察をしています。
皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。
今回アニメ化されたのは──
- 小市民シリーズ第3弾『秋期限定栗きんとん事件』
-
(上巻)第三章「とまどう春」の後半部分
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
今話で解決しなかった疑問
最下部「疑問点まとめ (Q&A一覧)」に記載
本レビューの方針
本レビューは、次話以降のネタバレなし
アニメ『小市民シリーズ』の原作は、米澤穂信先生の小市民シリーズ第1弾『春期限定いちごタルト事件』、第2弾『夏期限定トロピカルパフェ事件』。
私は、2作とも未読です。
アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成しています。
よって、次話以降のネタバレはなしなので、ご安心ください。
アニメ鑑賞
+
原作小説を読み
知り得た情報を加味して「感想・解説・考察」
原作小説の情報は、「原作情報」として区別できるよう表記します。

こんな感じです
緑系の色を目印にしてね!
引用部分も次のように緑系をワンポイントに ──
これは、推理の連鎖で片がつく。
by 小説『春期限定いちごタルト事件』
ちなみに、考察や解説、疑問はオレンジ系 ──
それ以外は、補足や余談、参考情報はブルー系 ──
読む際の目安にして下さい。
全10話 各話リスト
話数 | サブタイトル | 原作小説 |
第11話 | あたたかな冬(前編) | S3 (上) |
第12話 | あたたかな冬(後編) | |
第13話 | とまどう春 | |
第14話 | ||
第15話 | ||
第16話 | ||
第17話 | ||
第18話 | ||
第19話 | ||
第20話 |
※話数:リンクは各話レビューへ
※サブタイトル、原作小説:ネタバレを避けるため次話以降はマスク
※原作小説:S3(シリーズ第3弾)「秋期限定栗きんとん事件」
はじめに
生徒指導部・新田の異動を知り連続不審火の予想を独断で継続した瓜野は、新聞部員から責め立てられる。
一方、小鳩は、小佐内さんと連続不審火の関連が気になっていた。
女心と秋の空?
小悪魔なのか、それとも性悪なのか。
知れば知るほど狙いが分からなくなっていく小佐内先輩。
乗りかえ、二股三股当たり前!?
使えるモノは堂島でも使う(笑)。
飴(唇)が欲しけりゃ、いいところを見せろ!?
羊の皮を被った狼が育てているのは、英雄かピエロか単なる手先か・・・。
小佐内さんは、瓜野をどう仕立てるつもりか?
そして、小鳩くんの恋の行方は・・・。
人間関係が予想外の方向へ進み始めましたが・・・。

めちゃ面白くなってきた!

事件より、恋愛関係が気になる!
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&考察レビュー 第13話「とまどう春」
瓜野高彦
次の「月報船戸」で連続不審火の種明かしをするよう言われていたのに、生徒指導部の教師・新田の異動を知り、独断でコラムを差し替えた瓜野。その行いについて、新聞部で緊急会議が行われた。
新年度
4月号の「月報船戸」を配る新聞部。
登校時に門で生徒に配るのではなく、新聞部員が一人一人の机の上に置いておくスタイルのようです。

新入生諸君、入学おめでとう。
by 瓜野高彦『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
船戸高校は諸君を心から歓迎する。
さて、新聞部は、昨年秋からこの町で起こっている連続放火事件を追っている。
生徒指導部の教師・新田の異動を知り、氷谷のアドバイス通り、瓜野は直前でコラムを差し替えたようです。
やったじゃないか瓜野、大逆転だ。
by 氷谷優人『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
僕のクラスでも話題にしている子達がいたよ。
新年度になり瓜野は2年生に進級。
クラス替えもあり、瓜野と氷谷は別のクラスになったようです。
だから「僕のクラス」と言っているのでしょう。
新聞部に問題あり!?
種明かしの記事が実在するなら見せてくれ。
by 堂島健吾『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
直前にコラムを差し替えた瓜野。
どうやら、新聞部の誰にも言わずに差し替えたようです・・・。
って、その前の種明かしの記事を堂島は見ていない!?
堂島部長、偉そうに言っていますが、新聞部の運営体制に重大な問題があることをさらけ出していますね(苦笑)。

えっ、そうなの?
「月報船戸」を配るシーンと新聞部での会話から考えるに ──
この新聞部には、次の不備が見られます。
- 記事の内容を事前にチェックしていない
- 印刷直前に記事を差し替えられても誰も気付かない
- 完成版の記事を誰も確認していない
- 記事内容の問題に気付いても新聞を配布している
学校新聞とはいえ、通常新聞の発行には以下のような手順が必要なはずです。
- 記事の内容チェック(責任者もしくは複数者による確認)
- 最終版の確認および印刷・配布の許可
これらの手順は、以下の理由で不可欠です。
- 誤報の防止
- (誹謗中傷、差別表現等)不適切な内容の排除
- 新聞部(あるいは学校)の方針との整合性確認
特に瓜野のような独断的な行動をとる部員がいる場合は気を付けなくてはなりません。
しかし堂島部長は、これらの管理責任を果たさないまま、瓜野の責任だけを問うているのです。
今年度の活動方針まで任せた覚えはないぞ。
by 堂島健吾『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
確かに瓜野は勝手に新入部員を募集したかもしれません。
でも、チェックしていない部長や他の部員にも責任があるのではないでしょうか。
瓜野の性格を把握しておきながら、コラムを任せ、ノーチェックで記事を掲載し配布していたのです。

言われてみれば確かに…
自分に非はないが、器の広さを見せて責任を取るような形で部長を降りていますが、完全に部長としての怠慢、管理不行き届きです。
高校の部活なんて、この程度なんでしょうか・・・。

突っ込みどころ満載でしたが、本筋には関係ないと思われます(苦笑)
管轄から真相へ
そして俺はとうとう発見した。
by 瓜野高彦『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
この木良市の防災計画を。
なんと、連続不審火は市の防災計画に掲載されている分署リストの逆順に起きていたのです。
瓜野は、なぜ気付いたのでしょうか?
兄貴が消防士なんで、そういう資料が家にあったんです。
by 瓜野高彦『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
原作には、気付くキッカケが説明されています。
消防の管轄が関係あるかもしれないと思ったのは、氷谷と取材に出かけた日、駅前で消防車を見たときだった。赤い車体に、「上ノ町2」と白くペイントされていた。あれはなんだろうと思い、どこの分署の消防車かわかるようになっているのだと気づいた。そしてその日、小指の放火現場を見に行ったとき、分署がすぐ近くにあったことを思い出した。
by 小説『秋期限定栗きんとん事件(上)』
なるほど。
前々話で消防車を見た時、車体に「上ノ町2」と書かれているのを見て分署に気付き、それぞれの放火現場の分署が違うことに気付いた、あるいは気になって調べて分かったのです。
そして ──
それを頼りに調べてみた。
by 瓜野高彦『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
電話帳、郵便番号帳、ハザードマップの隅から隅まで。
アニメのセリフに繋がったのです。
瓜野くん、お見事です!
気付いてしまえば、実に単純な話。
リストを逆順に辿っていくだけなのですから。
分かってしまえば、もう考えることは何もありません。
防災計画の分署リストさえあれば、次の放火場所なんて予想する(考える)までもないのです。
だから、氷谷は ──
一旦書いたら、もう放火ネタは諦めなきゃいけないって分かってるよね?
by 氷谷優人『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
一旦種明かししてしまったら、皆の興味は一気に失われてしまうと警告したのです。

誰も分からないから、興味持ってくれるんだよね

お~、確かに!
相談相手
不審火があった曜日や内容のエスカレート、防災計画。
by 堂島健吾『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
お前が気付いた共通点は、これで全部か?
堂島の質問に口ごもる瓜野・・・。
瓜野はまだ切り札を持っていたのです。
さて、瓜野は何に気付いたのでしょうか?
連続不審火、瓜野は他にどんな共通点に気付いている?
やっぱり俺は、こういう話に向いてなかったな。
by 堂島健吾『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
相談しておくべきだった。
「相談しておくべきだった」とは、小鳩のことでしょう。
ですが ──
原作によると ──
瓜野は、堂島の相談相手は小佐内さんだと考えます。
当然ですよね。
瓜野は、小鳩のことをまったく知らないのですから。
(堂島の知り合いである)小鳩の鋭い洞察力を知っていれば、堂島の相談相手として真っ先に小鳩のことを思い浮かべたはずです。
他の新聞部員は皆、小鳩のことをよく知っています。
なぜなら、小鳩は新聞部で起きた「マスタード入り揚げパンを誰が食べたか事件」を見事に解決してみせたのですから。

でも、そのとき瓜野はその場にいなかったのです。(5話 )
だから堂島の相談相手として小鳩の名前が思い浮かばなかったのでしょう。
だとしても、小佐内さんだと思うのは違う気がしますが・・・。
きっと、小佐内さんが新聞部に入ってきて堂島の耳元で何かを囁いていた、あの光景が強く印象に残っているのでしょうね。
その結果、瓜野は堂島に対して必要以上の対抗心を燃やしているのかもしれませんね・・・。
引退
俺は3年だ、受験がある。
by 堂島健吾『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
丁度良い機会だ、俺は部長を引退する。
突然の辞任表明。
随分唐突だと思いましたが ──
原作によると、何もなくても、部活を3年生が仕切るのは5月までのようです。
今は4月。
1、2ヶ月早く退いただけだったのです。
お前と五日市、どちらかを部長にしてしっかりやっていけ。
by 堂島健吾『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
この時期に部長交代。
先に書いたとおり、3年生の部活動は残り1、2ヶ月、部長になる時期ではありません。
よって、2年生が次期部長候補。
だから、瓜野と五日市に任せたのです。
原作によると ──
おれは思わず、五日市を見た。五日市も、おれの方を見ていた。……しかし目が合った瞬間、五日市はそそくさと視線を逸らしてしまう。
by 小説『秋期限定栗きんとん事件(上)』
それで、当然のなりゆきをおれは確信する。船戸高校新聞部部長は、今日この日から、この瓜野高彦だ。
瓜野は、五日市と目を合わせただけで、自分が次期部長だと確信したのです。
だから ──
お疲れ様でした。
by 瓜野高彦『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
と、自分が部長になることが確定したかのように、前部長に頭を下げたのです。
でも、門地は黙っていないでしょう・・・。

あっ、それ思った!
絶対反対するよね?

だよね…
今話の予告で明かされていました。
なんと、3年生である門地と真木島は、二人とも新聞部を辞めたようです・・・。

え~~~
じゃあ新聞部って五日市と瓜野だけになったんだ…

まあ、先に紹介したように3年生が1、2ヶ月早く辞めただけとも言えるんだけどね…
疑心暗鬼?
── やっと出てきたね。
待っててくれたのか?
by 瓜野高彦『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
── 部長さんになったのね、おめでとう。
ああ、ありがとう。
by 瓜野高彦『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
てっきり、部長になったことを真っ先に報告したのかと思いきや、小佐内さんから先に祝福される瓜野。
でも、瓜野は、なぜ戸惑うような表情を見せたのでしょうか?
その答えは原作にありました。
「部長さんになったのね。おめでとう」
by 小説『秋期限定栗きんとん事件(上)』
「あ、ああ」
どうして知っているんだろう。
「ありがとう」
言いながらも、考える。どうして知っているんだろう。答えはひとつ。堂島先輩が教えたからだ。
堂島先輩は、なぜ教えたんだろう。そんな、新聞部の内部にしか関係ないようなことを。
瓜野は、小佐内さんに部長になったことを伝えていなかったのです。
もしかして・・・。
このシーンは、堂島が部長を引退すると言った、その日!?
なのに、小佐内さんは知っている・・・。
確かに、なぜ知っているのかと疑いたくなりますね。
そして、瓜野は、(原作によると)堂島が小佐内さんに教えたのだと疑います・・・。
実際は、堂島ではなく門地が教えたのでしょう。
まさかあの門地と小佐内さんが繋がっているとは、夢にも思わない瓜野。
その結果、瓜野は、堂島と小佐内さんの仲を疑うのです・・・。
そんな瓜野の疑念を知ってか知らずか・・・。
── 月報船戸はガラリと変わるぞ!
堂島君がいても、できなかったことなのに?
by 小佐内ゆき『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
小佐内さんは、火に油を注ぐようなことを言います。
俺が当てにならないか? 堂島の方が頼りになるのか?
by 瓜野高彦『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
切り札を持っているのは俺だ。
堂島なんか何も知らない!
前々項での堂島の相談相手と言い、瓜野は相当堂島に対抗心を燃やしていますね。
恋人である小佐内さんが、自分よりも堂島を頼りにしている。
新聞部の部長としての力量も、前話の生徒指導部対応で圧倒的な差を見せ付けられました。

瓜野にとって堂島は、新聞部でも小佐内さんとの関係でも超えなければならないライバル的存在になっているのです・・・。
小鳩常悟朗
小鳩は受験勉強をするも、小佐内さんと連続不審火の関連が気になっていた。
狼の交友関係
── 新聞部内に誰か小佐内さんの知り合いがいるからだ。
いるな、門地だ。
by 堂島健吾『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
確か去年から小佐内と同じクラスだったはず。
小佐内さんと門地の関係に気付いた小鳩と堂島。
小佐内さんは、門地とつながっていたので新聞部でコラム云々の話題があったことを知っていたのです。
小佐内さんは、瓜野だけでなく門地とも接点があった。
それどころか ──
五日市くんに働きかけたのも小佐内さんだろうね。
by 小鳩常悟朗『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
小鳩の推理によると、五日市に働きかけたのも小佐内さんだというのです。
五日市のコラム新設提案は、誰か仕組んだ?
だとすると ──
なんと、小佐内さんは、新聞部員の男子全員とつながりがあったのです・・・。

すごっ・・・
情報屋・吉口
その手の話なら、吉口に聞けば知ってるかもしれんぞ。
by 堂島健吾『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
このセリフ、原作ではもう少し長いです。
「俺のクラスの女子だよ。とにかく、誰と誰がくっついたか見張ることだけを生きがいにしてるようなやつでな。お前と小佐内が離れたことも、俺は吉口から聞いて知ったぐらいだ」
by 小説『秋期限定栗きんとん事件(上)』
そんな、情報屋みたいな生徒がいたのか……?
なんと、小鳩と小佐内さんが別れたことを、堂島は吉口から聞いていたのです(笑)。
キャラデザからは、そんな風には見受けられませんが・・・。
「誰と誰がくっついたかを見張ることだけが生き甲斐」とは、なかなかの人物評ですよね。
でも、それだけ学内の恋愛事情に熱心で情報通な子がいたのです。
こうやって話すの久しぶりね。
── ああそうか、知り合いだったな。
by 吉口『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
知り合い?
赤いポシェットを見て思い出す小鳩(笑)。
はい。
彼女は、1期1話のポシェット盗難事件の被害者ですね。(1話 )

小佐内さんのことで、知ってることあったら教えて欲しい。
特に・・・そう、2年の瓜野くんと・・・。── 付き合ってるよ、その二人。
by 吉口『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
あっさりと教えてくれる吉口。
原作では、付き合っているということだけでなく「ときどき一緒に下校しているし、デートもしてたりするみたい」というところまで言っています。
小鳩は、なぜそこまで詳しく知っているのか、少し怖くなってしまいます(笑)。
そう、二股かけてるよ。
by 吉口『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
小鳩は今、連続不審火と新聞部と小佐内さんのことに集中の最中。
その件で情報収集しているのに、全く関係のない情報・・・。

でも大変なことだよ!
いい子だと思ったのに…

だから、小鳩はショックを受けた!?

小鳩くん…

二股、三股・・・
だから前話「いい子」と言われて引っかかったのかな?
目論見
最後に、小佐内さんの行動の真意を考えてみましょう。
当たっているとネタバレになってしまうので隠しておきます。気にならない方だけご覧下さい。
続きを読む (クリックして下さい)
前話、マロングラッセの話から「小佐内さんは小市民になるために瓜野と付き合っているのでは?」と推測しました。(12話 )
でも今話を見ると、実は逆の狙いがあるのではないかと思えてきます。
なぜそう考えたのか。
小鳩のセリフから紐解いていきましょう。
僕が思うに、これは情報操作で片がつく。
by 小鳩常悟朗『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
「情報操作で片がつく」
小鳩の言う「情報操作」とは何でしょうか?
もちろん世論ではなく、学校内でのことですよね。
そして、情報操作をしているのは、小佐内さんでしょう。
具体的には「小佐内さんが誰かに対して行う情報操作」ということになります。
では、小佐内さんは誰に対して情報操作をしているのでしょうか?
候補として以下が考えられます。
- 新聞部部長の堂島
- 同じクラスで新聞部員の門地
- 新聞部員の五日市
- 付き合っている瓜野

えっ・・・、瓜野くんじゃないの?
いいえ。
全員ではないでしょうか。

えっ、ええ~~~
なぜだかは分かりませんが・・・。
小佐内さんは関係者全員に情報操作をして、瓜野に連続不審火を追いかけさせ「月報船戸」で取り上げるよう仕向けているのです。
堂島に、(誘拐事件以外であれば)学外のことを書いても良いのではと囁き。
五日市を使って、学外ネタを取り上げるコラムを新設させる。
門地は、新聞部の情報収集&瓜野あおり役(苦笑)。
そして ──
前話、「おいたはダメ」と咎めたのも。
今話、「好きなのは何もしない人」と言ったのも。
これらは全て、瓜野の性格を見抜いた上での発言だったと考えられます。
つまり、過小評価されると逆に燃えるタイプである瓜野の性質を見越していたと考えると辻褄が合います。
何にしても、小佐内さんはここまで瓜野の行動を否定していたのに、最後の最後、肯定しました。
だけど瓜野くん。
任せてって言ったよね。いいところを見せてくれるのよね。
── うん。
いいよ、楽しみにしてる。
by 小佐内ゆき『小市民シリーズ』TVアニメ第13話
これは、小佐内さんの思い通りになったという証しではないでしょうか。
小佐内さんの仕込みは完了したのです。
ただ、ここで疑問が生じます。
なぜ小佐内さんは、そこまでして瓜野に連続不審火を追わせようとしているのでしょうか?
気になるのは、誘拐事件で使われた車です。
これが掘り下げられると困るのは他ならぬ小佐内さん本人のはずなのに・・・。
それと、上記推測が正しければ ──
小佐内さんの情報操作の相手、あるいは協力者は、少なくとも学内にもう一人いますね・・・。
おわりに (『小市民シリーズ』13話とは)
今話終盤、ここまで静観を決め込んでいた小鳩が、ついに重い腰を上げました。

もしや小佐内パートだけでずっと進むのでは…と少し心配でした(苦笑)
名探偵が首を突っ込めば、小佐内さんが相手でも速攻解決!
と思いきや、次話のサブタイトルは「うたがわしい夏」・・・って、夏までずれ込むの!?
いや、本エピソードのタイトルは「秋期限定栗きんとん事件」。
おそらく、秋まで続くのでしょう。
証拠がないのか、確証が得られないのか、それとも小佐内さんはやはり手強いのか・・・。
どうやら、事件解決にはまだしばらくかかりそうですね(苦笑)。

私の読みでは、事件解決まで、あと2、3話かな
今話で、原作小説『秋期限定栗きんとん事件(上)』の最後まで描かれました。
次話から、下巻に入ります。
上巻と同じペースだと、下巻も3話で描かれることになります。
となると、まだまだ事件は大きくなるのか、それとも事件は早々に解決して、あとは恋愛模様の話に・・・。

そりゃ、ないか(苦笑)

見たい気もするけど、ないだろうねーー
以上、TVアニメ『小市民シリーズ』第13話の感想&考察レビューでした。
長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。
次話のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はX(@toki23_a)にて!
ではでは。
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疑問点 まとめ(Q&A一覧)
この章では、疑問点をまとめていきます。
- 今話で生まれ解決した疑問は、本文で解説して本章でまとめ
- 今話で解決しなかった疑問を、疑問XX-XX(話数-通し番号)として記録
⇒ 本章「疑問点まとめ(Q&A一覧)」でまとめ - 答えは、推測ではなくできるだけ(原作含む)作品内で明らかになった事実を記載
※推測が入る場合は、断りを入れる
⇒ 解決した疑問は、次話で削除
今話で解決した疑問 (クリックすると答えが表示されます)
今話で新たに発生し、解決しなかった疑問
- 疑問 13-01 連続不審火、瓜野は他にどんな共通点に気付いている?
残っている疑問
- 疑問 04-01 小佐内は、なぜ警察と関わりたくない?
- 疑問 09-01 中学生時代、小佐内は石和と何があった?
- 疑問 10-01 小佐内さんが石和を怖がっていたのは本当?
- 疑問 10-02 小佐内さん、中学時代の宿題はまだ残っている?
- 疑問 11-01 小佐内さんの応援とは?
- 疑問 12-01 五日市のコラム新設提案は、誰か仕組んだ?
- 疑問 12-02 なぜ、あのライトバンが燃やされた?
- 疑問 12-03 生徒指導教師・新田高義は、なぜこのタイミングで異動になった?
今週のX感想ポスト
#小市民シリーズ #小市民 13話
— 時文@ここアニ(『薬屋』『小市民』レビュー中) (@toki23_a) April 22, 2025
小悪魔か性悪か、知れば知るほど遠ざかる!?
乗りかえ○股当たり前!?
使えるモノは堂島でも使う🤣飴(唇)が欲しけりゃいい所見せろ!?羊の皮被った狼が育てているのは英雄かピエロか単なる手先か…
人間関係が予想外の方向へ進み始めたけど…めちゃ面白くなってきた!😆
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アニメ『小市民シリーズ』次話のレビューはこちら!
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