【文字数(本文):約8千文字(目安13分)】
こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『薬屋のひとりごと』第39話「氷菓」を鑑賞しました。
本レビューではアニメ感想だけではなく、原作・コミカライズ情報も加え、個人的な解釈による解説・考察をしています。
皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。
今回アニメ化されたのは──
- 原作
-
4巻 5話「氷菓」 ~ 6話「逆子」まで
- コミック
-
14巻 57話「噂の宦官」中盤 ~ 15巻 58話「氷菓」まで
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
- (原作) 小蘭は幾つ?猫猫との差は?
- (原作) 悪いのは完全に小蘭
- なぜ代わりの氷はない? なぜ落としたら使えない? なぜ氷をもらえた?
- 「助ける義理もない」って本気!? いや、猫猫は冷たくない!
- なぜ氷と塩でアイスができる?
- 羅門は、なぜ追放された?
原) なぜそこで水蓮!?
※「(原作)」は、原作情報を根拠の中心にして考察しているトピック
今話で解決しなかった疑問
最下部「疑問点まとめ (Q&A一覧)」に記載
本レビューの方針
本レビューは、次話以降のネタバレなし
『薬屋のひとりごと』は、小説投稿サイト「小説家になろう」連載。
ライトノベルと、月刊誌2誌で別の漫画家によるコミカライズ2作品があります。
私は、ライトノベル、コミカライズ共に未読です。
アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成します。
アニメ鑑賞
+
コミカライズ、ライトノベルを読み
知り得た情報を加味して「感想・解説・考察」
よって、次話以降のネタバレはなしなのでご安心ください。
なお、原作ライトノベル、コミカライズの情報は、「原作情報」として区別できるよう記載します。
- 「ヒーロー文庫」のライトノベルを ── 原作
- 「月刊サンデーGX」連載のコミカライズを ── コミック

こんな感じです
緑系の色を目印にしてね!
引用部分も次のように緑系をワンポイントに ──
宦官が驚いた表情で猫猫を見るが、そんなの関係なかった。
引出しの見出しを眺め、珍しい薬を見つけるなり踊るような奇妙な動きをしてしまう。喜びがあふれ出て、頭の中に納まりきれなかった。
「なんかの呪いか、なにかか?」四半時、そんなことを繰り返したところだった。
by 『薬屋のひとりごと』原作1巻
いつのまにか現れた壬氏が奇異の目で踊る猫猫を見ていた。
コミカライズは、別の漫画家による2作品が刊行されています。
- 「月刊ビッグガンガン」連載の「薬屋のひとりごと」
- 「月刊サンデーGX」連載の「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」
両方読んでいますが、本サイトでは、アニメの補完となると情報の多い➋を選択しました。
「コミック」として紹介する情報は基本➋です。
が、今後も両方読んでいくので、➊にしかない情報があれば、その時は注釈を付けて紹介します。

同じ内容なのに、2つも読むんだ・・・

その方が、理解が深まるんだよ
ちなみに、考察や疑問はオレンジ系。
補足や余談、参考情報はブルー系に色分けしているので、読む際に目安にして下さい。
2期 全24話 各話リスト
話数 | サブタイトル | コミック | 原作 |
第37話 | 湯殿 | 14巻 | 4巻 |
第38話 | 踊る幽霊 | ||
第39話 | 氷菓 | ||
15巻 | |||
第40話 | |||
第41話 | |||
第42話 | |||
第43話 | |||
第44話 | |||
第45話 | |||
第46話 | |||
第47話 | |||
第48話 |
※話数:リンクは各話レビューへ
※サブタイトル:ネタバレを避けるため次話以降はマスク
はじめに
小蘭の不注意により、楼蘭妃に献上されるはずの氷を台無しにしてしまう。
猫猫は割れた氷を使って代わりの物を準備する。
注意一秒、悔い一生。
氷がなければ氷菓を食べればいいじゃない!?
って、断然このアイスの方がいいですね!
スイーツは心の処方箋、アイスは口元溶かします。
気がかりなのは、あの宦官、アイスを倒さず溶かさず持って行けたでしょうか(苦笑)。
で、楼蘭妃の反応は?
小蘭は大丈夫ですよね!?
オヤジこと羅門の後宮復帰は素直に嬉しい!
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&考察レビュー 第39話「氷菓」
氷菓
小蘭が楼蘭妃への献上用の氷を落として割ってしまう。猫猫は割れた氷を使って氷菓子を作ることを思いつき、食材調達のため壬氏に協力を仰ぐ。
小蘭
あれからも小蘭はツテ探しに勤しみ、下級妃から指名が入るようになったと喜んでいた。
親に売り飛ばされてきたというが、暗い顔一つ見せたことがない。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
「あれから」とは、湯殿でマッサージをしていた前々話のこと。

小蘭には指名が入るようになったのです。
小蘭を指名した下級妃とは、前々話、小蘭に「あなた次はいつ来るの?」と聞いていた妃でしょうか。
確かに、小蘭は小さい身体で力を振り絞って頑張っていて、下級妃も気持ちよさそうでした。

うん、小蘭とても一所懸命だった!
原作によると ──
小蘭は確か猫猫より二つ年下と聞いた。
by 『薬屋のひとりごと』原作4巻
小蘭は猫猫の2つ年下。
猫猫は今18歳なので、小蘭は16歳ということになります。
満年齢で16歳と14歳となると ──
現代の日本に当てはめると、猫猫が高校1、2年生で、小蘭は中学2、3年生という感じでしょうか。
高校生の猫猫と中学生の小蘭。
そりゃあ、猫猫はお姉さんだし、猫猫から見たら小蘭はまだ子供ですね。
まだ幼い小蘭が、下級妃から指名が入るようになりカンザシをもらって有頂天になっていたのです・・・。
不注意の代償

失礼しました。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
前方不注意でした。
歩行者優先!
前方不注意は(運転していた)宦官の方だろ!
と言いたいところですが、ここは日本ではありません(苦笑)。
それに後宮ですしね・・・。
原作を読むと、どうやらもっと不利だったようです。
湯殿で妃の一人に気に入られたのか、小さな簪を貰った。そんな些細なことだが、髪紐一本で喜ぶこの娘は天にも昇るような気持ちになったらしい。それが先ほどまで続いており、つい前をしっかり見ずに走って、たまたま止まっていた荷車にぶつかった。
by 『薬屋のひとりごと』原作4巻
なんと、止まっていた荷車にぶつかってしまったのです。

道の真ん中に荷車停めるなよ…一輪車じゃあるまいし、子供がぶつかった位で大の大人が氷落とすなよ…と思わなくもないですが(苦笑)
どんな理由があろうと ──
止まっていた荷車にぶつかってしまったなら、(日本の交通ルールに当てはめても)確かに非は小蘭にありますね。
落とした氷
── 失礼しました。前方不注意でした。
謝って済むと思ってるのか!
by 宦官『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
洗ってごまかすなんてまね、できねえからな!
もう代わりもないぞ!
いくつか疑問が出てきましたね。
- なぜ代わりはない? なぜもう一度持って来れない?
- なぜ氷を洗って使わない? かき氷であれば割れた氷でも作れるのでは?
- 落ちたとはいえ貴重な氷、タダでもらえたのは何故?

1つ目と2つ目は思った…
順に考えていきましょう。
まず『薬屋のひとりごと』では、氷をどのように調達しているのでしょうか?
原作によると ──
妃のために持ってきた氷だろう。今の時期、氷室にはもう氷は少なく、ただでさえ貴重なものがさらに価値が上がっている。
by 『薬屋のひとりごと』原作4巻
氷室とは、氷を保管しておく倉庫のこと。
(本作ではどのようにしているか分かりませんが、一般的には)地下等に作られた倉庫で、ワラなどで氷を包んで保管することで、夏まで氷を溶かさずに保っています。
冷凍庫のない時代です。
氷は、冬に作った氷を氷室と呼ばれる倉庫に保管しておき、夏に取り出して使います。
なので、夏も終わりに近づくこの時期には、氷室の氷も少なくなっています。
よって、宦官の「もう代わりもないぞ」とは、氷は底をつきかけているのでしょう。
では、なぜ洗って使わないのでしょうか?
それだけ貴重な氷です、落ちたからといって、洗えば、あるいは外側を削れば良い気がしますが・・・。
これは、上級妃ならではの理由がありました ──
派手好きな楼蘭妃は、氷菓子をつついてゆっくり夕涼みをしようという考えだったのだろう。そんなかたに、一度泥がついたものを出すわけにはいかない。
by 『薬屋のひとりごと』原作4巻
高貴な御方の口に入る物。
一度地面に落ちた氷を出すことは許されないのです。
結果、落ちた氷は(この宦官にとっては)使い道のない氷。
だから、猫猫が自由に使うことができたのでしょう。
自覚なき優しさ
もともと噂話を聞くのにちょうどいい存在だっただけだ。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
それだってオヤツを土産にやっていたので貸し借りはない。
助ける義理もない。
とてもドライな猫猫。

その割には、湯殿で協力してたと思うけど(苦笑)
どうやら猫猫には、友人だから助けるという考えはないようです。

えっ、そうなの!?
お人好しではこの世界で生き残っていけないのでしょう・・・。

実際は、そんなことはありません
命に危険があると分かれば、猫猫は誰であろうと無条件で助けます。
現に、これまでも助けてきましたね。

そうだよ!
ただ猫猫は余計な事まではしません。
命に関わるような危険なことでなければ、猫猫は自ら動きません。
決して、何でもかんでも誰でも彼でも助けるお人好しではないのです。

それは、確かにそうかも…
そんな猫猫が、小蘭を助ける理由に挙げたのは ──
このままだと目覚めが悪いので。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』原作4巻
てっきり、妹のように思っているとか、友達だからとか言うのかと思っていましたが・・・。
目覚めが悪い!?
原作には、猫猫の心情描写が綴られています ──
「このままだと寝覚めが悪いので」
by 『薬屋のひとりごと』原作4巻
正直に答える。それ以外の理由なんてない。
どうやら、本気でそう思っているようです。
それどころか、「それ以外の理由なんてない」とまで!!

えぇ~~~!!!
猫猫は、小蘭とは仲が良く、妹のように可愛がっていると思っていたのに・・・。
隊商で髪飾り買ってあげたのも貸し借りだったのでしょうか。
ちょっと冷たいですね・・・。

でも、違いますね。
猫猫は気付いていないだけでしょう。
小蘭が罰を受ける、小蘭が悲しい顔をする。
それが堪えられないから「目覚めが悪い」のです。
猫猫は自分の感情が情の類いだと分かっていないだけで、実際は小蘭のことが心配で(無条件に)助けたいと考えているのではないでしょうか。

そうだよ~それそれ!
そんな自分の感情に気付いていない猫猫は、助けたい理由を無理矢理探って「目覚めが悪い」と返したのでしょう。
優しい条件
調理場と材料を貸して頂けませんか?
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
壬氏様に頭を下げるなら、氷をお願いすれば良いと思いますが・・・。

それじゃ、話にならないじゃん!

そうだね(苦笑)
時間のない中、話を引っ張ったり、意地の悪いことを言う壬氏。
こういう時こそ、サラッと対応した方がポイント高いと思いますが・・・。
ちょっと意地悪な性格に見えますね(苦笑)。
壬氏様は、そこまで底意地の悪い性格なのでしょうか・・・。
そうではないと思います。
むしろ、猫猫の行動を見守っているのでしょう。
自分が認めた猫猫が、どのように行動するのか、と。
恐らく、壬氏様は条件がなくても猫猫に協力してくれたでしょう。
だから、壬氏にとっては意味のあることで、それでいて猫猫にとっては簡単なことを条件にしたのです。
壬氏様が最終的に出した条件は ──
園遊会でやったのがあるだろ。
- 中略 -
それを付けてこい。
by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
園遊会で与えたカンザシを、猫猫が身に付ければ協力するというのです。
「園遊会でやった」とは、1期序盤、猫猫が初めて参加した園遊会でのこと。猫猫は壬氏様からカンザシを頂きました。(5話 )

なるほど、OPの最後で猫猫がカンザシを付けていたのは、こういう経緯だったのです。

そうそう!
付けてる!って思ってた!

その後、今回のアイスも登場しますね
アイス作り
調理場だな、用意させる。
by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
砂糖と果物と牛の乳?
── 新鮮なのがあって良かった。牛の乳は特に腐りやすいし。
これでホントに氷菓子みたいなのができるの?
by 小蘭『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
冷凍庫を使わずに、塩と氷でアイスクリームを作る。

子供の頃、学校の実験でやりました
ポイントは、金属製の器と大量の塩。
金属製の器は熱伝導率が高く、冷やすのに適しています。
氷が物を冷やすことは、皆さんもご存じでしょう。
実はこれ、氷が溶けるとき、周囲の熱を奪うことによって起きています。
熱を奪われた対象物の温度が低くなるのです。
氷に食塩を混ぜると氷が溶ける早さが増し、急激に熱を奪います。
さらに、食塩も溶けるときに周囲の熱を奪います。
つまり、氷に塩を入れると ──
氷が溶ける早さが増し周囲の熱を急激に奪い、食塩が溶ける時に更に氷水の熱を奪う。
その結果、氷水の温度がより低くなるのです。
氷と塩の割合を3:1にするとマイナス10数度以下となり、現代の冷凍庫なみの温度になります。
この辺の材料と調理器具を揃えるのに、壬氏に頼るのが一番だったのでしょう。
配達
早く楼蘭妃のもとへ。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
使い道のなくなった氷と壬氏様の協力で集めた材料で、アイスクリームが完成!
楼蘭妃の好き嫌いまで壬氏様に確認しているのが、猫猫らしいというか、しっかりしています(笑)。
ただ、ちょっと気になったのが・・・。
せっかく作ったアイスクリーム、味は問題なさそうですが ──
見た目は洒落ていますが、あんな不安定なお皿で運んで倒れはしないか。
どれ位の時間がかかるか分かりませんが、楼蘭妃の元に届くまでに溶けはしないか。
原作を読むと、きちんと対策していました。

さすが猫猫さん!
器にのせた氷菓を残った氷で包み込んで渡した。
by 『薬屋のひとりごと』原作4巻
アイスが溶けないよう、残った氷で包み込んで渡していました。
さらに ──
宦官は器を丁寧に籠に入れて、布に包むと走っていった。
by 『薬屋のひとりごと』原作4巻
宦官も細心の注意を払って運んでいったようです。
これなら安心ですね。
で、結局、楼蘭妃の反応はどうだったのでしょうか?
少なくとも、氷を落とした代替は用意したので小蘭の失敗は不問になったと思いますが・・・。
氷の代わりにアイスを献上して、楼蘭妃は問題なかったか?
とりあえず、猫猫と小蘭の様子を見るに、一件落着したのでしょう!

いや~~それにしても、小蘭がぶつかったとき猫猫が傍にいて良かった

ホント、それ!
逆子
玉葉妃のお腹の子は順調に成長していた。が、玉葉妃の言葉に猫猫はある懸念に気付く・・・。
毛毛、公主の元へ
みゃうみゃう。
by 鈴麗『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
ようやく、(猫の)毛毛が鈴麗公主の元へ!

ようやく?
はい。
元々野良だった毛毛は、鈴麗公主と散歩をしていた時に見つかった子猫。(25話 )

鈴麗公主が気に入ったので飼うことになり、帝から直々に猫猫が世話を任されました。
でも、毛毛は体力もなく、まずは体力回復。
それに鈴麗公主を爪で引っ掻いたり、噛んだりしては一大事。
だから医局で面倒をみていたのです。
体力はすっかり戻ったようで、健康そうです。
では、鈴麗公主を傷付けたりは大丈夫なのでしょうか?
それは、原作に答えがありました。
毛毛の爪は猫猫が切って丁寧にやすりをかけた。噛み癖はしっかり躾をしたので、公主がよほど無茶をしない限り噛まないだろう。だが、なにをやらかすかわからないのが子どもというものである。
by 『薬屋のひとりごと』原作4巻
猫猫は毛氈の上に座り、じっと公主が悪さをしないか確認していた。毛玉が公主に噛みつこうものなら、いつでも首根っこを捕まえられるようにしている。
なるほど。
25話、猫猫が毛毛の爪を切って研いでいたのは、このことだったのです。
人を噛んだりしないよう躾けもしっかりして、ようやく鈴麗公主と遊べるようになったのです。
それでも、万が一に備え、待機までして(笑)。

大変だ(苦笑)
逆子の疑念
不思議ね。
by 玉葉妃『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
鈴麗の時と違って、下ばかり蹴ってるの。
玉葉妃のふとした言葉に、引っかかる猫猫。
お腹に触れて確かめます。
断言はできませんが、逆子かもしれません。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
現代でも、逆子は危険です。
『薬屋のひとりごと』の世界では、帝王切開は難易度高。
優秀な医官でなくては、赤子はもちろん母体である玉葉妃の命も危ないのです。
まずは本当に逆子なのか確認します。
ちなみに方法は・・・。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
原作によると ──
逆子であるか確かめるには、陰部に触れることになります。
不敬だし抵抗があるだろうから、ここまで避けていたようです。
でも、玉葉妃は ──
この子を産んだときに比べたら大したことないわ。
by 玉葉妃『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
その程度は鈴麗公主を生んだときに比べたら大したことはない、と了承するのです。
だとしたら、もっと早く確認していれば・・・。
本来なら、お腹の子の状態を確認するのは医者の役目。
猫猫の領分は薬師なので、致し方なしですね・・・。
真相は如何に
そのものは宦官で、後宮の医官でした。
過去には帝と今の東宮様。
そして阿多妃の御子を取り上げています。後宮を追放された理由については、阿多妃関連としか・・・。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
オヤジこと羅門について話す猫猫。
オヤジが後宮を追放されたのは、阿多妃の御子を死なせたから。
でも、実際はオヤジが死なせたわけではありません。
阿多妃の御子が亡くなったのは、ハチミツが原因です。(11話 )

でも、当時は理由が分からず、跡継ぎが亡くなった責任を誰かに取らせないとならず、オヤジが貧乏クジを引いたのです。
ただ、それは猫猫の憶測・・・。
だから、オヤジの罪は冤罪だと断言できないのです。
では、なぜ玉葉妃は許可したのでしょうか。
原作を読むと ──
猫猫とてよくわからない。それらしき原因については心あたりがなくもないが、確信がなく、そんな曖昧なことを口にするつもりはない。
by 『薬屋のひとりごと』原作4巻
だが、相手は玉葉妃だ。彼女は上級妃として、皇帝の寵妃として現在この後宮にいる。そんな人がその手の話を聞いたことがないわけがない。
「そうなの、そういうことね」
妙に納得した顔で、猫猫を見る。
玉葉様は、冤罪だと分かったのではないでしょうか。
だから ──
あの頃の後宮の話は、あなたも聞いているでしょ。
by 玉葉妃『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
偉大なる女帝の治世に翻弄された方が、どんなにいたことか。
当時の罪について、そのまま鵜呑みにはできないわ。
と言ったのではないでしょうか。
毒おしろいの時 ──
玉葉妃は、見ず知らずの猫猫のアドバイスを受け入れ。
それどころか、猫猫を侍女に迎え入れます。
玉葉妃は慎重な性格ながらも、リスクと効果を冷静に見極め、その状況下で最善の判断を下すことができる人なのです。

これが玉葉妃の賢さ、強さですね!

玉葉様、すごい!
── ま、まさか壬氏様の侍女の・・・。
違います、医者です。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第39話
水蓮様、一体何をしたんだ?
これは何のことを言っているのでしょうか?
猫猫が狩りに行っている間、翡翠宮の毒味は壬氏の侍女が代理をしました。
その時に来た侍女が水蓮ではないでしょうか。

あの紅娘が恐れる、壬氏の侍女・水蓮。
一体、翡翠宮で何をしたのでしょうか(苦笑)。

水蓮様、スゴッ…
おわりに (『薬屋のひとりごと』39話とは)
Aパートは、前話ラスト、小蘭が氷を割ったこととサブタイ「氷菓」で展開は読めましたが、壬氏様との約束と、小蘭とのやり取りが微笑ましい。
そして、Bパートはここまで順調だった玉葉妃の出産に難題が!?
でも、対策が見つかり一気に安心感で一杯に。
やはりオヤジこと羅門は信頼できますね。
臨時という形なので期間限定。
それでも、素直に嬉しいですね!
次話予告には羅漢の姿も!?
1期からチラリチラリと見える強敵の影。
こちらも役者が揃い、猫猫陣営の布陣も整ってきた?
いよいよ、2期後半クールの本筋が動き出すのでしょうか~~~!!!

サブタイからして不穏

大丈夫かな…
以上、TVアニメ『薬屋のひとりごと』第39話の感想&考察レビューでした。
長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。
次話のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はX(@toki23_a)にて!
ではでは。
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疑問点 まとめ(Q&A一覧)
この章では、疑問点をまとめていきます。
- 今話で発生し解決した疑問は、本文で解説して本章(ここ)でまとめ
- 今話で解決しなかった疑問を、疑問XX-XX(話数-通し番号)として記録
⇒ 本章(ここ)でまとめ - 答えは、推測ではなくできるだけ(原作含む)作品内で明らかになった事実を記載
※推測が入る場合は、断りを入れる
⇒ 解決した疑問は、次話で削除
今話で解決した疑問 (クリックすると答えが表示されます)
今話で新たに発生し、解決しなかった疑問
- 疑問 39-01 氷の代わりにアイスを献上して、楼蘭妃は問題なかったか?
残っている疑問 (クリックすると表示されます)
- 疑問 02-01 壬氏は、後宮管理者なのに、なぜ後宮の外まで判断を求められている?
- 疑問 02-02 水差しの弁償、仕送りから引いたのは期間限定?
- 疑問 02-03 結局、秘薬は何の為だったの?
- 疑問 03-01 西都の玉葉妃が、異国の姫とは?
- 疑問 05-01 粉を染み込ませた木簡は、誰が何に使っているのか?
- 疑問 05-01 簪(かんざし)を渡す意味は?
- 疑問 06-01 園遊会で、なぜ壬氏は違うカンザシを挿し、襟が乱れていたのか?
- 疑問 09-01 壬氏と亡くなった武人・浩然との関係は?
- 疑問 10-01 後宮内の事件に最終判断を下しているのは誰?
- 疑問 10-03 現帝の東宮時代、妃はなぜ一人しかいなかったのか?
- 疑問 11-01 阿多妃を南の離宮に住ませるのは、帝の愛着か、それとも・・・
- 疑問 11-02 阿多妃の子は生きているのか?
- 疑問 12-01 やり手婆は、なぜ猫猫を妓女にしたい?
- 疑問 13-01 壬氏は、帝に何を頼まれたのか?
- 疑問 14-02 爆発現場にあった上等なキセルは、倉庫番のもの?
- 疑問 15-01 馬閃は、なぜ猫猫を嫌っている?
- 疑問 17-01 壬氏は、なぜ変装しなくてはならない?
- 疑問 17-02 壬氏は宦官なのに、なぜ武官のような野営を知っている?
- 疑問 18-02 使い物にならない妓女を、やり手婆はなぜ離れに住まわせている?
- 疑問 19-03 「何か起こったあとでは遅い」猫猫は、過去にどんな経験をしたのか?
- 疑問 19-04 羅漢は、猫猫を抱きかかえる壬氏を見て、なぜあれほど驚いた?
- 疑問 20-01 なぜ翠苓のことを秘密裏に終わらせた?
- 疑問 20-02 壬氏は、なぜ身分を隠し、後宮管理者として生活している?
- 疑問 20-03 楼蘭妃は、なぜ訪れる度に雰囲気が変わる?
- 疑問 21-01 やぶ医者より先に後宮へ来た姉は、今どこにいる?
- 疑問 21-02 先の皇太后は、なぜ木の伐採に制限をかけた?
- 疑問 22-01 猫猫は、なぜ爪紅を流行らせた?
- 疑問 23-01 賭け対象にした「妓女の身請け」の狙いは?
- 疑問 23-02 羅漢に届いた文と巾着、誰が開いたのか?
- 疑問 25-01 楼蘭妃は、なぜそこまで侍女を増やす?
- 疑問 25-02 子猫はどこから来た?
- 疑問 26-02 キャラバンは、なぜ妊婦に影響のある香油と香辛料ばかり売っていた?
- 疑問 27-01 結局、玉葉妃に毒を盛ったのは誰?
- 疑問 28-01 異国の特使は、なぜ上級妃4人に鏡を献上した?
- 疑問 29-01 異国の特使は何を企んでいる?
- 疑問 30-01 杏に香油から堕胎剤の作り方を、誰が教えた?
- 疑問 31-02 先帝が壬氏に渡そうとした石は何?
- 疑問 31-03 国母が来たのはいつ頃?
- 疑問 31-04 帝は、なぜ”選択の廟”を解いておきたかった?
- 疑問 31-05 壬氏は、なぜ”選択の廟”で真剣な顔をしていた?
- 疑問 32-01 皇太后は、なぜ診療所に?
- 疑問 33-01 後宮を追放された医官と女児は誰? 今どこに?
- 疑問 34-01 子翠の正体は?
- 疑問 36-01 猫猫は、なぜ壬氏が帝の血縁だと気付かない?
- 疑問 38-01 噂の宦官の正体は? 何の目的で宦官に?

1期の残が多いので、時間あるときに整理します
今週のX感想ポスト
#薬屋のひとりごと 39話
— 時文@ここアニ(『薬屋』『小市民』レビュー中) (@toki23_a) April 19, 2025
注意一秒、悔い一生
氷がなければ氷菓を食べればいいじゃない!?
って断然このアイスの方がいいですね😆
スイーツは心の処方箋 アイスは口元溶かします
気がかりなのはあの宦官アイス倒さず&溶かさず持って行けたか..で、小蘭は大丈夫ですよね!?
オヤジ復帰は素直に嬉しい!😆
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アニメ『薬屋のひとりごと』次話のレビューはこちら!
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