アニメ【薬屋のひとりごと】7話感想&考察 猫猫に口で勝つなど10年早い!?手持ちの札で武官に挑む!勝負師猫猫ここにあり!!

薬屋のひとりごと 第7話

【文字数(本文):約1万9千文字(目安32分)

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『薬屋のひとりごと』第7話「里帰り」を鑑賞しました。

本レビューではアニメ感想だけではなく、原作・コミカライズ情報も加え、個人的な解釈による解説・考察をしています。

皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。

今話の原作

原作小説 1巻

コミック 2巻

今回アニメ化されたのは──

原作

1巻 20話「指」~22話「里帰り」

コミック

2巻 7話「毒味」中盤~8話「里帰り」中盤

今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)

今話で解決しなかった疑問

最下部「疑問点まとめ (Q&A一覧)」に記載

本レビューの方針

本レビューは、次話以降のネタバレなし

『薬屋のひとりごと』は、小説投稿サイト「小説家になろう」連載
ライトノベルと、月刊誌2誌で別の漫画家によるコミカライズ2作品があります

私は、ライトノベル、コミカライズ共に未読です。

アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成します。
よって、次話以降のネタバレはなしなので、ご安心ください

アニメ鑑賞

コミカライズ、ライトノベルを読み
知り得た情報を加味して「感想・解説・考察」

原作情報

本レビューでは、ライトノベル、コミカライズの情報は、「原作情報」として区別できるよう表記します。

  • 「ヒーロー文庫」のライトノベルを ── 原作
  • 「月刊サンデーGX」連載のコミカライズを ── コミック
ココア

緑系の色を目印にしてね!

コミカライズは、別の漫画家による2作品が刊行されています。

  • 「月刊ビッグガンガン」連載の「薬屋のひとりごと
  • 「月刊サンデーGX」連載の「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜

両方読みましたが、本サイトでは、アニメの補完となると情報の多いを選択しました。

「コミック」として紹介する情報は基本です。
が、今後も両方読んでいくので、にしかない情報があれば、その時は注釈を付けて紹介します。

ココア

同じ内容なのに、2つも読むんだ・・・

時文

その方が、理解が深まるんだよ

全24話 各話リスト

薬屋のひとりごと (前半クール)各話リスト
話数サブタイトルコミック原作
第1話猫猫1巻1巻
第2話無愛想な薬師
第3話幽霊騒動
第4話恫喝
第5話暗躍2巻
第6話園遊会
第7話里帰り
第8話
第9話
第10話3巻
第11話
第12話

※話数:リンクは各話レビューへ
※サブタイトル:ネタバレを避けるため次話以降はマスク

後半クール (13~24話)
薬屋のひとりごと (後半クール)各話リスト
話数サブタイトルコミック原作
第13話4巻2巻
第14話
第15話
5巻
第16話
第17話
第18話
第19話
6巻
第20話
第21話
第22話7巻
第23話
第24話
8巻

※話数:リンクは各話レビューへ
※サブタイトル:ネタバレを避けるため次話以降はマスク

目次

はじめに

今話あらすじ

園遊会の翌日。
高順が毒が混入された器を見せると、猫猫は粉で人が触れた跡を浮かび上がらせる。

また、小蘭に簪があれば外に出られると聞き、猫猫李白に頼んで里帰りしようと思いつくが・・・。

一介の武官ごときが、猫猫マオマオに交渉で勝とうなんて10年早い!?

ソバカスで女を落とし、三姫で男を落とす。
宦官でない男を手玉に取るなど、猫猫マオマオにとっては朝飯前!?

李白に示した選択は「千載一遇のチャンス」か「堕落への一歩」か~~(笑)

10ヶ月ぶりの里帰り。
いや、拉致された後の無事の帰還。
なのに、何ごともなかったように帰宅!?

いや、無口な猫猫マオマオが自分の身に起きたことを語り明かす
これぞ「おやじとの関係」「ザ・実家」!
安心した証拠。

壬氏ジンシの猫好き、玉葉ギョクヨウ妃と紅娘ホンニャンは気付いているのですね。
真実教えないのは意地悪だが、楽しんでいる様子が可愛らしい。

で、腕の筋肉は、一体何なの!?

では、今話を振り返っていきましょう!

感想&考察レビュー 第7話「里帰り」

あらすじ

園遊会から一夜明け、猫猫は高順に頼まれ毒が入れられた器を調べるうちに、里樹妃が侍女たちにいじめられていることまで明かしていく。

空き部屋に上等の布団

おかげでゆっくり寝られたものの、さすがに昼までは寝すぎだ。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

猫猫マオマオが寝ていた部屋がいつもと違う?と思った人は鋭い!

部屋の広さ、ベッド、装飾が明らかに違いますね。
原作によると ──

 いつも使っている狭い部屋ではなく、空き部屋の寝台に上等の被褥ふとんが敷かれ、あれよあれよと着替えさせられるとその中に放り込まれた。
 上等の綿を使っており、いつものこもを重ねただけの寝台とは雲泥の差だ。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

※菰(こも):荒く織ったむしろ。

前話ラスト、壬氏ジンシに医務室に連れて行かれ・・・。
結局、医官は毒を飲んだ大臣対応で忙しく、嘔吐剤をもらって自己解決しましたが(苦笑)。

あの後、翡翠ひすい宮に戻ると先輩侍女たちに布団に押し込まれたのです。

猫猫マオマオの部屋ではなく空き部屋
布団も、普段は(恐らく)ワラのむしろを重ねるだけだったが、上等の綿を使った布団が敷かれていたのです

補足

布団に上等な綿めんが使われていたので、指紋を浮き立たせる際に必要な綿わたを、猫猫マオマオこの布団から調達したのです

恐らく来客用の客間でしょう
客間を使って良いと許可されたのです。

それだけ翡翠ひすい宮の皆が猫猫マオマオを心配していたということですね。
少し過保護過ぎる気もしますが(笑)。

時文

起きて始まり、寝て終わる。
翡翠宮の寝室と、実家の寝床のギャップが(苦笑)

原作情報

原作には ──
この後、自室に戻りソバカス化粧をする様子が描かれています。
どのようにして化粧しているのかなど描写があるので、ぜひ原作をご覧下さい。

あと、おやつの残りである月餅げっぺいを食べたりもしています(笑)。

時文

昨夜、全部吐いてしまったからね~

ココア

おお!
そりゃそうだ~

向かったのは侍女頭のもと

あら、今日くらい休んでも良かったのに。

by 玉葉妃『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

着替えとソバカス化粧を済ませると、猫猫マオマオが向かったのは玉葉ギョクヨウ妃のもと

アニメ鑑賞時。
てっきり寝過ごしたお詫びと体調が回復した旨を、主人である玉葉ギョクヨウ妃に報告しに行ったのだと思ってました

原作によると──

 猫猫の疲れはけっこうたまっていたらしく、起きたのは昼前だった。
 侍女としてこれはまずい。
 起きて着替えると、紅娘を探すことにした

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

まずは直属上司である侍女頭・紅娘ホンニャンの所へ行こうとしていたのです。
それが、たまたま紅娘ホンニャン玉葉ギョクヨウ妃の所で鈴麗リンリー公主ひめの面倒を見ていたので、結果的に玉葉ギョクヨウ妃に挨拶することになったのです。

確かに、考えてみれば最初は直属上長への連絡ですよね。
玉葉ギョクヨウ妃が気さくなので、つい直接伝えたくなりそうです(笑)。

高順の草むしり

それより、朝から高順が来ているけど、どうする?
暇そうだったから、草むしりをしてもらっているんだけど

── 園遊会の時は、結構な高官の席にいたのに・・・さすがマメ男。

by 玉葉妃『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話
補足

猫猫マオマオが「マメ男」と言っているのは、薬剤室で薬を取ってくれたり、疲れた時には差し入れなど気遣いをしてくれるからです。

補足

高順ガオシュンが一人で来ているのは、壬氏ジンシが忙しいからですね。
「この騒ぎ(園遊会での毒混入)で昨日から寝る暇もない」と言っているくらいですから。

猫猫マオマオも驚く、玉葉ギョクヨウ妃の豪胆さと高順ガオシュンのマメさ

園遊会で、高順ガオシュンは武官の中でもかなり上座に座っていました。
そんな高官に草むしりをさせているのです。

いや、さすが皇帝に愛される寵妃と言ったところか(笑)。
たとえ高官と言えど、上級妃には逆らえないのです。

まあ、高順ガオシュンは嫌な顔一つせず草むしりしていそうですが(爆)。

原作情報

高順ガオシュンの草むしりは、原作ではなくコミックで面白い解釈がされています。

コミック 2巻

コミック『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』2巻の巻末にはオマケ漫画が収録されています。

現時点では原作にはこのようなエピソードはないので、コミックオリジナルでしょうか。

そこでは高順ガオシュン、草むしりは「壬氏ジンシ様のため」だと言ってます!

その理由は──
草むしりでうっかり薬草を取ってしまうと、猫猫マオマオが不機嫌になり壬氏ジンシ様に影響が出る

なんという・・・。

オマケ漫画には、他にも高順ガオシュンのマメ男ぶりが描かれています。
詳しくはコミックをご覧下さい。

紅娘はもしかして・・・

心なしか、紅娘の目も輝いているような・・・。

by 紅娘『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

「心なしか」ではなく ──
高順を呼びに行く紅娘ホンニャンの頬が明らかに赤みを差し目も輝いています
侍女頭がこんな表情を見せるのは初めてでは!?

原作情報

原作ではもっと深掘りされています。

 たしか、けっこうな高官だったと思うが、さすがまめ男である。きっと、他の侍女たちの心をむんずとつかんでいるに違いない。特に三十路の紅娘は、目をきらんとさせている気がする。彼女は有能過ぎるがゆえ、男を引き寄せない性質なのだろう。顔立ちはいいのに、そんな性格である。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

更に玉葉ギョクヨウ妃も気付いているようで・・・。

 紅娘は部屋を出て高順を呼びに行った。
 猫猫が自分で行けばよかったのだが、玉葉妃に手で制され、そのまま居間に移ることになった

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

高順ガオシュンを呼びに行こうとする猫猫マオマオ玉葉ギョクヨウ妃は制し、紅娘ホンニャンに呼びに行かせたのです

壬氏ジンシのことと言い、玉葉ギョクヨウ妃は人の気持ちを読むのに長けています。
となると、紅娘ホンニャンの気持ちは本物かもしれないですね~~。

そっか。
三十路の紅娘ホンニャンは、キラキラ壬氏ジンシよりも、マメ男高順ガオシュン派なのです!

ココア

ク~~ッ!
ここでも恋が始まる予感~~

毒入りスープ

これは、玉葉様が飲むはずだったスープですね。
(ご丁寧に)

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

猫猫マオマオが「ご丁寧に」と(心の中で)言ったのは ──

薬屋のひとりごと 第6話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #6」より引用

壬氏様、あの・・・。
残りのスープを下さい

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第6話

と言ったからですね。

原作では──

 昨日は断ったが、結局、ご丁寧に持ってきてくれた律儀なことであると同時に、なにか調べろということだろうと、猫猫は受け取った

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

律儀であると当時に、猫猫マオマオはスープを飲み込みたいから「下さい」と言ったが、飲ませるためではなく調べさせるために持ってきたと受け取ったのです。

逆に、高順ガオシュンは(壬氏から聞いたのでしょう)猫猫マオマオ毒を飲みたいからスープの残りを欲しがっていたのを知っているので ──

食べないでくださいね。

by 高順『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

と言ったのです(笑)。

猫猫マオマオは即「食べません」と答えていますが、理由は ──

銀は腐食が激しいので、今はもう酸化していて美味しくありません

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

美味しくないので食べない、と答えているのです。
つまり、酸化してなかったら食べるつもりだったわけですね(苦笑)。

時文

毒と言えども「味にこだわる女」!?

ココア

毒の味って・・・

毒など触りたくもない

── これ、素手で持ったりしましたか?

いいえ、器には触れず、毒かどうか中身を匙で取っただけです
その後は、すぐに布で包みました。

by 高順『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

これちょっとおかしいですよね。

この後の彼の反応を見ると、高順ガオシュンは指紋の概念を知らないようです
ならば、なぜ器を触らなかったのでしょうか?

現代人なら、指紋は重要な証拠。
犯行に使われた器に余計な指紋が付かないよう取り扱います

ですが、指紋を知らない人には、その重要度は分からないはず・・・。
なのに、なぜ器に触らなかったのでしょうか?

アニメ鑑賞時に違和感がありましたが、原作を読んで解明しました。

「いいえ。毒かどうか中身を匙で取っただけです」
 毒物にさわるのも嫌だったらしく、手で触れずに布で包み込んだという
 それを聞いて、猫猫は楽しそうに唇をゆがめる。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

なんと、毒に触るのも嫌だったので布で包み込んだと言うのです

要は、指紋どころか毒の知識も乏しく
器に触るのも危険だと考えたのです

警戒しすぎなわけですが、余計な指紋が付かず結果オーライとなったのです。

時文

展開が上手いな~~

イタズラ防止

綿と粉と筆ですね。

by 高順『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話
原作情報

綿わたは、今朝寝ていた寝室の布団から拝借。

猫猫マオマオが普段使っている寝具はむしろ。
綿の布団は貴重なのです。

私のいた薬屋では、イタズラ防止に触れてはいけない器に染料をつけていました。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

薬屋には子供が触ってはいけない薬もあるでしょう。
染料を付けておけば、触ると跡が残るのでバレてしまう。

今回は、それを逆に利用したのです。

原作情報

薬屋で触ってはいけない薬があるのは当然です。
では、誰のイタズラを防いでいたのでしょうか?

 昔、おやじが猫猫の悪戯防止にと、さわってはいけない器に染料をつけていたことがあった

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

なんと、猫猫マオマオがイタズラしないよう染料が塗られ対策が施されていたのです

なるほど、猫猫マオマオ子供の頃から好奇心旺盛だったのです(笑)。

隠し事はできない?

薬屋のひとりごと 第7話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #7」より引用

指の跡の大きさと位置で、どのように持ったのかくらいは推測できるでしょう

器を持ったのは・・・あっ。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

綿と粉と筆で、銀の器に指紋を浮き上がらせる猫猫マオマオ
これで何人がどのように持ったのか位は推測できると言います。

(原作情報) 粉の粒子が粗いので、指紋の模様までは読み取れないと言っています。

そこで、何かに気付く猫猫マオマオ

猫猫マオマオは、好奇心の赴くまま指紋を浮き上がらせ、つい失敗してしまったのです

これでは、里樹リーシュ妃の毒味役が食事を入れ替えたと言わざるを得ない。
せっかく昨日は誤魔化したのに、器に付いた4人の指紋を推測する際、毒味役の説明は避けて通れません

原作では、猫猫マオマオは次のように考えます。

「器を持ったのは……」
 言いかけて猫猫は、はっとなる。
 それを見逃す高順でもない
「いかがしましたか?」
「いいえ」
 高順に下手な隠し立てをしようとも意味はない。昨日のごまかしは無駄になるがしょうがない。猫猫は、小さくため息をつく。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

優秀な高官・高順ガオシュンに下手なウソをついても見抜かれてしまう。
目の前に4人分の指紋が現れれば庇いきれない。

下女の命など、妃に比べたら軽くたやすいものです
ましてや毒味役の命ともなれば・・・。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

これは、毒味役である猫猫マオマオ自身にも言えること
下手な隠し立てをすると自分に火の粉がかかりかねない。

事は上級妃を狙った殺人事件
事件解決を最優先しなくてはなりません。

猫猫マオマオは事の重要性を理解しているのです。

食器を持った4人

器を持ったのは、全部で恐らく4人です

まず器の周りに触れた3人。
スープをよそった者、配膳した者、里樹様の毒味役

そしてもう一人。
器の縁を触った第三者

毒を入れたのは、不明な第三者に間違いないと思います

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

使う前に必ず布で拭く銀食器ならではの対象者の絞り込み

拭かれた後に食器を持ったのは4人

3人は、器の(ふちではなく)周りを触っています。

高貴な方の唇が触れる場所を指で汚してはならない
紅娘の教えである。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

たとえイジメをしていた里樹リーシュ妃の毒味役であろうと、その所作は染みついていたのでしょう。

ならば、スープをよそった者、配膳した者、毒味役の3人が器の周りに残った指の跡。
器のふちを触った第三者が毒を入れた犯人である可能性が高いと言うのです

考察

猫猫マオマオは、食器のふちを触ってはいけないことを侍女頭・紅娘ホンニャンから教わりました。
侍女ならば誰でも知っている基本的なこと・・・。

ならば毒を入れた犯人は侍女ではないのでしょうか?

そこまで言い切るのはまだ早計な気がします。
猫猫マオマオも「縁を触った第三者」と言っているだけです。

大体、恨みがあれば、たとえ上級妃であっても縁を触る可能性はありますね。

逆に、縁を触らなかった里樹リーシュ妃の毒味役・河南は、(イジメはしても)そこまで無作法ではなかったと言うことです。

ただ、気に留めておかないといけないことは──
猫猫マオマオは消去法で、犯人を絞り込んでいっただけです

侍女や料理係・配膳係は器の縁を触らない。
一人だけ、説明がつかない(ふちを触った)指の跡がある。
その不届き者が毒を混入した。

確かに4人の説明の辻褄は合いますが、スープをよそった者や配膳した者が毒を混入した可能性もあります。

もちろん、里樹リーシュ妃の毒味役が毒を混入した可能性だって・・・。
まあ、その場合、狙いは里樹リーシュ妃ではなく玉葉ギョクヨウ妃になりますが(笑)。

少なくとも、分かっている3人に当時の状況を早く聞き込みした方が良いと思うのですが・・・

それは薬屋の仕事ではなく、高順ガオシュン達の仕事ということでしょう(苦笑)。

上級妃に対するイジメ

話は、毒殺事件ではなく、里樹リーシュ妃の毒味役の話へ。

里樹様の毒味役が嫌がらせにわざと入れ替えたのでしょう
毒とは知らずに

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

毒が入っているとは知らず、食器を入れ替えた毒味役
結果、里樹リーシュ妃を狙った毒を猫猫マオマオが毒味することになったのです。

逆に言うと ──
里樹リーシュ妃と毒味役は命拾いをしたことになります
もし嫌がらせをしていなければ、自分達が毒入りスープを飲んでいたのですから。

偶然ですが、結果だけ見るとファインプレー。
命拾いしたのです。

薬屋のひとりごと 第7話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #7」より引用

里樹様は幼いながら先帝の妃となり、そのあとすぐ出家した特殊な立場です。
妻は夫に身をもって尽くすものだと、幼い頃から教育されます。
周りから見れば亡き夫の息子に嫁ぐなんて、不徳も甚だしいということでしょう

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

前話冒頭、里樹リーシュ妃の侍女達が言っていました。

侍女:貞節というものが、まるでないわ
侍女:好き嫌いばかりで。
河南:死にはしないのにね。

by 侍女達『薬屋のひとりごと』TVアニメ第6話

※河南が毒味役の女

アニメ鑑賞時、「貞節」とは何のことかと思っていました

なるほど。
夫に尽くすのが良い妃
なのに、夫の死後、その息子に嫁ぐなんて、どれだけいやしいのかと思われていたのです

先帝が亡くなったのは5年前。
里樹リーシュ妃は9歳。

9歳の子供にそんなこと(たとえ自分で考えたとしても)実行できるわけがなく、親の操り人形に過ぎないのに・・・

変な噂だけが駆け巡っていたのです。
それも、一番近くにいる侍女達に・・・。

ココア

里樹妃かわいそう・・・

脅しは十分?

下女の命など、妃に比べたら軽くたやすいものです
ましてや毒味役の命ともなれば・・・。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

上級妃をイジメていた、それも下手をすると(アレルギー反応で)死なせてしまったかもしれない・・・

下女、それも毒味役であれば命は軽い。
上級妃を死なせたかもしれないイジメをしていたと知られたら、どんな罰が待っているか分かりません。

だから庇ったと言うのです。

補足

梨花リファ妃の時とは随分対応が違いますね。
毒の「おしろい」を塗り続けていた侍女には、皆の前で折檻して恫喝しました。(4話 )

薬屋のひとりごと 第4話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #4」より引用

結果、侍女は謹慎

梨花リファ妃の侍女と里樹リーシュ妃の毒味役の違いは ──
片や、禁止されていた毒のおしろいを、隠し持って使い続けていた
片や、アレルギー症状を知らず好き嫌いと勘違いし、イジメていた

どちらも「無知は罪」ですが、使用禁止のお達しが出ていたのを無視していたのは悪質。

そこに違いがあるのではないでしょうか。

時文

もしかすると前回はやり過ぎたと反省しているのかも

それと、もう一つ。
猫猫マオマオは、毒味役に感謝していることがあるようです・・・

まあ、せっかく取り替えてくれたんだから、お礼はしないとね
毒の味見ができたし、やっぱりあのスープ飲み込んでおけば良かったなあ~。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

正直、前話の猫猫マオマオさん随分甘いなと思ってました。
アレルギー症状を知らないのは置いといて、イジメを見逃すのは甘くないかい?と

なるほど、毒を飲ませてくれた彼女に感謝していたのです・・・。

って、猫猫マオマオさん!
里樹リーシュ妃の毒味役は、あなたのために食器を取り替えたのではありません!(笑)
主人に恥をかかせるために入れ替えたのです。

それを感謝するのはどうよ!(爆)
でも、猫猫マオマオらしいと言えばらしい(笑)。

補足

まあ実際には、毒味役にしっかり脅しをしています

薬屋のひとりごと 第6話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #6」より引用

ひとつ間違えれば、医官であろうと対処できないこと
命に関わる問題であること

ゆめゆめ忘れないようにして下さい

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第6話

その脅しが十分に効いていると判断したから、それ以上追求しなかったのでしょう。

毒の「おしろい」を塗りつつけた梨花リファ妃の侍女は、軽い脅しでは気にもとめない

懲りない輩の部類だから、手を上げたのではないでしょうか

本当のご身分?

薬屋のひとりごと 第6話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #6」より引用

園遊会で猫猫マオマオが新しいと思っていたかんざしは、どうやら特別なもののようです。

髪に隠れていたので、本当のご身分に気付く者はいないかと
── 頼むわ、保管。

また、そんな雑に扱って・・・。
特別な方しか身につけられないものですから、大切にして下さい

by 高順『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

特別な人しかつけられない、かんざしを見る人が見れば分かるような、ご身分?

全然分からないですね(棒)。

原作情報

アニメだと、このかんざしのどこがどう特別なのか分からないので(私だけ?)。
原作描写を引用しておきます。

 壬氏が、深く挿さった簪を引き抜くと、たくみの透かし細工が現れる。
 鹿とも馬とも言い難い伝説の動物は麒麟きりんといった。聖獣の長とされ、それを身に着ける者はそれだけ高位の存在という証拠だ

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

透かし模様がたくみの技で、描かれている麒麟きりんが高い位を意味していたのです

さてさて、壬氏は一体全体何者なのでしょうか?
なぜ身分を隠して、暇人宦官・壬氏を演じているのでしょうか?

疑問 07-01

壬氏の本当のご身分とは?

李白

あらすじ

小蘭に「園遊会で貰った簪を使えば後宮の外に出られる」と聞かされ、里帰りすることを思いつく。

事件は下女の間でも話題に

じゃあさ、カンザシもらったりした?

by 小蘭『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話
余談

小蘭が食べているみたらし団子のようなお菓子は「サンザシ」。

サンザシは、中国北京に実際に昔からあるお菓子。
見た目はみたらし団子ですが、リンゴ飴に近いようです。

中身はリンゴではなく「サンザシ」と言う果物。
だからサンザシと呼んでいるのです。

園遊会前に小蘭と会ったとき園遊会の情報はなかったので(5話 )、普通の下女は園遊会のことを知らないのだと思っていました。

補足

園遊会が行われたのは、後宮のです

普通の下女は縁がありません。
だから、猫猫マオマオは園遊会のことを知らなかったのです。(5話 )

が、そこは情報通(噂好き)の小蘭!
園遊会は園遊会の話題が噂になっていたようです。

原作情報

原作では、小蘭は毒混入についても触れています。

 どうやら、くだんの毒殺騒ぎはけっこう大事らしい。小蘭は猫猫に食ってかかるように聞いてくる。

- 中略 -

猫猫のところの侍女なんでしょ毒食べたのって

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

園遊会での毒混入事件は大ごとになっていて、小蘭も知る噂になっていたのです。

しかも翡翠ひすい宮の侍女が毒を飲んだことまで知られているのです
それどころか ──

「なんか知らないけど、何者だって話なんだけど。大丈夫なわけ?」

by 小蘭『薬屋のひとりごと』原作1巻

なんと、毒味役の正体が話題になっていたのです

小蘭は、その当人が目の前にいるとは知らず(笑)追求します。
猫猫マオマオは、当然(自分の事だと言わず)すっとぼけます。

はぐらかしているうちに小蘭は諦め、話題をかんざしに移したのです。

男性しか外へ連れ出してもらえない?

後宮って外の男性とは会えないけど、特別な許可があれば男性が女官を連れ出すことができるの
── ふむふむ。それが園遊会で配っているカンザシってわけか。

その通り!
逆にカンザシを使えば、後宮から出してって頼むこともできるんだって

by 小蘭『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

後宮とは、皇帝のために用意された女の園。
そこを一時的にでも出るというのは、その男と添い遂げる時のみな気がしますが(苦笑)。

「後宮から出られる」という行為のみに着目すれば、猫猫マオマオのような解釈になるのです。

時文

小蘭もそのように解釈できてしまう説明してるよね(苦笑)

ココア

小蘭、天然!?

もらったカンザシは全部で4つ。
男性からのカンザシは2つ。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

なんと、玉葉ギョクヨウ妃の首飾りもかんざしとしてカウントするのです(笑)。
ならば、玉葉ギョクヨウ妃に身元引受人になってもらうのは無理だったのでしょうか?

考察

流れから推測するに ──

身元引受人には、同行してもらわなければなりません。
というか、身元引受人と一緒だから後宮の外へ出られるのでしょう。

となると妃は当てにできません
なぜなら、妃も基本、後宮の外から出られないからです

「外へ出る」という目的に於いては、玉葉ギョクヨウ妃と梨花リファ妃のかんざしは使えないのです。

使えるのは、男性からもらったかんざしのみ。
壬氏ジンシに頼む気にならない猫猫マオマオは、消去法で李白にしたのです。


まあ実際はもっとシンプルに考え ──
小蘭が「男性が女官を連れ出すことができる」と言っているので男性二人に絞り込み。
壬氏ジンシ宦官だから正式な?男性ではないので李白に頼んだのでしょう(笑)。

猫猫マオマオは、とても軽い感じで李白を選んだ気がします

後宮では人並み

まいったな。
義理のカンザシを本気にされたか

しかし美人の誘いだったら、勿体ないし・・・。

by 李白『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

どうやら、李白がかんざしを配っていたのは本当に義理だったのです。

猫猫マオマオの見立ては正しかったのです

しかも「美人の誘いだったら勿体ない」ということは ──
気になった人に配ったのではなく・・・誰でもいいから配った??

では、李白は猫猫マオマオをどう見ているのでしょうか。

翡翠宮の侍女には一人しか渡してない。
ということは・・・あれかー。

薬屋のひとりごと 第6話
TVアニメ『薬屋のひとりごと』ティザーPVより引用

さて、どう断るかな。

by 李白『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

呼び出したのは猫猫マオマオだと分かった李白。
園遊会では猫猫マオマオの恍惚とした表情にドギマギしていたから脈があるのかと思いきや・・・。

即、どう断るか考えてます(苦笑)。

つまり、李白は猫猫マオマオを美人と思っていない証拠

原作情報

原作では、園遊会時、李白は猫猫マオマオをこう評しています ──

 どこかで見たことがあると思ったら、先ほど簪を渡した一人だった。さして目立った容貌でなく、整っているが特徴がない美形の多い後宮の女官の中ではあまたに埋もれるほうだろう

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

猫猫マオマオの容貌は目立つほど美人ではなく、美形が多い後宮では埋もれてしまうレベル

だから、李白はパスしたのでしょう。

整った顔ではあるが、後宮にはもっと他に美人がいる。
だから、猫猫マオマオは対象外なのです。

考察

李白をヒドい奴だと思いますか?

私はそうは思いません。
逆に良い人なのかもしれないと思ってます。

なぜなら、悪い奴なら女を食い物にしますよね。
適当に配ったエサに食いついてきたバカな女、と体目当てのと軽薄男なら考えそうなことです。

李白は、猫猫マオマオと分かった瞬間、断ると判断
渡したのは適当かもしれませんが、付き合うのは真剣に考えている証拠ではないでしょうか

まあ、かんざしの意味が(猫猫マオマオが考えているよりずっと)重そうなので、当然そうなるのかもしれませんが(笑)。

つまり、李白は常識人なのです

李白の作戦

李白:ん?誰だお前?
猫猫:よく言われます。
李白:お前、化粧で化けるって言われないか?
猫猫:それもよく言われます。

by 『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

アニメ鑑賞時、ソバカスメイクした猫猫マオマオによく気付いたなと思いました(笑)。

原作によると──

「誰だ、おまえ?」
「よく言われます」
 無愛想に淡々と話す女官は、手のひらで鼻の周りを隠した。見たことのある顔が現れる。呼び出し人本人だった。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

ちゃんと鼻の周りを隠して気付いてもらっています(笑)。

しかしまた俺を呼び出すなんて・・・。

by 李白『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

ちょっと外へ出たぐらいで「呼び出す」なんて大げさな
とアニメ鑑賞時、思ってました(笑)。

これも原作によると──

 後宮内は基本、男子禁制である。

- 中略 -

 中央門の詰所を借り、呼び出し人を待つ。
 さして広くない部屋には机と椅子が二人分、両側の扉の前には宦官が一人ずつ立っている。
 後宮側の扉から、痩せた小柄な女官が現れた。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

李白と猫猫マオマオが会っているのは後宮内
正確に言うと、後宮と外の境目でしょうか。

考えてみれば、確かに猫猫マオマオは後宮を出られません。
宦官に伝言を頼み、李白に後宮まで来てもらったのです

確かに足を運んでもらったのです。

でも、かんざしはそういうツール、呼び出せる手段であって ──
かんざしを渡しておいて呼び出した意味を問うのは、どうよ?と思いますが・・・

これが李白が取った作戦ではないでしょうか。

考察

「ドスン」と乱暴に座る李白
猫猫マオマオ用件を言う前から、李白は明らかに不機嫌な態度を取っています

これが──

さて、どう断るかなー。

by 李白『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

李白の「断る作戦」ではないでしょうか。

わざと横柄な態度を取ってビビらせ、皆まで言わなくても回答が分かるようにしたのです

ところが、猫猫マオマオは動じる様子もなく(笑)。
淡々と用件を延べ始めた。

最初は演技だったかもしれないが、猫猫マオマオの言動に李白は本気で苛立ってきたのかもしれませんが・・・。

原作では、このように描写されています。

「なんだ? 俺は嬢ちゃんにうまく利用されろってことか?」
 李白は、好漢だといわれているが、にらみつけるとそれなりに恐ろしい顔である
 怠ける部下を叱りつけると、関係ない者まで謝ってくる程度に
 それなのに、猫猫は、眉一つ動かそうともしない。感慨なく、眺めているだけである。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

このことから──
恐ろしい顔を見せれば、猫猫マオマオが李白を呼び出したことを謝ってくるのではないかと

それを狙っての苛立った態度だったのではないでしょうか。

大体、ラスト、緑青館のやり手婆に猫猫マオマオが殴られたとき ──

大丈夫か?
何なんだよ、この婆さん。

by 李白『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

李白は、素直に猫猫マオマオの心配をしていますね。
基本、良い人なのです(笑)。

会いにいけないアイドル?

薬屋のひとりごと 第7話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #7」より引用

緑青館で花見はいかがかと。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

なんと、猫猫マオマオが切ったカードは花街の紹介状

李白のセリフから緑青館は花街の中でも高級店。
それも、トップ3の三姫の名が!!

(原作情報) どうやら猫猫マオマオが「小姐ねえちゃん」と呼んでいるのはこの三姫のことのようです。トップ妓女からのアドバイスをもらっていたのです。つまり梨花リファ妃に伝授した技も三姫から教わっていたのです。(4話 )

ところで・・・
「花見」って何!?と思いませんでしたか

妓楼と言えば男と女の関係。
なのに「花見」とはどんなプレーか隠語なのか~~??

時文

え!?私だけ?

原作はもちろんネットでもチェックしましたが、どうやら「花見」に特別な意味はなく(苦笑)。

本当にあの花見のようです(爆)

 妓女といっても、 女郎と一括りにしてはいけない。
 身を売る者もいれば、芸を売る者もいる。
 売れっ子といわれる者ほど、客は多くとらない。それによって希少価値を上げるためだ。
 茶を一杯飲むのに銀をいくらでも払わねばならない。夜伽などもってのほかだ。
 そんな奉られた存在は、一種の偶像となり、市民の憧れとなるのである

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

猫猫マオマオが紹介した三姫はトップ・オブ・ザ・トップ
夜の相手など以ての外、見かけるだけで幸せ、お茶を飲むのにもお金を払っているのです

考察

確かに1話冒頭──

客:あれが緑青館の誇る三姫の一人、売れっ子の白鈴か~
やり手婆:タダで見んじゃないよ!

by 『薬屋のひとりごと』TVアニメ第1話

オープンな場で酒を一緒に飲んだり、芸を見せたりしていました。

緑青館は、現代で言うキャバクラやクラブの性格も併せ持っていたのです

だから、終盤こんな風に言っていたのでしょう。

緑青館の三姫といえば、民からも憧憬を集める雲の上のアイドルだからな
ひと目会えることですら名誉になる存在だ

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

※憧憬(しょうけい):憧れること

いたずらっ子か小悪魔か

猫猫なら、ある御方と一緒に行ってしまったわ。

by 梨花妃『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

このシーンはアニメオリジナル。

薬屋のひとりごと 第7話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #7」より引用

猫猫マオマオ壬氏ジンシをからかう玉葉ギョクヨウ

コロコロ玉のように笑う玉葉ギョクヨウ妃がイタズラをしても可愛く見えるので誰もそんな風に思っていないでしょうが・・・。

玉葉ギョクヨウ妃は意地が悪いのでしょうか?

そんなことはありませんよね。
玉葉ギョクヨウ妃は、いつもと違う刺激に興味があるのです。

後宮から出られない上級妃とその侍女達。
テレビもラジオもない時代。
楽しみや刺激に飢えているのでしょう。

原作情報

2話で、壬氏ジンシが異民族討伐部隊が毒を盛られた件を話した際、原作では──

「ええ、異民族討伐を終えたとの報せがありまして」
「あら? それで、なにかしら?」
 玉葉妃が好奇心を見せる後宮という籠の鳥には、十分刺激的な話題である。玉葉妃は、帝の寵妃とはいえまだ若く、年齢はたしか猫猫と二つ三つも変わらないはずだ。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

変わらない日常に、ちょっとした刺激を求めているのです。

なので、ささやかな事でも楽しんでしまうのではないでしょうか。

このシーンは、アニメオリジナルです。

(原作情報) 原作は、ナレーション「仕事を片付けてようやく暇になった壬氏がやってきたのは、猫猫が出発した翌日のこと」の部分のみです。

玉葉ギョクヨウ妃にイタズラっぽい可愛さと。
壬氏ジンシ猫猫マオマオに対する気持ちが溢れている、いいアニメオリジナルです!

それと、興味深いのは──
ここにいた三人(玉葉ギョクヨウ妃、紅娘ホンニャン高順ガオシュン)が、壬氏ジンシの反応に驚いていないこと

つまり、この3人は壬氏ジンシ猫猫マオマオに入れ込んでいるのに気付いているのです。
この手の作品で、これだけ初期の段階で周囲がこれだけ気付いているのはなかなか珍しいですね。

里帰り

あらすじ

緑青館の三姫を紹介することを条件に、李白に身元引受人になってもらい猫猫は10ヶ月ぶりに花街へ里帰りできた。

おめかし

薬屋のひとりごと 第1話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #1」より引用

故郷である花街は、それほど遠い場所ではない。
後宮から塀と堀を越えて、歩けるほどの距離にある。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

なんと、拉致され帰れないと言うからどれだけ遠い所まで連れて行かれたのかと思ったら・・・花街から歩いて行ける距離だったのです!(爆)

では、なぜ歩ける距離なのに馬車を出したのでしょうか

原作情報

原作では──

 隣に座る大男、李白は馬の手綱を持って鼻歌を歌っている。
 木簡を渡し、話が本当だとわかったからだ。憧れの妓女に会えるなら、そんなものなのだろうか

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

憧れの妓女に会えるのだから、李白が上機嫌になって奮発するのも致し方ないということでしょう。

コミックでは、もっと面白い捉え方をしています。

猫猫:わざわざ馬車で行くなんて贅沢ですのに。
李白:バカ言えっ、あの緑青館だぞ? ケチな客と思われたら店に入ることすらできないだろ!
猫猫:まあ確かに、あの婆さんならやりかねないよな。

by 『薬屋のひとりごと』コミック2巻

李白は、緑青館の三姫に会えるチャンスがどれだけ貴重か理解しているのです
と同時に、どれだけ難しいかも分かっているようですね(笑)。

アニメの捉え方は──

まあ緑青館の三姫といえば、民からも憧憬を集める雲の上のアイドルだからな
ひと目会えることですら名誉になる存在だ

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

※憧憬(しょうけい):憧れること

李白は上機嫌となり馬車を奮発したのでしょう。

時文

原作に近いですね

サービスではなく・・・

おい白鈴パイリン呼んできな
今日は茶挽きのはずだ。

by やり手婆『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

白鈴パイリンとは三姫の一人。
1話、見かけただけでも客が歓声をあげた妓女です。

薬屋のひとりごと 第1話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「special-Keywords」より引用
参考

茶挽き」とは

芸者や遊女が客が来なくて暇なこと。
または、休みのこと。

白鈴パイリンは人気者ですから後者。

原作によると ──

茶挽きとは休みのことである。客の来ない遊女はお茶を臼で挽くことから来ている

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

茶の葉を挽いてお茶を作る「茶挽き」は、時間がある人の役割だったことが由来だそうです。

やり手婆とは事前に交渉済み!?
なんと、里帰りする前に状況を木簡で送っていたのです。

では、白鈴パイリン猫猫マオマオの仕込みか、それともやり手婆の計らいでしょうか?
正確には両方とも違います。

順に紐解いていきましょう。

まず、猫猫マオマオが想定していたのは ──

今まで後宮で働いた給金の半分、特別に先払いにしてもらった。

── 相手は白鈴だ。こんだけじゃ足りないね。

お茶くらいなら・・・まけてくんない?

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

先にも書いたように、猫猫マオマオが李白に示したのは「花見」
「お茶」するだけです。

三姫とのお茶券に10ヶ月分の給金の半分を用意したのです

原作でも ──

「まさか、白鈴小姐を出すとは思わなかったけど」
 上級妓女なら一晩いい夢を見ておつりが来るはずだった李白とて、一目でも三姫に会えたらそれで満足しただろう
「お茶くらいならぎりぎり負けてくんない?」

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

(三姫ではなく)上級妓女との一晩ならおつりが来る算段だったのです
三姫はないにしても、上級妓女と一晩過ごせば李白も満足してくれるだろう、と(笑)。
三姫も一目見れたら許してくれるだろうと。

ま、ちょっと誤魔化す・・・いや押し切るつもりだったわけですね(苦笑)。

ココア

え!?そうだったんだ

ところが、予想に反して、やり手婆が白鈴パイリンを出してくれた
それでも、お茶くらいなら渡した金額でいけるのではないかと交渉したのです。

では、やり手婆が白鈴パイリンを出してくれたのは、猫猫マオマオを助け出してくれた李白に対するお礼か、はたまた感謝の気持ちでしょうか?

やり手婆に限ってそんなことはありませんね(苦笑)。

ふーん、これが上客かい?
顔立ちも男前だし、いい体格してるじゃないか

話によると出世株らしいね

by やり手婆『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

やり手婆は、李白を値踏みしたのです

若くて男前、いい体格。
極めつけは出世株!

この客からは搾り取れると判定されたのです
だから、三姫の一人・白鈴パイリンを当てたのでしょう。

では、猫猫マオマオはなぜ反対しなかったのでしょうか?
お金払えないの分かっていますよね?
そんな流れになるのになぜ止めなかったのでしょうか。

それは原作に答えがありました。

 猫猫としては、ここまで連れてきてくれたことに感謝しているやはり、それ相応にお返しもしたいわけである
 一夜の夢が見られれば、一生の思い出になるだろう。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

三姫に釣られたとは言え身元引受人になってくれ、無事に花街に里帰りできた。
猫猫マオマオは、李白に感謝していたのです。

だから、楽しんで欲しかった。
李白が憧れの白鈴パイリンに会えるのを邪魔などできようか!

余談

白鈴・・・。

by 李白『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

白鈴パイリンと聞いて、ほおける李白。

李白の名誉のために記載しておきますが(笑)──

「白鈴・・・」

 李白が、ごくりと喉を鳴らす。舞踊が得意と聞く、名の知れた妓女だ。
 李白の名誉のためにいっておくが、それは単なる遊び女に対する情欲ではなく、憧憬の思いである
 雲の上の偶像アイドルに、目の前で会えること、茶を同席することでさえ、名誉なのだから。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

肉体的欲望を妄想してほおけているのではなく、憧憬の念、憧れが叶う夢のような出来事にボーッとしているのです。

三姫とのお茶会はクリアできそうだが、あとは李白の次第?
だから猫猫マオマオは──

薬屋のひとりごと 第7話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #7」より引用

李白様、腕の筋肉に自信はありますか?

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

と問うたのです。

腕の筋肉が何を意味するのか分かりません(笑)。
が、腕の筋肉が白鈴パイリンねえちゃんと良い関係を生む!?

だから「うまくやってくださいね」と言ったのではないでしょうか。

疑問 07-02

腕の筋肉の意味は?

さて、やり手婆と猫猫マオマオの会話に戻りましょう。

今まで後宮で働いた給金の半分、特別に先払いにしてもらった。

── 相手は白鈴だ。こんだけじゃ足りないね。

お茶くらいなら・・・まけてくんない?

── バカ!あの腕っ節で白鈴が何もしないわけないだろ

やっぱり・・・。でもそれ不可抗力。

── ぬなわけあるかい!ちゃんと勘定に入れとくからね。

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

やり手婆は、李白の腕っ節を分かった上で、白鈴パイリンを呼んだのです

最初は「お茶」だけでも、白鈴パイリンが何しないわけない!?
李白が白鈴の好みと分かって当てたのはないでしょうか。

はい、やり手婆は、李白を常連客にして長く適度に金を吸い上げていく・・・

猫猫マオマオは、依頼したのはお茶であって、それ以上は不可抗力(=支払う義務はない)。
それで逃れようとしたが、やり手婆は一蹴・・・。

李白だけでなく猫猫もカモになってしまったのです

猫猫マオマオはしばらくタダ働きか、上客紹介する恨まれ役(それとも感謝される?)に・・・。
やり手婆、えげつないですね・・・。

10ヶ月ぶりの帰宅

おお、おかえり。
遅かったね。

by 羅門『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

10ヶ月ぶりに帰ってきたのに「遅かったね」で済まさないで!!(笑)

時文

てか、(7話で)10ヶ月も経ってたのね(苦笑)

ココア

私も思った!
早いよね(苦笑)

いきなり拉致されて連絡もせず10ヶ月。
ようやく帰ったと思ったら殴られるし(爆)、感動の再会シーンはなし!?

緑青館の妓女達も猫猫マオマオを心配していたのでは?
ねえちゃん達との再会シーンを期待していたのですが(笑)。

考察

あまりに誰も心配していないので、後宮にいる間、文のやり取りをしていたのかと思いましたが・・・。

まったく、お前は、十月も連絡よこさず消えやがって

by 羅門『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

「10ヶ月連絡もしてなかった」と言っています。

いや、もしかすると──
連絡もせずに突然いなくなり、10ヶ月も帰ってこなかった、という意味なのかもしれません

実は、無事を知らせる連絡はしていたのかもしれないですね。

ちょっと苦しいかな・・・。

どちらかと言うと、この世界では、これが日常茶飯事。
人のことを構っている余裕などなく必死なのかもしれないですね。

まあ、猫猫マオマオ猫猫マオマオです。
10ヶ月ぶりに帰ったのに、冷めたものです。

いや・・・そんなことはありませんね。
実際は、猫猫にしてはいつもより舞い上がっています

だから、やり手婆を見つけた時も駆け寄っていったのでしょう(笑)。
ああ、あの強烈なパンチで10ヶ月のブランクが戻ったのかも・・・(爆)

それに、おやじを相手に自分の身に起きたことを話しています。

(やっと帰ってこられた)
実はあの日、ソバカスの染料取りに行ったらさ、そこで・・・

by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

猫猫マオマオは基本無口です。
特に自分の事は語りません。

後宮にいる間、自分よりオヤジの事を心配していた猫猫マオマオ

家に戻り、オヤジの無事を確認できたのに安堵して、猫猫マオマオはこれまでのことを語ったのではないでしょうか。


それにしても──

後宮とは、因果だねえ。

by 羅門『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

オヤジのこのセリフはどういう意味なのでしょうか・・・。

疑問 07-03

オヤジの言う「後宮とは因果だね」とは?

猫猫マオマオは後宮で働くことを嫌っています。
でも実は後宮と何か縁があるのでしょうか。

壬氏ジンシと張合い、上級妃の侍女など怖くもなんともない。
今話では、武官・李白相手に堂々とした交渉ぶり。

どこか他の女子とは違う・・・おっと、これ以上は次章「もっと深掘り」に記載します!(笑)

もっと深掘り!

注意点

この中項目では、本編よりもっと深く考察を進めます
根拠が曖昧で考察というより想像に近くなったり、時には(私の)妄想が入ることもあるので、その辺はご了承を(汗)。

ただ、当たっていると、ネタバレと同義になってしまうかも知れません
少しでもネタバレの可能性があるなら読みたくない、という方は次項「おわりに」まで飛んでください。

時文

正直、今回は大したことはないです(苦笑)

ではでは、始めていきますよ~~。

猫猫の素性

「なんだ? 俺は嬢ちゃんにうまく利用されろってことか?」
 李白は、好漢だといわれているが、にらみつけるとそれなりに恐ろしい顔である
 怠ける部下を叱りつけると、関係ない者まで謝ってくる程度に
 それなのに、猫猫は、眉一つ動かそうともしない。感慨なく、眺めているだけである。

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

先にも紹介しましたが、力自慢の武官ですらビビってしまう、李白の脅し
猫猫マオマオは全く動じることなく、平然と交渉を続けました

人格、性格と言ってしまえばそれまでですが・・・。
この度胸はどこから来るのでしょうか

先にも引用した、園遊会での李白の猫猫マオマオ評。
実は、まだ続きがあります。

 どこかで見たことがあると思ったら、先ほど簪を渡した一人だった。さして目立った容貌でなく、整っているが特徴がない。美形の多い後宮の女官の中ではあまたに埋もれるほうだろう。
 しかし、無表情のどこかに、他人を威圧する眼力を持つ娘だった

by 『薬屋のひとりごと』原作1巻

李白ほどの武官が、猫猫マオマオに「他人を威圧する眼力」を見たのです

確かに、これまでも何度か猫猫マオマオの険しい表情が描かれました。

薬屋のひとりごと 第4話
『薬屋のひとりごと』公式サイト「EPISODE #4」より引用

この迫力ある胆力、眼力、度胸は、どのように培われたのでしょうか
もしくは、性格や人格ではなく、生まれ持ったものだとしたら・・・

最後におやじは言いました──

後宮とは、因果だねえ

by 羅門『薬屋のひとりごと』TVアニメ第7話

私はなんだか、後宮が猫猫マオマオの出自に関係してくるのではないかと感じました。

血筋か両親か・・・。
あと、猫猫マオマオの薬師師匠であるオヤジもただ者ではなさそう。
少なくとも、こんな花街で薬屋をやっている人ではありません。

さて、思ったより早く里帰りできましたが。
登場人物の正体はまだまだ謎だらけ。

一体、どんな過去があるのでしょうか。
今後も楽しみです。

おわりに (『薬屋のひとりごと』7話とは)

原作小説 1巻

コミック 2巻

アニメでも十分分かりますが、原作を読んでより感心するのは、論理展開の上手さ。

登場人物が、なぜそのような行動を取ったのか?
なぜそのような事を言ったのか?

原作では、きちんと納得のいく説明がされています。
機微な心情描写まで描かれているので、アニメ鑑賞後でも読み応えがあり紐解いていくのが楽しいですね~~。

その感覚が少しでも皆さんに伝わっていると良いのですが・・・。

以上、TVアニメ『薬屋のひとりごと』第7話の感想&考察レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

8話のレビューも書いています。
良かったらご覧ください。

ではでは。

きょうのひとこと調理場に誰でも出入りできる状況をまずは改善しましょう(笑)

疑問点 まとめ(Q&A一覧)

この章では、疑問点をまとめていきます。

「疑問点まとめ(Q&A一覧)」運用ルール
  • 今話で生まれ解決した疑問は、本文で解説して本章でまとめ
  • 今話で解決しなかった疑問を、疑問XX-XX(話数-通し番号)として記録
    ⇒ 本章「疑問点まとめ(Q&A一覧)」でまとめ
  • 答えは、推測ではなくできるだけ(原作含む)作品内で明らかになった事実を記載
    ※推測が入る場合は、断りを入れる
    解決した疑問は、次話で削除
今話で解決した疑問 (クリックすると答えが表示されます)
毒混入後に猫猫が寝かされていた部屋は?

自分の部屋ではなく空き部屋 (原作より)

空き部屋の寝台に上等の布団が敷かれ寝かされた。

高順は指紋の概念を知らないのに、なぜ器に触らなかった?

毒物に触るのも嫌だったので、器に触れることなく布で包み込んだ (原作より)

(疑問 06-02)
配膳を入れ替えた里樹妃の毒味役を、なぜ猫猫は明らかにしなかったのか?

脅しは十分したし、毒味役が上級妃をイジメたとなると重い処罰を受ける可能性があるから

器を入れ替えたことで猫猫が毒を飲むことができ、毒味役には感謝の気持ちもあった。

李白は、猫猫を美人と思っていない?

猫猫の顔は整っているが特徴がなく、美形の多い後宮では埋もれるレベルと評価 (原作より)

猫猫が李白に示した「花見」とは?

言葉通りの花見、三姫とお茶することすら大変名誉なこと

李白は、歩いて行ける花街になぜ場所を使った?

緑青館の三姫に会えるのは特別な出来事なので、奮発したと思われる

「茶挽き」とは?

休みのこと

やり手婆は、李白に白鈴をサービスしてくれた?

李白に三姫を当てたのは、彼が若くて出世頭であり金を搾り取れると思ったから

白鈴を呼んだのは、李白が彼女の好みの男なので、放っておいてもお茶以上のサービスをして満足させるとやり手婆は考えた。

今話で新たに発生し、解決しなかった疑問
  • 疑問 07-01 壬氏の本当の身分とは?
  • 疑問 07-02 腕の筋肉の意味は?
  • 疑問 07-03 オヤジの言う「後宮とは因果だね」とは?
残っている疑問
  • 疑問 02-01 壬氏は、後宮管理者なのに、なぜ後宮の外まで判断を求められている?
  • 疑問 02-02 水差しの弁償、仕送りから引いたのは期間限定?
  • 疑問 02-03 結局、秘薬は何の為だったの?
  • 疑問 03-01 西都の玉葉妃が、異国の姫とは?
  • 疑問 03-02 時折、猫猫が左手を見ているのはなぜか?
  • 疑問 03-03 芙蓉妃は、どうやって城壁に登ったのか?
  • 疑問 05-01 粉を染み込ませた木簡は、誰が何に使っているのか?
  • 疑問 05-01 簪(かんざし)を渡す意味は?
  • 疑問 06-01 園遊会で、なぜ壬氏は違うカンザシを挿し、襟が乱れていたのか?
  • 疑問 06-03 園遊会で狙われたのは徳妃・里樹妃?
  • 疑問 06-04 園遊会で毒を仕込んだのは誰?

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