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こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『薬屋のひとりごと』第17話「街歩き」を鑑賞しました。
本レビューではアニメ感想だけではなく、原作・コミカライズ情報も加え、個人的な解釈による解説・考察をしています。
皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。
今回アニメ化されたのは──
- 原作
-
2巻 6話「化粧」・7話「街歩き」
- コミック
-
5巻 20話「街歩き」
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
今話で解決しなかった疑問
最下部「疑問点まとめ (Q&A一覧)」に記載
本レビューの方針
本レビューは、次話以降のネタバレなし
『薬屋のひとりごと』は、小説投稿サイト「小説家になろう」連載。
ライトノベルと、月刊誌2誌で別の漫画家によるコミカライズ2作品があります。
私は、ライトノベル、コミカライズ共に未読です。
アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成します。
よって、次話以降のネタバレはなしなので、ご安心ください。
アニメ鑑賞
+
コミカライズ、ライトノベルを読み
知り得た情報を加味して「感想・解説・考察」
本レビューでは、ライトノベル、コミカライズの情報は、「原作情報」として区別できるよう表記します。
- 「ヒーロー文庫」のライトノベルを ── 原作
- 「月刊サンデーGX」連載のコミカライズを ── コミック
緑系の色を目印にしてね!
コミカライズは、別の漫画家による2作品が刊行されています。
- 「月刊ビッグガンガン」連載の「薬屋のひとりごと」
- 「月刊サンデーGX」連載の「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」
両方読みましたが、本サイトでは、アニメの補完となると情報の多い➋を選択しました。
「コミック」として紹介する情報は基本➋です。
が、今後も両方読んでいくので、➊にしかない情報があれば、その時は注釈を付けて紹介します。
同じ内容なのに、2つも読むんだ・・・
その方が、理解が深まるんだよ
全24話 各話リスト
話数 | サブタイトル | コミック | 原作 |
第13話 | 外廷勤務 | 4巻 | 2巻 |
第14話 | 新しい淑妃 | ||
第15話 | 鱠 | ||
5巻 | |||
第16話 | 鉛 | ||
第17話 | 街歩き | ||
第18話 | |||
第19話 | |||
6巻 | |||
第20話 | |||
第21話 | |||
第22話 | 7巻 | ||
第23話 | |||
第24話 | |||
8巻 |
※話数:リンクは各話レビューへ
※サブタイトル:ネタバレを避けるため次話以降はマスク
はじめに
壬氏様から、壬氏と分からないよう化粧をして欲しいと頼まれる。
「やるなら徹底的に」な性格の猫猫は万全の準備をして当日を迎えるが・・・。
傾国傾城。
絶世の美女の存在は、国や城を傾けるという・・・。
化粧次第で国を滅ぼしかねない天上人級の美貌の持ち主・壬氏様を、全取っ替えで町に溶け込む平民に。
頼まれたのは、化粧ではなく変装?いやこれはもう特殊メイク級!?
猫猫いなけりゃどうするつもりだったの?(笑)
ここまで完璧な変装が必要なのか、猫猫に頼んだからやり過ぎたのか(笑)。
変装する目的分からずも、完璧主義な猫猫と、次第に楽しげになっていく高順と水蓮が良き。
と言うか、この4人がワチャワチャしているだけで観ていられるのは凄い事では!?
高順の好アシストで、思わぬ街中デートも実現。
が、折角の二人きりの時間なのに、そぐわない質問で空気も流れも変わってしまう・・・。
いよいよ本筋が動き出すのでしょうか?
では、今話を振り返っていきましょう!
感想&考察レビュー 第17話「街歩き」
化粧
国を滅ぼす原因にもなりそうな美貌の壬氏に、猫猫は化粧で別人に変えてくれと頼まれた。
化粧ではなく変装?
俺に化粧をしてくれないか?
by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
(この時代に化粧をしない)男である上、化粧をする必要のない程の美しさを持つ壬氏様から、化粧を頼まれるという気になるパワーセリフで終わった前話。
色んな意味で、今話が気になっていました!(笑)
歴史にはくだらない戦が沢山あるが、その中のいくつかは、傾国の美女によって引き起こされている。
天上人の如き美しさの御仁が化粧なんてしたら ──
国でも滅ぼす気ですか?
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
「傾国の美女」
絶世の美女と同じような意味合い。
トップがうつつを抜かし国の運営を疎かにしてしまう程の美女のこと。
ただでさえ見た目麗しき壬氏様が、化粧なんてしたら・・・。
国の運営は疎かになり、隣国が壬氏を奪いに攻めてきたりする!?
猫猫は、そんな想像をしていたのです。
原作では ──
そして、この男には性別の垣根すら越える美しさがある。
「国でも滅ぼす気ですか?」
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
「なぜそうなる!」
なんと、女性だけでなく、男性に対しても影響を与えるというのです(笑)。
この時代のトップは大抵男です。
壬氏が美しくなっても男が取り合いをしないだろうと思っていましたが、性別さえ越えてしまう美しさなのです(苦笑)。
── お前のおしろいは、どうやって作っている?
ああ、美しくするのではなく、くすませる方か。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
壬氏が頼みたいのは、美しくする化粧ではなく、地味になる化粧。
誰だか分からないようにする変装のことだったのです。
確かに、それなら猫猫に頼むのも納得です。
ん?どうして?
化粧だったら、普通は、先に水蓮に頼みます。
水蓮の方が、ずっと付き合いが長いのですから。
あっ確かに!
水蓮は年を取っているので化粧などできない?
いえいえ、そんなことはありません。
現に、今話中盤、猫猫の化粧をしたのは水蓮のようですしね。
長年付いてくれている水蓮を差し置いて、なぜ猫猫に頼むのか不思議でした。
壬氏が言っているのは、化粧は化粧でも、映える化粧ではなく目立たなくなる化粧。
いわゆる変装。
それなら、いつもソバカスメイクをしている猫猫に頼むのが最適なのです。
話の持っていきかたが上手い!
何の為の変装?
俺を今とまったく違う姿の人間にしてくれ。
by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
壬氏を壬氏様と気付かれないよう、まったく別人にする。
これが、今回猫猫が頼まれた仕事。
一体、何をする気やら。
ただ・・・やるなら徹底的に!
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
猫猫は、やるなら徹底的にやる性格。
とは言え、ここまで本格的な変装をしなくても良いと思うのですが(笑)。
猫猫いなかったらどうするつもりだったんだろう?
確かに!
大体、変装の目的を聞いていません。
目的によっては、変装までしなくても別の解決策があるかもしれません。
#違う場所にする、誰かに代わってもらう、仮面等で顔を隠す
まあそれだと壬氏様を化粧する機会がなくなるか…
また、そんなメタ的な…
しかし、猫猫は変装する目的を聞かず。
それどころか、気にもしていない感じです(苦笑)。
理由は、猫猫は下女だからですね。
下女は理由など聞かず、主人に与えられた仕事をこなすだけ、と猫猫は考えています。
原作では ──
(一体なにをする気やら)
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
それを聞くほど猫猫は命知らずではない。知ったところで、自分に益となることはないだろう。大人しく言われた通りのものを用意するだけだ。
なぜ別人になりたいのか、猫猫は疑問に思いながらも聞いてはいけないと自制しているのです。
壬氏が目的を言わないのは、明かせない、あるいは話したくないから。
猫猫は壬氏の部屋付き下女。
指示をするのは主人、下女は従うだけ。
意向に反して聞いても主人の気分を害すだけだし、下手すれば首を切られてしまう。
また、知っても自分の得になると思えない。
ならば、言われたことに素直に従えば良く、疑問すら持つ必要はないのです。
ある意味、賢明な判断ですね。
壬氏と猫猫の関係なら、もっと踏み込んでも良いとは思いますが(笑)。
壬氏は、なぜ変装しなくてはならない?
朝の日課
どうした?
by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
朝から不機嫌だな。
これからすることを考えると無駄なこと・・・いや本当に壬氏が平民になる気があるのか疑ってしまう猫猫。
一体、猫猫は何が気になったのでしょうか・・・。
と、その前に、そもそも壬氏は何をしていたのでしょうか?
朝風呂?単に髪をといていただけ?
原作には ──
中では、湯浴みを終えた部屋の主が長椅子に座り、水蓮に髪を拭かせていた。貴人にしかできない贅沢である。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
「湯浴み」とあります。
お風呂ですね。
では、なぜ湯浴みしていたのでしょうか?
季節は夏ではありません。
市には葉物が少なかったので、まだまだ寒い時期なのでしょう。
寒い時期に、朝から湯浴み?
寒くても、汗をかくような運動をしていた、と考えてはどうでしょう。
思い当たることがありますね。
5話冒頭、剣術鍛錬のシーンです。(5話 )
この日は、朝から鍛錬をして汗をかいたので朝風呂していたのではないでしょうか。
筋肉質な上半身、手の豆。
今も稽古を続けている証しでしょう。
変装作業の途中、手の豆を見て、猫猫は剣術か棒術をしているのではと推測。
逆に言うと、猫猫は壬氏の部屋付き下女なのに、稽古しているのを一度も見たことがないと言えます。
猫猫がまだ寝ている時間に、鍛錬しているからではないでしょうか。
まあ、麗しき天上人・壬氏様のことです。
単に、年中、朝風呂をしているのかもしれませんが(笑)。
原) 仕事する気がない!?
壬氏様は、今日も一日美しいのでしょう。
── 新手の嫌味か?
壬氏様は、本当に別人になりたいとお思いですか?
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
朝一から次々嫌味を言う猫猫。
原作ではもっと酷い応酬をしています(苦笑)。
「おまえは最初から仕事をする気がないのか?」
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
「そんなことはありませんけど、壬氏さまは本当に別人になりたいとお思いですか?」
「最初から仕事する気がないのか?」とは、変装作業する前から、不機嫌な態度である猫猫に対してです。
猫猫からすると「仕事する気がないのか?」なんてセリフはどの口が言う!?
それどころか、猫猫が壬氏に言いたいセリフ!
今日は平民に変装したいと言っていた張本人が、朝から平民とかけ離れた貴人のような生活をしていたのです。
(まったくわかっていない)
猫猫としては、仕事を与えられた以上、十二分の働きをしないと気が済まない性格である。それゆえ、今日は壬氏を別人にするため、いろいろ準備していたというのに。
「こんな上等の香を焚く庶民はいません」
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
分かっていないのは壬氏の方。
壬氏特有の天女のようなオーラを消さなければならないのに、朝から磨きをかけている大間抜け(爆)。
そんな文句を主人に言えるわけもなく(苦笑)。
昨夜遅くまで準備したのに、それを台無しにするような行為に辟易していたのです。
原作によると ──
部屋に入るなり不機嫌になったのは、香りが鼻についたためだ。おそらく水蓮が気を利かせたのだろうが、正直迷惑だった。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
不機嫌だったのは、部屋に入った途端に、高尚な香りだと分かったから。
香を焚くのは水蓮の仕事なので、壬氏を責めているのではありません。
下男の服!?
高順様、替えの衣の準備をお願いできますか。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
できれば匂いの残っている、洗う前のものが好ましいです。
「匂いの残っている洗う前の服」。
てっきり私は、壬氏が着た洗う前の服だと思っていました。
ところが ──
これで本当によろしいのですか?
by 高順『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
高順が持って来たのは、とてもじゃないが壬氏様が着ないような服・・・。
原作によると──
高順が持ってきたのは、使い古された少し大きめの平民の服だ。一応洗濯されているが、ところどころ生地が薄くなっており、持ち主の体臭が微かに残っていた。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
高順は、一体どこから調達したのか(笑)、平民の服を持ってきたのです。
アニメ鑑賞時は、すごい匂いがあるように描かれていたので、洗っていない物かと思っていましたが、原作によると一応洗濯されていたようです。
それでも匂いが残っていたのです。
まあ、昔の洗濯ですからね。
水洗いに近いのでしょう。
原作によると ──
その上から大きめの服を着るとちょうどよい。少し均整の偏った体型の出来上がりだ。身体に残った香は、そのうち服がかき消してくれるだろう。顔だけがいつもの壬氏なのはとても奇妙に見えた。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
この服の匂いが、香の匂いをかき消してくれるのです。
女の化粧をすれば…
近くで触っても無駄にきれいだ。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
髭どころか毛穴も見えない。
いよいよ、壬氏様の顔に化粧を施していく猫猫。
ここである欲求が湧き上がってきます。
女の化粧をすれば、どんなに・・・。
ん?ふふん~~。あった~梅梅姐ちゃんに押しつけられたやつ。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
この時の猫猫の感情は・・・原作を紹介した方が正確ですね。
まんべんなく塗ったところで少し悪戯心が芽生えた。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
せっかく化粧をしているのに、この機会を逃してどうしようというのか。壬氏が女子の化粧をすればどんな美人になるのか、そんな好奇心がわいた。
そうでした、猫猫は好奇心の塊!
それに、イタズラ心満載!
一度湧き上がった好奇心を抑えられない性格なのです♪
しかし、その好奇心は、開けてはならないパンドラの箱を開けてしまう!?
この3人だけで良かった。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
もし誰か別の者がいたら、大惨事だった。
口紅をした壬氏様の破壊力は凄まじく、猫猫だけでなく、高順や水蓮まで黙ってしまう・・・。
さらに、原作では次のように追記されています。
世の中にはどんなに素晴らしかろうと表に出してはならないものがある。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
恐ろしい、たかだか紅をさしただけというのに、小さな村の一つや二つ滅ぼしかねない破壊力だ。
猫猫たちは、決して表に出してはいけないものを見てしまったのです~~。
壬氏様の化粧顔は、大量破壊兵器レベル!?
この時の3人の一体感が凄かった!
変装術
唇をぬらすように、ゆっくり舐めて嚥下して下さい。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
唇と喉が腫れて、声が変わりますから。
なんと、刺激物を飲ませて声まで変える猫猫のこだわり!
確かに、姿を見なくても声だけで気が付く人がいます。
ましてや、「ハチミツのような甘い声」を持つ壬氏様なら尚更でしょう。
それを、こんなアナログな方法で変えてしまうとは!
昨今の作品は、別人の顔をマスクのように被り、それをペロッと剥がせば元通り。
なんて感じのが多いですが(笑)。
そういや、ミステリー初期は、詰め物をして体型を変えたり、口に綿を入れて顔の形を変えたりするのが描かれたりしたのを思い出しました(笑)。
でも、本作らしいのは ──
数種の刺激物です。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
とても辛いですが、毒ではありませんので、ご安心を。
中身まで説明するのが”らしい”ですね。
(絵で描かれはしましたが)材料の説明をしないのは、悪用されないための配慮でしょうか(笑)。
一晩でここまで準備する猫猫すごい!
確かに
嫌な予感
高順:別人に変装したところで、いつもと同じ従者を連れていては、おかしく思われるでしょう。
水蓮:あら、それもそうね。
by 『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
一仕事終えた猫猫。
明日まで暇をもらったので里帰りしようとウキウキしていたのに、高順に思わぬ提案をされてしまいます。
もちろん、壬氏様は賛成。
壬氏と猫猫の二人だけの時間。
気付いていないのは、猫猫本人だけ(苦笑)。
では、猫猫自身は何と思っていたのでしょうか。
それは原作に答えがありました。
珍しい、高順がいきいきしている。なぜだ、これは。壬氏の世話を猫猫に押し付けられると浮かれているのか。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
「そうだな。それだと助かる」
何気に壬氏も乗り気だ。
高順と水蓮は、壬氏の世話を猫猫に任せられるから前向きだと思っていたのです。
壬氏様は子ども!?
まるで子どもの世話を押しつけられたと思っていたのです。
ほんと、猫猫は自己評価が低いのか、この手の感情に鈍いですね(苦笑)。
壬氏様は、相当身分の高い方です。
猫猫に入れ込みすぎるのは良くないので、高順は自然体、あるいは仕方なく協力しているのだと思っていました。
ですが、今回の高順の提案は、壬氏様を思ってのことでしょうが、二人の仲を進展させたいと思っているからこその行動ですね。
そして、水蓮も援護射撃したという事は・・・。
水蓮も二人の仲を認めているのです。
だから戻った高順に対して ──
あなたにしては、気の利く提案をしたこと。
by 水蓮『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
と言ったのでしょう。
原作では、他でも水蓮と高順が二人の仲を意識しているシーンがあります。
猫猫はつかつかと壬氏のそばに寄ると、壬氏の着ている服の袖を掴み、顔を押し付けた。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
アニメで言うと、このシーン。
これが、アニメ化されていない部分。
髪を梳いていた水蓮は「あらまあ」と、そそくさと部屋を出て行く。いつの間にか来ていた高順も水蓮に背中を押されて部屋を退出する、ように見せかけてこっそり部屋をのぞき込んでいる。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
猫猫が壬氏の服に顔を押しつけるのを見て、これは何かが始まる!?
と思った水蓮は、気を利かせるように部屋から出て行きながらも、隙間から覗いて・・・いや見守っていたのです(笑)。
このシーンはアニメでも少し見たかったかも…
うん!見たい!
これら二つのシーンから、水蓮は、壬氏の猫猫に対する想いを完全に認めているのでしょう。
高順は、認めているかというと・・・。
少し気になる事を言っていましたね ──
一つのものに執着する。
by 高順『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
壬氏様は、それが許される立場にありませんから。
壬氏様は、一つのものに執着することが許されない立場。
立場も気になりますが・・・。
ここで気になるのは、「一つの~」の方。
「一つのもの」とは何を指すのでしょうか。
オモチャの事なら良いですが、取りようによっては、猫猫一人に執着することは許されない、と取れますが・・・。
さてさて、高順の本音はどこにあるのでしょうか。
街歩き
一仕事終えた猫猫は久しぶりの休みに里帰りを考えるが、水蓮と高順に引き止められて自分も変装することになってしまい、壬氏と共に街を歩くはめになった。
庶民に変装したのに馬車!?
私のことは壬華とでもお呼びください。
by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
乗り乗りの壬氏に、呆れ気味の猫猫。
でも、ちょっと待ってください。
この馬車のシーンおかしくないですか!?
ん?何が?
馬車を使って移動するなら、変装しなくても良い気が・・・。
逆に、庶民に変装したのなら馬車に乗るのは変ではないでしょうか?
あ!言われてみれば・・・
その答えは原作にありました。
壬氏の部屋から宮廷を出るまでは馬車で移動した。いくら見事に変装しようとも、外廷内であんな平民の服を着た男がうろうろしていたら怪しまれるものだ。たとえ下男下女であろうと、ここでは支給された着物を着るようになっている。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
なるほど、外廷を歩くのも怪しまれる程の庶民に変装してしまったのです(苦笑)。
それと、外廷では下男下女には支給された着物を着るルールだそうです。
そういや、猫猫もずっと着ている
ならば、壬氏も下男の服で町を歩けば良かったような・・・。
実は、原作にはその点も触れられていました。
なら最初からそういう服を着て出て行けばよかったのでは、と考えたが、腹に詰め物をしている以上、着替えもままならないので仕方なかった。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
時間がなかったのでしょうか。
着替えすることもできなかったので、諦めたようです。
はい、つまり猫猫はやり過ぎたのです(爆)。
目的地が花街へ戻る途中だったので猫猫に同行を依頼しましたが、結果的にお嬢様に変装した猫猫が一緒にいたので馬車も不自然ではなくなったのです。
乗り乗り壬氏
何がそんなに楽しいんだ。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
別人に変身できたのが楽しいのか、気兼ねなく町を歩けるのが珍しいのか。
それとも猫猫と二人になれたのが嬉しいのでしょうか。
乗り乗りの壬氏様に対して、納得がいっていない猫猫。
原作によると ──
いつもと立場が逆転し、すこぶる居心地が悪い猫猫に対して、壬氏はとても楽しそうだった。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
変装後の見た目から「お嬢様とお付き」の形になったものの、いつもと立場が違うので、猫猫は居心地の悪さを感じていたのです。
普通なら、立場が逆転して相手の普段見ない仕草や表情を見てときめいたりするシーンなんですけどね・・・。
猫猫さんには、そのような感情はまだ沸かないようです(爆)。
そもそも、猫猫にはそんな感情の回路はない!?
ヒドい…でも猫猫ならあり得そう(苦笑)
日向夏先生によると猫猫が着ているのは ──
すいれんのむすめ、十二、三のときの服。#薬屋のひとりごと
— 日向夏🐗 (@NaMelanza) February 3, 2024
水蓮の娘が12、13歳の時の服とのこと。
12、13歳の頃に着ていた服なので、お嬢様風でしたが少し子どもっぽかったのです。
護衛は必須?
なんで私が護衛なんか・・・。
by 馬閃『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
しかも隠れながらって意味が・・・あっ。
馬閃が護衛をしているのは、アニメオリジナルです。
かと言って、原作やコミックで、護衛がいないとも書かれていません。
別人に変装して誰だか分かりませんが、さすがに街中で壬氏様一人にするわけにはいかないでしょう。
何かが起きてからでは遅いのです。
原作は、基本的に猫猫の一人称視点で描かれています。
猫猫が気付いていないことは、描かれません。
よって、猫猫が気付かないように護衛をされていたら、原作には出てこないのです。
ナイス改変。
いや、納得感のある追加です!
護衛が壬氏にバレているのも、二人の様子が気になるも良い描写!
馬閃が、ヤキトリ食べるシーン最高!
歩幅の違い
従者が主人より前に出るとは、まだまだだな。
壬華!
── 申し訳ありません、お嬢様。よろしい。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
ここだけ見ると・・・。
なんだか、猫猫も立場の違いを楽しみ始めているのでは?という気がしていたのですが(笑)。
なぜ、壬氏は、猫猫の前を歩いていたのでしょうか?
市が気になって猫猫の従者であることを忘れていた?
その点は、原作にありました。
壬氏は猫猫の下男のつもりだが、歩幅が広く、気が付けば猫猫の前を歩いていた。そうなると猫猫は少し早足で歩かなければ付いていけない。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
(ふむ、まだまだだな)
壬氏の方が歩幅が広いので、普通に歩くと追い抜いてしまうのです。
つまり、壬氏の方が歩く速度が速い。
従者設定なのに、普段通り歩くから、猫猫が早歩きしないと付いていけなかったのです。
話すことなどない
── なんで黙っている?
別に、話すことがないから?
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
猫猫さん、正直過ぎます!(笑)
本当の事を言ってはいけません!(爆)
主人であろうとなかろうと、相手を気遣う気がない猫猫。
一方、気になる人に「話すことがない」と言われ落ち込む壬氏。
壬氏にとっては、猫猫と楽しまなくては、二人にしてもらった意味がないのです。
この時の猫猫の心情描写は ──
猫猫は本来自分から話しかける性格じゃない。なので、特に用もなく話題を振ることもないので、普通に黙っているだけだ。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
それなのに、この男はなぜに衝撃を受けるのかと猫猫は不思議でたまらない。
猫猫は、なぜ壬氏がいじけているのか全く気付いていないし、知ろうともしていません。
猫猫は、壬氏の気持ちに全く気付いていないのです(苦笑)。
誰か教えてあげて!
買い食い
どうぞ。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
冷めないうちに食べましょう。
こういう場所なら買い食いが一番!
会話を続けられない(苦笑)猫猫は、ヤキトリを買って壬氏の機嫌を取ろうとする。
機嫌を取るのに美味いものを食べさせるの流行り?
それは『葬送の・・・』
他の作品のことはいいの!
口に入れている綿で食べられない壬氏に、懐紙を渡す猫猫。
この後、綿はどうしたのでしょうか?
これ以降のシーンの壬氏は、輪郭が戻っている気がしますが・・・。
原作に答えがありました。
そう言えば、壬氏の口には顔の輪郭を誤魔化すために綿を詰めていた。猫猫は懐紙を取り出すと壬氏に渡す。壬氏はそれを受け取ると、ぺっと綿を吐き出してそのまま近くにあったちり籠へと捨てる。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
懐紙は本来貴重品だが、服装ついでに水蓮が気を回してくれた。
(替えの綿は持ってきてないんだよな)
完璧にやりたい猫猫としては少し不満だが、そこまで気付く輩もいないだろうと肩を落とす。
原作によると、綿は、このとき捨ててしまったのです。
予備を持ってきていないので、再び変装することはできず。
でも、そこまでやる必要はないだろうと割り切っていたのです。
宦官なのに野営?
── うん。野営の時より美味いな。塩が利いている。
野営?
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
宦官は普通、武官のような仕事はしないと思っていたが・・・。
宦官に似つかわしくないことを言う壬氏。
宦官は後宮に勤める仕事。
高順は、元武官だと想像できますが、壬氏は見た目からしても宦官。
にもかかわらず、鍛えられた上半身。
手の豆から、剣術か棒術をやっているのが想像できます。
壬氏は、宦官なのに、なぜ武官のような剣術や野営をしているのでしょうか?
原作では ──
宦官は普通、武官のような仕事はしないと思っていたが、どういうことだろうか。戦でも始まれば別だろうが、宦官が野営をすることなどあるのだろうか。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
猫猫は、戦でもないと宦官は野営に駆り出されないと読んでいます。
逆に言うと、戦でもあったのでしょうか?
あるいは戦があるから、壬氏は鍛錬をしているのでしょうか?
壬氏が任されている仕事は、まだまだ謎ですね。
壬氏は宦官なのに、なぜ武官がやる野営を知っている?
お手入れ
行李には触らないでね。
by 水蓮『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
柿渋を塗ったばかりだから。
「行李」
旅行用の荷物入れ。
竹または柳で編み、つづらのように作ったもの。
行李とはカゴの入れ物のこと。
渋柿には腐敗を防ぐ効果があります。
水蓮は、オモチャをカゴから全て取り出して、カゴに渋柿を塗って手入れしていたのです。
壬氏が留守の間に手入れをしているということは ──
オモチャをこのカゴに入れて隠していたのでしょうか?
もう遊ばないだろうと思われる、子ども時代のオモチャ。
それを大切に保管しているなんて、水蓮の壬氏様に対する愛情がにじみ出ていますね。
(現在何歳かは知りませんが)娘が12、13歳の頃の服を取っておいたりと、水蓮はマメですね。
オヤジは養父
一人残された養父が、ちゃんと生活できているか心配ですので。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
オヤジこと羅門は、猫猫の実の父親ではなく養父。
生みの親ではなく育ての親。
育ての親であり、薬の師匠。
ここまで『薬屋のひとりごと』を見てこられた方なら、薄々感付いていたことでしょう。
オヤジは少なくとも16年前から宦官でした。(10話 )
猫猫は、この時17歳。
本作は数え年なので生まれたのは16年前。
16年前に宦官になったばかりであれば、ぎりぎり計算が合いますが。
オヤジが猫猫の実の父親ではない可能性は示されていたのです。
決定的だったのは前話、猫猫の父親に対しての冷めた評価 ──
親というものは、子がいくつになっても気苦労が絶えないんだな。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第16話
父親。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第16話
まあ私には関係ないことだ。
人さらいに連れ去られて後宮に売られた1話から、猫猫は自分の事よりオヤジのことを心配していました。
そんな猫猫が、オヤジのことを悪く言うはずありません。
にもかかわらず、父親に悪い印象を持っているのは、オヤジと呼ぶ羅門は実の父親ではないということ。
さて、では猫猫の実の父親は誰なのでしょうか。
全然、想像が付かないな~(棒)
・・・
西方留学
漢方のみならず、西方の医術まで心得がありますから。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
若い頃には西方に留学していたこともあったそうです。
オヤジのことを嬉しそうに語る猫猫。
猫猫は、自分の知識をひけらかしたりはしません。
が、師匠であるオヤジが褒められるのは嬉しいようです。
オヤジのことになると、少し饒舌になってしまうのです(笑)。
猫猫、かわいい!
それは、よほど優秀だったんじゃないか?
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
留学は、国に選ばれなければ行けないはずだぞ。
なんと、留学は国に認められなければ行けない。
オヤジの医術スキルは、優秀どころか国の代表レベルだったのです。
原作では ──
「留学だと? それはよほど優秀だったんじゃないか。国に選ばれなければ行けないはずだぞ」
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
壬氏の驚きようからすると、やはりおやじはすごい人なのだと猫猫は思う。
壬氏の驚く様子を見て、猫猫は、ますますオヤジのことを尊敬し嬉しく思っているのです。
西方に留学経験もある、オヤジ。
前話、彫金細工師の作業小屋で、窓が西洋風と気付いたのも、オヤジの影響でしょう。
粉塵爆発事故の際、猫猫はありもので箱を作り実験をしました。(14話 )
この時、原作では ──
「貧しい育ちなので、ないものを作るのは得意です」
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
おやじもよく不思議なものを作っていた。若い頃、西方の国に留学していた養父は、この国の誰も知らない道具を、古い記憶をたどり作っている。
猫猫が日曜大工に妙に手慣れていたのは、オヤジが西方で見た道具を手作りしていたのを見ていたからです。
運がない
運だけはない人だからでしょうね。
いくら二物を持っていても、いちもつを取られてしまいましたから。- 中略 -
オヤジは西方への留学を理由に、先帝の母、すなわち先の皇太后に宦官にされてしまったらしい。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
西方で医学を学ぶほど優秀だから、先の皇太后に気に入られ医官に指名(推薦)?
皇太后を診るのは、後宮の医官。
男性が後宮に入るには、宦官にならなくてはなりません。
優秀な故に皇太后に目を付けられてしまい、宦官になったのです。
確かに不運ですね・・・。
変装の目的
上は宿屋で、下は食堂か。
── ちょっと寄ってって。
ああ、なるほど。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
わざわざ変装までした理由が分かった。
壬氏の目的地は、上は宿屋で下は食堂。
ただの食堂と思いきや・・・。
店の前では、如何にもな女が客引きをしています。
原作によると、猫猫は、この食堂がどういう店なのか知っています。
猫猫はあの飯屋がどういう店なのか知っていた。飯盛り娘が買える店だった。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
女を買える店だったのです。
飯盛り娘は、江戸時代、日本に実際にいたようです。
食堂で給仕をしている女が買えるので、「飯盛り娘」と呼ばれていたそうです。
上が宿屋になっているのも、宿泊客を狙っているのでしょう。
凄いシステムだな…
身分の高い壬氏様が、堂々女を買うわけにはいきません。
だから、変装したと猫猫は推測したのです。
原作では ──
(宦官だけど、こういう息抜きも必要なのかね)
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
猫猫は腕組みをして頷いた。
猫猫は、妙に納得しています(苦笑)。
変装の謎も解けましたが、目的が目的だけに・・・。
なら花街まで来てくれれば良いものを。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
花街の手前まで来たなら、花街でその手の遊びをすれば良いのに、と思ったので、上記セリフを口にしたのです。
猫猫さん、一つどころか、かなり思い違いしていますよ、きっと(笑)。
うん、壬氏様はそんな目的で来たんじゃないと思う!
てか、そんな目的なら、猫猫を一緒に行かせてはダメです。
高順の気遣いは、余計に猫猫の壬氏様の評価を下げることに繋がったのです(爆)。
それもこれも、坊ちゃんだけでなく高順達も世間知らずなことが原因だね(苦笑)
あーー
妓女の価値を下げる手段
妓女の価値を下げるには、どうすればいい?
by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
ついに、義序の価値を下げる手段を問う壬氏。
女性に聞いてはいけないような・・・。
ましてや猫猫に聞いてはいけないような気がしますが・・・。
大体、飯盛り娘が目的だと知ったタイミングで、妓女の価値を下げる方法を探ると、猫猫が辿り着く結論は一つです・・・。
今話のミニアニメでも語られています。
いや、壬氏も猫猫に聞いてはいけないと分かってはいたのでしょう。
だから、これまで聞けなったのです。
では、なぜ質問したのでしょうか?
それだけ、羅漢の言葉が気になっていたのでしょう。
結局その妓女を諦めきれず、仕方なく少々汚い手を使いました。
高くて手が出せないなら、安くなれば問題ないわけでして。
by 羅漢『薬屋のひとりごと』TVアニメ第15話
希少価値を下げたんですよ。
羅漢がどのような手を使って、妓女の価値を下げたのか?
でも、なぜ妓女の価値を下げる方法に、壬氏は興味があるのでしょうか?
猫猫を手に入れる為?
いいえ。
猫猫は、正式には妓女ではありませんし、既に部屋付きの下女として部下にしています。
ある意味、壬氏は猫猫を手に入れているのです。
猫猫は、妓女でもないし、手に入れているので希少価値を下げる必要はないのです。
なのに、なぜ妓女の希少価値を下げる方法を知りたいのでしょうか?
妓女の希少価値を下げる方法に興味があるのではなく、羅漢が妓女に何をしたかが気になるのではないでしょうか。
なぜ、羅漢の行動が気になるのかですって?
壬氏様の立場上、見過ごせない?
そうかもしれませんが、ならばこれまで同様高順に調査を指示すれば良いのです。
そうせず自分で直接確認をしています。
その理由は ──
羅漢が惚れ込み何かをした妓女は、猫猫の関係者だと壬氏様が考えているからではないでしょうか。
猫猫の近しい関係者に、羅漢が何かしでかしたのではないかと睨んでいるからこそ、その事実を知りたいのです。
妓女の希少価値を下げる方法は、猫猫から語られました。
実際、羅漢は、その妓女に何をしたのでしょうか?
その事実は、誰の口から、いつ明かされるのか。
そして、壬氏は何を知ることになるのでしょうか。
徐々に、本件の核心に迫ってきた予感。
2クール後半戦もそろそろ折り返し地点。
盛り上がるのは嬉しいですが、かなり不穏な空気が漂ってきました。
ちと嫌な予感もしますが、今後の展開が楽しみです。
おわりに (『薬屋のひとりごと』17話とは)
毎話、OPにあるシーンが本編でいつ出てくるか楽しみになってきている今日この頃。
今話は2つありましたね。
一つは、本文でも書いた、壬華(氏)とお嬢様の買い食いシーン。
もう一つありましたね。
少し気付きにくいですが、分かりましたか?
滅多にない壬氏様へ化粧をする機会。
この機を逃してなるものかと、試しに口紅を塗った壬氏様の顔を見た瞬間の3人の表情 ──
この3人だけで良かった。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第17話
もし誰か別の者がいたら、大惨事だった・・・。
これがOPの一コマとなっていたのです。
てっきり、壬氏様に何かを言いつけられたシーンだと思っていました(苦笑)。
本編を見るまで分からないが、鑑賞後はとても印象に残っているシーンを上手く抽出していますね。
遊び心も上手な『薬屋のひとりごと』。
今話なんて、事件も起きず大きな話の展開もないのに、魅入ってしまう。
それは、キャラクターの魅力も然る事ながら、こういった遊び心が散りばめられているからではないでしょうか。
壬氏様が一番かと思いきやそうでもなく、猫猫かと思えば水蓮も強し。
この4人、いい関係性です♪
以上、TVアニメ『薬屋のひとりごと』第17話の感想&考察レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
18話のレビューも書いています。
良かったらご覧ください。
ではでは。
疑問点 まとめ(Q&A一覧)
この章では、疑問点をまとめていきます。
- 今話で生まれ解決した疑問は、本文で解説して本章でまとめ
- 今話で解決しなかった疑問を、疑問XX-XX(話数-通し番号)として記録
⇒ 本章「疑問点まとめ(Q&A一覧)」でまとめ - 答えは、推測ではなくできるだけ(原作含む)作品内で明らかになった事実を記載
※推測が入る場合は、断りを入れる
⇒ 解決した疑問は、次話で削除
今話で解決した疑問 (クリックすると答えが表示されます)
今話で新たに発生し、解決しなかった疑問
- 疑問 17-01 壬氏は、なぜ変装しなくてはならない?
- 疑問 17-02 壬氏は宦官なのに、なぜ武官がやる野営を知っている?
残っている疑問
- 疑問 02-01 壬氏は、後宮管理者なのに、なぜ後宮の外まで判断を求められている?
- 疑問 02-02 水差しの弁償、仕送りから引いたのは期間限定?
- 疑問 02-03 結局、秘薬は何の為だったの?
- 疑問 03-01 西都の玉葉妃が、異国の姫とは?
- 疑問 03-02 時折、猫猫が左手を見ているのはなぜか?
- 疑問 05-01 粉を染み込ませた木簡は、誰が何に使っているのか?
- 疑問 05-01 簪(かんざし)を渡す意味は?
- 疑問 06-01 園遊会で、なぜ壬氏は違うカンザシを挿し、襟が乱れていたのか?
- 疑問 07-01 壬氏の本当の身分とは?
- 疑問 07-02 腕の筋肉の意味は?
- 疑問 08-01 緑青館の離れにいるのは誰?
- 疑問 09-01 壬氏と亡くなった武人・浩然との関係は?
- 疑問 10-01 後宮内の事件に最終判断を下しているのは誰?
- 疑問 10-03 現帝の東宮時代、妃はなぜ一人しかいなかったのか?
- 疑問 11-01 阿多妃を南の離宮に住ませるのは、帝の愛着か、それとも・・・
- 疑問 11-02 阿多妃の子は生きているのか?
- 疑問 12-01 やり手婆は、なぜ猫猫を妓女にしたい?
- 疑問 13-01 壬氏は、帝に何を頼まれたのか?
- 疑問 13-02 契約書を見た時、羅門(オヤジ)が表情を曇らせたのはなぜ?
- 疑問 13-03 官女・翠苓は、なぜ白檀の香りがする?
- 疑問 14-01 猫猫は、なぜ軍部を気にしている?
- 疑問 14-02 爆発現場にあった上等なキセルは、倉庫番のもの?
- 疑問 15-01 馬閃は、なぜ猫猫を嫌っている?
- 疑問 15-02 同じ海藻でも下ごしらえによっては毒があると、悪知恵を与えたのは誰か?
- 疑問 15-03 羅漢が馴染みのある緑青館の妓女とは?
- 疑問 16-01 羅漢は三男が一番の腕前だと知っていて、なぜ猫猫に調べさせた?
今週の感想ツイート
#薬屋のひとりごと 17話
— 時文@ここアニ(薬屋のひとりごとレビュー中) (@toki23_a) February 6, 2024
女は化粧で変わる壬氏を化粧で変える!?
流石猫猫声まで変える徹底ぶり👏
変装してまでの目的分からずも
完璧主義な猫と次第に楽しげな皆が良き😆
てか4人がワチャワチャするだけで観ていられるの凄い😆
高順の好アシストで町デートも実現
ラスト空気変わり遂に本筋動き出す!?
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アニメ『薬屋のひとりごと』第18話のレビューはこちら!