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こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『薬屋のひとりごと』第22話「青い薔薇」を鑑賞しました。
本レビューではアニメ感想だけではなく、原作・コミカライズ情報も加え、個人的な解釈による解説・考察をしています。
皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。
今回アニメ化されたのは──
- 原作
-
2巻 18話「青薔薇」・ 19話「爪紅」序盤
- コミック
-
7巻 27話「青薔薇」 ・28話「爪紅」序盤
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
- 公主(ひめ)は何歳?
前回の園遊会からどれ位? - 猫猫は、後宮の方が水が合う?
- 原) なぜ猫猫が子守をしている?
- 原) 片眼鏡をなぜ反対側に?
- 猫猫は、無理難題をなぜ引き受けた?
- 原) 猫猫が梨花妃に渡した物とは?
- 薔薇を狂わせるとは?
蒸気風呂とは別に小屋を作った? - 爪紅、なぜ後宮では誰もやっていなかった?
- (考察) 猫猫は、爪紅をわざと流行らせた?
- 原) 玉葉妃が参加してないのに、なぜ侍女はいる?
- 原) 壬氏に対して「すまないというんじゃない」とは?
- 羅漢の「なんと嫌味な」とはどういう意味?
- 猫猫は、なぜ帝に会える?
- 原) 猫猫の「これでもまともに」とは何のこと?
- 羅漢の「挑発が失敗」とは何のこと?
今話で解決しなかった疑問
最下部「疑問点まとめ (Q&A一覧)」に記載
本レビューの方針
本レビューは、次話以降のネタバレなし
『薬屋のひとりごと』は、小説投稿サイト「小説家になろう」連載。
ライトノベルと、月刊誌2誌で別の漫画家によるコミカライズ2作品があります。
私は、ライトノベル、コミカライズ共に未読です。
アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成します。
よって、次話以降のネタバレはなしなので、ご安心ください。
アニメ鑑賞
+
コミカライズ、ライトノベルを読み
知り得た情報を加味して「感想・解説・考察」
本レビューでは、ライトノベル、コミカライズの情報は、「原作情報」として区別できるよう表記します。
- 「ヒーロー文庫」のライトノベルを ── 原作
- 「月刊サンデーGX」連載のコミカライズを ── コミック
緑系の色を目印にしてね!
コミカライズは、別の漫画家による2作品が刊行されています。
- 「月刊ビッグガンガン」連載の「薬屋のひとりごと」
- 「月刊サンデーGX」連載の「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」
両方読みましたが、本サイトでは、アニメの補完となると情報の多い➋を選択しました。
「コミック」として紹介する情報は基本➋です。
が、今後も両方読んでいくので、➊にしかない情報があれば、その時は注釈を付けて紹介します。
同じ内容なのに、2つも読むんだ・・・
その方が、理解が深まるんだよ
全24話 各話リスト
話数 | サブタイトル | コミック | 原作 |
第13話 | 外廷勤務 | 4巻 | 2巻 |
第14話 | 新しい淑妃 | ||
第15話 | 鱠 | ||
5巻 | |||
第16話 | 鉛 | ||
第17話 | 街歩き | ||
第18話 | 羅漢 | ||
第19話 | 偶然か必然か | ||
6巻 | |||
第20話 | 曼荼羅華 | ||
第21話 | 身請け作戦 | ||
第22話 | 青い薔薇 | 7巻 | |
第23話 | |||
第24話 | |||
8巻 |
※話数:リンクは各話レビューへ
※サブタイトル:ネタバレを避けるため次話以降はマスク
はじめに
翡翠宮にて穏やかで充実した日々を過ごす猫猫。
ある日、壬氏から「青い薔薇」を用意できないかと相談される。
持ちかけたのは羅漢だと知った猫猫は、その無理難題を引き受ける。
いつまでも逃げると思うな各々よ、攻撃は最大の防御なり!
相手の出方が読めぬなら ──
咲かせてみせよう青薔薇。
野次馬の興味を逸らそう爪紅。
皇帝へのポイント稼ごう献上品。
満点ではないが、羅漢の難題クリアし、次はこちらが攻める番!?
爪に思いを彩って、遂に挑むか真っ向勝負。
変人片眼鏡に一泡吹かせろ!
残り・・・2話(涙)
では、今話を振り返っていきましょう!
感想&考察レビュー 第22話「青い薔薇」
青薔薇
玉葉妃の妊娠が確かなものとなり、翡翠宮で穏やかな日々を過ごす猫猫。そんなある日、壬氏から次の園遊会で青い薔薇が必要になったと相談され、羅漢がその難題を画策したことに気づき、青い薔薇を咲かせることに挑戦する。
(考察) 御子の年齢
すくすくと育ち、歩けるようになった鈴麗公主。
あれからどれだけの時間が経ち、鈴麗公主はお幾つになったのでしょうか?
よちよち歩きに、話せる言葉は一言二言。
満1歳くらいでしょうか。
原作によると ──
まだ数え二歳だが、慣れさせることでより早く覚えると聞いたことがあるので、やってみたのだが紅娘に取り上げられてしまった。
「普通の花を描きなさい」
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
鈴麗公主は、数え年で2歳と記されています。
数え年には馴染みがないので、満年齢にしてみましょう。
まずは産まれた時期です。
前回秋の園遊会の際、原作にはこんな記述があります。
本来、冬の園遊会は『徳妃』と『淑妃』のみ出席のはずである。だが前回、赤子を産んだばかりの玉葉妃と梨花妃は欠席したため、今回は四夫人揃って参加することとなった。
by 『薬屋のひとりごと』原作1巻
前回の園遊会、つまり昨年春の園遊会を、玉葉妃は出産直後で欠席。
鈴麗公主は、去年の春、園遊会前に産まれたことが分かります。
一昨年に産まれていれば、(元旦を2度迎えるので)数え年で3歳になります。
現在、数え年で2歳ということは、産まれたのは昨年の1月~3月。
今は、春の園遊会の1ヶ月前、恐らく3月頃。
鈴麗公主は、満年齢で言うと、1歳と0~2ヶ月位だと思われます。
女の園の方が相性良し
毎日が充実してると、やっぱり日が経つのが早い。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
壬氏様の棟のいた2ヶ月は無駄に長かったのに。
後宮の方が水が合うのか、毎日が充実していると感じる猫猫。
外廷(壬氏の棟)にいたときより時が経つのが早いようです。
猫猫が充実しているのは、「毒味役」の仕事と、翡翠宮の人間関係の良さでしょうか。
それと、大きいのは ──
男子禁制の後宮にいる限り、羅漢に会うことはありません。
羅漢のことを気にしなくて良い、という安心感もあるのかもしれないですね。
原作によると ──
外廷にある医局の薬棚に未練は残るが、それは今後、やぶ医者を使って後宮医局の改造を行えば問題なかろう。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
書庫については、高順に頼めば、なにかしら見繕ってきてくれる。
唯一心残りは医局と書庫ですが、解決策を見つけているようです(笑)。
その他大勢の女官は、壬氏様と離れることを残念がりますが、猫猫はそんなことを微塵も感じてなさそうですね・・・。
猫猫らしいけど、壬氏様かわいそう(苦笑)
あと、もう一つ ──
子どもの相手をしていると、時間が経つのが早いのではないでしょうか。
公主の世話は猫猫の仕事?
またお絵描きしますか?
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
猫猫と子守って結び付かなかったのですが・・・(失礼)。
「また」と言っているので、いつも世話をしているのでしょう。
どうやら、猫猫は鈴麗公主の遊び相手をしているようです。
原作を読んで、その理由が判明!
猫猫は、特に用事のないときは公主の相手をするようになった。足の怪我があったためもある。ほかの働き者の侍女たちが面倒を見るより、毒見以外ろくに働いていない者が面倒を見るほうが効率がよいからだ。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
猫猫は、足のケガがまだ完治していないので、力仕事ではない子守を任されていたのです。
他の侍女は忙しすぎて、子守をする余裕がなかったのも大きいようですが(笑)。
でも、1歳の幼子相手に、毒キノコの絵を描いてみせる猫猫。
侍女頭・紅娘に「普通の花を描きなさい」と注意されるも・・・。
── 普通の花を描きなさい。
普通の花ねぇ・・・。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
薬と毒にしか興味ない猫猫にとって、普通の花って・・・。
そんなこと言ってるから「青い薔薇」なんて難題が来るんだよ(苦笑)
あっ・・・、そういうこと?
原) モノクルは伊達?
目の覚めるような青い花びらが、美しくてね。
by 羅漢『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
かつて宮中によく生けていたものですが。
原作には、羅漢が壬氏の所に来ているシーンはありません。
「青い薔薇」を羅漢に頼まれた事は、壬氏の説明であるだけです。
1点、原作通りなのは ──
羅漢が片眼鏡を外して、反対側に付けるシーン。
羅漢は片眼鏡を取ると、手拭いで 拭く。曇りが取れたと確認すると、左目に付けた。さっきまで右に付けていたので、ただの伊達であることがわかる。さすが変人だ。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
上記記述があるのは、原作2巻9話「羅漢」。
アニメで言うと18話「羅漢」の終盤 ──
あなた様に逆らえる者など、片手の指ほど存在しない。
ただ、娘がどう思うかなのですけど。
by 羅漢『薬屋のひとりごと』TVアニメ第18話
このセリフを言っている辺りです。
羅漢の片眼鏡は、度が入っていない伊達眼鏡。
だから、どちらに付けようと問題ないのです。
さすが変人です(笑)。
この人、もう何を考えてるのか分からない…
片眼鏡をどうやって顔に固定しているか分からない(笑)
あっ!!
今話放送後、片眼鏡について、原作者・日向夏先生もXでポストされています。
羅漢の片眼鏡、鼻のところ可動式になってて右でも左でも付替えできる。なお、伊達なのでレンズに裏表はない。
— 日向夏🐗 (@NaMelanza) March 9, 2024
羅半がやたら頑張って作り変える職人を探しましたとさ。
なんと、職人を探して作らせたようです。
そこまでして、なぜ伊達眼鏡が必要??
それも片方だけ・・・。
今話終盤にあった、見える景色が違う現象と関係あるのか?
青い薔薇
青い薔薇ですか?
by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
青い薔薇が存在しないのは、壬氏も知っていました。
が、羅漢の挑発に乗ってしまった壬氏。
羅漢相手だと、猫猫だけでなく、壬氏も無理してるような…
園遊会は、4月。
薔薇の最盛期は5月がメイン。
4月には咲かない、かつ(世の中に存在しない)青い薔薇をリクエスト。
二重の意味で無理難題を吹っかけられたのです。
逃げているだけでは埒が明かない
分かりました、お引き受けします。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
── いいのか?
できるか分かりませんが、やるだけやってみます。
世の中に存在しない「青い薔薇」を、それも薔薇の季節でもない園遊会で咲かせる!?
トラブル嫌いの猫猫。
なぜこんな無理難題を引き受けたのでしょうか。
この話、もしかしてとある軍師から持ちかけられたのでは?
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
壬氏は、猫猫を不愉快にさせたくないので羅漢の名を出していませんが、やり口から羅漢が絡んでいると睨んだ猫猫。
羅漢が持ち込んだのであれば、猫猫も関係あり?
羅漢が壬氏に(頻繁に)嫌がらせをするようになったのは、猫猫を壬氏部屋付きの下女にしてからです。
羅漢の狙いは猫猫。
壬氏に絡んでくるのは、猫猫がいるから。
猫猫も、そのことを分かっているから、羅漢絡みだと知るや否や無理難題でも引き受けたのではないでしょうか。
原作では ──
言うまでもなく、あの男のことだった。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
(仕方ない)
そうなれば、自分にも責任がある。
猫猫は、羅漢が壬氏に絡んでくるのは「自分にも責任がある」とまで考えています。
羅漢が持ち込んだのであれば、猫猫も無関係ではないのです。
その後、猫猫はこう続けます ──
できるか分かりませんが、やるだけやってみます。
逃げているだけも腹立たしい。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
どうせなら、あのニヤけた片眼鏡をかち割ってやる。
外廷を離れ後宮に来ても、羅漢は緑青館へ行き身請けの交渉をする。(21話 )
今回のように、猫猫の周囲にちょっかいを出してくる。
ならば、逃げてばかりも腹立たしい。
猫猫は「どうせなら」と何かを思いつき、「青い薔薇」作りと同時に準備を進めたのです。(後述)
ちなみに、壬氏様の依頼とは言え、玉葉妃の元を離れ青薔薇作りに専念できたのは ──
桜花は壬氏たちがもう大丈夫だと言ったので帰っていった。表向き、猫猫は玉葉妃付の侍女だが、雇用形態は壬氏付のままである。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
雇用形態は壬氏付きままなので、壬氏の仕事を優先できるのです。
帝の愛読書
壬氏様の依頼とは言え、玉葉妃とライバル関係にあり、青薔薇作りと全く関係ない梨花妃の蒸気風呂を借りる猫猫。
気前よく許可してくれた梨花妃に、猫猫はお礼をしますが・・・。
さすがにタダでは申し訳ない。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
こちら、帝の愛読書です。
帝の愛読書とは一体何なのでしょうか?
なぜ帝の愛読書を猫猫が持っている?
いや・・・そもそもなぜ(帝の趣味を)知っているのでしょうか。
前話レビュー でも触れましたが ──
前々話ラスト、原作の一部がカットされています。
玉葉妃に懐妊の兆しがあるので、帝には夜の秘め事を控えてもらうようお願いしています。
(夜の営みができないのであれば)帝は玉葉妃の所に来る回数が減ると思いきや、以前と変わらない頻度で訪問。
それで ──
阿多妃の件でも思ったが、ただの好色おやじじゃないのかもしれない。
by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第20話
このセリフに繋がります。
原作にはこの続きがあります(笑)。
ただ、少し物寂しそうな顔をたまにするので、妃教育の残りの教材を渡すことにした。時間潰しにくらいなるだろうと。
- 中略 -
(二次元で我慢してくれ)
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
こっそりと目につくところに置いておいたのだが、気付いてくれたらしい。
帝の目に触れるところに、例の教材を置いておいたのです。
例の教材とは・・・「二次元」!?
写真はまだ存在していないと思われるので、絵でしょうか(笑)。
絵で我慢してもらっていたのです。
すると ──
後日、違うものを用意しろと言われたときは、やはり好色おやじのままでいいのだと確信した。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
違う教材を用意するよう勅命(笑)があったのです。
そういう経緯で教材が「帝の愛読書」となったのです(苦笑)。
違う教材を用意しろと言われていた猫猫。
それで、新たに妓楼から取り寄せていたのです。
だから ──
妓楼から取り寄せておいて良かった。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
帝の依頼もあり「 取り寄せておいて良かった」という訳です。
ちなみに ──
梨花妃は中身に気が付くと、優雅な足取りで自室に戻って行った。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
梨花様は、優雅に自室に戻っていったそうです(笑)。
ハウス栽培
薔薇を狂わせるんです。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
蒸気風呂の蒸気を取り込み、天井のガラス窓から日光を浴びさせ、室内を暖かくして薔薇が咲く時期を早める。
いわゆるハウス栽培。
ビニールハウスの原理です。
本来2ヶ月後に開花する薔薇を、1ヶ月後の園遊会までに咲かせる。
1ヶ月早咲きさせるために特別仕様の建物を造ったのです。
一瞬、梨花妃の蒸気風呂を改造したのかと思いましたが、原作を読むと違うようです。
蒸気風呂の隣に、今回新たに建物を建てたのです。
いくら園遊会に出すため、いや、羅漢の嫌がらせに屈しないためとは言え、金がなくてはやってられないですね(苦笑)。
原作では、金のことに関しては猫猫は気にしていません。
その理由は ──
窓が大きく、天上にも大窓が付いた奇妙な造りの小屋だ。湯水のように金がかかるが、それは壬氏の懐から出て行くので気にしない。それにしてもどれだけ高給取りなのだろう。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
壬氏が負担するので気にしないと言うのです。
って、おい!(笑)
羅漢が壬氏に絡むのは猫猫のせいだと責任は感じておきながら、その対策とあらば壬氏の懐が痛んでも気にしない・・・。
なかなか良い性格をしていますね、我らが主人公・猫猫さん(苦笑)。
まあ、それ位、図太くないとここでは生きていけない。
それに、壬氏は喜んで支援してくれるでしょうしね(笑)。
結果的に壬氏も評価を上げたのだから必要経費か
なるほど
小蘭!
猫猫~!
by 小蘭『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
私も手伝うよ。
小蘭っ!!!
久しぶり~~!!
小蘭がやっと出てきました~~!
14話、妃教育で後宮へ行ったのに・・・。
20話終盤から、後宮が舞台になったのに・・・。
侍女や、やぶ医者は出てくるのに小蘭が登場しないので、何かあったのではないか、ちょっと心配していました(笑)。
足のケガ大丈夫?
by 小蘭『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
いや、小蘭の方こそ大丈夫だった(元気に過ごしてた)のかい?と聞きたい
ホント、それ!
もしや、お目付役か?
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
「お目付役」として連れてこられた小蘭。
気が利く男・高順の気遣いですね。
それにしても、いつの間に高順は、小蘭をマークしていたのでしょうか・・・。
できる男は違いますね!
原作では猫猫も不思議がっています。
お目付け役として余所の下女を派遣してくれた。どこで知ったのか、来たのは小蘭だった。小蘭は仕事がさぼれる上、点心も貰えると大喜びで、高順に餌付けされていた。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
小蘭は、高順に餌付けされていて、今回のお目付役もおやつで釣られたようですね(笑)。
結果的には ──
おそらく猫猫が過労で倒れなかったのは、この采配によるものだろう。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
さすが、高順様
キッカケなんぞ何でもいい(笑)。
小蘭に向ける、猫猫の優しい笑みが良いですね。
小蘭は、視聴者にとっての癒しだけでなく、猫猫にとっても癒やしなのです!
宦官が怖がる虫を、小蘭がいとも簡単に取り除くシーン。
これは原作にはなく、アニメオリジナルです。
原作によると、小蘭は農村の村の出身です。
原作1巻、アニメで言うと7話「里帰り」の辺りで触れられています。
彼女もまた身売りされてきたらしいのだが、貧しい農村の娘は今の生活を気に入っているようだ。明るいおしゃべり娘は、親に売られたことよりも、飢えずに食事がいただけることのほうが大切らしい。
by 『薬屋のひとりごと』原作1巻
なので、葉に付いた虫など慣れているのでしょう。
一方、宦官は、(猫猫曰く)男性機能を失うと女性化していきます。(3話 )
それを具現化している、アニメオリジナルシーン。
アニメスタッフ、グッジョブです!
爪紅
── また、こっち見てるね。
毎日、毎日、よく飽きないな。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
というか気が散る。
ここの侍女は、暇なんだと思う(苦笑)
仕事してないもんね…
毎日、覗きに来る水晶宮の侍女達が煩わしいので、別のことに興味が行くようこれ見よがしに・・・。
すご~~い!
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
これが爪紅か~~。
「爪紅」。
マニュキュアですね。
マニュキュアは存在しないので、原作によると ──
紅を爪に塗り、布で丁寧に撫でる。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
口紅を代用しています。
だから、水晶宮の侍女達は、早速やってみようと口紅を探しにあの場を去ったのです。
花街では皆やってるよ。
by 『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
花街では皆やっているので、猫猫は知っていたのです。
では、なぜ流行の最先端を行く後宮ではやっていなかったのでしょうか?
その答えは、原作にありました。
花街では当たり前の爪紅だが、 後宮内ではあまり見ない。仕事の上で邪魔なのだろうが、普段からあまり仕事をしていない侍女たちは興味津々で食いついてきた。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
後宮の侍女はいつかは妃になるのが目的(夢)ではありますが、普段は仕事をしなくてはなりません。
手を動かす仕事をする際、爪紅は邪魔だとされていたのです。
それが ──
── 非効率ね。
紅娘様はオシャレより仕事か。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
仕事ができる女、侍女頭・紅娘のセリフに繋がっているのです。
描写が上手い!
逆に、水晶宮の侍女は、普段仕事をしていないので食いついたのです(笑)。
(考察) 流行を作った?
── 最近、流行っているわよね。
そうですね。帝の寵愛を受ける上級妃は、流行りの最先端だからな。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
梨花様にも爪紅を教える猫猫。
てっきり私は、水晶宮の侍女が興味を持ったので、主人の梨花妃に伝えないとマズいと思って、すぐに教えたのだと思っていました。
ところが原作を読むと、別の意図もあるようで・・・。
アニメは、意図的に伏せているかもしれないので、ここでは隠しておきます。気にならない方だけどうぞ。
続きを読む (クリックして下さい)
侍女達が食いついたのを確認した猫猫は ──
少しだけ悪いことを考え、梨花妃にも爪紅をすすめてみた。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
後宮には流行がある。そしてその流行最先端となると、大抵、寵愛を受けた妃たちである。
たとえ下女でも、皇帝の御手付きになれば、妃に召し上げられる。ならば、皇帝の気に入った女の真似をするのは不思議でないことだ。
梨花妃に爪紅を教えるのを「悪いこと」と言っています。
爪紅は、花街の妓女は既にやっていました。
仕事の邪魔になるので、後宮では流行っていませんでした。
流行の最先端である上級妃・梨花妃が爪紅をやれば、侍女や下女が真似をします。
上級妃に取り入れられると、流行が作れるのです。
猫猫は、仕事の邪魔になる爪紅を流行らせてしまう事に対して「悪いこと」と言ったのか、それとも、もっと別の意味でしょうか・・・。
そう言えば、終盤、赤い爪紅が羅漢を不快にさせています。
そのために、猫猫が爪紅を流行らせた・・・。
なんていうのは、考えすぎですかね(笑)。
猫猫は、爪紅をわざと流行らせた?
注目の的
蕾を愛で、咲き誇る姿に思いを馳せるのも一興かと。
by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
蕾とは言え、青どころか緑や黒の薔薇まで用意してみせた壬氏。
蕾を逆手に取って「咲き誇る姿に思いを」とするのが流石!
── 何なりと。
まあ。
by 皇太后『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
皇太后が、「まあ」と言ったのは、一見楼蘭妃に言ったように見えますが・・・。
私は、壬氏が持って来た「青い薔薇」に驚いて言ったのだと解釈します。
はい。
今回の園遊会は、春牡丹を愛でると同時に、楼蘭妃のお披露目が主役。
にも関わらず、壬氏は「青い薔薇」で、園遊会の話題を攫ったのです。
しかし、そんなことに全く動じていないように見える楼蘭妃親子。
厄介なのは、何を考えているのか分からない目だ。
by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
子昌、楼蘭妃の実父で女帝の寵愛を受けた男。
今なお、帝は頭が上がらない。
遂に出てきた、権力者という楼蘭妃の実父・子昌。
皇帝ですら頭が上がらないほど、宮廷では幅を利かせているようです。
厄介なのは、力だけではなく、何を考えているのか分からないこと。
さて、楼蘭妃と言い、この一族は何を考えているのでしょうか・・・。
侍女達は参加
気が付いた?
by 桜花『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
── 桜花さん。
もう水晶宮に行っちゃダメよ。
ここまで来たら、小蘭が最後まで猫猫の面倒を見るのかと思いましたが姿が見えません。
小蘭がこの場にいないのは、小蘭は後宮から出られないからですね。
園遊会が行われているのは、後宮の外です。(5話 )
小蘭は、後宮を出られないので、園遊会の場へ行けないのです。
小蘭、園遊会見れたら大喜びするのに!
そうだよ、小蘭に褒美を!
では、反対に、なぜ桜花がいるのでしょうか?
桜花は、上級妃・玉葉妃の侍女だから当然じゃないか、ですって?
いえいえ、玉葉妃は、今回の園遊会は欠席です。
なのに、なぜその侍女がいるのでしょうか?という意味です。
その解はコミックにありました。
今日、玉葉妃は欠席だが、侍女達は来ている。
by 壬氏『薬屋のひとりごと』コミック7巻
主である玉葉妃は欠席ですが、侍女は来ていたのです。
恐らく、人手のいる園遊会、手伝いのために来ているのでしょう。
もしくは、主人は欠席でも、園遊会の状況を知っておきたいのでしょう。
壬氏が来たら退場する。その気遣いが良き!
うん。桜花は壬氏様好きなのに、優しい~~
原) 思い通りにいかない歯痒さ
── 難しいですね、開花には至りませんでした。
それは俺に対して、すまないというんじゃないのだろうな。
by 壬氏『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
解釈が難しいシーンですね!
2つ疑問が浮かびました。
- 猫猫は謝ってもいないのに、なぜ「すまない」?
- 壬氏の「俺に対して、すまない」ではないとは?
➊ 猫猫は謝ってもいないのに、なぜ「すまない」?
まず、猫猫は謝ってもいないのに、なぜ「すまない」という話になったのでしょうか?
これは原作にも答えがあり、すぐに分かりました ──
「やはり、難しいですね。開花には至りませんでした」
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
心底、残念そうに猫猫は言った。
猫猫が心底残念そうに言ったので、壬氏は猫猫から「すまない」気持ちを感じ取ったので、「それは俺に対して、すまない~」に繋がったのです。
➋ 壬氏の「俺に対して、すまない」ではないとは?
次に、壬氏の「俺に対して、すまないというんじゃないのだろうな」を考えてみましょう。
「俺に対してすまない(気持ち)」でなければ何だというのでしょうか?
これも原作を読むと判明しました。
これは、壬氏に対するすまなさというより、自分の思い通りにできないふがいなさが立った言葉であろう。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
猫猫は、頼まれた壬氏に対してではなく、思い通りにできなかった自分自身への不甲斐なさに対して悔しがっているのです。
つまり、成功するかどうか分からない状態で、「とりあえずやってみます」的な感じで淡々と受けたように見えましたが・・・。
猫猫は「青い薔薇」を作る自信があったのではないでしょうか。
自信があったからこそ、これだけ残念がったのではないでしょうか。
ああ、あともう一つ。
羅漢の依頼と聞いたので、意地になってしまったのでしょう・・・。
原作では、さらに続いており ──
これは、壬氏に対するすまなさというより、自分の思い通りにできないふがいなさが立った言葉であろう。そういう性格の娘だと壬氏はわかっている、わかっているがなんだか腹立たしい。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
実に腹立たしい。
猫猫の性格を理解しながら、壬氏は腹立たしく思っています。
猫猫は、壬氏のためにやったのではなく、自分がやれると決めたことに対してできなかったことを悔しがっている。
猫猫の中では、壬氏は全く中心にいないのです。
なんだったら、負の感情とは言え羅漢の方が猫猫に影響を与えているという意味で、中心にいます。
そのことに対して壬氏は苛立ったのでしょうか・・・。
興味深いですね。
青い薔薇の正体
染めただけですよ。
- 中略 -
この薔薇は元々すべて白い花なのです。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
様々な色水を作って白い蕾に吸わせたんです。
白い薔薇の葉っぱを取り、蕾だけにして色水を吸わせる。
花びらに吸い上げられた水分は蒸発して、色素だけが残る。
これが「青い薔薇」のカラクリ。
ミニアニメでは、もっと詳しく解説されています。
色水を吸わせるだけで好きな色に染まるので、青だけではなく、緑や紫、黒も作ったのです。
「青い薔薇」だけでなく、様々な色の薔薇を用意したので、羅漢は ──
なんと嫌味な・・・。
by 羅漢『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
どんな色の薔薇だって作れる、と言っているようで嫌味に感じたのではないでしょうか。
実に単純な方法。
造花と同様、本当の意味で「青い薔薇」ではありません。
でも、その辺は、猫猫さんは抜かりなし!
先手を打っています。
猫猫は帝にいつでも会える!?
── 確かに単純だな。
ですので、何かしら言いがかりをつける官が出るかもしれません。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
帝には先に種明かしをしておきました。
こんなの作り物だ!
色水で染めただけじゃないか!
と言われると、その通りなので(笑)、猫猫は先に帝にだけ種を明かしておく用意周到さ。
この辺が、猫猫の賢さ、いや、小賢しさ!(笑)
でも、なぜ猫猫は、帝にそんなことを話せるのでしょうか?
いつの間にか、帝にいつでも会えるような身分になったのでしょうか?
違いますね。
猫猫が今いるのは玉葉妃の侍女。
玉葉妃は、帝の寵愛を受けています。
前話レビューでも書いたとおり(21話 )、帝は玉葉妃の元を以前と変わらぬ頻度で訪ねてきます。
以前と変わらぬ頻度ということは、3日に1度来るペース。(14話 )
その際、食事が振る舞われるので、猫猫は毒味役として接点があるのです。
そのタイミングを使ったのでしょう。
原作では ──
方法が方法だけに、なにかしら言いがかりを付けてくる連中が出るかもしれない。その対処法として、前夜、翡翠宮を訪れた皇帝に種明かしをしておいた。誰もが、一番最初に秘密を教えてもらえるのはうれしいことらしく、なにか言われても意気揚々と説明をかって出てくれるだろう。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
園遊会の前夜、帝に明かした、とあります。
園遊会で、壬氏が格好良く「青い薔薇」を見せて、帝も「うむ、美しいな」と言っていましたが、二度目だったのです(笑)。
壬氏様、ここで怒るべきだよ(笑)
確かに!
自分だけ知らなかったんだもんね…
前夜に見せられると、当日の楽しみが減ってしまうと思いますが、帝も役者ですね(笑)。
小指
キレイに染めたところで・・・。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
これでもまともになったんだけど。
さて、猫猫が気になることを言い出しました。
「これでもまともになった」
一体何のことを言っているのでしょうか。
確かに、以前から猫猫は左手の小指を気にしていました。(3話 )
時折、猫猫が左手を見ているのはなぜか?
実は原作には、今回、はっきり見ているモノが描かれました。
アニメでは意図的に伏せているので隠しておきます。気にならない方だけご覧下さい。
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薬と毒と水仕事で荒れた手は、左の小指の爪が奇妙な形に歪んでいた。赤く染めても、歪みは変わらない。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
これでもまともになったのである。
猫猫が見ていたのは、小指の爪。
爪が奇妙な形に歪んでいるようなのです。
さて、爪のゆがみは何を意味するのでしょうか。
そういえばあの夢、小指にフォーカスが当たってたな…
爪紅
羅漢は、退屈な園遊会を終え帰路につく。興味のないものには何の感情も湧かない羅漢の前に、猫猫が現れる。
挑発
にしても、まさか挑発が失敗に終わるとは。
by 羅漢『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
蕾とは言え園遊会に「青い薔薇」を間に合わせ、出席者を驚かせました。
羅漢の負けでしょう。
ですが・・・「挑発が失敗」とはどういう意味でしょうか?
季節でもない薔薇、それも青い薔薇を準備すると約束させ、壬氏に恥を掻かせようとした羅漢。
その作戦が空振りしたなら「作戦は失敗」「青い薔薇は失敗」等と言うでしょう。
少なくとも「挑発が失敗」とは言いません。
何せ、壬氏と猫猫は「青い薔薇」作りに挑戦したのですから。
挑発とは、相手に何か行動を起こさせること。
「青い薔薇」を作らせることで、誰かに自発的な行動をさせたかったのです。
では、羅漢は、誰に何をさせたかったのでしょうか?
ここは原点に戻りましょう。
羅漢の狙いは、猫猫。
羅漢は、(その先何を望んでいるのか分かりませんが)猫猫に何とかして会いたいのです。
壬氏の取り計らいもあり、猫猫が後宮勤めになって2ヶ月。
男子禁制の後宮にいては、羅漢は猫猫にちょっかいを出せません。
(だから猫猫にとっては穏やかな日々だったとも言えます)
壬氏に娘に会いたいと言っても断られ、後宮には入れない。
ならば壬氏を通して、猫猫を挑発して後宮から引きずり出そうとしたのではないでしょうか。
壬氏に「青い薔薇」を約束させれば、猫猫に相談が行く。
原作では ──
どこのだれか知らないが、玉葉妃の侍女ならなにか知っているのではと、言っていたらしい。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
ご丁寧に、猫猫に相談するよう噂か何かが流れていたのです。
つまり、最初から猫猫を巻き込むよう仕組まれていたのです。
「青い薔薇」を壬氏に持ち込んだのは羅漢だと知れば、園遊会で披露する際、猫猫も姿を現すと考えたのではないでしょうか。
羅漢の鼻を明かすために、姿を現すのではないか、と。
そう考えると ──
にしても、まさか挑発が失敗に終わるとは。
by 羅漢『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
このセリフ、しっくり来ませんか?
原作では ──
来ていないのか。
by 『薬屋のひとりごと』原作2巻
なんのために挑発したのかわからない。
とまで羅漢は言っています。
もし、これが正解だとすると ──
羅漢の目的は、壬氏を困らせて恥をかかせるのではなく。
「青い薔薇」を完成させ、猫猫を園遊会(羅漢の前)に来させること。
つまり ──
羅漢は、最初から猫猫が「青い薔薇」を作れると想定していた事になります。
だから、「青い薔薇」を見ても、他の宦官のように驚きはしなかったのです。
一方、猫猫は、そんな安い挑発には乗らず。
園遊会には行ったものの、「青い薔薇」のお披露目は壬氏に任せ、自身は羅漢の前に姿を現しません。
でも、その後に、羅漢の前に姿を見せます。
羅漢の前に姿を現す猫猫。
ある意味、羅漢の挑発は成功したのです。
ただ、羅漢が思っていたのとは違う形で・・・。
そう言えば、猫猫も意味深なことを言っていました ──
── いいのか?
できるか分かりませんが、やるだけやってみます。逃げているだけも腹立たしい。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
どうせなら、あのニヤけた片眼鏡をかち割ってやる。
「青い薔薇」を引き受けた時、「逃げているだけも腹立たしい」と言っています。
猫猫は、この時既に「青い薔薇」後を画策していたのはないでしょうか。
だから、高順に色々手配してもらっていたのです。
水晶宮の侍女を追い払ったので、もう必要ないはずの爪紅を塗り。
「青い薔薇」はでき園遊会は終わったはずなのに、高順に何かを準備させ。
手には、OPにも出てくる?桐の箱・・・。
高順様、頼んでいたものは?
── ええ、言われたとおりに。
ありがとうございます。これで舞台は整った。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
あとは、いけ好かない奴に一泡吹かせるだけだ。
後宮に引き籠もっていれば、間接的な嫌がらせはされても対峙することはなかったはず。
だけど、猫猫は、羅漢に何かを仕掛けようとしているのです。
猫猫の、この攻勢が吉と出るか凶と出るか・・・。
次話、めっちゃ楽しみです!
おわりに (『薬屋のひとりごと』22話とは)
今話、アニメ化された原作は、ほぼ1話。
それに、原作から大きく構成を変えてきました。
原作では、猫猫が「青い薔薇」を引き受けた次のシーンで園遊会になります。
薔薇を狂い咲きさせる1ヶ月の出来事は、振り返る形で描かれます。
アニメは、それを時系列順に構成変更し、猫猫が孤軍奮闘する姿を事細かに描いてくれました。
結果、Aパートで終わりかねないエピソードを30分かけて丁寧に描写。
どこが伸ばされたのか分からない程の素晴らしいアニメ化。
お見事でした!
一見、今話は「青い薔薇」を作る1話完結の単発エピソードに見えます。
ですが、よく見ると猫猫は羅漢との対決に向け布石を打っているのは、本文で書いたとおり。
次話のサブタイトルは「鳳仙花と片喰」。
猫猫は ──
鳳仙花と片喰があれば、もっときれいに染まるんだけど・・・。
by 猫猫『薬屋のひとりごと』TVアニメ第22話
と言っていました。
一体、次話のサブタイトル「鳳仙花と片喰」は何を意味するのでしょうか・・・。
笑っても泣いても残り2話。
心して観ましょう!
以上、TVアニメ『薬屋のひとりごと』第22話の感想&考察レビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
23話のレビューも書いています。
良かったらご覧ください。
ではでは。
愛読書2冊も入るのか(笑)
疑問点 まとめ(Q&A一覧)
この章では、疑問点をまとめていきます。
- 今話で生まれ解決した疑問は、本文で解説して本章でまとめ
- 今話で解決しなかった疑問を、疑問XX-XX(話数-通し番号)として記録
⇒ 本章「疑問点まとめ(Q&A一覧)」でまとめ - 答えは、推測ではなくできるだけ(原作含む)作品内で明らかになった事実を記載
※推測が入る場合は、断りを入れる
⇒ 解決した疑問は、次話で削除
今話で解決した疑問 (クリックすると答えが表示されます)
今話で新たに発生し、解決しなかった疑問
- 疑問 22-01 猫猫は、なぜ爪紅を流行らせた?
残っている疑問
- 疑問 02-01 壬氏は、後宮管理者なのに、なぜ後宮の外まで判断を求められている?
- 疑問 02-02 水差しの弁償、仕送りから引いたのは期間限定?
- 疑問 02-03 結局、秘薬は何の為だったの?
- 疑問 03-01 西都の玉葉妃が、異国の姫とは?
- 疑問 03-02 時折、猫猫が左手を見ているのはなぜか?
- 疑問 05-01 粉を染み込ませた木簡は、誰が何に使っているのか?
- 疑問 05-01 簪(かんざし)を渡す意味は?
- 疑問 06-01 園遊会で、なぜ壬氏は違うカンザシを挿し、襟が乱れていたのか?
- 疑問 08-01 緑青館の離れにいるのは誰?
- 疑問 09-01 壬氏と亡くなった武人・浩然との関係は?
- 疑問 10-01 後宮内の事件に最終判断を下しているのは誰?
- 疑問 10-03 現帝の東宮時代、妃はなぜ一人しかいなかったのか?
- 疑問 11-01 阿多妃を南の離宮に住ませるのは、帝の愛着か、それとも・・・
- 疑問 11-02 阿多妃の子は生きているのか?
- 疑問 12-01 やり手婆は、なぜ猫猫を妓女にしたい?
- 疑問 13-01 壬氏は、帝に何を頼まれたのか?
- 疑問 13-02 契約書を見た時、羅門(オヤジ)が表情を曇らせたのはなぜ?
- 疑問 14-02 爆発現場にあった上等なキセルは、倉庫番のもの?
- 疑問 15-01 馬閃は、なぜ猫猫を嫌っている?
- 疑問 15-03 羅漢が馴染みのある緑青館の妓女とは?
- 疑問 16-01 羅漢は三男が一番の腕前だと知っていて、なぜ猫猫に調べさせた?
- 疑問 17-01 壬氏は、なぜ変装しなくてはならない?
- 疑問 17-02 壬氏は宦官なのに、なぜ武官のような野営を知っている?
- 疑問 18-01 羅漢は、価値を下げた妓女をなぜ身請けしていない?
- 疑問 18-02 使い物にならない妓女を、やり手婆はなぜ離れに住まわせている?
- 疑問 19-03 「何か起こったあとでは遅い」猫猫は、過去にどんな経験をしたのか?
- 疑問 19-04 羅漢は、猫猫を抱きかかえる壬氏を見て、なぜあれほど驚いた?
- 疑問 20-01 犯人は、なぜ彫金細工師の秘術を知っていた?
- 疑問 20-02 翠苓は、なぜやんごとない方の命を狙ったのか?
- 疑問 20-03 なぜ翠苓のことを秘密裏に終わらせた?
- 疑問 20-04 壬氏は、なぜ身分を隠し、後宮管理者として生活している?
- 疑問 20-05 楼蘭妃は、なぜ訪れる度に雰囲気が変わる?
- 疑問 21-01 やぶ医者より先に後宮へ来た姉は、今どこにいる?
- 疑問 21-02 先の皇太后は、なぜ木の伐採に制限をかけた?
今週の感想ツイート
#薬屋のひとりごと 22話
— 時文@ここアニ(薬屋のひとりごとレビュー中) (@toki23_a) March 10, 2024
いつまでも逃げると思うな壬と猫
相手の出方が読めぬなら…
咲かせてみせよう青い薔薇
野次馬の興味逸らそう爪紅
皇帝への得点稼ごう献上品
難題何とかクリアし次はこちらが攻める番!?
爪に思いを彩って遂に挑むか真っ向勝負
変人片眼鏡に一泡吹かせろ!😆
残り…2話😭
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アニメ『薬屋のひとりごと』第23話のレビューはこちら!