王様ランキング

アニメ【王様ランキング】3話感想&考察 王妃ヒリングの愛は本物だが選択は正しかったのか?

王様ランキング 3話

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『王様ランキング』第3話、鑑賞しました。

王妃ヒリングはボッジを嫌っているのではなく、過保護なだけだった!?

王の座は弟に、カゲはいなくなり、どん底のボッジにいくつかの光が。
原作と構成を変えて、終盤に盛り上がりを持ってくるのが上手い!

本レビューは、アニメで描かれた内容を中心に、カットされた原作部分も取り上げます。

今話の疑問点 (リンクは該当箇所へ)
※原作情報と、私なりの解釈を含め考察

  • カゲはベビンのことを忘れていたのか? 
  • ボッジは、どうしてベビンの嘘を見破れたのか? 
  • 王妃ヒリングはなぜポーションを飲んで叫んだ? 

ここでは、以下の観点でレビューします。

アニメ各話「感想」

原作コミックを読んで分かった新情報を加味して「解説・考察

私は原作コミック未読です。
アニメ鑑賞後、”アニメ化済み時点まで“の部分を読み、レビューを作成しています。

レビュー作成時は、先の内容は知りません。
よって・・・

次話以降のネタバレは「なし」なのでご安心ください。

王様ランキング(全23話)各話リスト

話数 サブタイトル  コミック巻数
第1話 裸の王子 1巻
第2話 王子とカゲ
本レビュー 新しい国王
2巻 
第4話 初めての旅
第5話 からみあう陰謀
3・4巻 注1
第6話 冥府の王
第7話 王子の弟子入り

※リンクは各話レビューへ
注1:第6、7話はコミック3、4巻の構成を入れ替えてアニメ化

今回のあらすじ

あらすじ

ボッス王が崩御。
遺言で次期王はボッジとなるはずだったが、王妃ヒリングが遺言を却下。
多数決で第二王子ダイダが新国王に・・・

カゲもこの国を去り、懸念を持ったボッジはある決意をする。

親孝行したい時に親はなし
ボッス王から強くなるように言われたボッジは、遂に強い姿を見せることはできなかった。

ボッス王は、愛おしいから、遺言でボッジを次の王に指名。
王妃ヒリングは、愛おしいから、ボッジに王を継がせない。

実は父親、継母から愛されていたボッジ・・・

二人の愛は他の人の思惑とも絡み合い、ボッジにとっては嬉しくない結果に。

子供の人生を、子供の意思と関係なく、親が決めていいのか。
後に、王妃ヒリングはようやく子離れする。

王妃ヒリングの決断は、遅かったのではないか?
だが、民衆は第二王子ダイダが新国王になったことを喜ぶ。

ボッジにとって誰が味方か、誰が敵か・・・
ダイダのように反抗する奴は排除し、イエスマンで固めれば良いのか・・・

OPの楽しげな雰囲気とは裏腹に、ボッジの境遇は不幸のどん底に。
それでも、外を旅することで立ち直るボッジ。

この旅が吉と出るか凶と出るか・・・

では、今話を振り返っていきましょう。

感想&考察レビュー 第3話「新しい国王」

治療

ダイダとの試合で大けがを負ったボッジ。
夜にそっと忍び込んできたのは・・・

本当は動けない

これじゃあ、当分動けねえな。
明日も見舞いに来てやるよ。

by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第3話

ボッジは、ダイダが再起不能にしたと思うほど、大けがを負いました。

実は、ボッジは動ける状態ではないのです

では、前話で、ボッジがベッドから降りて剣を取れたのは──

上記シーンを2話ラストに持ってくるためだと思われます。
#すいません、身も蓋もない結論で(苦笑)

アニメと原作は構成が違います。

原作では、王妃ヒリングにケガを治してもらった後・・・・・・・・・・・、無事に歩けるようになり、剣を手に取ろうとしています

ケガを治してもらうまでは、ボッジは起き上がることもできない状態なのです

後の回想でも描かれてますが、王妃ヒリングが来たことすらボッジは気付きません。
王妃ヒリングに治癒されて、ようやく意識が戻ったのです。

補足

アニメ前話ラスト。
ボッジの痛々しい姿が涙を誘いましたが、マンガはマンガで痛々しい姿でなくても、本気で悔しがる姿が見事に描かれています。

体のケガは治り普通に歩ける。
だけど、剣を持ち上げることはできない。

どんなに力を入れても、剣を持ち上げることすら・・・・・・・・・・・できない・・・
悔しいボッジは、せっかく治った体を・・・

アニメ前話ラストは素晴らしい出来でしたが、原作は原作で、こっちのシーンもアニメで見たかったと思うほどです!

ぜひ原作をご覧下さい。

原) ドーマスはボッジの敵か味方か

アピス、言いたいことは分かっている。
すまないが、分かってくれ。

by 四天王「ソードマスター」ドーマス『王様ランキング』TVアニメ第2話

前話、ボッジとダイダの試合。
明らかに決着が付いているのに、試合を止めなかったドーマス。

その結果、ボッジは大けがを負ってしまった。

ドーマスはなぜ試合を止めなかったのか?

詳しくは前話レビューに書きましたが──
要は、ダイダの人間性を露わにさせるためだと私は踏んでます。

では、ケガそのものに対して、ドーマスはどうするつもりだったのか?

アニメではカットされているのですが、ドーマスは──

アピス、言いたいことは分かっている。
でも私には考えがあった

王子のケガについては、考えがある
すまないが、分かってくれ。

※太字部分はアニメではカット

by 四天王「ソードマスター」ドーマス『王様ランキング』コミック1巻

ボッジのケガについては、ドーマスは考えがあると言っているのです。

ドーマスは、王妃ヒリングが回復魔法を使えることを知っていたのです

(原作情報)原作では、ドーマスが部屋にいる間に王妃ヒリングが来て、ボッジのケガを知らせようとしていた云々とやりとりがあります。

補足

正確に言うと、「知っていた」のではなく「気付いていた」という感じ。

原作を読んで感じるのは、王妃ヒリングは回復魔法が使えることを大っぴらにはしてない様子です。

王様ランキング 2話

面白いのが、このシーンでのドーマスの描き方が、アニメと原作の違うこと

原作では、ドーマスがいる時に、王妃ヒリングが訪ねてきます──

王妃様、すぐお知らせしようと思っていたのですが・・・

※アニメでは全文カット

by 四天王「ソードマスター」ドーマス『王様ランキング』コミック1巻

ドーマスは王妃にボッジの治療を頼みたかった
が、すぐには言えず・・・

そりゃそうです
大けがをさせてしまったのは、ドーマスに責任があるのですから

逆に、王妃ヒリングは、知らされてもなく頼まれてもないのに、自らボッジの元へ足を運んだのです

原作コミックでは、この「すぐお知らせしようと思ってた」というセリフで、一見冷たい王妃ヒリングが、内心ボッジを心配していたことを表現しているのです

一方、アニメは──

かわいそうなお方だ。
強くなれない星の下に生まれているんだ。

すぐ戻ります

by 四天王「ソードマスター」ドーマス『王様ランキング』TVアニメ第2話

ドーマスは「すぐに戻る」と言って部屋を出る。

これにより──

  • ボッジとカゲの二人だけの時間を作った
  • ドーマスと王妃ヒリングは関連がないように見せた

ドーマスの行動を原作から変えたのは、前話ラストの、カゲがボッジに誓うシーンに繋げるため。

そして、ドーマスがボッジを裏切っているのではないか?と視聴者にミスリードさせるため、ですね

疑問

私は、原作コミックのこの部分を読んで、ドーマスはボッジの味方だと思いました。

ボッジの評判を落とさないよう、あえて試合を止めなかったのだと。

が、後の次期王の多数決を取ったとき、ドーマスはボッジを選択しなかった。
この矛盾に、私は解を持ってません。

王妃ヒリングと同じように、ボッジには平穏な生活をさせたいのか?
ならば、試合は早々に止めて大けがをさせなくても良かったはず

ドーマスは王妃ヒリングと違い、ボッジに過保護ではありません。

ボッジを王にしたいから、ボッジに大けがさせ、ダイダの異常さを露わにしたのではないのか?

なのに、なぜ多数決の時、ボッジを推さなかったのか?

ドーマスの本心がまだ見えないですね。

さて、ドーマスはボッジの味方なのでしょうか?

うーん。
原作者、アニメ制作者の思惑通り、私も踊らされている気がしてきました(苦笑)。

ベビンの方が上手だった

月がキレイだぜ。

by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第3話

上機嫌のカゲ。

1話でベビンに捕まりそうになり、城内は危険だと分かっているはずなのに
なぜ、カゲは上機嫌で無防備に城内を歩いていたのでしょうか?

アニメだけ見ていると、ボッジが回復したので喜んでいるように見えます(笑)。
まあそれも間違いではないのでしょうが・・・少し説得力に欠けますね(苦笑)。

『王様ランキング』はキャラクターの心情変化は論理的です。
にも関わらず、このシーンは少し違和感がありますね。

アニメは原作と構成が変えられ、このシーンは残念ながら不自然になっています

原作の構成

  1. ボッジが、試合で大けがを負う
  2. 王妃ヒリングがボッジを治療
  3. カゲがボッジに「味方になりたい」と誓う
  4. カゲが部屋を出る
  5. カゲが、ベビンに”初めて”見つかる

アニメの構成

※アニメはが逆
※カゲがベビンに見つかるのは原作は時点、アニメはよりも前

不自然になってしまった原因は2つ。

1点目は──
カゲが上機嫌だったのは、ボッジに自分の気持ちを明かし、必要としてくれる人を見つけた”直後”だったからです

アニメは2話ラストにカゲの誓いシーンを先送り。
王妃ヒリングの治療シーンが後に来て、その後、カゲが上機嫌になったので分かりにくくなってしまったのです。

2点目は──
カゲが油断してしまったのは、今日一日、城内で誰にも見つからなかったから
それと、影の一族が強さを発揮できる夜だったからです

(原作情報)カゲはボッジの試合を見るまでは、泥棒してました(苦笑)。

アニメは、2話前半でカゲの過去を描くため、1話でベビンに見つかる構成に変更。

なので、視聴者に、ベビンを警戒しなくてはいけないのに無防備すぎると勘違いされてしまうのです。

やべっ!

by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第3話

ベビンに見つかったカゲは、逃げようとするが逃げられず・・・

アニメだと分かりにくいですが、カゲは暗闇(影)に逃げようとしたのです

闇に紛れりゃ最強、姿を見られりゃ最弱。

by ゲスラン『王様ランキング』TVアニメ第2話

影の一族が強みを発揮できるのは、闇に紛れてこそ

ところが、ベビンはカゲを影の一族だと見抜き
影に蛇を配置し、闇に逃げ込めないようにしていた

ベビンの方が一枚上手うわてだったのです。

闇に紛れたら誰にも見つけられない影の一族も、月夜の元では丸見え──

月がキレイだぜ。

by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第3話

このセリフ、カゲがボッジに友情を示し昂揚しているのを表すと同時に、月明かりでカゲの姿が丸見えなことを示唆していたのです

カゲはせっかく月を褒めたのに、皮肉なことに、その月に姿をさらされてしまっていたのです・・・

遺言

ボッス王が崩御。
遺言には、跡継ぎはボッスと書かれていたが──

(原作情報)原作には、ボッス王が亡くなったのはカゲが姿を現さなくなってから数日後と記されています。

魔神

王は遺言を残されました。
王の跡継ぎはボッジ王子とする。

by 法相サンデオ『王様ランキング』TVアニメ第3話

(原作情報)原作では、遺言が読まれるのはボッス王が亡くなる間際です。

アニメでは、ボッス王が亡くなってから遺言が読み上げられます。

余談

よって、ボッジの目の下に隈があるのは、父親が亡くなりずっと泣いていたということですね。

原作では、まだ亡くなってないので誰も泣いてません。
むしろ、遺言が読まれることもあり、緊張感が漂っています。

亡くなったと同時に魔神が出現、悲しみを味わう余裕はありませんでした。

原作では、ボッス王が亡くなる直前に遺言が読み上げられます。

皆に、遺言の中身が正しく伝わったことを確認し、直後に王は安心したかのように息を引き取ります。

命を失った瞬間、魔神が出現したのです

(原作情報)悪魔か魔物かと思いましたが、原作では「魔神」と記されています。

一つの言い伝えがある。
英雄が死ぬと、どこからともなく魔神が現れると言う。

英雄ボッスにもまた──魔神が現れた。

※アニメでは全文カット

by 『王様ランキング』コミック1巻

(原作情報)原作では、この後、ボッス王と魔神の出会いが描かれます。魔神が現れた時なぜボッジを指差したのか、その理由もなんとなく想像できます。
が、ここではネタバレになってしまうので、このシーンがアニメで描かれたときに触れます。

魔法の鏡を信じ切っている?

バッ、バカな!?

by ダイダ『王様ランキング』TVアニメ第3話

遺言に書かれていたのはボッジの名前。
なぜ、そこまでダイダは驚いたのでしょうか?

ボッジは、聞こえない話せない、何より戦うことができない。

この世界では、王様は勇者のように強くあらねばならない。
誰から見ても、ボッジは王様に不相応。

その上、ダイダには「魔法の鏡」の予言があったのです。

遺言の内容に、心底驚いている様子から、ダイダがかなり魔法の鏡に傾倒しているのが分かります

一方、そんなボッジに対して、なぜボッス王は次期王に指名したのでしょうか?

王様ランキング 1話

お前は前妻の忘れ形見だ。
可愛くて仕方がない。

しかし、ワシの亡き後、この国のことを思うと心が痛い。

by ボッス王『王様ランキング』TVアニメ第1話

通例に従い、長男を王にしたのか?
前妻の子だから、愛して止まないのか?

「心が痛い」と言っているので、ボッジが王にまだ相応しくないと認識しているということ。

にもかかわらず、ボッジを指名したのはなぜ?
その理由が明らかになるのも、今後楽しみですね。

(原作情報)原作には魔神との経緯が描かれているので、少しヒントとなる情報が描かれてます。重要なネタバレになってしまうので、アニメ化された時に取り上げます。気になる方は原作をどうぞ。

新国王

新国王発表の日。
ボッス王遺言の内容とは違い、新国王として発表されたのはダイダだった・・・

遺言の却下

あんな化け物を見た後で従えるわけないでしょう!

by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第3話

王妃ヒリングが、ボッス王の遺言に背く。

ボッス王から魔神が出てきたことにより、ボッス王が異常だと王妃ヒリングは言っているのです

ボッス王は悪魔にでも操られていた、と唱えたわけですね。
これには、重臣達も反論できない。

ボッス王は恐らく、魔神のことを重臣や王妃ヒリングには話してなかったのでしょう。

突如、ボッス王の口からあんな物が出てきたら、懸念を持つのも致し方なし。

(原作情報)原作では、王妃ヒリングが独断で決めるのではなく、重臣達の意見を多数決で聞いてくれることもあり、皆賛成します・・・いや、反対できないのです。

多数決であれば、ボッス王のご遺志に従うのが大切なら、誰もがその遺志に従いボッジが王になるだろう、ということですね

確かに一見公平なように見えます。

が、肝心なことが抜けています。

逆に言うと、ボッス王はあんなボッジでも(失礼)、王にしたかった。
皆に任せたら、ボッジではなくダイダになる可能性大。

皆がダイダの方が王に相応しいと思っているからこそ、遺言に本心を残した
ボッス王の最後の願いとして、ボッジを王にしようとした

ボッス王が、そこまでボッジに賭けた理由はなんなのでしょう?
それは、今後明かされていくことでしょう。

カゲとベビンの関係が不可解

その者から言付けを預かっています。

その者は旅に出るので、ボッジ様とは二度と会えないとのことです。

by 四天王「蛇使い」ベビン『王様ランキング』TVアニメ第3話

アニメ鑑賞時、ボッジがなぜベビンが嘘を言っていると見抜いたのかよく分かりませんでした。

原作は、もっと丁寧に描かれており、読んで理由が分かりました。

原作では──
ベビンの伝言を聞いて、まず、ダイダが王になったから「カゲはボッジに愛想を尽かした」のだとボッジは受け取ります

ダイダが新国王になった直後だから致し方ないですね。

ただ、ボッジは思い出します──

オレは、これからどんなことがあっても、お前の味方になりたいんだ。

by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第2話

「どんなことがあっても」──
新国王になれなかったのは「どんなこと」よりも酷いことだったのか・・・

落ち込むボッジに、不意に疑問が・・・

そういえば、なぜカゲはボッジに直接言わず、ベビンを通じて伝言を?
カゲとベビンとの関係が分からない・・・

どうして、ボッジには言えず、ベビンには言えた?

考えれば考えるほど、おかしく。
ベビンがカゲを捕らえたのではないかとの推測に至る。

原作では、こうしたボッジの心情描写が”文字なし”で描かれます

ボッジは、耳も聞こえず、言葉も話せない。
故に原作では、心情描写でも、ボッジは言葉で考えてません

ボッジの心情描写は全て、絵で表現されているのです

文字ではなく絵のみで、心情を描写する。

これはお見事!
ぜひ、原作をご覧下さい。

アピスはどこへ?

私はボッジ様を王にする。
ダイダ様ご覚悟。

by 四天王「王の槍」アピス『王様ランキング』TVアニメ第3話

アニメ鑑賞時、解雇されたアピスは、ボッス王国を出て他の国へ行ったのだと思ってました。

が、原作を読んで、新発見。
ベビンを倒し、アピスが先のセリフを言った後、ベビンは──

城に引き返すか・・・アピス・・・
ダイダ様・・・

※太字部分はアニメではカット

by 四天王「蛇使い」ベビン『王様ランキング』コミック2巻

引き返す!?

アピスはダイダに解雇され国を出て行ったが、暗殺されようとしたことで国に戻る。

つまり、ダイダが暗殺命令を出したことにより、アピスにダイダは国王に相応しくないと確信させてしまったのです

ベビンの「ダイダ様・・・」という一言は、ダイダがアピスに狙われると心配して出た言葉だったのです。

ラスト、王妃ヒリングが「ダイダとも二度と会えない」予感がしたのは、ダイダを狙っている奴が現れた前触れを感じたのではないでしょうか。

王妃ヒリング

ボッジは、カゲを探しに旅に出ようと考えるが、王妃ヒリングに止められる。

変わっていくダイダと親バカ王妃

あなたは王なんだから、堂々としてればいいんです。

by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第3話

母の言葉に対し、ダイダの非情な表情──
原作では、もう一言、ダイダは付け加えます。

それと母上。

私は王になった。
周りの目もあります。
今までのように話しかけられても・・・

※アニメでは全文カット

by ダイダ王『王様ランキング』コミック2巻

四天王アピスと法相サンデオを辞めさせた事について、文句を言う王妃ヒリング。
兄ボッジについても、ダイダに反抗。

はっきりとは言ってませんが、ダイダは既に王妃ヒリングさえも疎ましく思っています

王妃ヒリングが、ボッス王の遺言を覆してダイダを王にしたにもかかわらず・・・

いや、だからこそ、無下にせず、この程度で済んだのかもしれません。
ちょっと怖くなってきましたね・・・

冷たい態度を取るダイダに対し、王妃ヒリングは──

そ、そうねその通りだわ。
これは失礼しました。
(さすがダイダ、威厳がもう出てきた)

※アニメでは全文カット

by 王妃ヒリング『王様ランキング』コミック2巻

王妃ヒリングは、ダイダの態度を”王の威厳”と解釈し、恐れるどころか喜んでいたのでした。

親バカですね(苦笑)。

原) 喜ぶ王妃ヒリング

ダメよ!
旅に出るなんて、ダメに決まっているでしょ!

by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第3話

アニメではカットされていますが、原作では、このセリフに至るまでが描かれます。

何かご用かしら?

※アニメでは全文カット

by 王妃ヒリング『王様ランキング』コミック2巻

王妃ヒリングの部屋に、ボッジはあまり訪ねてないのか・・・

訪ねてきたボッジに対して、冷たい態度で扱う王妃ヒリング。
だけど、頬を赤らめ、明らかにボッジが訪ねてきたのが嬉しそう(笑)。
ボッジから見えないところで笑みを浮かべ、お菓子を用意。

それがテーブルにあった、ボッジの涙がこぼれ落ちたクッキーです。

そうして、ボッジの話を聞くのです。

確かに、本筋には関係ありません。
尺もあったので、カットされたのでしょう。

が、王妃ヒリングがボッジを愛している一面が垣間見えた瞬間です。
ぜひ、アニメでも見たかった・・・。

あなたは耳も聞こえないし力もない。
外に出て恥をかくだけよ!

城でずっと大人しくしてなさいっ!

by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第3話

これが、王妃ヒリングの本音。
ボッジは一人では何もできない。

母親である自分が守ってあげなくてはならない

王妃ヒリングは、ボッジを嫌っているのではありません。
ボッジを大切に思うが故に、過保護過ぎるのです。

推測

ボッジを王から外し、平和に安全に暮らしてもらう。
王妃ヒリングの願いが、ようやく叶った。

きっと、ボッジ自身もそれが幸せだと思っているはず。

なのに、ボッジが言い出したのは、旅に出たい・・・

あまりに自分が考えていることと違ったので、王妃ヒリングは真っ向否定したのでしょう。

剣を持つ力もないのだから当然・・・

わーーっ!
何してるのーっ!

by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第3話

(原作情報)原作では、ボッジは扉から正面突破します。自慢の素早さで兵士達を翻弄しますが・・・多勢に無勢、マントも邪魔をして捕らえられます。
その時いた兵士ホクロが同情の目でボッジを見ています。
(原作情報)原作では、ボッジは服の簡易ロープで途中まで降りて下まで届かないことに気付きますが、力がなくて上へ戻ることもできないでいます(苦笑)。

簡易ロープがほどけてしまい、ボッジは地面へ真っ逆さま。
なんとか、塔の縁を掴むが、非力なボッジ・・・・・・では自身の体重を支えきれず・・・

王妃ヒリングがその場にいなかったら、どうなっていたことか(笑)。

コミカルなシーンですが、王妃ヒリングが自分の危険を顧みずボッジを助けるのに、ヒリングの愛情を感じます。

原) マジックポーションは激マズ

うひーっ!!

by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第3話

それにしても、王妃ヒリングの感情表現は豊かですね(笑)

ボッジの大けがを治す回想シーン。
王妃ヒリングは、なぜポーションを飲んで叫んでいたのでしょうか?

原作にはしっかり描写されています。

まず、ヒリングが王妃となってボッジに出会った頃──

はいはい、あっちもね。
(勘弁してよね、すごい疲れるんだから・・・)

※アニメでは全文カット

by 王妃ヒリング『王様ランキング』コミック1巻

心を閉ざすボッジに、(原作では)治癒魔法で枯れた花を生き返らせたことにボッジが興味を持ちます

喜んだボッジは、次から次へとリクエスト(笑)。
疲れるのに思いながらも、ボッジの要望に応える王妃ヒリング。

気付いたら辺り一面、開花した花に囲まれ、ボッジは王妃ヒリングの膝の上で満足そうに眠っている。

ようやく、ボッジが王妃ヒリングに心を開いたのです。

おっと、話題が逸れました(苦笑)。

ここで言いたいのは、治癒魔法はとても疲れる
大けがを治すなら尚のこと。

ボッジのケガを治すには、大量の体力、魔力が必要。
そこで、マジックポーションを用意した。

アニメをよく見ると、寝室での王妃ヒリングの横には何本かの瓶がありますね。

うひーっ!!
(まずいーっ)

※太字部分の心情描写はアニメではカット

by 王妃ヒリング『王様ランキング』コミック1巻

マジックポーションは激マズらしく、激マズのマジックポーションを一気飲みして回復、治癒魔法を繰り返しボッジを治したのです。

塔から落ちたときは、マジックポーションがなかったので、一気に体力、魔力を使って倒れてしまったというわけですね。

王妃ヒリングは、自分のことよりも、ボッジが最優先なのです。

(原作情報)原作では、ベッドで目覚めた王妃ヒリングは、すぐにボッジの体を調べて問題ないか確認します。大丈夫だと分かると、説教を始めますが(苦笑)。このシーンもアニメで見たかった・・・。

ボッジは優しい子。

原作では、今回のことで、王妃ヒリングに迷惑をかけたことを認識しており、もう旅に出たいなんて言わないと継母に約束します・・・

互いに気付く相手の本心

あなたの旅を許可するわ。

by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第3話

ボッジは、弟が生まれ、王妃ヒリングの愛情はダイダに移ったと思っていた。
自分には興味がなくなったのだと。

だが、今回のことで、王妃ヒリングは自分を大切に思ってくれることを知る。

カゲは大切な友達だが、継母ヒリングも大切。
命を賭けて守ってくれた目の前にいる継母を悲しませるわけにはいかない。

だから、(原作では)ボッジは旅を諦めたのです

一方、王妃ヒリングは、ボッジが蛇に噛まれれば救い。
剣術の練習をしていたら、ケガをしてしまうから・・・・・・・・・・と止めさせ。
一人で旅にでるなんてもってのほか。

ボッジを大切に思うが故に、過保護になっていたのです。

王の座を奪われた、ボッジに対する周囲の目は冷たい。
ダイダが言うように、ボッジは惨めな状況。

原作情報

原作では、周囲がボッジに冷たい視線を向けるのは、自身の責任でもあると王妃ヒリングは気付きます。

1話、皆の前で「この子には王になる資格はない」と言ってしまった。
王はボッジを次期王にしたかったのに、自身が遺言を却下したこと。

そんな酷いことをしておきながら、ボッジは一人で立ち直り、旅に出たいと興奮気味に話しているのに、それさえも否定してしまった・・・

これらが、”文字なし”で描写されています。

なかなかやってくれます。
アニメに負けてない原作コミックです。

ボッジの境遇を理解したので、願いを叶えたのではないでしょうか。
ただし条件付きで(苦笑)。

あなたの旅を許可するわ。

by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第3話

言われた瞬間、ボッジは何かしようとしました・・・
王妃ヒリングの「ただし!」という言葉に遮られました。

何をしようとしたのでしょうか?

私は、継母に抱きつこうとしたのではないかと思ってます。

ボッジがヒリングに抱きつくシーンを見たいですし、ボッジに抱きつかれたヒリングがどんな反応を見せるか、見てみたかったですね。

また、そんなシーンがあることを願ってます。

旅立ち

ドーマスと兵士ホクロを連れ立って、旅に出かけるボッジ。

悪い予感

何かしら・・・悪い予感がしたのよ。

ボッジともう会えなくなる予感。
そして、ダイダとも・・・

by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第3話

(原作情報)原作では、初登場時、ヒリングは元僧侶と紹介されています。

治癒魔法が使えるヒリングは、予知能力もあるのか?

いいえ。
これはどちらかと言うと、母親として、大切な子供達を思う心から来た、ただの悪い予感。

でも、アニメに限っては、この手の予感は当たります(苦笑)。

俗な言い方をすると・・・「伏線」って奴ですね(苦笑)

少なくとも、危ない目に遭うのでしょう・・・

さてさて、ボッジの味方は誰で、誰が敵なのか?
王妃ヒリングの予感では、ダイダにすら危険が及ぶ?

ダイダは新国王になり、土台は盤石。
でも、四天王アピスを暗殺しようとしたことが本人にばれ、命を狙われる可能性が。

ボッジの味方と敵は複雑。

ここでは旅の供となる二人について記しておきましょう。

兵士ホクロ──

唯一志願してくれた兵士で手話もできるわ。
身の回りの世話は、このホクロに任せなさい。

by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第3話

皆さんこの男を覚えておいででしょうか?

ボッジとダイダの試合時、ボッジが蛇の攻撃を避けていたのを見ていた兵士──

やっぱりマグレじゃなかったんだ、あのときの「あれ」は!

by 兵士ホクロ『王様ランキング』TVアニメ第1話

彼がホクロですね。

第一王子ボッジと第二王子ダイダの試合で皆ダイダ優勢だと思っていたが、兵士の中で唯一ボッジに期待をしていた男です。

彼は、手話もできるのです。

これらの流れから、ホクロは信頼していいでしょう。

よく分からないのはドーマス。
試合を止めず、ボッジに大けがを負わせ。
次期王の決を取る時には、ボッジを推さなかった。

試合を止めなかったのは、これまで書いてきたとおり、ドーマスなりの考えがあった。

採決を取った時ボッジを推さなかったのは、王妃ヒリング同様、ボッジを大切に思っているから・・・とも取れます。

そして、王妃ヒリングに旅を許可されたとき、一瞬見せた暗い顔──

これもどちらとも取れます。

推測

悪い方に考えると──
ボッジと王妃ヒリングの仲睦まじい関係を見て、「二人はもう二度と会えない」と良心の呵責に苛まれたか・・・

良い方に考えると──
ボッジを推さなかったドーマスが、ボッジに付き従う資格があるのかと葛藤している。

今のところ、どちらとも取れますね。

ようやく、OPに描かれるような楽しい旅が始まるのかと思いきや──

ボッス王の意図、王妃ヒリングの愛情、ダイダの疑心暗鬼と慢心。
魔神に、魔法の鏡、裏に一体何が潜むのか・・・

と中身はずっと重い(苦笑)。

この旅が、ボッジにとって、王妃ヒリングにとって、王ダイダにとって、吉と出るか凶と出るか・・・楽しみです!

おわりに (『王様ランキング』3話とは)

意外と早く訪れたボッス王崩御。
正直、こんなに早く王がお亡くなりになると思ってませんでした(苦笑)。

そして、ボッス王がボッジを次期王に指名するとも思ってませんでした(苦笑)。
#ボッジごめん

新国王のお披露目では、ダイダの企みではなく、王妃ヒリングによって覆されたことに驚き。

でも、王妃ヒリングの真意にグッとくる。

カゲもいなくなり、ボッジが、名前通り「一人ぼっち」になったのかと思いきや。
続々現れる、ボッジを大切に想う人。

見事な展開でした。

亡き母との約束で、幼き頃からの目標だった王。
その夢を奪われ、失意の底から立ち直るのが、唯一の友達だったカゲを助けに行くためだというのがボッジらしい。

正直言うと、ボッジはカゲと、そこまで関係は築けてないと思ってます(苦笑)。
が、前話でカゲの過去を見たことで、カゲの心境がストンと腹落ち。

これまたお見事。

惜しむらくは、かなり駆け足になってしまったこと。

情報量は膨大になり、原作部分もかなりカットされました。

まあ、おかげで原作を読んでも新発見が多く、二度楽しめました。
結果、本レビューは1万文字超となりましたが(笑)。

これでも全てを取り上げたわけではなく(苦笑)。
今回取り上げた以外に、ベビンの過去、アピスの過去が原作には描かれています。

アニメ化された際には取り上げますが、早く知りたい方は原作をご覧下さい。

以上、TVアニメ『王様ランキング』第3話の感想&考察レビューでした。
超長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。

4話のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitter(@toki23_a)にて!

ではでは。

きょうのひとこと

ダイダが王になるのは分かってました(涙)
OPやCMでネタバレは止めて!

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